JPH0527428A - ポジ型レジスト組成物 - Google Patents
ポジ型レジスト組成物Info
- Publication number
- JPH0527428A JPH0527428A JP18619191A JP18619191A JPH0527428A JP H0527428 A JPH0527428 A JP H0527428A JP 18619191 A JP18619191 A JP 18619191A JP 18619191 A JP18619191 A JP 18619191A JP H0527428 A JPH0527428 A JP H0527428A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alkali
- resist composition
- phenol compound
- sulfonic acid
- synthesis example
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感度、解像度、耐熱性及びプロファイルに優
れたポジ型レジスト組成物を提供する。 【構成】 アルカリ可溶性樹脂及び下式で表されるフェ
ノール化合物(I)のキノンジアジドスルホン酸エステ
ルを含有するポジ型レジスト組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子、アルキル基、水酸基などを表
す。lは2〜4の整数を表す。)
れたポジ型レジスト組成物を提供する。 【構成】 アルカリ可溶性樹脂及び下式で表されるフェ
ノール化合物(I)のキノンジアジドスルホン酸エステ
ルを含有するポジ型レジスト組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子、アルキル基、水酸基などを表
す。lは2〜4の整数を表す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線、遠紫外線(エ
キシマーレーザー等を含む)、電子線、イオンビーム、
X線等の放射線に感応するポジ型レジスト組成物に関す
るものである。
キシマーレーザー等を含む)、電子線、イオンビーム、
X線等の放射線に感応するポジ型レジスト組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】キノンジアジド基を有する化合物とアル
カリ可溶性樹脂を含有する組成物は、300nm〜50
0nmの波長の光照射により、キノンジアジド基が分解
してカルボキシル基を生ずることによりアルカリ不溶の
状態からアルカリ可溶性になることを利用して、ポジ型
レジストとして用いられる。このポジ型レジストは、ネ
ガ型レジストに比べ、解像度が著しく優れているという
特長を有し、ICやLSIなどの集積回路の製作に利用
されている。
カリ可溶性樹脂を含有する組成物は、300nm〜50
0nmの波長の光照射により、キノンジアジド基が分解
してカルボキシル基を生ずることによりアルカリ不溶の
状態からアルカリ可溶性になることを利用して、ポジ型
レジストとして用いられる。このポジ型レジストは、ネ
ガ型レジストに比べ、解像度が著しく優れているという
特長を有し、ICやLSIなどの集積回路の製作に利用
されている。
【0003】近年、集積回路については高集積化に伴う
微細化が進み、今やサブミクロンのパターン形成が要求
されるに至り、解像度およびプロファイルの優れたポジ
型レジストが要望されている。従来、集積回路の形成に
は、マスク密着方式が用いられてきたが、この方式では
2μmが限界といわれており、これに代わり縮小投影露
光方式が注目されている。この方式はマスターマスク
(レチクル)のパターンをレンズ系により縮小投影して
露光する方式であり、解像度はサブミクロンまで可能で
ある。しかしながら、この縮小投影露光方式の場合の問
題点の1つとしてスループットが低いという点がある。
すなわち、従来のマスク密着方式のような一括露光方式
と異なり、縮小投影露光方式では分割繰り返し露光であ
るため、ウェハー1枚あたりの露光トータル時間が長く
なるという問題である。
微細化が進み、今やサブミクロンのパターン形成が要求
されるに至り、解像度およびプロファイルの優れたポジ
型レジストが要望されている。従来、集積回路の形成に
は、マスク密着方式が用いられてきたが、この方式では
2μmが限界といわれており、これに代わり縮小投影露
光方式が注目されている。この方式はマスターマスク
(レチクル)のパターンをレンズ系により縮小投影して
露光する方式であり、解像度はサブミクロンまで可能で
ある。しかしながら、この縮小投影露光方式の場合の問
題点の1つとしてスループットが低いという点がある。
すなわち、従来のマスク密着方式のような一括露光方式
と異なり、縮小投影露光方式では分割繰り返し露光であ
るため、ウェハー1枚あたりの露光トータル時間が長く
なるという問題である。
【0004】これを解決する方法としては、装置の改良
もさることながら、用いるレジストの高感度化が最も重
