JPH05279141A - 制御された化学量論およびミクロ構造を有するリチウムアルミノシリケイト、またはリチウムアルミネイトセラミックスの製造方法 - Google Patents

制御された化学量論およびミクロ構造を有するリチウムアルミノシリケイト、またはリチウムアルミネイトセラミックスの製造方法

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JPH05279141A
JPH05279141A JP5017615A JP1761593A JPH05279141A JP H05279141 A JPH05279141 A JP H05279141A JP 5017615 A JP5017615 A JP 5017615A JP 1761593 A JP1761593 A JP 1761593A JP H05279141 A JPH05279141 A JP H05279141A
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Jean-Pierre Boilot
ジャン−ピエール・ボワロ
Marcel Boncoeur
マルセル・ボンコユール
Bernard Rasneur
ベルナール・ラスニュール
Olivier Renoult
オリヴィエール・ルノー
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明にかかる方法は、重合されていない液
体アルミニウムアルコキシドの炭素鎖の短い無水アルコ
ールと随意にシリコンアルコキシドと、水和された水酸
化リチウムまたは水和されていない水酸化リチウムとを
攪拌し、ついで混合物を加水分解するために水を添加
し、乾燥させ、ベータLiAlO2 を得ることを特徴と
するリチウムアルミノシリケイト、またはリチウムアル
ミネイトセラミックスの製造方法である。 【目的】 γリチウムアルミネイトセラミックを得るた
めの予備か焼を行うことなしに、密度およびミクロ構造
(粒子サイズが、0.1μmから10μm)が制御され
たパウダーを得ることができる製造方法を提供すること
を目的とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリチウムアルミノシリケ
イト、またはガンマリチウムアルミネイトセラミックス
の製造方法に関するものであり、これらはガンマリチウ
ムアルミネイトと同形の化合物であり、特に熱核融合反
応を制御するための、被覆材料から形成されたトリチウ
ムとして使用することができる。
【0002】
【従来の技術、および解決しようとする課題】リチウム
酸化物をベースにしたセラミックス、特にガンマリチウ
ムアルミネイト、およびその同形化合物は、核融合反応
のための、被覆材料から製造されたトリチウムとして有
力な候補である。しかしそのように用いるためには、中
性子が照射されている状況下で、被覆材料から形成され
たトリチウムの動態を緩和するために、セラミックの微
小構造(粒子サイズおよび多孔性)を制御することが重
要である。
【0003】ガンマリチウムアルミネイトを製造する周
知の方法は、ガンマアルミネイトをベースとした固体反
応を使用するか、もしくは液相反応、例えばアルミニウ
ムやリチウムアルコサイドの加水分解反応を使用してい
た。
【0004】水酸化リチウムまたはカーボネイトのよう
なリチウム化合物、およびアルミナ化合物を使用した固
相調製反応は、例えばキノシタらによって文献(Mat. R
es.Bull.,vol.13, pp 445-455, 1987)に開示されてい
る。
【0005】これらの調製過程は複雑ではないが、一般
にLiAlO2 パウダーを粉砕、そして焼結する工程が
必要となるという欠点を有している。さらに、バーナー
ドラスニューらの文献(Bernard Rasneur: Advances in
Ceramics, vol. 27,1990,pp 63-76)に開示されている
ように、焼結の後得られた密度は低く、物質のミクロ構
造は化学量論に依存していた。
【0006】他方、液相調製方法も開発されており、特
にゾル−ゲルタイプの方法が開発されている。このゾル
−ゲルタイプの方法は、リチウムおよびアルミニウムア
