JPH05273349A - レーザードップラ速度計の信号処理装置 - Google Patents
レーザードップラ速度計の信号処理装置Info
- Publication number
- JPH05273349A JPH05273349A JP6852392A JP6852392A JPH05273349A JP H05273349 A JPH05273349 A JP H05273349A JP 6852392 A JP6852392 A JP 6852392A JP 6852392 A JP6852392 A JP 6852392A JP H05273349 A JPH05273349 A JP H05273349A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- output
- voltage
- laser doppler
- circuit
- Prior art date
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- Pending
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- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 参照型レーザドップラ速度計において、被測
定体が白色の紙などの粗面である場合に、散乱強度の時
間変化に起因して発生する高域のノイズや復調出力の誤
差を低減化する信号処理回路を提供する。 【構成】 光検出器1に入射した光信号10は、前置増
幅器2及びAM成分を抑圧するLOGアンプ等で構成さ
れる中間増幅器3で増幅された後、キャリア信号の強度
を電圧値にて出力するキャリアディテクタ4、中間増幅
器の信号をFM復調する復調器5、復調器5から低域通
過濾過器6を通過し、復調出力を制御信号により一時ホ
ールドするサンプルアンドホールド回路7、キャリアデ
ィテクタ4の出力12をしきい値設定電圧8と比較し、
設定電圧8より低い電圧つまり低い入力レベル時に、コ
ンパレータ9でホールド出力14を出力し、サンプルア
ンドホールド回路を制御する。
定体が白色の紙などの粗面である場合に、散乱強度の時
間変化に起因して発生する高域のノイズや復調出力の誤
差を低減化する信号処理回路を提供する。 【構成】 光検出器1に入射した光信号10は、前置増
幅器2及びAM成分を抑圧するLOGアンプ等で構成さ
れる中間増幅器3で増幅された後、キャリア信号の強度
を電圧値にて出力するキャリアディテクタ4、中間増幅
器の信号をFM復調する復調器5、復調器5から低域通
過濾過器6を通過し、復調出力を制御信号により一時ホ
ールドするサンプルアンドホールド回路7、キャリアデ
ィテクタ4の出力12をしきい値設定電圧8と比較し、
設定電圧8より低い電圧つまり低い入力レベル時に、コ
ンパレータ9でホールド出力14を出力し、サンプルア
ンドホールド回路を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を被測定体に
照射してその光周波数の偏移つまりドップラシフトより
被測定体の速度を測定する参照光レーザドップラ速度計
の信号処理装置の改良に関し、特に、被測定体からの散
乱光強度が短時間低下したときに、正確に出力されない
速度復調信号を事後の処理によりその間だけ補間する信
号処理回路に関するものである。
照射してその光周波数の偏移つまりドップラシフトより
被測定体の速度を測定する参照光レーザドップラ速度計
の信号処理装置の改良に関し、特に、被測定体からの散
乱光強度が短時間低下したときに、正確に出力されない
速度復調信号を事後の処理によりその間だけ補間する信
号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の参照光型レーザドップラ速度計の
信号処理装置を図1に示す。図1において、レーザドッ
プラ速度計の光検出器1に入射する光信号10は電気信
号に変換され、信号処理装置内で以下の処理がなされ
る。信号処理装置においてはまず前置増幅器2で増幅さ
れた後、さらにAM成分を抑圧するLOGアンプ等で構
成される中間増幅器3で増幅され、中間増幅器出力11
は復調器5によってFM復調された後、低域通過濾過器
6を通過して最終出力として速度復調出力15が取り出
される。
信号処理装置を図1に示す。図1において、レーザドッ
プラ速度計の光検出器1に入射する光信号10は電気信
号に変換され、信号処理装置内で以下の処理がなされ