要である。高感度化により露光時間が短縮できれば、ス
ループットの向上ひいては歩留りの向上が達成されう
る。一方、LSIの集積度の向上と共に配線の幅が微細
化され、そのためエッチングも従来のウェットエッチン
グとともにプラズマ等によるエッチングが行われるよう
になってきている。このドライエッチングのため、レジ
ストの耐ドライエッチング性(耐熱性)が従来以上に要
求されるようになった。
もさることながら、用いるレジストの高感度化が最も重
要である。高感度化により露光時間が短縮できれば、ス
ループットの向上ひいては歩留りの向上が達成されう
る。一方、LSIの集積度の向上と共に配線の幅が微細
化され、そのためエッチングも従来のウェットエッチン
グとともにプラズマ等によるエッチングが行われるよう
になってきている。このドライエッチングのため、レジ
ストの耐ドライエッチング性(耐熱性)が従来以上に要
求されるようになった。
【0005】たとえば、高感度化を達成するためには、
ポジ型レジストに用いられているアルカリ可溶性樹脂の
分子量を下げるという方法がある。アルカリ可溶性樹脂
の分子量が低いとアルカリ現像液に対する溶解速度が増
し、見かけ上レジストの感度は上がる。しかし、この方
法では非露光部の膜減りが大きくなったり(いわゆる残
膜率の低下)、プロファイルが悪化したり、露光部と非
露光部の現像液に対する溶解速度の差が小さくなること
からくるいわゆるγ値の低下(解像度の低下)といった
問題点の他に、レジストの耐熱性が低下する、あるいは
基板との密着性が低下するというきわめて深刻な不都合
を生じるのである。レジストの感度を向上させる他の方
法として、現像時間を長くしたり、あるいは現像液のア
ルカリ濃度を高くするという方法がある。しかしながら
これらの方法においても、レジストの現像液に対する溶
解度が上がるため見かけの感度は確かに向上するが、残
膜率が低下し、ひいては解像度の低下につながり好まし
くない。
ポジ型レジストに用いられているアルカリ可溶性樹脂の
分子量を下げるという方法がある。アルカリ可溶性樹脂
の分子量が低いとアルカリ現像液に対する溶解速度が増
し、見かけ上レジストの感度は上がる。しかし、この方
法では非露光部の膜減りが大きくなったり(いわゆる残
膜率の低下)、プロファイルが悪化したり、露光部と非
露光部の現像液に対する溶解速度の差が小さくなること
からくるいわゆるγ値の低下(解像度の低下)といった
問題点の他に、レジストの耐熱性が低下する、あるいは
基板との密着性が低下するというきわめて深刻な不都合
を生じるのである。レジストの感度を向上させる他の方
法として、現像時間を長くしたり、あるいは現像液のア
ルカリ濃度を高くするという方法がある。しかしながら
これらの方法においても、レジストの現像液に対する溶
解度が上がるため見かけの感度は確かに向上するが、残
膜率が低下し、ひいては解像度の低下につながり好まし
くない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、現状では感
度、解像度、残膜率、プロファイル及び耐熱性のいずれ
も兼ね備えたポジ型レジストはなく、一方を改良しよう
とすると、他の一方がさらに悪くなるといったきわめて
不都合な状況にある。
度、解像度、残膜率、プロファイル及び耐熱性のいずれ
も兼ね備えたポジ型レジストはなく、一方を改良しよう
とすると、他の一方がさらに悪くなるといったきわめて
不都合な状況にある。
【0007】本発明の目的は、集積回路作成用として前
記従来技術の問題点を解決し、残膜率、γ値等の諸性能
を維持したまま、感度、解像度、耐熱性及びプロファイ
ルに優れたポジ型レジスト組成物を提供することにあ
る。
記従来技術の問題点を解決し、残膜率、γ値等の諸性能
を維持したまま、感度、解像度、耐熱性及びプロファイ
ルに優れたポジ型レジスト組成物を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のポジ型レジスト
組成物は、アルカリ可溶性樹脂及び下式で表されるフェ
ノール化合物(I)のキノンジアジドスルホン酸エステ
ルを含有するものである。
組成物は、アルカリ可溶性樹脂及び下式で表されるフェ
ノール化合物(I)のキノンジアジドスルホン酸エステ
ルを含有するものである。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、Rは水素原子、置換されていても
よい炭素数1〜5のアルキル基、置換されていてもよい
アリール基、水酸基または炭素数1〜5のアルコキシ基
を表す。lは2〜4の整数を表す。)
よい炭素数1〜5のアルキル基、置換されていてもよい
アリール基、水酸基または炭素数1〜5のアルコキシ基
を表す。lは2〜4の整数を表す。)
【0011】上記式中のRの置換されていてもよいアル
キル基は分岐していてもよく、特にメチル基およびエチ
ル基が好ましい。アルキル基の置換基としては、水酸
基、塩素原子などのハロゲン原子等が挙げられる。置換
されていてもよいアリール基としては、フェニル基およ
