JPH05279509A - 透光性材料 - Google Patents

透光性材料

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JPH05279509A
JPH05279509A JP4110785A JP11078592A JPH05279509A JP H05279509 A JPH05279509 A JP H05279509A JP 4110785 A JP4110785 A JP 4110785A JP 11078592 A JP11078592 A JP 11078592A JP H05279509 A JPH05279509 A JP H05279509A
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Masaharu Tomae
雅春 吐前
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 照明光または自然光を適当な状態で透過させ
ることにより従来の装飾壁材、樹脂板等では得られない
趣を醸し出し、光照射時と不照射時とで色調、石材の形
影等に変化を生じさせて視覚的効果を高めるものであ
り、全く新しい板材として広範囲に利用できる透光性材
料を提供する。 【構成】 透光性樹脂1に所要形状の石材2を混入し、
透過性を有する状態で板状に成形したことを特徴とする
ものであり、透光性樹脂1の替わりに透光性ガラスや透
光性陶器を用い、又、石砕片、砂等の前記石材をガラス
材、セラミック材、ブラスチック材、貝殻砕片としても
良く、更には透光性を有する状態で板状に成形した成形
品の表出面に適宜厚みの保護層を形成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を適当な状態で透過
させることにより視覚的効果に優れた美観を奏させ、適
宜形状に成形することが可能な新素材として広範囲に利
用出来る透光性材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、壁材、仕切板、装飾板、装飾
品等の製品において、透明、半透明をなす製品の材料と
しては、ガラス、透明樹脂等の材質があげられるが、こ
れらはいずれも着色を施すことにより、色付き成形品と
して利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
色付き成形品は透明樹脂等の素材自体に顔料等を混入し
て着色しているため、趣に欠けるところがあり、光を透
過させることにより視覚的効果を高めることは無く、あ
くまで着色によって素材の色合いを変えることをポイン
トとしているものであった。
【0004】又、平板状の樹脂内に小粒石または砕石を
層状態に混入してなる壁材は各種あるが、これらは擬似
石壁として壁面を装飾するためのものであり、光を透過
させることによって視覚的効果を高めるものではない。
又、米国特許第4657791号(発明の名称:岩石原
料によって作られた製品及びその製法)において、透明
な合成樹脂及び充填材に、不透明でくすんだ(好ましく
は光を反射する)岩石原料を混入し、表面に透明層を形
成してなる製品及び製法が発明されているが、この製品
も表面すなわち透明層を通して観察した時、内部の岩石
原料からなる岩石層が光を反射し、又、岩石層の色合い
及び岩石層の趣によって自然石の表面に良く似た外観を
呈するものであり、建築物の表面材料、家具の表面材料
等、各種物品の表面に被覆して当該表面が自然石のよう
な外観を持つことを目的とするものであり、この製品は
必ず何らかの物品に被覆して使用する表面材料であると
言える。従って、板状に成形した成形品を単独で使用
し、且つ光を一方面(表面)から他方面(裏面)まで透
過させることによって従来のプラスチック板、ガラス
板、金属板等の各種材料では得られない美観を奏させる
ものではない。
【0005】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
って、従来の材料では得られなかった透光性を有させる
ことで既存製品にはない美観を奏させることが出来、且
つ壁材、仕切板等の建材に限らず、日用品から装飾品に
至る広範囲に及ぶ利用が可能であり、疑似石壁材のシー
ト等とは全く異なる透光性材料を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の透光性材料は、透光性樹脂に所要形状の石材
を混入し透光性を有する状態で板状に成形するものであ
って、特に、透光性樹脂1〜2.5kgに対し、0.7
〜1mm程度の石材を2.5〜4kg混入し、厚さ約3
mmの板状に、又、透光性樹脂4〜13kgに対し、5
〜10mm程度の石材を6〜15kg混入し、厚さ約1
0mmの板状に、又、透光性樹脂7〜15kgに対し、
10〜15mm程度の石材を10〜17kg混入し、厚
さ約13mmの板状に成形することにより、それぞれの
板材に適宜の透光性を有させることが出来、光透過時に
おける板状材料の装飾性を高めると共に光透過時と未透
