JPH05275096A - 固体電解質燃料電池用緻密質基板、それを用いた固体電解質燃料電池及びその製造方法 - Google Patents
固体電解質燃料電池用緻密質基板、それを用いた固体電解質燃料電池及びその製造方法Info
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- JPH05275096A JPH05275096A JP4070944A JP7094492A JPH05275096A JP H05275096 A JPH05275096 A JP H05275096A JP 4070944 A JP4070944 A JP 4070944A JP 7094492 A JP7094492 A JP 7094492A JP H05275096 A JPH05275096 A JP H05275096A
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- Y10T29/49—Method of mechanical manufacture
- Y10T29/49002—Electrical device making
- Y10T29/49108—Electric battery cell making
- Y10T29/49114—Electric battery cell making including adhesively bonding
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電池取付部を穴あけ加工によることなく、
形成することができる作製が容易でコストが低減された
固体電解質燃料電池及びその製造方法、ならびにそのた
めの緻密質基板を提供すること。 【構成】 基部とそれより突出し、一方向に連続して
なる支持部と固定部及びこれらの間あるいは支持部の間
に形成された溝部とから構成される緻密質基板であっ
て、前記固定部の間の支持部上に少なくとも電池部材が
載置固定される載置部を設けたことを特徴とする固体電
解質燃料電池用緻密質基板。
形成することができる作製が容易でコストが低減された
固体電解質燃料電池及びその製造方法、ならびにそのた
めの緻密質基板を提供すること。 【構成】 基部とそれより突出し、一方向に連続して
なる支持部と固定部及びこれらの間あるいは支持部の間
に形成された溝部とから構成される緻密質基板であっ
て、前記固定部の間の支持部上に少なくとも電池部材が
載置固定される載置部を設けたことを特徴とする固体電
解質燃料電池用緻密質基板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電気化学反応を行わ
せ、電気エネルギーを取り出す固体電解質燃料電池（以
下ＳＯＦＣという）用緻密質基板、それを用いた固体電
解質燃料電池、及びその製造方法に関するものである。
せ、電気エネルギーを取り出す固体電解質燃料電池（以
下ＳＯＦＣという）用緻密質基板、それを用いた固体電
解質燃料電池、及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、細長い多孔質円筒支持管の表面
に、燃料電極、電解質、空気電極からなる単セルを複数
個形成し直列に接続した円筒型ＳＯＦＣ（特開昭５４−
７３２４６）や空気電極、インターコネクター、燃料電
極の三層からなる波状の相互接続壁で、燃料電極、電解
質、空気電極の三層からなる平板状の電池部を挾み込ん
だ平板型ＳＯＦＣ（特開昭６０−１００３７６）などが
知られている。
に、燃料電極、電解質、空気電極からなる単セルを複数
個形成し直列に接続した円筒型ＳＯＦＣ（特開昭５４−
７３２４６）や空気電極、インターコネクター、燃料電
極の三層からなる波状の相互接続壁で、燃料電極、電解
質、空気電極の三層からなる平板状の電池部を挾み込ん
だ平板型ＳＯＦＣ（特開昭６０−１００３７６）などが
知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ＳＯＦＣの実用化に際
し、円筒型ＳＯＦＣは、製作が比較的容易であるが、構
造上支持管を極端に薄くできないので、容積当たりの出
力性能があまり良くないという問題がある。また、平板
型ＳＯＦＣは、容積当たりの出力性能が高いけれども、
セル作製やガスシール、組立など製造が非常に困難であ
るという問題がある。そこで本発明者らは、上記問題を
