JPH05281666A - 写真感光材料用包装材料 - Google Patents

写真感光材料用包装材料

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JPH05281666A
JPH05281666A JP8224892A JP8224892A JPH05281666A JP H05281666 A JPH05281666 A JP H05281666A JP 8224892 A JP8224892 A JP 8224892A JP 8224892 A JP8224892 A JP 8224892A JP H05281666 A JPH05281666 A JP H05281666A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 写真感光材料用包装材料において、平滑度65
sec以上、サイズ度7sec以上の紙を使用することを特徴
とする写真感光材料用包装材料により達成。さらに上記
包装材料の表面が、樹脂と顔料の重量比が1:0.5以上
であるインキにより加工処理されていることが望まし
い。 【効果】 写真感光材料用の遮光性包装材料で、従来の
ようにニス塗工の回数を増やすことなく、経時保存中に
該写真感光材料の性能を劣化させることのない写真感光
材料用包装材料の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真感光材料用包装材料
に関し、詳しくは保存時における写真感光材料の性能劣
化を防止し得る写真感光材料用包装材料に関する。
【0002】
【発明の背景】一般にハロゲン化銀写真感光材料の包装
体は遮光性であって、かつ写真感光材料は一般に湿度に
より劣化するので通常防湿材料にて密封包装されてい
る。
【0003】通常、遮光性をもたせるために黒く着色し
た紙又は遮光性不完全な着色紙もしくは白紙にカーボン
ブラックを遮光剤として分散した樹脂を塗工又はラミネ
ート加工処理し、必要な遮光効果をもたせている。また
必要に応じ機能上必要な文字、記号、その他商品価値を
高めるために印刷を施している。これら表面に印刷加工
を施した遮光性包装材料を使用したロール状感光材料
は、製造後撮影されるまでの間、様々な状態で保存され
る。その場合、−10〜10℃程度の低温で保存される場合
は全く問題を生じないが、これ以上の高温で6カ月以上
保存した場合はカブリが発生し感光材料の性能を低下さ
せる。
【0004】このようなカブリ発生の状況としては遮光
紙の意匠印刷が施されている部分に集中して発生するの
が特徴である。このようなカブリ部分が画面に入った場
合は致命的な欠陥となり、フィルムをプリントした場
合、画面上の色再現が異常となり、部分的に色が変わっ
てプリントとしての商品価値が著しく損なってしまう。
特に120、220サイズのフィルムを使用し、ポートレート
及び結婚式等簡単に撮り直しのできない撮影をしたフィ
ルムにカブリが発生していた場合には大きな問題になる
ため、その保存には非常に気を使っているのが現状であ
る。
【0005】このカブリ発生を抑制する手段としては包
装材料紙の上層に塗工するニスを3回〜5回塗工するこ
とにより防止している。ただしニス塗工を増加させた場
合の問題点としては、製造コストが増加し、さらに遮光
性包装材料に加工する樹脂皮膜が脆く又は固くなるとい
う問題がでてくる。このような樹脂で加工した場合は、
結果として遮光性包装材料の柔軟性がなくなる。また、
このような遮光性包装材料を使用したロールフィルムを
カメラに使用した場合、カメラの巻き上げトルクが重
く、操作性が悪くなる欠点がある。また自動巻き上げ方
式のカメラでは電池の消耗が多くなる。
【0006】本発明者等は、鋭意検討の結果、このよう
なカブリを発生する要因としては、遮光紙基紙の表面状
態、サイズ度及び遮光性包装材料表面の意匠印刷に用い
るインキに原因があることがわかった。
【0007】
【発明の目的】上記のような問題に対し、本発明の目的
は写真感光材料用の遮光性包装材料で経時保存中に該写
真感光材料の性能を劣化させることのない写真感光材料
用包装材料を提供することにある。
【0008】
【発明の構成】本発明の上記目的は、写真感光材料用包
装材料において、平滑度65sec以上、サイズ度7sec以上
の紙を使用することを特徴とする写真感光材料用包装材
料により達成される。さらに上記包装材料の表面が、樹
脂と顔料の重量比が1:0.5以上であるインキにより加
工処理されていることが望ましい。
【0009】以下、本発明について具体的に説明する。
【0010】遮光性包装材料を使用するロール状感光材
料としては、フィルムと遮光性包装材料が同時に巻か
れ、カートリッジに収納されている、いわゆる110サイ
ズ、126サイズといわれているカートリッジタイプのロ
ール状感光材料。遮光性包装材料全長のほぼ中央部に
フィルムが一緒にスプールに巻かれている、いわゆる12
0サイズフィルム。フィルムの先端にリーダー遮光性
包装材料及びフィルムの末端にトレーラー遮光性包装材
料を接着紙等にて付けた、いわゆる220サイズフィルム
