JPH05277326A - 雰囲気制御装置 - Google Patents

雰囲気制御装置

Info

Publication number
JPH05277326A
JPH05277326A JP7423392A JP7423392A JPH05277326A JP H05277326 A JPH05277326 A JP H05277326A JP 7423392 A JP7423392 A JP 7423392A JP 7423392 A JP7423392 A JP 7423392A JP H05277326 A JPH05277326 A JP H05277326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
ethylene
control device
ethylene concentration
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7423392A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Maeda
学 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP7423392A priority Critical patent/JPH05277326A/ja
Publication of JPH05277326A publication Critical patent/JPH05277326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な構成で確実にエチレン濃度を制
御可能な比較的小型の雰囲気制御装置を提供することを
目的とする。 【構成】 貯蔵庫1内のエチレン濃度を制御する雰囲気
制御装置8は、ダクト4を流通する空気中のエチレンを
吸着する吸着材10と、吸着材10の直上流に配置され
る温度制御装置12とを有する。吸着材10は、低温に
なるほどエチレン吸着量が大きく、高温になるほどエチ
レン吸着量が小さくなるものである。温度制御装置12
により吸着材10を冷却すると、ダクト4を流通する空
気中のエチレンが吸着材10に吸着されるため、貯蔵室
3a内のエチレン濃度が減少する。温度制御装置12に
より吸着材10を加熱すると、吸着材10に含まれるエ
チレンがダクト4内に放出されるため、貯蔵室3a内の
エチレン濃度が増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、青果物等を保存する貯
蔵庫内のエチレン濃度を制御する雰囲気制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】植物ホルモンの一つとして知られるエチ
レンは、青果物を成熟させる生理作用をもつ。このた
め、青果物を貯蔵する場合、貯蔵庫内のエチレン濃度を
制御することで青果物の鮮度が維持される。従来より、
青果物の鮮度を維持するために貯蔵庫内のエチレン濃度
を減少させる装置としては、特開平1−269449号
公報に示されるように、エチレンを分解して除去するも
の、また、貯蔵庫内を換気しエチレンガスを外部に放出
するものが知られる。
【0003】また、青果物の追熟を行なうために貯蔵庫
内のエチレン濃度を増大させる装置としては、ガスボン
ベ等を用いて貯蔵庫内にエチレンガスを導入する装置が
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の雰囲気制御装置によると、青果物の鮮度維持
および追熟を必要に応じて選択的に行なう場合、エチレ
ン濃度を増大させるための装置とエチレン濃度を減少さ
せるための装置を個別に設ける必要があるため、装置が
大型化し、比較的複雑な構造になりやすいという問題が
ある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、比較的簡単な構成で確実にエチレ
ン濃度を制御可能な比較的小型の雰囲気制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明による雰囲気制御装置は、貯蔵庫内のエチレン
濃度を制御する雰囲気制御装置であって、前記貯蔵庫内
の空気が流通可能な空気流路に設けられ、空気中のエチ
レンガスを吸着する吸着材と、前記吸着材を冷却または
加熱することにより前記吸着材のエチレン吸着量を増減
させる温度制御手段と、前記空気流路に空気を流通させ
る送風手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の雰囲気制御装置によれば、吸着材の温
度変化にともない吸着材のエチレンの吸着量が増減す
る。このため、エチレンの吸着量が増大すると、貯蔵庫
内のエチレン濃度が減少し、エチレンの吸着量が減少す
ると、貯蔵庫内のエチレン濃度が増大するので、貯蔵庫
内のエチレン濃度が制御される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の実施例による雰囲気制御装置を図1〜図
4に示す。図2に示すように、貯蔵庫1は、青果物2等
を収納する断熱箱3の側壁にダクト4が設けられ、この
