JPH05273259A - 電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路 - Google Patents

電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路

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Publication number
JPH05273259A
JPH05273259A JP4071700A JP7170092A JPH05273259A JP H05273259 A JPH05273259 A JP H05273259A JP 4071700 A JP4071700 A JP 4071700A JP 7170092 A JP7170092 A JP 7170092A JP H05273259 A JPH05273259 A JP H05273259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
hysteresis
current
diodes
electric current
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4071700A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yoshioka
直人 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP4071700A priority Critical patent/JPH05273259A/ja
Publication of JPH05273259A publication Critical patent/JPH05273259A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は特殊なコアを用いることなくコイ
ルのヒステリシスを低減できるような電流検出器用コイ
ルのヒステリシス低減回路を提供することを主要な特徴
とする。 【構成】 コイル1に対してダイオード6,7を並列接
続し、コイル1に電流が流れることによって発生する磁
界を磁気センサ2で検出し、その検出出力をアンプ3で
増幅し、コンパレータ4,5でスレッショルド電圧と比
較する。必要な電流範囲においてはダイオード6,7が
OFFするため、電流はコイル1にのみ流れ、大電流時
はダイオード6,7がONするため、電流がダイオード
6,7にバイパスされ、コイル1に流れる電流を抑制す
ることができ、ヒステリシスが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電流検出器用コイルの
ヒステリシス低減回路に関し、特に、コイルに電流が流
れることによって発生する磁界をセンサで検出する電流
検出器において、コイルが有しているヒステリシス特性
を低減するような電流検出器用コイルのヒステリシス低
減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電流検出器の概略ブロック
図であり、図6は図5に示した電流検出器の特性を示す
図である。
【0003】図5において、コイル1に電流が流れる
と、磁界が発生し、磁気センサ2によってその磁界が検
出される。磁気センサ2の検出出力はアンプ3で増幅さ
れ、その増幅出力はコンパレータ4,5に与えられる。
コンパレータ4はコイル1にプラス側に電流が流れたと
き、予め定められたスレッショルド電圧と増幅器3の出
力とを比較し、コンパレータ5はマイナス側の電流が流
れたとき、予め定められるスレッショルド電圧と増幅器
3の出力とを比較する。ここで、コイル1は磁気回路構
成上フェライトなどの磁性体が用いられるが、これはヒ
ステリシス特性を有しており、IMAX あるいは−IMAX
の電流が加えられると、電流検出器のアンプ3の出力は
図6に示すようになる。すると、プラス側電流の場合コ
ンパレータ4がONするのはA点となり、OFFするの
はB点となり、同様にマイナス側ではD点でONし、C
点でOFFとなる。したがって、区間A−BおよびC−
Dは無効な領域となってしまい、プラス,マイナスそれ
ぞれの検出電流規格範囲の中で無駄な範囲として占有す
る。したがって、このヒステリシスを低減させることが
高性能化する上で必須要件となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来よりコイル1のヒ
ステリシスを低減させる方法として、コア自体の低ヒス
テリシス化を図る方法が知られている。そのためには、
低ヒステリシスのコア材を用いることおよびコア断面積
を大きくする方法がある。しかしながら、前者はコアの
固有抵抗値も考慮する必要がある場合、素材選択の幅が
狭くなる。すなわち、コア材としてフェライトコアを用
いると、耐圧特性を考慮する必要がある場合には、Mn
−Zn 系よりもNi −Zn 系のフェライトの方が有利で
あるが、N i −Zn 系はMn −Zn 系よりもヒステリシ
スが一般に大きいため、その中から低ヒステリシスの材
質を選択しようとすると無理がある。後者は寸法上の問
題が発生するという欠点があった。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、特
殊なコアを用いることなく、コイルのヒステリシスを低
減できるような電流検出器用コイルのヒステリシス低減
回路を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はコイルに電流
が流れることによって発生する磁界をセンサで検出する
電流検出器において、コイルが有しているヒステリシス
特性を低減するヒステリシス低減回路であって、コイル
に対してダイオードを並列接続して構成される。
【0007】
【作用】この発明に係る電流検出器用コイルのヒステリ
シス低減回路は、コイルに対して並列的にダイオードを
接続したことによって、コイルに流れる電流が必要な範
囲内においてはダイオードがOFF状態のため、電流は
