JPH05273185A - 試料注入ポンプ - Google Patents
試料注入ポンプInfo
- Publication number
- JPH05273185A JPH05273185A JP7404092A JP7404092A JPH05273185A JP H05273185 A JPH05273185 A JP H05273185A JP 7404092 A JP7404092 A JP 7404092A JP 7404092 A JP7404092 A JP 7404092A JP H05273185 A JPH05273185 A JP H05273185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- void
- plunger
- gap
- cleaning liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】プランジャシールの裏側から汚れが侵入するの
を防止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポン
プを提供する。 【構成】第1,第2プランジャを往復動させて第1,第
2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を吸引・排
出すると共に第2空隙を介して第3空隙内に洗浄液を吸
引・排出するようにしたもの。
を防止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポン
プを提供する。 【構成】第1,第2プランジャを往復動させて第1,第
2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を吸引・排
出すると共に第2空隙を介して第3空隙内に洗浄液を吸
引・排出するようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオンクロマトグラフ
ィなどを用いて試料に含まれている微量の被測定イオン
を測定する際に用いて好適な試料注入ポンプに係わり、
特に、第1,第2プランジャを往復動させて第1,第2
空隙の容積を増減させ第1空隙内に試料を吸引・排出す
ると共に第2空隙内に洗浄液を吸引・排出し、プランジ
ャシール裏側から汚れが侵入するのを防止して分析対象
の試料だけを送液できるようにした試料注入ポンプに関
する。
ィなどを用いて試料に含まれている微量の被測定イオン
を測定する際に用いて好適な試料注入ポンプに係わり、
特に、第1,第2プランジャを往復動させて第1,第2
空隙の容積を増減させ第1空隙内に試料を吸引・排出す
ると共に第2空隙内に洗浄液を吸引・排出し、プランジ
ャシール裏側から汚れが侵入するのを防止して分析対象
の試料だけを送液できるようにした試料注入ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の試料注入ポンプを説明する
ための従来例説明図であり、この場合はイオンクロマト
グラフに試料注入ポンプを組み込んで使用する実施例を
示している。この図において、最初、流路切換弁3はオ
フで、その内部流路は実線接続状態となっている。
ための従来例説明図であり、この場合はイオンクロマト
グラフに試料注入ポンプを組み込んで使用する実施例を
示している。この図において、最初、流路切換弁3はオ
フで、その内部流路は実線接続状態となっている。
【0003】この状態で、送液ポンプ2aが駆動する
と、溶離液槽1a内の溶離液が、送液ポンプ2a→流路
切換弁3の第1,第2接続口3a,3b→濃縮カラム3
g→流路切換弁3の第5,第6接続口3e,3f→分離
カラム4→サプレッサ5の内室5b→検出器6の流路で
流れる。また、送液ポンプ2bが駆動すると、除去液槽
1b内の除去液がサプレッサ5の外室5cに供給され、
イオン交換膜5aを介して内室5b内の反対イオンとイ
オン交換する。このため、サプレッサ5の内室5bから
検出器6に流れる流体の導電率バックグランドが低下す
る。
と、溶離液槽1a内の溶離液が、送液ポンプ2a→流路
切換弁3の第1,第2接続口3a,3b→濃縮カラム3
g→流路切換弁3の第5,第6接続口3e,3f→分離
カラム4→サプレッサ5の内室5b→検出器6の流路で
流れる。また、送液ポンプ2bが駆動すると、除去液槽
1b内の除去液がサプレッサ5の外室5cに供給され、
イオン交換膜5aを介して内室5b内の反対イオンとイ
オン交換する。このため、サプレッサ5の内室5bから
検出器6に流れる流体の導電率バックグランドが低下す
る。
【0004】次に、流路切換弁3がオンにされると、そ
の内部流路は破線接続状態となる。この状態で、図示し