ダクト4内に雰囲気制御装置8が設けられる。貯蔵室3
aの内気は、空調装置6の送風ファン9により図2矢印
aに示すように、吸込口4aからダクト4に取込まれ、
矢印bに示すように、吹出口4bから貯蔵室3aに吹出
される。
【0009】空調装置6は、基本的に冷媒圧縮機、冷媒
凝縮器(いずれも図示せず)および冷媒蒸発器7からな
る。断熱箱3の外部に設けられる冷媒圧縮機および冷媒
凝縮器は、ダクト4内に配置される冷媒蒸発器7に冷媒
用配管により接続される。冷媒圧縮機、冷媒凝縮器およ
び冷媒蒸発器7を循環する冷媒は、冷媒蒸発器7を通過
するとき、ダクト4内を流通する空気と熱交換する。
【0010】図1に示すように、送風ファン9の下流側
に設けられる雰囲気制御装置8は、活性炭、ゼオライト
等の通気性を有する多孔質体からなる吸着材10とこの
吸着材10の直上流に配置される温度制御装置12とを
有する。吸着材10は、例えば図3に示すように、吸着
材10の温度変化によってエチレンの吸着量が変化する
もので、この場合、比較的温度が低いほど、エチレンの
吸着量が大きくなり、比較的温度が高いほど、エチレン
の吸着量が小さくなるものである。
【0011】温度制御装置12は、ペルチエ素子からな
る制御器14とこの制御器14に取付けられた伝熱フィ
ン15a、15bとからなる。制御器14に通電する
と、伝熱フィン15a、15bのうち一方が放熱側とな
り他方が吸熱側となる。また、制御器14に流す電流の
向きを逆転すると、伝熱フィン15a、15bの放熱側
と吸熱側が逆となる。
【0012】ダクト4内の風路を仕切る仕切板16は、
図1に示すように、送風ファン9の下流側の風路を伝熱
フィン15aおよび吸着材10を通過する風路Aと伝熱
フィン15bのみを通過する風路Bに分割する。これに
より、吸着材10は、伝熱フィン15bの放熱作用また
は吸熱作用により温度調節される。空調装置6および雰
囲気制御装置8は、図2に示すように、断熱箱3の外部
に設けられる中央処理装置(CPU)17に電気的に接
続される。中央処理装置17は、貯蔵室3a内に設けら
れる温度センサ18およびエチレンセンサ19の温度信
号およびエチレン濃度信号を演算処理し、貯蔵室3aを
所定の温度およびエチレン濃度になるように空調装置6
および雰囲気制御装置8を制御する。
【0013】貯蔵室3a内のエチレン濃度を減少させる
場合、伝熱フィン15aが吸熱側となり伝熱フィン15
bが放熱側となるように制御器14に通電する。する
と、風路Aを通過する空気が伝熱フィン15aに熱を奪
われて冷却され、吸着材10を冷却する。そして、比較
的低温となった吸着材10は、風路Aを通過する空気中
のエチレンを吸着する。風路Aを通過した空気は、図1
に示すように、風路Bを通過した空気と混合され、吹出
口4bより貯蔵室3aに吹出される。これにより、ダク
ト4内に吸込まれた空気は、エチレン濃度が減少した状
態で貯蔵室3a内に吹出されるため、貯蔵室3a内のエ
チレン濃度が減少する。
【0014】貯蔵室3a内のエチレン濃度を増大させる
場合、伝熱フィン15aが放熱側となり伝熱フィン15
bが吸熱側となるように制御器14に通電する。する
と、風路Aを通過する空気が伝熱フィン15aにより加
熱され、吸着材10を加熱する。この場合、比較的高温
となった吸着材10は、吸着材10に含まれるエチレン
を放出するため、吹出口4bから吹出される空気中のエ
チレン濃度が増大し、貯蔵室3a内のエチレン濃度が増
大する。なお、制御器14に通電することなく、風路A
を流通する空気により吸着材10を放冷するようにして
も同様に貯蔵室3a内のエチレン濃度が増大する。
【0015】次に、雰囲気制御装置8の制御方法の一例
を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、ステップ21で目標エチレン濃度(A)を設定した
後、ステップ22に進み、貯蔵室3a内のエチレン濃度
(B)を測定する。次いで、ステップ23で目標エチレ
ン濃度(A)とエチレン濃度(B)とが等しいかどうか
を判断し、等しいときは制御器14を作動することなく
処理を終了し、等しくないときは、ステップ24に進
み、目標エチレン濃度(A)がエチレン濃度(B)より
も小であるかどうかを判断する。目標エチレン濃度
(A)がエチレン濃度(B)よりも小であると判断され
ると、ステップ25に進み、吸着材10の温度を下げ
る。すると、吸着材10にエチレンが吸着され、貯蔵庫
3a内の濃度が減少する。また、目標エチレン濃度
(A)がエチレン濃度(B)以上であると判断される
と、ステップ26に進み、吸着材10の温度を上げる。
すると、吸着材10からエチレンが放出され、貯蔵室3
a内のエチレン濃度が増大する。その後、ステップ22
以降を繰返す。さらに、目標エチレン濃度(A)とエチ
レン濃度(B)とが等しいと判断された後、処理を終了
することなく、随時ステップ22以降を繰返すようにし
てもよい。
【0016】このように、前記実施例の雰囲気制御装置
8によると、比較的大型の装置を設置することなく、吸
着材10の温度制御により貯蔵室3a内のエチレン濃度
を自在に変更することができる。このため、青果物2の
鮮度維持および追熟を必要なときに迅速かつ容易に実施
