JPH05276961A - 心臓のアデニリルシクラーゼのクローニングおよび特性決定 - Google Patents

心臓のアデニリルシクラーゼのクローニングおよび特性決定

Info

Publication number
JPH05276961A
JPH05276961A JP4331027A JP33102792A JPH05276961A JP H05276961 A JPH05276961 A JP H05276961A JP 4331027 A JP4331027 A JP 4331027A JP 33102792 A JP33102792 A JP 33102792A JP H05276961 A JPH05276961 A JP H05276961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adenylyl cyclase
sequence
cardiac
cyclase
gene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4331027A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Ishikawa
義弘 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by American Cyanamid Co filed Critical American Cyanamid Co
Publication of JPH05276961A publication Critical patent/JPH05276961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/88Lyases (4.)

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 心臓のアデニリルシクラーゼのクローニング
及び特性決定を行なう。 【構成】 心臓のアデニリルシクラーゼと呼ぶ新規なエ
フェクター酵素をエンコードするDNA配列、及びその
DNA配列によりエンコードされる心臓のアデニリルシ
クラーゼのアミノ酸配列。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、心臓のアデニリルシクラーゼと
呼ぶ新規な酵素をエンコードするDNA配列に関する。
本発明は、また、そのDNA配列によりエンコードされ
る心臓のアデニリルシクラーゼのアミノ酸配列に関す
る。
【0002】シグナルの形質導入経路は3つの段階に細
分割される。第1はレセプターによりリガンドの認識で
ある。第2は「形質導入」タンパク質によるシグナルの
伝導および増幅である。最終の段階はエフェクター酵素
による第2メッセンジャーの発生である。
【0003】アデニリルシクラーゼは、種々のホルモン
−レセプター系にカップリングするエフェクター酵素、
例えば、カテコールアミンおよびACTHである。カテ
コールアミンレセプターおよびその形質導入タンパク質
(G−タンパク質)は、それらのcDNAのクローニン
グ以来、よく特性決定されてきている。しかしながら、
アデニリルシクラーゼについては比較的わずかしか知ら
れていない。
【0004】いったんこのようなホルモンがレセプター
へ結合すると、それはGタンパク質、すなわち、ヘテロ
トリメルグアニンヌクレオチド結合性調節タンパク質を
活性化する(a、b、q)。活性化されたG−タンパク
質は、GDPとGTPとの交換、ならびにbqサブユニ
ットから解離を引き出す。a−サブユニットのGTP結
合形態はアデニリルシクラーゼを刺激し、これは環状A
MPをATPから発生する。環状AMP、第2メッセン
ジャー、は、タンパク質キナーゼを包含する種々のタン
パク質活性化する。
【0005】次いでタンパク質キナーゼは他のタンパク
質をリン酸化し、こうしてシグナルの形質導入のカスケ
ードを開始する。活性化の他のタイプは、ことに神経組
織における、細胞内カルシウム濃度の増加による。消極
後、カルシウムの流入はカルモジュリン、すなわち、細
胞内カルシウム結合性タンパク質、の活性化を引き出
す。活性化されたカルモジュリンはアデニリルシクラー
ゼに結合しそしてそれを活性化することが示された(引
用文献1)。
【0006】いくつかの論文は種々のアデニリルシクラ
ーゼを示唆した。フォルスコリン結合親和クロマトグラ
フィーを使用して、単一クラスの酵素タンパク質がウシ
の脳から精製された(2、3)。この精製された調製に
対してレイズされたモノクローナル抗体は、脳の中の大
きさが異なる他の形態のタンパク質を認識した。生化学
的特性はこれらの2つが異なる型のアデニリルシクラー
ゼであることを示した。一方はカルモジュリン感受性
(CaM感受性)であり、そして他方はCaM不感受性
である。この研究(2)は、1つの組織の中に2つのタ
イプのアデニリルシクラーゼが存在し、そしてこれらの
タイプが同一抗体により認識されうる同一ドメインを共
有することを示した。
【0007】他の論文はアデニリルシクラーゼの多様性
の遺伝学的証拠を提出した(4)。連想的学習を遮断す
るドロソフィラ(Drosophilla)におけるX
連鎖した劣性突然変異はアデニリルシクラーゼのCaM
感受性を欠如したが、フッ化物またはGTPに対する反
応性を有した。これが示唆するように、CaM感受性シ
クラーゼ遺伝子はX−染色体の中に位置し、これはCa
M不感受性アデニリルシクラーゼ遺伝子と区別される。
【0008】3つの異なるcDNAはそれまで哺乳動物
の組織からクローニングされてきた。これらはI型(脳
型(5));II型(肺型(6));およびIII型