る。信号処理装置においてはまず前置増幅器2で増幅さ
れた後、さらにAM成分を抑圧するLOGアンプ等で構
成される中間増幅器3で増幅され、中間増幅器出力11
は復調器5によってFM復調された後、低域通過濾過器
6を通過して最終出力として速度復調出力15が取り出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザドップラ
速度計における信号処理装置では、被測定体が鏡面や回
帰性反射テープ等の高い反射率を有する物体であるなら
復調出力として良好なSN比が得られるが、白色の紙な
どの粗面になると多重反射のため散乱強度が時間ととも
に大きく変動し、図2に示すように散乱強度が低下した
状態では復調出力15のSN比が急速に劣化して、高域
のノイズ発生や復調出力に大きな誤差を発生する。
速度計における信号処理装置では、被測定体が鏡面や回
帰性反射テープ等の高い反射率を有する物体であるなら
復調出力として良好なSN比が得られるが、白色の紙な
どの粗面になると多重反射のため散乱強度が時間ととも
に大きく変動し、図2に示すように散乱強度が低下した
状態では復調出力15のSN比が急速に劣化して、高域
のノイズ発生や復調出力に大きな誤差を発生する。
【0004】特にPLL方式等のデジタル復調方式で
は、入力信号のSN比低下に対してフェイズドロックが
はずれ、しばらくの間大きな偽の検波出力が生じたりす
るため、入力信号に高いSN比を要求され、被測定体が
限定されてしまうといった欠点があった。
は、入力信号のSN比低下に対してフェイズドロックが
はずれ、しばらくの間大きな偽の検波出力が生じたりす
るため、入力信号に高いSN比を要求され、被測定体が
限定されてしまうといった欠点があった。
【0005】また、一般のFM復調回路等においては、
入力信号欠落時のミューティング処理として欠落時に一
定電圧(例えば零)に保持する回路があるが、その間は
正確な出力が得られない。
入力信号欠落時のミューティング処理として欠落時に一
定電圧(例えば零)に保持する回路があるが、その間は
正確な出力が得られない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明では、レ
ーザドップラ速度計の信号処理装置回路に、FM復調回
路の前段に入力信号レベルの強度を電圧にて出力するキ
ャリアディテクタ、キャリアディテクタの出力をしきい
値設定電圧と比較するコンパレータ、FM復調器からの
出力をコンパレータの出力に従い制御するサンプルアン
ドホールド回路を付加する。
ーザドップラ速度計の信号処理装置回路に、FM復調回
路の前段に入力信号レベルの強度を電圧にて出力するキ
ャリアディテクタ、キャリアディテクタの出力をしきい
値設定電圧と比較するコンパレータ、FM復調器からの
出力をコンパレータの出力に従い制御するサンプルアン
ドホールド回路を付加する。
【0007】また本願の第2発明では、上記サンプルア
ンドホールド回路の代わりに A/D変換器とデータを
一定時間蓄積するメモリー、及びキャリア信号の欠落情
報を元に補間処理を行なう演算回路を用いる。
ンドホールド回路の代わりに A/D変換器とデータを
一定時間蓄積するメモリー、及びキャリア信号の欠落情
報を元に補間処理を行なう演算回路を用いる。
【0008】
【作用】キャリアディテクタの出力がコンパレータのし
きい値設定電圧と比較して低い電圧の場合、つまり低い
入力レベルの期間、サンプルアンドホールド回路にてF
M復調出力をホールドする。これにより、ノイズや大き
な誤差信号出力を出力させないようにする。
きい値設定電圧と比較して低い電圧の場合、つまり低い
入力レベルの期間、サンプルアンドホールド回路にてF
M復調出力をホールドする。これにより、ノイズや大き
な誤差信号出力を出力させないようにする。
【0009】また、第2発明の構成によれば、A/D変
換器を通して一定時間蓄積したデータに対して、キャリ
ア信号の欠落情報を元に演算回路にて欠落期間のみ補間
を行なう。
換器を通して一定時間蓄積したデータに対して、キャリ
ア信号の欠落情報を元に演算回路にて欠落期間のみ補間
を行なう。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示した実施例に基づき
詳細に説明する。なお、図中従来装置と共通の回路につ
いては図1と共通の参照番号を付してある。図3におい
て、光検出器1に入射した光信号10は電気信号に変換
された後、前置増幅器2で増幅され、さらにAM成分を
抑圧するLOGアンプ等で構成される中間増幅器3で増