ルコキシドまたはアルミニウムアルコラートの加水分解
を行い、ついでか焼することよって、ベータリチウムア
ルミネイトパウダーまたはガンマリチウムアルミネイト
パウダーを得ることができる。このタイプの方法は、例
えばチューナーらによって文献(Turner et al: Advanc
es in Ceramics, vol. 25, 1989, pp141-147)に開示さ
れている。
【0007】上記加水分解を行こなうためには、アルコ
ール中の異なるリチウムおよびアルミニウムアルコキシ
ドを使用することができるが、一般に加水分解反応は分
散相においてアルコキシドに起こる。なぜなら、多くの
リチウムおよびアルミニウムアルコキシドは固体であ
り、アルコールに非常に解け易いからである。しかし、
常温では液体であり、水酸化リチウム溶液と反応するセ
カンダリーアルミニウムブトキシドを使用することがで
きる。
【0008】しかし、これらの加水分解方法にとって、
ベータLiAlO2 のアモルファスまたは脆い結晶パウ
ダーを、焼結されたガンマリチウムアルミネイトに転化
させることは必要である。この転化は加熱処理、但し加
熱処理している間の質量損失が約40%である、によっ
てなされる。この加熱処理は、焼結処理している間、質
量の減少の問題、および破裂または爆発の問題を防止す
るため、実際焼結する前にパウダーを予備か焼すること
を意味している。
【0009】加えて、セカンダリーアルミニウムブトキ
シドを使用する場合、本発明者らは他のアルコールと上
記アルコキシドとの間の有害な、そしてすばやい変化を
避けるため、上記セカンダリーアルミニウムブトキシド
はセカンダリーブタノールで希釈されるべきである、と
いうことを指摘している。
【0010】加水分解は、リラノらの文献(Hirano et
al.: J. Am. Ceram. Soc., vol. 70, 1987, pp 171-17
4)に開示されているように、リチウムアルコキシドお
よびアルミニウムアルコキシドの混合物を基礎として起
こる。エタノール中にリチウムアルコキシドおよびアル
ミニウムエトキシドがそれぞれ0.1モル/lの濃度で
存在している混合物を使用する場合、後に加水分解し、
ついで脱炭酸された蒸留水が添加される。加水分解の
後、沈澱物は24時間に渡って還流され、ついで冷却さ
れ、マイクロ波乾燥される前に、500kPaの窒素圧
力下で限外濾過される。得られたパウダー、これはベー
タリチウムアルミネイトであるが、はガンマリチウムア
ルミネイトへ転化するよう、750℃でか焼される。加
熱処理の間に記録された質量損失は、約20%である。
したがって、このか焼工程は、加圧および酸素状況下で
1000℃から1450℃の温度でパウダーを最終的に
焼結する前に行われなければならない。
【0011】周知の方法は、しばしば高温粉砕工程およ
び高温焼結工程を必要とするか、もしくはか焼工程の
後、加圧工程および焼結工程を必要とするという欠点を
有している。このことは、ミクロ構造(密度、粒子サイ
ズ)、および得られたガンマリチウムアルミネイトセラ
ミックスの化学量論の正確な制御を不可能にする。
【0012】本発明は特にガンマリチウムアルミネイト
のセラミックス、またはその同形化合物の製造方法に関
するものであり、本発明の方法によれば、周知の方法に
付随する欠点を事前に除去することができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる、式: Li4+XAl4-3XSi2X8 ただし 0≦X<0.28 で示されるリチウムアルミノシリケイトまたはアルミネ
イトセラミックスの製造方法は、 a)液体である炭素鎖の短い無水アルコール、非極性ア
ルミニウムアルコキシド、およびXが0でない場合、シ
リコンアルコキシドと、水和している水酸化リチウムま
たは水和していない水酸化リチウムとを混合する、 b)加水分解するために、工程a)で得られた混合物に
水を添加する、 c)アルコール、水を蒸発させ、ベータLiAlO2
構造と同じ構造を有する結晶性パウダーを得るために、
工程b)で得られた加水分解された生成物を300℃以
下で乾燥する、 d)工程c)で得られたパウダーを、平衡冷却加圧(is
ostatic cold pressing)または非平衡冷却加圧し、ス