(臭覚型(7))と表示された。I型およびIII型の
cDNA配列は発表された。これらのcDNAによりコ
ードされるアデニリルシクラーゼは、長さが1000ア
ミノ酸より大きいタンパク質である。トポグラフィー的
に、すべての型は類似する。すべては大きい細胞質ルー
プに関連する2つの6−トランスメンブレンドメインを
有する。細胞質ループのアミノ酸配列は異なる型のシク
ラーゼの間に保存される。
【0009】これらのアデニリルシクラーゼのメッセー
ジの組織の分布は、ノザンブロッティングの研究におい
て示されるように、よく区別される。I型は脳において
のみ発現され、II型は肺および脳において発現され、
そしてIII型は臭覚組織においてほとんど発現され、
脳におけるその発現はわずかである。こうして、アデニ
リルシクラーゼはむしろ組織特異的方法で分布される。
アデニリルシクラーゼが本来同定された組織の1つは心
臓の組織であるという事実にかかわらず、3つの既知の
型のいずれも心臓組織の中で発現されることが示されて
きていない。
【0010】ある形態のアデニリルシクラーゼは、ま
た、心臓の中に存在すること(8)、そして心臓からの
シクラーゼは脳からのシクラーゼに対してレイズされた
モノクローナル抗体により認識されること(9)が記載
された。アデニリルシクラーゼの3つのクローニングさ
れた型がそれらの大きい細胞質ループ中の保存されたア
ミノ酸配列を有することが与えられると、心臓からのシ
クラーゼはこの領域において配列相同性を共有する。こ
うして、脳からのアデニリルシクラーゼcDNAを使用
することによって、心臓からアデニリルシクラーゼのク
ローンを得ることを試みることができる。しかしなが
ら、アデニリルシクラーゼが心臓組織からクローニング
または発現されたということは報告されていない。
【0011】本発明の出発点は、心臓の中のアデニリル
シクラーゼが脳からのそれと有意の相同性を共有し、そ
して脳のシクラーゼからのプローブを使用してスクリー
ニングできという仮定である。心臓の中のアデニリルシ
クラーゼは、心不全の発生に関係することが示された
(10)。これが示唆するように、それは心臓の機能に
関係する。
【0012】本発明によれば、新規な型のアデニリルシ
クラーゼのcDNAはイヌの心臓のライブラリーからク
ローニングされる。この新規なアデニリルシクラーゼは
心臓のアデニリルシクラーゼ(B型)と呼ぶ。この心臓
のアデニリルシクラーゼは1165アミノ酸から構成さ
れている。他の形態(A型)の心臓のアデニリルシクラ
ーゼは、1019アミノ酸から構成され、この出願人に
係る同時継続出願第07/751,460号、1991
年8月29日提出、の主題である。
【0013】このB型の心臓のアデニリルシクラーゼ
は、主として心臓において、ならびに脳において発現さ
れるが、他の組織においてより少ない程度に発現され
る。
【0014】B型のシクラーゼは、CMT細胞を使用し
て一時的発現系においてcDNAから翻訳される。CM
Tは、メタロチオネインプロモーターにより推進された
T−抗原遺伝子で安定に形質転換された、サル腎臓細胞
系である。このシクラーゼはフォルスコリンにより刺激
され、このフォルスコリンはアデニリルシクラーゼ活性
を心臓において刺激することが知られている(10)。
【0015】このB型の心臓のアデニリルシクラーゼの
構造はアデニリルシクラーゼの他の型のものに類似す
る。それは大きい細胞質ループに関連する領域をスパニ
ングする6−トランスメンブレンのモチーフを含有す
る。心臓のアデニリルシクラーゼのAおよびB型のアミ
ノ酸配列の全体の相同性は64%である。それらのアミ
ノ酸配列はトランスメンブレン部分におけるより細胞質
部分において相同性である。B型の心臓のアデニリルシ
クラーゼは心臓機能の調節に関係することができる。特
記しない限り、この出願の残部はB型のシクラーゼに関
する;A型は前述の同時継続出願に記載されている。
【0016】新規な心臓のアデニリルシクラーゼを同定
および分離する方法は、イヌの心臓のcDNAライブラ
リーの構成およびスクリーニングで開始する。
【0017】イヌの心臓の左心室の組織をmRNA源と
して使用する。ライブラリーは、記載されているように
(12)、オリゴ−dTプライマーを使用してggt1
0ファージ中で調製する。ggt10ライブラリーの一
次スクリーニングはおだやかな洗浄(より低いストリン
ジェントの条件)で実施する。ほぼ2×106プラーク
を最初にライブラリーからスクリーニングする。予備ハ
イブリダイゼーションは、30%のホルムアミド、5×
SSC、5×デンハルト(Denhardt)溶液、2
5ミリモルのNaPO4(pH6.5)、0.25mg
/mlの子ウシ胸腺DNAおよび0.1%のドデシル硫
酸ナトリウム(SDS)を含有する溶液中で42℃にお
いて少なくとも2時間実施する。次いで、ハイブリダイ
ゼーションを同一溶液中で42℃において実施する。I
型アデニリルシクラーゼcDNAからの970塩基対
(bp)のAatI−HincII断片をプローブとし
て使用する。この断片は、アデニリルシクラーゼの他の
従来知られている型(7)に対して有意の相同性を有す
る、アデニリルシクラーゼの第1細胞質ドメインをエン
コードする。
【0018】プローブはマルチ−プライマー−ランダム
標識つけ法により32P−dCTPで放射線標識した。1
8時間ハイブリダイゼーションした後、ブロットを増加
するストリンジェントの条件下に洗浄し、次いでラジオ
オートグラフィーにかける。クローンの中のインサート
の大きさは5.4kb(キロ塩基)である。
【0019】次の工程はクローンの中のインサートから
の全長のcDNA配列を確認することである。イヌの心