過時の違いによって視覚的効果を異ならしめることを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】以上の如く本発明の透光性材料であれば、混入
する石材自体が透過性を有するか否かにかかわらず、適
宜厚みに成形した板材の片面から入射した光は当該板材
内で屈折、乱反射して他面側へ通り抜けて適宜の透光作
用を奏するから、自然光あるいは人工光を適宜透過して
美観を奏させることが出来、而も透光性樹脂や透光性ガ
ラス等によって石材表面の細かく白くなった傷を覆うた
め白い濁りが消え、石材自体の透過効果を高めることが
出来る。尚、透光性を有する石材の場合は石材自体も透
光し、透光性を有さない石材の場合は、石材間の樹脂部
を光が透過して透光性材料となるように樹脂量、成形厚
み、石材の形状及び混入量を設定することにより、光を
任意に照射することで既存の材料には得られない趣を醸
し出し、例えば混入した石材の色により光照射時と不照
射時とで色調、石の形影等に変化を大きく生じさせ視覚
的効果を高める、石材量を多くし透光度を小さくして重
量感を持たせる等、従来では存在しなかった新規な装飾
材料として提供し得るものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】図1は本発明の一実施例を示す部分断側面
図、図2は本発明の他の実施例を示す部分断側面図であ
る。
【0010】図面において、1は透光性樹脂で、板状成
形品の基板構造を成す透明な樹脂材であって、アクリ
ル、エポキシ、飽和ポリエステル、ビニールエステル、
ウレタン、エマルジョン、シリコン、各塩ビ系樹脂等、
各種素材が考えられるが目的用途に応じたものを使用す
れば良く、又、透光性樹脂1は透明材料が好ましいが半
透明材料、着色材料であっても十分に光を透過させるも
のであれば使用可能である。尚、透光性樹脂1は、透光
性ガラス、透光性陶器(陶器とは磁器を含む陶磁器を指
す。)に替えることも出来る。又、透光性樹脂1の中に
雲母の粉末を少量混入することで、光照射時には全体に
曇りがかかり内部の石材2がぼやけて見え、不照射時に
は表面が乱反射して輝いて見える状態にしても良く、更
にホトクロミック化合物を混入して温度差により色が変
化する樹脂としても良い。
【0012】2は石材で、大理石、花崗岩、サザレ石等
の各種石の小粒体、細片体であり、その形状、大きさは
透明樹脂1との配合比、成形厚みによって或る程度の範
囲内で定まり、板状の成形品が適宜透光性を有する如く
透明樹脂1に混入するものであり、各種石材2を適量混
入することで、従来の装飾材料には無い質感が得られ
る。
【0013】尚、成形厚みを約3mm、約10mm、約
13mmとした場合において板状成形品Aが適宜透光度
を有し、且つ美観性に優れたものにする際の粒状石材2
の大きさ、透光性樹脂1に対する石材2の混入量は次の
通りである。成形厚み約3mmの場合、0.7〜1mm
程度の石材を使用し、透光性樹脂1〜2.5kgに対し
て2.5〜4kgの比率で石材を混入すれば良い。尚、
石材2の大きさの範囲は最大長さ部分を表示したもので
あり、又、これよりも小さい石材2も混入するものとす
る。成形厚み約10mmの場合、5〜10mm程度の石
材を使用し、透光性樹脂4〜13kgに対して6〜15
kgの比率で石材を混入すれば良く、又、成形厚も約1
3mmの場合、10〜15mm程度の石材を使用し、透
光性樹脂7〜15kgに対して10〜17kgの比率で
石材を混入すれば良い。
【0014】又、下記の表1は成形厚を約3mm、約1
0mm、約13mmとし、各種の粒状石材2を混入した
場合における各種板状成形品Aの透光度を示しており、
この値は図3に示す如く、光源Cに対して約4cm離し
て1000luxを表示する位置に照度計Dを固定し、
各種板状成形品Aを光源Cと照度計Dの間に置いた時の
照度計Dの表示値を記載したものであり、後述する透光
度の表示値は同方法によるものである。尚、大理石1は
大理石の白色大理石、大理石2は黄色の大理石、大理石
3は白色大理石で透光性樹脂1内に雲母粉末を混入した
もの、花崗岩1は白と黒色の花崗岩、花崗岩2はピンク
と黒色の花崗岩、花崗岩3は黒色花崗岩をそれぞれ示す
ものである。
【表1】
【0015】図4は、発泡ポリスチレンのビーズ体を石
材2として透光性樹脂1に混入した状態を示す部分断側
面図であり、図5はビーズ発泡(又は独立発泡)により
成形したポリスチレン板の片面を凹凸状にしたものを石
材2として積層使用した状態を示すものであり、これら
発泡ポリスチレンを使用することにより、安価に製造出
来、防熱防音効果を奏し、又、石のような重量感は得ら
れないが装飾的効果、デザイン的効果に優れ、本来の石
を混入した時よりも数段に軽量化することが出来、且つ
切断も容易である等の点から利用価値も高まるものであ
る。ビーズ体の径は成形厚みに応じたものとすれば良
く、(例えば厚み7mmでは直径2〜3mm、10mm
では直径4〜5mm、12mmでは直径5〜6mmとす
れば良い。)、適宜径の白色ビーズ体ないし他色ビーズ
体が樹脂内で粒状に配置され真珠の如く輝いて見る角度
や光の照射具合によって何とも表現し難い美観を奏させ
得るものである。又、片面を凹凸面形成した発泡ポリス
チレン板は、当然、成形厚よりも薄く任意の凹凸を設け
