JPH05282666A - 磁気記録媒体製造方法及びその装置 - Google Patents

磁気記録媒体製造方法及びその装置

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JPH05282666A
JPH05282666A JP7679692A JP7679692A JPH05282666A JP H05282666 A JPH05282666 A JP H05282666A JP 7679692 A JP7679692 A JP 7679692A JP 7679692 A JP7679692 A JP 7679692A JP H05282666 A JPH05282666 A JP H05282666A
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magnetic
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particles
magnetic recording
protective layer
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JP7679692A
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Keiji Moroishi
圭二 諸石
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切な表面粗さを有する磁気記録媒体を容易
に製造できる磁気記録媒体製造方法及びその装置を提供
する。 【構成】 保護層を構成する保持層の材料たる物質源2
23,224から物質粒子を飛翔させて非磁性支持体の
上に堆積させるとともに、この物質粒子の飛翔領域に非
磁性粒子243を存在させるようにした。これにより、
保持層に非磁性粒子を保持させてその表面に非磁性粒子
の粒径に依存した凹凸を形成させた構成の保護層を得る
ようにし、適切な表面粗さを有する磁気記録媒体を容易
に製造できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク等の磁気
記録媒体の保護層形成方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスクや磁気ドラム等の
磁気記録媒体の表面は磁気ヘッドの走行に支障がない程
度には平滑でなければならないが、逆に、平滑にすぎる
と、磁気ヘッドとの間で吸着現象が生じて磁気ヘッドの
走行に支障をきたす場合がある。このため、従来から、
磁気記録媒体の表面を吸着が生じない程度の表面粗さに
形成することが行われている。すなわち、例えば、ガラ
ス基板表面に磁性膜等を形成したハードディスクでは、
予め、ガラス基板表面にテクスチャー処理を施すか、あ
るいは、コロイド状シリカ球体を含む水溶液にガラス基
板を浸した後に乾燥させる処理を施す(特公平2ー45
242号公報参照)ことによりガラス基板表面にランダ
ムな凹凸を形成して所定の表面粗さにし、その上に磁性
膜やこの磁性膜を保護するための保護膜を形成する等の
方法が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法は、いずれも製造プロセスの工程数が多くな
って製造が煩雑になるとともに、歩留りの低下をもたら
す原因にもなるという問題があった。さらに、基板にテ
クスチャー処理を施す方法は、研削用テープなどにより
機械的に凹凸をつけているために所定の粗さにしようと
すると、凹凸の突起部が必要以上に鋭くかつ高くなりが
ちであり、このため、磁気ヘッドの低フライングハイト
化を困難にしているという問題があった。
【0004】本発明の目的は、適切な表面粗さを有する
磁気記録媒体を容易に製造することができる磁気記録媒
体製造方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明にかかる磁気記録媒体製造方法は、(1)
非磁性支持体上に磁性層を形成する磁性層形成工程並
びに保持層に非磁性粒子を保持した保護層を形成する保
護層形成工程を有する磁気記録媒体製造方法において、
前記保護層形成工程が、該保護層を構成する保持層の材
料たる物質源から物質粒子を飛翔させて前記非磁性支持
体の上に堆積させるとともに、この物質粒子の飛翔領域
に前記非磁性粒子を存在させるようにしたことを特徴と
する構成とした。