ないコントローラの指令によりプランジャ7aが太線矢
印Aで示す方向に移動すると、空隙7eの面積が増加す
ると共に第1チェック弁7cが閉で第2チェック弁7d
が開となる。このため、試料槽1c内の試料が吸引され
て空隙7e内に導かれる。
の内部流路は破線接続状態となる。この状態で、図示し
ないコントローラの指令によりプランジャ7aが太線矢
印Aで示す方向に移動すると、空隙7eの面積が増加す
ると共に第1チェック弁7cが閉で第2チェック弁7d
が開となる。このため、試料槽1c内の試料が吸引され
て空隙7e内に導かれる。
【0005】同様にして、プランジャ7aが太線矢印B
で示す方向に移動すると、空隙7eの容積が減少すると
共に第1チェック弁7cが開で第2チェック弁7dが閉
となる。このため、空隙7e内を満たしていた試料が送
液され、流路切換弁3の第4,第5接続口3d,3e→
濃縮カラム3g→流路切換弁3の第2,第3接続口3
b,3cを通って流れることにより、該試料に含まれて
いる被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。
で示す方向に移動すると、空隙7eの容積が減少すると
共に第1チェック弁7cが開で第2チェック弁7dが閉
となる。このため、空隙7e内を満たしていた試料が送
液され、流路切換弁3の第4,第5接続口3d,3e→
濃縮カラム3g→流路切換弁3の第2,第3接続口3
b,3cを通って流れることにより、該試料に含まれて
いる被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。
【0006】以下、同様にしてプランジャ7aが太線矢
印のA,B方向に移動する動作が繰り返されて所望量の
試料が濃縮カラム3gに導かれ、該試料に含まれている
被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。
印のA,B方向に移動する動作が繰り返されて所望量の
試料が濃縮カラム3gに導かれ、該試料に含まれている
被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。
【0007】その後、再び流路切換弁3がオフにされ、
その内部流路が実線接続状態になると、濃縮カラム3g
に捕捉されていたイオンが溶離液に搬送され、流路切換
弁3の第5,第6接続口3e,3fを経て分離カラム4
に至り、ここでクロマトグラフィックに分離される。ま
た、分離カラム4の溶出液は、サプレッサ5の内室5b
に導かれ、上述のようにして導電率バックグランドが低
下されて後、検出器6に導かれて被測定イオンが検出さ
れる。
その内部流路が実線接続状態になると、濃縮カラム3g
に捕捉されていたイオンが溶離液に搬送され、流路切換
弁3の第5,第6接続口3e,3fを経て分離カラム4
に至り、ここでクロマトグラフィックに分離される。ま
た、分離カラム4の溶出液は、サプレッサ5の内室5b
に導かれ、上述のようにして導電率バックグランドが低
下されて後、検出器6に導かれて被測定イオンが検出さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、上記従
来例においては、数ml〜数十mlの試料を試料送液ポ
ンプ7で送液し必要成分だけを濃縮カラム3gで捕捉し
て濃縮し、それを溶離液で分離カラム4に導いて分析す
るようになっている。このため、試料送液ポンプ7から
被測定イオンと同一のイオンを含む成分が極少量でも溶
出すると、該成分も濃縮カラム3gで濃縮され、究極的
に被測定イオンの分析値に誤差を与えるという欠点があ
った。
来例においては、数ml〜数十mlの試料を試料送液ポ
ンプ7で送液し必要成分だけを濃縮カラム3gで捕捉し
て濃縮し、それを溶離液で分離カラム4に導いて分析す
るようになっている。このため、試料送液ポンプ7から
被測定イオンと同一のイオンを含む成分が極少量でも溶
出すると、該成分も濃縮カラム3gで濃縮され、究極的
に被測定イオンの分析値に誤差を与えるという欠点があ
った。
【0009】このように試料送液ポンプ7から被測定イ
オンと同一のイオンを含む成分が溶出する要因の1つ
に、プランジャシールの裏側から汚れが侵入することが
挙げられる。即ち、プランジャ7aが図3のA方向に寄
った場合、プランジャシール7bの外に出たピストン7
gが図3の左側に寄ってポンプヘッド7f内に入る時、
プランジャシール7bの裏側に付着している汚れをポン
プヘッド7f内に運び込む虞れがある。また、プランジ
ャ7aとプランジャシール7bとの間には、試料による
非常に薄い潤滑膜が存在している。このため、プランジ
ャシール7bの裏側のC点には、極微量の試料が存在
し、該試料が外気に接するため周囲雰囲気で汚染され、