れば良く、これら発泡ポリスチレン板は成形が非常に簡
単であり、波状に見えたり、影が生じて奥行があり立体
感を感じさせることが出来、従来の壁材等には全く無か
った独特の趣を醸し出すことが出来る。ビーズ発泡ポリ
スチレン板はビーズ体を片面に凹凸面を設けた金型に詰
めて融着させポリスチレン板を成形しても、或いは平滑
に成形したポリスチレン板の片面を任意にむしりとって
凹凸面を形成しても良い。又、本実施例では発泡ポリス
チレンとしたが、発泡ポリエチレン、発泡AS(アクリ
ロニトリル−スチレン)であっても構わない。尚、表2
にて発泡ポリスチレンを石材2とした場合の透光度を示
したが、ビーズ1は直径2〜3mmで成形厚み7mmと
したもの、ビーズ2は直径4〜5mmで成形厚み10m
mとしたもの、ビーズ3は直径5〜6mmで成形厚み1
2mmとしたもの、発泡ポリスチレン板1はビーズ発泡
系で成形厚み9mm、発泡ポリスチレン板2は独立発泡
系で成形厚み9mmとしたものである。
【表2】
【0016】又、表3は、石材3として各種ガラス砕片
を使用した場合における透光度を示すものであり、ガラ
ス砕片は2mmから10mm程度の小片に砕き、ガラス
砕片が2重量に対して透光性樹脂を1重量の比率で混合
して各厚みの板状に成形している。石材2をガラス砕片
にした時は、樹脂内の砕片ガラスが無指向的に輝きを放
ち、何か内部構造が非常に入り組んだような錯覚に陥る
如く色々な反斜面も有し、従来のガラス細工では大変で
ある内部の凹凸感を簡単に表現することが出来る。尚、
ガラス1は透明ガラス、ガラス2は茶色ガラス、ガラス
3は濃緑ガラス、ガラス4は淡緑ガラス、ガラス5はハ
ーフミラーである。
【表3】
【0017】図6は透光性樹脂1に塩化ビニール系の透
明チップ(底面の直径2mm、高さ3mmの円柱体)を
混入した状態を示す部分断側面図であり、当該チップは
色付きであっても良く、各種チップを混入することによ
り前述したガラス砕片と同様に内部の凹凸感を醸し出す
ことが出来、又、一定形状のチップが一定厚みの層を形
成しているからガラス砕片に比べて幾何学的な模様を作
り出すことが出来、且つ軽量化することが出来、安価に
提供し得るものである。尚、成形厚みを4mmとして各
チップすなわち透明チップ(チップ1と表示する)、青
色チップ(チップ2)、緑色チップ(チップ3)、黄色
チップ(チップ4)を混入した場合における透光度は表
4に示すとおりである。
【0017】図7は石材2としてセメントと顔料で着色
した砂状の小粒石を使用した場合における板状成形品A
を示す切り欠き斜視図であり、図面では表しにくいが奇
麗に着色された小粒石が均一な厚みを形成し、透光性樹
脂1が小粒石の隙間に入り込み且つ表出層を形成してお
り、従来のものにはなかった新鮮な質感、イメージを奏
させるものであり、又、光の照明加減によって元の色と
は異なった色を浮かび上がらすことが出来るから、注目
されやすく装飾的効果に優れた製品として提供し得るも
のである。又、小粒石を各種色に着色することで、カラ
フルな製品が大量に製造出来、更に各種色に着色した各
小粒石を混ぜ合わせて原色とは違った色調の製品も多々
作り出すことが出来る。尚、着色方法はいろいろな方法
が考えられるが、本実施例では以下の方法によって鮮や
かな色が得られるようにしている。まず、1〜1.5m
mの寒水石10kg(他の小粒石でも構わない)を水洗
いしてゴミや石の粉等を取り除き、一方、白色セメント
400〜800gと無機顔料4〜100gと水1〜2k
gを配合し、この中に水洗いした寒水石を入れて良く混
ぜ合わせる。次にセメントが固まるまでに一旦ほぐした
状態とし、極端な乾燥は避けて固めていき、完全に固ま
ったら水洗いして余分なセメント及び顔料を取り除けば
奇麗な着色小粒石が得られる。無論、本実施例は一つの
着色方法であって、染料による着色等、特に限定するも
のではない。又、本実施例による薄状板の透光度は、着
色した小粒石の濃淡によって異なり、例えば成形厚みを
3mmとした場合の淡色系小粒石は500lux、濃色
系小粒石は200lux、中間色系小粒石は400lu
xとなり、2mm程度の大理石を染色した場合も同程度
の値が得られている。
【0018】表5は、発泡ポリスチレン板と着色小粒
石、発泡ポリスチレン板とガラス砕片を石材2とした場
合の透光度を示すものであり、成形厚み5mmは厚み3
mmの発泡ポリスチレン板と着色小粒石(小粒石1は白
色小粒石、小粒石2は淡い色、小粒石3は中間系の色、
小粒石4は濃い色にそれぞれ着色した小粒石)、同ポリ
スチレン板と2mm程度のガラス砕片(ガラス1は透明
ガラス、ガラス2は茶色ガラス、ガラス3は濃緑ガラ
ス)を組み合わせて透光性樹脂1により5mm厚に成形
したものであり、成形厚み11mmは板面を凹凸面形成
した厚み2〜9mmの発泡ポリスチレン板と着色小粒石
(図8参照)、同ポリスチレン板と2mm程度のガラス
砕片を組み合わせて透光性樹脂1により11mm厚に成
形したものである。尚、発泡ポリスチレン板と着色小粒
石又はガラス砕片との組み合わせは、着色小粒石又はガ
ラス砕片の量を少なくすることが出来、量を少なくして
も装飾的に劣ることは無く、而も発泡ポリスチレン板の
立体感によって小粒石又はガラス砕片の層が奥行きを感