臓のライブラリーからのすべての陽性のクローンをプラ
スミドpUC18の中にクローニングした。制限地図を
作った後、それらをさらにサブクローニングし、そして
汎用プライマーまたは合成したオリゴマーで配列決定す
る。いくつかの断片について、エキソヌクレアーゼII
I消化により1系列の欠失を作った後、配列決定を実施
する。配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)
(13)またはTaqポリメラーゼ(14)により少な
くとも2回2方向に実施する。いくつかのGCに富んだ
区域において、配列決定は7%のポリアクリルアミド、
8モルの尿素および20%のホルムアミドを含有するゲ
ルを使用して実施する。
【0020】#27と表示するクローンはとくに興味あ
ることが発見された。クローン#27の全体の解読部分
を配列決定した後、それはその3’末端にポリアデニル
化シグナルをもつ5.4kbのインサートを含有するこ
とが発見された(図1)。しかしながら、それは保存さ
れたコンセンサス配列をもつATGを含有し、これは翻
訳を開始する好適な関係を提供する(15)。
【0021】したがって、クローン#17からの5’E
coRI−SphI断片をプローブとして、ライブラリ
ーを再スクリーニングする。#6と表示するクローンは
クローン#27と800塩基についてオーバーラッピン
グし、そしてcDNA配列を追加の441bpだけ上流
に伸長する。全体のインサートを配列決定した後、保存
されたコザク(Kozak)コンセンサス配列をもつA
TGはその5’末端に見いだされた(矢印、図1)。3
495塩基のこのオープンリーディングフレームはTA
G、翻訳停止コドンまで読む(図1乃至図7)。こうし
て、クローン#27および#6は、心臓のアデニリルシ
クラーゼのA型よりも147塩基だけ長い、1165ア
ミノ酸のタンパク質をエンコードする。cDNAの全体
の解読部分およびその予測されたアミノ酸配列を示す
(図2乃至図7)(SEQ IDNO:1)。
【0022】クローン#6(EcoRI−SphI)お
よび#27(SphI−SspI)からの4.0kbの
EcoRI−SspI断片は、pcDNAamp(アン
ピシリン耐性遺伝子をpcDNA1の中に導入すること
によって形成した、インビトロゲン(Invitrog
en)から入手した)。生ずる発現ベクターは、全長の
cDNAを含有し、pcDNAamp/27−6と表示
する。DH5アルファと表示するE.coli菌株の中
に挿入された、この発現ベクターの試料は、特許手続き
の目的のための微生物の寄託の国際的認識についてのブ
ダベスト条約の規定に従い、アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレクション(the American T
ype Culture Collection)米国
マリイランド州20852ロックビレ)に寄託され、そ
して受け入れ番号ATCC68826を与えられた。
【0023】この心臓のアデニリルシクラーゼの生産
は、確立された組み換えDNA法を使用して、適当な発
現系中で心臓のアデニリルシクラーゼcDNAをクロー
ニングおよび発現させることによって達成される。心臓
のアデニリルシクラーゼの生産は、心臓のアデニリルシ
クラーゼcDNAを任意の適当な発現ベクターの中に組
み込み、引き続いて適当な宿主細胞をベクターで形質転
換することによって達成することができる;あるいは、
宿主細胞の形質転換はベクターを使用しないで裸のDN
Aにより直接達成することができる。真核生物細胞また
は原核生物細胞による心臓のアデニリルシクラーゼの生
産は本発明により考えられる。適当な真核生物細胞の例
は、哺乳動物細胞、植物細胞、酵母菌細胞および昆虫細
胞を包含する。同様に、適当な原核生物細胞は、E.c
oliに加えて、枯草菌(Bacillus subt
ilis)を包含する。
【0024】他の適当な発現ベクターを、また、使用す
ることができ、そして宿主細胞の選択に基づいて選択さ
れる。例えば、バクテリア細胞の形質転換における使用
に適当な多数のベクターはよく知られている。例えば、
プラスミドおよびバクテリオファージ、例えば、gファ
ージは、バクテリアの宿主、とくにE.coliのため
に最も普通に使用されている。哺乳動物および昆虫の両
者の細胞において、外因性DNAの発現を得るためにウ
イルスのベクターが頻繁に使用されている。とくに、哺
乳動物細胞をSV40またはポリオーマウイルスで普通
に形質転換され、そして培養中の昆虫細胞はバキュロウ
イルスの発現ベクターで形質転換することができる。酵
母菌のベクター系は酵母菌の動原体のプラスミド、酵母
菌エピソームのプラスミドおよび酵母菌の組み込みプラ
スミドを包含する。
【0025】また、本発明の実施は図2乃至図7におい
て定められる心臓のアデニリルシクラーゼcDNAの正
確な配列(SEQ ID NO:1)の使用に限定され
ない。この配列に対する修飾、例えば、欠失、挿入、あ
るいは生ずるタンパク質分子のサイレントの変化を生成
する配列中の置換が、また、考えられる。例えば、所定
の部位に化学的に同等のアミノ酸を生成するcDNA配
列の変更が考えられる;こうして、アミノ酸のアラニ
ン、すなわち、疎水性アミノ酸のためのコドンを他の疎
水性残基、例えば、グリシンをエンコードするコドンと
置換することができるか、あるいはより疎水性の残基、
例えば、バリン、ロイシンまたはイソロイシンで置換す
ることができる。同様に、1つの陰性に帯電した残基を
他のもので置換させる、例えば、アスパラギン酸をグル
タミン酸で置換させるか、あるいは1つの陽性に帯電し