幅され、キャリア信号の強度を電圧値にて出力するキャ
リアディテクタ4、中間増幅器の信号をFM復調する復
調器5、復調器5から低域通過濾過器6を通過し、復調
出力を制御信号により一時ホールドするサンプルアンド
ホールド回路7、キャリアディテクタ4の出力12をし
きい値設定電圧8と比較し、設定電圧8より低い電圧つ
まり低い入力レベル時に、コンパレータ9でホールド出
力14を出力し、サンプルアンドホールド回路を制御す
る。
詳細に説明する。なお、図中従来装置と共通の回路につ
いては図1と共通の参照番号を付してある。図3におい
て、光検出器1に入射した光信号10は電気信号に変換
された後、前置増幅器2で増幅され、さらにAM成分を
抑圧するLOGアンプ等で構成される中間増幅器3で増
幅され、キャリア信号の強度を電圧値にて出力するキャ
リアディテクタ4、中間増幅器の信号をFM復調する復
調器5、復調器5から低域通過濾過器6を通過し、復調
出力を制御信号により一時ホールドするサンプルアンド
ホールド回路7、キャリアディテクタ4の出力12をし
きい値設定電圧8と比較し、設定電圧8より低い電圧つ
まり低い入力レベル時に、コンパレータ9でホールド出
力14を出力し、サンプルアンドホールド回路を制御す
る。
【0011】これら一連の動作を時間軸を横軸にとり図
4に示す。上より光入力信号強度10、中間増幅器出力
11、キャリアディテクタ出力12と基準電圧8、サン
プルアンドホールド信号14、FM復調出力13、最終
出力15を示す。LOGアンプによりAM成分(光の強
度変動成分)は大幅に抑圧されるが、抑圧できない場合
に復調信号のホールドを行い、スパイク状のノイズを抑
圧する。ここで、FM復調方式として、クオードラチャ
ー検波、特に差動ピーク検波などのアナログ検波方式を
用いると微弱入力信号時の復調後のノイズ成分が少なく
なり、より効果的である。
4に示す。上より光入力信号強度10、中間増幅器出力
11、キャリアディテクタ出力12と基準電圧8、サン
プルアンドホールド信号14、FM復調出力13、最終
出力15を示す。LOGアンプによりAM成分(光の強
度変動成分)は大幅に抑圧されるが、抑圧できない場合
に復調信号のホールドを行い、スパイク状のノイズを抑
圧する。ここで、FM復調方式として、クオードラチャ
ー検波、特に差動ピーク検波などのアナログ検波方式を
用いると微弱入力信号時の復調後のノイズ成分が少なく
なり、より効果的である。
【0012】しかし、上記実施例では欠落区間が長いと
誤差が大きくなるので、さらにこの点を改良した本願第
2発明の実施例を図5に示す。図5の構成では、復調信
号をA/D変換器16を通し、メモリ17にて一定時間
蓄積した後、キャリア信号の欠落情報14を元に演算回
路18にて欠落期間のみ補間を行なう。補間方法は簡単
には直線補間、より正確にはスプライン補間等の曲線補
間が考えられる。図6は補間の結果を示す図である。
誤差が大きくなるので、さらにこの点を改良した本願第
2発明の実施例を図5に示す。図5の構成では、復調信
号をA/D変換器16を通し、メモリ17にて一定時間
蓄積した後、キャリア信号の欠落情報14を元に演算回
路18にて欠落期間のみ補間を行なう。補間方法は簡単
には直線補間、より正確にはスプライン補間等の曲線補
間が考えられる。図6は補間の結果を示す図である。
【0013】
【発明の効果】本発明は、従来のレーザドップラ速度計
の信号処理回路において、被測定体の散乱強度が低下し
た場合にも、信号欠落処理回路を付加して復調信号の誤
差を最小限におさえ、低反射率の粗面での計測を可能に
するものである。
の信号処理回路において、被測定体の散乱強度が低下し
た場合にも、信号欠落処理回路を付加して復調信号の誤
差を最小限におさえ、低反射率の粗面での計測を可能に
するものである。
【0014】通常の振動計測等においては、粗面のよう
に散乱強度が大きく変動する場合は欠落時間が振動周期
に比べてあまり長くないのが一般的であり、本方式はき
わめて有効である。
に散乱強度が大きく変動する場合は欠落時間が振動周期
に比べてあまり長くないのが一般的であり、本方式はき
わめて有効である。
【0015】特に、欠落時間が振動周期に比べて十分短
い場合は第1発明の構成が有効であり実時間で処理でき
る特長も有する。この欠落時間が長くなると誤差が大き
くなるため、第2発明の構成が効果的になり、補間方式
として、直線補間を行なうと高精度な補正を行える。さ
らに、演算時間の許す範囲でスプライン曲線による補間
等を行なえばさらに精度は向上する。