じさせることが出来るものであり、両者の効果的な部分
が複合してより一層面白い薄板状の成形品にするもので
ある。
【表5】
【0019】又、図9はアクリル、塩ビ、エポキシ等の
極薄シートを細かく切ったシート片を石材2として使用
した状態を示す切り欠き斜視図であり、本実施例の石材
2であれば非常に薄い板を成形することが出来、切断が
容易で曲げ加工も簡単に行え、曲げ加工の際に石材2は
透光性樹脂1の中でずれ動かず樹脂の曲げに沿って変形
するから、加工品を奇麗に仕上げることが出来る。又、
図10は石材2として貝殻砕片を使用したものであり、
貝殻独特の輝きを生かしており、光を照射した場合に板
内を光が透過して当該貝殻砕片を浮かび上がらせ立体感
を生じさせることが出来、又、螺鈿と呼ばれる従来から
の貝殻細工とは異なり貝殻砕片を内部に位置させるから
貝殻自体の保護が図れるものである。尚、石材2として
各種の材料を記載したが、無論、それだけに限定される
ものではなく、板状成形品Aが適度の透光度を有し、且
つ、光の照射によって色調が異なったり興味深い模様な
どを表現するものであれば他の材料を利用しても構わ
ず、又、前述した各石材2をブレンドして透光性樹脂1
に混入することも有効である。尚、セラミック材を石材
2として使用することが出来、その種類については特定
するものではないが、特に釉薬を離形性の型板に適当な
厚みに流し込んで焼き固め、これを砕いて砕片にして透
光性樹脂1に混入すれば、奇麗で鮮やかな色調を出すこ
とが出来、非常に効果的である。
【0020】図11は板状成形品Aの表裏面に保護層3
を形成した状態を示す部分断側面図であり、保護層3は
透明樹脂または透明ガラスで2mm程度の厚みに形成さ
れており、透光性樹脂1と石材2によって板状に成形し
た製品本体の表面にほこりが付着するのを防止し、強度
を高め、内部の石材を浮かび上がらせ立体的に見せるこ
とを目的とするものである。尚、着色樹脂により保護層
3を形成しても良く、この場合、保護としてだけでなく
他に光照射時における色調の変化を生じさせると共に裏
面側が透けて見えない為の目隠しとして利用することが
出来る。又、裏面側だけを透光性を有しない金箔等の材
質により形成することも考えられ、この場合、保護の目
的ではなく光の照射角度、光の透し具合によって本体側
の石材2と調和して異なる色調を醸し出すといった目的
を有し、又、表面側から見た時の裏面側の目隠しとして
利用出来るものである。尚、保護層3は、図12に示す
如く、透光性樹脂1の量を増やして板表面(又は表裏
面)に適宜厚みの樹脂層が形成するようにしても良い。
又、図13に示す如く、透光性樹脂1とは屈折率の異な
るプラスチックチップやガラス砕片を石材2の上層(又
は上下層)に混入して立体層5を形成すれば、板状成形
品Aを外部から見た時、内部の石材2に凹凸を感じさせ
ることが出来、より以上に立体感を持たせることが可能
である。
【0021】図14は内部に空隙6を多数設けた状態を
示す部分断側面図であり、これは透光性樹脂1の量を各
種石材2に対して5〜20%程度とし、透光性樹脂1に
石材2を混入して透光性を有する状態で適宜厚みの板状
に成形したものであって、表出面に前述の保護層3を形
成することで板状成形品Aの透光性材料としたものであ
る。前記配合量によれば、石材2の種類によっても異な
るが適当な透光度を持たせることが出来、光の照射時と
不照射時における色調の違いがはっきりして視覚的効果
に優れたものとなり、又、内部の空隙6も一種の模様と
して映し出されるから装飾的効果にも優れたものとな
る。更に、本実施例によれば、透光性樹脂1の量が通常
よりも少なくて済むから製品自体の重量を相当軽くする
ことが出来る。
【0022】尚、前述したが本発明の透光性材料は透光
性樹脂1の替わりに透光性ガラスや透光性陶器を使用し
ても良く、この場合も透光性樹脂1の量と同程度の量と
して各種石材2を混入すれば透光度を有する板状成形品
Aが得られる。但し、製法上、透光性樹脂とは異なる点
があるので、以下に述べる。先ず、透光性ガラスに別の
ガラス砕片を混入して板状に成形する場合であるが、透
光性樹脂に替わる透光性ガラスとして低融点ガラス(低
軟化点ガラス)を使用し、当該低融点ガラスの中に比較
的高い融点(低融点ガラスを溶かした時に解け合わない
程度の高融点)のガラス砕片を適量混入して板状に成形
する必要がある。又、透光性ガラスに各種石材2を混入
する際に、ヌレ性を上げるために各種石材の表面に酸化
層を形成させ、透光性ガラスとの接着度を高める。尚、
酸化層(薄膜加工)は化学的方法、物理的方法、物理化
学的方法のいずれか適した方法にすれば良い。又、成形
時において、熱膨張によるクラック、そりを防ぐため低
膨張結晶粉末を混入する等々である。尚、ガラスを基材
として模様や色彩を施したものとして、メルトガラス
(ベースの板ガラス表面に色ガラス片、色ガラス粉を重
ね合わせ、炉内で加熱して溶かし合わせたガラス)、モ
ザイクガラス(ガラス片を適宜並べた状態で加熱して熔
着させたガラス)、キャストガラス(坩堝で溶解したガ
ラスを型に流し込む時に色の異なるガラスでパターンを
作り上げたガラス)、カラーガラス(焼き付け塗装した
