JPH05273674A - 映写用フィルム及び映写用フィルム記録装置、再生装置 - Google Patents

映写用フィルム及び映写用フィルム記録装置、再生装置

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JPH05273674A
JPH05273674A JP4097172A JP9717292A JPH05273674A JP H05273674 A JPH05273674 A JP H05273674A JP 4097172 A JP4097172 A JP 4097172A JP 9717292 A JP9717292 A JP 9717292A JP H05273674 A JPH05273674 A JP H05273674A
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JP
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digital audio
film
audio signal
area
projection
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JP4097172A
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Yoshio Ozaki
義夫 尾崎
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/002Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier
    • G11B7/003Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier with webs, filaments or wires, e.g. belts, spooled tapes or films of quasi-infinite extent
    • G11B7/0032Recording, reproducing or erasing systems characterised by the shape or form of the carrier with webs, filaments or wires, e.g. belts, spooled tapes or films of quasi-infinite extent for moving-picture soundtracks, i.e. cinema
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B31/00Associated working of cameras or projectors with sound-recording or sound-reproducing means
    • G03B31/02Associated working of cameras or projectors with sound-recording or sound-reproducing means in which sound track is on a moving-picture film

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 例えば35mmの映写用のフィルムにディジタルオーデ
ィオ信号を光学記録する際に、ディジタルオーディオ信
号の記録エリアを広くとれ、十分な量子化ビット数及び
サンプリング周波数を確保できるようにする。また、デ
ィジタルオーディオパターンに傷や損傷が受けにくく、
エラーが生じにくいようにする。 【構成】35mmのフィルム1の各駒4、4、4、…の
有効画像エリア5、5、5、…の間に未使用エリアが生
じる。この未使用エリアがディジタルオーディオエリア
6、6、6、…として確保される。このディジタルオー
ディオエリア6、6、6、…に、ディジタルオーディオ
パターンが光学的に記録される。このようにすると、十
分なオーディオ記録エリアが確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルオーディ
オ信号が光学的に記録される映写用フィルム及びこの映
写用フィルムにディジタルオーディオ信号を記録する映