た残基を他のもので置換させる、例えば、リジンをアル
ギニンで置換させる変化は、また、生物学的に同等の産
生物を生産することを期待することができる。
【0026】タンパク質分子のN末端またはC末端の部
分の変更を生ずるヌクレオチドの変化は、これらの領域
が通常生物学的活性に関係しないので、タンパク質の活
性をしばしば変更しない。また、配列の中に存在するシ
ステインの1または2以上を排除することが望ましいこ
とがある。なぜなら、システインの存在は、タンパク質
が組み換え的に生産されるとき、マルチマーの望ましく
ない形成を生じ、これにより精製および結晶化のプロセ
スを複雑にすることがあるからである。
【0027】提案された修飾の各々、ならびにエンコー
ドされた産生物の生物学的活性の決定または保持は、こ
の分野における日常の技量の範囲内によく入る。したが
って、句「心臓のアデニリルシクラーゼのcDNA配
列」または「心臓のアデニリルシクラーゼの遺伝子」を
この明細書または特許請求の範囲において使用すると
き、生物学的に同等の心臓のアデニリルシクラーゼのタ
ンパク質の生産を生ずる、すべてのこのような修飾およ
び変化を包含することが理解されるであろう。また、他
の哺乳動物の種における対応する配列を包含することが
理解される。とくに、高いストリンジェンシーのサザン
ハイブリダイゼーションの条件、例えば、マニアチス
(Maniatis)ら(16)に記載されている条件
下に、それとのハイブリダイゼーションを可能とするよ
うに、図2乃至図7の配列の十分に反復するDNA配列
を本発明は包含する。
【0028】このような発現の実施例において、20m
gの精製したプラスミドpcDNAamp/27−6を
サルの腎臓のCMT細胞の中に、グールブ(Goolu
b)ら(17)の変更した方法により、トランスフェク
ションする。簡単に述べると、細胞をイーグル培地のダ
ルベッコ(Dulbecco)の変更、10%の胎児仔
ウシ血清、2ミリモルのグルタミン、4.5mg/ml
のグルコース、10mg/mlの硫酸ストレプトマイシ
ンおよび60mg/mlのペニシリンKの中で80%の
全面成長に成長させる。PBSで2回洗浄した後、0.
5mlのトリプシン溶液を添加する。細胞を10分間イ
ンキュベーションし、そして400mg/mlのDEA
Eデキストランおよび0.1ミリモルのクロロクインを
含有する4mlのDMEMの中に再懸濁した20mgの
精製したプラスミドを添加する。細胞を4時間インキュ
ベーションし、次いで10%のDMSOのショックを2
分間実施する。PBSで2回洗浄した後、DMEM中に
10%の胎児仔ウシ血清(FCS)、2ミリモルのグル
タミン、4.5g/mlのグルコース、2ミリモルのペ
ニシリンおよびストレプトマイシン、および1ミリモル
のCdCl2を含有するインキュベーション培地を添加
する。プレートを37℃において72時間インキュベー
ションした後、収穫する。
【0029】このアデニリルシクラーゼのタンパク質
は、1165アミノ酸から構成され、カイト−ドーリト
ル(Kyte−Doolittle)の方法(11)に
より2次構造について分析する(図8)。ソフトウェ
ア、マクベクター(MacVector)3.5(IB
I、コネチカット州ニューヘブン)を使用してヒドロパ
シーのプロットを作成し、これによりこの心臓のアデニ
リルシクラーゼの膜関係構造を同定する。カイト(Ky
te)およびドーリトル(Doolittle)の方法
を7ウィンドウの大きさで使用する。
【0030】図8に示すように、12のピークに番号を
付す。これらのピークはトランスメンブレンのスパニン
グ領域を表す。これらの結果が示唆するように、この心
臓のアデニリルシクラーゼは12のトランスメンブレン
のスパニング領域、ならびに中央および末端に位置する
大きい細胞質ループを有する。トランスメンブレン位置
において、第5の細胞外ループは最大である(第9と第
10のトランスメンブレンのスパンの間)。
【0031】N末端テイルの150アミノ酸が細胞質の
中に位置し、次いで154アミノ酸の6−トランスメン
ブレン領域(アミノ酸位置151−304)。次いで細
胞質ドメインの363アミノ酸(305−667)が位
置し、次いで242アミノ酸の第2の6−トランスメン
ブレンスパニングドメイン(668−909)が位置
し、引き続いて256アミノ酸の他の細胞質ドメイン
(910−1165)が位置する。こうして、それは反
復した形態の6−トランスメンブレンのスパニング領域
および大きい疎水性細胞質ドメインを作る。
【0032】図9、心臓のアデニリルシクラーゼのB型
およびA型の間のDNAのドットマトリックスの比較、
に示すように、2つの大きい疎水性細胞質ループは互い
との72〜80%の相同性を示す。2つのトランスメン
ブレンのスパニング部分の間の相同性は、また、高い
(44−45%)。
【0033】こうして、これらの2つの心臓のシクラー
ゼは明瞭に互いに区別されるが、他の型のシクラーゼ、
例えば、I型およびIII型とより非常に高い相同性を
有する。したがって、これらの心臓のアデニリルシクラ
ーゼを全体のアデニリルシクラーゼの族の新しいサブク
ラスとしてカテゴリー化することは合理的である。2つ
の心臓のシクラーゼの間の唯一の明確な差は、A型がN
末端の細胞質ドメインを欠如するが、B型は長さが15
0アミノ酸のこのようなドメインを有することである。
【0034】このタンパク質の膜関連二次構造(図8の
結果に基づく)を哺乳動物のアデニリルシクラーゼの異
なる型(I、II、III型および心臓の型)の間によ
く保存される。それらのすべては、6−トランスメンブ
レンのスパニング領域の存在により中断された、2つの
大きい細胞質のループを有する。異なる型のアデニリル
