JPH05279964A - 有機繊維の含浸方法 - Google Patents

有機繊維の含浸方法

Info

Publication number
JPH05279964A
JPH05279964A JP5017347A JP1734793A JPH05279964A JP H05279964 A JPH05279964 A JP H05279964A JP 5017347 A JP5017347 A JP 5017347A JP 1734793 A JP1734793 A JP 1734793A JP H05279964 A JPH05279964 A JP H05279964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
organosilicon compound
formula
same
different
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5017347A
Other languages
English (en)
Inventor
Peter Habereder
ハーベレーダー ペーター
Rudolf Hager
ハーガー ルードルフ
Christine Kuermeier
キュルマイアー クリスティーネ
Hans Dr Lautenschlager
ラウテンシュラーガー ハンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacker Chemie AG
Original Assignee
Wacker Chemie AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacker Chemie AG filed Critical Wacker Chemie AG
Publication of JPH05279964A publication Critical patent/JPH05279964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/37Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/643Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing silicon in the main chain
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/38Polysiloxanes modified by chemical after-treatment
    • C08G77/382Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon
    • C08G77/392Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon containing sulfur

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機繊維の含浸のための方法 【構成】 本発明は、一般式(I) 【化1】 の有機ケイ素化合物による有機繊維の含浸方法である。 【効果】 本発明の方法により含浸された繊維は、優れ
た柔軟な手触り、非常に良好な水に対する吸収性ならび
に静電防止性を有する。本発明の方法により含浸された
繊維は、さらに温度150〜180℃でも黄変をしない
特徴がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スルホネート基少なく
とも1個を有する有機ケイ素化合物による有機繊維の含
浸のための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機ケイ素化合物を有機繊維の処理に使
用することはすでに公知である。このためには例えばカ
ルバロ(L. C. Calvalho, Amaci
amento de Texteis, Chimic
a Textil 1989,23, Sao Pau
lo, ブラジル) が参照できる。さらに、ドイツ特
許出願公開(DE−OS) 第3503457号 (W
acker Chemie GmbH; 公開日198
6年8月7日)明細書ならびに対応する米国特許第47
20520号明細書から、有機繊維を、ケイ素に直接結
合し縮合可能な基を有し、その他にジオルガノシロキサ
ン単位に少なくとも2個の1価SiCと結合した塩基性
窒素を有する基を含むオルガノポリシロキサン、分子1
個あたり少なくとも3個のSiに結合した水素を有する
オルガノポリシロキサンおよび触媒と一緒に含浸するこ
とは公知である。このような含浸剤は、非常に優れた手
触り改善剤ではあるが、しかし高温で処理すると一般に
黄変を招く。さらに米国特許第3382095号 (D
ow Corning Corporation;発行
1968年5月7日)明細書中には、スルホネート官能
性有機ケイ素化合物を用いる織物の処理が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、有機
ケイ素化合物により有機繊維を含浸する方法である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【0005】
【化5】
【0006】〔式中、Rは、同じかまたは異なっていて
もよく、1価の有機基を表し、R1は、同じかまたは異
なっていてもよく、水素または1価の有機基を表し、R
2は、同じかまたは異なっていてもよく、基−QSO3
vを表し、ここでQは2価の炭化水素基、Mは陽イオン
およびvはMの電荷の逆数値に等しく、aは、0、1、
2または3であり、bは、0、1、2または3であり、
またcは、0、1、2または3であり、ただし、有機ケ
イ素化合物は1分子あたり少なくとも一個のR2を有
し、a、bおよびcの和は3以下である〕の単位から成
る有機ケイ素化合物を用いる有機繊維の含浸のための方
法である。
【0007】基Rは、有利には、必要ならば置換されて
いる炭素原子1〜12個を有する炭化水素基であり、こ
こで、炭素原子1〜6個を有する炭化水素基、殊にはメ
チル基が特に有利である。
【0008】Rの例は、アルキル基、例えばメチル−、
エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル、n−ブチ
ル−、イソ−ブチル−、t−ブチル−、n−ペンチル
−、イソ−ペンチル−、ネオ−ペンチル−、t−ペンチ
ル−基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル
基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オ
クチル基およびイソ−オクチル基、例えば2,2,4−
トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル
基、デシル基、例えばn−デシル基;ドデシル基、例え
ばn−ドデシル基;アルケニル基、例えばビニル−およ
びアリル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル
−、シクロヘキシル−、シクロヘプチル基およびメチル
シクロヘキシル基;アリール基、例えばフェニル−およ
びナフチル基;アルキルアリール基、例えばo−、m
−、p−トリル基、キシリル基およびエチルフェニル
基;アラールキル基、例えばベンジル基、α−およびβ
−フェニルエチル基である。
【0009】基R1は、有利には水素および必要ならば
置換されている炭素原子数1〜6の炭化水素基であり、
ここで水素および炭素原子数1〜3のアルキル基、殊に
はメチル−、エチル−、およびイソプロピル基が特に有
利である。
【0010】基R1の例は、R基で挙げた例の中で炭素
原子数1〜6のものである。
【0011】基Qは、有利には2価の炭素原子数2〜1
0の炭化水素基である。
【0012】基Qの例は、エチレン−、n−プロピレン
−、イソ−プロピレン−、1−n−ブチレン−、2−n
−ブチレン−、イソ−ブチレン−、t−ブチレン−、n
−ペンチレン−、イソ−ペンチレン−、ネオ−ペンチレ
ン−、t−ペンチレン基、ヘキシレン基、例えばヘキシ
レン基、ヘプチレン基、例えばn−ヘプチレン基、オク
チレン基、例えばn−オクチレン基およびイソ−オクチ
レン基、例えば2,2,4−トリメチルペンチレン基、
ノニレン基、例えばn−ノニレン基およびデシレン基、
例えばn−デシレン基、ならびにシクロアルキレン基、
例えばシクロペンチレン−、シクロヘキシレン−、シク
ロヘプチレン基およびメチルシクロヘキシレン基であ
る。
【0013】殊に有利には、Qはn−プロピレン基であ
る。
【0014】aは有利には平均して1.2〜2.2、殊
に有利には平均して1.6〜2.0である。
【0015】bは有利には平均して0〜0.4、殊に有
利には平均して0〜0.1である。
【0016】cは有利には平均して0.005〜0.
