JP7058480B2 - ワーク加工方法および回転塑性加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク加工方法および回転塑性加工装置に関する。
自動車の消音器の外筒や、排気ガス浄化装置の容器は、円筒状の金属管素材(以下「ワーク」という。)を回転塑性加工装置にて加工して製造される。これら容器・外筒には、自動車への搭載性向上のため、偏心・傾斜した縮径部位が形成される。
ワークへの縮径部位の形成は、ワークの端部外周にローラを押し当てつつワークと相対的に公転させ、スピニング加工により行われる。特許文献1の装置では、ワークの管軸とロールの公転軸とが偏心した状態でスピニング加工を施すことにより、偏心した部位が形成される。特許文献2の装置では、ワークの管軸とロールの公転軸とを相対的に傾斜させてスピニング加工を施すことにより、傾斜した部位が形成される。
特許第2957153号公報 特許第2957154号公報
縮径部位に高い寸法精度が求められる場合には、縮径部位の内側にマンドレルを位置させた状態で、縮径部位の外側にローラを接触させ、仕上げ加工が行われる。ここで、上述した傾斜の度合いが大きい場合には、傾斜の加工を行う途中、ワークとマンドレルとが干渉する状態となる場合があり、ワーク加工の障害となる場合がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワークに傾斜した縮径部位を形成するに際して、ワークとマンドレルとの干渉を抑制する手法を提供することにある。
〔構成1〕
上記目的を達成するためのワーク加工方法の特徴構成は、回転塑性加工装置によって円筒状のワークに加工を施すワーク加工方法であって、第1工程と、前記第1工程の後に行う第2工程とを有し、前記第1工程にて、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸を傾斜させた状態、かつ、前記ワークの内部からマンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して第一の加工が施され、前記第1工程が、前記ワークが前記マンドレルを挿入できない挿入不可状態にて前記第一の加工を行う挿入不可工程を含み、前記第2工程にて、前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して第二の加工が施され、前記第二の加工が完了した際、前記マンドレルを移動させて、ワーク保持機構により保持される前記ワークを押し、前記ワークを前記ワーク保持機構から取り外す工程を含む、点にある。
上記の特徴構成によれば、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸を傾斜させた状態、かつ、前記ワークの内部からマンドレルを退避させた状態で第一の加工が行われ、マンドレルを挿入した状態で第二の加工が行われるから、第1工程ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第2工程では第二の加工により第一の加工が施された部位の加工精度を高めることができる。
なお、前記第1工程にて、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸を傾斜させた状態、かつ、前記ワークの内部からマンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して偏芯加工と傾斜加工のうち少なくとも一方と、縮径加工とが施され、前記第2工程にて、前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記縮径加工が施された部位に対して仕上げ加工が施される。
当該構成によれば、マンドレルを退避させた状態で傾斜加工と、縮径加工とが行われ、マンドレルを挿入した状態で仕上げ加工が行われるから、第1工程ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第2工程では仕上げ加工により縮径部位の加工精度を高めることができる。なわち上記の構成により、傾斜・縮径加工と縮径部位の精度とを両立することができる。
〔構成
上記目的を達成するための回転塑性加工装置の特徴構成は、円筒状のワークに加工を施す回転塑性加工装置であって、前記ワークを保持して前記ワークの姿勢を変化させるワーク保持機構と、マンドレルを移動させるマンドレル移動機構と、前記ワーク保持機構および前記マンドレル移動機構を制御して以下の第一の加工第二の加工およびワークの取り外しを行わせる加工制御部とを有する点にある。
第一の加工:前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部から前記マンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して施す加工であって、前記ワークが前記マンドレルを挿入できない挿入不可状態にて行われる挿入不可工程を含む。
第二の加工:前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して施す加工。
ワークの取り外し:前記第二の加工が完了した際、前記マンドレルを移動させて前記ワークを押し、前記ワークを前記ワーク保持機構から取り外す。