シクラーゼの間の相同性は細胞質部分の中にのみ保存さ
れるが、他の部分は構造的に類似する。さらに、同一の
アデニリルシクラーゼタンパク質において、2つの細胞
質部分の間の相同性はまた維持される。これが示唆する
ように、細胞質部分は遺伝子の重複の結果である。
【0035】心臓におけるアデニリルシクラーゼの活性
のレベルは心不全の発生と相関関係をもつことが示唆さ
れる。非欠損のない心臓におけるそれと比較して欠損の
ある心臓においてシクラーゼ活性は有意に減少する(1
0、18、19、20)。これらの論文は、シグナルの
形質導入経路における末梢の調節、すなわち、シクラー
ゼのレベルにおける調節が存在することを示唆してい
る。事実、心臓におけるアデニリルシクラーゼの活性の
減少は心不全の発生における主要な因子であることがあ
る。こうして、本発明の新規な心臓のアデニリルシクラ
ーゼを使用して、そのシクラーゼの活性を刺激する化合
物についてスクリーニングする。
【0036】この心臓のアデニリルシクラーゼの生化学
的性質を、CMT細胞(COS細胞の誘導体)を使用す
る一時的発現系において検査する。CMT細胞はゲノム
の中のメタロチオネインプロモーターにより推進される
T−抗原を含有する。こうして、培地の中の重金属で誘
発することによって、CMT細胞はCOS細胞より多く
のT−抗原を生産することができる。全体の解読配列を
含有するアデニリルシクラーゼcDNAの4.0kbの
断片を前述のpcDNAampプラスミドの中に挿入す
る。
【0037】心臓のアデニリルシクラーゼcDNAを有
する発現ベクターpcDNAampでトランスフェクシ
ョンした膜のアデニリルシクラーゼ活性を次のようにし
てアッセイする。トランスフェクションしたCMT細胞
をPBSで2回洗浄し、そして氷上の50ミリモルのト
リス(pH8.0)、1ミリモルのEDTA、10ミリ
モルのPMSF(フェニルメチルスルホニルフルオライ
ド)、100Uのロイペプチンおよび50Uの卵白トリ
プシン阻害因子(ETI)を含有する3mlの冷たい緩
衝液の中にかき落として入れる。膜をポリトロン(Po
lytronR)の中で均質化し(10秒間6に設定す
る)、そして4℃において800×で10分間遠心す
る。さらに、上澄み液を10×gで4℃において4分間
遠心する。生ずる沈澱物を50ミリモルのトリス(pH
8.0)、1ミリモルのEDTA、1ミリモルのPMS
F、50Uのロイペプチンおよび50UのETIの中に
5mg/mlの濃度に再懸濁させる。この粗製の膜溶液
をアデニリルシクラーゼのアッセイに使用する。
【0038】アデニリルシクラーゼのアッセイはサロモ
ン(Salomon)の方法(21)により実施する。
簡単に述べると、CMT細胞からの粗製の膜を1ミリモ
ルのリン酸クレアチン、8mg/mlのクレアチンホホ
キナーゼ、4ミリモルのHEPES(pH8.0)、2
ミリモルのMgCl2、0.1ミリモルのc−AMP、
0.1ミリモルのATP、および32P−ATP(0.5
〜5mCi/アッセイ管)を含有する溶液の中に再懸濁
させる。反応混合物を37℃において30分間インキュ
ベーションし、そして反応を100mlの2%のダウリ
ル硫酸ナトリウムの添加により停止させる。カラムから
の回収をモニターするために、3H標識c−AMPを使
用する。環状AMPをドウウェクス(Dowex)およ
びアルミナのカラムを通過させることによってATPか
ら分離し、そして放射能をシンチレーションカウターに
よりカウントする。使用した膜のタンパク質濃度をブラ
ッドッフォード(Bradford)法(22)によ
り、標準としてウシ血清アルブミンを使用して測定す
る。
【0039】トランスフェクションしないCMT細胞か
らの膜を対照として使用する。アデニリルシクラーゼ活
性のアッセイの結果を表1に示す:
【0040】
【表1】 表1 基底* NaF* GTPqS* フォルスコリン* 対照 4±0.7 17±3 30±5 61±11 トランスフェ クションした 9±1 46±5 114±12 223±27 *対照<トランスフェクションした、p<0.05、対照(n=6)、トランスフェクションした(n=8) このcDNAにより発現されたアデニリルシクラーゼ
は、10ミリモルのフッ化物、100ミリモルのCTP
qSおよび100ミリモルのフォルスコリンにより良好
に刺激される。それは対照により2.7、3.8および
3.7倍多い刺激を示す。値は±標準偏差で示す。
【0041】トランスフェクションした細胞の中のアデ
ニリルシクラーゼの基底活性の増加は、また、観測され
る。これは心臓の組織において見られる高い基底シクラ
ーゼ活性と一致する。
【0042】心臓のアデニリルシクラーゼ(B型)の組
織の分布を明瞭にするために、ノザンブロッティングを
種々の組織からのmRNAを使用して実施する。メッセ
ンジャーRNAをグアニジウムナトリウム(20)およ
びオリゴ−dTのカラムを使用して種々のイヌ組織(心
臓、脳、精巣、骨格筋、腎臓および肺)から精製する。
5mgのmRNAを各アッセイのために使用する(ブロ
ットのレーン当たり)。
【0043】ブロットを50%のホルムアミド、5×S
SC、5×デンハルト(Denhardt)溶液、25
ミリモルのNaPO4(pH6.5)、0.25mg/
mlの子ウシ胸腺DNAおよび0.1%のSDSを含有
する溶液の中で42℃において2時間インキュベーショ
ンした後、プローブを添加する。アデニリルシクラーゼ
cDNAのクローン#27からの全体の5.4kbのC
DNA断片をプローブとして使用する。プローブは32
−dCTPを使用してマルチプライマーランダム標識つ
け法により作る。ハイブリダイゼーションは42℃にお