1、殊に有利には平均して0.01〜0.07である。
【0017】基Mの例は、アルカリ金属例えばリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウム
の陽イオン、アルカリ土類金属、例えばマグネシウム、
カルシウムおよびストロンチウムの陽イオン、ならびに
【0018】
【化6】
【0019】〔式中、R3は同じかまたは異なっていて
もよく、水素または1価の有機基または有機ケイ素基を
表し、例えばメチル−、エチル−、n−プロピル−、イ
ソ−プロピル−、n−ブチル−、イソブチル−、n−ペ
ンチル−、イソ−ペンチル−、n−ヘキシル−、ベンジ
ル−、2−ヒロドキシエチル−および3−ヒドロキシプ
ロピル基ならびに3−シル(オキサン)イルプロピル基
または3−シル(オキサン)イルプロピルアミノエチル
基および任意の各種のシル(オキサン)イル基である。
【0020】R3がシロキサニル基の場合には、これは
有利には式(I)の単位から成る有機ケイ素化合物の共
有結合した構成部分であり、すなわち式(I)の単位か
ら成る有機ケイ素化合物は双性イオン構造を有する。
【0021】有利には、基Mは、ナトリウムイオン、マ
グネシウムイオン、
【0022】
【外1】
【0023】および(ポリ)シロキサンであって、
【0024】
【外2】
【0025】〔式中、Meはメチル基、Etはエチル
基、Propはプロピル基、Buはブチル基、c−he
xはシクロヘキシル基およびBenzはベンジル基を表
す〕から成るグループから選択される単位少なくとも1
個を含むものである。
【0026】殊に有利には、Mは、ナトリウムイオン、
【0027】
【外3】
【0028】および(ポリ)シロキサンであって、
【0029】
【外4】
【0030】〔式中、Meはメチル基、Etはエチル基
およびc−hexはシクロヘキシル基〕のグループから
選択される単位少なくとも1個を含むものである。
【0031】本発明による方法で使用される式(I)の
単位から成る有機ケイ素化合物は、有利には、式
【0032】
【化7】
【0033】〔式中、RおよびR2は同じかまたは異な
っていてもよく、これについての前記のものを表し、m
は有利には20〜500、殊には40〜200の整数で
ある〕のオルガノポリシロキサン、式
【0034】
【化8】
【0035】〔式中、R、R1およびR2は同じかまたは
異なっていてもよく、これについての前記のものを表
し、nは有利には20〜1000、殊には40〜400
の整数,oは有利には1〜40、殊には3〜20の整数
であり、pは0または1である〕のオルガノポリシロキ
サン、ならびに、〔R2SiO〕単位のすべてまたは一
部が、〔RSiO3/2〕−、〔R(R1O)SiO〕−、
〔(R1O)2SiO〕−、〔(R1O)SiO3/2〕−お
よび/または〔SiO4/2〕−単位により置換されてい
るか、あるいは〔RR2SiO〕−単位は、すべてまた
は一部が〔(R1O)R2SiO〕−および/または〔R
2SiO3/2〕−単位により置換されている、式(II)
または(III)のオルガノポリシロキサン〔式中、
R、R1およびR2は前記のものを表す〕のグループから
有利に選択される。
【0036】本発明による方法に使用される有機ケイ素
化合物の例は、
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】〔式中、Meはメチル基、Etはエチル基
およびPhはフェニル基を表す〕である。
【0040】殊に有利には、本発明により使用される有
機ケイ素化合物は、
【0041】
【化11】
【0042】である。
【0043】本発明により使用される有機ケイ素化合物
は、有利には水溶性である。
【0044】本発明により使用される有機ケイ素化合物
は、各種の方法で製造でき、これには、これまで少なく
ともスルホン基1個を有する有機ケイ素化合物が製造さ
れ得る方法も含む。
【0045】有利にはこれらはドイツ特許出願日が19
91年10月24日で書類番号P4135170.3
(R. Hager; Wacker Chemie
GmbH)のドイツ出願に記載されている方法で製造さ
れる。これによると、一般式(I) の単位から成る有
機ケイ素化合物は、式
【0046】
【化12】
【0047】〔式中、R4は、同じかまたは異なってい
てもよく、Rについての前記のものを表し、R5は、同
じかまたは異なっていてもよく、R1についての前記の
ものを表し、R6は、同じかまたは異なっていてもよ
く、−Q’X基を表し、ここでQ’はQ、Xはハロゲン
原子であり、dは、0、1、2または3であり、eは、
0、1、2または3であり、またfは、0、1、2また
は3であり、ただし、有機ケイ素化合物は1分子あたり
少なくとも一個のR6を有し、d、eおよびfの和は4
以下または4である〕の単位からなる有機ケイ素化合物
と亜硫酸塩とを水の存在で反応させて製造される。
【0048】ハロゲン原子Xの例は、塩素、臭素または
ヨウ素であり、ここでXが塩素を表す場合が有利であ
る。
【0049】有利には、R6は、−(CH23Cl、−
(CH23Br、−(CH24Cl、−(CH24
r、−(CH22CH(CH3)Cl、−(CH25
lであり、ここで−(CH23Clが殊に有利である。
【0050】本方法で使用される式(V)の単位から成
る有機ケイ素化合物は、有利には一般式 R7 g(R8O)hSiR9 i (VI) 〔式中、R7は、同じかまたは異なっていてもよくRに
ついての前記のものを表し、R8は、同じかまたは異な
っていてもよくR1についての前記のものを表し、R
9は、同じかまたは異なっていてもよくR6についての前
記のものを表し、gは、0、1、2または3、有利には
0,1または2、殊に有利には1または2であり、h
は、1、2または3、有利には1または2、殊に有利に
は2であり、またiは、1、2または3、有利には1ま
たは2、殊に有利には1であり、ただし、和g+h+i
は4に等しい〕のシランおよび/またはこれらの部分加
水分解物である。
【0051】式(VI)のシランの例は
【0052】
【化13】
【0053】ここで
【0054】
【化14】
【0055】が有利であり、また
【0056】
【化15】
【0057】が殊に有利である。
【0058】また、本方法で使用される式(V)の単位
から成る有機ケイ素化合物は、オルガノ(ポリ)シロキ
サンであってもよく、その際式(V)の単位中で和d+
e+fは3以下である。
【0059】使用される式(V)の単位から成る有機ケ
イ素化合物がオルガノ(ポリ)シロキサンである場合に
は、dは有利には平均して0.5〜2.5、殊に有利に
は平均して0.9〜2.1、eは有利には平均して0〜
0.5、殊に有利には平均して0〜1.3、fは有利に
は平均して0.1〜1.5、殊に有利には平均して0.