びナフチル基が挙げられ、置換基としては、炭素数1〜
5のアルキル基、水酸基等が挙げられる。
キル基は分岐していてもよく、特にメチル基およびエチ
ル基が好ましい。アルキル基の置換基としては、水酸
基、塩素原子などのハロゲン原子等が挙げられる。置換
されていてもよいアリール基としては、フェニル基およ
びナフチル基が挙げられ、置換基としては、炭素数1〜
5のアルキル基、水酸基等が挙げられる。
【0012】フェノール化合物(I)としては、例え
ば、次のものが挙げられる。
ば、次のものが挙げられる。
【0013】
【化3】
【0014】フェノール化合物(I)は、J.Org.
Chem.22<1957>,388またはJ.Che
m.,Sect.B,15(10),945〜6に記載
されている方法などに準じて合成することができる。
Chem.22<1957>,388またはJ.Che
m.,Sect.B,15(10),945〜6に記載
されている方法などに準じて合成することができる。
【0015】本発明のキノンジアジドスルホン酸エステ
ルは、フェノール化合物(I)と、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロライド等
のキノンジアジドスルホン酸クロライドとを弱アルカリ
の存在下で縮合することにより得られる。
ルは、フェノール化合物(I)と、1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2−ナフ
トキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド、1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロライド等
のキノンジアジドスルホン酸クロライドとを弱アルカリ
の存在下で縮合することにより得られる。
【0016】本発明の組成物に用いられるアルカリ可溶
性樹脂は特に限定されないが、例えば、ポリビニルフェ
ノールあるいはノボラック樹脂が挙げられる。ノボラッ
ク樹脂としては、フェノール、o−クレゾール、p−ク
レゾール、m−クレゾール、2,5−キシレノール、
3,5−キシレノール、3,4−キシレノール、2,
3,5−トリメチルフェノール、4−t−ブチルフェノ
ール、2−t−ブチルフェノール、3−t−ブチルフェ
ノール、3−エチルフェノール、2−エチルフェノー
ル、4−エチルフェノール、3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール、4−メチル−2−t−ブチルフェノー
ル、2−ナフトール、1,3−ジヒドロキシナフタレ
ン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒド
ロキシナフタレン等のフェノール類を単独または2種以
上組合せて、アルデヒド類と常法により縮合させた樹脂
が挙げられる。
性樹脂は特に限定されないが、例えば、ポリビニルフェ
ノールあるいはノボラック樹脂が挙げられる。ノボラッ
ク樹脂としては、フェノール、o−クレゾール、p−ク
レゾール、m−クレゾール、2,5−キシレノール、
3,5−キシレノール、3,4−キシレノール、2,
3,5−トリメチルフェノール、4−t−ブチルフェノ
ール、2−t−ブチルフェノール、3−t−ブチルフェ
ノール、3−エチルフェノール、2−エチルフェノー
ル、4−エチルフェノール、3−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール、4−メチル−2−t−ブチルフェノー
ル、2−ナフトール、1,3−ジヒドロキシナフタレ
ン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒド
ロキシナフタレン等のフェノール類を単独または2種以
上組合せて、アルデヒド類と常法により縮合させた樹脂
が挙げられる。
【0017】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
ルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアルデヒ
ド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプ
ロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、
p−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、グルタルアルデヒド、グリオキサール、
o−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデ
ヒド等が挙げられる。特にホルムアルデヒドが好都合で
ある。これらのアルデヒド類は単独で、または2種以上
混合して使用することができる。
ド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
ルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアルデヒ
ド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプ
ロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、
p−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、グルタルアルデヒド、グリオキサール、
o−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデ
ヒド等が挙げられる。特にホルムアルデヒドが好都合で
ある。これらのアルデヒド類は単独で、または2種以上
混合して使用することができる。
【0018】本発明の組成物中のキノンジアジドスルホ
ン酸エステルとアルカリ可溶性樹脂との重量比は1:1
〜1:8の範囲であるのが好ましい。
ン酸エステルとアルカリ可溶性樹脂との重量比は1:1
〜1:8の範囲であるのが好ましい。
【0019】本発明に使用することができる溶剤は、適
当な乾燥速度を有し、均一で平滑な塗膜を与えるものが
よい。このような溶剤としては、エチルセロソルブアセ
テート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、キシレン等
が挙げられる。溶剤量は、ウェハー上に均質で、ピンホ
ール及び塗りむらのない塗膜ができる塗布が可能であれ
ば特に制限がないが、エチルセロソルブアセテートを用
いた場合は、レジスト組成物の全重量に対して30〜8
0重量%の範囲で使用するのが好ましい。本発明の組成
物には必要に応じて、例えば、増感剤、他の添加樹脂、
界面活性剤、安定剤、あるいは形成像を一層可視的にす
るための染料、その他通常、当該技術分野で慣用されて
いる各種の添加剤を添加することができる。
当な乾燥速度を有し、均一で平滑な塗膜を与えるものが
よい。このような溶剤としては、エチルセロソルブアセ
テート、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブ、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン、キシレン等
が挙げられる。溶剤量は、ウェハー上に均質で、ピンホ
ール及び塗りむらのない塗膜ができる塗布が可能であれ
ば特に制限がないが、エチルセロソルブアセテートを用
いた場合は、レジスト組成物の全重量に対して30〜8
0重量%の範囲で使用するのが好ましい。本発明の組成
物には必要に応じて、例えば、増感剤、他の添加樹脂、
界面活性剤、安定剤、あるいは形成像を一層可視的にす
るための染料、その他通常、当該技術分野で慣用されて
いる各種の添加剤を添加することができる。
【0020】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が、これによって本発明が制限されるものではない。
が、これによって本発明が制限されるものではない。
【0021】合成例1 コンデンサー、かくはん棒および温度計を装着した内容
積500mlの4つ口フラスコにピロガロール75.6
g、CH2 (COOH)2 31.2g、ZnCl2 16
3.5gおよびPOCl3 92.1gを仕込み、65〜
70℃で3時間かくはんした。反応中HClガスの発生
が認められた。次に60〜65℃でイオン交換水300
g中へ反応マスを約30分で加えた。60〜70℃で1
時間かくはん、冷却後20〜25℃で1時間かくはんし
ろ過した。得られたウエットケーキをイオン交換水10
00gで洗浄した後、5%NaHCO3 水溶液1000
g中に投入し20〜25℃で1時間かくはん後ろ過し
た。ろ液を濃塩酸50gで酸析し、析出した結晶をろ別
しイオン交換水を用いて洗液が中性となるまで洗浄し
た。得られたウエットケーキを減圧乾燥(10〜20To
rr、60〜65℃、30時間)し、ドライケーキ45.
3gを得た。このドライケーキに酢酸エチル300gを
加え、60℃で1時間かくはんし、次に20〜25℃で
1時間かくはん後ろ過し、得られたウエットケーキを酢
酸エチル100gで洗浄した。乾燥後、下式で表される
目的物30.9gを得た。
積500mlの4つ口フラスコにピロガロール75.6
g、CH2 (COOH)2 31.2g、ZnCl2 16
3.5gおよびPOCl3 92.1gを仕込み、65〜
70℃で3時間かくはんした。反応中HClガスの発生
が認められた。次に60〜65℃でイオン交換水300
g中へ反応マスを約30分で加えた。60〜70℃で1
時間かくはん、冷却後20〜25℃で1時間かくはんし
ろ過した。得られたウエットケーキをイオン交換水10
00gで洗浄した後、5%NaHCO3 水溶液1000
g中に投入し20〜25℃で1時間かくはん後ろ過し
た。ろ液を濃塩酸50gで酸析し、析出した結晶をろ別
しイオン交換水を用いて洗液が中性となるまで洗浄し
た。得られたウエットケーキを減圧乾燥(10〜20To
rr、60〜65℃、30時間)し、ドライケーキ45.