いて18時間実施し、次いでストリンジェントの増加す
る条件下に洗浄する。次いで、ブロットをオートラジオ
グラフィーにかける。
【0044】ノザンブロット分析の結果を図10に描写
し、これらの結果が示唆するように、メッセージは心臓
において、ならびに脳において、最も豊富であるが、他
の組織、例えば、精巣、骨格筋、腎臓および肺における
発現は非常に少ない。
【0045】クローン#27からの断片とハイブリダイ
ゼーションするメッセージの単一のクラスは6kbの大
きさであり、A型のシクラーゼについてのcDNAを含
有するクローン#113のメッセージ(5および7k
b)と明瞭に区別される。
【0046】引用文献 1、サルター(Salter)、R.S.、et a
l.、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー(J.Biol.Chem.)、256、9830−
9833(1981)。
【0047】2、プフェウッファー(Pfeuffe
r)、E.、et al.、EMBOJ.、、367
5−3679(1985)。
【0048】3、モルナー(Mollner)、S.、
et al.、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・バイ
オケミストリー(Eur.J.Biochem.)、
95、281−286(1991)。
【0049】4、リビングストーン(Livingst
one)、M.S.、et al.、細胞(Cel
l)、37、205−215(1985)。
【0050】5、クルピンスキー(Krupinsk
i),J.、et al.、サイエンス(Scienc
e)、244、1558−1564(1989)。
【0051】6、タング(Tang)、W−T、et
al.、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミスト
リー(J.Biol.Chem.)、266、8595
−8603(1991)。
【0052】7、バカルヤー(Bakalyar)、
H.A.およびリード(Reed)、R.R.、サイエ
ンス(Science)、250、1403−1406
(1990)。
【0053】8、プフェウッファー(Pfeuffe
r)、E.、et al.、プロシーディングス・オブ
・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Pr
oc.Natl.Acad.Sci.)USA、82
3086−3090(1985)。
【0054】9、モルナー(Mollner)、S.お
よびプフェウッファー(Pfeuffer)、T.、ヨ
ーロピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー
(Eur.J.Biochem.)、171、265−
271(1988)。
【0055】10、チェン(Chen)、L.、et
al.、ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティ
ゲーション(J.Clin.Invest.)、87
293−298(1991)。
【0056】11、カイト(Kyte)、J.およびド
ーリトル(Doolittle)、R.F.、ジャーナ
ル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J.Mol.
Biol.)、157、105−132(1982)。
【0057】12、ワトソン(Watson)、C.
J.およびジャクソン(Jackson)、J.F.、
DNAのクローニング:実際のアプローチ(DNA C
loning:A Practical Approa
ch)、グロウバー(Glover)、D.M.編、V
ol.1、pp.79−88(1985)。
【0058】13、テイバー(Tabor)、S.およ
びリチャードソン(Richardson)、C.
C.、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデ
ミー・オブ・サイエンシズ(Proc.Natl.Ac
ad.Sci.)USA、84、4767−4771
(1987)。
【0059】14、インニス(Innis)、M.
A.、et al.、プロシーディングス・オブ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ(Proc.
Natl.Acad.Sci.)USA、85、943
6−9440(1988)。
【0060】15、コザク(Kozak)、M.、ジャ
ーナル・オブ・セル・バクテリオロジー(J.Cell
Biol.)、108、229−241(198
9)。
【0061】16、マニアチス(Maniatis)、
et al.、分子クローニング:実験室のマニュアル
(Molecular Cloning:A Labo
ratory Manual)、コールド・スプリング
・ハーバー・ラボラトリー(Cold Spring
Harbor Laboratory)、(198
2)。
【0062】17、グーラブ(Goolub)、E.
I.、et al.、核酸の研究(Nucleic A
cids Research)、17、4902(19
89)。
【0063】18、ロベレチト(Robberech
t)、P.、et al.、Biochem.Phar
macol.30、385−387(1981)。
【0064】19、チャテライン(Chatelai
n)、P.、et al.、ヨーロピアン・ジャーナル
・オブ・ファーマコロジー(Eur.J.Pharma
col.)、72、17−25(1981)。
【0065】20、パーマー(Palmer)、G.