上記の特徴構成によれば、加工制御部が、マンドレルを退避させた状態で第一の加工を行い、マンドレルを挿入した状態で仕上げ加工を行うから、第一の加工ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第二の加工により第一の加工が施された部位の加工精度を高めることができる。
なお、第一の加工は、前記ワークの内部から前記マンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して施す加工である。また、第二の加工は、前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して仕上げ加工を施す加工である。
上記の構成によれば、加工制御部が、マンドレルを退避させた状態で第一の加工を行い、マンドレルを挿入した状態で仕上げ加工を行うから、第一の加工ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第二の加工では仕上げ加工により縮径部位の加工精度を高めることができる。すなわち上記の構成により、傾斜・縮径加工と縮径部位の精度とを両立することができる。
さらに、上述の特徴構成によれば、マンドレル移動機構を利用して加工が完了したワークのワーク保持機構からの取り外しに活用することも可能である。すなわち、回転塑性加工装置による加工が完了した際、マンドレル移動機構によりマンドレルを移動させて、ワークを押し、ワークをワーク保持機構から自動的に取り外すことができる。
〔構成
本発明に係る上述の回転塑性加工装置は、前記マンドレルは大径部と小径部とを有すると好適である。
第一の加工:前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部から前記マンドレルの前記大径部を退避させた状態にて前記ワークに対して施す加工であって、前記ワークが前記マンドレルの前記大径部を挿入できない挿入不可状態にて行われる挿入不可工程を含む。
第二の加工:前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルの前記大径部を挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して施す加工。
上記の特徴構成によれば、加工制御部が、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部からマンドレルの大径部を退避させた状態で第一の加工を行い、マンドレルの大径部を挿入した状態で第二の加工を行うから、第一の加工ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第二の加工により第一の加工が施された部位の加工精度を高めることができる。
なお、第一の加工は、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部から前記ワークの内部から前記マンドレルの前記大径部を退避させた状態にて前記ワークに対して傾斜加工と、縮径加工とを施す加工である。また、第二の加工は、前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルの前記大径部を挿入した状態で、前記ワークにおける前記縮径加工が施された部位に対して仕上げ加工を施す加工である。
上記の構成によれば、加工制御部が、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部からマンドレルの大径部を退避させた状態で傾斜加工と、縮径加工とを行い、マンドレルの大径部を挿入した状態で仕上げ加工を行うから、第一の加工ではマンドレルとワークとの干渉が抑制され、第2の加工では仕上げ加工により縮径部位の加工精度を高めることができる。すなわち上記の構成により、傾斜・縮径加工と縮径部位の精度とを両立することができる。
回転塑性加工装置の概要を示す上面図 第1工程でのワーク、ローラおよびマンドレルの位置関係の一例を示す図 第2工程でのワーク、ローラおよびマンドレルの位置関係の一例を示す図 第1工程でのワーク、ローラおよびマンドレルの位置関係の一例を示す図 第2工程でのワーク、ローラおよびマンドレルの位置関係の一例を示す図
(第1実施形態)
以下図面を参照しながら、本実施形態に係る回転塑性加工装置およびワーク加工方法について説明する。
<回転塑性加工装置>
図1は、本実施形態に係るワーク加工方法が行われる回転塑性加工装置1の概要を示す上面図である。回転塑性加工装置1は、円筒状の金属管素材であるワーク10に対して偏心加工、傾斜加工、および縮径加工を施す加工装置である。回転塑性加工装置1は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、マンドレル移動機構40、および加工制御部50を有する。
ワーク保持機構20は、ワーク10を保持して、ワーク10の姿勢を変化させる機構である。詳しくはワーク保持機構20は、ワーク10を軸Xtが水平となる姿勢にて保持し、ワーク10をローラ回転機構30の前に位置させる。ワーク保持機構20は具体的には、ワーク10を挟持するクランプと、当該クランプおよびワーク10を前後方向(図1の上下方向)へ移動させるスライダを有している。