3gを得た。このドライケーキに酢酸エチル300gを
加え、60℃で1時間かくはんし、次に20〜25℃で
1時間かくはん後ろ過し、得られたウエットケーキを酢
酸エチル100gで洗浄した。乾燥後、下式で表される
目的物30.9gを得た。
【0022】
【化4】
【0023】合成例2 洗浄したウエットケーキを5%NaHCO3 水溶液10
00g中に投入しろ過する工程までは合成例1と同様に
して行った。得られたろ過残さを大量のイオン交換水で
洗液が中性となるまで洗浄し、乾燥後、ドライケーキ
7.5gを得た。これを50%メタノール水30gで再
結晶を2回行い、乾燥後、下式で表される目的物2.1
gを得た。(HPLC純度 97.5%)
00g中に投入しろ過する工程までは合成例1と同様に
して行った。得られたろ過残さを大量のイオン交換水で
洗液が中性となるまで洗浄し、乾燥後、ドライケーキ
7.5gを得た。これを50%メタノール水30gで再
結晶を2回行い、乾燥後、下式で表される目的物2.1
gを得た。(HPLC純度 97.5%)
【0024】
【化5】
【0025】合成例3 コンデンサー、かくはん棒および温度計を装着した内容
積500mlの4つ口フラスコに合成例1で得られた化
合物12g、メタノール300mlおよび濃硫酸6gを
仕込み、20時間加熱かくはんした。その後室温まで冷
却し、NaHCO3 12.3gを加え中和した。エバポ
レーターにて濃縮後、酢酸エチル100gを加え溶解
し、イオン交換水100gで洗浄した。イオン交換水で
の洗浄をさらに3回行い、エバポレーターで有機層を濃
縮し濃縮残さ5.4gを得た。これにメタノール15g
および酢酸エチル45gを加え65〜70℃で3時間か
くはん後、25℃まで冷却しろ過した。得られたウェッ
トケーキを乾燥して下式で表される目的物2.4gを得
た(HPLC純度 97.8%)。
積500mlの4つ口フラスコに合成例1で得られた化
合物12g、メタノール300mlおよび濃硫酸6gを
仕込み、20時間加熱かくはんした。その後室温まで冷
却し、NaHCO3 12.3gを加え中和した。エバポ
レーターにて濃縮後、酢酸エチル100gを加え溶解
し、イオン交換水100gで洗浄した。イオン交換水で
の洗浄をさらに3回行い、エバポレーターで有機層を濃
縮し濃縮残さ5.4gを得た。これにメタノール15g
および酢酸エチル45gを加え65〜70℃で3時間か
くはん後、25℃まで冷却しろ過した。得られたウェッ
トケーキを乾燥して下式で表される目的物2.4gを得
た(HPLC純度 97.8%)。
【0026】
【化6】
【0027】合成例4 内容積300mlの4つ口フラスコに合成例1で得られ
た化合物9.7g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド26.9gおよびジオキサン2
20gを仕込みかくはんして完溶させた。(合成例1で
得られた化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸クロライドとの反応モル比は1:2)その
後、かくはんしながら、フラスコを水浴に浸して反応温
度を20〜25℃にコントロールし、トリエチルアミン
10.6gを滴下ロートを用いて30分間で滴下させ
た。その後、反応温度を20〜25℃に保ちながら20
時間かくはんを続けた。反応後トリエチルアミン塩酸塩
をろ別し、ろ液を0.5%酢酸水1000gへ投入して
1時間かくはんした。それをろ過して得られたウェット
ケーキをイオン交換水1000gで洗浄し、乾燥するこ
とにより、キノンジアジドスルホン酸エステルAを3
1.6g得た。
た化合物9.7g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド26.9gおよびジオキサン2
20gを仕込みかくはんして完溶させた。(合成例1で
得られた化合物と1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸クロライドとの反応モル比は1:2)その
後、かくはんしながら、フラスコを水浴に浸して反応温
度を20〜25℃にコントロールし、トリエチルアミン
10.6gを滴下ロートを用いて30分間で滴下させ
た。その後、反応温度を20〜25℃に保ちながら20
時間かくはんを続けた。反応後トリエチルアミン塩酸塩
をろ別し、ろ液を0.5%酢酸水1000gへ投入して
1時間かくはんした。それをろ過して得られたウェット
ケーキをイオン交換水1000gで洗浄し、乾燥するこ
とにより、キノンジアジドスルホン酸エステルAを3
1.6g得た。
【0028】合成例5 合成例1で得られた化合物の代わりに合成例2で得られ
た化合物1.5g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド5.4gおよびジオキサン4
1.5g(合成例2で得られた化合物と1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸クロライドとの反応モ
ル比は1:4)を仕込んだ以外は、合成例4と同様にし
て反応を行った。反応後、トリエチルアミン塩酸塩をろ
別し、ろ液を0.5%酢酸水200gへ投入して1時間
かくはんした。それをろ過して得られたウェットケーキ
をイオン交換水300gで洗浄し、乾燥することによ
り、キノンジアジドスルホン酸エステルBを5.9g得
た。
た化合物1.5g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド5.4gおよびジオキサン4
