JPH05280834A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH05280834A
JPH05280834A JP7403092A JP7403092A JPH05280834A JP H05280834 A JPH05280834 A JP H05280834A JP 7403092 A JP7403092 A JP 7403092A JP 7403092 A JP7403092 A JP 7403092A JP H05280834 A JPH05280834 A JP H05280834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
heat exchanger
refrigerant evaporator
water
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP7403092A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Nagasawa
聡也 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器に付着した凝縮水の水飛びを防ぐと
ともに、臭成分の熱交換器への付着を抑え、不快臭の発
生の無い熱交換器の提供。 【構成】 空調ダクト1内に設置される冷媒蒸発器3の
空気の流れ方向に対する上流側を疏水処理して疏水処理
面8とし、下流側を親水処理して親水処理面9とする。
この技術により、冷媒蒸発器3の下流側で凝縮水を保水
して、水飛びを防ぐとともに、上流側が凝縮水をはじ
き、上流側における臭成分の吸着が防がれ、不快臭の発
生を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流れる空気を冷却する
熱交換器に関するもので、例えば、空調装置の蒸発器と
して用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平3−5167
9号公報に開示された技術が知られている。この技術
は、難溶性でかつ疏水性の樹脂と、吸水性をもたせた化
合物との混合液をエバポレータ(熱交換器)の表面にコ
ーティングしたものである。吸水性をもたせることによ
って、熱交換器に付着した凝縮水の水飛びを防ぎ、難溶
性でかつ疏水性の樹脂をコーティングすることにより、
臭成分が熱交換器に付着するのを防ぎ、不快臭の発生を
無くしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の技術
でも、吸水性をもたせたことにより、凝縮水が熱交換器
に付着することとなり、結果的に凝縮水とともに臭成分
が熱交換器に付着して、不快臭の発生を招く問題点を有
していた。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、熱交換器に付着した凝
縮水の水飛びを防ぐとともに、臭成分が熱交換器に付着
するのを防ぎ不快臭の無い熱交換器の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の熱交換器は、次
の技術的手段を採用した。流れる空気と熱交換し、空気
を冷却する熱交換器は、空気の流れ方向に対する上流側
の表面に疏水処理が施され、空気の流れ方向に対する下
流側の表面に親水処理が施された。
【0006】
【発明の作用】熱交換器が空気を冷却する際、空気中の
水蒸気が凝縮して凝縮水が熱交換器に着く。熱交換器の
上流側は、表面に疏水処理が施されている。このため、
疏水処理が施された部分に着いた凝縮水は、熱交換器に
付着することが妨げられ、下方へ滴下する、あるいは空
気の流れによって下流側へ流れる。熱交換器の下流側
は、表面に親水処理が施されている。このため、親水処
理が施された部分に着いた凝縮水は、熱交換器に付着し
て下方へ流れ、空気の流れによる水飛びが防がれる。
【0007】
【発明の効果】上流側の疏水処理が施された部分は、凝
縮水の付着が防がれるため、臭成分が付着するのが防が
れるとともに、カビ、細菌類の繁殖を防ぐことができ
る。また、下流側の親水処理が施された部分は、水飛び
を防ぐことができる。つまり、本発明の熱交換器は、悪
臭の発生やカビ、細菌類の繁殖を抑えるとともに、水飛
びを抑えることができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の熱交換器を、図に示す一実施
例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図3は本発明の実施例を示
すもので、図1は車両用空気調和装置の空調ダクトの概
略断面図である。車両用空気調和装置は、車室内に向か
って空気を送るための空調ダクト1を備える。この空調
ダクト1は、上流より下流に向かって、送風機2、冷媒
蒸発器3、ヒータコア4が配置され、下流には、車両各
部へ調和空気を吹き出すための吹出口5が複数設けられ
ている。なお、送風機2は、車室内へ向かう空気流を発
生するもので、その上流に内気と外気とを切り替えて空
調ダクト1内へ供給する内外気切替箱(図示しない)が
設けられている。冷媒蒸発器3は、空調ダクト1内を流
れる空気と熱交換して、車室内へ吹き出される空気を冷
却する本発明の熱交換器で、図示しない冷凍サイクルの
構成部品である。ヒータコア4は、エンジン冷却水(温
水)の供給を受けて、通過する空気を加熱する。空調ダ
クト1内には、ヒータコア4をバイパスして空気を流す
バイパス路6を備え、このバイパス路6を流れる空気量
とヒータコア4を通過する空気量との割合をエアミック
スダンパ7で調節し、空調ダクト1から吹き出される空
気の温度を調節するように設けられている。
【0009】冷媒蒸発器3は、空気の流れ方向に対し
て、上流側の1/2〜9/10の表面に水をはじく、難
溶性の疏水処理が施され、残りの下流側の1/2〜1/
10の表面に水となじむ親水処理が施されている。つま
り、冷媒蒸発器3は、上流側の表面が疏水処理された疏