解決するため特願平２−１０６６１０５号に開示される
固体電解質燃料電池を特許出願した。しかし、緻密質基
板に電池部材を取付ける部分を機械的に穴あけ加工によ
り行うため、その加工が困難で寸法精度の点でも問題が
あった。
し、円筒型ＳＯＦＣは、製作が比較的容易であるが、構
造上支持管を極端に薄くできないので、容積当たりの出
力性能があまり良くないという問題がある。また、平板
型ＳＯＦＣは、容積当たりの出力性能が高いけれども、
セル作製やガスシール、組立など製造が非常に困難であ
るという問題がある。そこで本発明者らは、上記問題を
解決するため特願平２−１０６６１０５号に開示される
固体電解質燃料電池を特許出願した。しかし、緻密質基
板に電池部材を取付ける部分を機械的に穴あけ加工によ
り行うため、その加工が困難で寸法精度の点でも問題が
あった。
【０００４】そのうえ、従来の製造方法では、複数の電
池部材を同時に製造したり、もしくは複数の電池部材を
同時に一体集合化するので、一つの電池部材に不都合生
じた場合には、セルスタックまたは電池部材の集合体全
部が不良となる恐れがあった。
池部材を同時に製造したり、もしくは複数の電池部材を
同時に一体集合化するので、一つの電池部材に不都合生
じた場合には、セルスタックまたは電池部材の集合体全
部が不良となる恐れがあった。
【０００５】そこで、本発明は、緻密質基板の電池取付
部を穴あけ加工によることなく形成することができ、従
って、作製が容易で、コストが低減され、信頼性の高い
ＳＯＦＣ及びその製造方法を提供することを目的とする
ものであり、又、そのための緻密質基板を提供すること
を目的とするものである。
部を穴あけ加工によることなく形成することができ、従
って、作製が容易で、コストが低減され、信頼性の高い
ＳＯＦＣ及びその製造方法を提供することを目的とする
ものであり、又、そのための緻密質基板を提供すること
を目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく、緻密質基板の構造について鋭意検討した結
果、緻密質基板に溝を設け、その溝にあらかじめ作製し
た電池を配設することが有効であることを知見し、本発
明に至った。
解決すべく、緻密質基板の構造について鋭意検討した結
果、緻密質基板に溝を設け、その溝にあらかじめ作製し
た電池を配設することが有効であることを知見し、本発
明に至った。
【０００７】すなわち、本発明は、(1) 基部とそれより
突出し、一方向に連続してなる支持部と固定部及びこれ
らの間あるいは支持部の間に形成された溝部とから構成
される緻密質基板であって、前記固定部の間の支持部上
に少なくとも電池部材が載置固定される載置部を設けた
ことを特徴とする固体電解質燃料電池用緻密質基板、
(2) 前記(1)記載の緻密質基板の載置部に複数の電池部
材、及び必要により板材が配され、これらの間が絶縁性
接着剤により接合され、隣接する電池部材を導電性部材
により連結されてなることを特徴とする固体電解質燃料
電池、(3)前記 (1)記載の緻密質基板の載置部に、複数
の電池部材及び必要により板材を配し、これらを絶縁性
接着剤により固着し、隣接する電池部材を導電性部材に
より接続することを特徴とする固体電解質燃料電池の製
造方法をその要旨とするものである。
突出し、一方向に連続してなる支持部と固定部及びこれ
らの間あるいは支持部の間に形成された溝部とから構成
される緻密質基板であって、前記固定部の間の支持部上
に少なくとも電池部材が載置固定される載置部を設けた
ことを特徴とする固体電解質燃料電池用緻密質基板、
(2) 前記(1)記載の緻密質基板の載置部に複数の電池部
材、及び必要により板材が配され、これらの間が絶縁性
接着剤により接合され、隣接する電池部材を導電性部材
により連結されてなることを特徴とする固体電解質燃料
電池、(3)前記 (1)記載の緻密質基板の載置部に、複数
の電池部材及び必要により板材を配し、これらを絶縁性
接着剤により固着し、隣接する電池部材を導電性部材に
より接続することを特徴とする固体電解質燃料電池の製
造方法をその要旨とするものである。
【０００８】本発明の固体電解質燃料電池用緻密質基板
１の一例を図１に示す。図１中、２は基部、３は固定
部、４は支持部、５は溝部、６は固定部の間にあって支
持部上に設けた載置部である。図１から明らかなように
本発明の固体電解質燃料電池は、前記緻密質基板の基部
