JPH05279247A - 徐放性液剤 - Google Patents
徐放性液剤Info
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- JPH05279247A JPH05279247A JP4081979A JP8197992A JPH05279247A JP H05279247 A JPH05279247 A JP H05279247A JP 4081979 A JP4081979 A JP 4081979A JP 8197992 A JP8197992 A JP 8197992A JP H05279247 A JPH05279247 A JP H05279247A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 溶媒和剤で処理した薬理学的に活性な薬物−
イオン交換樹脂の複合体を透水性の拡散障壁膜で被覆
し、この被覆複合体を保存剤を含む溶液に懸濁させるこ
とによって得られる徐放性液剤が提供される。 【効果】 本製剤は、保存剤を含む溶液中であっても拡
散障壁膜の破壊が起こらず、従って有効成分の放出制御
性が損なわれることのない安定な徐放性液剤である。
イオン交換樹脂の複合体を透水性の拡散障壁膜で被覆
し、この被覆複合体を保存剤を含む溶液に懸濁させるこ
とによって得られる徐放性液剤が提供される。 【効果】 本製剤は、保存剤を含む溶液中であっても拡
散障壁膜の破壊が起こらず、従って有効成分の放出制御
性が損なわれることのない安定な徐放性液剤である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は徐放性の液体製剤に関す
る。さらに詳しくは、溶媒和剤で処理した薬理学的に活
性な薬物−イオン交換樹脂の複合体を透水性の拡散障壁
膜で被覆し、この被覆複合体を保存剤を含む溶液に懸濁
させることによって得られる徐放性液剤に関する。本製
剤は、保存剤を含む溶液中であっても被覆複合体の拡散
障壁膜の破壊が起こらず、従って長期間にわたり有効成
分の放出制御性が損なわれることのない安定な徐放性液
剤である。
る。さらに詳しくは、溶媒和剤で処理した薬理学的に活
性な薬物−イオン交換樹脂の複合体を透水性の拡散障壁
膜で被覆し、この被覆複合体を保存剤を含む溶液に懸濁
させることによって得られる徐放性液剤に関する。本製
剤は、保存剤を含む溶液中であっても被覆複合体の拡散
障壁膜の破壊が起こらず、従って長期間にわたり有効成
分の放出制御性が損なわれることのない安定な徐放性液
剤である。
【0002】
【従来の技術】薬物とイオン交換樹脂の複合体を用いて
薬物を放出させる方法が知られている。この方法は、薬
物をイオン交換樹脂とイオン結合させて投与し、体内に
存在するイオンと薬物イオンとを交換させることに基づ
いている。また、薬物の放出をさらに延長するために、
薬物−イオン交換樹脂の複合体をエチルセルロースなど
の不溶性高分子(拡散障壁膜)で被覆することも知られて
いる。しかし、この被覆複合体は、イオン交換樹脂が水
中下で膨潤する性質を有するために拡散障壁膜が破壊さ
れる。この破壊を防止するために溶媒和剤を用いる方法
が米国特許No.4,221,778およびNo.4,847,077に記載さ
れている。これら特許に記載されている方法は、初めに
薬物−イオン交換樹脂の複合体をポリエチレングリコー
ルやグリセリンなどの溶媒和剤で処理し、次いで拡散障
壁膜材料としてエチルセルロースを用いて被覆すること
からなる。このエチルセルロースは、主原料である精製
パルプやコットンリンターにエチルクロライド(C2H5
Cl)を反応させ、グルコース内の−OH基をエトキシル
基(−OC2H5)に置換することにより製造される。この
反応させるエチルクロライドの量により、エトキシル基
含量の異なるエチルセルロースが得られる(完全に置換
した場合のエトキシル基含量は、54.88%である)。
日本薬局方外医薬品成分規格では、エトキシル基含量の
規格範囲を46.5〜51.0%に、また、National F
ormulary, U.S.A.では44.0〜51.0%に設定し
ている。
薬物を放出させる方法が知られている。この方法は、薬
物をイオン交換樹脂とイオン結合させて投与し、体内に
存在するイオンと薬物イオンとを交換させることに基づ
いている。また、薬物の放出をさらに延長するために、
薬物−イオン交換樹脂の複合体をエチルセルロースなど
の不溶性高分子(拡散障壁膜)で被覆することも知られて
いる。しかし、この被覆複合体は、イオン交換樹脂が水
中下で膨潤する性質を有するために拡散障壁膜が破壊さ
れる。この破壊を防止するために溶媒和剤を用いる方法
が米国特許No.4,221,778およびNo.4,847,077に記載さ
れている。これら特許に記載されている方法は、初めに
薬物−イオン交換樹脂の複合体をポリエチレングリコー
ルやグリセリンなどの溶媒和剤で処理し、次いで拡散障
壁膜材料としてエチルセルロースを用いて被覆すること
からなる。このエチルセルロースは、主原料である精製
パルプやコットンリンターにエチルクロライド(C2H5
Cl)を反応させ、グルコース内の−OH基をエトキシル
基(−OC2H5)に置換することにより製造される。この
反応させるエチルクロライドの量により、エトキシル基
含量の異なるエチルセルロースが得られる(完全に置換
した場合のエトキシル基含量は、54.88%である)。
日本薬局方外医薬品成分規格では、エトキシル基含量の
規格範囲を46.5〜51.0%に、また、National F
ormulary, U.S.A.では44.0〜51.0%に設定し
ている。
【0003】上記のようなエチルセルロースで被覆した
複合体を液剤中で用いようとする場合、樹脂の膨潤によ
る拡散障壁膜の破壊の問題は解決されているが、なお別
の問題が残っている。即ち、エトキシル基含量が特定の
範囲内にあるエチルセルロースを用いた被覆複合体は、
液剤を調製する際に使用されることが多い保存剤(抗菌
力または防腐力を有する化合物)の存在下では、拡散障
壁膜が破壊されて有効成分の放出制御性が損なわれ、臨
床上有用な徐放性製剤が得られないことがわかった。例
えば、コデイン−樹脂の複合体をポリエチレングリコー
ル4000で処理して、この処理複合体をエトキシル基
含量が48.0〜49.5%のエチルセルロースで被覆し
た複合体(対照例1)は、実験例1および2に示すよう
に、液剤の保存剤として汎用されているパラオキシ安息
香酸エステル類または安息香酸ナトリウムの溶液中に共
存させることにより薬物の放出制御性が失われた。この
被覆複合体を電子顕微鏡を用いて観察したところ、保存
剤を添加する前は拡散障壁膜が完全な状態で被覆されて
いたのに対し、添加後はこの拡散障壁膜が破壊されてい
た。従って、保存剤の添加が拡散障壁膜の破壊を導き、
薬物の放出制御性を失わせる原因であると考えられた。
このような放出制御性が失われた製剤がヒトに投与され
た場合、薬物の過剰放出(dose dumping)につながり、重
篤な副作用が発現する危険性がある。また、経時的な薬
物放出性の変動は有効性の変動を生じることになり、こ
のような製剤は臨床上有用な製剤ではない。この拡散障
壁膜の破壊を防止するための手段としては低濃度の保存
剤を使用することが考えられるが、この場合には抗菌力
および防腐力の低下が問題になるものと考えられる。ま
た、後記実験例によれば、保存剤の有効濃度で薬物の放
出制御性が失われることが明らかになっている。これら
の結果は、拡散障壁膜で被覆された薬物−樹脂の複合体
と保存剤を含む液剤を調製した場合、これを長期に保存
することができないことを示すものであり、この製剤の
価値を著しく減じるものである。
複合体を液剤中で用いようとする場合、樹脂の膨潤によ
る拡散障壁膜の破壊の問題は解決されているが、なお別
の問題が残っている。即ち、エトキシル基含量が特定の
範囲内にあるエチルセルロースを用いた被覆複合体は、
液剤を調製する際に使用されることが多い保存剤(抗菌
力または防腐力を有する化合物)の存在下では、拡散障
壁膜が破壊されて有効成分の放出制御性が損なわれ、臨
床上有用な徐放性製剤が得られないことがわかった。例
えば、コデイン−樹脂の複合体をポリエチレングリコー
ル4000で処理して、この処理複合体をエトキシル基
含量が48.0〜49.5%のエチルセルロースで被覆し
た複合体(対照例1)は、実験例1および2に示すよう
に、液剤の保存剤として汎用されているパラオキシ安息