【0006】また、本発明にかかる磁気記録媒体の製造
装置は、(2) 構成1の磁気記録媒体製造方法を実施
する磁気記録媒体製造装置において、磁性層が形成され
た非磁性支持体上に保護層を形成する保護層形成装置で
あって、保持層の材料たる物質源から物質粒子を飛翔さ
せて前記非磁性支持体の上に堆積させる薄膜形成装置
と、この薄膜形成装置における物質粒子の飛翔領域に非
磁性粒子を供給する非磁性粒子供給装置とを備えた保護
層形成装置を有することを特徴とした構成とした。
【0007】そして、構成の2の態様として、(3)
構成2の磁気記録媒体製造装置において、前記薄膜形成
装置がスパッタリング装置、真空蒸着装置又はCVD装
置であることを特徴とした構成としたものである。
【0008】
【作用】構成1の磁気記録媒体製造方法によれば、保持
層に非磁性粒子を保持した構成の保護層を有する磁気記
録媒体を容易に得ることができる。この構成の磁気記録
媒体によれば、保持層に保持される非磁性粒子の粒径を
適宜選定することにより適切な凹凸を形成させ、磁気記
録媒体の表面を適切な表面粗さに形成するすることがで
きる。しかも、形状が略球形の非磁性粒子を用いれば凹
凸の突起部が必要以上に鋭くかつ高くなるおそれもない
ので磁気ヘッドの低フライングハイト化も容易に実現で
きる。しかもこの場合、従来の保護層形成工程を僅かに
変更するだけでよく、テクスチャー処理等の性質の異な
る別個の工程を必要としないから、工程数が少なく製造
が容易である。さらに、構成2及び3によれば、構成1
の方法を実施する装置を得ることができる。
【0009】
【実施例】図1ないし図4は本発明の一実施例にかかる
磁気記録媒体製造装置の構成を示す図、図5は本発明の
一実施例にかかる磁気記録媒体製造方法で製造した磁気
記録媒体の部分断面図である。以下、これらの図面を参
照しながら一実施例にかかる磁気記録媒体製造方法及び
磁気記録媒体製造装置を詳細に説明する。なお、以下の
説明では、まず、一実施例の磁気記録媒体の製造装置を
説明し、次に、一実施例の磁気記録媒体製造方法を説明
し、しかる後に、一実施例の方法で製造した磁気記録媒
体を説明する。
【0010】一実施例の磁気記録媒体製造方法 まず、図1ないし図4を参照にしながら一実施例にかか
る磁気記録媒体装置を説明する。
【0011】図2は磁気記録媒体製造装置の概略構成を
示す部分断面図、図1は図2におけるIIIーIII線
断面図、図3は非磁性粒子供給装置の部分断面図、図4
は非磁性粒子供給装置の部分斜視図である。
【0012】一実施例にかかる磁気記録媒体製造装置
は、ガラス基板にスパッタリング法によりCr下地層を
成膜させる下地層形成室、この下地層の上にスパッタリ
ング法により磁性層を成膜させる磁性層形成室、この磁
性層の上にスパッタリング法を応用して保護層を形成す
る保護層形成室及びこの保護層の上にディップ処理によ
って潤滑層を形成する潤滑層形成室等を有し、パレット
に保持された複数の被処理ガラス基板が搬送装置によっ
てこれら各処理室に順次搬送されて処理が施されるよう
になっているが、下地層形成室、磁性層形成室、潤滑層
形成室及び搬送装置等は従来のものと同じであるのでそ
の説明を省略し、以下では、本発明に特有な構成を有す
る保護層形成室を中心に説明する。
【0013】図2において、保護層形成室22は、磁性
層形成室21と潤滑層形成室23との間に隣接して設け
られている。この保護層形成室22は、基本的には通常
のスパッタリング装置に非磁性粒子供給装置24を付け
加えたものである。すなわち、図2及び図3において、
排気口221から排気しつつスパッタガス導入口222
からスパッタガス(Gs )を導入して保護層形成室22
内を所定のスパッタガス雰囲気にする。また、この保護
層形成室22内に対向するようにして配置された2枚の
スパッタターゲット223と224との間に、パレット
20aに保持された複数の被処理ガラス基板10aを搬
送して配置する。なお、スパッタターゲット223,2
24は保持層14a(図5参照)の材料たる物質源であ
る。また、被処理ガラス基板10aは、ガラス基板11
に下地層12及び磁性層13が形成されたものである
(図5参照)。そして、これらスパッタターゲット22
3,224と被処理ガラス基板10aとに高周波電源装
置225を通じて高周波電力を印加してスパッタリング
を行う。そうすると、スパッタターゲット223,22
4からスパッタイオンが飛翔して被処理ガラス基板10
aに堆積する。ここで、このスパッタイオンの飛翔領域
