JPH05273187A - 微量試料注入器 - Google Patents

微量試料注入器

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JPH05273187A
JPH05273187A JP7404292A JP7404292A JPH05273187A JP H05273187 A JPH05273187 A JP H05273187A JP 7404292 A JP7404292 A JP 7404292A JP 7404292 A JP7404292 A JP 7404292A JP H05273187 A JPH05273187 A JP H05273187A
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JP
Japan
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hole
sample
groove
rotor
discharged
Prior art date
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Pending
Application number
JP7404292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Inoue
嘉則 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微量の試料を安定して注入できる微量試料注入
器を提供する。 【構成】ステータの第4貫通穴から注入された試料がロ
ーターの第3溝を満たした後、ローターを所定角度回転
させ、ステータの第2貫通穴から導入された移動相でも
って第3溝内の試料を搬送するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロマトグラフ分析装
置に装着され微量の試料を安定して注入する微量試料注
入器に係わり、特に、ステータの第4貫通穴から注入さ
れた試料がローターの第3溝を満たした後、ローターを
所定角度回転させステータの第2貫通穴から導入された
移動相でもって第3溝内の試料を搬送するようにした微
量試料注入器に関する。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフやイオンクロマトグ
ラフにおいて使用されるカラムの大きさは、通常、内径
4〜8mm、長さ50〜300mmである。このような
カラムに、例えば0.5ml/min.の流量で移動相
が流され、5〜100μlの試料が注入される。
【0003】一方、内径が0.1〜1mmのカラムを用
いる所謂ミクロ液体クロマトグラフにおいては、1〜1
00ml/min.の流量で移動相が流され、0.01
〜1μlの試料が注入される。このようなミクロ液体ク
ロマトグラフにおいては、従来の試料注入器を使用でき
ないため、次のような微量試料注入法が試みられてい
る。
【0004】即ち、第1の試みは試料注入器の内部に微
小ループを組み込むことであり、第2の試みは試料注入
器におけるローターの溝を試料ループとすることであ
る。このような第1,第2の試みは何れも、0.5〜5
μlの試料ループを作れるため、内径が1mm程度のカ
ラムに使用することができる。しかし、内径が1mm程
度以下のカラムには使用できないうえ、試料注入量を変
えるためには、その都度ループやローターなどの部品を
取り換えなければならないという欠点があった。
【0005】また、ミクロ液体クロマトグラフにおいて
は、試料の注入量を少なくするだけでなく移動相の流量
も少なくしなければならない。しかし、1〜100μl
/min.の流量を正確に送液することは非常に困難で
あるため、スプリットを行って微小流量を得るという方
法がとられている。このようにして所謂スプリット式ミ
クロ液体クロマトグラフィにおいても微量試料の注入が
可能となり、従来の試料注入器を利用して微量試料を注
入できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、スプリ
ット式ミクロ液体クロマトグラフィにおいては、スプリ
ッタ部の死容積によって試料が拡散したり残存したりし
て、分離能の低下,再現性の低下,及びスプリット部の
汚染などの問題が起こりやすい欠点があった。また、ス
プリット比が大きい場合には、大量の試料を試料ループ
に満たさなければならないという欠点もあった。本発明
は、かかる状況などに鑑み上述のような従来例の欠点を
解消せんとして成されたものであり、微量の試料を安定
して注入できる微量試料注入器を提供することを目的と
する。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、微量試料注
入器において、一方の面に第1〜第4の円弧状溝が形成
されると共に所定角度だけ往復回転可能なローターと、
該ローターの前記面と接する一方の面に第1,第2の溝
が形成されると共に第1〜第6の貫通穴が設けられたデ
ィスク状のステータとを設け、前記第4貫通穴から注入
された試料が前記第3溝を満たした後、前記ローターを
所定角度回転させ、前記第2貫通穴から導入から移動相
でもって前記第3溝内の試料を搬送することによって前
記課題を解決したものである。
【0008】
【作用】本発明は次のように作用する。即ち、マイクロ
シリンジから第4貫通穴に注入された試料は、第2円弧
状溝と第5貫通穴を通って排出される。また、第3貫通
穴へ供給された移動相は、所謂スプリット方式により、
一部が第1円弧状溝及び第2貫通穴を通ってカラムに供
給され残りが第1円弧状溝及び第1貫通穴を通って排出
される。
【0009】その後、ローターが時計方向に所定角度だ
け回転すると、マイクロシリンジから第4貫通穴に注入
された試料は、第2円弧状溝と第5貫通穴を通って排出
される。また、第3貫通穴へ供給された移動相は、所謂
スプリット方式により、一部が第1円弧状溝及び第2貫
通穴を通ってカラムに供給され、残りが第2溝,第4円
弧状溝,第1溝,及び第1貫通穴を通って排出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳
細に説明する。図1は本発明実施例の要部構成斜視図で
あり、図中、1はディスク状のステータ、2はステータ