から突出した支持部上の載置部と同じく基部から突出し
た固定部とにより複数の電池部材７を載置、固定してな
るものであり、その端部あるいは電池部材間には必要に
応じて緻密質板材８が配設される。電池部材及び板材は
絶縁性接着剤により緻密質基板１に固着される。このと
き、溝部５、電池部材７及び板材８とから緻密質基板１
に中空部１５が形成される。
１の一例を図１に示す。図１中、２は基部、３は固定
部、４は支持部、５は溝部、６は固定部の間にあって支
持部上に設けた載置部である。図１から明らかなように
本発明の固体電解質燃料電池は、前記緻密質基板の基部
から突出した支持部上の載置部と同じく基部から突出し
た固定部とにより複数の電池部材７を載置、固定してな
るものであり、その端部あるいは電池部材間には必要に
応じて緻密質板材８が配設される。電池部材及び板材は
絶縁性接着剤により緻密質基板１に固着される。このと
き、溝部５、電池部材７及び板材８とから緻密質基板１
に中空部１５が形成される。
【０００９】本発明に使用する、あらかじめ作製した電
池部材の第一のタイプは、図８、図９に示すように、多
孔質空気電極基板１１または多孔質燃料電極基板１６の
どちらか一方の電極材からなる多孔質基板上に、電解質
膜１２、もう一方の電極膜、すなわち燃料電極膜１３又
は空気電極膜１７の順に積層したものであり、第二のタ
イプは図１０、図１１に示すように、支持体となる多孔
質基板上１８に、空気電極膜１７（もしくは燃料電極膜
１３）、電解質膜１２、燃料電極膜１３（もしくは空気
電極膜１７）の順に積層したものである。
池部材の第一のタイプは、図８、図９に示すように、多
孔質空気電極基板１１または多孔質燃料電極基板１６の
どちらか一方の電極材からなる多孔質基板上に、電解質
膜１２、もう一方の電極膜、すなわち燃料電極膜１３又
は空気電極膜１７の順に積層したものであり、第二のタ
イプは図１０、図１１に示すように、支持体となる多孔
質基板上１８に、空気電極膜１７（もしくは燃料電極膜
１３）、電解質膜１２、燃料電極膜１３（もしくは空気
電極膜１７）の順に積層したものである。
【００１０】上記において、中空の緻密質基板１は、電
気的に絶縁体であるセラミックス材料が好ましく、例え
ばアルミナ、マグネシア、又はその混合物が適してい
る。
気的に絶縁体であるセラミックス材料が好ましく、例え
ばアルミナ、マグネシア、又はその混合物が適してい
る。
【００１１】電解質膜１２は、イットリア安定化ジルコ
ニア（以下ＹＳＺと呼ぶ）などが適しており、多孔質電
極基板および電極膜は、空気電極については、アルカリ
土類金属を添加したＬａＭｎＯ3やＬａＣｏＯ3などが適
しており、燃料電極については、Ｎｉ−ジルコニアサー
メットなどが適している。
ニア（以下ＹＳＺと呼ぶ）などが適しており、多孔質電
極基板および電極膜は、空気電極については、アルカリ
土類金属を添加したＬａＭｎＯ3やＬａＣｏＯ3などが適
しており、燃料電極については、Ｎｉ−ジルコニアサー
メットなどが適している。
【００１２】支持体となる多孔質基板１８は、開孔性セ
ラミックス材料が好ましく、例えば、アルミナ、マグネ
シア、およびその混合物、安定化ジルコニアなどが適し
ているが、電子的導電性を付与できればなお望ましい。
ラミックス材料が好ましく、例えば、アルミナ、マグネ
シア、およびその混合物、安定化ジルコニアなどが適し
ているが、電子的導電性を付与できればなお望ましい。
【００１３】あらかじめ作製した電池部材７は、緻密質
基板の固定部３、３にはさまれた載置部６に好ましくは
嵌合して載置、固定して設置した後、隣接する電池部の
電極を、導電性部材により直列かつ並列に接続する。こ
の際、請求項３に記載したように、緻密質基板と電池部
材の間及び隣接する電池部材の間を絶縁性接着剤により
固着し、導電性部材を形成すれば、ガスシール性にすぐ
れたＳＯＦＣを製造することができる。
基板の固定部３、３にはさまれた載置部６に好ましくは
嵌合して載置、固定して設置した後、隣接する電池部の
電極を、導電性部材により直列かつ並列に接続する。こ
の際、請求項３に記載したように、緻密質基板と電池部
材の間及び隣接する電池部材の間を絶縁性接着剤により
固着し、導電性部材を形成すれば、ガスシール性にすぐ
れたＳＯＦＣを製造することができる。
【００１４】また、ガスシール膜１４を嵌合部に形成し
た後、導電性部材を形成した場合、または、電池部を絶