写用フィルム記録装置、映写用フィルムからディジタル
オーディオ信号を再生する映写用フィルム再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、35mmの映写用フィルムには、
フィルムの長手方向に沿って形成されるサウンドトラッ
クに、アナログオーディオ信号が光学的に記録されてい
る。そして、映写時には、このアナログサウンドトラッ
クに記録されたアナログオーディオ信号が再生される。
ところが、従来のこのようなアナログサウンドトラック
によるオーディオ再生では、大迫力、高音質のオーディ
オ再生が行えない。
【0003】そこで、映画館内の観客に大迫力、高音質
の台詞、効果音、音楽等を提供するために、映画用フィ
ルムにディジタルオーディオ信号を光学的に記録する方
式が検討されている。図18は、従来提案されているデ
ィジタルオーディオ記録方式の一例である。図18にお
いて、映写用のネガフィルム101の両側縁部には、パ
ーフォレーション102、102、102、…が設けら
れる。また、映写用のネガフィルム101の一方の縁部
に、ディジタルサウンドトラック103が設けられる。
【0004】オーディオテープ105からの再生信号、
コントロールチャンネル発生回路106からのコントロ
ールチャンネル信号及びタイムコード発生回路107か
らにタイムコードがディジタルサウンド処理回路108
に供給され、信号処理される。このディジタルサウンド
処理回路108からの信号がディジタル光源109に供
給される。ディジタル光源109で、ディジタルサウン
ド処理回路108からの電気信号が光信号に変換され
る。このディジタル光源109から光信号が光学装置1
10を介され、ディジタルサウンドトラック103に集
光される。これにより、ディジタルサウンドトラック1
03にディジタルオーディオ信号パターンが光学的に記
録される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来提案されているデ
ィジタルオーディオ信号の記録方式は、上述のように、
フィルム101の側縁部に、長手方向に沿ってディジタ
ルサウンドトラック103を設けるようにしている。と
ころが、このようにフィルム101の長手方向に沿って
ディジタルサウンドトラック103を設ける方式では、
ディジタルサウンドトラック103の記録領域が十分と
れない。このため、サンプリング周波数や量子化ビット
数を上げて音質の向上をはかったり、多チャンネル化す
ることが困難である。
【0006】また、フィルム101の側縁部のパーフォ
レーション102、102、102、…の近辺は、フィ
ルム送りの際に汚れや傷が着きやすい。このため、フィ
ルム101の側縁部にディジタルサウンドトラック10
3を設けると、エラーが発生し易い。更に、このように
フィルム101の側縁部にディジタルサウンドトラック
103を設けてしまうと、アナログサウンドトラックが
設けられなくなり、従来のアナログサウンドトラックの
フィルムとの互換性がとりにくくなる。
【0007】したがって、この発明の目的は、十分なデ
ィジタルオーディオ信号の記録エリアが確保でき、サン
プリング周波数や量子化ビット数を上げて高音質化を図
ることや、多チャンネル化を図ることが容易な映写用フ
ィルム及び映写用フィルム記録装置、再生装置を提供す
ることにある。
【0008】この発明の他の目的は、ディジタルオーデ
ィオエリアが損傷を受けにくく、エラーが発生しにくい
映写用フィルム及び映写用フィルム記録装置、再生装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、各駒の有効
画像エリアの間にディジタルオーディオエリアを設け、
ディジタルオーディオエリアにディジタルオーディオ信
号パターンを光学的に記録するようにしたことを特徴と
する映写用フィルムである。
【0010】この発明は、映写用フィルムにディジタル
オーディオ信号を記録する映写用フィルム記録装置にお
いて、フィルムの各駒の有効画像エリアの間のエリアに
対応してディジタルオーディオエリアを設定するエリア
設定手段と、フィルムの各駒の有効画像エリアの間のデ
ィジタルオーディオエリアにディジタルオーディオ信号
パターンを光学的に記録する光学記録手段とを備えるよ
うにしたことを特徴とする映写用フィルム記録装置であ
る。
【0011】この発明では、フィルムの各駒の有効画像