香酸エステル類または安息香酸ナトリウムの溶液中に共
存させることにより薬物の放出制御性が失われた。この
被覆複合体を電子顕微鏡を用いて観察したところ、保存
剤を添加する前は拡散障壁膜が完全な状態で被覆されて
いたのに対し、添加後はこの拡散障壁膜が破壊されてい
た。従って、保存剤の添加が拡散障壁膜の破壊を導き、
薬物の放出制御性を失わせる原因であると考えられた。
このような放出制御性が失われた製剤がヒトに投与され
た場合、薬物の過剰放出(dose dumping)につながり、重
篤な副作用が発現する危険性がある。また、経時的な薬
物放出性の変動は有効性の変動を生じることになり、こ
のような製剤は臨床上有用な製剤ではない。この拡散障
壁膜の破壊を防止するための手段としては低濃度の保存
剤を使用することが考えられるが、この場合には抗菌力
および防腐力の低下が問題になるものと考えられる。ま
た、後記実験例によれば、保存剤の有効濃度で薬物の放
出制御性が失われることが明らかになっている。これら
の結果は、拡散障壁膜で被覆された薬物−樹脂の複合体
と保存剤を含む液剤を調製した場合、これを長期に保存
することができないことを示すものであり、この製剤の
価値を著しく減じるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
ような拡散障壁膜で被覆された薬物−樹脂の複合体と保
存剤を含有する液剤であって、薬物放出性を変化させる
ことなく長期保存が可能であり、かつ投与後の体内での
薬物放出性に問題のない液剤を得るべく鋭意検討を行っ
た。その結果、第1に溶媒和剤で処理した薬物−樹脂の
複合体を特定の拡散障壁膜材料、即ち特定のエトキシル
基含量範囲のエチルセルロースで被覆することによって
薬物の放出制御性の損失を著しく改善することにより、
第2に特定の保存剤を特定の濃度で含有させることによ
って経時的な薬物放出性の変動を抑えることにより、上
記問題を解決できることを見い出した。先に挙げた特許
には、このような特定のエトキシル基含量のエチルセル
ロースを拡散障壁膜材料として用いることについては言
及がない。また、拡散障壁膜被覆複合体を用いて液剤を
調製した場合の、該複合体の被膜安定性および薬物放出
制御性に及ぼす保存剤の作用については全く開示がな
い。
ような拡散障壁膜で被覆された薬物−樹脂の複合体と保
存剤を含有する液剤であって、薬物放出性を変化させる
ことなく長期保存が可能であり、かつ投与後の体内での
薬物放出性に問題のない液剤を得るべく鋭意検討を行っ
た。その結果、第1に溶媒和剤で処理した薬物−樹脂の
複合体を特定の拡散障壁膜材料、即ち特定のエトキシル
基含量範囲のエチルセルロースで被覆することによって
薬物の放出制御性の損失を著しく改善することにより、
第2に特定の保存剤を特定の濃度で含有させることによ
って経時的な薬物放出性の変動を抑えることにより、上
記問題を解決できることを見い出した。先に挙げた特許
には、このような特定のエトキシル基含量のエチルセル
ロースを拡散障壁膜材料として用いることについては言
及がない。また、拡散障壁膜被覆複合体を用いて液剤を
調製した場合の、該複合体の被膜安定性および薬物放出
制御性に及ぼす保存剤の作用については全く開示がな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、 (a)薬理学的に活性な薬物をイオン交換樹脂に吸着させ
て薬物−樹脂の複合体を得、これを溶媒和剤で処理して
溶媒和剤処理複合体を得、次いでこれをエトキシル基含
量が44.0〜47.5%のエチルセルロースで被覆して
得た拡散障壁膜被覆複合体を0.1〜45.0w/v%;お
よび (b)保存剤として、 (i)1種のパラオキシ安息香酸エステル類が選択され、
パラオキシ安息香酸メチルである場合はそれを0.05
〜0.15w/v%、パラオキシ安息香酸エチルである場合
はそれを0.05〜0.075w/v%、パラオキシ安息香
酸プロピルである場合はそれを0.03〜0.05w/v
%、パラオキシ安息香酸ブチルである場合はそれを0.
01〜0.015w/v%; (ii)2種以上のパラオキシ安息香酸エステル類の混合物
が選択され、パラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安
息香酸プロピルの混合物である場合はそれぞれを0.0
5〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%;また
は (iii)安息香酸ナトリウムが選択され、それを0.1〜
0.5w/v%;の濃度で含有することを特徴とする徐放性
液剤を提供するものである。本発明の製剤の剤型として
は、第1に胃腸管内投与用のシロップ剤が挙げられる
が、他に鼻内投与用の点鼻スプレー剤あるいは眼内投与
用の点眼剤などにすることもできる。
て薬物−樹脂の複合体を得、これを溶媒和剤で処理して
溶媒和剤処理複合体を得、次いでこれをエトキシル基含
量が44.0〜47.5%のエチルセルロースで被覆して
得た拡散障壁膜被覆複合体を0.1〜45.0w/v%;お
よび (b)保存剤として、 (i)1種のパラオキシ安息香酸エステル類が選択され、
パラオキシ安息香酸メチルである場合はそれを0.05
〜0.15w/v%、パラオキシ安息香酸エチルである場合
はそれを0.05〜0.075w/v%、パラオキシ安息香
酸プロピルである場合はそれを0.03〜0.05w/v
%、パラオキシ安息香酸ブチルである場合はそれを0.
01〜0.015w/v%; (ii)2種以上のパラオキシ安息香酸エステル類の混合物
が選択され、パラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安
息香酸プロピルの混合物である場合はそれぞれを0.0
5〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%;また
は (iii)安息香酸ナトリウムが選択され、それを0.1〜
0.5w/v%;の濃度で含有することを特徴とする徐放性
液剤を提供するものである。本発明の製剤の剤型として
は、第1に胃腸管内投与用のシロップ剤が挙げられる
が、他に鼻内投与用の点鼻スプレー剤あるいは眼内投与
用の点眼剤などにすることもできる。
【0006】本発明で用いる薬理学的に活性な薬物に
は、イオン化可能な医薬化合物のすべてが含まれる。本
発明において特に好ましい医薬化合物は、コデイン、ジ
ヒドロコデイン、デキストロメトロファン、フェニルプ
ロパノールアミン、メチルエフェドリン、ヒドロコド
ン、およびピロカルピンなどが挙げられる。
は、イオン化可能な医薬化合物のすべてが含まれる。本
発明において特に好ましい医薬化合物は、コデイン、ジ
ヒドロコデイン、デキストロメトロファン、フェニルプ
ロパノールアミン、メチルエフェドリン、ヒドロコド
ン、およびピロカルピンなどが挙げられる。
【0007】イオン交換樹脂としては、塩基性薬物に対
しては陽イオン交換樹脂、酸性薬物に対しては陰イオン
交換樹脂が用いられる。後記実施例においては、Rohm
andHassから提供されるゲル型ジビニルベンゼンスルホ
ン酸陽イオン交換樹脂であるアンバーライトIRP-6
9(45-150μm)を用いた。
しては陽イオン交換樹脂、酸性薬物に対しては陰イオン
交換樹脂が用いられる。後記実施例においては、Rohm
andHassから提供されるゲル型ジビニルベンゼンスルホ
ン酸陽イオン交換樹脂であるアンバーライトIRP-6
9(45-150μm)を用いた。
【0008】溶媒和剤としては、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、マンニトール、ラクト
ース、メチルセルロース、グリセリンなどが挙げられ
る。好ましい溶媒和剤はポリエチレングリコールであ
り、後記実施例においてはポリエチレングリコール40
00を用いた。使用する溶媒和剤の量は、通常、薬物−
樹脂の複合体100重量部に対して30重量部までであ
る。
ル、ポリプロピレングリコール、マンニトール、ラクト
ース、メチルセルロース、グリセリンなどが挙げられ
る。好ましい溶媒和剤はポリエチレングリコールであ
り、後記実施例においてはポリエチレングリコール40
00を用いた。使用する溶媒和剤の量は、通常、薬物−
樹脂の複合体100重量部に対して30重量部までであ
る。
【0009】拡散障壁膜の材料としては、エトキシル基
含量が44.0〜47.5%、好ましくは45.0〜46.