3〜1.0である。
【0060】本方法に使用できるオルガノ(ポリ)シロ
キサンの例は、線状オルガノ(ポリ)シロキサン、例え
ばO[Me2Si(CH23Cl]2、Me[Me3Si
O]2Si(CH23Cl、Cl(CH23SiMe2
[SiMe2O]5Me2Si(CH23Cl、HOMe2
SiO[SiMe2O]10[MeSi((CH23
l)O]5Me2SiOH、Me3SiO[SiMe2O]
7[MeSi((CH23Cl)O]2SiMe3、O
[Me2Si(CH24Cl]2、Me3SiOSiMe2
(CH23Cl、環状オルガノ(ポリ)シロキサン、例
えば[OMeSi(CH23Cl]3-8、[OMeSi
(CH24Br]3-8、[OMeSi(CH23Cl]2
[OMe2Si]2、[O(C25)Si(CH24
r]2[OMe2Si]3、ならびに分枝オルガノ(ポリ)シ
ロキサン、例えば[Me3SiO]3Si(CH23
l、{[Me3SiO]2Si(CH23Cl}2Oであ
り、ここでO[Me2Si(CH23Cl]2、HOMe
2SiO[SiMe2O]10[MeSi((CH23
l)O]5Me2SiOHおよび[Me3SiO]2Me2
Si(CH23Clが有利であり、O[Me2Si(C
23Cl]2が殊に有利である〔式中、Meはメチル
基である〕。
【0061】本方法に使用される亜硫酸塩は、有利に
は,100℃および1013hPaで水中に少なくとも
20重量%は溶け、式 (M’v’)2SO3 (VIII) 〔式中、M’は同じかまたは異なっていてもよくMにつ
いての前記のものを表し、v’はM’の荷電の逆数であ
る〕で示される化合物である。
【0062】本方法に使用される亜硫酸塩の例は、Na
2SO3、(NH42SO3、K2SO3、(NMe42
3、(NEt3Benz)2SO3、(NMe3H)2SO
3、(NEt32SO3等であり、ここでNa2SO3、K
2SO3および(NH42SO3が有利であり、またNa2
SO3が殊に有利であり、Meはメチル基、ETはエチ
ル基およびBenzはベンジル基である。
【0063】本方法では、亜硫酸塩は有利には0.8モ
ル〜1.5モル、特に有利には0.9モル〜1.1モ
ル、殊には1モルの量〔いずれも使用される式(V)の
単位から成る有機ケイ素化合物中の基Xの1モルを基準
とする〕が使用される。使用される式(V)の単位から
成る有機ケイ素化合物中の基Xの1モルに対する亜硫酸
塩1モルは、均質な反応物と基Xの完全な変換を得るた
めに一般に完全に十分である。しかし亜硫酸塩を過剰に
すると、基Xの完全な変換に迅速に到達する。
【0064】本方法では、水は有利には50〜1000
重量%、殊に有利には200〜700重量%〔いずれも
使用される式(V)の単位から成る有機ケイ素化合物の
重量を基準とする〕が使用される。
【0065】反応の促進のために、本方法では触媒を使
用することもできる。本方法では、触媒は、有利には式
(V)の単位から成る有機ケイ素化合物として主として
非極性有機基を有するオルガノ(ポリ)シロキサンが使
用される場合に使用される。
【0066】このようにして得られた有機ケイ素化合物
は、ケイ素化学で通例の方法により、例えば1分子あた
り存在するスルホン酸基の数を変化させるために平衡化
させることができる。
【0067】有利には、本発明により使用される有機ケ
イ素化合物は水性分散液として使用される。しかしこれ
は有機溶剤、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘ
キサンおよびハロゲン化炭化水素中の溶液として使用す
ることもできるが、これは有利ではない。
【0068】本発明により使用される分散液の製造は、
オルガノポリシロキサンの製造に公知の方法により行う
ことができる。このためには、例えばバルストラ(P.