コイルに流れ、大電流時はダイオードがONし、電流が
ダイオード側にバイパスされるため、コイルに流れる電
流を抑制することができ、ヒステリシスが低減する。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のブロック図であ
る。図1において、コイル1に対してダイオード6,7
がそれぞれ並列接続された以外は、前述の図5と同様に
して構成される。
【0009】コイル1は直流抵抗を有しているので、電
流が流れると、コイル1の両端に電圧降下が発生する。
ダイオード6,7はアノードとカソードとの間に加わる
電圧が順方向立上がり電圧(VF )以下では電流がほと
んど流れないが、順方向立上がり電圧VF 以上では急激
に電流が流れ始めるので、これを利用する。コイル1は
検出しようとする電流値,最大流れ得る電流値,直流抵
抗値,センサの性能,コイル1の配置などの条件から設
計される。
【0010】したがって、所定の電流値でコイル1の両
端に発生する電圧降下はそれぞれの条件により異なるた
め、それに応じたダイオードの使用方法を選択する必要
がある。図1に示した例では、検知しようとする電流範
囲は概略±15mAであり、一方最大流れ得る電流は±
100〜±200mAであり、ヒステリシス低減のため
には、この最大電流時にコイル1に流れる電流を抑え
る。コイル1はこの場合低直流抵抗であることが望まし
く、5Ω程度以下である。図1に示した例において、ダ
イオード6,7として、通常のシリコンダイオードでは
なく、順方向立上がり電圧VF の低いショットキバリア
ダイオードが望ましい。
【0011】図2はこの発明の他の実施例のブロック図
である。この図2に示した実施例は、ダイオード6,7
に対してそれぞれダイオード8,9を直列接続したもの
である。この図2に示した実施例では、検知しようとす
る電流値が大きいかあるいはコイル1の直流抵抗が大き
い場合には、コイル1での電圧降下が大きくなるため、
ダイオード6と8および7と9をそれぞれ直列接続し、
制限すべき電流値に対応することによって、図1と同様
の効果を得ることができる。
【0012】図3は図1に示したこの発明の一実施例の
電流検出器による特性図であり、図4は図5に示した従
来の電流検出器による特性図である。
【0013】図4に示すように、従来の電流検出器で
は、無効となる電流値の幅(グラフ横軸でのヒステリシ
ス幅)は比較的広いのに対して、この発明の一実施例で
は無効となる電流の幅が狭くなっており、ヒステリシス
特性が改善されていることがわかる。
【0014】なお、上述の実施例では、電流検出器用コ
イルにダイオードを並列接続してヒステリシス特性を改
善するようにしたが、磁気センサにおいても集磁用フェ
ライトチップを内蔵したホール素子あるいは強磁性薄膜
磁気抵抗素子(MR素子)もヒステリシスを有してお
り、このような素子に対してダイオードを並列接続して
も、コイルだけでなくセンサも含めたヒステリシスを同
時に低減することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、コイ
ルに対してダイオードを並列接続することにより、コイ
ルのヒステリシスを低減でき、検出電流規格範囲に占め
る無効な幅を低減でき、高精度な電流検出器を構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロック図である。
【図2】この発明の他の実施例のブロック図である。
【図3】図1に示したこの発明の一実施例の電流検出器
による特性図である。
【図4】図5に示した従来の電流検出器による特性図で
ある。
【図5】従来の電流検出器のブロック図である。
【図6】図5に示した電流検出器の特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コイル 2 磁気センサ 3 アンプ 4,5 コンパレータ 6〜9 ダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルに電流が流れることによって発生
    する磁界をセンサで検出する電流検出器において、前記
    コイルが有しているヒステリシス特性を低減するヒステ
    リシス低減回路であって、 前記コイルに対してダイオードを並列接続したことを特
    徴とする、電流検出器用コイルのヒステリシス低減回
    路。
JP4071700A 1992-03-27 1992-03-27 電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路 Withdrawn JPH05273259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4071700A JPH05273259A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4071700A JPH05273259A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05273259A true JPH05273259A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13468081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4071700A Withdrawn JPH05273259A (ja) 1992-03-27 1992-03-27 電流検出器用コイルのヒステリシス低減回路

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JP (1) JPH05273259A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011027629A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kobe Steel Ltd 絶縁劣化検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990608