JPH0527562U - 極低温装置の輻射シールド構造 - Google Patents

極低温装置の輻射シールド構造

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JPH0527562U
JPH0527562U JP7529191U JP7529191U JPH0527562U JP H0527562 U JPH0527562 U JP H0527562U JP 7529191 U JP7529191 U JP 7529191U JP 7529191 U JP7529191 U JP 7529191U JP H0527562 U JPH0527562 U JP H0527562U
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JP
Japan
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heat exchanger
radiation shield
heat
shield plate
lowest temperature
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JP7529191U
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Inventor
正明 赤松
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ低コストの構造で、極低温環境部へ
の熱侵入を効果的に防ぐ。 【構成】 複数の熱交換器H1〜H5のうち少なくとも
最低温の熱交換器H5を囲む輻射シールド板18と、上
記最低温側の熱交換器H5を除く熱交換器H3等とをサ
ーマルアンカー20で連結することにより、このサーマ
ルアンカー20を媒介として上記熱交換器H3等と輻射
シールド板18との間で熱伝達を行わせる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ヘリウム、水素等の低沸点ガスを冷媒とする冷凍機や液化機等をは じめとする極低温装置において、極低温環境部への輻射による熱侵入を防ぐため の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヘリウムガスや水素ガス等を冷媒とする冷凍機や液化機等においては、その極 低温環境部、特に最低温側の熱交換器に対して輻射による熱侵入が発生するのを 防ぐため、上記熱交換器等を輻射シールド板で囲むといったことが良く行われる 。このような構造において、上記熱交換器等を極低温状態に良好に維持するため には、上記輻射シールド板を十分に冷却する必要がある。
【0003】 そこで、特開昭61−217567号公報には、極低温装置に設けられた複数 の熱交換器群のうち、最高温側の熱交換器を円筒状に形成し、この熱交換器で他 の熱交換器を外側から囲むようにしたものが開示されている。この構造によれば 、最高温側熱交換器自身を輻射シールド部材として機能させることにより、この 輻射シールド部材は自ずと低温状態に維持されることとなる。
【0004】 また、特開平1−139959号公報には、冷凍機ユニットのコールドヘッド から冷却されたガスを導出し、その冷熱を配管を介して輻射シールド板に伝達す るようにしたものが示されている。この構造において、シールド板冷却管は輻射 シールド板と接触する状態で配置されており、上記輻射シールド板冷却用のガス が上記コールドヘッドとシールド板冷却管との間を循環することにより輻射シー ルド板が冷却される。
【0005】 また、特開昭61−250482号公報には、寒冷発生用の膨張機の排気管を 主要系統から分岐し、この膨張機から排出された冷却ガスの一部を輻射シールド 板に供給してこれを冷却するとともに、このシールド板冷却に寄与したガスを低 圧ライン側に戻すようにしたものが示されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記特開昭61−217567号公報の装置では、最高温側の熱交換器に輻射 シールド部材としての機能をもたせるため、この熱交換器を特殊な形状、すなわ ち他の熱交換器を囲むような円筒状に形成しなければならず、製造に手間を要し 、装置全体のコストアップを招く不都合がある。