ガラス)、合わせガラス(フィルムに適宜模様をデザイ
ンして挟み込んだガラス)が挙げられるが、これらと透
光性ガラスをベースにし各種石材2を混入して板状に成
形した本発明の板状成形品Aとは、その構成を異にして
おり、又、本発明の板状成形品Aは内部の石材2によっ
て奥行きや深みを感じさせるから既存のガラスとは装飾
的効果の点で大きく相違するものである。
【0023】図15、図16は板状に成形してなる本透
光性材料の周側部分にムク部4を形成すると共にムク部
4の上部(及び下部)を斜めにカッティングした状態を
示す斜視図及び断側面図であって、当該ムク部4は板状
成形品Aをタイル状に並べる際の目地部分となり、且つ
横方向からの光も透過するように設けられたものであ
る。しかし、ムク部4の幅を厚くすると斜め横からムク
部4を見た場合(図中矢印の目線)、ムク部4の下部に
石材2が映らず空間があるように見えるので、出来るだ
けムク部4を薄くしたり、石材2の位置ぎりぎりまでカ
ッティングした方が好ましく、又、図17の如く、ムク
部4を形成せずに板状成形品Aの周側部分に直接カッテ
ィングを施しても良い。尚、本実施例は透光性樹脂1に
より板状本体の上層部に保護層3を形成したものである
が、別の材料で保護層3を形成した場合も同様である。
尚、テーブルの天板等に板状成形品Aを1枚ものとして
使用する場合は、特にムク部4による目地を設けなくて
も構わない。
【0024】図18は、本発明の他の実施例を示す部分
断側面図であり、これは図19に示す如く、先ず透光性
樹脂1に石材2を混入してブロック状に成形し、次に適
度な透光性を有する如く適宜厚みにスライスして板状成
形品Aとしたものであり、本板状成形品Aの場合、板両
面に石材2の切断面が多数表出することになり、他の成
形品では得られない美観を奏させることが出来ると共に
板状成形品Aを大量且つ簡単に製造することが可能とな
る。尚、本発明の製造方法については、上記の他、板状
の型に透光性樹脂1と石材2の混合物を流し込んで板状
に成形する方法、透光性樹脂1を薄い板状に流し広げた
のち石材2を上面に付着させ、更にその上に透光性樹脂
1を流し込んで成形する方法、熱ローラによる成形方
法、熱炉による成形方法など、いろいろな方法が考えら
れるが特に限定するものではない。又、図20は石材2
を薄い板状にスライスし、当該石材2を透光性樹脂1に
より挟む込む状態にして板状に成形した板状成形品Aを
示す部分断側面図であり、本板状成形品Aは透光性樹脂
1内でスライスした石材2が石材層を形成している状態
に見え、角度によって石材2が浮き上がった状態に見え
たり、石材2が厚く層をなしているように見えたりし
て、他の実施例とは相当に異なる感じを与えることが出
来る。
【0025】本発明の透光性材料には強化材として炭素
繊維、ワイヤークロス、ガラス繊維等を混入しても良
く、又、板状成形品Aの表面にメラミン樹脂等を用いて
保護膜を形成して傷つき難いものとしても良く、又、板
状成形品Aの表面に強化ガラスを重着して耐久性に優れ
た製品としても良く、更に、透光性材料内に不燃材を混
入して耐火性に優れたものとしても良く、本板状成形品
Aの製品価値を高める付加的な工夫は様々なことが考え
られる。又、板状成形品Aに対する照明方法は、電灯、
蛍光灯による直接照明の他、光ファイバーケーブルによ
る部分的な強力照明、LEDによる装飾的な照明なども
考えられ、更に、板状成形品Aの片面にEL発光板等を
取り付けて別の光源を設けずに照明することも可能であ
る。
【0026】図21、23、24、25は、本透光性材
料の板状成形品Aを各種用途に使用している状態を示す
斜視図であり、図21は装飾壁材として使用しており、
板状成形品Aの裏面側に適宜配設した光源Bの照明加減
によって当該装飾壁材の色調を変化させたりするもので
あり、既存の壁材、壁シートには無かった雰囲気を作り
出すことが出来、且つ装飾性に優れた壁材を提供し得る
ものである。尚、図21では板状成形品Aの裏面側すな
わち後方より光を照射したが、図22の如く床面ないし
天井面側に光源Bを配設して前方や側方から光を照射す
るのも効果的である。図23は窓ガラスの替わりに板状
成形品Aを使用した状態を示しており、従来のカラーガ
ラス、モザイクガラス、スリガラス等とは全く異なる美
観を奏させるものであり、屋外の自然光の明るさ具合に
よって本板状成形品Aの独特の趣を表現することが出来
る。尚、屋外の自然光を適度に採光したいのであれば、
透光度が高くなる石材2を使用すれば良く、逆に採光す
る必要があまり無いのであれば、透光度の低い石材2を
使用して落ち着いた雰囲気を作り出す板状成形品Aにす
ることも考えられる。図24はテーブルの天板として使
用する状態を示したものであり、光源Bは特に設けなく
とも良く、自然光が透過する具合や見る角度によって内
部の石材2が浮かび上がるように見えたり、色調が変化
したように見えるから、装飾的に優れたテーブル天板を
提供することが出来る。又、図25は鑑賞用の照明器具
に使用した状態を示す斜視図であり、円筒形状に成形し
た或いは円筒形状に加工した板状成形品Aを外カバーと
して内部に光源Bを配設したものであり、前記装飾壁材
と同様に光源Bを点灯させた時に外カバーを光が透過し