ロップ(slop)を注ぎ、回転または押出しにより形作
り、 e)焼結されたアルミノシリケイト、またはガンマリチ
ウムアルミネイトセラミックを得るため、形作られたパ
ウダーを800℃から1200℃までの温度で熱焼結処
理する、という工程からなる方法である。
【0014】この方法において、重合していない液体の
アルコキシドをアルコキシドの原料として使用し、さら
に炭素鎖の短い無水アルコールの存在下で反応を行うこ
とにより、充分結晶化されたガンマリチウムアルミネイ
トまたはベータリチウムアルミネイトを加水分解する
と、高加水分解反応性を有する組成物を得ることができ
る。
【0015】したがって、アルミニウムアルコキシドA
l(OR)3 、特にRがメチル、エチル、またはプロピ
ルの様な低アルキル基であるアルミニウムアルコキシド
は、以下に示すようなアルコキシタイプの安定した分子
関係を形成するために、重合しようとする、特徴的な傾
向を有している。
【化1】
【0016】そのため、これらの重合されたアルコキシ
ドは一般に常温で固体であり、アルコールに微かにしか
溶解しない。このため、アルコキシドの反応性は減少
し、OR基は加水分解しにくい。
【0017】安定したアルコキシブリッジを有する分子
間の結合を形成するために、Rがより扱い難いアルキル
ラジカルである液体アルコキシド、例えばセカンダリー
ブトキシドの場合、その一部分は上記傾向が減少してい
る。しかし水に対してのそられの反応性は低い。なぜな
ら、アルキル基Rのサイズが増加すると、上記反応性が
減少するからである。したがって、それらも微かに加水
分解する。
【0018】本発明によれば、アルコキシブリッジによ
る分子間結合およびアルキル基Rのサイズによる反応性
の減少は、比較的かさ高い基を有する重合されていない
液体アルコキシドを原料として使用することにより防止
される。また、加水分解しついで乾燥処理のみ行うこと
により、結晶化されたベータLiAlO2 を形成するこ
とができる優れた反応性を得るために、反応の直前に炭
素鎖の短い無水アルコールから得た低アルキル基で上記
R基を置換することによっても防止できる。さらに、液
体アルコキシドを原料として使用することにより、高濃
度のアルミニウム溶液を得ることができる。
【0019】分子間結合を生じさせることなくアルキル
基を置換するためには、好ましくはa)工程において、
アルミニウムアルコキシド、および随意に炭素鎖の短い
無水アルコール中のシリコンアルコキシドからなる溶液
が調製される。水の存在を避けるため、およびoxoA
l−O−Alブリッジの不可逆形成を避けるために、好
ましくは作業は不活性雰囲気下、例えば窒素雰囲気下で
行われることよい。水和された水酸化リチウムまたは水
和されていない水酸化リチウム直ちにこの溶液に添加さ
れ、攪拌により混合される。
【0020】したがって、水酸化リチウムを、炭素鎖の
短いアルコール中の生成されて間もない重合されていな
いアルミニウムアルコキシド溶液に添加することによ
り、アルキル基がアルコールのそれらに置換された後、
アルコキシブリッジによる分子間結合の形成を避けるこ
とができる。水の存在を避けるため、作業は好ましくは
不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲気下で行われると
よい。
【0021】水和された水酸化リチウム、または水和さ
れていない水酸化リチウムは、アルコール中の、パルダ
ー、液体、または懸濁液として、得られたばかりの溶液
に添加される。好ましくは、同様の炭素鎖の短いアルコ
ールに懸濁液として、溶液のように、添加されるとよ
い。最も好ましくは、1水化物の水酸化リチウムを使用
するとよい。
【0022】本発明にかかる方法の工程a)で使用可能
なアルミニウム酸化物は、例えば、純粋なアルミニウム
のセカンダリーブタノールまたはセカンダリーブトキシ
ドに溶解されているアルミニウムイソプロピキシドを例
示できる。最も好ましくは、セカンダリーアルミニウム
ブトキシドを使用するとよい。シリコンアルコキシドは
例えばテトラエトキシシランがよい。これらのアルコキ
シドと共に使用されている炭素鎖の短いアルコールは、
例えば、メタノール、エタノール、またはプロパノール
である。最も好ましくは、エタノールがよい。エタノー