5%のエチルセルロースを用いる。また、このようなポ
リマーの被膜形成特性を改良するためにダーケクス50
0(Durkex 500)植物油などの可塑剤を用いることもでき
る。
含量が44.0〜47.5%、好ましくは45.0〜46.
5%のエチルセルロースを用いる。また、このようなポ
リマーの被膜形成特性を改良するためにダーケクス50
0(Durkex 500)植物油などの可塑剤を用いることもでき
る。
【0010】溶媒和剤処理した薬物−樹脂の複合体に対
する被覆エチルセルロースの量は、本液剤の体内投与時
の所望の薬物放出プロフィールに依存して変化するが、
保存剤と共存させたときに薬物放出制御性が維持され、
かつ薬物の放出を極端に遅延しない範囲内であるべきで
ある。即ち、放出を極端に遅延した製剤を投与した場合
には治療上有効な量の薬物が放出される以前に排泄され
てしまい、製剤としての利用率が低い結果となる。通
常、このような量は溶媒和剤処理複合体100重量部に
対してエチルセルロース5.0〜30.0重量部である。
する被覆エチルセルロースの量は、本液剤の体内投与時
の所望の薬物放出プロフィールに依存して変化するが、
保存剤と共存させたときに薬物放出制御性が維持され、
かつ薬物の放出を極端に遅延しない範囲内であるべきで
ある。即ち、放出を極端に遅延した製剤を投与した場合
には治療上有効な量の薬物が放出される以前に排泄され
てしまい、製剤としての利用率が低い結果となる。通
常、このような量は溶媒和剤処理複合体100重量部に
対してエチルセルロース5.0〜30.0重量部である。
【0011】エチルセルロースで被覆して得た拡散障壁
膜被覆複合体の液剤中の濃度は、使用される薬物、液剤
の種類、所望の効果などによって0.1〜45.0w/v%
に変化する。
膜被覆複合体の液剤中の濃度は、使用される薬物、液剤
の種類、所望の効果などによって0.1〜45.0w/v%
に変化する。
【0012】保存剤としては、通常、当分野ではパラオ
キシ安息香酸エステル類、逆性石鹸類、アルコール誘導
体類、有機酸およびその塩類、フェノール類、有機水銀
類などが用いられる。しかし、本発明で用いるに好まし
い保存剤は、少なくとも1種またはそれ以上のパラオキ
シ安息香酸エステル類および安息香酸ナトリウムであ
る。
キシ安息香酸エステル類、逆性石鹸類、アルコール誘導
体類、有機酸およびその塩類、フェノール類、有機水銀
類などが用いられる。しかし、本発明で用いるに好まし
い保存剤は、少なくとも1種またはそれ以上のパラオキ
シ安息香酸エステル類および安息香酸ナトリウムであ
る。
【0013】これら保存剤の液剤中で処方される最高濃
度は、本液剤を60℃の加速条件下で保存したときに薬
物放出性の著しい変化を引き起こさない濃度により、ま
た最低濃度は防腐力が維持される濃度により設定した。
即ち、パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)を用
いるときには0.05〜0.15w/v%、パラオキシ安息
香酸エチル(エチルパラベン)を用いるときには0.05
〜0.075w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル(プロ
ピルパラベン)を用いるときには0.03〜0.05w/v
%、パラオキシ安息香酸ブチル(ブチルパラベン)を用い
るときには0.01〜0.015w/v%、メチルパラベン
とプロピルパラベンの混合物を用いるときにはそれぞれ
0.05〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%、
安息香酸ナトリウムを用いるときには0.1〜0.5w/v
%である。保存剤としてこれら以外のものを用いるとき
には、上記基準に従い、後記実施例に示したようにして
実験的にその濃度範囲を設定すればよい。
度は、本液剤を60℃の加速条件下で保存したときに薬
物放出性の著しい変化を引き起こさない濃度により、ま
た最低濃度は防腐力が維持される濃度により設定した。
即ち、パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン)を用
いるときには0.05〜0.15w/v%、パラオキシ安息
香酸エチル(エチルパラベン)を用いるときには0.05
〜0.075w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル(プロ
ピルパラベン)を用いるときには0.03〜0.05w/v
%、パラオキシ安息香酸ブチル(ブチルパラベン)を用い
るときには0.01〜0.015w/v%、メチルパラベン
とプロピルパラベンの混合物を用いるときにはそれぞれ
0.05〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%、
安息香酸ナトリウムを用いるときには0.1〜0.5w/v
%である。保存剤としてこれら以外のものを用いるとき
には、上記基準に従い、後記実施例に示したようにして
実験的にその濃度範囲を設定すればよい。
【0014】本発明の液剤を製造する際に用いる媒体と
しては水性媒体が挙げられる。この水性媒体は、所望に
より保存剤以外の添加剤として、増粘剤、pH調節剤、
甘味剤、香味剤などを添加することができる。また、水
性媒体以外の媒体として、植物油、パラフィン、グリコ
ール類などの油性媒体を使用することもできる。
しては水性媒体が挙げられる。この水性媒体は、所望に
より保存剤以外の添加剤として、増粘剤、pH調節剤、
甘味剤、香味剤などを添加することができる。また、水
性媒体以外の媒体として、植物油、パラフィン、グリコ
ール類などの油性媒体を使用することもできる。
【0015】本発明の製剤は次のようにして製造するこ
とができる。まず、医薬化合物とイオン交換樹脂を脱イ
オン水中で混合撹拌した後、ブフナーロート上で脱イオ
ン水を用いて充分に洗浄し、次いで流動層乾燥機で乾燥
し、薬物−樹脂の複合体を調製する。次に、薬物−樹脂
の複合体を溶媒和剤で処理する。処理方法は先に挙げた
米国特許No.4,221,778に開示されている方法に従って
よい。後記の実施例においては、溶媒和剤としてポリエ
チレングリコール4000を使用し、これを脱イオン水
に溶解した。この水溶液を薬物−樹脂の複合体に撹拌し
ながら加え、流動層乾燥機で乾燥して溶媒和剤で処理さ
れた薬物−樹脂複合体を調製した。こうして得た複合体
を拡散障壁膜で被覆する。上記の被膜材料を適当な溶剤
(例えば、エタノール、塩化メチレン/アセトンなど)に
溶解し、これを適当な被覆手段を用いて有効成分の所望
の放出制御性を得るのに必要な量で複合体に被覆する。
後記実施例においては、溶剤として塩化メチレン:アセ
トン(10:1)の混合液を用い、ワースタ(Wurster)式
被覆装置を用いる噴霧によって拡散障壁膜被覆した複合
体を調製した。最後に、このようにして調製した被覆複
合体を保存剤を含む媒体に懸濁させ、本発明の徐放性液
剤を得る。
とができる。まず、医薬化合物とイオン交換樹脂を脱イ
オン水中で混合撹拌した後、ブフナーロート上で脱イオ
ン水を用いて充分に洗浄し、次いで流動層乾燥機で乾燥
し、薬物−樹脂の複合体を調製する。次に、薬物−樹脂
の複合体を溶媒和剤で処理する。処理方法は先に挙げた
米国特許No.4,221,778に開示されている方法に従って
よい。後記の実施例においては、溶媒和剤としてポリエ
チレングリコール4000を使用し、これを脱イオン水
に溶解した。この水溶液を薬物−樹脂の複合体に撹拌し
ながら加え、流動層乾燥機で乾燥して溶媒和剤で処理さ
れた薬物−樹脂複合体を調製した。こうして得た複合体
を拡散障壁膜で被覆する。上記の被膜材料を適当な溶剤
(例えば、エタノール、塩化メチレン/アセトンなど)に
溶解し、これを適当な被覆手段を用いて有効成分の所望
の放出制御性を得るのに必要な量で複合体に被覆する。
後記実施例においては、溶剤として塩化メチレン:アセ
トン(10:1)の混合液を用い、ワースタ(Wurster)式
被覆装置を用いる噴霧によって拡散障壁膜被覆した複合
体を調製した。最後に、このようにして調製した被覆複
合体を保存剤を含む媒体に懸濁させ、本発明の徐放性液
剤を得る。
【0016】
【発明の効果】本発明の液剤は、薬物−樹脂の複合体を
被覆する被膜の安定性に優れ、長期保存しても被膜が破
壊されることがなく、薬物の放出制御性が長期にわたっ
て維持され、従って投与時には薬物の長時間連続放出が
得られ、かつ十分な防腐力をも有している。
被覆する被膜の安定性に優れ、長期保存しても被膜が破
壊されることがなく、薬物の放出制御性が長期にわたっ
て維持され、従って投与時には薬物の長時間連続放出が
得られ、かつ十分な防腐力をも有している。
【0017】以下に対照例、実験例および実施例を挙げ
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。対照例1 エトキシル基含量が48.0〜49.5%のエ
チルセルロースで形成された被覆コデイン樹脂複合体の
調製 A.コデイン−樹脂複合体の調製 リン酸コデイン95.0gを脱イオン水950mlに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を359.