1.5g(合成例2で得られた化合物と1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸クロライドとの反応モ
ル比は1:4)を仕込んだ以外は、合成例4と同様にし
て反応を行った。反応後、トリエチルアミン塩酸塩をろ
別し、ろ液を0.5%酢酸水200gへ投入して1時間
かくはんした。それをろ過して得られたウェットケーキ
をイオン交換水300gで洗浄し、乾燥することによ
り、キノンジアジドスルホン酸エステルBを5.9g得
た。
【0029】合成例6 合成例2で得られた化合物の代わりに合成例3で得られ
た化合物2.1g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド5.4gおよびジオキサン45
g(合成例3で得られた化合物と1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸クロライドとの反応モル比は
1:2)を仕込んだ以外は、合成例5と同様にしてキノ
ンジアジドスルホン酸エステルCを6.3g得た。
た化合物2.1g、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロライド5.4gおよびジオキサン45
g(合成例3で得られた化合物と1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸クロライドとの反応モル比は
1:2)を仕込んだ以外は、合成例5と同様にしてキノ
ンジアジドスルホン酸エステルCを6.3g得た。
【0030】実施例および比較例 ノボラック樹脂とキノンジアジドスルホン酸エステルを
表1に示す組成で、エチルセロソルブアセテ−ト48部
に溶解した。調合したこの溶液を0.2 μmのテフロン製
フィルターでろ過することにより、レジスト液を調製し
た。これを常法によって洗浄したシリコンウェハーに回
転塗布機を用いて1.3μm厚に塗布した。ついでこの
シリコンウェハーを100℃のホットプレートで60秒
間ベークした。ついでこのウェハーに436nm(g
線)の露光波長を有する縮小投影露光機(ニコン社NS
R 1505G3C NA=0.42)を用いて露光量を段階的
に変化させて露光した。これを住友化学製現像液SOP
Dで1分間現像することにより、ポジ型パターンを得
た。
表1に示す組成で、エチルセロソルブアセテ−ト48部
に溶解した。調合したこの溶液を0.2 μmのテフロン製
フィルターでろ過することにより、レジスト液を調製し
た。これを常法によって洗浄したシリコンウェハーに回
転塗布機を用いて1.3μm厚に塗布した。ついでこの
シリコンウェハーを100℃のホットプレートで60秒
間ベークした。ついでこのウェハーに436nm(g
線)の露光波長を有する縮小投影露光機(ニコン社NS
R 1505G3C NA=0.42)を用いて露光量を段階的
に変化させて露光した。これを住友化学製現像液SOP
Dで1分間現像することにより、ポジ型パターンを得
た。
【0031】解像度は、0.8 μmラインアンドスペース
パターンが1:1になる露光量で、膜減りなく分離する
ラインアンドスペースパターンの寸法をSEM(走査型
電子顕微鏡)で評価した。プロファイルは、0.8 μmラ
インアンドスペースパターンが1:1になる露光量で
の、0.8 μmラインアンドスペースパターンの断面形状
をSEMで観察した。感度は、規格化膜厚(=残膜厚/
初期膜厚)が0となる露光量を感度とした。耐熱性は、
レジストパターン形成後のウェハーをホットプレートで
3分間加熱したとき、3μmのラインアンドスペースパ
ターンが変形しない最高のホットプレート温度とした。
結果を表1に示す。
パターンが1:1になる露光量で、膜減りなく分離する
ラインアンドスペースパターンの寸法をSEM(走査型
電子顕微鏡)で評価した。プロファイルは、0.8 μmラ
インアンドスペースパターンが1:1になる露光量で
の、0.8 μmラインアンドスペースパターンの断面形状
をSEMで観察した。感度は、規格化膜厚(=残膜厚/
初期膜厚)が0となる露光量を感度とした。耐熱性は、
レジストパターン形成後のウェハーをホットプレートで
3分間加熱したとき、3μmのラインアンドスペースパ
ターンが変形しない最高のホットプレート温度とした。
結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】1)ノボラック樹脂 メタクレゾール/パラクレゾール=55/45、ホルマ
リン/クレゾール=0.8 /1の仕込みモル比でシュウ酸
触媒を用い反応させることにより得られた重量平均分子
量8000(ポリスチレン換算)のノボラック樹脂。 2)キノンジアジドスルホン酸エステルA 合成例4で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルB 合成例5で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:4) キノンジアジドスルホン酸エステルC 合成例6で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルD 2,3,4 −テトラヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノ
ン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸ク
ロライドとの縮合反応物。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルE 2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノンとナフトキ
ノン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸
クロライドとの縮合反応物。(反応モル比1:3)
リン/クレゾール=0.8 /1の仕込みモル比でシュウ酸
触媒を用い反応させることにより得られた重量平均分子
量8000(ポリスチレン換算)のノボラック樹脂。 2)キノンジアジドスルホン酸エステルA 合成例4で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルB 合成例5で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:4) キノンジアジドスルホン酸エステルC 合成例6で得られたキノンジアジドスルホン酸エステ
ル。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルD 2,3,4 −テトラヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノ
ン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸ク
ロライドとの縮合反応物。(反応モル比1:2) キノンジアジドスルホン酸エステルE 2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェノンとナフトキ
ノン−(1,2)−ジアジド−(2)−5−スルホン酸
クロライドとの縮合反応物。(反応モル比1:3)
【0034】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト組成物は、感
度、解像度、耐熱性及びプロファイルに優れたレジスト
組成物である。
度、解像度、耐熱性及びプロファイルに優れたレジスト
組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井田 綾子 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】アルカリ可溶性樹脂及び下式で表されるフ
ェノール化合物(I)のキノンジアジドスルホン酸エス
テルを含有するポジ型レジスト組成物。 【化1】 (式中、Rは水素原子、置換されていてもよい炭素数1
〜5のアルキル基、置換されていてもよいアリール基、
水酸基または炭素数1〜5のアルコキシ基を表す。lは
2〜4の整数を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18619191A JPH0527428A (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | ポジ型レジスト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18619191A JPH0527428A (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | ポジ型レジスト組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0527428A true JPH0527428A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=16183983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18619191A Pending JPH0527428A (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | ポジ型レジスト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0527428A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0569459U (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-21 | 石川ガスケット株式会社 | 金属積層形ガスケット |
US6448383B2 (en) | 2000-05-08 | 2002-09-10 | Toyo Gosei Kogyo Co., Ltd. | Method for producing 1,2-naphthoquinonediazide photosensitive agent |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP18619191A patent/JPH0527428A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0569459U (ja) * | 1992-02-26 | 1993-09-21 | 石川ガスケット株式会社 | 金属積層形ガスケット |
US6448383B2 (en) | 2000-05-08 | 2002-09-10 | Toyo Gosei Kogyo Co., Ltd. | Method for producing 1,2-naphthoquinonediazide photosensitive agent |
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