に、非磁性粒子供給装置24の粒子噴出部241,24
2に設けられた噴出口241a,242aから非磁性粒
子243を噴出させる。これにより、被処理ガラス基板
10aに、保持層14a中に非磁性粒子14bが保持さ
れた保護層14が形成される。
【0014】非磁性粒子供給装置24は、タンク243
a内に貯留された非磁性粒子243を、スパッタガスと
同じガスで構成されるキャリアガス(Gc )中に分散さ
せて粒子噴出部241,242に設けられた噴出口24
1a,242aから噴出させ、非磁性粒子243aをス
パッタイオンの飛翔領域に供給するものである。キャリ
アガスGc は、図示しないガス供給源から供給され、そ
の一部は分岐管243bを通じてタンク243a内に導
かれ、他の一部はバイパス管244を通じて混合管24
5に送られる。また、タンク243aの下部は連通管2
43cによって混合管245に連通され、非磁性粒子2
43を混合管245内に供給できるようになっている。
なお、連通管243cの入口部には調節弁243dが設
けられており、非磁性粒子243の供給量を調節できる
ようになっている。混合管245は2つの粒子噴出部2
41及び242に連通されている。これら粒子噴出部2
41,242は、混合管245と略直交するとともに、
互いに所定の間隔をおいて平行に配置された管体であ
る。これら、粒子噴出部241と242との間に被処理
ガラス基板10aが保持されたパレット20aが搬送さ
れて配置される。また、これら粒子噴出部241,24
2には、互いに対向する部位に複数の粒子噴出口241
a及び242aがそれぞれ設けられている。この粒子噴
出口241a,242aは、パレット20aの両面の領
域に非磁性粒子243を噴出できるように、パレットの
厚さ方向と平行な方向に位置をずらしてそれぞれ設けら
れている。なお、混合管245の先端部の部位であって
一方の粒子噴出部241の入り口部となる部位には調節
弁245aが設けられており、粒子噴出部241と24
2とに送られる混合気体の量の比率を調節できるように
なっている。また、図5に示されるように、混合管24
5の中央部は2つに分岐され、この分岐された間にパレ
ット20aを搬送する際に通過させる通過通路245b
が形成されている。したがって、この非磁性粒子供給装
置24によれば、タンク243aから連通管243cを
通じて混合管245に供給された非磁性粒子243は、
バイパス管244を通じて送られてきたキャリアガス
(Gs )に混合・稀釈されて粒子噴出部241,242
に運ばれ、噴出口241a,242aから噴出される。
また、この非磁性粒子243の供給量、あるいは、供給
密度は調節弁243d及び245aを適宜調節すること
により、適切に設定することができる。
【0015】一実施例の磁気記録媒体製造方法 次に、上述の一実施例の装置を用いて磁気記録媒体を製
造する手順を説明する。
【0016】上述の構成の装置において、まず、精密に
研磨され、洗浄された被処理ガラス基板10aをパレッ
ト20aに装着し、図示しない下地層形成室に搬送して
厚さ200nmのCr下地層12を形成した。次に、磁
性層形成室21に搬送して厚さ50nmの磁性層13を
形成した。次いで、パレット20aを保護層形成室22
内に搬送し、スパッタターゲット223と224との間
を適宜のスピードで移動させながら、粒子噴出口241
a,242aから非磁性粒子243を噴出させつつスパ
ッタリングを行った。この場合、非磁性粒子供給装置2
4の混合管245及び粒子噴出部241,242の内圧
を約0.1Kg/cm2 とし、粒子噴出口241a,2
42aの口径を0.2mmとした。非磁性粒子243は
粒径が略50nmのシリカ粒子である。また、スパッタ
ガス(Gs )及びキャリアガス(Gc )としては酸素
(O2 )を20%含むアルゴン(Ar)ガスを用い、保
護層形成室22内のトータルガス圧を0.01Torrに設
定し、高周波電源装置225からの印加電力を2W/c
2 とした。スパッタターゲット223及び224はS
iO2 板である。そして、パレット20aの移動スピー
ドを、保護層14の保持層14aの膜厚が略20nm程
度になるように設定した。その結果、各被処理ガラス基
板10aの磁性層13上に、保持層14aに非磁性粒子
14bが分散保持された保護層14を形成させることが
できた。しかる後、パレット20aを潤滑層形成室23
に搬送して厚さ約2nmの潤滑層15をディップ処理に
よって形成させて磁気記録媒体10(図5参照)を得
た。