縁性接着剤で固着し、さらにガスシール膜を形成した
後、導電性部材を形成した場合は、よりガスシール性に
優れたＳＯＦＣを製造することができる。
た後、導電性部材を形成した場合、または、電池部を絶
縁性接着剤で固着し、さらにガスシール膜を形成した
後、導電性部材を形成した場合は、よりガスシール性に
優れたＳＯＦＣを製造することができる。
【００１５】上記導電性部材は、電子的導電性を持ち酸
化還元雰囲気で安定な材料で、例えばＬａＣｒＯ3にア
ルカリ土類金属を添加したペロブスカイト型酸化物など
が適している。
化還元雰囲気で安定な材料で、例えばＬａＣｒＯ3にア
ルカリ土類金属を添加したペロブスカイト型酸化物など
が適している。
【００１６】また、接着剤は、酸化還元雰囲気で安定で
絶縁性があり、かつ緻密化するアルミナ、シリカ、ジル
コニアなどのセラミックス系のものが望ましく、ガスシ
ール膜は、アルミナなどの電気的絶縁物が望ましい。
絶縁性があり、かつ緻密化するアルミナ、シリカ、ジル
コニアなどのセラミックス系のものが望ましく、ガスシ
ール膜は、アルミナなどの電気的絶縁物が望ましい。
【００１７】なお、上記ＳＯＦＣ構成要素のうち、中空
の緻密質基板は、押出し成形により作製し、多孔質電極
基板や多孔質支持基板は、ドクターブレード法、粉末プ
レス法などにより作製する。
の緻密質基板は、押出し成形により作製し、多孔質電極
基板や多孔質支持基板は、ドクターブレード法、粉末プ
レス法などにより作製する。
【００１８】また、電極膜、電解質膜、導電性部材、ガ
スシール膜の作製は、プラズマ溶射、ガスフレーム溶
射、ＣＶＤ、ＰＶＤのような乾式法、またはスクリーン
印刷法、ディッピング法のような湿式法などの成膜技術
により行う。
スシール膜の作製は、プラズマ溶射、ガスフレーム溶
射、ＣＶＤ、ＰＶＤのような乾式法、またはスクリーン
印刷法、ディッピング法のような湿式法などの成膜技術
により行う。
【００１９】
【作用】本発明のＳＯＦＣについて、電池部の多孔質電
極基板が空気電極の場合について説明する。ＳＯＦＣを
約１０００℃に保持し、緻密質基板の中空部に酸素を供
給し、燃料電極側の緻密質基板外部に水素を供給するこ
とにより、電気化学反応が起こり、電気エネルギーを発
生する。
極基板が空気電極の場合について説明する。ＳＯＦＣを
約１０００℃に保持し、緻密質基板の中空部に酸素を供
給し、燃料電極側の緻密質基板外部に水素を供給するこ
とにより、電気化学反応が起こり、電気エネルギーを発
生する。
【００２０】本発明によれば、 (1) 電池部をあらかじめ作製するので、不良の電池部は
取り除くことができ、良品の電池部だけを緻密質基板に
設置することができるため、ＳＯＦＣの歩留り、信頼性
が向上する。
取り除くことができ、良品の電池部だけを緻密質基板に
設置することができるため、ＳＯＦＣの歩留り、信頼性
が向上する。
【００２１】(2) あらかじめ作製した電池部を緻密質基
板に設置するので、緻密質基板上において蒸着や溶射手
段により電池部を形成する場合と異なり、緻密質基板に
対する、電極膜、電解質膜作製時の加工熱の影響が無く
なり、ＳＯＦＣの信頼性が向上する。
板に設置するので、緻密質基板上において蒸着や溶射手
段により電池部を形成する場合と異なり、緻密質基板に
対する、電極膜、電解質膜作製時の加工熱の影響が無く
なり、ＳＯＦＣの信頼性が向上する。
【００２２】(3) 電池部材の構成は単純であり、簡単に
大量生産でき、かつ緻密質基板への取付も容易に行える
ので、製造コストが低減する。
大量生産でき、かつ緻密質基板への取付も容易に行える
ので、製造コストが低減する。
【００２３】(4) 電池部材を載置、固定するための固定
部、支持部、載置部、溝部等は、緻密質基板の押出し成
形時に一体成形することができるので、製造工程が簡略
化される上に、従来のように基板に穴あけ加工を要しな
いのでこの点からも製造コストの低減化が図れる。
部、支持部、載置部、溝部等は、緻密質基板の押出し成
形時に一体成形することができるので、製造工程が簡略
化される上に、従来のように基板に穴あけ加工を要しな
いのでこの点からも製造コストの低減化が図れる。
【００２４】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【００２５】図２は、ＳＯＦＣ全体の概略を示す平面図
であり、図３、図４は、それぞれＹ−Ｙ線による断面
図、Ｘ−Ｘ線による断面図である。