等があるが、本発明はこれら遮光性包装材料を使用する
すべてのロール状感光材料に適用される。
【0011】本発明における平滑度とは、紙の表面の平
らさであって、その測定はJIS P 8119のベック試験器に
よる方法により行った。
【0012】また、本発明におけるサイズとは、インキ
が滲まないようにまた毛羽だちを防ぐために紙の表面性
を改善することをいい、サイズ度はその改善の程度を示
し、JIS P 8122による試験法によって測定した。
【0013】本発明に用いられる遮光性包装材料の基紙
は、通常の天然パルプ紙、合成繊維、あるいは合成樹脂
フィルムを使用した合成紙のいずれかでも良いが、針葉
樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ等の
木材パルプを主成分とする天然パルプ紙が有利に用いら
れる。これらの紙の抄造は通常知られている丸網抄造方
式、長網抄造方式のいずれでもよい。
【0014】これら天然パルプの中でも機械パルプ、化
学パルプがあるが、写真性能への安定性からは化学パル
プを使用するのが好ましい。必要に応じて機械パルプを
使用する場合でも使用比率は極力抑えて30%以下とする
のが好ましい。
【0015】これら天然パルプを主成分とする基紙には
各種の高分子合成物を含有せしめることができる。例え
ば、乾燥紙力増強剤として、カチオン化殿粉、カチオン
化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミ
ド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール((株)クラ
レ、KM−118、KL−118、KL−318、KL−506)、ゼラチン
など、サイズ剤として、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジア
ルキルケチンダイマー乳化物、石油樹脂エマルジョン、
スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルの
アンモニウム塩など、顔料として、クレー、カオリン、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンなど、湿潤
紙力増強剤として、メラミン樹脂、尿素樹脂、エボキシ
化ポリアミド樹脂、定着剤として、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウムなどの多価金属塩、カチオン化殿粉な
どのカチオン変性ポリマーなど、pH調節剤として、苛性
ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸など、無機電解質として、食
塩、芒硝など、そのほか染料、蛍光増白剤、ラテックス
カーボンなどを適宜組み合わせて含有せしめることがで
きる。
【0016】これらの基紙を使用し印刷加工した場合、
使用する基紙の状態により、写真性能に対する影響が異
なる事を発見した。これらの現象が何故に生じるのか明
確な事は不明であるが、あえて推論すれば次の様な事が
考えられる。サイズ度が6sec以下の紙を使用した場
合、インキの樹脂成分は紙に浸透し、分散していた顔料
が表面に残る様な状態となり、顔料表面を被履する樹脂
量が少なくなり、特開昭63-44653に記載されているよう
な酸化チタンのような顔料が写真性能に悪影響を与える
場合は、樹脂による被履量が少ないため悪影響が強く現
われカブリを発生する。これとは反対にサイズ度が7se
c以上の場合は、基紙への樹脂の浸透が少くなり、結果
として顔料表面の樹脂による被覆量が増加するため、顔
料中に含有し、感光材料に悪影響を及ぼす物質は樹脂中
にとじ込められる形となり外に出ないため安定となるも
のと思われる。
【0017】又、基紙・印刷面の平滑度が65sec以下の
場合印刷加工処理を行った際、凹部へ樹脂が溜り、凸部
では付着樹脂量が減少するため、結果として顔料の被履
量が減じ、サイズ度が6sec以下の場合と同じ結果とな
ってしまう。平滑度が65sec以上の場合は当然、樹脂の
片寄りがなく均一になるため、部料の被覆が一定となっ
て、顔料中に含有し、感光材料に悪影響を及ぼす間隙は
中にとじ込められる形となり、外に出ないため安定とな
る。但し、平滑度が65sec以上であってもサイズ度が6s
ec以下であってはやはり効果は無くなってしまい。平滑
度とサイズ度の組合わせにより初めて効果が得られる。
【0018】好ましいサイズ度としては7sec〜20secで
あり、より好ましくは8sec〜18secである。
【0019】又好ましい平滑度としては65sec〜130sec
であり、より好ましくは70sec〜110secである。
【0020】然し乍らこれだけでは十分とはいえず使用
するインキと構成する樹脂と顔料の比率も重要となって
くる。すなわち顔料表面を十分な厚さで被履出来る樹脂
量と、十分な印刷濃度を得るための顔料の量の比率であ
り、実験的に求めた結果では樹脂対顔料の重要比率は
1:0.5〜1:5が好ましく、より好ましい範囲として