Walstra、 Formation of Em
ulsion in “Encyclopaedie
der technischen Chemie”、第
10巻、Verlag Chemie 1975)が参
考となる。この分散液中の分散剤としては、非イオン性
および陰イオン性界面活性剤、例えば脂肪族アルコール
ポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリグリコ
ールエーテル、脂肪酸エステル、アルキルベンゼンスル
ホネート、脂肪族アルコールスルホネート、脂肪族アル
コール硫酸塩、脂肪酸スルホネートおよび脂肪酸エステ
ルスルホネートが使用でき、ここで非イオン性界面活性
剤、殊に脂肪族アルコールエトキシ化物が有利である。
【0069】さらにこの分散液の製造のために、水、界
面活性剤および少なくとも一種のスルホン基を有する一
般式(I)の単位から成る有機ケイ素化合物の他に、助
剤、例えば共乳化剤、溶解助剤、保存剤および粘稠化剤
が使用されてもよい。
【0070】粘稠化剤の例は、アルギン酸塩、ガラクト
マンナンエーテル、キサンタンゴム、アクリル酸塩およ
び無水マレイン酸コポリマーである。
【0071】共乳化剤ならびに溶解助剤の例は、エチレ
ングリコール、グリセリン、脂肪族アルコール、ベンジ
ルアルコール、ポリアルキレンオキシドならびに上記ア
ルコールのエトキシ化物およびプロポキシ化物がある。
【0072】保存剤の例は、ステアリルベンジルジメチ
ルアンモニウムクロリド、ホルムアルデヒド、ソルビン
酸、イサチアゾリン誘導体、必要ならば部分ハロゲン化
したフェノールおよびクレゾールならびにこれらの塩で
ある。
【0073】本発明により使用される分散液は、式
(I)の単位から成り少なくとも1個のスルホン基を有
する有機ケイ素化合物を、有利には5〜60重量%、殊
に有利には10〜50重量%〔いずれも分散液の全重量
を基準とする〕含有する。これは固体含有量が有利には
7〜75重量%、殊に有利には12〜55重量%〔いず
れも分散液の全重量を基準とする〕、平均粒径は有利に
は5〜300nm、殊に有利には10〜170nmであ
る。本発明により使用される分散液は、水に実際的に無
限に混合可能であり、室温および大気圧の下における保
存安定性は3か月以上、有利には6か月以上である。
【0074】本発明による分散液は、それ自体または他
の物質、例えば織物繊維の仕上げまたは表面仕上げのた
めに従来どおりの方法により一緒に使用できる物質と組
み合わせて使用することもできる。
【0075】このような他の物質の例は、すでに公知の
オルガノポリシロキサンを基とした柔軟化剤、脂肪酸誘
導体、ポリエチレン、蛍光増白剤、熱硬化樹脂およびそ
の触媒、例えばメラミン樹脂、ジメチロールジヒドロキ
シエチレン尿素、MgCl2およびNaBF4がある。
【0076】これらの必要ならば使用される物質は、希
釈せずに、または水性分散液の形で本発明による分散液
を混合されることができる。必要ならば使用される他の
物質は、また式(I)の単位から成り少なくとも1個の
スルホン基を有する本発明により使用される有機ケイ素
化合物と一緒に分散させることもできる。
【0077】本発明による方法で使用する物質の含浸す
る繊維上への適用は、任意の繊維の含浸に好適で多数の
公知の方法により行うことができ、例えばフーラード
(Fourard)、泡塗布、MA法(最小塗布法)、
塗布、キャスト、噴霧、ロール塗布、捺染、または印刷
による。
【0078】本発明の方法によると、フィラメント、
糸、不織布、マット、ストランド、織ったか、メリヤス
編みしたか、または編んだ繊維材料ならびにタフトした
平面仕上げ製品を含浸でき、これらはこれまでも有機ケ
イ素化合物により含浸できたものである。本発明による
方法で含浸できる有機繊維の例は、ケラチン質の繊維、
殊には羊毛、ポリビニールアルコール、酢酸ビニールの
共重合体、木綿、レーヨン、麻、天然絹糸、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアクリロニト
リル、ポリウレタン、ポリアミド、再生セルロース、ア
セテート、トリアセテートおよびこれらの繊維の少なく
とも2種の混合物である。この列挙から分かるように、
有機繊維は天然からのものでも合成からのものでもよ
い。織物は未加工の反物、衣類または衣類の部分でもよ
い。
【0079】本発明による方法では、有機繊維は、有利
には、羊毛、木綿、ポリエステル、ポリアミド、ポリア
クリロニトリルならびにこれらの混合物である。
【0080】殊には本発明による方法において、有機ケ
イ素化合物は少なくとも1個のスルホネート基を0.1
〜5重量%、殊に有利には0.3〜1.5重量%〔いず
れも含浸する有機繊維の全重量を基準とする〕が適用さ
れる。
【0081】本発明による方法で含浸された繊維は、優
れた柔軟な手触り、非常に良好な水に対する吸収性なら
びに静電防止性を有する。本発明による方法で含浸され
た繊維は、さらに温度150〜180℃でも黄変をしな
い長所がある。
【0082】以下に記載する実施例中では、粘度の記載
はすべて温度23℃におけるものである。「標準環境」
(Normalklima)とは、以下では空気の相対
湿度約65%および温度22℃とする。別に記さない限
り、以下の実施例は、大気圧、すなわち1000hP
a、および室温、すなわち約22℃、あるいは室温で反
応物を一緒にして追加して加熱または冷却をしない場合
の温度で行われる。さらにブレンドおよびパーセントの
すべての数値は、別に記さない限り、重量基準である。
【0083】実施例中に記載したドロップ試験は、下記
のようにして行われる。
【0084】織物試料は、張りつけ装置に取り付けら
れ、ピペットにより蒸留水1滴を落とす。水滴が織物の
表面に達すると同時に時間測定を始める。中にしみ込む
水の光った表面を輝きが消えるまで観察し、時間測定を
停止する。
【0085】これには、テガワ(Tegawa)ドロッ
プ試験、(Melliand Texitilberi
chte 1987, 581)も参考にする。
【0086】下記の略号が使用される。
【0087】Me: メチル基 Et: エチル基
【0088】
【実施例】例1 A 3−クロロプロピルジメトキシメチルシラン100gが
8時間の間に連続して強く撹拌しながら沸騰している亜
硫酸ナトリウム75.9gの水500ml中の溶液中に
加えられる。引き続きさらに2時間還流をしながら撹拌
される。室温に冷却すると水の上に薄い有機相が分離す
るが、これは主としてメトキシ末端のポリ(3−クロロ
プロピルメチル)シロキサンから成っている。この水と
混じらない層(3.1g)は分液漏斗中で分離させ、水
層は65℃で水流ポンプによる真空下で始めの体積の半
分になるまで濃縮される。0℃で引き続き水溶液中にH
Clガスが飽和するまで送入され、沈澱する塩は濾過さ
れ、次に濾液は水流ポンプによる真空中で濃縮され、引
き続き80℃および圧力10Paで十分加熱される。こ
れにより透明、ほとんど無色で粘度の高い油89.5g
(使用したシランを基準として89.7%)が残留し、
これは式OSiMe(CH23SO3H単位約98%か
ら成る。この残留物は式HO〔Me2SiO〕70Hのポ
リジメチルシロキサン1160gおよびヘキサメチルジ
シロキサン13.1gのエチレングリコールジメチルエ
ーテル1lとに水15mlを加えたものと一緒にし、溶