であり、図３、図４は、それぞれＹ−Ｙ線による断面
図、Ｘ−Ｘ線による断面図である。
【００２６】緻密質基板１は、アルミナを原料として押
出し成形した後、これを１４００℃〜１７００℃で焼成
する。一方、電池部材７の製造方法について説明する
と、まずＬａ0.8Ｓｒ0.2ＭｎＯ3を原料として、ドクタ
ーブレード法でグリーン膜を作り、カッターで切断した
後、１２００℃〜１５００℃で焼成し、多孔質空気電極
基板１１を得る。次に、多孔質空気電極基板１１に電流
取り出し部分のマスキングを施し、プラズマ溶射法でイ
ットリア安定化ジルコニアを溶射し、電解質膜１２を作
製する。最後に、電解質膜１２上にマスキングを施し、
ガスフレーム溶射法でＮｉＯ−ＹＳＺを溶射して、燃料
電極膜１３を形成して電池部材７が完成する。
出し成形した後、これを１４００℃〜１７００℃で焼成
する。一方、電池部材７の製造方法について説明する
と、まずＬａ0.8Ｓｒ0.2ＭｎＯ3を原料として、ドクタ
ーブレード法でグリーン膜を作り、カッターで切断した
後、１２００℃〜１５００℃で焼成し、多孔質空気電極
基板１１を得る。次に、多孔質空気電極基板１１に電流
取り出し部分のマスキングを施し、プラズマ溶射法でイ
ットリア安定化ジルコニアを溶射し、電解質膜１２を作
製する。最後に、電解質膜１２上にマスキングを施し、
ガスフレーム溶射法でＮｉＯ−ＹＳＺを溶射して、燃料
電極膜１３を形成して電池部材７が完成する。
【００２７】作製された複数の電池部材７は、緻密質基
板１の固定部３と載置部６に、アルミナ系接着剤９で固
着される。その後必要に応じて電池部材に隣接して緻密
質板材８を絶縁性接着剤で緻密質基板１に固着させる。
本実施例の場合は、緻密質基板１の片面に２５個の電池
部を固着後、緻密質基板にマスキングを施し、ＬａＭｇ
ＣｒＯ3をプラズマ溶射法もしくは、ガスフレーム溶射
法により溶射することにより、導電性部材１０が形成さ
れ、電池部材７は、直列かつ並列に接続される。片面終
了後、緻密質基板１のもう一方の面に、上記と同様の作
業を行うことにより、ＳＯＦＣが製造される。
板１の固定部３と載置部６に、アルミナ系接着剤９で固
着される。その後必要に応じて電池部材に隣接して緻密
質板材８を絶縁性接着剤で緻密質基板１に固着させる。
本実施例の場合は、緻密質基板１の片面に２５個の電池
部を固着後、緻密質基板にマスキングを施し、ＬａＭｇ
ＣｒＯ3をプラズマ溶射法もしくは、ガスフレーム溶射
法により溶射することにより、導電性部材１０が形成さ
れ、電池部材７は、直列かつ並列に接続される。片面終
了後、緻密質基板１のもう一方の面に、上記と同様の作
業を行うことにより、ＳＯＦＣが製造される。
【００２８】次に、第二の実施例を、図５、図６、図７
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【００２９】図５は、ＳＯＦＣ全体の概略を示す平面図
であり、図６、図７は、それぞれＹ−Ｙ線による断面
図、Ｘ−Ｘ線による断面図である。図中のガスシール膜
１４は、電池部材７を緻密質基板１に固着後、導電性部
材１０を形成する前に、アルミナをプラズマ溶射法によ
り溶射して作製したものであり、その他の使用材料、製
造方法等は、前記第１の実施例と同様である。
であり、図６、図７は、それぞれＹ−Ｙ線による断面
図、Ｘ−Ｘ線による断面図である。図中のガスシール膜
１４は、電池部材７を緻密質基板１に固着後、導電性部
材１０を形成する前に、アルミナをプラズマ溶射法によ
り溶射して作製したものであり、その他の使用材料、製
造方法等は、前記第１の実施例と同様である。
【００３０】完成したＳＯＦＣを約１０００℃に保持
し、緻密質基板１と電池部材７と緻密質板材８とにより
囲まれた中空部１５に酸素を供給し、燃料電極側に水素
を供給することにより、発電を行うことができる。
し、緻密質基板１と電池部材７と緻密質板材８とにより
囲まれた中空部１５に酸素を供給し、燃料電極側に水素
を供給することにより、発電を行うことができる。
【００３１】なお、緻密質基板１、電池部材７、緻密質
板材８、マスキングなどの形状に関しては、上記実施例
に限らず、他の形状であってもよいし、電池部材７に多
孔質支持基板を用いた構造のＳＯＦＣであっても、また
燃料電極を中空部１５側にした場合でも、上記製造方法
による効果は、同様である。
板材８、マスキングなどの形状に関しては、上記実施例
に限らず、他の形状であってもよいし、電池部材７に多