水処理面8で、下流側の表面が親水処理された親水処理
面9とされる。なお、疏水処理を施した冷媒蒸発器3に
付着した水滴Dの接触角θは、図2に示すように、60
°〜180°の範囲で、親水処理の場合は、0°〜60
°の範囲である。
【0010】次に、冷媒蒸発器3の表面処理の行程を図
3を用いて説明する。ろう付けにより接合された冷媒蒸
発器3は、まず、アルカリ溶液や湯等W1に浸けられ
て、脱脂処理される(R1)。続いて、クロム酸クロメ
ートやリン酸クロメートW2により、表面の下地が処理
される(R2)。次に、アクリル系樹脂、フッ素系樹
脂、シリコン系樹脂等を含む溶液W3に、冷媒蒸発器3
の空気の流れ方向に対する上流側の1/2〜9/10を
浸け、冷媒蒸発器3の上流側表面に疏水性樹脂を付ける
(R3)。続いて乾燥炉20に入れ、疏水性樹脂を冷媒
蒸発器3の上流側表面に焼き付ける(R4)。次に、冷
媒蒸発器3を反転し、水ガラスと高分子シリカや、ポリ
アミドなど、親水性高分子が溶された水溶液W4に、冷
媒蒸発器3の空気の流れ方向に対する下流側の1/2〜
1/10を浸け、冷媒蒸発器3の下流側表面に親水性材
料を付ける(R5)。続いて乾燥炉21に入れ、親水性
材料を冷媒蒸発器3の下流側表面に焼き付ける(R
6)。最後に、冷却槽22に入れて、素早く冷媒蒸発器
3を冷却し(R7)、冷媒蒸発器3の表面処理が完成す
る。なお、クロメート処理(R2)や、疏水処理後の乾
燥処理(R4)、親水処理後の乾燥処理(R6)、冷却
処理(R7)は、省略しても良い。
【0011】〔実験結果〕次に、上流側1/2に疏水処
理、下流側1/2に親水処理を行った冷媒蒸発器3(実
施例品)と、全面に疏水処理のみを行った3つの比較品
(第1、第2、第3比較品)と、全面に親水処理のみを
行った第4比較品とを比較した測定結果を、次の表1に
示す。
【表1】 なお、第1比較品は接触角が110°、第2比較品は接
触角が120°、第3比較品は接触角が125°、第4
比較品は接触角が25°〜40°である。また、実施例
品の疏水処理の接触角は110°で親水処理の接触角は
32°である。実施例品および第1〜第4比較品は、同
一規格の冷媒蒸発器で、同一の空調ダクト1内に組付
け、同一条件で測定したものである。この表1に示され
るように、第1〜第3比較品の疏水処理のみの冷媒蒸発
器は、通風抵抗の増加を招くとともに、水飛び量が多
く、また水飛びを開始する風速が低い。これに対し、第
4比較品の親水処理のみの冷媒蒸発器および実施例品
は、通風抵抗、水飛び、水飛び開始風速のいずれも、第
1〜第3比較品より優れた結果が得られた。
【0012】次に、上記の実施例品と、第1〜第4比較
品との臭の吸着性試験の結果を図4に示す。なお、図中
に示す矢印の範囲は、誤差範囲を示す。この図4に示さ
れるように、親水処理のみを行った第4比較品は臭の吸
着率が高く、空気調和装置の使用の際に、不快臭を発生
する。これに対して、第1〜第3比較品および実施例品
は、第4比較品より優れた結果が得られた。
【0013】〔実施例の効果〕本実施例の冷媒蒸発器3
は、上記で示したように、臭の吸着性が低く、空気調和
装置の使用時における悪臭の発生を抑えることができ
る。また、本実施例の冷媒蒸発器3は、通風抵抗が低い
ため、空気調和装置の能力低下を招かない。さらに、本
実施例の冷媒蒸発器3は、水飛び量が少なく、かつ水飛
びを開始する風速が高いため、空調ダクト1内に水飛び
防止用のネットを設ける必要がない。この結果、水飛び
防止ネットを設けることによるコストの増加、および通
風抵抗の増加を招かない。
【0014】〔変形例〕上記の実施例では、車両用空気
調和装置の冷媒蒸発器に本発明を適用した例を示した
が、家庭用や商業用に使用される空気調和装置の冷媒蒸
発器に本発明を適用しても良い。また、冷凍サイクルの
冷媒蒸発器に本発明を適用した例を示したが、流れる空
気を冷却するものであれば、例えばペルチェ素子を用い
た冷却用フィンなど、他の空気冷却用熱交換器にも本発
明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調ダクトの概略断面図である。
【図2】冷媒蒸発器に付着した水滴の接触角を示す図で
ある。
【図3】冷媒蒸発器の表面処理行程を示す流れ図であ
る。
【図4】実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
3 冷媒蒸発器(熱交換器) 8 疏水処理面 9 親水処理面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流れる空気と熱交換し、空気を冷却する
    熱交換器において、この熱交換器は、空気の流れ方向に
    対する上流側の表面に疏水処理が施され、空気の流れ方
    向に対する下流側の表面に親水処理が施されたことを特
    徴とする熱交換器。
JP7403092A 1992-03-30 1992-03-30 熱交換器 Pending JPH05280834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7403092A JPH05280834A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7403092A JPH05280834A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPH05280834A true JPH05280834A (ja) 1993-10-29

Family

ID=13535342

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JP7403092A Pending JPH05280834A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 熱交換器

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