C.およびグリーンバーグ(Greenberg)、
S.、ファーマコロジー(Pharmacolog
y)、19、156−162(1979)。
【0066】21、サロモン(Salomon)、
Y.、Adv.Cyclic nucleotide
Res.、10、35−55(1979)。
【0067】22、ブラッドフォード(Bradfor
d)、M.、アナリティカル・バイオケミストリー(A
nal.Biochem.)、73、248(197
6)。
【0068】23、チョムクジンスキー(Chomcz
ynski)、P.およびサッチ(Sacchi)、
N.、アナリティカル・バイオケミストリー(Ana
l.Biochem.)、162、156−159(1
987)。
【0069】SEQ ID NO:1 配列の型:核酸 配列の長さ:3721塩基対 鎖:一本鎖 トポロジー:直線
【0070】
【化1】
【0071】
【化2】
【0072】
【化3】
【0073】
【化4】
【0074】
【化5】
【0075】
【化6】
【0076】
【化7】
【0077】
【化8】
【0078】
【化9】
【0079】
【化10】
【0080】
【化11】
【0081】
【化12】
【0082】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。
【0083】1、そのヌクレオチド配列の実質的な部分
として、図2乃至図7に描写する配列、またはその一部
分、あるいは生物学的に活性な心臓のアデニリルシクラ
ーゼをエンコードする、前記配列の生物学的同等の配列
を有する、精製および分離された遺伝子。
【0084】2、上記第1項記載の遺伝子を発現ベクタ
ーの中に組み込み、宿主細胞を前記ベクターで形質転換
し、そして形質転換された宿主細胞を遺伝子の発現を生
ずる条件下に培養する、ことからなる、心臓のアデニリ
ルシクラーゼを産生する方法。
【0085】3、発現ベクターはバクテリア、ウイル
ス、酵母菌、昆虫または哺乳動物の細胞系からなる、上
記第2項記載の方法。
【0086】4、発現ベクターはpcDNAamp/2
7−6である、上記第3項記載の方法。
【0087】5、上記第1項記載の遺伝子を含む発現ベ
クター。
【0088】6、前記ベクターはバクテリア、ウイル
ス、酵母菌、昆虫または哺乳動物の細胞系からなる、上
記第5項記載の発現ベクター。
【0089】7、プラスミドである、上記第6項記載の
発現ベクター。
【0090】8、pcDNAamp/27.6である、
上記第7項記載の発現ベクター。
【0091】9、上記第1項記載の遺伝子を組み込んだ
発現ベクターで形質転換された宿主細胞(ATCC 6
8826)。
【0092】10、pcDNAamp/27−6で形質
転換されたE.coli DH5アルファ菌株である、
上記第9項記載の細胞。
【0093】11、そのアミノ酸配列の実質的な部分と
して、図2乃至図7に描写する配列、またはその一部
分、あるいは心臓のアデニリルシクラーゼの生物学的活
性を保持する、前記配列の生物学的同等の配列を有す
る、精製および分離された心臓のアデニリルシクラー
ゼ。
【図面の簡単な説明】
【図1】心臓のアデニリルシクラーゼ(B型)の部分的
制限地図およびcDNAのクローンを描写する。パネル
AはアデニリルシクラーゼcDNAの部分的制限地図を
描写する。解読部分はボックスで囲まれており、そして
斜線を施したボックスはポリアデニル化部位を示す。N
はNarI制限部位であり、SはSphIであり、SS
はSspIでありそしてPはPstIである;ATGは
翻訳開始コドンを示し、そしてTAGは翻訳停止コドン
を示す。パネルBは、イヌの心臓のggt10ライブラ
リーから得られた、番号6および27の2つのcDNA
のクローンを描写する。
【図2】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図3】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図4】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図5】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図6】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図7】心臓のアデニリルシクラーゼのDNAおよび予
測されるアミノ酸配列を描写する。全体の解読配列、な
らびに5’および37非翻訳配列が示されている。全体
の配列決定はセクエナーゼ(Sequenase)また
はTaqポリメラーゼを使用してジデオキシ配列決定に
より2回2方向に実施される。矢印はオープンリーディ
ングフレームの中の可能な翻訳開始部位(ATG)を示
す。このATGは大部分の保存されたコザク(Koza
k)コンセンサス配列により達成される。
【図8】心臓のアデニリルシクラーゼのヒドロパシーの
プロットを描写する。マクベクター(MacVecto
r)3.5のソフトウェアを使用して、心臓のアデニリ
ルシクラーゼの膜関係構造を分析する。カイト(Kyt
e)およびドーリトル(Doolittle)(11)
を7のウィンドウの大きさで使用する。
【図9】心臓のアデニリルシクラーゼのA型およびB型
の間のDNAのドットのマトリックスの比較を描写す
る。マクベクター(MacVector)3.0のソフ
トウェアを使用して、65%のストリンジェンシーおよ
び8のウィンドウの大きさで分析する。
【図10】心臓のアデニリルシクラーゼcDNAからの
断片により種々のイヌの組織のノザンブロット分析を描
写する。レーンは次の通りである:H−心臓、B−脳、
T−精巣、S−骨格筋、K−腎臓、L−肺。標準(キロ
塩基(kb))はブロットの左にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 そのヌクレオチド配列の実質的な部分と
    して、図2乃至図7に描写する配列、またはその一部
    分、あるいは生物学的に活性な心臓のアデニリルシクラ
    ーゼをエンコードする、前記配列の生物学的同等の配列
    を有する、精製および分離された遺伝子。
  2. 【請求項2】 請求項1の遺伝子を発現ベクターの中に
    組み込み、宿主細胞を前記ベクターで形質転換し、そし
    て形質転換された宿主細胞を遺伝子の発現を生ずる条件
    下に培養する、ことからなる、心臓のアデニリルシクラ
    ーゼを産生する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の遺伝子を含む発現ベクター。
  4. 【請求項4】 請求項1の遺伝子を組み込んだ発現ベク
    ターで形質転換された宿主細胞(ATCC 6882
    6)。
  5. 【請求項5】 そのアミノ酸配列の実質的な部分とし
    て、図2乃至図7に描写する配列、またはその一部分、
    あるいは心臓のアデニリルシクラーゼの生物学的活性を
    保持する、前記配列の生物学的同等の配列を有する、精
    製および分離された心臓のアデニリルシクラーゼ。
JP4331027A 1991-11-18 1992-11-17 心臓のアデニリルシクラーゼのクローニングおよび特性決定 Pending JPH05276961A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/793,961 US5334521A (en) 1991-11-18 1991-11-18 Cloning and characterization of a cardiac adenylyl cyclase
US793961 1991-11-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05276961A true JPH05276961A (ja) 1993-10-26

Family

ID=25161268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4331027A Pending JPH05276961A (ja) 1991-11-18 1992-11-17 心臓のアデニリルシクラーゼのクローニングおよび特性決定

Country Status (8)

Country Link
US (2) US5334521A (ja)
EP (1) EP0543137A1 (ja)
JP (1) JPH05276961A (ja)
AU (1) AU666146B2 (ja)
CA (1) CA2082986A1 (ja)
NZ (1) NZ245068A (ja)
TW (1) TW242162B (ja)
ZA (1) ZA928877B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2188950C (en) * 1994-04-26 2001-07-03 James R. Broach Functional expression of mammalian adenylyl cyclase in yeast
WO1996005221A1 (en) * 1994-08-16 1996-02-22 Human Genome Sciences, Inc. Calcitonin receptor