孔質支持基板を用いた構造のＳＯＦＣであっても、また
燃料電極を中空部１５側にした場合でも、上記製造方法
による効果は、同様である。
【００３２】
【発明の効果】以上詳述したように、従来、緻密質基板
の電池部材を取付ける部分を、穴あけ加工（機械加工）
により行っており、加工の困難性、寸法精度の点で問題
を有していたが、本発明の緻密質基板は、例えば押出し
等により歩留りよく、容易に作製でき、製造コストが低
減できるとともに、もろい材質の穴あけ加工が不要とな
るため、寸法精度にも優れている。又、本発明の固体電
解質燃料電池は、あらかじめ作製した電池部材を、緻密
質基板に設置した後、導電性部材、又はガスシール膜と
導電性部材を形成するので、ＳＯＦＣに組み立てる前に
不良の電池部を取り除くことができること、緻密質基板
に対する加工熱の影響が少なくなることなどから、ＳＯ
ＦＣの歩留まり、信頼性が向上する。さらに、本発明の
製造方法によれば、固体電解質燃料電池の作製を効率よ
く行うことができ、多量生産に適し、かつ歩留まりも向
上することができる。
の電池部材を取付ける部分を、穴あけ加工（機械加工）
により行っており、加工の困難性、寸法精度の点で問題
を有していたが、本発明の緻密質基板は、例えば押出し
等により歩留りよく、容易に作製でき、製造コストが低
減できるとともに、もろい材質の穴あけ加工が不要とな
るため、寸法精度にも優れている。又、本発明の固体電
解質燃料電池は、あらかじめ作製した電池部材を、緻密
質基板に設置した後、導電性部材、又はガスシール膜と
導電性部材を形成するので、ＳＯＦＣに組み立てる前に
不良の電池部を取り除くことができること、緻密質基板
に対する加工熱の影響が少なくなることなどから、ＳＯ
ＦＣの歩留まり、信頼性が向上する。さらに、本発明の
製造方法によれば、固体電解質燃料電池の作製を効率よ
く行うことができ、多量生産に適し、かつ歩留まりも向
上することができる。
【図１】本発明の緻密質基板と、それに載置する電池部
材と板材の配設関係の説明図、
材と板材の配設関係の説明図、
【図２】本発明の第一の実施例に係わるＳＯＦＣの概略
を示す平面図、
を示す平面図、
【図３】同ＳＯＦＣのＹ−Ｙ線による断面図、
【図４】同ＳＯＦＣのＸ−Ｘ線による断面図、
【図５】第二の実施例に係わるＳＯＦＣの概略を示す平
面図、
面図、
【図６】同ＳＯＦＣのＹ−Ｙ線による断面図、
【図７】同ＳＯＦＣのＸ−Ｘ線による断面図、
【図８】多孔質空気電極基板を使用した電池部の斜視
図、
図、
【図９】多孔質燃料電極基板を使用した電池部の斜視
図、
図、
【図１０】多孔質支持基板に空気電極、電解質、燃料電
極の順に積層した電池部の斜視図、
極の順に積層した電池部の斜視図、
【図１１】多孔質支持基板に燃料電極、電解質、空気電
極の順に積層した電池部の斜視図である。
極の順に積層した電池部の斜視図である。
１…緻密質基板 ２…基部 ３…固定部 ４…支持部 ５…溝部 ６…載置部 ７…電池部材 ８…緻密質板材 ９…絶縁性接着剤 １０…導電性部材 １１…多孔質空気電極基板 １２…電解質膜 １３…燃料電極膜 １４…ガスシ−ル膜 １５…中空部 １６…多孔質燃料電極基板 １７…空気電極膜 １８…多孔質支持基板
Claims (3)
- 【請求項１】 基部とそれより突出し、一方向に連続し
てなる支持部と固定部及びこれらの間あるいは支持部の
間に形成された溝部とから構成される緻密質基板であっ
て、前記固定部の間の支持部上に少なくとも電池部材が
載置固定される載置部を設けたことを特徴とする固体電
解質燃料電池用緻密質基板。 - 【請求項２】 請求項１記載の緻密質基板の載置部に複
数の電池部材、及び必要により板材が配され、これらの
間が絶縁性接着剤により接合され、隣接する電池部材を
導電性部材により連結されてなることを特徴とする固体
電解質燃料電池。 - 【請求項３】 請求項１記載の緻密質基板の載置部に、
複数の電池部材及び必要により板材を配し、これらを絶
縁性接着剤により固着し、隣接する電池部材を導電性部
材により接続することを特徴とする固体電解質燃料電池
の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070944A JPH05275096A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 固体電解質燃料電池用緻密質基板、それを用いた固体電解質燃料電池及びその製造方法 |