エリアの間のディジタルオーディオエリアへのディジタ
ルオーディオ信号パターンの記録は、ディジタルオーデ
ィオ信号をVTRに記録し、このVTRを低速で再生
し、このVTRから低速で再生されるディジタルオーデ
ィオ信号に基づくディジタルオーディオ信号パターンを
電子ビーム記録装置でフィルムに記録することにより行
うようにしている。
【0012】この発明は、映写用フィルムに記録された
ディジタルオーディオ信号を再生する映写用フィルム再
生装置において、ディジタルオーディオ信号パターン像
を受光しこのディジタルオーディオ信号パターン像から
ディジタルオーディオ信号を形成する光電変換手段と、
フィルムの各駒の有効画像エリアの間のディジタルオー
ディオエリアのディジタルオーディオ信号パターン像を
光電変換手段に結像させる光学手段とを備えるようにし
たことを特徴とする映写用フィルム再生装置である。
【0013】
【作用】フィルムの各駒の有効画像エリアの間のエリア
がディジタルオーディオエリアとして設定され、このデ
ィジタルオーディオエリアにディジタルオーディオ信号
パターンが光学的に記録される。このエリアには、ディ
ジタルオーディオ信号を、十分なチャンネル数、サンプ
リング周波数、量子化ビット数で、容易に記録できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。図1は、この発明が適用された映写
用のフィルム1の一例を示すものである。この発明が適
用された映写用フィルム1では、図1に示すように、画
像を記録した時に各駒に生じる画像の未使用エリア(デ
ィジタルオーディオエリア6)に、ディジタルオーディ
オ信号パターンが光学的に記録される。
【0015】すなわち、図1において、フィルム1の側
縁部1A及び1Bに沿って、複数のパーフォレーション
2、2、2、…が長手方向に沿って直線上に並んで設け
られる。映写を行う時には、このパーフォレーション
2、2、2、…にスプールが嵌入され、フィルム1が矢
印A方向に移送される。
【0016】また、フィルム1の一方の側縁部1Aに沿
って、アナログサウンドトラック3が設けられる。この
アナログサウンドトラック3は、通常のフィルムのアナ
ログサウンドトラックと同等のものである。フィルム1
の各駒4、4、4、…には、有効画像エリア5、5、
5、…が設けられる。この有効画像エリア5、5、5、
…に、画像が光学的に記録される。映写時には、フィル
ム1が送られるともに、フィルム1を介して光が投射さ
れ、この有効画像エリア5、5、5、…に記録された画
像がスクリーンに投影される。
【0017】また、各駒4、4、4、…には、画像の未
使用エリアが生じる。つまり、図2に示すように、35
mmフィルム1では、パーフォレーション2の4個分が
各駒4、4、4、…の全エリアの高さにに相当する。パ
ーフォレーションの4個分に相当する高さは19.05
mmであるので、各駒4、4、4、…のエリアの高さH
は(H=19.05mm)となる。
【0018】これに対して、ビスタサイズの35mmフ
ィルムでは、縦横比が(1:1.85)とされている。
したがって、フィルム1の画幅WをJIS規格の画幅で
ある(W=21.95mm)とすると、ビスタサイズの
場合、有効画像エリア5、5、5、…の高さHP-VISTA
は(HP-VISTA =21.95/1.85=11.86m
m)となる。したがって、ビスタサイズのフィルムの場
合には、各駒4、4、4、…に、高さ(19.05−1
1.86=7.19mm)の未使用エリアが生じる。
【0019】また、高品位テレビジョンから映写用のフ
ィルムを作る場合、図3に示すように、高品位テレビジ
ョンの縦横比は(9:16)であるから、フィルム1の
画幅WをJIS規格の画幅である(W=21.95m
m)とすると、HDTV方式の画面から作ったフィルム
の有効画像エリア5、5、5、…の高さHP-HDTVは(H
P-HDTV=21.95×(9/16)=12.346m
m)となる。したがって、HDTVの画面から作ったフ
ィルムの場合には、各駒4、4、4、…に、高さ(1
9.05−12.346=6.704mm)の未使用エ
リアが生じる。
【0020】この発明が適用された映写用フィルムで
は、このような未使用エリアがディジタルオーディオエ
リア6、6、6、…とされる。このディジタルオーディ
オエリア6、6、6、…に、記録画像に基づくディジタ
ルオーディオ信号が記録される。
【0021】ビスタサイズのフィルムの場合には、図2
