JPH05277519A - スリーブロールの残留歪除去方法 - Google Patents

スリーブロールの残留歪除去方法

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JPH05277519A
JPH05277519A JP10891292A JP10891292A JPH05277519A JP H05277519 A JPH05277519 A JP H05277519A JP 10891292 A JP10891292 A JP 10891292A JP 10891292 A JP10891292 A JP 10891292A JP H05277519 A JPH05277519 A JP H05277519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
residual strain
arbor
fluid pressure
shrink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10891292A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Hirooka
栄司 広岡
Yutaka Takemoto
裕 竹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP10891292A priority Critical patent/JPH05277519A/ja
Publication of JPH05277519A publication Critical patent/JPH05277519A/ja
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリーブロール作成に際し、焼嵌時の不均一
冷却による残留歪を効率的に除去すること。 【構成】 アーバ2と、このアーバ胴部に焼嵌により嵌
着されたスリーブ3とで構成されるスリーブロール1の
残留歪除去方法において、焼嵌後のスリーブ3が余熱を
保有している段階に、流体圧負荷装置5から送給され、
管路7を通って上記アーバ2端部のネジリング4に至る
流体(圧油)の負荷流体圧によって、焼嵌部全域でスリ
ーブ3を浮かせるようにし、残留歪を除去するように構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アーバと、このアー
バ胴部に焼嵌により嵌着されるスリーブとで構成される
スリーブロールの残留歪除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アーバとこのアーバ胴部に焼嵌に
より嵌着されるスリーブとで構成されるスリーブロール
(本明細書では、可変クラウンロールをも含む意味で使
用)の残留歪除去方法は、その作業性を考慮し、通常、
アーバ胴部にスリーブを焼嵌した後、上記スリーブとア
ーバとの焼嵌部へ焼嵌面圧以上の圧力を負荷することに
より、不均一冷却によって発生する残留歪を除去してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用
上、圧延条件が変化し、高荷重化することにより、把握
力の増大が必要となってきて、焼嵌面圧も増加する傾向
がある。
【0004】また、焼嵌面圧が増加すると、この焼嵌面
圧の増加にともない、残留歪を除去するために負荷する
流体圧も増加するので、流体圧負荷装置の大型化等の設
備の更新も必要となるという不都合がある。
【0005】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、たとえ、焼嵌面圧が増加しても、焼嵌部
に負荷する流体圧を変えることなく、完全に残留歪を除
去できるスリーブロールの残留歪除去方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、アーバと、このアーバ胴部に焼
嵌により嵌着されたスリーブとで構成されるスリーブロ
ールの残留歪除去方法であって、上記スリーブの焼嵌
後、スリーブが余熱状態にある間に、上記アーバ端部か
らスリーブの焼嵌部に対して焼嵌面圧以上の流体圧を負
荷し、この負荷流体圧によって焼嵌部全域でスリーブを
浮かせるようにして、残留歪を除去するようにしたもの
である。
【0007】また、請求項2の発明は、アーバと、この
アーバ胴部に焼嵌により嵌着されたスリーブとで構成さ
れるスリーブロールの残留歪除去方法であって、上記ス
リーブの焼嵌後、スリーブを強制加熱した状態で、上記
アーバ端部からスリーブの焼嵌部に対して焼嵌面圧以上
の流体圧を負荷し、この負荷流体圧によって焼嵌部全域
でスリーブを浮かせるようにして、残留歪を除去するよ
うにしたものである。
【0008】
【作用】上記の構成によれば、アーバ胴部に嵌着した焼
嵌後のスリーブが完全に冷却されることなく、余熱状態
にある段階、つまり、焼嵌面圧の小さい状態で、焼嵌部
に対して流体圧を負荷するものであるので、比較的、低
い流体圧で焼嵌部全域を浮かせて、スリーブの残留歪を
完全に除去することが可能となる。
【0009】また、スリーブを強制加熱することによ
り、比較的に高温とすると、スリーブの焼嵌部全域を浮
かせやすくなり、たとえ、低い流体圧でも、上記残留歪
を確実に除去することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。 実施例1.図1はこの発明の一実施例にかかる残留歪除
去方法を実施するためのスリーブロールを示す正面図で
あり、同図において、スリーブロール1は、基本的に、
アーバ2と、このアーバ胴部に焼嵌により嵌着されたス
リーブ3とから構成されている。
【0011】また、上記スリーブ3の両端面には、リン
グ状のネジリング4が設けられ、このネジリング4と外
部の流体圧負荷装置5(たとえば、油圧ポンプ)とは、
途中に開閉バルブ6が設けられた管路7を介して接続さ
れ、開閉バルブ6の開放により、流体圧負荷装置5から
の圧油等の流体がネジリング4へ圧送され、図中、破線
で示す焼嵌部に流体圧が負荷されるようになっている。
【0012】ここで、図1には、図示しないが、望まし
くは、流体圧がスリーブ内面の全体に行きわたりやすい
ように、アーバの軸方向、円周方向に溝を設けてもよ
い。
【0013】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。アーバ2に対してスリーブ3を焼嵌により嵌着した
後、このスリーブ3が完全に冷却されることなく、比較
的、高い余熱を保持している間は焼嵌面圧は比較的小さ
いので、この段階で、開閉バルブ6を開放すると、流体