て鮮やかな色や石材2自体を浮かび上がらせるから既存
の照明器具にはない美観を奏させることが出来、又、光
源Bを点灯させていない時でも装飾品として存在価値を
有するものである。以上、図示した各使用例は一部であ
り、天井、仕切壁、家具類、各種容器、各種装飾品など
様々な部材、物品に使用し得るものであり、その使用範
囲は特に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきた如く本発明の透光性材
料によれば、光を透過させることにより、色調を変化さ
せたり、内部の石材を浮かび上がらせたり、鮮やかな色
や輝きを表出させたり、奥行きを持たせて内部が入り組
んだモザイク細工のように見せたり等々、既存の樹脂板
やガラス板、或いは疑似天然石シート等とは全く異なる
美観を奏させることが出来、新規な材料としての利用価
値は非常に高く、需要者にとって多大な効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分断側面図。
【図2】本発明の他の実施例を示す部分断側面図。
【図3】各板状成形品Aの透光度の程度を表すための照
度測定装置を示す側面図。
【図4】発泡ポリスチレンのビーズ体を石材2として使
用した場合の板状成形品Aを示す部分断側面図。
【図5】発泡ポリスチレン板を石材2として使用した場
合の板状成形品Aを示す部分断側面図。
【図6】透明なプラスチックチップを石材2として使用
した場合の板状成形品Aを示す部分断側面図。
【図7】着色した砂状の小粒石を石材2として使用した
場合の板状成形品Aを示す切り欠き斜視図。
【図8】発泡ポリスチレン板と着色小粒石を石材2とし
て使用した場合の板状成形品Aを示す部分断側面図。
【図9】樹脂材の極薄シートを細かく切ったシート片を
石材2として使用した場合の板状成形品Aを示す切り欠
き斜視図。
【図10】貝殻片を石材2として使用した場合の板状成
形品Aを示す切り欠き斜視図。
【図11】板状成形品Aの表裏面に保護層3を形成した
状態を示す部分断側面図。
【図12】保護層3の他の実施例を示す部分断側面図。
【図13】立体層5を形成した状態を示す部分断側面
図。
【図14】内部に空隙6を多数設けた板状成形品Aを示
す部分断側面図。
【図15】周側面部分にムク部4を形成した板状成形品
Aを示す切り欠き斜視図。
【図16】周側面部分にムク部4を形成した板状成形品
Aを示す部分断側面図。
【図17】周側面部分を斜めにカッティングした板状成
形品Aを示す部分断側面図。
【図18】本発明の他の実施例を示す部分断側面図。
【図19】ブロック状成形品をスライスしている状態を
示す斜視図。
【図20】本発明の他の実施例を示す部分断側面図。
【図21】板状成形品Aを装飾壁材として使用した状態
を示す斜視図。
【図22】光源Bを装飾壁材の前方に配設した状態を示
す断側面図。
【図23】板状成形品Aを窓ガラスの替わりとして使用
した状態を示す斜視図。
【図24】板状成形品Aをテーブル天板として使用した
状態を示す斜視図。
【図25】板状成形品Aを鑑賞用照明器具として使用し
た状態を示す斜視図。
【符号の簡単な説明】
1 透光性樹脂 2 石材 3 保護層 4 ムク部 5 立体層
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 又、図9はアクリル、塩ビ、エポキシ等
の極薄シートを細かく切ったシート片を石材2として使
用した状態を示す切り欠き斜視図であり、本実施例の石
材であれば非常に薄い板を成形することが出来、切断が
容易で曲げ加工も簡単に行え、曲げ加工の際に石材2の
中でずれ動かず樹脂の曲げに沿って変形するから、加工
品を奇麗に仕上げることが出来る。図10は石材2とし
て貝殻砕片を使用したものであり、貝殻独特の輝きを生
かしており、光を照射した場合に板内を光が透過して当
該貝殻砕片を浮かび上がらせ立体感を生じさせることが
出来、又、螺鈿と呼ばれる従来からの貝殻細工とは異な
り貝殻砕片を内部に位置させるから貝殻自体の保護が図
れるものである。尚、石材2として各種の材料を記載し
たが、無論、それだけに限定されるものではなく、板状
成形品Aが適度の透光度を有し、且つ、光の照射によっ
て色調が異なったり興味深い模様などを表現するもので
あれば他の材料を利用しても構わず、例えば発泡系プラ
スチック材を砕石や小粒石(石を砕片した状態)のよう
に形成した物(例えば、発泡プラスチック板を細かくむ
しったり、予め小石程度に成形させた物)を使用しても
良く、又、発泡前の発泡樹脂の中に石等の石材を混入し
た後、細かく小石状に発泡させたり、板状に発泡させた
ものをむしったりしても良く、これらを石材2として使
用した場合、成形品Aを軽量化することが出来、しか
も、花崗岩や大理石を石材2とした時と同じような重量
感も得られる。又、前述した各種石材2をブレンドして
透光性樹脂1に混入することも有効であり、この場合、
当該各種石材2で模様を施すことも考えられる。尚、セ
ラミック材を石材2として使用することも出来、その種
類については特定するものではないが、特に釉薬を離形
性の型板に適当な厚みに流し込んで焼き固め、これを砕
いて砕片にして透光性樹脂1に混入すれば、奇麗で鮮や