【0017】磁気記録媒体の構成 図5は上述の一実施例の製造方法によって製造された磁
気記録媒体の断面頭である、図5において、符号10は
磁気記録媒体、符号11はガラス基板、符号12はガラ
ス基板11の表面に形成された下地層、符号13は下地
層12の表面に形成された磁性層、符号14は磁性層1
3の表面に形成された保護層、符号15は保護層14の
表面に形成された潤滑層である。
【0018】磁気記録媒体10は、ハードディスクに用
いられる面内記録型磁気ディスクである。また、ガラス
基板11は、直径65mmφ、厚さ0.9mmの円板体
であり、アルミノ珪酸塩ガラス等のガラス材で構成され
る。さらに、下地層12は、厚さ略200nmのCr膜
である。そして、磁性層13は、厚さ50nmのCoー
NiーCr膜である。なお、下地層12及び磁性層13
はスパッタリング等の薄膜形成法によって形成される。
【0019】保護層14は、保持層14aで非磁性粒子
14bを保持した構造を有し、その表面に非磁性粒子1
4bに基づく凹凸が形成されたものである。保持層14
aは厚さがおおよそ20nmのSiO2 膜である。ま
た、非磁性粒子14bは粒径が約50nmのシリカ(S
iO2 )粒子である。この非磁性粒子14bは、保持層
14a中にほぼ均一に分散保持される。分散度合いは、
4個/μm2 程度である。
【0020】潤滑層15は、厚さ約2nmのパーフルオ
ロポリエーテル(PFP)膜である。この潤滑層15
は、磁気ヘッドの滑りをよくするためのものである。
【0021】図6は上述の一実施例の磁気記録媒体10
について、CSS(コンタクト・スタート・ストップ)
テストを行った結果を示すグラフである。図6のグラフ
において、横軸がCSSの回数、縦軸が各回数における
動摩擦係数(μ)と初期の動摩擦係数(μ0 )との比で
ある。なお、ここで、初期の動摩擦係数(μ0 )とは、
第1回目(最初)に行ったCSSテスト後にその磁気デ
ィスクを1rpmの回転速度で回転させて測定した動摩
擦係数であり、各回数における動摩擦係数(μ)とは、
第2回目以降のCSSテスト後にそれぞれその磁気ディ
スクを1rpmの回転速度で回転させて測定した動摩擦
係数である。図6から明らかなように、約1万回のCS
Sテストに対して動摩擦係数の増大は実用上において許
容される範囲内にあるとともに、このテストにおいて、
磁気ヘッドの吸着や損傷は全く認められなかった。
【0022】また、この実施例の磁気記録媒体10によ
れば、非磁性粒子4bの粒径及び保持層4aの厚さを適
宜選定することにより適切な凹凸を形成させ、磁気記録
媒体10の表面を適切な表面粗さに形成するすることが
できる。しかも、非磁性粒子14bとして形状が略球形
の非磁性粒子を用いれば凹凸の突起部が必要以上に鋭く
かつ高くなるおそれもないので磁気ヘッドの低フライン
グハイト化も容易に実現できる。
【0023】なお、上述の一実施例においては、非磁性
粒子14bの粒径を約50nmとしたが、これは10n
m〜200nmの範囲であれば一定の効果が認められる
ことが確認されている。なお、10nm以下では表面粗
さが十分でないために吸着が起こるおそれがあり、逆に
200nm以上にすると磁性層(記録面)と磁気ヘッド
との間隔が大きくなり過ぎて出力がとりにくくなるとと
もに、磁気ヘッドの浮上特性が悪くなる。
【0024】また、非磁性粒子14bとしては、シリカ
粒子の代わりに、Al2 3 粒子、TiO2 粒子、Zr
2 粒子、SiC粒子、C(カーボン)粒子及びTaC
粒子等を用いてもよい。潤滑層15を構成する材料とし
ては、上記一実施例に掲げた外のフルオロカーボン系の
潤滑剤でもよいし、また、ハイドロカーボン系の潤滑剤
であってもよい。
【0025】以上詳述した一実施例の方法及び装置によ
れば、上述の磁気記録媒体10を容易に得ることができ
る。この場合、保持層14aはスパッタリングで形成さ
れた強固な膜であるから非磁性粒子14bを強固に保持
することができる。また、この方法及び装置によれば、
従来の保護層形成装置に非磁性粒子供給装置を追加する
だけでよいとともに、保護層形成工程は従来の保護層形
成工程とほぼ同じであるから従来の方法及び装置に僅か
な変更を加えるだけで比較的簡単に実施することができ
る。しかも、従来のように、テクスチャー処理等の性質
の異なる別個の工程を必要とせず、工程数も少ないから
歩留まりの悪化の原因を増大させることもない。
【0026】なお、上述の一実施例では、スパッタガス
及びキャリアガスとして酸素とアルゴンの混合ガスを用
いたが、酸素を混合しない純アルゴンガスを用いてもよ