9g加え、1時間撹拌した。このコデイン樹脂複合体
を、ブフナーロート上で充分洗浄し、次いで流動層乾燥
機にて吸気温度60℃で1時間乾燥し、コデイン−樹脂
複合体を得た。 B.ポリエチレングリコール処理コデイン樹脂複合体の
調製 脱イオン水104.8mlにポリエチレングリコール(PE
G)4000を82.5g溶解したPEG水溶液を、コデ
イン−樹脂複合体350gに混合しながら徐々に加え、
15分間練合した後、流動層乾燥機にて吸気温度40℃
で1時間乾燥し、PEG処理コデイン樹脂複合体を調製
した。 C.被覆溶液の調製 エトキシル基含量が48.0〜49.5%のエチルセルロ
ース45.0gおよびダーケクス500(Durkex)21.2
gをアセトン130.4gおよび塩化メチレン1304.0
gに溶解することによって被覆溶液を調製した。 D.被覆コデイン樹脂複合体の調製 ワースタ(Wurster)式被覆装置を用い、吸気温度40℃
の条件下で、PEG処理コデイン樹脂複合体に対するエ
チルセルロース+ダーケクス500の被覆量が11.0w
/w%になるように、複合体400gに被覆溶液998gを
8g/分の速度で連続的に噴霧した。
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。対照例1 エトキシル基含量が48.0〜49.5%のエ
チルセルロースで形成された被覆コデイン樹脂複合体の
調製 A.コデイン−樹脂複合体の調製 リン酸コデイン95.0gを脱イオン水950mlに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を359.
9g加え、1時間撹拌した。このコデイン樹脂複合体
を、ブフナーロート上で充分洗浄し、次いで流動層乾燥
機にて吸気温度60℃で1時間乾燥し、コデイン−樹脂
複合体を得た。 B.ポリエチレングリコール処理コデイン樹脂複合体の
調製 脱イオン水104.8mlにポリエチレングリコール(PE
G)4000を82.5g溶解したPEG水溶液を、コデ
イン−樹脂複合体350gに混合しながら徐々に加え、
15分間練合した後、流動層乾燥機にて吸気温度40℃
で1時間乾燥し、PEG処理コデイン樹脂複合体を調製
した。 C.被覆溶液の調製 エトキシル基含量が48.0〜49.5%のエチルセルロ
ース45.0gおよびダーケクス500(Durkex)21.2
gをアセトン130.4gおよび塩化メチレン1304.0
gに溶解することによって被覆溶液を調製した。 D.被覆コデイン樹脂複合体の調製 ワースタ(Wurster)式被覆装置を用い、吸気温度40℃
の条件下で、PEG処理コデイン樹脂複合体に対するエ
チルセルロース+ダーケクス500の被覆量が11.0w
/w%になるように、複合体400gに被覆溶液998gを
8g/分の速度で連続的に噴霧した。
【0018】実験例1 (1) 試料の調製 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次に、メチルパラベン、エチルパラベ
ン、プロピルパラベン、ブチルパラベンの単独溶液、ま
たはメチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液を1
2ml加え、30℃で一晩放置した後、保存剤を添加しな
い試料を比較対照として溶出試験を行った。 (2) 溶出性評価 第11改正日本薬局方(JPXI)の溶出試験法(パドル
法)に従い、試験液として37℃の0.1N塩酸溶液を用
いて、回転数100rpmの条件下でそれぞれの保存剤の
影響を検討した。コデインの定量は高速液体クロマトグ
ラフ法によった。 (3) 結果 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をメチルパ
ラベンまたはプロピルパラベンの単独溶液中で保存した
場合のコデインの溶出率の変化を表1に、メチルパラベ
ンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した場合のコ
デインの溶出率の変化を図1に示した。これら保存剤溶
液の濃度は防腐効果を有する有効濃度であるが、30℃
で一晩保存することにより保存剤の非共存下で得られて
いた複合体の薬物放出制御能は失われた。また、メチル
パラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後
の被覆コデイン樹脂複合体を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ拡散障壁膜は破壊されており(図2)、この破壊が薬物
放出制御能を失わせる原因であると考えられた。 同様に、被覆コデイン樹脂複合体をエチルパラベンまた
はブチルパラベンの溶液中で保存したときにも複合体の
薬物放出制御能が失われた。
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次に、メチルパラベン、エチルパラベ
ン、プロピルパラベン、ブチルパラベンの単独溶液、ま
たはメチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液を1
2ml加え、30℃で一晩放置した後、保存剤を添加しな
い試料を比較対照として溶出試験を行った。 (2) 溶出性評価 第11改正日本薬局方(JPXI)の溶出試験法(パドル
法)に従い、試験液として37℃の0.1N塩酸溶液を用
いて、回転数100rpmの条件下でそれぞれの保存剤の
影響を検討した。コデインの定量は高速液体クロマトグ
ラフ法によった。 (3) 結果 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をメチルパ
ラベンまたはプロピルパラベンの単独溶液中で保存した
場合のコデインの溶出率の変化を表1に、メチルパラベ
ンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した場合のコ
デインの溶出率の変化を図1に示した。これら保存剤溶
液の濃度は防腐効果を有する有効濃度であるが、30℃
で一晩保存することにより保存剤の非共存下で得られて
いた複合体の薬物放出制御能は失われた。また、メチル
パラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後
の被覆コデイン樹脂複合体を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ拡散障壁膜は破壊されており(図2)、この破壊が薬物
放出制御能を失わせる原因であると考えられた。 同様に、被覆コデイン樹脂複合体をエチルパラベンまた
はブチルパラベンの溶液中で保存したときにも複合体の
薬物放出制御能が失われた。
【表1】 表1 対照の被覆コデイン樹脂複合体をメチルパラベンまたはプロピル パラベンの単独溶液中で保存した後(30℃、1日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度 (w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 25.9 34.6 49.6 61.6 0.04 29.8 39.8 58.9 70.7 0.08 31.0 40.7 60.5 71.0 メチルハ゜ラヘ゛ン 0.12 29.9 42.2 61.2 71.4 0.16 31.0 43.7 61.6 70.5 0.20 44.0 53.9 69.9 74.5 0.010 28.9 41.5 57.4 69.0 0.015 28.1 40.3 58.2 68.8 フ゜ロヒ゜ルハ゜ラヘ゛ン 0.020 28.8 41.2 59.0 69.3 0.025 29.8 41.7 60.5 72.5 0.030 30.4 43.1 60.1 71.1
【0019】実験例2 (1) 試料の調製および評価 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、安息香酸ナトリウム溶液12ml
を加え、30℃で一晩放置した後、実験例1と同条件で
溶出試験を行った。 (2) 結果 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体を、保存剤
として有効な濃度の安息香酸ナトリウム溶液中で保存し
たときの溶出率の変化を表2に示す。この結果から、保
存剤として安息香酸ナトリウムを用いた場合でも、保存
剤の非共存下で得られていた複合体の薬物放出制御能が
失われることがわかった。
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、安息香酸ナトリウム溶液12ml
を加え、30℃で一晩放置した後、実験例1と同条件で
溶出試験を行った。 (2) 結果 対照例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体を、保存剤
として有効な濃度の安息香酸ナトリウム溶液中で保存し
たときの溶出率の変化を表2に示す。この結果から、保
存剤として安息香酸ナトリウムを用いた場合でも、保存
剤の非共存下で得られていた複合体の薬物放出制御能が
失われることがわかった。
【表2】 表2 対照の被覆コデイン樹脂複合体を安息香酸ナトリウム溶液中で 保存した後(30℃、1日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度 (w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 25.9 34.6 49.6 61.6 0.1 32.4 43.6 60.0 71.1 0.2 34.5 45.7 63.6 72.0 安息香酸ナトリウム 0.3 37.1 47.2 64.7 73.5 0.4 46.0 58.1 71.9 74.1 0.5 70.5 75.1 80.4 86.2
【0020】実施例1 エトキシル基含量が45.0〜
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆コデイ
ン樹脂複合体の調製 A.コデイン−樹脂複合体の調製 リン酸コデイン95.0gを脱イオン水950mlに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を359.