そしてワーク保持機構20は、偏心加工においては、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが平行かつオフセットした状態にて、ワーク10を保持する。ワーク保持機構20は、傾斜加工においては、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが傾斜した状態にて、ワーク10を保持する。
ローラ回転機構30は、複数のローラ31をワーク10の外周面に接触させ、図示しないモータにより軸Xrの回りに公転させる。ローラ回転機構30は左右方向(図1の左右方向)に移動可能なように構成されている。これによってローラ31はワーク保持機構20に対して接近・離間が可能であり、ローラ31のワーク10への当接位置が調整される。ローラ31と軸Xrとの距離は、ローラ回転機構30により制御される。ローラ31は、回転自在な状態でローラ回転機構30に保持される。
マンドレル移動機構40は、マンドレル41を移動させる。詳しくはマンドレル移動機構40は、マンドレル41を左右方向(図1の左右方向)、すなわちワーク10に対して接近・離間する方向に移動させる。マンドレル41は、その中心軸がローラ回転機構30の軸Xrと一致する姿勢にて、ローラ回転機構30に保持されている。マンドレル移動機構40は、ローラ回転機構30の軸Xr上に配置され、マンドレル41と逆の端部に配置されている。マンドレル移動機構40は例えば、エアシリンダ、油圧駆動機構、モータ駆動機構等であって、シャフトによってマンドレル41と接続され、マンドレル41を移動させる。
加工制御部50は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40の動作を制御する制御部である。加工制御部50は、CPU、メモリ、モータやセンサ等とのインターフェイスを有する。例えば加工制御部50は、メモリに格納されたプログラムをCPUで実行して、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40のモータ等を制御して、後述する第1加工および第2加工を行わせる。
<ワーク加工方法>
続いて、以上述べた回転塑性加工装置1で行われるワーク加工方法について説明する。
このワーク加工方法は、回転塑性加工装置1によって円筒状のワーク10に加工を施すものであって、第1工程と、第1工程の後に行う第2工程とを有する。
<第1工程(第1加工)>
第1工程では、マンドレル41を退避させた状態にてワーク10に対して偏芯加工と傾斜加工のうち少なくとも一方と、縮径加工とが施される。図2は、第1工程で傾斜加工が行われる際の、ワーク10、ローラ31およびマンドレル41の位置関係の一例を示している。図2に示される例では、ワーク10は、ワーク保持機構20によって、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが傾斜した状態で配置されている。ローラ31は、ローラ回転機構30によって、ワーク10の外周面に当接されている。マンドレル41は、マンドレル移動機構40によって、ワーク10の内部から退出した位置、すなわちワーク10の外部に配置されている。
図2に示す状態で、ローラ回転機構30によって、ローラ31が軸Xrに向けて押圧され、軸Xrの回りに公転されて、ワーク10が図3に示す状態となるよう、傾斜加工が行われる。そしてワーク10の端部に、図3に示す縮径部位11が形成される。
ここで図2に示す状態では、ワーク10の軸Xtがローラ回転機構30の軸Xtに対して傾斜した状態にてワーク10が配置されているから、ワーク10の端部(図2の下側の端部)が軸Xtに近接している。この状態でマンドレル41をワーク10の内部に挿入すると、ワーク10の端部とマンドレル41とが接触してしまう。すなわち図2に示す状態は、ワーク10がマンドレル41を挿入できない挿入不可状態である。図2に示す状態で行う第1工程は、ワーク10がマンドレル41を挿入できない挿入不可状態で加工を行う、挿入不可工程を含んでいる。
以上述べた第1工程は、加工制御部50がワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40の動作を制御して実行される。すなわち加工制御部50は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40を制御して、以下の第1加工を行わせる。
第1加工:ワーク10の内部からマンドレル41を退避させた状態にてワーク10に対して偏芯加工と傾斜加工のうち少なくとも一方と、縮径加工とを施す。
<第2工程(第2加工)>
第2工程では、マンドレル41を挿入した状態で、ワーク10における縮径加工が施された部位(縮径部位11)に対して仕上げ加工が施される。図3は、第2工程で仕上げ加工が行われる際の、ワーク10、ローラ31およびマンドレル41の位置関係の一例を示している。図3に示される例では、ワーク10は、ワーク保持機構20によって、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが傾斜し、かつ、縮径部位11の中心軸が軸Xrと一致した状態で配置されている。ローラ31は、ローラ回転機構30によって、ワーク10の縮径部位11の外周面に当接されている。マンドレル41は、マンドレル移動機構40によって、ワーク10の内部に挿入され、複数のローラ31に挟まれた位置、すなわちワーク10の縮径部位11の内側に配置されている。