| US08/025,928 US5376468A (en) | 1992-03-27 | 1993-03-03 | Dense substrate for solid oxide fuel cell |
| DE4308497A DE4308497C2 (de) | 1992-03-27 | 1993-03-17 | Festoxidbrennstoffzelle mit einem dichten Substrat und Verfahren zu deren Herstellung |
| US08/285,979 US5429644A (en) | 1992-03-27 | 1994-08-04 | Method of manufacturing solid oxide fuel cell |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4070944A JPH05275096A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 固体電解質燃料電池用緻密質基板、それを用いた固体電解質燃料電池及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05275096A true JPH05275096A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13446122
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4070944A Pending JPH05275096A (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 固体電解質燃料電池用緻密質基板、それを用いた固体電解質燃料電池及びその製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US5376468A (ja) |
| JP (1) | JPH05275096A (ja) |
| DE (1) | DE4308497C2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005086127A (ja) * | 2003-09-11 | 2005-03-31 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 半導体素子又は配線基板へのバンプ形成方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH0668900A (ja) * | 1992-08-13 | 1994-03-11 | Yoshida Kogyo Kk <Ykk> | 固体電解質型燃料電池発電装置 |
| US6074771A (en) * | 1998-02-06 | 2000-06-13 | Igr Enterprises, Inc. | Ceramic composite electrolytic device and method for manufacture thereof |
| US6379485B1 (en) * | 1998-04-09 | 2002-04-30 | Siemens Westinghouse Power Corporation | Method of making closed end ceramic fuel cell tubes |
| US20040180252A1 (en) * | 2003-03-14 | 2004-09-16 | General Electric Company | Fuel cell and method for manufacturing fuel cell |
| US20070160886A1 (en) * | 2006-01-06 | 2007-07-12 | Siemens Power Generation, Inc. | Seamless solid oxide fuel cell |