に示したように、高さ7.19mmの未使用エリアが生
じるので、ディジタルオーディオエリア6、6、6、…
の高さHA-VISTA は、最大、(HA-VISTA =7.19m
m)確保できる。また、HDTV方式から作られるフィ
ルムでは、図3に示したように、高さ6.704mmの
未使用エリアが生じるので、ディジタルオーディオエリ
ア6、6、6、…の高さHA-HDTVは、最大、(HA-HDTV
=6.704mm)確保できる。
【0022】なお、映写機のマスクの高さは、11.3
3mmであり、これは、ビスタサイズのフィルム及びH
DTV方式の画面から形成したフィルムの有効画像エリ
アの高さHP-VISTA 及びHP-HDTVより僅かに小さい。し
たがって、実際には、ビスタサイズのフィルム1及びH
DTV方式の画面から形成したフィルム1のディジタル
オーディオエリア6の高さHA-VISTA びHA-HDTVの高さ
は、(19.05−11.33=7.72mm)まで大
きくすることができる。
【0023】このようにして確保されるディジタルオー
ディオエリア6には、例えば、HDTV用のVTRにデ
ィジタルオーディオ信号を記録し、このHDTV用のV
TRで記録したディジタルオーディオ信号を再生し、E
BR(エレクトリック・ビーム・レコーダ)を使って、
ディジタルオーディオ信号パターンを光学的に記録する
ことができる。
【0024】図4は、このように画像の未使用エリアに
設けられるディジタルオーディオエリア6に、ディジタ
ルオーディオ信号パターンを記録するための記録工程の
概要を示すものであり、図5〜図8は、各記録工程での
様子を示すものである。
【0025】図4において、先ず、HDTV用のVTR
を用いて、ディジタルオーディオ信号が磁気テープに記
録される(ステップ11)。この時、後に説明するよう
に、例えば6チャンネルのオーディオ信号をディジタル
化し、この6チャンネルのオーディオ信号を多重化し、
前述のディジタルオーディオエリア6にディジタルオー
ディオ信号を記録できるように、タイミング及び時間軸
の処理が行われる。また、アナログサウンドトラックを
形成するために、VTRでアナログオーディオ信号が記
録される。
【0026】このHDTV用のVTRに記録されたディ
ジタルオーディオ信号が再生される。この再生信号か
ら、EBRを用いて、フィルムにディジタルオーディオ
信号パターンが記録される(ステップ12)。後に説明
するように、この時、映写用フィルムの緑の駒にディジ
タルオーディオ信号が記録されるように、タイミング設
定が行われる。
【0027】図5は、このようにしてディジタルオーデ
ィオ信号パターンが形成されたフィルム31を示す。図
5において、フィルム31の側縁部31A及び31Bに
は、複数のパーフォレーション32、32、32、…が
配列される。フィルム31の各駒34、34、34、…
のエリア36、36、36、…は、ディジタルオーディ
オエリアに対応する大きさとされる。このエリア36、
36、36、…に、EBRにより、ディジタルオーディ
オ信号パターンが露光される。各駒34、34、34、
…のその他のエリア37、37、37、…は、遮光する
ために、EBRでの露光時に黒信号により黒とされる。
【0028】エリア36にディジタルオーディオ信号パ
ターンが露光されたら、このようなフィルム31の一方
の側縁部31Aに、アナログサウンドトラック33が形
成される(ステップ13)。図6は、アナログサウンド
トラック33が形成されたフィルム31を示すものであ
る。
【0029】このように、ディジタルオーディオ信号が
記録されたフィルム31に、図7に示すように、エリア
36に対応して開口39が設けられるマスク38が重ら
れ、露光される(ステップ14)。
【0030】このようなフィルムが現像される(ステッ
プ15)。図8は、ディジタルオーディオ信号パターン
を記録した音像ネガフィルム41を示すものである。図
8において、音像ネガフィルム41の側縁部41A及び
41Bには、複数のパーフォレーション42、42、4
2、…が配列される。フィルム41の一方の側縁部41
Aには、アナログサウンドトラック43が設けられる。
フィルム41の各駒44、44、44、…のエリア4
6、46、46、…には、ディジタルオーディオ信号パ
ターンが記録される。
【0031】なお、映写用のカラーポジフィルムは、画
像ネガフィルム(図示せず)と、上述のようにして形成