図3に示す状態で、ローラ回転機構30によって、ローラ31が軸Xrに向けて押圧され、軸Xrの回りに公転されて、縮径部位11の仕上げ加工が行われる。仕上げ加工では、縮径部位11がマンドレル41とローラ31とに挟まれて加工されるので、縮径部位11の寸法精度を高めることができる。
以上述べた第2工程は、加工制御部50がワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40の動作を制御して実行される。すなわち加工制御部50は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40を制御して、以下の第2加工を行わせる。
第2加工:第1加工よりも後に、ワーク10の内部にマンドレル41を挿入した状態で、ワーク10における縮径加工が施された部位(縮径部位11)に対して仕上げ加工を施す。
(第2実施形態)
以下の実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る回転塑性加工装置1では、図4に示すように、マンドレル41が、大径部42と小径部43とを有している。小径部43は、大径部42よりも直径が小さい部位である。大径部42と小径部43とは、中心軸がローラ回転機構30の軸Xrと一致した状態で、マンドレル41の先端に形成されている。
<ワーク加工方法>
続いて、本実施形態に係るワーク加工方法について説明する。このワーク加工方法は、回転塑性加工装置1によって円筒状のワーク10に加工を施すものであって、第1工程と、第1工程の後に行う第2工程とを有する。
<第1工程(第1加工)>
第1工程では、マンドレル41の大径部42を退避させた状態にてワーク10に対して偏芯加工と傾斜加工のうち少なくとも一方と、縮径加工とが施される。図4は、第1工程で傾斜加工が行われる際の、ワーク10、ローラ31およびマンドレル41の位置関係の一例を示している。図4に示される例では、ワーク10は、ワーク保持機構20によって、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが傾斜した状態で配置されている。ローラ31は、ローラ回転機構30によって、ワーク10の外周面に当接されている。マンドレル41の大径部42は、マンドレル移動機構40によって、ワーク10の内部から退出した位置、すなわちワーク10の外部に配置されている。なおマンドレル41の小径部43は、その一部がワーク10の内部に配置されている。
図4に示す状態で、ローラ回転機構30によって、ローラ31が軸Xrに向けて押圧され、軸Xrの回りに公転されて、ワーク10が図5に示す状態となるよう、傾斜加工が行われる。そしてワーク10の端部に、図5に示す縮径部位11が形成される。
ここで図4に示す状態では、ワーク10の軸Xtがローラ回転機構30の軸Xtに対して傾斜した状態にてワーク10が配置されているから、ワーク10の端部(図4の下側の端部)が軸Xtに近接している。この状態でマンドレル41をワーク10の内部に挿入すると、ワーク10の端部とマンドレル41の大径部42とが接触してしまう。すなわち図4に示す状態は、ワーク10がマンドレル41の大径部42を挿入できない挿入不可状態である。図4に示す状態で行う第1工程は、ワーク10がマンドレル41の大径部42を挿入できない挿入不可状態で加工を行う、挿入不可工程を含んでいる。
以上述べた第1工程は、加工制御部50がワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40の動作を制御して実行される。すなわち加工制御部50は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40を制御して、以下の第1加工を行わせる。
第1加工:ワーク10の内部からマンドレル41の大径部42を退避させた状態にてワーク10に対して偏芯加工と傾斜加工のうち少なくとも一方と、縮径加工とを施す。
<第2工程(第2加工)>
第2工程では、マンドレル41の大径部42を挿入した状態で、ワーク10における縮径加工が施された部位(縮径部位11)に対して仕上げ加工が施される。図5は、第2工程で仕上げ加工が行われる際の、ワーク10、ローラ31およびマンドレル41の位置関係の一例を示している。図5に示される例では、ワーク10は、ワーク保持機構20によって、ローラ回転機構30の軸Xrに対して軸Xtが傾斜し、かつ、縮径部位11の中心軸が軸Xrと一致した状態で配置されている。ローラ31は、ローラ回転機構30によって、ワーク10の縮径部位11の外周面に当接されている。マンドレル41は、マンドレル移動機構40によって、ワーク10の内部に挿入されている。そしてマンドレル41の大径部42が、複数のローラ31に挟まれた位置、すなわちワーク10の縮径部位11の内側に配置されている。
図5に示す状態で、ローラ回転機構30によって、ローラ31が軸Xrに向けて押圧され、軸Xrの回りに公転されて、縮径部位11の仕上げ加工が行われる。仕上げ加工では、縮径部位11がマンドレル41の大径部42とローラ31とに挟まれて加工されるので、縮径部位11の寸法精度を高めることができる。