【0007】 また、特開平1−139959号公報や特開昭61−250482号公報記載 の装置では、冷媒ガスの供給により輻射シールド板の冷却を行っているので、上 記冷媒ガスを通すための配管が必要であり、その設置作業に手間を要し、前記公 報の装置と同様にコストアップは免れ得ない。また、一般に上記配管は非常に長 いものとなるので、この配管の途中には適宜継手を配さなければならず、この継 手部分における冷媒ガスの漏れが懸念される。
【0008】 本考案は、このような事情に鑑み、簡単かつ低コストの構造で、極低温環境部 への熱侵入を効果的に抑えることができる極低温装置の輻射シールド構造を提供 することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、圧縮手段と、複数の熱交換器と、膨張手段とを備え、圧縮手段で圧 縮された流体を上記熱交換器を通して膨張手段へ導き、再び上記熱交換器を通し て上記圧縮手段へ戻すように構成された極低温装置において、上記複数の熱交換 器のうち少なくとも最低温の熱交換器を輻射シールド部材で囲むとともに、この 輻射シールド部材と上記最低温の熱交換器を除くいずれかの熱交換器とを連結す る熱伝導部材を備えたものである。
【0010】 なお、ここでいう熱伝導部材の材質は、輻射シールド部材と同様に熱伝導性の 高い材料、例えば銅やアルミニウム等が好適である。
【0011】
【作用】
上記構成によれば、熱伝達部材を媒介として、特定の熱交換器と輻射シールド 部材との間で熱伝達が行われることにより、輻射シールド部材が十分に冷却され 、これに囲まれた熱交換器が低温に維持される。
【0012】
【実施例】
本考案の第1実施例を図1に基づいて説明する。なお、ここではヘリウム冷凍 機について説明するが、本考案ではその対象ガスを特に問わず、水素等の冷凍機 その他液化機等にも容易に適用し得るものである。
【0013】 図1に示すヘリウム冷凍機は、圧縮機(圧縮手段)10を備え、その吐出側に 高圧ラインHLが、吸込側に低圧ラインLLが接続されている。両ラインHL, LLは極低温サイクルを構成しており、上記圧縮機10で圧縮されたヘリウムガ スは、熱交換器H1〜H5を通り、JT弁(膨張手段)12及び冷凍負荷14に 至った後、上記熱交換器H5〜H1を通じて上記圧縮機10内に戻る。また、上 記高圧ラインHLは、熱交換器H1,H2の間の位置から膨張タービンT1、熱 交換器H3、膨張タービンT2を順に通る寒冷発生ラインCLに分岐しており、 このラインCLは低圧ラインLLに至っている。
【0014】 上記5つの熱交換器H1〜H5は、膨張タービンT1,T2等とともに真空断 熱容器16内に収容されているが、さらに、最低温側の熱交換器H5を含む低温 側の3つの熱交換器H3〜H5は輻射シールド板18によって囲まれた状態とな っている。この輻射シールド板18は、この実施例では、上向きに開口する容器 状、すなわち、円筒状の側壁と円板状の底壁を有する形状に形成されており、そ の材質としては、アルミニウム、銅等のように、熱伝導性が高く、かつ輻射率の 小さいものが好適である。
【0015】 さらに、この冷凍機の特徴として、上記輻射シールド板18内に位置する熱交 換器H3〜H5のうち最も高温側の熱交換器H3の高温端と、上記輻射シールド 板18とが、サーマルアンカー20を介して連結されている。より具体的に、こ のサーマルアンカー20は、図2,3に示すように、取付部22と連結部21と からなる略L字状の側面形状を有し、上記取付部22が熱交換器H3の側壁に固 定された状態で、連結部21が熱交換器H3の外側方向に突出している。
【0016】 なお、このサーマルアンカー20を熱交換器H3に固定する手段としては、溶 接、半田付け、鑞付け等が好適であり、その他、ボルト締め等の周知の手段等を 用いることが可能であるが、いずれの手段を用いる場合にも、サーマルアンカー 20と熱交換器H3との密着性を高く保持することが重要である。また、このサ ーマルアンカー20を熱交換器H3の本体と一体に形成するようにしても良い。
【0017】 サーマルアンカー20の材質としては、銅、アルミニウム等、熱伝導性の高い ものが好適であるが、このサーマルアンカー20と熱交換器H3との接合、ある いはサーマルアンカー20と輻射シールド板18との接合を溶接等で行う場合に は、接合部材同士の材質を等しく設定することにより施工が容易となる。