された音像ネガフィルム41との2工程で露光が行われ
る。
【0032】後に説明するように、図3において、HD
TVの画面から形成したディジタルオーディオエリア6
の高さHA-HDTVは、HDTV方式の画面のライン数に換
算すると、461本に相当する。そして、35mmフィ
ルムの1秒間の画面数は、24枚である。HDTV方式
の水平方向に画素数は1920と定められている。した
がって、35mmの映写用にフィルムに記録できるディ
ジタル信号のビットレートは、
【0033】 1920×461×24=21242.9kbit/sec …(1) である。
【0034】ディジタルオーディオ信号のビットレート
は、1チャンネル当たり、サンプリング周波数を48k
Hz、量子化ビット数を16ビットとすると、16×4
8kHz=768kbit/secである。ディジタル
信号を授受するのに必要とされるビット数は、エラー訂
正コードによるビット数の増加とシリアル多重化する時
の低減分を相殺して、16ビット分解能、サンプリング
周波数48Hzとすると、
【0035】 16×48=768kbit/sec …(2)
【0036】となる。35ミリフィルムの再生チャンネ
ル数は、現在4チャンネルであるが、更に2チャンネル
加えた6チャンネルとした場合、1チャンネル当たりの
使用可能ビット数は、
【0037】 21242.9/6=3540kit/sec …(3)
【0038】となる。したがって、1ビットのフィルム
画像の大きさは、
【0039】縦 12346/1035=11.9μm
【0040】横 21.95/1920=11.4μm
【0041】となる。このサイズは、ネガフィルムから
ポジフィルムにプリントした場合に、最高レベルの技術
で達成できる限界値に近い。そこで、縦横共に2倍とす
ると、1チャンネル当たり使用できるビット数は、
【0042】 3540/4=885kbit/sec …(4)
【0043】となる。(4)式で得られるビット数から
(2)式で得られるビット数を減じると、117kビッ
トの余裕が生じる。そこで、この余裕のビットを利用し
て、図9に示すように、ディジタルオーディオエリア6
のディジタルオーディオパターンに、読み取り用のスタ
ートビット7や、再生時のクロックとして使用するバー
スト信号8を設けることが可能である。
【0044】図10は、例えば6チャンネルのオーディ
オ信号をHDTV用のVTRに記録するまでの処理を行
う記録装置を示すものである。図10において、入力端
子51A〜51Fに、6チャンネルのオーディオ信号が
夫々供給される。このオーディオ信号が入力端子51A
〜51FからA/Dコンバータ52A〜52Fに夫々供
給される。A/Dコンバータ52A〜52Fで、入力オ
ーディオ信号が例えばサンプリング周波数48kHz、
量子化ビット数16ビットでディジタル化される。
【0045】35mmフィルムのフレーム数は、1秒間
に24フレームであり、HDTV方式のサンプリング周
波数は74.25MHzであるから、この場合のサンプ
リング周波数は、
【0046】 74.25×(24/30)=59.4MHz
【0047】となる。また、この周波数を(1/220
0)すると、水平周波数は27000Hzとなり、フィ
ールド数は、
【0048】27000/1125=24
【0049】となる。このディジタルオーディオ信号が
多重化回路53に供給される。多重化回路53には、タ
イミング信号発生回路54から、1秒間に24フレーム
に対応する同期信号が供給される。6チャンネル分の1
フレームのディジタルオーディオ信号は、多重化回路5
3に蓄えられ、多重化される。
【0050】多重化回路53からは、ディジタルオーデ
ィオエリアの高さに対応する期間で、1フレーム分のデ
ィジタルオーディオ信号が出力される。ディジタルオー
ディオエリアの高さに相当する期間は、以下のように求
められる。
【0051】図3で示したように、HDTV方式の画面
からは、最大でディジタルオーディオエリアの高さH
A-HDTVを6.704mm確保できる。いま、許容量を見
込んで、ディジタルオーディオエリアの高さHA-HDTV
5.5mmとする。
【0052】HDTV方式の一画面の有効ライン数は1
035本である。そして、HDTV方式の画面から形成
したフィルムの有効画像エリアの高さHA-HDTVは、(H
A-HDTV=12.346mm)である。したがって、ディ
ジタルオーディオエリアの高さHA-HDTVは、ライン数に