かな色調を出すことが出来、非常に効果的である。又、
アルミナ、シリカなどセラミック系原材料を高温で一旦
溶かして固めたものを砕片状に砕き、それを石材2とし
て用い、透光性樹脂、透光性ガラス、透光性陶器と組み
合わせて透光性を有する如く板状に成形し、当該成形品
Aを模造人工石として利用することも可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 図11は板状成形品Aの表裏面に保護層
3を形成した状態を示す部分断側面図であり、保護層3
は透明樹脂または透明ガラスで2mm程度の厚みに形成
されており、透光性樹脂1と石材2によって板状に成形
した製品本体の表面にほこりが付着するのを防止し、強
度を高め、内部の石材を浮かび上がらせ立体的に見せる
ことを目的とするものである。尚、着色樹脂により保護
層3を形成しても良く、この場合、保護としてだけでな
く他に光照射時における色調の変化を生じさせると共に
裏面側が透けて見えない為の目隠しとして利用すること
が出来る。又、裏面側だけを透光性を有しない金箔等の
材質により形成することも考えられ、この場合、保護の
目的ではなく光の照射角度、光の透し具合によって本体
側の石材2と調和して異なる色調を醸し出すといった目
的を有し、又、表面側から見た時の裏面側の目隠しとし
て利用出来るものである。又、プラスック板、発泡プラ
スチック製の薄板、フィルム、紙等を板状成形品Aの裏
面に重着して、目隠し材7としても良く、又、板状成形
品Aの裏面に石材2に適合する色彩や模様を印刷しても
良く、更に、これら目隠し材7は図26に示す如く板状
成形品Aの中間層に設ければ、より有効である。尚、保
護層3は、図12に示す如く、透光性樹脂1の量を増や
して板表面(又は表裏面)に適宜厚みの樹脂層が形成す
るようにしても良い。又、図13に示す如く、透光性樹
脂1とは屈折率の異なるプラスチックチップやガラス砕
片を石材2の上層(又は上下層)に混入して立体層5を
形成すれば、板状成形品Aを外部から見た時、内部の石
材2に凹凸を感じさせることが出来、より以上に立体感
を持たせることが可能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 図18は、本発明の他の実施例を示す部
分断側面図であり、これは図19に示す如く、先ず透光
性樹脂1に石材2を混入してブロック状に成形し、次に
適度な透光性を有する如く適宜厚みにスライスして板状
成形品Aとしたものであり、本板状成形品Aの場合、板
両面に石材2の切断面が多数表出することになり、他の
成形品では得られない美観を奏させることが出来ると共
に板状成形品Aを大量且つ簡単に製造することが可能と
なる。尚、本発明の製造方法については、上記の他、板
状の型に透光性樹脂1と石材2の混合物を流し込んで板
状に成形する方法、透光性樹脂1を薄い板状に流し広げ
たのち石材2を上面に付着させ、更にその上に透光性樹
脂1を流し込んで成形する方法、熱ローラによる成形方
法、熱炉による成形方法など、いろいろな方法が考えら
れるが特に限定するものではない。又、図20は石材2
を薄い板状にスライスし、当該石材2を透光性樹脂1に
より挟む込む状態にして板状に成形した板状成形品Aを
示す部分断側面図であり、本板状成形品Aは透光性樹脂
1内でスライスした石材2が石材層を形成している状態
に見え、角度によって石材2が浮き上がった状態に見え
たり、石材2が厚く層をなしているように見えたりし
て、他の実施例とは相当に異なる感じを与えることが出
来る。尚、スライスした石材2を適当な手段によって凸
凹に形成すれば、より立体的な板状成形品Aにすること
が出来る。又、スライスした石材2の上に別の砕石状の
石材2が位置する状態に板状成形品Aを成形することも
考えられる。尚、スライスする石材は、大理石、花崗岩
等の石だけでなく、発泡プラスチック板、人工石等を石
材として利用しても構わない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 本発明の透光性材料には強化材として炭
素繊維、ワイヤークロス、ガラス繊維等を混入しても良
く、又、板状成形品Aの表面にメラミン樹脂等を用いて
保護膜を形成して傷つき難いものとしても良く、又、板
状成形品Aの表面に強化ガラスを重着して耐久性に優れ
た製品としても良く、更に、透光性材料内に不燃材を混
入して耐火性に優れたものとしても良く、本板状成形品
Aの製品価値を高める付加的な工夫は様々なことが考え
られる。尚、炭素繊維、ワイヤークロス、ガラス繊維等
の補強材を透光性材料に混入するだけでなく、板状成形
品の裏面部あるいは中間層に補強材による補強層を形成
するよう設けても良く、又、図27に示す如く、透光性
材料の内部又は端部に金属などの材質から成る補強材8
を配設して、板状成形品Aの反り、衝撃等による損傷を
防止する補強を施すことも有効である。この際、板表面
に保護層3(ムク部)を形成し、当該保護層3の補強材
8部分を斜め若しくは湾曲カットすることで、補強材8
を(屈折により)見えないようにすることが出来る。
又、透光性樹脂1(透光性ガラス、透光性陶器を含む)
に石材2を混入せず、透光性樹脂1だけで板状に成形し