US6306830B1 (en) 1996-09-05 2001-10-23 The Regents Of The University Of California Gene therapy for congestive heart failure
US6752987B1 (en) 1995-02-28 2004-06-22 The Regents Of The University Of California Adenovirus encoding human adenylylcyclase (AC) VI
AU3027797A (en) * 1996-05-24 1998-01-05 Novartis Ag Recombinat rna 3'-terminal phosphate cyclases and production methods thereof
CA2262406C (en) * 1996-09-05 2010-12-07 The Regents Of The University Of California Gene therapy for congestive heart failure
JP2002514926A (ja) * 1997-07-01 2002-05-21 シーオーアール セラピューティクス インコーポレイテッド ヒト・アデニル酸シクラーゼのクローニングおよび特性評価
US6465237B1 (en) 1997-07-01 2002-10-15 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Cloning and characterization of a human adenylyl cyclase
WO2000012526A1 (en) * 1998-08-28 2000-03-09 Princeton University NOVEL TARGETS OF p53 REGULATORY ACTIVITY
AU2460001A (en) * 1999-12-27 2001-07-09 Regents Of The University Of California, The Gene therapy for congestive heart failure
MXPA05005653A (es) * 2002-11-27 2005-11-23 Artesian Therapeutics Inc Determinacion y seleccion terapeutica de genes de insuficiencia cardiaca.

Also Published As

Publication number Publication date
AU666146B2 (en) 1996-02-01
US5334521A (en) 1994-08-02
US5578481A (en) 1996-11-26
AU2844992A (en) 1993-05-20
CA2082986A1 (en) 1993-05-19
EP0543137A1 (en) 1993-05-26
NZ245068A (en) 1995-05-26
ZA928877B (en) 1993-05-12
TW242162B (ja) 1995-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Emorine et al. Structure of the gene for human beta 2-adrenergic receptor: expression and promoter characterization.
JPH05268967A (ja) キメラインターロイキン5受容体/イムノグロブリンポ リペプチド
JPH05276961A (ja) 心臓のアデニリルシクラーゼのクローニングおよび特性決定
JP2554418B2 (ja) ヒトインターロイキン−5受容体のα鎖又はその一部、特にshIL5RαをコードするDNA及びそれを含むベクター、このベクターで形質転換された宿主細胞、ならびにその製造及び利用方法
AU657780B2 (en) Cloning and characterization of a cardiac adenylyl cyclase
JP2003500016A (ja) hOB−BP2h組成物、方法およびその使用
WO2001038371A1 (fr) Nouveau polypeptide glutamate arnt synthetase 58 d'origine humaine et polycnucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001038522A1 (fr) Nouveau polypeptide, histone humaine h2a.21, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001038379A1 (fr) Nouvelle proteine ribosomique humaine l23 a base d'un polypeptide et polynucleotide codant cette proteine
WO2001038540A1 (fr) Nouveau polypeptide, la methionyl arnt synthetase humaine de 29 kda, et polynucleotide codant pour ledit polypeptide
WO2001038545A1 (fr) Nouveau polypeptide, acetyle galactosyle transferase 45 humain et polynucleotide codant ce polypeptide
WO2001029228A1 (fr) Nouveau polypeptide, caseine kinase humaine 48, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2003099995A2 (en) Murine ortholog of the human disrupted-in-schizophrenia 1 gene
WO2001031032A1 (en) Novel polypeptide, human vacuolar h+-atpase c subunit 42 and polynucleotide encoding it
WO2001038389A1 (fr) Nouvelle proteine ribosomique l14.22 a base d'un polypeptide et polynucleotide codant cette proteine
WO2001046439A1 (fr) Nouveau polypeptide, proteine dnaj humaine 39, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001055418A1 (fr) Nouveau polypeptide, unite de repetition hexapeptidique humaine 20, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001000664A2 (en) Secreted alpha-helical protein-36
WO2001031022A1 (fr) Nouveau polypeptide, arginyl arnt synthetase 44, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001038370A1 (fr) Nouvelle sous-unite 49 de l'activateur de transcription polypeptidique et polynucleotide codant ce polypeptide
JP2001037482A (ja) ヒト蛋白質とcDNA[1]
WO2001038380A1 (fr) Nouveau polypeptide, proteine humaine 56 de regulation du noyau cellulaire, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001049735A1 (fr) Nouveau polypeptide, proteine humaine 23 g, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
WO2001096570A1 (fr) Nouveau polypeptide, sous-unite beta 10 de sodium-potassium adenosine triphosphatase, et polynucleotide codant ce polypeptide
WO2001038539A1 (fr) Nouveau polypeptide, helicase 84 d'arn atp-dependante humaine et polynucleotide codant pour ce polypeptide