ルは、メタノールよりも親水性が弱いからである。
【0023】本発明の方法の工程a)における部分的な
加水分解は、温度上昇を引き起こす。これにより、溶液
中のリチウムとアルミニウムとさらに随意にシリコンと
が非常によく混合される。
【0024】非常に純粋な生成物を原料とした場合、こ
のように後の加水分解により、非常に均質でかつ非常に
純度の高い生成物を得ることができる。この生成物は、
乾燥により、ベータLiAlO2 の構造と同一の構造を
有する微細な結晶性パウダーとなる。この生成物は後の
ベーキングの間、多くの質量損失は生じない。
【0025】加えて、従来の方法の場合とは異なり、こ
のパウダーは、予めか焼することなしに、直接焼結され
たアルミニウムアルミノシリケイト、またはガンマリチ
ウムアルミネイトセラミックへと転化することができ
る。したがって、加熱している間に記録される質量損失
は非常に小さい。これは、原料として、重合されていな
い液体アルミニウムアルコキシドと、水酸化リチウムと
を炭素鎖の短いアルコール中で使用するためであると思
われる。アルキル基をアルコキシド基で置換することに
より、加水分解に対するアルコキシドの反応性を改善す
ることができる。
【0026】β−LiAlO2 と同じ構造を有する結晶
性パウダーのγ−LiAlO2 セラミック、リチウムア
ルミノシリケイト、およびそれの焼結物への転化は、上
記形作りの工程である工程d)、および加熱処理工程で
ある工程e)によりなされる。
【0027】加熱処理の間、ベータLiAlO2 と同じ
構造を有するパウダーは、600℃から700℃でリチ
ウムアルミノシリケイト、またはガンマLiAlO2
転化させられる。続いてそのパウダーを800℃から1
200℃で焼結することにより、粒子が成長する。
【0028】予めパウダーをか焼させる工程を削除でき
ることは、特に興味深いものである。なぜなら上記工程
は削除されても、焼結されたセラミックのミクロ構造を
完全に制御できる低温で行われるように、パウダーはか
焼のためのさらなる反応性を有しているからである。
【0029】したがって、800℃から1200℃の温
度では、均一なサイズを有する粒子の理論密度の70%
から100%の密度を有し、平均寸法は0.1から10
μmであるセラミックスを得ることが可能である。この
密度および平均寸法は、使用する温度に依存する。一般
に、か焼は酸素雰囲気下、例えば空気中で行われる。
【0030】さらに、焼結している間、優れた化学量論
制御を付与するために、ベータリチウムアルミネイトと
同じ結晶性構造を有しているパウダー部は、同じ組成を
有するパウダーベッドに詰め込まれる。
【0031】本発明にかかる方法では、パウダーの特性
(化学量論、結晶度、粒子サイズ、等)を制御すること
ができる。したがって、適切な方法で炭素鎖の短いアル
コールに対するアルミニウムアルコキシドおよび水酸化
リチウム分量のモル比を調製することにより、焼結に対
して安定させることができる。工程a)での最終段階で
は、アルコール:アルミニウムアルコキシドのモル比
は、8:30が好ましい。
【0032】水酸化リチウム分量は化学量論的分量に一
致するが、範囲を拡大、例えば4モル%まで拡大させる
ためには、非化学量論的リチウムヒドロキシド分量を使
用することにより、最終生成物の密度を調節することが
できる。
【0033】工程b)において、水:アルミニウムアル
コキシドのモル比が5:20となるような分量の水を添
加することにより、加水分解された生成物の特性を制御
することができる。
【0034】本発明にかかる方法の工程a)では、アル
コキシド溶液は、そのアルコキシドまたはアルコキシド
類とアルコールとを攪拌して混合し、ついですぐに水酸
化リチウムを添加し、リチウムとアルミニウムとからな
る完全に混合された混合物を得るために、温度が約80
℃になるまで充分な時間激しく攪拌することにより調製
される。
【0035】工程a)では部分的に加水分解されるが、
工程b)において水を添加し、攪拌することによって、
完全に加水分解される。加水分解によって非常に純粋な
パウダーを得るためには、この工程b)では、好ましく
は脱イオンされ、さらに脱炭酸された水を使用するよ
い。アルコキシドは水分に対して非常に敏感なので、工