することが可能となる。前記実施例では、多孔質体から
なる吸着材を用いたが、本発明としては、多孔質体に代
えて、繊維状、ハニカム状等の通気性を有する吸着材に
してもよい。また、前記実施例では、ペルチエ素子から
なる制御器により吸着材の温度を制御したが、本発明と
しては、電熱線等を使用してもよい。
【0017】さらに、前記実施例では、温度変化によっ
て吸着材のエチレン吸着量を制御したが、圧力変化によ
りエチレン吸着量を制御してもよい。この場合、圧縮機
に比較的小型のものを用い、耐圧性の良好な容器に吸着
材を収納することが望ましい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雰囲気制
御装置によれば、吸着材のエチレン吸着量を増減させる
ことにより貯蔵庫内のエチレン濃度を制御する構成とし
たため、比較的小型で簡単な構成で貯蔵庫内のエチレン
濃度を容易にかつ正確に制御することができ、青果物等
の鮮度が維持された状態で貯蔵することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による雰囲気制御装置を示す模
式図である。
【図2】本発明の実施例による貯蔵庫を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の実施例による吸着材の温度とエチレン
吸着量との関係を示す特性図である。
【図4】本発明の実施例による雰囲気制御装置の制御方
法のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 貯蔵庫 4 ダクト(空気流路) 8 雰囲気制御装置 9 送風ファン(送風手段) 10 吸着材 12 温度制御装置(温度制御手段) 14 制御器(温度制御手段) 15a、15b 伝熱フィン(温度制御手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵庫内のエチレン濃度を制御する雰囲
    気制御装置であって、 前記貯蔵庫内の空気が流通可能な空気流路に設けられ、
    空気中のエチレンガスを吸着する吸着材と、 前記吸着材を冷却または加熱することにより前記吸着材
    のエチレン吸着量を増減させる温度制御手段と、 前記空気流路に空気を流通させる送風手段とを備えたこ
    とを特徴とする雰囲気制御装置。
JP7423392A 1992-03-30 1992-03-30 雰囲気制御装置 Pending JPH05277326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7423392A JPH05277326A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 雰囲気制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7423392A JPH05277326A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 雰囲気制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05277326A true JPH05277326A (ja) 1993-10-26

Family

ID=13541250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7423392A Pending JPH05277326A (ja) 1992-03-30 1992-03-30 雰囲気制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05277326A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995023517A1 (en) * 1994-03-01 1995-09-08 Domenico Brancato Snc Di Francesco Brancato & C. Process for cleaning air especially in cold storage rooms for preserving and ripening fruit vegetables and food
EP1106233A1 (de) * 1999-11-30 2001-06-13 Degussa AG Verfahren zur Adsorption von Ethylen
EP1757881A2 (de) * 2005-08-22 2007-02-28 Liebherr-Hausgeräte Lienz GmbH Kühl- und/oder Gefriergerät
WO2012056355A3 (de) * 2010-10-29 2013-01-17 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Haushaltsgerät mit einem nutzraum zur obst-/gemüselagerung
