JPH0528043Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は超音波振動により熱溶融性のインクを
記録媒体に転写する熱転写印字装置に関するもの
である。

（従来の技術） 高速化、低騒音化などのため、従来のインパク
ト印字方式に代えて、熱転写方式の実用化が種々
検討されている。従来の熱転写印字装置では、複
数個の印字アクチユエータを直線上に配置し、各
印字アクチユエータに対向して背面印字アクチユ
エータを配置してある。印字アクチユエータの数
だけ背面印字アクチユエータを必要とし、さらに
各印字アクチユエータと各背面印字アクチユエー
タを対向位置に正確に配置する必要があり、印字
装置の構造を簡素化できない欠点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、背面印字アクチユエータに代えて、
曲げ振動板を使用し、印字装置の構造の簡素化を
目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、印字部を有する複数個の印字アクチ
ユエータを直線上に配置し、超音波振動子に固着
した曲げ振動板の、超音波振動時に腹となる箇所
を各アクチユエータの印字部に対向して設けると
ともに、印字アクチユエータと曲げ振動板の間に
感熱転写インクリボンと記録媒体を、感熱転写イ
ンクリボンを印字アクチユエータ側にして挿入
し、熱転写印字してなる、熱転写印字装置ある。

（作用） 印字アクチユエータの印字部と、超音波振動子
が超音波振動時に曲げ振動板の腹となる箇所は対
向しているので、印刷時に、その腹となる箇所は
最大の押圧力で記録媒体とインクリボンを介して
印字アクチユエータの印字部に接触する。

（実施例） 本考案の実施例を図面において説明する。

突出した印字部１を有する複数個の印字アクチ
ユエータ２は直線上に配置されている。印刷時
に、各印字アクチユエータ２は制御回路（図示せ
ず）からの入力により動作する。曲げ振動板３を
固着した超音波振動子４は制御回路（図示せず）
からの入力により超音波振動する。その時に曲げ
振動板３の腹となる箇所５は各印字アクチユエー
タ２の印字部１に対向している。

感熱転写インクリボン６と記録媒体７は前者を
上側にし後者を下側にして、各印字アクチユエー
タ２と曲げ振動板３との間に保持装置（図示せ
ず）により保持され、各印字アクチユエータ２の
印字部１は感熱転写インクリボン６に軽く接触し
ている。

印刷時には、各印字アクチユエータ２と曲げ振
動板３は超音波振動し、印字部１は感熱転写イン
クリボン６に振動接触し、箇所５は記録媒体７を
介して感熱転写インクリボン６を印字部１に押圧
し、記録媒体７に印字される。

（考案の効果） 本考案は各印字アクチユエータに対応した各背
面印字アクチユエータを設けずに、１つの曲げ振
動板を設ければよいので、印字装置の構造および
組み立てを簡素化できる。しかも、背面印字アク
チユエータを設けた場合と同様に鮮明な印字が得
られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の印字装置の一部正面図、第２
図は曲げ振動板の一部正面図である。 １……印字部、２……印字アクチユエータ、３
……曲げ振動板、４……超音波振動子、５……腹
となる箇所。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字部１を有する複数個の印字アクチユエータ
   ２を直線上に配置し、超音波振動子４に固着した
   曲げ振動板３の、超音波振動時に腹となる箇所５
   を各アクチユエータ２の印字部１に対向して設け
   るとともに、印字アクチユエータ２と曲げ振動板
   ３の間に感熱転写インクリボン６と記録媒体７
   を、感熱転写インクリボン６を印字アクチユエー
   タ２側にして挿入し、熱転写印字してなる、熱転
   写印字装置。