程a)は不活性ガス雰囲気下、例えば窒素ガス雰囲気下
で行われるとよい。
【0036】工程c)において、加水分解によって得ら
れた生成物は300℃以下の温度で乾燥される。この乾
燥は例えば、オーブンの中で150℃で行われたり、オ
ートクレーブの中でエタノールの臨界点以上の温度、た
とえば7MPa、250℃で行われる。
【0037】本発明にかかる方法において、先に示した
ように、適切な焼結状況を選択することにより、粒子の
サイズと密度とを同時に制御することが可能である。ま
た、純粋なアルミノシリケイトまたはアルミネイトをベ
ースとして、例えば4モル%までのわずかな化学量論変
動と一致するような水酸化リチウム分量を用いるか、も
しくはNa、K、またはZnのような少なくとも1種の
ドーピング試薬、および遷移元素を原料液体に添加する
ことにより、最終生成物の密度を粒子サイズにかかわら
ず調整することも可能である。このドーピング試薬は、
例えば水酸化物、硝酸塩、またはエトキシド形で添加さ
れる。
【0038】本発明の他の特徴および利点は、以下に示
される実施例によってより明らかになるであろう。しか
し、本発明がこれらに限定されることはない。
【0039】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、乾燥した窒素雰囲気下で、
アルドリッヒケミカルカンパニー(Aldrich Chemical C
ompany)から得たセカンダリーアルミニウムブトキシド
(Al(OC493 )を125gと、エタノール:ブ
トキシドのモル比が8となるようなエタノール分量とを
混合し、ついで10分間攪拌することにより、第一アル
ミニウムブトキシド溶液を得た。
【0040】他のビーカーでは、エタノール:水酸化リ
チウムのモル比が5となるようなエタノール分量中に、
LiOHの21.3gと、H2O とを懸濁させることに
より、水酸化リチウム懸濁液を得た。
【0041】このようにして調製した懸濁液を、溶液
(エタノール:アルミニウムアルコキシドのモル比が1
3)に添加し、ついでそれを30分にわたって激しく攪
拌する。その間に温度は80℃まで上昇する。この溶液
は白色である。
【0042】さらに、水:アルミニウムブトキシドのモ
ル比が10となるような分量の、脱イオンおよび脱炭酸
処理された水を添加することにより、溶液の加水分解を
行う。すると、粘性を有する混合物が得られる。この混
合物を、さらに10分間攪拌する。
【0043】その後、白色の、そしてペースト状の混合
物を、150℃のオーブンを2時間使用して、または7
MPa、250℃のオートクレーブを使用して乾燥させ
る。すると微細なベータリチウムアルミネイトパウダー
が得られる。このパウダーをX線解析で分析したとこ
ろ、それがベータリチウムアルミネイトであることが証
明された。
【0044】直径が10mmのペレットを作るために、
このパウダーを、冷却平衡加圧(cold isostatic press
ing )、または200MPaで1分間加圧する。得られ
たペレットは、すぐに850℃、空気雰囲気下、加熱ス
ピード3℃/分、2時間という条件下でアルミナるつぼ
で焼結される。その後、化学量論変動を制限するため、
このペレットを同じ組成からなるパウダーベットに詰め
込む。得られた生成物のX線解析結果は、それがガンマ
リチウムアルミネイトであることを示した。
【0045】焼結後、縦軸方向に18%の縮みが確認さ
れた。しかしベータ/ガンマ転化の間、膨張の異常は検
知されなかった。850℃で焼結した後の相対密度は7
0%であり、ミクロ構造は0.1μm以下の超微細の粒
子サイズの構造に一致していた。
【0046】(実施例2)焼結を1000℃で2時間に
わたって行った以外は、実施例1と同様に処理された。
この場合、密度は92%であり、粒子サイズは0.2か
ら0.3μmであった。
【0047】(実施例3)焼結を1100℃で2時間に
わたって行った以外は、実施例1と同様に処理された。
99%の密度の濃いペレットとなり、2から3μmの粒
子サイズの均一なミクロ構造を有していた。
【0048】(実施例4)焼結を1150℃で2時間に
わたって行った以外は、実施例1と同様に処理された。
3から8μmの粒子サイズが得られた。
【0049】したがって、850℃から1150℃の間