1と対面するディスク状のローターである。また、ステ
ータ1には貫通穴1a〜1eが設けられると共にロータ
ー2と接する面に溝1f,1gが設けられている。ロー
ター2にはステータ1と接する面に4つの円弧状溝2a
〜2dが形成され、このローター2が図1の太線矢印で
示す如く往復回転するようになっている。
【0011】図2は上述のような要部構成からなる本発
明実施例の動作を説明するための図であり、図中、図1
と同一記号は同一意味を持たせて使用しここでの重複説
明は省略する。また、4は試料を微量注入するためのマ
イクロシリンジ、Aは移動相の供給、Bはカラムへの流
体供給を示している。
【0012】以下、図1,図2を用いて本発明実施例の
動作について説明する。図1に示す状態のステータ1と
ローター2が一体化すると図2(1)の状態となる。こ
の状態で、マイクロシリンジ4から貫通穴1dに注入さ
れた試料は、溝2bと貫通穴1eを通って排出される。
また、Aから貫通穴1cへ供給された流体は、所謂スプ
リット方式により、一部が溝2a及び貫通穴1bを通っ
てBに供給され残りが溝2a及び貫通穴1aを通って排
出される。
【0013】その後、図1のローター2が時計方向に所
定角度だけ回転すると、図2(1)の状態も太線矢印で
示す如く所定角度だけ回転して図2(2)となる。この
状態では、マイクロシリンジ4から貫通穴1dに注入さ
れた試料は、溝2bと貫通穴1eを通って排出される。
また、Aから貫通穴1cへ供給された流体は、所謂スプ
リット方式により、一部が溝2a及び貫通穴1bを通っ
てBに供給され残りが溝1g,溝2d,溝1f,及び貫
通穴1aを通って排出される。
【0014】一方、図3は本発明に係わる微量試料注入
器の使用例説明図であり、図中、図1や図2と同一記号
は同一意味を持たせて使用しここでの重複説明は省略す
る。また、3は図1や図2を用いて詳述した本発明実施
例の微量試料注入器、5は微量試料注入器3のローター
を所定角度回転させるモーター、6はモーター5の駆動
を制御するシーケンサ、7は槽8内の移動相を送液する
送液ポンプ、9は内部に例えばイオン交換樹脂が充填さ
れたカラム、10は例えば導電率計でなる検出器、11
は例えばキャピラリーチューブでなる抵抗管である。
【0015】図3において、送液ポンプ7が駆動する
と、槽8内の移動相が、送液ポンプ7を経由して微量試
料注入器3の貫通穴1cに供給され、その一部が、溝2
a→貫通穴1b→カラム9→検出器10の流路で流れ、
残りが、溝2a→貫通穴1a→抵抗管11の流路で流れ
る。また、マイクロシリンジ4から貫通穴1dに試料が
注入されると、その試料は溝2bと貫通穴1eを通って
排出されながら溝2b内を満たす。
【0016】この状態で、微量試料注入器3がオンにな
ると、図2(1)の状態も太線矢印で示す如く所定角度
だけ回転して図2(2)となる。このため、図1及び図
2を用いて詳述したように、マイクロシリンジ4から微
量試料注入器3の貫通穴1dに注入された試料は、溝2
cと貫通穴1eを通って排出される。
【0017】また、A方向から微量試料注入器3の貫通
穴1cに供給された移動相は、その一部が、溝2a及び
貫通穴1bを通ってB方向のカラム9に供給され、残り
が溝1g,溝2d,溝1f,及び貫通穴1aを通って排
出される。このため、溝2b内を満たしていた試料は移
動相に搬送されてカラム9に至り、ここでクロマトグラ
フィックに分離され、その後、検出器10で検出され
る。
【0018】尚、本発明は上述の実施例に限定されるこ
となく種々の変形が可能であり、例えば検出器11とし
て紫外線吸収検出器などを使用してもよい。また、サプ
レッサを用いる所謂サプレスト型イオンクロマトグラフ
ィーに本発明を適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば、次の〜のような効果が得られ、その結果、微量
の試料を安定して注入できる微量試料注入器が実現す
る。 微量試料注入器の内部溝に満たされた試料が所謂スプ
リットされた移動相によってカラムに搬送されるため、
スプリット部における試料の残存,汚染,及び拡散など
の問題がなく、試料を再現性よく分析できる。 試料を計量貯留する微量試料注入器の内部溝はロータ
ー内に設けられて小容量となっているが、更に微量の試
料注入を行ないたい場合には、試料注入器が試料注入状
態となっている時間を変化させることにより、試料注入
量を自由に変化させることができる。 移動相を分岐させるためのスプリット部が微量試料注
入器の内部に設けられているため、分岐された移動相の
廃液出口に接続される抵抗管の流体抵抗値を変化させる
ことにより、移動相流量を自由に変化させることができ
る。 スブリットされて排出される移動相は試料溶液によっ
て汚染されることがないため、分岐された移動相の廃液
出口に接続される抵抗管から排出された移動相を移動相
容器に戻して再使用することもできる。このため、従来
のスプリット式ミクロ液体クロマトグラフィと異なり移
動相の消費量を極力少なくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の要部分解構成斜視図である。
【図2】本発明実施例の動作説明図である。
【図3】本発明実施例の使用例説明図である。
【符号の説明】
1 ステータ 2 ローター 3 微量試料注入器 4 マイクロシリンジ 7 送液ポンプ 8 陽イオン捕捉用カラム 9 カラム 10 検出器 11 抵抗管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の面に第1〜第4の円弧状溝が形成さ
    れると共に所定角度だけ往復回転可能なローターと、該
    ローターの前記面と接する一方の面に第1,第2の溝が
    形成されると共に第1〜第6の貫通穴が設けられたディ
    スク状のステータとを具備し、前記第4貫通穴から注入
    された試料が前記第3溝を満たした後、前記ローターを
    所定角度回転させ、前記第2貫通穴から導入から移動相
    でもって前記第3溝内の試料を搬送することを特徴とす
    る微量試料注入器。
JP7404292A 1992-03-30 1992-03-30 微量試料注入器 Pending JPH05273187A (ja)

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