9g加え、1時間撹拌した後、対照例1と同様な操作を
行なってコデイン−樹脂複合体を得た。 B.ポリエチレングリコール処理コデイン樹脂複合体の
調製 脱イオン水104.8mlにPEG4000を82.5g溶
解したPEG水溶液を、コデイン−樹脂複合体350g
に混合しながら徐々に加え、15分間練合した後、対照
例1と同様な操作を行なってPEG処理コデイン樹脂複
合体を調製した。 C.被覆溶液の調製 エトキシル基含量が45.0〜46.5%のエチルセルロ
ース45.0gおよびダーケクス500(Durkex)21.2
gをアセトン130.4gおよび塩化メチレン1304.0
gに溶解することによって被覆溶液を調製した。 D.被覆コデイン樹脂複合体の調製 ワースタ式被覆装置を用い、吸気温度40℃の条件下
で、PEG処理コデイン樹脂複合体に対するエチルセル
ロース+ダーケクス500の被覆量が11.0w/w%にな
るように、複合体400gに被覆溶液998gを8g/分の
速度で連続的に噴霧した。
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆コデイ
ン樹脂複合体の調製 A.コデイン−樹脂複合体の調製 リン酸コデイン95.0gを脱イオン水950mlに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を359.
9g加え、1時間撹拌した後、対照例1と同様な操作を
行なってコデイン−樹脂複合体を得た。 B.ポリエチレングリコール処理コデイン樹脂複合体の
調製 脱イオン水104.8mlにPEG4000を82.5g溶
解したPEG水溶液を、コデイン−樹脂複合体350g
に混合しながら徐々に加え、15分間練合した後、対照
例1と同様な操作を行なってPEG処理コデイン樹脂複
合体を調製した。 C.被覆溶液の調製 エトキシル基含量が45.0〜46.5%のエチルセルロ
ース45.0gおよびダーケクス500(Durkex)21.2
gをアセトン130.4gおよび塩化メチレン1304.0
gに溶解することによって被覆溶液を調製した。 D.被覆コデイン樹脂複合体の調製 ワースタ式被覆装置を用い、吸気温度40℃の条件下
で、PEG処理コデイン樹脂複合体に対するエチルセル
ロース+ダーケクス500の被覆量が11.0w/w%にな
るように、複合体400gに被覆溶液998gを8g/分の
速度で連続的に噴霧した。
【0021】実施例2 (1) 試料の調製および評価 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次に、0.30w/v%メチルパラベン単独
溶液、0.075w/v%エチルパラベン単独溶液、0.0
5w/v%プロピルパラベン単独溶液、0.015w/v%ブ
チルパラベン単独溶液、または0.15w/v%メチルパラ
ベンと0.03w/v%プロピルパラベンの混合溶液を12
ml加え、30℃で一晩放置した後、実験例1と同条件で
溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をパラベン
類の単独溶液中で保存した後のコデインの溶出率の変化
を表3に、メチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶
液中で保存した後のコデインの溶出率の変化を図3に示
した。この結果、コデインの溶出率は、試験したすべて
の保存剤を含む溶液中で、保存剤を含まない溶液中のも
のと同等であり、複合体の薬物放出制御能が維持されて
いることがわかった。また、メチルパラベンとプロピル
パラベンの混合溶液中で保存した後の被覆コデイン樹脂
複合体を電子顕微鏡で観察したところ拡散障壁膜は完全
な状態で被覆されていた(図4)。
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次に、0.30w/v%メチルパラベン単独
溶液、0.075w/v%エチルパラベン単独溶液、0.0
5w/v%プロピルパラベン単独溶液、0.015w/v%ブ
チルパラベン単独溶液、または0.15w/v%メチルパラ
ベンと0.03w/v%プロピルパラベンの混合溶液を12
ml加え、30℃で一晩放置した後、実験例1と同条件で
溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をパラベン
類の単独溶液中で保存した後のコデインの溶出率の変化
を表3に、メチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶
液中で保存した後のコデインの溶出率の変化を図3に示
した。この結果、コデインの溶出率は、試験したすべて
の保存剤を含む溶液中で、保存剤を含まない溶液中のも
のと同等であり、複合体の薬物放出制御能が維持されて
いることがわかった。また、メチルパラベンとプロピル
パラベンの混合溶液中で保存した後の被覆コデイン樹脂
複合体を電子顕微鏡で観察したところ拡散障壁膜は完全
な状態で被覆されていた(図4)。
【表3】 表3 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体を種々のパラベン単独溶液中で 保存した後(30℃、1日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度 (w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 23.3 31.1 45.3 53.8 メチルハ゜ラヘ゛ン 0.30 26.6 34.9 47.7 56.3 エチルハ゜ラヘ゛ン 0.075 24.5 31.5 47.4 53.8 フ゜ロヒ゜ルハ゜ラヘ゛ン 0.05 25.0 33.7 46.3 54.6フ゛チルハ゜ラヘ゛ン 0.015 25.4 33.1 47.4 51.0
【0022】実施例3 (1) 試料の調製および評価 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、0.9w/v%の安息香酸ナトリウ
ム溶液12mlを加え、30℃で一晩放置した後、実験例
1と同条件で溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体を0.9w/v
%の安息香酸ナトリウム溶液中で保存した後のコデイン
の溶出率は、保存剤を含まない溶液中のものとほとんど
変わらず、複合体の薬物放出制御能が維持されていた
(表4)。
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、0.9w/v%の安息香酸ナトリウ
ム溶液12mlを加え、30℃で一晩放置した後、実験例
1と同条件で溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体を0.9w/v
%の安息香酸ナトリウム溶液中で保存した後のコデイン
の溶出率は、保存剤を含まない溶液中のものとほとんど
変わらず、複合体の薬物放出制御能が維持されていた
(表4)。
【表4】 表4 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体を安息香酸ナトリウム溶液中で 保存した後(30℃、1日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度(w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 26.1 33.8 44.8 52.5 安息香酸ナトリウム 0.90 30.4 37.2 46.4 52.4
【0023】実施例4 (1) 試料の調製および評価 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体の薬物放出
制御能は、パラオキシ安息香酸エステル類の水溶液中に
30℃で一晩保存した後でも維持されることを実施例2
で示した。本実施例では、薬物放出制御能が長期間変動
しない徐放性液剤を供給するため、試料を加速条件下で
保存した後の複合体の薬物放出制御能の変化を調べ、保
存剤の濃度範囲の設定を行なった。即ち、実施例1で調
製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに1.3%ポリ
ソルベート80水溶液1.0mlを加え、30分間放置し
た。次いで、種々濃度のパラオキシ安息香酸エステル類
の溶液、即ち、メチルパラベン単独溶液(0.05〜0.