で焼結温度を選択すると、ガンマリチウムアルミネイト
の粒子サイズを制御することができ、さらに理論密度の
70%から100%の間である密度を有する、0.1か
ら10μmの範囲の所望の寸法を得ることが可能であ
る。
【0050】(実施例5) Li4.025Al3.925Si
0.058 の調製 本実施例では、実施例1の操作を行った後、水酸化リチ
ウム懸濁液を添加する前に、エタノール中のテトラエト
キシシラン溶液をエタノール中のセカンダリーアルミニ
ウムブトキシド溶液に添加した。
【0051】テトラエトキシシラン溶液は、以下に示す
工程によって得られる。その工程とは、1.46mlの
テトラエトキシシランを、エタノール:シリコンアルコ
キシドのモル比が4となるような分量のエタノールに溶
解させる。ついでpH約2で1時間にわたってアルコキ
シドの加水分解を行う。
【0052】さらにこの溶液を、調製されて間もないエ
タノール中にセカンダリーアルミニウムブトキシドが存
在する溶液に添加し、実施例1と同様の処理を行う。
【0053】1100℃で焼結することにより、相対密
度が95%となり、さらに得られた生成物のミクロ構造
は0.3μmの粒子サイズと一致した。
【0054】したがって、ベータリチウムアルミネイト
をガンマリチウムアルミネイトに転化するための予備か
焼工程が必要なくなり、さらに得られた生成物の密度お
よびミクロ構造を容易に制御することができるので、本
発明にかかる方法は非常に興味深いものである。
【0055】
【発明の効果】本発明にかかる、Li4+XAl4-3XSi
2X8 ただし、0≦X<0.28で示されるリチウム
アルミノシリケイトまたはアルミネイトセラミックスの
製造方法は、 a)液体である炭素鎖の短い無水アルコール、非極性ア
ルミニウムアルコキシド、および上記式においてXが0
でない場合、シリコンアルコキシドと、水和している水
酸化リチウムまたは水和していない水酸化リチウムとを
混合する、 b)工程a)で得られた混合物を加水分解するために、
水を添加する、 c)アルコール、水を蒸発させ、ベータLiAlO2
構造と同じ構造を有する結晶性パウダーを得るために、
工程b)で得られた加水分解された生成物を300℃以
下で乾燥させる、 d)工程c)で得られたパウダーを、平衡冷却加圧また
は非平衡冷却加圧し、スロップを注ぎ、回転または押出
しにより形作り、 e)焼結されたアルミノシリケイト、またはガンマリチ
ウムアルミネイトセラミックを得るため、形作られたパ
ウダーを800℃から1200℃までの温度で熱焼結処
理する、 という工程からなることを特徴とするLi4+XAl4-3X
Si2X8 ただし、0≦X<0.28で示されるリチウムアルミノ
シリケイトまたはアルミネイトセラミックスの製造方法
である。したがって、本発明の製造方法によれば、ベー
タリチウムアルミネイトをガンマリチウムアルミネイト
に転化するための予備か焼工程が必要なくなり、さらに
得られた生成物の密度およびミクロ構造を容易に制御す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルナール・ラスニュール フランス・78320・ル・メスニル・サン・ デニス・アレ・ドゥ・ノシェール・3 (72)発明者 オリヴィエール・ルノー フランス・72700・アロンヌ・リュ・デ・ コクリコ・42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)液体である炭素鎖の短い無水アルコ
    ール、非極性アルミニウムアルコキシド、および下記式
    においてXが0でない場合、シリコンアルコキシドと、
    水和している水酸化リチウムまたは水和していない水酸
    化リチウムとを混合する、 b)加水分解するために、工程a)で得られた混合物に
    水を添加する、 c)アルコール、水を蒸発させ、ベータLiAlO2
    構造と同じ構造を有する結晶性パウダーを得るために、
    工程b)で得られた加水分解された生成物を300℃以
    下で乾燥させる、 d)工程c)で得られたパウダーを、平衡冷却加圧また
    は非平衡冷却加圧し、スロップを注ぎ、回転または押出
    しにより形作り、 e)焼結されたアルミノシリケイト、またはガンマリチ