は1:1〜1:4である事が判った。尚、このような比
率が低い場合は被履されるが、仕上がり品質では必要と
する色が出ないため、一定以上は混合させる必要があ
る。
【0021】遮光性包装材料の表面に機能上必要な文字
や記号、あるいは商品価値を高めるために印刷が施され
ているが、これらの印刷に使用されるインキとしては一
般に使用されているオフセット印刷用インキ、またはグ
ラビア印刷用インキ、またはUVインキが使用可能であ
る。
【0022】これらのインキに使用される代表的な合成
樹脂の種類としては、硝化綿、ポリエステル、ポリアミ
ドウレタン、ポリアクリル、ロジン変性マレイン酸、エ
チレン酢酸ビニル、ビニールエーテル、ウレタン酢酸ビ
ニル、変性アルキド樹脂、変性フェノール樹脂、アルカ
リ可溶型樹脂(ロジン変性マレイン酸樹脂、スチレンマ
レイン酸樹脂、スチレンアクリル酸樹脂、アクリル酸エ
ステルアクリル酸樹脂、メタクリル酸エステルアクリル
酸樹脂)、ハイドロゾル型樹脂(スチレンマレイン酸樹
脂、スチレンアクリル酸樹脂、α-メチルスチレンアク
リル酸樹脂、アクリル酸エステルアクリル酸樹脂、メタ
クリル酸エステルアクリル酸樹脂)、エマルジョン型樹
脂(スチレン樹脂、スチレンアクリル酸エステル樹脂、
アクリル酸エステル共重合樹脂、メタクリル酸エステル
共重合体樹脂)等が挙げられる。又塩素原子を基として
有する樹脂は好ましくない。
【0023】UVインキ用の樹脂としては、アクリル系
不飽和基を持つポリマーが一般的に使用されており、代
表的な例としてはポリエステル/アクリル酸エステル、
ポリエステル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステル、エ
ポキシ樹脂/アクリル酸エステル、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、トリメチルロールプロパントリア
クリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、ヒドロキンエチルメタクリレート
が挙げられる。
【0024】また、これらのインキには一般に知られて
いる着色剤が併用される。使用される着色剤としては、
特開昭63-44653号に記載されている各種顔料、及びアゾ
顔料(アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶性
アゾ;モノアゾイエロー(PY−1、−3)、ジスアゾイ
エロー(PY−12、−13、−14、−17、−83)、ピラゾロ
オレンジ(PO−B、−34)バルカンオレンジ(PO−1
6)、縮合アゾ系;クロモフタルイエロー(PY−93、−9
5)クロモフタルレッド(PR−144、−166)多環式顔料
(フタロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(PB−1
5、−15−1、−15−3)、銅フタロシアニングリーン(P
G−7)、ジオキサジン系;ジオキサジンバイオレット
(PV−23)、イソインドリノン系;イソインドリノンイ
エロー(PY−109、−110)、スレン系;ペリレンベリノ
ン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(マラ
カイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクト
リアブル−B、また、無機顔料(酸化物;二酸化チタ
ン、ベンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩、
沈降性炭酸カルシウム、ケイ酸塩、含水硅酸塩、無水硅
酸塩、金属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末カ
ーボンブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。この他と
して油溶性染料、分散性染料等も使用される。その他イ
ンキを構成する原材料として必要に応じて各種溶剤、分
散剤、湿潤剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、安定
剤、架橋剤、ワックス、ドライヤー等の添加剤が使用さ
れる。
【0025】また、表面の光沢及び表面印刷箇所の保護
のためにニスを塗工してもかまわない。この時用いるニ
スの種類としては、アクリル樹脂、酢酸繊維素等のセル
ロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、アイオノマー樹脂、EEA樹脂、各種ポリエチ
レン樹脂(低密度、高密度、線状低密度、ポリエチレン
等)ポリプロピレン樹脂等適宜の樹脂が使用できる。ま
た、ワックス等も使用できる。
【0026】また、本発明に使用するフィルムも帯電防
止及びカメラ操作性の点から重要になる。即ち、フィル
ムベースは厚さとして100μm以下が好ましく、またカメ
ラの操作性の点からはフィルムがすべり易く、遮光性包
装材料と接する面でのスベリ性も重要になってくる。こ