換算すると、(1035×(5.5/12.346))
=461本)に相当する。
【0053】このことから、多重化回路53に蓄えてお
いたディジタルオーディオ信号を461Hの間に出力す
れば良いことになる。図11Aに示すように、多重化回
路53に一旦蓄えられたディジタルオーディオ信号は、
図11Bに示すように、461Hの間に出力される。
【0054】図10において、多重化回路53からのデ
ィジタルオーディオ信号が奇数フィールドメモリ55A
及び偶数フィールドメモリ55Bに交互に供給される。
メモリ55A及び55Bは、タイミング信号発生回路5
4からの読み出し/書き込み信号により、一方が書き込
み状態の時に他方が読み出し状態に制御される。
【0055】メモリ55A及び55Bの出力がスイッチ
回路56に供給される。スイッチ回路56は、タイミン
グ信号発生回路54からのタイミング信号により、HD
TV方式の1フィールド毎に、順番に切り替えられる。
このスイッチ回路56は、35mmフィルムの1秒間の
フィールド数が24フレームなのに対して、HDTV方
式では1秒間のフィールド数が60フィールドなので、
画面の数を合わせるために、5フレームに1フレーム分
画面を抜かすものである。すなわち、図12に示すよう
に、スイッチ回路56のポジションがP0になる時とP
5になる時に出力がなくなり、5フィールド毎に1フィ
ールド分フレームが抜かされる。これにより、1秒間に
24枚の画面がスイッチ回路56から出力される。
【0056】スイッチ回路56の出力が加算回路57に
供給される。加算回路57には、ディジタルオーディオ
エリア6以外の部分を黒にするため黒信号SB が供給さ
れる。加算回路57の出力がHDTV方式のVTR58
の緑信号の入力端子に供給される。これにより、HDT
V方式のVTR58の磁気テープに、6チャンネルのデ
ィジタルオーディオ信号が記録される。なお、この時、
同期信号SYNC及びスイッチ回路56の切り替えタイ
ミング信号がVTR58で記録される。
【0057】図13は、HDTV用のVTR58に記録
したディジタルオーディオ信号を再生し、この再生信号
をEBR60で、ディジタルオーディオエリア6にディ
ジタルオーディオ信号パターンとして露光させるための
装置を示すのである。
【0058】図13において、HDTV用のVTR58
は、例えば1/30倍速で回転される。これは、EBR
60が白黒フィルムを信号中で赤色、緑色、青色の3原
色の映像に分解して録画するため、リアルタイムでは静
粛に送ることが困難であるためである。
【0059】HDTV用のVTR58の出力端子からの
再生信号がスイッチ回路61に供給される。スイッチ回
路61には、タイミング信号発生回路62からタインミ
ング信号が供給される。スイッチ回路62は、このタイ
ミング信号により、再生されているVTR58の1Hの
タイミングで順番に切り替えられる。
【0060】このスイッチ回路61は、HDTV方式の
1秒間のフィールド数と35mmフィルムの1秒間の画
数を合わせるために、5フィールドに1フィールド画面
を跳ばすものである。スイッチ回路56のポジションが
P00になる時とP05になる時に出力がなくなり、5
フィールド毎に1フィールド分画面が抜かされる。この
スイッチ回路61の出力がメモリ63A及びメモリ63
Bに供給される。
【0061】メモリ63A及び63Bは、タイミング信
号発生回路62により、一方が読み出し状態の時に他方
が書き込み状態に制御される。メモリ63A及び63B
の出力がスイッチ回路64に供給される。スイッチ回路
64は、タイミング信号発生回路62からのタイミング
信号により、35mmフィルムの1秒間のフィールド数
に対応するタイミングで切り替えられる。
【0062】35mmフィルムでは、3つの駒を夫々3
原色に対応させて、カラーフィルムを構成している。3
5mmフィルムの1秒間のフィールド数毎に、スイッチ
回路64を切り替えることにより、図14に示すよう
に、35mmフィルムの3フィールド毎に、ディジタル
オーディオエリア6に対応する期間で、ディジタルオー
ディオ信号が出力される。
【0063】この再生信号がドライブ回路65を介して
EBR60に供給される。EBR60の掻き落とし爪
は、掻き落としモータドライブ回路66を介して、タイ
ミング信号発生回路62により制御される。このEBR
60により、フィルム65のオーディオエリアにディジ
タルオーディオ信号パターンが光学的に記録される。