かして5時間80℃で撹拌される。引き続き反応混合物
は50℃に冷却され、トリエチルアミン55gと混合さ
れる。
【0089】揮発性成分が60℃および圧力20Paで
除去された後に、式
【0090】
【化16】
【0091】で粘度4750mm2/秒のスルホネート
官能性のオルガノポリシロキサン1228gが得られ
る。
【0092】800mlのビーカー中にエトキシル化牛
脂アルコールx25酸化エチレン(ヘキスト社の商品名
ゲナポール(Genapol)T250として購入)1
0部、水3部およびジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル3部を高速撹拌機(Ultra−Turrax)
を使用して混合させる。この混合物に混合しながら少量
ずつ上記Aに記載したスルホネート官能性のオルガノポ
リシロキサン25部を加え混合させる。引き続き混合物
は少量ずつ脱塩水52部と混合され、乳化液を造る。こ
の乳化液はステアリルベンジルジメチルアンモニウムク
ロリド0.1部により保存される。このようにして得ら
れた乳化液は、平均粒径132nm、スルホネート官能
性のオルガノポリシロキサン含有量25%および固形物
含有量38%〔これらは乳化液の全重量を基準とす
る〕。
【0093】例2 エトキシ6単位を有するエトキシル化イソトリデシルア
ルコール4部、エトキシ8単位を有するエトキシル化イ
ソトリデシルアルコール6部、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル3部および水10部がビーカー中で混
合され、少量ずつ実施例1のAに記載のスルホネート官
能性のオルガノポリシロキサン25部と混合される。引
き続きさらに水52部を加えて乳化され、ホルマリン
(30%)0.1部により保存される。このようにして
得られたミクロ乳化液は水のように透明である。これは
平均粒径10nm、スルホネート官能性のオルガノポリ
シロキサン含有量25%および固形物含有量38%〔こ
れらは乳化液の全重量を基準とする〕である。
【0094】例3 A 3−クロロプロピルジメチルメトキシシラン25g
(0.15モル)が2時間の間に連続して強く撹拌しな
がら沸騰している亜硫酸ナトリウム20.7gの水12
5ml中の溶液中に加えられる。引き続きさらに12時
間還流をしながら撹拌される。室温に冷却された後、こ
の僅かに濁った溶液はジエチルエーテル50mlと混合
され、透明な水相は分離され、水流ポンプによる真空下
で濃縮される。残留する白色の固体は0℃で濃塩酸(3
7%水中)40mlおよびエタノール50ml中にとり
だされ、溶液は濾過され、オイルポンプによる真空(2
0Pa)中、65℃で蒸発濃縮される。このようにして
得られた明るい黄色の油は、室温に冷却すると結晶化す
る。その固体は63℃で溶融し、式
【0095】
【化17】
【0096】の環状シランである。収量は25.4%
で、使用したシランを基準として94%である。
【0097】この固体は式HO〔Me2SiO〕15Hの
シロキサン272gと一緒にエチレングリコールジメチ
ルエーテル250mlおよび水2mlの混合物中に溶か
され、溶液は4.5時間80℃で混合される。室温に冷
却した後、15分間で撹拌しながらトリエチルアミン2
0gを加える。アミン添加の際に発生する黄色の着色を
除くために、反応混合物はさらに2時間活性炭10gと
一緒にして室温で混合され、引き続き活性炭は再び濾別
される。
【0098】65℃および圧力20Paで揮発性成分を
除去した後に、式
【0099】
【化18】
【0100】で粘度1430mm2/秒のスルホネート
官能性のオルガノポリシロキサンの透明、無色の油29
3gが得られる。
【0101】C12/C14オキソアルコールスルホネート
トリエタノールアミン塩60%水溶液(ヘキスト社から
商品名ゲナポール(Genapol)CRT40として
購入)10部および水6部の混合物が、少量ずつ上記A
に記載のスルホネート官能性のオルガノポリシロキサン
25部と混合され、引き続き水59部で希釈され、ホル
マリン(30%)により保存される。このようにして得
られたさらさらした乳化液は、平均粒径162nm、ス
ルホネート官能性のオルガノポリシロキサン含有量25
%および固形物含有量35%〔これらは乳化液の全重量
を基準とする〕である。
【0102】例4 エトキシ単位6個を有するエトキシル化トリメチルノナ
ノール(ユニオンカーバイド社から商品名”TMN6”
として購入)600gが脱塩水600mlおよびジエチ
レングリコールモノブチルエーテル600gと高速撹拌
機(Dispax)を用いて混合され、少量ずつ激しく
撹拌しながら実施例3のAに記載したスルホネート官能
性のオルガノポリシロキサン2500gと混合される。
これに引き続き水5.7lで希釈し、激しく撹拌して乳
化液を製造する。このようにして得られた透明なミクロ
乳化液は、平均粒径が10nm以下、スルホネート官能
性のオルガノポリシロキサン含有量25%および固形物
含有量37%〔これらは乳化液の全重量を基準とする〕
である。
【0103】例5 実施例1〜4による乳化液ならびに比較のために粘度5
000mm2/秒のα、ω−(トリメチルシリル)ジメ
チルポリシロキサンの乳化液(V1)〔α、ω−(トリ
メチルシリル)ジメチルポリシロキサンの含有量:50
%、固体含有量:55%〕およびアミン数0.3、粘度
1000mm2/秒で構造要素Si−C36−NH−C2
4−NH2のアミノ官能性のジメチルポリシロキサンの
乳化液(V2)(アミノ官能性のシロキサンの含有量:
35%、固体含有量:41%)が、水により使用可能な
状態の処理浴に希釈される。それぞれの希釈された乳化
液のそれぞれの固形物濃度およびオルガノポリシロキサ
ンの含有量は、表1に示す。a)〜e)項に記載する織
物は、これらの希釈した乳化液によりフーラード仕上げ
をされ、5分間150℃で乾燥され、24時間標準環境
下で保管され、手触りおよびドロップ試験により吸収性
および親水性を試験される。
【0104】織物a)では、適当な測定装置〔ミノルタ
クロマメーター(MinoltaChroma Met
er) CR200〕により黄変が測定される。この測
定は、光源D65を用い、L*a*b色測定システム中
の+b値の測定により行う。ここで、+b値は未彩色の
点からの隔たりの増加を示し、高い+b値は強い黄変、
低い+b値は弱い黄変を表す。織物a)の測定はいずれ
も3個の値の平均である。
【0105】比較のために、タイプa)、b)および
c)の織物は最後に水だけで処理し(V3)、手触り、
吸収性または親水性、ならびに+b値を上記のようにし
て測定される。
【0106】試験結果は、表1に示す。
【0107】織物: a)100%木綿織物、漂白、未着色 重量:112g/m2 フーラードにおける液含浸量、未処理の織物の重量基
準:77% b)ポリエステル−木綿混紡織物、ポリエステルの木綿
に対する重量比率は65:35、着色。
【0108】重量:220g/m2 フーラードにおける液含浸量、未処理の織物の重量基
準:65% c)木綿のタオル織物、漂白、未着色 重量:290g/m2 フーラードにおける液含浸量、未処理の織物の重量基
準:100% d)ポリアミドフィラメント織物、着色 重量:65g/m2 フーラードにおける液含浸量、未処理の織物の重量基