以上述べた第2工程は、加工制御部50がワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40の動作を制御して実行される。すなわち加工制御部50は、ワーク保持機構20、ローラ回転機構30、およびマンドレル移動機構40を制御して、以下の第2加工を行わせる。
第2加工:第1加工よりも後に、ワーク10の内部にマンドレル41の大径部42を挿入した状態で、ワーク10における縮径加工が施された部位(縮径部位11)に対して仕上げ加工を施す。
<他の実施形態>
<1>上述の実施形態では、第1工程で傾斜加工が行われる例について説明した。第1工程にて傾斜加工に加えて偏芯加工が行われてもよい。
<2>第2実施形態に係る回転塑性加工装置1では、マンドレル41の大径部42を用いて第2工程の仕上げ加工を行う。これに加えて、マンドレル41の小径部43を用いて仕上げ加工を行ってもよい。図4および図5に示される例では、ワーク10の縮径部位11と反対側の端部に、小径部位12が形成されている。第1工程の前、または第2工程の後に、ワーク10の内部にマンドレル41の小径部43を挿入した状態で、小径部位12の仕上げ加工を行ってもよい。このような回転塑性加工装置1またはワーク加工方法によれば、マンドレル41が大径部42と小径部43とを有することで、ワーク10に異なる内径の縮径された部位を形成する際にも、マンドレルの交換を行うことなく仕上げ加工を実行することができ、加工の時間効率を高めることができる。
<3>上述の実施形態では、回転塑性加工装置1がマンドレル移動機構40を有している。このマンドレル移動機構40を、加工が完了したワーク10のワーク保持機構20からの取り外し等に活用することも可能である。すなわち、回転塑性加工装置1による加工が完了した際、マンドレル移動機構40によりマンドレル41を移動させて、ワーク10を押し、ワーク10をワーク保持機構20から自動的に取り外す。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
1 :回転塑性加工装置
10 :ワーク
11 :縮径部位
12 :小径部位
20 :ワーク保持機構
30 :ローラ回転機構
31 :ローラ
40 :マンドレル移動機構
41 :マンドレル
42 :大径部
43 :小径部
50 :加工制御部
Xr :軸
Xt :軸

Claims (3)

  1. 回転塑性加工装置によって円筒状のワークに加工を施すワーク加工方法であって、第1工程と、前記第1工程の後に行う第2工程とを有し、
    前記第1工程にて、前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸を傾斜させた状態、かつ、前記ワークの内部からマンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して第一の加工が施され、
    前記第1工程が、前記ワークが前記マンドレルを挿入できない挿入不可状態にて前記第一の加工を行う挿入不可工程を含み、
    前記第2工程にて、前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して第二の加工が施され、
    前記第二の加工が完了した際、前記マンドレルを移動させて、ワーク保持機構により保持される前記ワークを押し、前記ワークを前記ワーク保持機構から取り外す工程を含む、ワーク加工方法。
  2. 円筒状のワークに加工を施す回転塑性加工装置であって、
    前記ワークを保持して前記ワークの姿勢を変化させるワーク保持機構と、
    マンドレルを移動させるマンドレル移動機構と、
    前記ワーク保持機構および前記マンドレル移動機構を制御して以下の第一の加工第二の加工およびワークの取り外しを行わせる加工制御部とを有する回転塑性加工装置。
    第一の加工:前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部から前記マンドレルを退避させた状態にて前記ワークに対して施す加工であって、前記ワークが前記マンドレルを挿入できない挿入不可状態にて行われる挿入不可工程を含む。
    第二の加工:前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルを挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して施す加工。
    ワークの取り外し:前記第二の加工が完了した際、前記マンドレルを移動させて前記ワークを押し、前記ワークを前記ワーク保持機構から取り外す。
  3. 前記マンドレルは大径部と小径部とを有する請求項に記載の回転塑性加工装置。
    第一の加工:前記回転塑性加工装置が有するローラ回転機構の軸に対して前記ワークの軸が傾斜した状態で、かつ、前記ワークの内部から前記マンドレルの前記大径部を退避させた状態にて前記ワークに対して施す加工であって、前記ワークが前記マンドレルの前記大径部を挿入できない挿入不可状態にて行われる挿入不可工程を含む。
    第二の加工:前記第一の加工よりも後に、前記ワークの内部に前記マンドレルの前記大径部を挿入した状態で、前記ワークにおける前記第一の加工が施された部位に対して施す加工。
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