JPH05277569A - パイプの曲げ加工法 - Google Patents
パイプの曲げ加工法Info
- Publication number
- JPH05277569A JPH05277569A JP7200492A JP7200492A JPH05277569A JP H05277569 A JPH05277569 A JP H05277569A JP 7200492 A JP7200492 A JP 7200492A JP 7200492 A JP7200492 A JP 7200492A JP H05277569 A JPH05277569 A JP H05277569A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- bending
- die
- weld zone
- center
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パイプ曲げ加工時の溶接部の方向統一によ
り、パイプ曲げ加工精度を向上させる。 【構成】 パイプの曲げ加工時において、曲げ加工前に
溶接部を検出し、溶接部が常に一定方向となるようにパ
イプを固定した後曲げ加工を行う。
り、パイプ曲げ加工精度を向上させる。 【構成】 パイプの曲げ加工時において、曲げ加工前に
溶接部を検出し、溶接部が常に一定方向となるようにパ
イプを固定した後曲げ加工を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプの曲げ加工法に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプの曲げ加工としては、プレ
ス曲げ、圧縮曲げ、ロール曲げ、引き曲げ等多岐にわた
るが、引き曲げが最も多く使われている。この加工法
は、加工時のパイプのしわ、変形を防止するため、パイ
プの内部に芯金を挿入し(図2(a))、パイプの
曲げ半径に合った金型と締付金型でパイプ内部に心
金を挿入したままの状態、すなわち、溶接部の位置には
関係なくパイプを固定し(図2(b))し、回転テーブ
ルと曲げ金型を回転させることにより、パイプ内部の
心金は固定したままの状態でパイプのみを引き出しなが
ら曲げ加工を行う方法である(図2(c))。また、こ
の時、パイプの曲げ加工部近傍のふくらみを防止するた
め移動押え型でパイプを保持している。曲げ部分の多
い製品を数多く加工する場合は、NC専用機を用い、こ
の引き曲と称する加工法を用いるのが一般的である。
ス曲げ、圧縮曲げ、ロール曲げ、引き曲げ等多岐にわた
るが、引き曲げが最も多く使われている。この加工法
は、加工時のパイプのしわ、変形を防止するため、パイ
プの内部に芯金を挿入し(図2(a))、パイプの
曲げ半径に合った金型と締付金型でパイプ内部に心
金を挿入したままの状態、すなわち、溶接部の位置には
関係なくパイプを固定し(図2(b))し、回転テーブ
ルと曲げ金型を回転させることにより、パイプ内部の
心金は固定したままの状態でパイプのみを引き出しなが
ら曲げ加工を行う方法である(図2(c))。また、こ
の時、パイプの曲げ加工部近傍のふくらみを防止するた
め移動押え型でパイプを保持している。曲げ部分の多
い製品を数多く加工する場合は、NC専用機を用い、こ
の引き曲と称する加工法を用いるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパイプの曲げ加工法では、パイプを曲げ金型および
締付金型により固定する際、つまり曲げ加工を行う際
に、溶接により他部外周より硬化あるいは軟化している
溶接部の位置が任意となるため、曲げ加工部のスプリン
グバック量が毎回異なり、この影響が完成製品の角度、
寸法のバラツキとして発生するという問題点があった。
来のパイプの曲げ加工法では、パイプを曲げ金型および
締付金型により固定する際、つまり曲げ加工を行う際
に、溶接により他部外周より硬化あるいは軟化している
溶接部の位置が任意となるため、曲げ加工部のスプリン
グバック量が毎回異なり、この影響が完成製品の角度、
寸法のバラツキとして発生するという問題点があった。
【0004】本発明の目的は、従来のパイプ曲げ加工方
法の持つ以上の様な問題点を解決する方法を提供するこ
とである。
法の持つ以上の様な問題点を解決する方法を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、パイプ曲げ加工時において、曲げ加工前
にパイプの溶接部を検知し、常に溶接部が一定方向とな
るようにした後パイプを固定し、曲げ加工を行うことを
特徴とするものである。
に、本発明は、パイプ曲げ加工時において、曲げ加工前
にパイプの溶接部を検知し、常に溶接部が一定方向とな
るようにした後パイプを固定し、曲げ加工を行うことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明は上記特徴を有することにより、連続的
に複数本のパイプ曲げ加工を行った際でも、角度、寸法
精度の高いパイプ曲げ加工法を実現させるものである。
に複数本のパイプ曲げ加工を行った際でも、角度、寸法
精度の高いパイプ曲げ加工法を実現させるものである。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1で説明する。図1
(a)に示すように切断されたパイプは自動機12に
より芯金に挿入され、回転装置と一体化したチャッ
クにて図1(b)のように把持される。この時もう一
方のパイプ端部もベアリング13を介した自動機の回転
センタ11により保持し、回転装置により偏心の少ない
状態つまり両端支持状態でパイプを常速回転させる。そ
して、溶接部を検出するセンサ例えば、肉厚の相違を
検出する静電容量形の近接スイッチをパイプの回転(円
周)方向に2個直列に並べた物をエアシリンダ10に
て、回転するパイプに接近させ、肉厚変化部つまり溶接
部14を検出する。検出の信頼性を向上するため、平常
部から溶接部に変化した時の検出信号(X1)と溶接部
から平常部に変化した時の検出信号(X2)の2信号に
より行いこの2つの検出信号X1,X2が一定時間内に
発生した時に回転装置の回転を停止させる。つまり、パ
イプの回転速度が10rpm、溶接部の幅が5mm、パ
イプの外径が20mm(外周長62.8mm)とする
と、パイプの外周回転速度は10.5mm/s(≒10
rpm×62.8mm/min)となり溶接部の幅5m
mがセンサ上を通過するのに約0.5s必要となる。し
たがって図3に示すように、X1の検出信号にて、オフ
ディレタイマ0.5sを働かせX2の検出信号がタイマ
OFF以前に発生すれば、溶接部が、センサにて確実に
検出されたことになる。回転装置停止後に曲げ加工時の
パイプとセンサの干渉を防止するため、センサをパイプ
より待避させると共に、回転センタも後退させる。その
後、図1(c)のように曲げ金型と締付金型でパイ
プを固定し、移動押え型でパイプ曲げ加工部近傍のふ
くらみを防止しながら、回転テーブルと曲げ金型を回