準:60% e)100%羊毛、着色 重量:144g/m2 フーラードにおける液含浸量、未処理の織物の重量基
準:67%
【0109】
【表1】
【0110】実施例1〜4による本発明の乳化液で仕上
げ処理した織物は、優れた手触りを示している。アミノ
官能性のシロキサン(乳化液V2)で処理した織物は、
同じような良い手触りを示すが、ポリジメチルシロキサ
ン(乳化液V1)で仕上げ処理した織物は、手触りが不
良であると判断される。吸収性の基準では、実施例1〜
4による乳化液で処理した織物は、比較乳化液V1およ
びV2より著しく優れている。
【0111】実施例1〜4による本発明の乳化液で処理
したタイプa)の織物は、水によるブランク値(V3)
と比較して全く黄変を示さない。アミノ官能性のオルガ
ノポリシロキサン(V2)のよる仕上げ処理は、反対に
著しい黄変となる。
【0112】例6 実施例1〜4による乳化液ならびに比較のために実施例
5に記載した乳化液(V1)および(V2)および水溶
性のシリコンポリオキシアルキレンコポリマーでメチル
シロキサンの割合が10重量%およびグリコールの割合
が90%および粘度が1000cSt(100%、ワッ
カーヘミー社(Wacker−Chemie Gmb
H)の商品名”VP1661”として購入)(V4)
が、水により使用可能な状態の処理浴にまで希釈され
る。それぞれの希釈した乳化液またはコポリマーのそれ
ぞれの固形物濃度ならびにオルガノポリシロキサン含有
量は表2に示す。面積あたりの重さ75g/cm2のポ
リエステル100%の織物は、この希釈液により仕上げ
処理され、この際のフーラードによる液含浸量は84%
である〔未処理品の重量を基準として〕。引き続きこの
ように仕上げ処理した織物は72時間、空気の相対湿度
30%および室温で調質し、エルテックス(Elte
x)EMF20装置で静電特性の試験のために測定され
る。ここで、正方形であらかじめ放電された織物試料
(20×20cm)は、7.5kVに荷電される。引き
続き放電の半減時間が測定される。表2に示した測定値
は、それぞれ3回の値の平均である。
【0113】
【表2】
【0114】実施例1〜4による本発明の乳化液で仕上
げ処理されたポリエステル試料は、優秀な静電防止性を
示す。半減時間はアミノ官能性のシロキサン(乳化液V
2)ならびにポリジメチルシロキサン(乳化液V1)で
仕上げ処理された織物よりも明らかに優れている。しか
し実施例1〜4による乳化液で得られた半減時間は、シ
リコンオキシアルキレンコポリマーで仕上げ処理された
織物を同じ程度である。しかしシリコンオキシアルキレ
ンコポリマーは、本発明によるスルホネートシロキサン
とは異なり柔軟化の性能がなく、仕上げ処理された織物
は不快なわらのような鈍い手触りとなる。
【0115】例7 実施例6の有利な結果が乳化液に使用した乳化剤による
ものではないことを確認するために、実施例6に記載さ
れたポリエステル織物がシリコン溶液により処理され
る。このために、下記のシロキサンがベンジンに溶かさ
れ、溶液で適用されたが、ここで液含浸量は84%であ
る〔織物の重量を基準として〕。溶剤を蒸発させた後
に、静電特性が実施例6と同じようにして測定された。
【0116】−α、ω−(トリメチルシリル)ジメチル
ポリシロキサン、粘度5000mm2/秒(PDMS
油) −アミノ官能性のジメチルポリシロキサン、アミン数
0.3、粘度1000mm2/秒、構造要素はSi−C3
6−NH−C24−NH(アミン油) −スルホネート官能性のオルガノポリシロキサン、この
製造は、実施例1のAに記載されている(スルホネート
油) −スルホネート官能性のオルガノポリシロキサン、この
製造は、実施例2のAに記載されている(スルホネート
油) それぞれのシロキサン溶液の濃度ならびに測定された半
減時間は、表3に示されている。
【0117】
【表3】
【0118】例8 実際の織物では、柔軟化剤は単独ではなく、仕上げ配合
剤の成分として使用されることが多い。木綿および木綿
混紡品の手入れが容易な仕上げ処理には、いわゆる反応
性樹脂が木綿の橋かけのために使用されており、これら
は化学的にはメチロール化メラミンであるが、しかし有
利にはジメチロールジヒドロキシエチレン尿素の誘導体
である。最近のこれらの製品のホルムアルデヒド分の少
ない代替製品はエーテル化されており、そのために反応
のために活性の高い触媒が必要となる。手入れが容易な
仕上げ処理のために、下記の処方の高級仕上げ浴が調製
される。
【0119】下記の混合物、 ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素(ヘキスト社か
ら商品名アルコフィックス(Arcofix)NDS
conc. として購入) 60g 塩化マグネシウムx6H2O 12g テトラフルオロホウ酸ナトリウム 0.4g 柔軟化剤乳化液または水溶性シリコンポリオキシアルキ
レンコポリマー xg を水と一緒にして1リットルの体積とする。
【0120】柔軟化剤乳化液xgとして、実施例1に記
載の乳化液、ならびに比較のために実施例5に記載の乳
化液(V1)および(V2)および実施例6に詳細に記
載したシリコンポリオキシアルキレンコポリマー(V
4)を、表4に記載したオルガノポリシロキサンの含有
量が得られるように使用される。比較(V5)として、
柔軟化剤を含まない処方、すなわちxが0に等しい処方
が製造される。処方のそれぞれの成分は、互いに認容性
がある。個々の浴は3日間放置しても全く変化がない。
実施例5のa)およびb)に記載した織物は、実施例5
に記載の浴でフーラードにより仕上げ処理される。24
時間標準環境に放置された後に、処理した試料はドロッ
プ試験により吸収性および親水性を試験される。
【0121】織物a)では、適当な測定装置〔ミノルタ
クロマメーター(MinoltaChroma Met
er)CR200〕により黄変を測定される。この測定
は、光源D65を用い、L*a*b色測定システム中の
+b値の測定による。この際に、+b値は未彩色点から
の隔たりの増加を示し、高い+b値は強い黄変、少ない
+b値は弱い黄変を表す。織物a)の測定は、それぞれ
3個の測定値の平均である。
【0122】試験結果は表4に示す。
【0123】
【表4】
【0124】実施例1による本発明の乳化液による仕上
げ処理の少ない黄変傾向および良好な親水性は、アミン
官能性のシロキサン(乳化液V2)と比較して、複合処
方においても得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルードルフ ハーガー ドイツ連邦共和国 アルテッティング ベ ックシュトラーセ 57 (72)発明者 クリスティーネ キュルマイアー ドイツ連邦共和国 ハイミング ノイホー フェン 43 (72)発明者 ハンス ラウテンシュラーガー ドイツ連邦共和国 ハイミング パッペル ヴェーク 2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Rは、同じかまたは異なっていてもよく、1価
    の有機基を表し、R1は、同じかまたは異なっていても
    よく、水素または1価の有機基を表し、R2は、同じか
    または異なっていてもよく、基−QSO3vを表し、こ
    こでQは2価の炭化水素基、Mは陽イオンおよびvはM
    の電荷の逆数値に等しく、aは、0、1、2または3で
    あり、bは、0、1、2または3であり、またcは、