    ウムアルミネイトセラミックを得るため、形作られたパ
    ウダーを800℃から1200℃までの温度で熱焼結処
    理する、 という工程からなることを特徴とするLi4+XAl4-3X
    Si2X8 ただし、0≦X<0.28で示されるリチウムアルミノ
    シリケイトまたはアルミネイトセラミックスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記工程a)において、炭素鎖の短い無
    水アルコール中にアルミニウムアルコキシド、随意にシ
    リコンアルコキシドが存在する溶液に、水和された水酸
    化リチウム、または水和されていない水酸化リチウムを
    添加し、攪拌により混合することを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記水和された水酸化リチウム、または
    水和されていない水酸化リチウムが、同じ炭素鎖の短い
    無水アルコールに水酸化リチウムが存在するパウダー、
    溶液、または懸濁液に、液体として、添加されることを
    特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記アルミニウムアルコキシドがセカン
    ダリーアルミニウムブトキシドであることを特徴とする
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記シリコンアルコキシドが、テトラエ
    トキシシランであることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 水酸化リチウム1水和物が工程a)で使
    用されることを特徴とする請求項1から請求項5のいず
    れか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記炭素鎖の短いアルコールがエタノー
    ルであることを特徴とする請求項1から請求項6のいず
    れか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記アルミニウムアルコキシドと、溶液
    中のアルコール分量とのアルコール:アルミニウムアル
    コキシドのモル比が8:30であることを特徴とする請
    求項2記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記工程b)において添加される水の分
    量が、水:アルミニウムアルコキシドのモル比が5:2
    0となる分量であることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記工程a)が窒素雰囲気下で行われ
    ることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれ
    か1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記焼結熱処理が酸素雰囲気下で行わ
    れることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記工程a)において、以下に示す試
    薬によってドーピングされたリチウムアルミネイトまた
    はアルミノシリケイトを形成するために、Na、K、お
    よびZnから選択される少なくとも1種類のドーピング
    試薬と、遷移元素とを添加することを特徴とする請求項
    1から請求項7までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 0.1から10μmの粒子サイズを有
    する、リチウムアルミノシリケイトまたはガンマリチウ
    ムアルミネイトセラミック。
JP5017615A 1992-02-07 1993-02-04 制御された化学量論およびミクロ構造を有するリチウムアルミノシリケイト、またはリチウムアルミネイトセラミックスの製造方法 Withdrawn JPH05279141A (ja)

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