EP2902732A1 (en) * 2014-02-04 2015-08-05 Electrolux Appliances Aktiebolag Domestic/professional refrigerator
CN105432775A (zh) * 2014-09-30 2016-03-30 青岛海尔智能技术研发有限公司 果蔬成熟度控制装置及其控制方法、冰箱
WO2022065165A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 ダイキン工業株式会社 熟成制御装置、空気組成調整装置、コンテナ、及び冷凍庫

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995023517A1 (en) * 1994-03-01 1995-09-08 Domenico Brancato Snc Di Francesco Brancato & C. Process for cleaning air especially in cold storage rooms for preserving and ripening fruit vegetables and food
EP1106233A1 (de) * 1999-11-30 2001-06-13 Degussa AG Verfahren zur Adsorption von Ethylen
EP1757881A2 (de) * 2005-08-22 2007-02-28 Liebherr-Hausgeräte Lienz GmbH Kühl- und/oder Gefriergerät
EP1757881A3 (de) * 2005-08-22 2007-03-21 Liebherr-Hausgeräte Lienz GmbH Kühl- und/oder Gefriergerät
WO2012056355A3 (de) * 2010-10-29 2013-01-17 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Haushaltsgerät mit einem nutzraum zur obst-/gemüselagerung
EP2902732A1 (en) * 2014-02-04 2015-08-05 Electrolux Appliances Aktiebolag Domestic/professional refrigerator
CN105432775A (zh) * 2014-09-30 2016-03-30 青岛海尔智能技术研发有限公司 果蔬成熟度控制装置及其控制方法、冰箱
WO2022065165A1 (ja) * 2020-09-25 2022-03-31 ダイキン工業株式会社 熟成制御装置、空気組成調整装置、コンテナ、及び冷凍庫
JP2022054433A (ja) * 2020-09-25 2022-04-06 ダイキン工業株式会社 熟成制御装置、空気組成調整装置、コンテナ、及び冷凍庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4870843B1 (ja) デシカントロータを用いた空調方法及び空調装置
JP2006509989A5 (ja)
DE19640397A1 (de) Klimaanlage vom Adsorptionstyp unter Verwendung eines Adsorptionsmittels und eines flüssigen Kühlmittels
JP2006288647A (ja) 滅菌システム
JP2010151337A (ja) 空調システム
JP2007225236A (ja) 空調システム
JP2008111631A (ja) 除湿空調装置
JP5355501B2 (ja) 空調システム
JPH05277326A (ja) 雰囲気制御装置
JP2001041495A (ja) 恒温・恒湿空気供給装置
KR102300902B1 (ko) 제습장치 및 제습장치의 제어방법
US5768897A (en) Air drying apparatus and method with high ratio gas flow to absorber weight
JP3837339B2 (ja) 除湿冷却ユニット
JP2008170137A (ja) 除湿空調装置
JP2009041841A (ja) 除湿空調装置
US2217204A (en) Process and apparatus for conditioning air and other gases
EP1030126B1 (en) Dehumidification/humidification air supply apparatus
JP2004132572A (ja) 空気調和機
JP2019174087A (ja) 環境形成装置及び環境形成方法
JP2008190800A (ja) 除湿空調装置
JPH06143996A (ja) 車両用空気調和装置
JP2007071501A (ja) 除湿空調装置
JPH05322370A (ja) 空気調和装置
JPH07264931A (ja) 青果物保存庫
CN118423918B (zh) 果蔬保鲜系统及果蔬保鲜方法