    0、1、2または3であり、ただし、有機ケイ素化合物
    は1分子あたり少なくとも一個のR2を有し、a、bお
    よびcの和は3以下である〕の単位から成る有機ケイ素
    化合物を用いる有機繊維の含浸のための方法。
  2. 【請求項2】 式(I)の単位から成る有機ケイ素化合
    物として、式 【化2】 〔式中、Rは、同じかまたは異なっていてもよく、1価
    の有機基を表し、R2は、同じかまたは異なっていても
    よく、基−QSO3vを表し、ここでQは2価の炭化水
    素基、Mは陽イオンおよびvはMの電荷の逆数値に等し
    く、mは、20〜500の整数である〕のオルガノポリ
    シロキサン、式 【化3】 〔式中、Rは、同じかまたは異なっていてもよく、1価
    の有機基を表し、R1は、同じかまたは異なっていても
    よく、水素または1価の有機基を表し、R2は、同じか
    または異なっていてもよく、−QSO3vを表し、ここ
    でQは2価の単価水素基、Mは陽イオンおよびvはMの
    電荷の逆数値に等しく、nは、20〜1000の整数、
    oは、1〜40の整数およびpは、0または1である〕
    のオルガノポリシロキサン、ならびに式(II)または
    (III)のオルガノポリシロキサン〔ここで〔R2
    iO〕単位はその全体または一部を〔RSiO3/2
    −、〔R(R1O)SiO〕−,〔(R1O)2SiO〕
    −、〔(R1O)2SiO3/2〕−および/または〔Si
    4/2〕−単位により置換されているか、あるいは〔R
    2SiO〕単位はその全体または一部を〔(R1O)R
    2SiO〕−および/または〔R2SiO3/2〕−単位
    (式中、R、R1およびR2は前記のものを表す)により
    置換されている〕のグループから選択される、請求項1
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 Qがn−プロピレン基を表す、請求項1
    または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 Mがナトリウムイオン、NHEt3 +、N
    3(C24OH)+および(ポリ)シロキサン〔これは
    [NH3(CH23SiMeO]+および[NH3(C
    22NH2(CH23SiMeO]2+(式中、Meは
    メチル基、Etはエチル基を表す)のグループから選択
    される少なくとも一個の単位を含む〕を表す、請求項1
    から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機ケイ素化合物として、式 【化4】 〔式中、R4は、同じかまたは異なっていてもよく、1
    価の有機基を表し、R5は、同じかまたは異なっていて
    もよく、水素または1価の有機基を表し、R6は、同じ
    かまたは異なっていてもよく、−Q’X基を表し、ここ
    でQ’は2価の炭化水素基であり、Xはハロゲン原子で
    あり、dは、0、1、2または3であり、eは、0、
    1、2または3であり、またfは、0、1、2または3
    であり、ただし、有機ケイ素化合物は1分子あたり少な
    くとも一個のR6を有し、d、eおよびfの和は4以下
    である〕の単位からなる有機ケイ素化合物と亜硫酸塩と
    を水の存在で反応させて製造される有機ケイ素化合物が
    使用される、請求項1から4までのいずれか1項に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 有機ケイ素化合物が水性分散液として使
    用される、請求項1から5までのいずれか1項に記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 水性分散液は、式(I)の単位からなる
    スルホネート基少なくとも1種が分散液の全重量を基準
    として5〜60重量%の量で含まれる、請求項6に記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 有機繊維が羊毛、木綿、ポリエステル、
    ポリアミド、ポリアクリロニトリルならびにこれらの混
    合物である、請求項1から7までのいずれか1項に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 有機ケイ素化合物は、式(I)の単位か
    らなるスルホネート基少なくとも1種が、含浸すべき有
    機繊維の全重量を基準として0.1〜5重量%の量で使
    用される、請求項1から8までのいずれか1項に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 有機ケイ素化合物は式(I)の単位か
    らなるスルホネート基少なくとも1種が含浸すべき有機
    繊維の全重量を基準として0.3〜1.5重量%の量で
    使用される、請求項1から9までのいずれか1項に記載
    の方法。
JP5017347A 1992-02-07 1993-02-04 有機繊維の含浸方法 Pending JPH05279964A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4203567.8 1992-02-07
DE4203567A DE4203567A1 (de) 1992-02-07 1992-02-07 Verfahren zum impraegnieren von organischen fasern

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05279964A true JPH05279964A (ja) 1993-10-26

Family

ID=6451191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5017347A Pending JPH05279964A (ja) 1992-02-07 1993-02-04 有機繊維の含浸方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0554863B1 (ja)
JP (1) JPH05279964A (ja)
KR (1) KR950006870B1 (ja)
AT (1) ATE115204T1 (ja)
CA (1) CA2088738A1 (ja)
DE (2) DE4203567A1 (ja)
ES (1) ES2065190T3 (ja)
MX (1) MX9300649A (ja)
TW (1) TW232038B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5354815A (en) * 1992-06-05 1994-10-11 Comfort Technologies Polymers having enhanced hydrophilicity and thermal regulated properties and process of producing the same