た後、表裏両面に各種模様の印刷を施し印刷面9を形成
しても良く、この印刷方法によって各種石材2を省略
し、透光性樹脂だけからなる板状成形品Aに立体感や趣
を持たせることが可能となる。更に、板状に成形した透
光性樹脂1に印刷を施した後、図28に示す如く、片面
(または両面)を立体的に形成し、その上に保護層3を
設ければ、より一層、凹凸感、立体感を醸し出すことが
出来る。尚、立体的に透光性樹脂1を成形したのち、片
面または両面に印刷を施して透光性樹脂1に印刷面9を
形成しても構わない。又、板状成形品Aに対する照明方
法は、電灯、蛍光灯による直接照明の他、光ファイバー
ケーブルによる部分的な強力照明、LEDによる装飾的
な照明なども考えられ、更に、板状成形品Aの片面にE
L発光板等を取り付けて別の光源を設けずに照明するこ
とも可能である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図26
【補正方法】追加
【補正内容】
【図26】 中間層に目隠し材7を形成した板状成形品
Aを示す部分断側面図。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図27
【補正方法】追加
【補正内容】
【図27】 補強材8を配設した板状成形品Aを示す部
分断側面図。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図28
【補正方法】追加
【補正内容】
【図28】 印刷面9を形成した板状成形品Aを示す部
分断側面図。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】追加
【補正内容】
【図26】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】追加
【補正内容】
【図27】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】追加
【補正内容】
【図28】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性樹脂に所要形状の石材を混入し透過
    性を有する状態で板状に成形したことを特徴とする透光
    性材料。
  2. 【請求項2】透光性樹脂1〜2.5kgに対し、0.7
    〜1mm程度の石材を2.5〜4kg混入し、厚さ約3
    mmの板状に成形したことを特徴とする請求項1記載の
    透光性材料。
  3. 【請求項3】透光性樹脂4〜13kgに対し、5〜10
    mm程度の石材を6〜15kg混入し、厚さ約10mm
    の板状に成形したことを特徴とする請求項1記載の透光
    性材料。
  4. 【請求項4】透光性樹脂7〜15kgに対し、10〜1
    5mm程度の石材を10〜17kg混入し、厚さ約13
    mmの板状に成形したことを特徴とする請求項1記載の
    透光性材料。
  5. 【請求項5】透光性樹脂の替わりに透光性ガラスまたは
    透光性陶器を用いたことを特徴とする請求項1記載の透
    光性材料。
  6. 【請求項6】石材をガラス材、セラミック材、プラスチ
    ック材または貝殻砕片としたことを特徴とする請求項1
    記載の透光性材料。
  7. 【請求項7】石材をセメントと顔料で着色したことを特
    徴とする請求項1記載の透光性材料。
  8. 【請求項8】1〜1.5mm程度の寒水石10kgに対
    し、白色ポルトランドセメント400〜800gと無機
    顔料4〜100gと水1〜2kgを配合し、配合物内に
    寒水石を混入して着色を施すことを特徴とする請求項7
    記載の透光性材料。
  9. 【請求項9】表出面に厚さ2mm程度の保護層を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の透光性材料。
  10. 【請求項10】石材量に対して5〜20%の透光性樹脂
    量とし、成形時に内部に空隙を生じさせ、表出面に厚さ
    2mm程度の保護層を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の透光性材料。
  11. 【請求項11】透光性樹脂を板状に成形し、当該板状樹
    脂の両面に印刷を施して立体感を醸し出させたことを特
    徴とする透光性材料。
  12. 【請求項12】透光性樹脂に石材を混入してタイル状に
    成形し、当該板状樹脂の周側面部に透光性材質によるム
    ク部を周設して光が透過する目地を形成し、ムク部の上
    端を斜めないし湾曲状にカットしたことを特徴とする請
    求項1記載の透光性材料。
  13. 【請求項13】透光性樹脂にビーズ発泡系プラスチック
    を混入または積層し透過性を有する状態で板状に成形し
    たことを特徴とする透光性材料。
JP4110785A 1992-04-02 1992-04-02 透光性材料 Pending JPH05279509A (ja)

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