プランジャ7aによってポンプヘッド7f内に戻るとい
う現象が生ずる。
オンと同一のイオンを含む成分が溶出する要因の1つ
に、プランジャシールの裏側から汚れが侵入することが
挙げられる。即ち、プランジャ7aが図3のA方向に寄
った場合、プランジャシール7bの外に出たピストン7
gが図3の左側に寄ってポンプヘッド7f内に入る時、
プランジャシール7bの裏側に付着している汚れをポン
プヘッド7f内に運び込む虞れがある。また、プランジ
ャ7aとプランジャシール7bとの間には、試料による
非常に薄い潤滑膜が存在している。このため、プランジ
ャシール7bの裏側のC点には、極微量の試料が存在
し、該試料が外気に接するため周囲雰囲気で汚染され、
プランジャ7aによってポンプヘッド7f内に戻るとい
う現象が生ずる。
【0010】本発明は、かかる状況などに鑑み上述のよ
うな従来例の欠点を解消せんとして成されたものであ
り、プランジャシールの裏側から汚れが侵入するのを防
止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポンプを
提供することを目的とする。
うな従来例の欠点を解消せんとして成されたものであ
り、プランジャシールの裏側から汚れが侵入するのを防
止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポンプを
提供することを目的とする。
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明は、試料注入ポ
ンプにおいて、第1ピストンを有する第1プランジャ
と、第2ピストンを有する第2プランジャと、第1及び
第2ピストンの気密性を保持するための第1及び第2の
プランジャシールと、内部に試料が吸引されて一旦貯留
される第1空隙と、第1空隙の入口及び出口を開閉する
第1及び第2のチェック弁と、内部に洗浄液が吸引され
て一旦貯留される第2空隙と、第2空隙の入口及び出口
を開閉する第3及び第4チェック弁と、第1空隙と第1
プランジャシールを介して隣設された第3空隙と、第3
空隙内の洗浄液を排出させるための第1パイプと、第3
空隙と第2空隙を第3チェック弁を介して連通する第2
パイプとを設け、第1,第2プランジャを往復動させて
第1,第2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を
吸引・排出すると共に第3空隙内に洗浄液を吸引・排出
することにより、前記課題を解決したものである。
ンプにおいて、第1ピストンを有する第1プランジャ
と、第2ピストンを有する第2プランジャと、第1及び
第2ピストンの気密性を保持するための第1及び第2の
プランジャシールと、内部に試料が吸引されて一旦貯留
される第1空隙と、第1空隙の入口及び出口を開閉する
第1及び第2のチェック弁と、内部に洗浄液が吸引され
て一旦貯留される第2空隙と、第2空隙の入口及び出口
を開閉する第3及び第4チェック弁と、第1空隙と第1
プランジャシールを介して隣設された第3空隙と、第3
空隙内の洗浄液を排出させるための第1パイプと、第3
空隙と第2空隙を第3チェック弁を介して連通する第2
パイプとを設け、第1,第2プランジャを往復動させて
第1,第2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を
吸引・排出すると共に第3空隙内に洗浄液を吸引・排出
することにより、前記課題を解決したものである。
【0012】
【作用】本発明は次のように作用する。即ち、本発明に
おいては、第1,第2プランジャを往復動させて第1,
第2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を吸引・
排出すると共に第2空隙を介して第3空隙内に洗浄液を
吸引・排出するような構成になっている。このため、第
1プランジャシールの裏側が洗浄液で十分に洗浄され、
該裏側から汚れが侵入するのを防止し分析対象の試料だ
けを正確に送液できる。
おいては、第1,第2プランジャを往復動させて第1,
第2空隙の容積を増減させ、第1空隙内に試料を吸引・
排出すると共に第2空隙を介して第3空隙内に洗浄液を
吸引・排出するような構成になっている。このため、第
1プランジャシールの裏側が洗浄液で十分に洗浄され、
該裏側から汚れが侵入するのを防止し分析対象の試料だ
けを正確に送液できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳
細に説明する。図1は本発明実施例を説明するための図
であり、図中、図3と同一記号は同一意味を持たせて使
用する。
細に説明する。図1は本発明実施例を説明するための図