れらスベリ性を付与するためには特開昭62-286041号、
特開昭62-286042号に記載されている潤滑剤を使用して
もよく、裏面も同様に構成される。
【0027】又、基紙裏面を加工する樹脂としては特公
昭51-49205号、特開昭48-22020号、特開昭50-67644号、
特開昭55-140835号、特開昭58-17434号、特開昭58-1867
44号、特開昭59-68238号、特開昭60-35728号記載の樹脂
及び低密度、中密度、高密度、線状低密度の各種ポリエ
チレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系、エチレ
ン酢酸ビニル等のポリビニル系、エチレンエチルアクリ
レートやエチレンメチルアクリレート等のアクリル系、
スチレン−ブタジエン等のゴム系、アイオノマー等の単
体、ブレンド、重合体ポリアミド系、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリメチルペンテン、エチレンビニルアル
コール共重合体等が挙げられる。
【0028】上記の層は、2層以上の層を設けても良
い。
【0029】これらの樹脂を基紙にラミネートする場合
は、より接着性を高めるために、アンカー剤を使用して
もよく、アンカー剤としては、有機チタン系、イソシア
ネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン等が
挙げられる。
【0030】この発明において使用されるカーボンブラ
ックは、ファーネス式、チャンネル式、アセチレン式、
サーマル式等いずれの製法によって作られたものでもよ
い。
【0031】以下、この発明に有効なカーボンブラック
の代表的な例を示す。もちろん、これらのカーボンブラ
ックに限定されるものではない。
【0032】三菱化成工業株式会社製、MA−600、#6
50B、#40、#3150、#3250、#3750、#3950、MA-10
0、CABOT社製、カーボンVULCAN・XC−72R、BLAC Pearl
s 700、VULCAN・P ライオン・アクゾ株式会社製、ケッチェンブラックE.
C.旭カーボン株式会社製、旭HS-500この他に、カーボ
ンブラックの導電性に影響を与える因子としては、表面
状態(不純物が少ないこと)、グラファイト化が進んで
いることが挙げられるが(市販されている範囲の物であ
れば十分である)、付随的な性能であり、基本的には吸
油量と比表面積が導電性を決める重要な項目となる。
【0033】通常、カーボンブラックを用いて樹脂加工
遮光性包装材料を作るには、カーボンブラックを熱可塑
性樹脂例えばポリエチレン樹脂中にバンバリーミキサー
ニーダー等の通常の溶融混練機を用いて含有させたいわ
ゆるマスターバッチを作成し、それを稀釈樹脂で必要と
する割合に稀釈混合して調整したり、カーボンブラック
を樹脂中に最初から必要とする量を含有させた、いわゆ
るコンパウレドを調整したり、又樹脂を分散した状態の
ラテックス状液にカーボンブラックを分散剤を用いて分
散調節することが一般的に知られている。
【0034】この時、カーボンブラックの他に、脂肪酸
金属塩例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、オクチル酸ジルコニウム、バルミチン酸ナトリウ
ム、パルミチン酸カルシウム、ラフリン酸ナトリウム及
び酸化防止剤も添加使用することができる。
【0035】この時必要とするカーボンブラックの量は
樹脂中に直接混合させる場合と、樹脂を分散した状態の
ラテックス状液に混合させる場合で異なる。
【0036】即ち、樹脂中に直接混合させる場合は樹脂
組成物に対し、3〜20重量%の範囲が好ましく、特に好
ましいのは5〜15重量%の範囲である。
【0037】また、ラテックス状液に混合させる場合は
樹脂組成物に対し10〜40重量%の範囲が好ましく、特に
好ましいのは15〜30重量%の範囲である。
【0038】遮光物質を含んだ樹脂を基紙の表面に加工
する手段としては、リバースロール法、ブレード法、エ
アナイフ法、ロッド法、エクストルージョン法、グラビ
アロール法あるいはドライラミネート、ウェットラミネ
ート、溶液塗布のような方法を用いて塗設することがで
きる。
【0039】また、接着層を介してもよく、これら公知
の技術を用いることができ、又これに限定させるもので
もない。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を例証す
る。
【0041】実施例1 遮光紙の基紙として次ぎのような、坪量、平滑度、サイ
ズ度を有する基紙を用意した。
【0042】 試料No. 坪量 平滑度(sec) サイズ度(sec) カブリ 1 75 60 15 × 比 較 2 75 60 10 × 〃 3 75 90 15 ○ 本発明 4 75 100 6 × 比 較 5 75 100 15 ○ 本発明 6 75 100 20 ○ 〃 7 75 120 6 × 比 較 基紙を抄造する際、紙力補強剤として、クラレ[株]製 K
L118を使用した。
【0043】尚、裏面遮光性を完全にするためカーボン