い場合は第1発明の構成が有効であり実時間で処理でき
る特長も有する。この欠落時間が長くなると誤差が大き
くなるため、第2発明の構成が効果的になり、補間方式
として、直線補間を行なうと高精度な補正を行える。さ
らに、演算時間の許す範囲でスプライン曲線による補間
等を行なえばさらに精度は向上する。
【図1】参照光型レーザドップラ速度計における従来の
信号処理装置の回路構成を説明するブロック図
信号処理装置の回路構成を説明するブロック図
【図2】図1の従来装置の各点における信号波形の例を
説明する図
説明する図
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図
【図4】第1実施例における信号波形の例を示す図
【図5】本発明の第2実施例を示すブロック図
【図6】第2実施例における信号波形の例を示す図
1 光検出器 2 前置増幅器 3 中間増幅器 4 キャリアディテクタ 5 復調器 6 低域通過濾過器 7 サンプルアンドホールド回路 8 しきい値設定電圧 9 コンパレータ 10 光入力信号強度 11 中間増幅器出力 12 キャリアディテクタ出力 13 FM復調出力 14 ホールド出力 15 最終出力 16 A/D変換器 17 メモリ 18 演算回路
Claims (2)
- 【請求項1】 レーザ光を被測定体に照射してその光周
波数の偏移より被測定体の速度を測定する参照光型レー
ザドップラ速度計の信号処理装置であって、周波数偏移
を電圧変化に変換する復調回路と、搬送波の信号強度を
出力するキャリアディテクタと、サンプルアンドホール
ド回路とで構成される信号補正回路を備えたことを特徴
とするレーザードップラ速度計の信号処理装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記サンプルアンド
ホールド回路に代えて、A/D変換器、データメモリ、
及び補間処理用演算装置で構成したことを特徴とするレ
ーザドップラ速度計の信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6852392A JPH05273349A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | レーザードップラ速度計の信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6852392A JPH05273349A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | レーザードップラ速度計の信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05273349A true JPH05273349A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13376173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6852392A Pending JPH05273349A (ja) | 1992-03-26 | 1992-03-26 | レーザードップラ速度計の信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05273349A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013096445A1 (en) * | 2011-12-23 | 2013-06-27 | Optical Air Data Systems, Llc | High power laser doppler velocimeter with multiple amplification stages |
-
1992
- 1992-03-26 JP JP6852392A patent/JPH05273349A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013096445A1 (en) * | 2011-12-23 | 2013-06-27 | Optical Air Data Systems, Llc | High power laser doppler velocimeter with multiple amplification stages |
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