【0018】 一方、輻射シールド板18において上記サーマルアンカー20に対応する位置 には、施工用の窓19が形成されるとともに、この窓19の下辺部から内側に連 結部18aが突出しており、この連結部18aと上記サーマルアンカー20の連 結部21とが接合されることにより、熱交換器H3と輻射シールド板18との連 結が行われている。上記両連結部18a,22同士の接合も、その具体的な手段 は問わず、両者の密着性を保持できる範囲で、溶接、半田付け、鑞付けをはじめ とする種々の手段が適用可能である。
【0019】 このような構造によれば、サーマルアンカー20を媒介として、熱交換器H3 から輻射シールド板18へ熱伝達が行われることにより、輻射シールド板18が 十分に冷却され、これに囲まれた熱交換器H3〜H5は低温状態に良好に維持さ れる。すなわち、この構造によれば、冷媒ガス等を用いることなく、既設の熱交 換器H3と輻射シールド板18とをサーマルアンカー20で連結するだけの簡単 かつ低コストの構造で、輻射シールド板18を効果的に冷却することができ、装 置全体のコストアップや冷媒ガスの漏洩の懸念といった従来の問題点を解消する ことができる。
【0020】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例として次のような態 様を採ることも可能である。
【0021】 (1) 本考案は、最低温側の熱交換器の極低温状態を保つことが最終的な目的で あり、従って、輻射シールド部材と連結する熱交換器は最低温側の熱交換器を除 く熱交換器の中からその装置の性能に応じて適当なものを適宜選択すれば良い。 例えば上述のヘリウム冷凍機においては、図4に示すように最高温側の熱交換器 H1の低温端と輻射シールド板18とを連結するようにしても良いし、あるいは 図5,6に示すように、最高温側から数えて2段目の熱交換器の高温端あるいは 低温端と輻射シールド板18とを連結するようにしても良い。
【0022】 (2) 本考案では輻射シールド部材の具体的な形状を問わず、少なくとも最低温 側の熱交換器を囲むような範囲で適宜設定すればよい。また、この輻射シールド 部材により囲まれる熱交換器の個数も特に問わない。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案は、複数の熱交換器のうち少なくとも最低温の熱交換器を 囲む輻射シールド部材と、上記最低温の熱交換器を除くいずれかの熱交換器とを 熱伝導部材で連結することにより、この熱伝導部材を媒介として上記熱交換器と 輻射シールド部材との間で熱伝達を行わせるようにしたものであるので、従来装 置のように特殊な形状の熱交換器や冷媒ガスを用いることなく、極めて簡単かつ 低コストの構造で上記輻射シールド部材を効果的に冷却することができ、この輻 射シールド部材で囲まれた極低温環境部への熱侵入を十分に抑えることができる 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるヘリウム冷凍機のフ
ロー図である。
【図2】上記ヘリウム冷凍機における輻射シールド板と
熱交換器との連結構造を示す斜視図である。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】輻射シールド板と熱交換器との連結構造の他の
例を示すフロー図である。
【図5】輻射シールド板と熱交換器との連結構造の他の
例を示すフロー図である。
【図6】輻射シールド板と熱交換器との連結構造の他の
例を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 圧縮機 H1〜H5 熱交換器 18 輻射シールド板 20 サーマルアンカー(熱伝導部材) HL 高圧ライン LL 低圧ライン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮手段と、複数の熱交換器と、膨張手
    段とを備え、圧縮手段で圧縮された流体を上記熱交換器
    を通して膨張手段へ導き、再び上記熱交換器を通して上
    記圧縮手段へ戻すように構成された極低温装置におい
    て、上記複数の熱交換器のうち少なくとも最低温の熱交
    換器を輻射シールド部材で囲むとともに、この輻射シー
    ルド部材と上記最低温の熱交換器を除くいずれかの熱交
    換器とを連結する熱伝導部材を備えたことを特徴とする
    極低温装置の輻射シールド構造。
JP7529191U 1991-09-19 1991-09-19 極低温装置の輻射シールド構造 Pending JPH0527562U (ja)

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