【0064】図15は、このようにフィルムのディジタ
ルオーディオエリアに記録されたディジタルオーディオ
信号パターンを再生する映写装置の一例である。図15
において、71は本体装置、72はリール23に巻回さ
れたフィルムを映写機に引き入れるための低速回転する
スプロケットである。ディジタルオーディオエリアに記
録されたディジタルオーディオ信号パターンの再生装置
は、本体装置21のフィルム引き入れ部に通常ペントハ
ウスと呼ばれるアタッチメント74の中に設けられる。
【0065】フィルム送りの動力は定速スプロケット7
2でフィルムを引き入れることで行われる。なお、図
中、75は投射レンズ、76は投射用光源、77は巻取
り装置78へフィルムを送る定速スプロケットであっ
て、スプロケット72、77の送量は同じである。
【0066】ペントハウス74の内部には、図16に示
す主要部が配設される。図16において、81は投射フ
ィルム、82は回転可能な固定ローラ、83は与圧スプ
リングによりフィルムの蛇行を防止するローラである。
【0067】ローラ82及び83のローラ軸は、完全に
分離されている。フィルム81に近接して、図17に示
すように、シリンドリカルレンズ87がそのローラ8
2、83の間に置かれている。また、その後部には、光
源88が設けられる。この光源88は、直線状のタング
ステンフィラメントのものが好適である。更に、ハロゲ
ンランプであれば、高輝度で能率が良い。
【0068】この光源88の不要部分の遮光と、フィル
ム81を熱する赤外線のカットフィルター、及び反射器
は省略してある。また、シリンドリカルレンズ87の焦
点は、フィルム81の裏面にフィラメント像が一直線状
に結像するように位置となっている。
【0069】フィルム81の裏面からシリンドリカルレ
ンズ87によりフィルム81の走行方向と直角方向に線
状に照明されたフィルム像は、レンズ89を通りビーム
スプリッタ90で直交する2方向の光に分離される。ビ
ームスプリッタ90は、2個の直角プリズムを斜面どう
し貼り合わせたもので、一方にはアルミニウムの半透明
のコーティングが施され、可視光を2分割できるもので
ある。コーティングの厚みにより、50%、50%の分
割も可能である。
【0070】フィルムの像は、CCDフォトセンサ9
1、92、93のスリット窓94A、94B、94Cに
結像するようになされている。CCDフォトセンサ9
1、92、93を3個用いたのは、以下の理由による。
【0071】フィルム像を分割することにより、フィル
ム状の幅方向のディジタル記録像とセンサー窓を平行に
し易い点で、所謂アズミ調整がやりやすくなる。
【0072】CCDフォトセンサの読み出しクロックが
遅くできるので、安価なものが使用できる。
【0073】なお、CCDフォトセンサの数は、3個に
限定されるものではなく、ディジタルトラック毎に設け
るようにしても良い。また、スリット94A、94B、
94Cの大きさは、ディジタル信号が容易に読み出すこ
とができる幅になっている。レンズ89の位置や焦点距
離により、フィルム像のCCDフォトセンサ91、9
2、92の撮像面上の音像は、夫々、オーバーラップさ
せることもできるので、各CCDフォトセンサ91、9
2、93の分担による欠如は0とすることができる。
【0074】
【発明の効果】この発明によれば、フィルムの各駒の有
効画像エリアの間のエリアがディジタルオーディオエリ
アとして設定され、このディジタルオーディオエリアに
ディジタルオーディオ信号パターンが光学的に記録され
る。このエリアは、ディジタルオーディオ信号を記録す
るには十分に広く、このディジタルオーディオエリア
に、映像に基づくディジタルオーディオ信号を、十分な
チャンネル数、サンプリング周波数、量子化ビット数
で、容易に記録することができる。また、この発明によ
れば、ディジタルオーディオエリアが損傷を受けにくい
エリアに設定されるので、エラーが生じにくい。更に、
従来のアナログサウンドトラックを残すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された映写用フィルムの一例の
平面図である。
【図2】この発明が適用された映写用フィルムの説明に
用いる平面図である。
【図3】この発明が適用された映写用フィルムの説明に
用いる平面図である。
【図4】この発明が適用された映写用フィルムの製造過
程の説明に用いるフローチャートである。
【図5】この発明が適用された映写用フィルムの製造過