30w/v%)、エチルパラベン単独溶液(0.05〜0.0
75w/v%)、プロピルパラベン単独溶液(0.03〜0.
05w/v%)、ブチルパラベン単独溶液(0.01〜0.0
15w/v%)、またはメチルパラベン(0.05〜0.20w
/v%)とプロピルパラベン(0.01〜0.04w/v%)の混
合溶液を12ml加え、60℃で5日間保存した後、実験
例1と同条件で溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をパラベン
類の単独溶液中で保存した後のコデインの溶出率の変化
を表5に、メチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶
液中で保存した後のコデインの溶出率の変化を表6に示
した。これらの結果から、保存剤の最高濃度は薬物放出
性の著しい変化を引き起こさない濃度により設定し、一
方、最低濃度は防腐力が維持される濃度により設定し
た。即ち、メチルパラベンを用いるときには0.05〜
0.15w/v%、エチルパラベンを用いるときには0.0
5〜0.075w/v%、プロピルパラベンを用いるときに
は0.03〜0.05w/v%、ブチルパラベンを用いると
きには0.01〜0.015w/v%、メチルパラベンとプ
ロピルパラベンの混合物を用いるときにはそれぞれ0.
05〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%に設
定した。尚、複合体を、上記の設定濃度範囲内の溶液
中、25℃で長期保存しても薬物溶出率の変化がほとん
ど起こらないことを確認した。
制御能は、パラオキシ安息香酸エステル類の水溶液中に
30℃で一晩保存した後でも維持されることを実施例2
で示した。本実施例では、薬物放出制御能が長期間変動
しない徐放性液剤を供給するため、試料を加速条件下で
保存した後の複合体の薬物放出制御能の変化を調べ、保
存剤の濃度範囲の設定を行なった。即ち、実施例1で調
製した被覆コデイン樹脂複合体180mgに1.3%ポリ
ソルベート80水溶液1.0mlを加え、30分間放置し
た。次いで、種々濃度のパラオキシ安息香酸エステル類
の溶液、即ち、メチルパラベン単独溶液(0.05〜0.
30w/v%)、エチルパラベン単独溶液(0.05〜0.0
75w/v%)、プロピルパラベン単独溶液(0.03〜0.
05w/v%)、ブチルパラベン単独溶液(0.01〜0.0
15w/v%)、またはメチルパラベン(0.05〜0.20w
/v%)とプロピルパラベン(0.01〜0.04w/v%)の混
合溶液を12ml加え、60℃で5日間保存した後、実験
例1と同条件で溶出試験を行った。 (2) 結果 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体をパラベン
類の単独溶液中で保存した後のコデインの溶出率の変化
を表5に、メチルパラベンとプロピルパラベンの混合溶
液中で保存した後のコデインの溶出率の変化を表6に示
した。これらの結果から、保存剤の最高濃度は薬物放出
性の著しい変化を引き起こさない濃度により設定し、一
方、最低濃度は防腐力が維持される濃度により設定し
た。即ち、メチルパラベンを用いるときには0.05〜
0.15w/v%、エチルパラベンを用いるときには0.0
5〜0.075w/v%、プロピルパラベンを用いるときに
は0.03〜0.05w/v%、ブチルパラベンを用いると
きには0.01〜0.015w/v%、メチルパラベンとプ
ロピルパラベンの混合物を用いるときにはそれぞれ0.
05〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%に設
定した。尚、複合体を、上記の設定濃度範囲内の溶液
中、25℃で長期保存しても薬物溶出率の変化がほとん
ど起こらないことを確認した。
【表5】 表5 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体を種々パラベン単独溶液中で 保存した後(60℃、5日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度 (w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 23.3 31.1 45.3 53.8 0.05 25.0 33.2 47.0 55.8 0.10 26.4 34.0 47.3 55.5 メチルハ゜ラヘ゛ン 0.15 28.7 37.8 50.4 59.2 0.20 33.7 42.3 53.8 60.6 0.25 37.7 47.8 60.4 68.5 0.30 43.7 53.2 67.1 73.8 0.05 27.8 35.9 47.6 57.4 エチルハ゜ラヘ゛ン 0.06 25.7 33.6 46.5 56.0 0.07 25.7 34.4 46.3 55.7 0.075 26.6 34.9 49.6 57.1 0.03 25.0 34.4 45.2 55.9 フ゜ロヒ゜ルハ゜ラヘ゛ン 0.04 27.1 34.2 47.6 55.7 0.05 28.6 35.6 50.4 59.5 0.010 25.0 33.0 45.2 55.0 フ゛チルハ゜ラヘ゛ン 0.013 25.0 32.9 44.8 54.8 0.015 26.0 34.8 47.9 56.9
【表6】 表6 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体をメチルパラベンとプロピル パラベンの混合溶液中で保存した後(60℃、5日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 メチルハ゜ラヘ゛ン フ゜ロヒ゜ルハ゜ラヘ゛ン 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 (w/v%) (w/v%) 0 (非添加) 0 (非添加) 26.1 33.8 44.8 52.5 0.05 0.01 25.8 33.1 43.8 49.6 0.10 0.02 29.5 35.4 46.5 52.6 0.15 0.03 35.5 41.9 52.3 58.6 0.20 0.04 39.5 48.8 61.5 65.1
【0024】実施例5 (1) 試料の調製および評価 実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体の薬物放出
制御能は、安息香酸ナトリウム溶液中に30℃で一晩保
存した後でも維持されることを実施例3で示した。本実
施例では、安息香酸ナトリウム溶液の濃度範囲を設定す
るため、実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体1
80mgに1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加
え、30分間放置し、次いで種々濃度の安息香酸ナトリ
ウム溶液(0.1〜1.3w/v%)12mlを加え、60℃で
5日間保存した後に実験例1と同条件で溶出試験を行っ
た。 (2) 結果 安息香酸ナトリウムの濃度に依存して溶出率の上昇が認
められた(表7)。この結果から、安息香酸ナトリウムの
液剤中の濃度範囲を0.1〜0.5w/v%に設定した。ま
た、25℃の長期保存試験により、本濃度範囲の保存剤
中では溶出性の変化がほとんど起こらないことを確認し
た。
制御能は、安息香酸ナトリウム溶液中に30℃で一晩保
存した後でも維持されることを実施例3で示した。本実
施例では、安息香酸ナトリウム溶液の濃度範囲を設定す
るため、実施例1で調製した被覆コデイン樹脂複合体1
80mgに1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加
え、30分間放置し、次いで種々濃度の安息香酸ナトリ
ウム溶液(0.1〜1.3w/v%)12mlを加え、60℃で
5日間保存した後に実験例1と同条件で溶出試験を行っ
た。 (2) 結果 安息香酸ナトリウムの濃度に依存して溶出率の上昇が認
められた(表7)。この結果から、安息香酸ナトリウムの
液剤中の濃度範囲を0.1〜0.5w/v%に設定した。ま
た、25℃の長期保存試験により、本濃度範囲の保存剤
中では溶出性の変化がほとんど起こらないことを確認し
た。
【表7】 表7 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体を安息香酸ナトリウム 溶液中で保存した後(60℃、5日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 種類 濃度 (w/v%) 0.5 時間 1.0 時間 3.0 時間 6.0 時間 非添加 − 26.1 33.8 44.8 52.5 0.1 27.5 34.2 43.9 49.5 安息香酸ナトリウム 0.5 33.9 39.1 47.5 55.6 0.9 39.6 44.2 51.9 57.3 1.3 44.1 48.1 54.4 60.4
【0025】実施例6 エトキシル基含量が45.0〜
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆フェニ
ルプロパノールアミン(以下、PPA)樹脂複合体の調製 A.PPA−樹脂複合体の調製 PPA塩酸塩12.0kgを脱イオン水120.0kgに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を45.0k
g加え、1時間撹拌した。このPPA樹脂複合体を、ブ
フナーロート上で充分洗浄し、次いで流動層乾燥機にて
吸気温度60℃で1時間乾燥し、PPA−樹脂複合体を
得た。 B.PEG処理PPA樹脂複合体の調製 脱イオン水 21.8kgにPEG4000を13.65kg
溶解したPEG水溶液を、PPA−樹脂複合体54.5k
gに混合しながら徐々に加え、15分間練合した後、流
動層乾燥機にて吸気温度40℃で1時間乾燥し、PEG
処理PPA樹脂複合体を調製した。 C.被覆溶液の調製 上記エチルセルロース6.0kgおよびダーケクス500
(Durkex)2.82kgをアセトン17.38kgおよび塩化
メチレン173.8kgに溶解することによって被覆溶液