であり、図中、図3と同一記号は同一意味を持たせて使
用する。
【0014】また、7a’は第1ピストン7g’を有す
る第1プランジャ、7a”は第2ピストン7g”を有す
る第2プランジャ、7b’,7b”は第1,第2のプラ
ンジャシール、7c’は第3チェック弁、7d’は第4
チェック弁、7e’,7e”は第1,第2の空隙、7
f,7f’は第1,第2のポンプヘッド、7hは第3空
隙、7i,7jは第1,第2のパイプ、7kは第3のプ
ランジャである。
る第1プランジャ、7a”は第2ピストン7g”を有す
る第2プランジャ、7b’,7b”は第1,第2のプラ
ンジャシール、7c’は第3チェック弁、7d’は第4
チェック弁、7e’,7e”は第1,第2の空隙、7
f,7f’は第1,第2のポンプヘッド、7hは第3空
隙、7i,7jは第1,第2のパイプ、7kは第3のプ
ランジャである。
【0015】図1の試料送液ポンプ7’が図3の試料送
液ポンプ7と大きく異なる点は、第1プランジャシール
7b’の裏側に洗浄液だけを送液する機構が設けられて
いることである。
液ポンプ7と大きく異なる点は、第1プランジャシール
7b’の裏側に洗浄液だけを送液する機構が設けられて
いることである。
【0016】即ち、図1においては、第2ピストン7
g”を有する第2プランジャ7a”と、第2ピストン7
g”の気密性を保持するための第2プランジャシール7
b”と、第2空隙7e”の入口及び出口を開閉する第3
及び第4チェック弁7c’,7d’とからなるブロック
bがブロックaに追加するように設けられており、第2
プランジャ7a”を往復動させて第2空隙7e”の容積
を増減させ、該第2空隙内に洗浄液を吸引・排出できる
ようになっている。また、試料注入ポンプ7’のブロッ
クbには洗浄液が出入りするための第1パイプ7iと第
2パイプ7jが設けられている。
g”を有する第2プランジャ7a”と、第2ピストン7
g”の気密性を保持するための第2プランジャシール7
b”と、第2空隙7e”の入口及び出口を開閉する第3
及び第4チェック弁7c’,7d’とからなるブロック
bがブロックaに追加するように設けられており、第2
プランジャ7a”を往復動させて第2空隙7e”の容積
を増減させ、該第2空隙内に洗浄液を吸引・排出できる
ようになっている。また、試料注入ポンプ7’のブロッ
クbには洗浄液が出入りするための第1パイプ7iと第
2パイプ7jが設けられている。
【0017】このような構成からなる本発明実施例の使
用例において、図示しないコントローラの指令により第
2プランジャ7a”が太線矢印Aで示す方向に移動する
と、第2空隙7e”の容積が増加する。このため、第3
チェック弁7c’が閉で第4チェック弁7d’が開とな
り、洗浄液槽1d内の洗浄液が吸引されて第2空隙7
e”内に導かれる。
用例において、図示しないコントローラの指令により第
2プランジャ7a”が太線矢印Aで示す方向に移動する
と、第2空隙7e”の容積が増加する。このため、第3
チェック弁7c’が閉で第4チェック弁7d’が開とな
り、洗浄液槽1d内の洗浄液が吸引されて第2空隙7
e”内に導かれる。
【0018】次いで、第2プランジャ7a”が太線矢印
Bで示す方向に移動すると、第2空隙7e”の容積が減
少する。このため、第3チェック弁7c’が開で第4チ
ェック弁7d’が閉となり、第2空隙7e”内の洗浄液
がブロックaの第3空隙7hに導入され、第1プランジ
ャシール7b’の裏側を洗浄する。また、第1プランジ
ャシール7b’の裏側を洗浄した洗浄液は、その後に供
給されてくる洗浄液に押されて外部に排出される。
Bで示す方向に移動すると、第2空隙7e”の容積が減
少する。このため、第3チェック弁7c’が開で第4チ
ェック弁7d’が閉となり、第2空隙7e”内の洗浄液
がブロックaの第3空隙7hに導入され、第1プランジ
ャシール7b’の裏側を洗浄する。また、第1プランジ
ャシール7b’の裏側を洗浄した洗浄液は、その後に供
給されてくる洗浄液に押されて外部に排出される。
【0019】以下、同様にして、第2プランジャ7a”
が太線矢印のA方向とB方向に移動することが繰り返さ
れ、第3空隙7hに洗浄液が供給されて第1プランジャ
シール7b’の裏側を洗浄することが繰り返される。
が太線矢印のA方向とB方向に移動することが繰り返さ
れ、第3空隙7hに洗浄液が供給されて第1プランジャ
シール7b’の裏側を洗浄することが繰り返される。
【0020】次いで、第1プランジャ7a’が太線矢印
Aで示す方向に移動すると、第1チェック弁7cが閉で
第2チェック弁7dが開となり、試料槽1c内の試料が
吸引されて第1空隙7e’内に導かれる。その後、第1
プランジャ7a’が太線矢印Bで示す方向に移動する
と、第1空隙7e’の容積が減少し、第1チェック弁7