圧負荷装置5から圧送されてくる流体(たとえば、圧
油)は分岐した管路7,7内を通過してネジリング4に
まで圧送され、このネジリング4を設けた位置の焼嵌面
(図1の破線で示す部分)に上記流体による圧力、つま
り、流体圧が負荷され、この負荷流体圧により、スリー
ブ3が浮かされ、これにより、結果的に、残留歪を除去
できる。
【0014】上記のように、スリーブが比較的高い余熱
を保持している間は、焼嵌面圧も小さいので、スリーブ
を浮かせて残留歪を除去するために負荷する流体圧も小
さくてすみ、かつ確実に残留歪を除去でき、流体圧負荷
装置も比較的容量の小さい小規模のもので足りるという
利点もある。
【0015】実施例2.上記実施例では、この発明にか
かる残留歪除去方法をスリーブロールに適用した場合に
ついて説明したが、たとえば、図2に示すように、適用
対象が可変クラウンロール1aである場合には、焼嵌
後、スリーブ3が完全に冷却されず、いまだ余熱状態に
ある間に、アーバ2端よりアーバ軸心を通り、スリーブ
3内面に流体圧を負荷するために設けた導通孔8に図示
しない流体圧負荷装置からの圧油等の流体を導入するこ
とで、焼嵌部に所定の負荷流体圧が与えられ、実施例1
と同様のメカニズムでスリーブ3を浮かせて、可変クラ
ウンロールの残留歪を除去できる。
【0016】なお、上記実施例1および2において、流
体圧負荷装置からの圧油等の流体は開閉バルブの開度調
整により、流体圧の調整できることはいうまでもない。
【0017】実施例3.上記実施例1および2のよう
に、スリーブの焼嵌時の余熱を利用する以外に、外部に
設けた誘導加熱等の強制加熱手段によってスリーブを強
制加熱することも効果的であり、たとえば、図3に示す
ようなヒータ9をスリーブ3両端外周近傍に設置する方
法や、図示しないが、たとえば、スリーブの外表面部に
コイルを巻き、このコイルに通電することによってスリ
ーブを強制的に加熱してもよい。
【0018】なお、この実施例3においては可変クラウ
ンロールの例であって、ロール中央部は受圧部であるた
め、両端の焼嵌部のみ強制加熱してもよい。
【0019】したがって、スリーブ3を焼嵌部全域で均
等に浮き上がりやすくさせるため、図3で示すように、
スリーブ3の両端焼嵌部のみを強制加熱して、スリーブ
の焼嵌部両端をスリーブ焼嵌部中央部分に比べて高温と
し、熱膨張状態とすることによって、焼嵌部へ負荷する
流体圧が比較的に小さくても、スリーブの残留歪を確実
に除去できるからである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、焼嵌後のスリーブが余熱を保有している段階もしく
は焼嵌後のスリーブを強制加熱した段階で、スリーブロ
ールの残留歪の除去作業をおこなうものであるので、残
留歪取り時の焼嵌面圧を小さくした状態で残留歪除去作
業が実施されることになり、結果的に、焼嵌部に高い流
体圧を負荷しなくても残留歪を確実に除去することが可
能となる。これにより、組立時の把握力が向上して、圧
延時に発生するスリーブの偏心をなくすることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる残留歪除去方法を
実施するためのスリーブロールを示す正面図である。
【図2】この発明の他の実施例にかかる残留歪除去方法
を実施するための可変クラウンロールを示す正面図であ
る。
【図3】図2の可変クラウンロールに、強制加熱手段を
付加した場合を示す正面図である。
【符号の説明】
1 スリーブロール 2 アーバ 3 スリーブ 4 ネジリング 5 流体圧負荷装置 6 開閉バルブ 7 管路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーバと、このアーバ胴部に焼嵌により
    嵌着されたスリーブとで構成されるスリーブロールの残
    留歪除去方法であって、上記スリーブの焼嵌後、スリー
    ブが余熱状態にある間に、上記アーバ端部からスリーブ
    の焼嵌部に対して焼嵌面圧以上の流体圧を負荷すること
    を特徴とするスリーブロールの残留歪除去方法。
  2. 【請求項2】 アーバと、このアーバ胴部に焼嵌により
    嵌着されたスリーブとで構成されるスリーブロールの残
    留歪除去方法であって、上記スリーブの焼嵌後、スリー
    ブを強制加熱した状態で、上記アーバ端部からスリーブ
    の焼嵌部に対して焼嵌面圧以上の流体圧を負荷すること
    を特徴とするスリーブロールの残留歪除去方法。
JP10891292A 1992-03-31 1992-03-31 スリーブロールの残留歪除去方法 Pending JPH05277519A (ja)

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JPH05277519A true JPH05277519A (ja) 1993-10-26

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JP (1) JPH05277519A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101482351B1 (ko) * 2012-12-27 2015-01-13 주식회사 포스코 워크롤의 와이퍼 장치
WO2015154833A1 (de) * 2014-04-11 2015-10-15 Maschinenfabrik Köppern Gmbh & Co. Kg Verfahren und vorrichtung zur demontage und montage einer ringbandage

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101482351B1 (ko) * 2012-12-27 2015-01-13 주식회사 포스코 워크롤의 와이퍼 장치
WO2015154833A1 (de) * 2014-04-11 2015-10-15 Maschinenfabrik Köppern Gmbh & Co. Kg Verfahren und vorrichtung zur demontage und montage einer ringbandage
EP3129149B1 (de) 2014-04-11 2020-07-01 Maschinenfabrik Köppern GmbH. & Co. KG Verfahren zur demontage und montage einer ringbandage

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