い。また、上述の一実施例では、下地層、磁性層及び保
護層を形成する薄膜膜形成方法として、スパッタリング
法を用いた例をかかげたが、これは、真空蒸着法やCV
D法等の他の薄膜形成方法を用いてもよい。さらに、上
述の一実施例では、被処理ガラス基板を順次磁性層形成
室、保護層形成室及び潤滑層形成室に搬送して一連の処
理を連続的に行う場合の例をかかげたが、これは、各処
理を別個独立に行うようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかる磁
気記録媒体の製造方法及びその装置は、保護層を構成す
る保持層の材料たる物質源から物質粒子を飛翔させて非
磁性支持体の上に堆積させるとともに、この物質粒子の
飛翔領域に非磁性粒子を存在させることにより、保持層
に非磁性粒子を保持させてその表面に非磁性粒子の粒径
に依存した凹凸を形成させた構成の保護層を得るように
したもので、これにより、適切な表面粗さを有する磁気
記録媒体を容易に製造できる磁気記録媒体製造方法及び
その装置を得ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるIーI線断面図である。
【図2】磁気記録媒体製造装置の概略構成を示す部分断
面図である。
【図3】非磁性粒子供給装置の部分断面図である。
【図4】非磁性粒子供給装置の部分断面図である。
【図5】非磁性粒子供給装置の部分斜視図である。
【図6】CSSテスト結果を示す図である。
【符号の説明】
10…磁気記録媒体、10a…被処理ガラス基板、11
…ガラス基板、12…下地層、13…磁性層、14…保
護層、14a…保持層、14b…非磁性粒子、15…潤
滑層、20a…パレット、21…磁性層形成室、22…
保護層形成室、23…潤滑層形成室、24…非磁性粒子
供給装置、223,224…スパッタターゲット、22
5…高周波電源装置、241,242…粒子噴出部、2
41a,242a…粒子噴出口、243…非磁性粒子、
243a…タンク、243b…分岐管、243c…連通
管、243d…調節弁、244…バイパス管、245…
混合管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性層を形成する磁性
    層形成工程並びに保持層に非磁性粒子を保持した保護層
    を形成する保護層形成工程を有する磁気記録媒体製造方
    法において、 前記保護層形成工程が、該保護層を構成する保持層の材
    料たる物質源から物質粒子を飛翔させて前記非磁性支持
    体の上に堆積させるとともに、この物質粒子の飛翔領域
    に前記非磁性粒子を存在させるようにしたことを特徴と
    する磁気記録媒体製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録媒体製造方法
    を実施する磁気記録媒体製造装置において、 磁性層が形成された非磁性支持体上に保護層を形成する
    保護層形成装置であって、保持層の材料たる物質源から
    物質粒子を飛翔させて前記非磁性支持体の上に堆積させ
    る薄膜形成装置と、この薄膜形成装置における物質粒子
    の飛翔領域に非磁性粒子を供給する非磁性粒子供給装置
    とを備えた保護層形成装置を有することを特徴とした磁
    気記録媒体製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気記録媒体製造装置
    において、 前記薄膜形成装置がスパッタリング装置、真空蒸着装置
    又はCVD装置であることを特徴とした磁気記録媒体の
    保護層形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5645898A (en) * 1995-01-23 1997-07-08 Fujitsu Limited Method for manufacturing a magnetic recording member

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5645898A (en) * 1995-01-23 1997-07-08 Fujitsu Limited Method for manufacturing a magnetic recording member

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