US5408012A (en) * 1993-05-27 1995-04-18 Comfort Technologies, Inc. Polymers having enhanced durable hydrophilicity and durable rewetting properties and process of producing the same
DE19710461A1 (de) * 1997-03-13 1998-09-17 Wacker Chemie Gmbh Farbstoffreste aufweisende Organopolysiloxane

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1005872A (en) * 1960-09-30 1965-09-29 Wacker Chemie Gmbh Process for the manufacture of sulphonated organosilicon products
FR1413604A (fr) * 1963-12-05 1965-10-08 Dow Corning Silanes et siloxanes organo-fonctionnels sulfopropylés
JPS58204028A (ja) * 1982-05-21 1983-11-28 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノシランまたはオルガノシロキサンの乳化重合方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1419462A1 (de) * 1962-02-10 1968-10-10 Goldschmidt Ag Th Hydrophobierungsemulsion
GB8706093D0 (en) * 1987-03-14 1987-04-15 Dow Corning Ltd Organosilicon sulphosuccinates
JPH02160031A (ja) * 1988-12-15 1990-06-20 Shin Etsu Chem Co Ltd アニオン型シリコーン界面活性物質及びその製造方法
DE3940536A1 (de) * 1989-12-07 1991-06-13 Wacker Chemie Gmbh Sulfosuccinatgruppen enthaltende organopolysiloxane
DE4004946A1 (de) * 1990-02-16 1991-08-22 Wacker Chemie Gmbh Feinteilige organopolysiloxanemulsionen

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1005872A (en) * 1960-09-30 1965-09-29 Wacker Chemie Gmbh Process for the manufacture of sulphonated organosilicon products
FR1413604A (fr) * 1963-12-05 1965-10-08 Dow Corning Silanes et siloxanes organo-fonctionnels sulfopropylés
JPS58204028A (ja) * 1982-05-21 1983-11-28 Shin Etsu Chem Co Ltd オルガノシランまたはオルガノシロキサンの乳化重合方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0554863B1 (de) 1994-12-07
ES2065190T3 (es) 1995-02-01
TW232038B (ja) 1994-10-11
KR950006870B1 (ko) 1995-06-23
KR930018093A (ko) 1993-09-21
CA2088738A1 (en) 1993-08-08
MX9300649A (es) 1993-09-01
ATE115204T1 (de) 1994-12-15
EP0554863A1 (de) 1993-08-11
DE4203567A1 (de) 1993-08-12
DE59300032D1 (de) 1995-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1152690A (en) Organosilicone terpolymers and their use in the treatment of textiles
CA1129158A (en) Treatment of textile fabrics with epoxy-polyoxyalkylene modified organosilicones
CA1326577C (en) Organopolysiloxane microemulsion, process for its production and application thereof
US5417867A (en) Fiber treatment agent
US5567347A (en) Fiber treatment compositions containing organofunctional siloxanes and methods for the preparation thereof
JP2001115030A (ja) アミン、ポリオール、官能性シロキサン類を含む繊維処理組成物
GB2040974A (en) Process for modifying a fibrous substrate
JP2001226878A (ja) 繊維処理用組成物
JP2513979B2 (ja) アシル化されたアミノ官能性オルガノポリシロキサンを含有する乳濁液の製造法
JP2007525604A (ja) シリコーン樹脂を含有するエマルジョンによる織物の処理
KR100798186B1 (ko) 발수성 텍스타일 마무리제 및 제조방법
US6072017A (en) Monoacrylate-polyether treated fiber
CN109963979B (zh) 含有β-酮羰基官能的有机硅化合物的组合物
JPS6151070B2 (ja)
JPH05279964A (ja) 有機繊維の含浸方法
US5851431A (en) Microemulsion and fiber treatment agent
JP3624262B2 (ja) 繊維処理剤組成物
CA2079165A1 (en) Treatment agent for polyester fiber
AU4506900A (en) Silicone compositions for treating wool materials
JP3350334B2 (ja) 新規なオルガノポリシロキサンおよびそれを主成分とする繊維処理剤組成物
JP2887337B2 (ja) 繊維処理剤
US5464801A (en) Catalyst compositions comprising rhodium catalyst complexes
JPH0995535A (ja) ジオルガノポリシロキサンおよび布帛用処理剤
JPH05195441A (ja) 繊維処理剤
JPS58144179A (ja) 耐久撥水性布帛とその製造方法