転させることにより曲げ加工を行う。
(a)に示すように切断されたパイプは自動機12に
より芯金に挿入され、回転装置と一体化したチャッ
クにて図1(b)のように把持される。この時もう一
方のパイプ端部もベアリング13を介した自動機の回転
センタ11により保持し、回転装置により偏心の少ない
状態つまり両端支持状態でパイプを常速回転させる。そ
して、溶接部を検出するセンサ例えば、肉厚の相違を
検出する静電容量形の近接スイッチをパイプの回転(円
周)方向に2個直列に並べた物をエアシリンダ10に
て、回転するパイプに接近させ、肉厚変化部つまり溶接
部14を検出する。検出の信頼性を向上するため、平常
部から溶接部に変化した時の検出信号(X1)と溶接部
から平常部に変化した時の検出信号(X2)の2信号に
より行いこの2つの検出信号X1,X2が一定時間内に
発生した時に回転装置の回転を停止させる。つまり、パ
イプの回転速度が10rpm、溶接部の幅が5mm、パ
イプの外径が20mm(外周長62.8mm)とする
と、パイプの外周回転速度は10.5mm/s(≒10
rpm×62.8mm/min)となり溶接部の幅5m
mがセンサ上を通過するのに約0.5s必要となる。し
たがって図3に示すように、X1の検出信号にて、オフ
ディレタイマ0.5sを働かせX2の検出信号がタイマ
OFF以前に発生すれば、溶接部が、センサにて確実に
検出されたことになる。回転装置停止後に曲げ加工時の
パイプとセンサの干渉を防止するため、センサをパイプ
より待避させると共に、回転センタも後退させる。その
後、図1(c)のように曲げ金型と締付金型でパイ
プを固定し、移動押え型でパイプ曲げ加工部近傍のふ
くらみを防止しながら、回転テーブルと曲げ金型を回
転させることにより曲げ加工を行う。
【0008】この加工法を用いれば、複数本の曲げ加工
を連続的に行った時でも、毎回常に溶接部の位置は一定
となるため、寸法精度の高い完成品が得られる。
を連続的に行った時でも、毎回常に溶接部の位置は一定
となるため、寸法精度の高い完成品が得られる。
【0009】図4に示す形状にて従来の曲げ加工法との
比較を行った所、表1の様な結果が得られた。
比較を行った所、表1の様な結果が得られた。
【0010】
【表1】
【0011】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るパイプ曲
げ加工法は、曲げ加工時の溶接部を常に一定位置にする
ことにより、設備条件のみならず加工物の条件も一定と
なり、曲げ加工精度が大幅に向上した。
げ加工法は、曲げ加工時の溶接部を常に一定位置にする
ことにより、設備条件のみならず加工物の条件も一定と
なり、曲げ加工精度が大幅に向上した。
【図1】本発明の実施例における、パイプ曲げ加工法を
示すもので、(a),(b),(c)は加工順序の図で
ある。
示すもので、(a),(b),(c)は加工順序の図で
ある。
【図2】従来のパイプ曲げ加工法を示すもので、
(a),(b),(c)は加工順序の図である。
(a),(b),(c)は加工順序の図である。
【図3】溶接部検出の信頼性を向上させる方法を示す図
である。
である。
【図4】従来の曲げ加工法との比較を行うために使用し
たワーク形状を示す図である。
たワーク形状を示す図である。
1はパイプ、2は芯金、3は曲げ金型、4は締付け金
型、5は回転テーブル、6は移動押え型、7はチャッ
ク、8は回転装置、9はセンサ、10はエアシリンダ、
11は回転センタ、12は自動機、13はベアリング、
14は溶接部
型、5は回転テーブル、6は移動押え型、7はチャッ
ク、8は回転装置、9はセンサ、10はエアシリンダ、
11は回転センタ、12は自動機、13はベアリング、
14は溶接部
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄板からロールにより管状に成形され、
溶接または圧接により作られたパイプの曲げ加工時にお
いて、曲げ加工前に溶接部を検出し、該溶接部が常に一
定方向となるようにパイプを固定した後曲げ加工を行う
ことを特徴とするパイプの曲げ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7200492A JPH05277569A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | パイプの曲げ加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7200492A JPH05277569A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | パイプの曲げ加工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277569A true JPH05277569A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13476845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7200492A Pending JPH05277569A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | パイプの曲げ加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05277569A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008302377A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Jfe Steel Kk | 金属管の曲げ加工方法および装置 |
JP2015091609A (ja) * | 2009-05-19 | 2015-05-14 | 新日鐵住金株式会社 | 曲げ加工装置 |
KR102604534B1 (ko) * | 2023-04-25 | 2023-11-23 | (주) 에스와이텍 | 파이프 벤딩장치 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7200492A patent/JPH05277569A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008302377A (ja) * | 2007-06-06 | 2008-12-18 | Jfe Steel Kk | 金属管の曲げ加工方法および装置 |
JP2015091609A (ja) * | 2009-05-19 | 2015-05-14 | 新日鐵住金株式会社 | 曲げ加工装置 |
KR102604534B1 (ko) * | 2023-04-25 | 2023-11-23 | (주) 에스와이텍 | 파이프 벤딩장치 |
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