を調製した。 D.被覆PPA樹脂複合体の調製 ワースタ式被覆装置を用い、吸気温度40℃の条件下
で、PEG処理PPA樹脂複合体に対する上記エチルセ
ルロース+ダーケクス500の被覆量が14.0w/w%と
なるように、複合体60.0kgに被覆溶液190kgを5
80g/分の速度で連続的に噴霧した。
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆フェニ
ルプロパノールアミン(以下、PPA)樹脂複合体の調製 A.PPA−樹脂複合体の調製 PPA塩酸塩12.0kgを脱イオン水120.0kgに溶解
し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を45.0k
g加え、1時間撹拌した。このPPA樹脂複合体を、ブ
フナーロート上で充分洗浄し、次いで流動層乾燥機にて
吸気温度60℃で1時間乾燥し、PPA−樹脂複合体を
得た。 B.PEG処理PPA樹脂複合体の調製 脱イオン水 21.8kgにPEG4000を13.65kg
溶解したPEG水溶液を、PPA−樹脂複合体54.5k
gに混合しながら徐々に加え、15分間練合した後、流
動層乾燥機にて吸気温度40℃で1時間乾燥し、PEG
処理PPA樹脂複合体を調製した。 C.被覆溶液の調製 上記エチルセルロース6.0kgおよびダーケクス500
(Durkex)2.82kgをアセトン17.38kgおよび塩化
メチレン173.8kgに溶解することによって被覆溶液
を調製した。 D.被覆PPA樹脂複合体の調製 ワースタ式被覆装置を用い、吸気温度40℃の条件下
で、PEG処理PPA樹脂複合体に対する上記エチルセ
ルロース+ダーケクス500の被覆量が14.0w/w%と
なるように、複合体60.0kgに被覆溶液190kgを5
80g/分の速度で連続的に噴霧した。
【0026】実施例7 (1) 試料の調製および評価 実施例6で調製した被覆PPA樹脂複合体750mgに
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、0.10w/v%メチルパラベンと
0.02w/v%プロピルパラベンの混合溶液12mlを加
え、30℃で一晩放置した後、溶出試験を行った。比較
対照として、パラベンを含まない試料を用いた。 (2) 結果 表8に被覆PPA樹脂複合体の溶出率を測定した結果を
示す。パラベン混合溶液中で保存した後の複合体の薬物
溶出率は、パラベンを含まない溶液中での溶出率と比較
してほとんど変わらず、PPAの放出制御能が維持され
ていた。また、パラベンと共存させた後にその表面を電
子顕微鏡を用いて観察したところ、拡散障壁膜は完全な
状態でPPA樹脂複合体に被覆されていた。
1.3%ポリソルベート80水溶液1.0mlを加え、30
分間放置した。次いで、0.10w/v%メチルパラベンと
0.02w/v%プロピルパラベンの混合溶液12mlを加
え、30℃で一晩放置した後、溶出試験を行った。比較
対照として、パラベンを含まない試料を用いた。 (2) 結果 表8に被覆PPA樹脂複合体の溶出率を測定した結果を
示す。パラベン混合溶液中で保存した後の複合体の薬物
溶出率は、パラベンを含まない溶液中での溶出率と比較
してほとんど変わらず、PPAの放出制御能が維持され
ていた。また、パラベンと共存させた後にその表面を電
子顕微鏡を用いて観察したところ、拡散障壁膜は完全な
状態でPPA樹脂複合体に被覆されていた。
【表8】 表8 実施例6の被覆PPA樹脂複合体をメチルパラベンとプロピルパラ ベンの混合溶液中で保存した後(30℃、1日)の溶出率の変化 保存剤 溶出時間 濃度 (w/v%) 5 分 15 分 30 分 1.0 時 2.0 時 非添加 24.2 36.8 50.5 59.6 67.9 0.10%メチルハ゜ラヘ゛ン 22.6 39.4 50.6 61.8 69.3 +0.02%フ゜ロヒ゜ルハ゜ラヘ゛ン
【0027】実施例8 エトキシル基含量が45.0〜
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ジヒド
ロコデイン樹脂複合体の調製 リン酸ジヒドロコデイン60.0gを脱イオン水600ml
に溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を3
78.8g加え、1時間撹拌し、ジヒドロコデイン−樹脂
複合体を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順
でPEG処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ジヒ
ドロコデイン樹脂複合体を調製した。
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ジヒド
ロコデイン樹脂複合体の調製 リン酸ジヒドロコデイン60.0gを脱イオン水600ml
に溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を3
78.8g加え、1時間撹拌し、ジヒドロコデイン−樹脂
複合体を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順
でPEG処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ジヒ
ドロコデイン樹脂複合体を調製した。
【0028】実施例9 エトキシル基含量が45.0〜
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆デキス
トロメトロファン樹脂複合体の調製 臭化水素酸デキストロメトロファン90.0gを脱イオン
水900mlに溶解し、撹拌しながらアンバーライトIR
P69を378.8g加え、1時間撹拌し、デキストロメ
トロファン−樹脂複合体を得た。次いで、実施例1と同
処方および同手順でPEG処理および拡散障壁膜被覆を
行ない、被覆デキストロメトロファン樹脂複合体を調製
した。
46.5%のエチルセルロースで形成された被覆デキス
トロメトロファン樹脂複合体の調製 臭化水素酸デキストロメトロファン90.0gを脱イオン
水900mlに溶解し、撹拌しながらアンバーライトIR
P69を378.8g加え、1時間撹拌し、デキストロメ
トロファン−樹脂複合体を得た。次いで、実施例1と同
処方および同手順でPEG処理および拡散障壁膜被覆を
行ない、被覆デキストロメトロファン樹脂複合体を調製
した。
【0029】実施例10 エトキシル基含量が45.0
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆メチ
ルエフェドリン樹脂複合体の調製 塩酸メチルエフェドリン75.0gを脱イオン水750ml
に溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を3
78.8g加え、1時間撹拌し、メチルエフェドリン−樹
脂複合体を得た。次いで、実施例1と同処方および同手
順でPEG処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆メ
チルエフェドリン樹脂複合体を調製した。
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆メチ
ルエフェドリン樹脂複合体の調製 塩酸メチルエフェドリン75.0gを脱イオン水750ml
に溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を3
78.8g加え、1時間撹拌し、メチルエフェドリン−樹
脂複合体を得た。次いで、実施例1と同処方および同手
順でPEG処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆メ
チルエフェドリン樹脂複合体を調製した。
【0030】実施例11 エトキシル基含量が45.0
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ヒド
ロコドン樹脂複合体の調製 重酒石酸ヒドロコドン20.0gを脱イオン水800mlに
溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を37
8.8g加え、1時間撹拌し、ヒドロコドン−樹脂複合体
を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順でPE
G処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ヒドロコド
ン樹脂複合体を調製した。
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ヒド
ロコドン樹脂複合体の調製 重酒石酸ヒドロコドン20.0gを脱イオン水800mlに
溶解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を37
8.8g加え、1時間撹拌し、ヒドロコドン−樹脂複合体
を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順でPE
G処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ヒドロコド
ン樹脂複合体を調製した。
【0031】実施例12 エトキシル基含量が45.0
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ピロ
カルピン樹脂複合体の調製 塩酸ピロカルピン100.0gを脱イオン水900mlに溶
解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を30
0.0g加え、1時間撹拌し、ピロカルピン−樹脂複合体
を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順でPE
G処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ピロカルピ
ン樹脂複合体を調製した。
〜46.5%のエチルセルロースで形成された被覆ピロ