程の説明に用いる平面図である。
【図6】この発明が適用された映写用フィルムの製造過
程の説明に用いる平面図である。
【図7】この発明が適用された映写用フィルムの製造過
程の説明に用いる斜視図である。
【図8】この発明が適用された映写用フィルムの製造過
程の説明に用いる平面図である。
【図9】この発明が適用された映写用フィルムの説明に
用いる平面図である。
【図10】この発明が適用された映写用フィルムにディ
ジタルオーディオ信号を記録する際、ディジタルオーデ
ィオ信号をテープに記録するまでの処理を行う記録装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】この発明が適用された映写用フィルムにディ
ジタルオーディオ信号を記録する際、ディジタルオーデ
ィオ信号をテープに記録するまでの処理を行う記録装置
の説明に用いるタイミング図である。
【図12】この発明が適用された映写用フィルムにディ
ジタルオーディオ信号を記録する際、ディジタルオーデ
ィオ信号をテープに記録するまでの処理を行う記録装置
の説明に用いるタイミング図である。
【図13】この発明が適用された映写用フィルムにディ
ジタルオーディオ信号を記録する際、テープの再生信号
をフィルムに露光するまでの処理を行う記録装置の構成
を示すブロック図である。
【図14】この発明が適用された映写用フィルムにディ
ジタルオーディオ信号を記録する際、テープの再生信号
をフィルムに露光するまでの処理を行う記録装置の説明
に用いるタイミング図である。
【図15】この発明が適用された映写用フィルムを再生
する再生装置の一例の側面図である。
【図16】この発明が適用された映写用フィルムを再生
する再生装置の一例の説明に用いる斜視図である。
【図17】この発明が適用された映写用フィルムを再生
する再生装置の一例の説明に用いる斜視図である。
【図18】従来の映写用フィルムにディジタルオーディ
オ信号を記録する記録方式の説明に用いる斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルム 3 アナログサウンドトラック 4 駒 5 有効画像エリア 6 ディジタルオーディオエリア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各駒の有効画像エリアの間にディジタル
    オーディオエリアを設け、上記ディジタルオーディオエ
    リアにディジタルオーディオ信号パターンを光学的に記
    録するようにしたことを特徴とする映写用フィルム。
  2. 【請求項2】 映写用フィルムにディジタルオーディオ
    信号を記録する映写用フィルム記録装置において、 フィルムの各駒の有効画像エリアの間のエリアに対応し
    てディジタルオーディオエリアを設定するエリア設定手
    段と、 上記フィルムの各駒の有効画像エリアの間のディジタル
    オーディオエリアに、ディジタルオーディオ信号パター
    ンを光学的に記録する光学記録手段とを備えるようにし
    たことを特徴とする映写用フィルム記録装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルムの各駒の有効画像エリアの
    間のディジタルオーディオエリアへのディジタルオーデ
    ィオ信号パターンの記録は、 ディジタルオーディオ信号をVTRに記録し、このVT
    Rを低速で再生し、このVTRから低速で再生されるデ
    ィジタルオーディオ信号に基づくディジタルオーディオ
    信号パターンを電子ビーム記録装置でフィルムに記録す
    ることにより行うようにした請求項2記載の映写用フィ
    ルム記録装置。
  4. 【請求項4】 映写用フィルムに記録されたディジタル
    オーディオ信号を再生する映写用フィルム再生装置にお
    いて、 ディジタルオーディオ信号パターン像を受光し、このデ
    ィジタルオーディオ信号パターン像からディジタルオー
    ディオ信号を形成する光電変換手段と、 フィルムの各駒の有効画像エリアの間のディジタルオー
    ディオエリアのディジタルオーディオ信号パターン像を
    上記光電変換手段に結像させる光学手段とを備えるよう
    にしたことを特徴とする映写用フィルム再生装置。
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