ブラック8wt%を含む飽和ポリエステル系樹脂(東洋
紡[株]製バイロレ#500)が厚さ20μmで加工処理した。
【0044】表面の意匠印刷に用いたインキの構成とし
ては下記のものを使用した。
【0045】 バインダー エチレン酢酸ビニル樹脂 1.0部 白色顔料 酸化チタン(ルチル型) 3.3部 溶剤 4.0部 さらに仕上げ用のニスとしては下記処方で3.0g/m2塗工
した。
【0046】 添加物 ポリエチレンワックス 2.0重量% 樹脂 アクリル樹脂 30.0重量% 溶剤 トルオール 18.0重量% 溶剤 イソプロピルアルコール 50.0重量% このようにして作成した遮光紙を使用し、120サイズ12E
Xのロールフィルム、コニカカラー160Sタイプを作成し
た。このフィルムを防湿袋へ入れ、密封した後、65℃、
3日間の保存試験を行い、常用のカラー現像処理液によ
り現像処理後、カブリ発生状況を下記基準により評価し
た。
【0047】○:印刷パターンのカブリがない △:ネガフィルム上では僅かに印刷パターンのカブリ発
生が認められるが、プリントした場合には実質上影響の
ない範囲 ×:明らかに印刷パターンのカブリ発生が認められ、プ
リントした場合問題となるレベル この結果は上記試料のカブリ欄に記した。
【0048】この結果、本発明の試料は印刷インキの影
響を受けにくいことが分かる。
【0049】実施例2 表面印刷用のインキとして次のインキを用いた。
【0050】 試料No. 樹脂:顔料 顔料:酸化チタン(ルチル型) a 1:0.5 樹脂:ポリアクリル系樹脂 b 1:2.0 c 1:3.0 d 1:4.0 e 1:5.0 使用した遮光紙の基紙としては実施例1の試料No.2、
4、5と同じものを使用し、さらに仕上げ用樹脂として
は実施例1と同じものを使用し、同じ塗布量で仕上げ
た。下記にその内容を示す。
【0051】これらの遮光紙を用い、コニカカラー SR8
0L 120サイズを包装した。
【0052】作成後防湿袋へ入れ密封した後、40℃、6
カ月の保存後実施例1と同様に処理、カブリ評価を行っ
た。結果を下記に示す。
【0053】 試料No. 使用インキ 使用基紙 カブリ 11 a No.2 ○ 12 b 〃 ○ 13 c 〃 △ 14 d 〃 △ 15 e 〃 × 16 a No.4 ○ 17 b 〃 ○ 18 c 〃 △ 19 d 〃 × 20 e 〃 × 21 a No.5 ○ 22 b 〃 ○ 23 c 〃 ○ 24 d 〃 ○ 25 e 〃 △ この結果から本発明の試料は実施例1と同様印刷カブリ
が問題ないことが分かる。尚、120サイズフィルムの代
わりに110サイズフィルムを作成し、保存試験を行った
結果も同様の結果が得られた。
【0054】実施例3 実施例2のインキcを調製する際、表面印刷用インキと
して次のバインダーを用いて調製した。
【0055】尚、使用した遮光紙の基紙としては実施例
1の試料No.6を使用し、その他は実施例1と同様にし
て120サイズフィルムを作成し、保存カブリを評価し
た。
【0056】 試料No. 使用バインダー カブリ 31 塩、酢酸ビニル系樹脂 × 32 ポリエステル系樹脂 ○ 33 スチレン-マレイン酸系樹脂 ○ 34 ポリエステル/ウレタン/ ○ アクリル酸エステル系樹脂 この結果から塩素系樹脂を使用した場合には写真性能に
悪影響を与えることが分かる。
【0057】
【発明の効果】本発明により、写真感光材料用の遮光性
包装材料で、従来のようにニス塗工の回数を増やすこと
なく、経時保存中に該写真感光材料の性能を劣化させる
ことのない写真感光材料用包装材料を提供することがで
きた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料用包装材料において、平滑
    度65sec以上、サイズ度7sec以上の紙を使用することを
    特徴とする写真感光材料用包装材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包装材料の表面が、樹脂
    と顔料の重量比が1:0.5以上であるインキにより加工
    処理されていることを特徴とする写真感光材料用包装材
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001075227A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Papier recyclable resistant a l'humidite et masquant la lumiere

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WO2001075227A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Papier recyclable resistant a l'humidite et masquant la lumiere

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