カルピン樹脂複合体の調製 塩酸ピロカルピン100.0gを脱イオン水900mlに溶
解し、撹拌しながらアンバーライトIRP69を30
0.0g加え、1時間撹拌し、ピロカルピン−樹脂複合体
を得た。次いで、実施例1と同処方および同手順でPE
G処理および拡散障壁膜被覆を行ない、被覆ピロカルピ
ン樹脂複合体を調製した。
【0032】実施例13 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例1の被覆コデイン樹脂複合体 1.57g メチルパラベン 0.10g アルギン酸プロピレングリコール 1.40g プロピレングリコール 1.0 g コーンシロップ 30.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0033】実施例14 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例6の被覆PPA樹脂複合体 3.22g エチルパラベン 0.06g トラガントガム 1.0 g プロピレングリコール 1.0 g コーンシロップ 30.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0034】実施例15 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例8の被覆ジヒドロコデイン樹脂複合体 1.45g プロピルパラベン 0.04g トラガントガム 1.0 g プロピレングリコール 1.0 g コーンシロップ 30.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0035】実施例16 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例9の被覆デキストロメトロファン樹脂複合体 2.03g ブチルパラベン 0.013g キサンタンガム 0.3 g プロピレングリコール 1.0 g ハイマルトースシロップ 40.0 g ソルビトール 20.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0036】実施例17 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例10の被覆メチルエフェドリン樹脂複合体 4.84g メチルパラベン 0.10g プロピルパラベン 0.02g ハイドロキシプロピルメチルセルロース 2.0 g プロピレングリコール 1.0 g ハイマルトースシロップ 40.0 g ソルビトール 20.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0037】実施例18 胃腸管内投与用のシロップ剤 以下の成分を用いてシロップ剤を調製した。 実施例11の被覆ヒドロコドン樹脂複合体 2.02g 安息香酸ナトリウム 0.3 g トラガントガム 0.68g キサンタンガム 0.18g プロピレングリコール 1.0 g ハイマルトースシロップ 40.0 g ソルビトール 20.0 g クエン酸 0.1 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100mlになるまで
【0038】実施例19 鼻内投与用の点鼻スプレー剤 以下の成分を用いてスプレー剤を調製した。 実施例6の被覆PPA樹脂複合体 6.45g エチルパラベン 0.05g ハイドロキシプロピルセルロース 1.0 g ポリソルベート80 0.1 g 塩化ナトリウム 0.9 g 脱イオン水 100.0mlになるまで
【0039】実施例20 眼内投与用の点眼剤 以下の成分を用いて点眼剤を調製した。 実施例12の被覆ピロカルピン樹脂複合体 6.50g メチルパラベン 0.10g プロピルパラベン 0.02g カーボポール 0.50g マンニトール 4.0 g ポリソルベート80 0.1 g 脱イオン水 100.0mlになるまで
【図1】 対照の被覆コデイン樹脂複合体をメチルパラ
ベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後に溶
出試験を行なった結果を示すグラフである。
ベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後に溶
出試験を行なった結果を示すグラフである。
【図2】 対照の被覆コデイン樹脂複合体をメチルパラ
ベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後の該
複合体の粒子構造を示す図面に代わる写真である。
ベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した後の該
複合体の粒子構造を示す図面に代わる写真である。
【図3】 本発明に係る被覆コデイン樹脂複合体をメチ
ルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した
後に溶出試験を行なった結果を示すグラフである。
ルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した
後に溶出試験を行なった結果を示すグラフである。
【図4】 本発明に係る被覆コデイン樹脂複合体をメチ
ルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した
後の該複合体の粒子構造を示す図面に代わる写真であ
る。
ルパラベンとプロピルパラベンの混合溶液中で保存した
後の該複合体の粒子構造を示す図面に代わる写真であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/38 D 7433−4C
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)薬理学的に活性な薬物をイオン交換
樹脂に吸着させて薬物−樹脂の複合体を得、これを溶媒
和剤で処理して溶媒和剤処理複合体を得、次いでこれを
エトキシル基含量が44.0〜47.5%のエチルセルロ
ースで被覆して得た拡散障壁膜被覆複合体を0.1〜4
5.0w/v%;および (b)保存剤として、 (i)1種のパラオキシ安息香酸エステル類が選択され、
パラオキシ安息香酸メチルである場合はそれを0.05
〜0.15w/v%、パラオキシ安息香酸エチルである場合
はそれを0.05〜0.075w/v%、パラオキシ安息香
酸プロピルである場合はそれを0.03〜0.05w/v
%、パラオキシ安息香酸ブチルである場合はそれを0.
01〜0.015w/v%; (ii)2種以上のパラオキシ安息香酸エステル類の混合物
が選択され、パラオキシ安息香酸メチルとパラオキシ安
息香酸プロピルの混合物である場合はそれぞれを0.0
5〜0.10w/v%および0.01〜0.02w/v%;また
は (iii)安息香酸ナトリウムが選択され、それを0.1〜
0.5w/v%;の濃度で含有することを特徴とする徐放性
液剤。 - 【請求項2】 薬理学的に活性な薬物が、コデイン、ジ
ヒドロコデイン、デキストロメトルファン、フェニルプ
ロパノールアミン、メチルエフェドリンおよびヒドロコ
ドンからなる群から選ばれる請求項1に記載の液剤。 - 【請求項3】 イオン交換樹脂がゲル型ジビニルベンゼ
ンスルホン酸陽イオン交換樹脂である請求項1に記載の
液剤。 - 【請求項4】 溶媒和剤がポリエチレングリコールであ
る請求項1に記載の液剤。 - 【請求項5】 エチルセルロースのエトキシル基含量が
45.0〜46.5%である請求項1に記載の液剤。 - 【請求項6】 溶媒和剤処理複合体100重量部に対
し、エチルセルロースを5.0〜30.0重量部の割合で
被覆する請求項1に記載の液剤。 - 【請求項7】 保存剤がパラオキシ安息香酸メチルであ
る請求項1に記載の液剤。 - 【請求項8】 保存剤がパラオキシ安息香酸エチルであ
る請求項1に記載の液剤。 - 【請求項9】 保存剤がパラオキシ安息香酸プロピルで
ある請求項1に記載の液剤。 - 【請求項10】 保存剤がパラオキシ安息香酸ブチルで
ある請求項1に記載の液剤。 - 【請求項11】 保存剤がパラオキシ安息香酸メチルと
パラオキシ安息香酸プロピルの混合物である請求項1に
記載の液剤。 - 【請求項12】 保存剤が安息香酸ナトリウムである請
求項1に記載の液剤。 - 【請求項13】 増粘剤、pH調節剤、甘味剤、および
/または香味剤をさらに含有する請求項1に記載の液
剤。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08197992A JP3278192B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 徐放性液剤 |
US08/041,046 US5368852A (en) | 1992-04-03 | 1993-03-31 | Prolonged-release liquid type of pharmaceutical preparation comprising drug-resin complex and benzoate preservative |
DE69323442T DE69323442T2 (de) | 1992-04-03 | 1993-03-31 | Flüssige pharmazeutische Formulierung mit verlängerter Wirkstoffabgabe |
EP93302553A EP0565301B1 (en) | 1992-04-03 | 1993-03-31 | Prolonged-release liquid type of pharmaceutical preparation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08197992A JP3278192B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 徐放性液剤 |
Publications (2)
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