| USD738146S1 (en) * | 2013-07-15 | 2015-09-08 | Quality Wood Designs, Inc. | Slat wall |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3402230A (en) * | 1965-06-21 | 1968-09-17 | Gen Electric | Method of producing tubular fuel cell stack |
| CH515623A (fr) * | 1969-05-16 | 1971-11-15 | Comp Generale Electricite | Pile à combustible à électrolyte solide fonctionnant à haute température |
| DE2614727A1 (de) * | 1976-04-06 | 1977-10-27 | Bbc Brown Boveri & Cie | Festelektrolyt-batterie |
| US4169917A (en) * | 1978-07-10 | 1979-10-02 | Energy Research Corporation | Electrochemical cell and separator plate thereof |
| US4508231A (en) * | 1981-03-04 | 1985-04-02 | Reuben Honickman | Wall unit |
| US4726554A (en) * | 1986-04-22 | 1988-02-23 | Sorrell Steven J | System for mounting hooks on display boards and components of such system |
| JPH03274672A (ja) * | 1990-03-26 | 1991-12-05 | Ngk Insulators Ltd | 固体電解質型燃料電池 |
| DE4033284A1 (de) * | 1990-10-19 | 1991-02-14 | Asea Brown Boveri | Anordnung von brennstoffzellen auf der basis eines hochtemperatur-feststoffelektrolyten |
| US5256499A (en) * | 1990-11-13 | 1993-10-26 | Allied Signal Aerospace | Monolithic solid oxide fuel cells with integral manifolds |
| JP2945157B2 (ja) * | 1991-03-27 | 1999-09-06 | 日本碍子株式会社 | 固体電解質型燃料電池及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4070944A patent/JPH05275096A/ja active Pending
-
1993
- 1993-03-03 US US08/025,928 patent/US5376468A/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-03-17 DE DE4308497A patent/DE4308497C2/de not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-08-04 US US08/285,979 patent/US5429644A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005086127A (ja) * | 2003-09-11 | 2005-03-31 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 半導体素子又は配線基板へのバンプ形成方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5376468A (en) | 1994-12-27 |
| DE4308497C2 (de) | 1995-08-17 |
| DE4308497A1 (de) | 1993-09-30 |
| US5429644A (en) | 1995-07-04 |
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