cが開で第2チェック弁7dが開となる。このため、第
1空隙7e’内を満たしていた試料が送液され、流路切
換弁3の第4,第5接続口3d,3e→濃縮カラム3g
→流路切換弁3の第2,第3接続口3b,3cを通って
流れることにより、該試料に含まれている被測定イオン
が濃縮カラム3gに捕捉される。
Aで示す方向に移動すると、第1チェック弁7cが閉で
第2チェック弁7dが開となり、試料槽1c内の試料が
吸引されて第1空隙7e’内に導かれる。その後、第1
プランジャ7a’が太線矢印Bで示す方向に移動する
と、第1空隙7e’の容積が減少し、第1チェック弁7
cが開で第2チェック弁7dが開となる。このため、第
1空隙7e’内を満たしていた試料が送液され、流路切
換弁3の第4,第5接続口3d,3e→濃縮カラム3g
→流路切換弁3の第2,第3接続口3b,3cを通って
流れることにより、該試料に含まれている被測定イオン
が濃縮カラム3gに捕捉される。
【0021】以下、同様にして第1プランジャ7a’が
太線矢印のA,B方向に移動する動作が繰り返されて所
望量の試料が濃縮カラム3gに導かれ、該試料に含まれ
ている被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。そ
の後、再び流路切換弁3がオフにされ、その内部流路が
実線接続状態になると、濃縮カラム3gに捕捉されてい
たイオンが溶離液に搬送され、流路切換弁3の第5,第
6接続口3e,3fを経て分離カラム4に至り、ここで
クロマトグラフィックに分離される。また、分離カラム
4の溶出液は、サプレッサ5の内室5bに導かれ、上述
のようにして導電率バックグランドが低下されて後、検
出器6に導かれて被測定イオンが検出される。
太線矢印のA,B方向に移動する動作が繰り返されて所
望量の試料が濃縮カラム3gに導かれ、該試料に含まれ
ている被測定イオンが濃縮カラム3gに捕捉される。そ
の後、再び流路切換弁3がオフにされ、その内部流路が
実線接続状態になると、濃縮カラム3gに捕捉されてい
たイオンが溶離液に搬送され、流路切換弁3の第5,第
6接続口3e,3fを経て分離カラム4に至り、ここで
クロマトグラフィックに分離される。また、分離カラム
4の溶出液は、サプレッサ5の内室5bに導かれ、上述
のようにして導電率バックグランドが低下されて後、検
出器6に導かれて被測定イオンが検出される。
【0022】図4は図1のイオンクロマトグラフシステ
ムを用いて純水を測定した場合のクロマトグラムであ
り、図2は図3のイオンクロマトグラフシステムを用い
て純水を測定した場合のクロマトグラムである。これら
のクロマトグラムにおいて、横軸は保持時間を示し、縦
軸は検出された導電率を示している。また、図2のクロ
マトグラムと図4のクロマトグラムを比較すれば明らか
なように、塩素イオンと硫酸イオンがpptレベルで存
在する外には、他の陰イオンは検出されていない。
ムを用いて純水を測定した場合のクロマトグラムであ
り、図2は図3のイオンクロマトグラフシステムを用い
て純水を測定した場合のクロマトグラムである。これら
のクロマトグラムにおいて、横軸は保持時間を示し、縦
軸は検出された導電率を示している。また、図2のクロ
マトグラムと図4のクロマトグラムを比較すれば明らか
なように、塩素イオンと硫酸イオンがpptレベルで存
在する外には、他の陰イオンは検出されていない。
【0023】このことから本発明実施例を用いることに
より、試料送液ポンプから汚れの溶出を抑えることがで
き、pptオーダーの被測定イオンをも正確に分析でき
るようになる。尚、図1の他の部分の動作は図3のイオ
ンクロマトグラフシステムの動作と同一であるため、こ
こでの重複説明は省略する。また、本発明は上述の実施
例に限定されることなく種々の変形が可能であり、例え
ば、チェック弁7c〜7d’の形状を他の形状にしたり
してもよい。
より、試料送液ポンプから汚れの溶出を抑えることがで
き、pptオーダーの被測定イオンをも正確に分析でき
るようになる。尚、図1の他の部分の動作は図3のイオ
ンクロマトグラフシステムの動作と同一であるため、こ
こでの重複説明は省略する。また、本発明は上述の実施
例に限定されることなく種々の変形が可能であり、例え
ば、チェック弁7c〜7d’の形状を他の形状にしたり
してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳しく説明したような本発明によれ
ば、プランジャシールの裏側から汚れが侵入するのを防
止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポンプが
実現する。
ば、プランジャシールの裏側から汚れが侵入するのを防
止し分析対象の試料だけを送液できる試料注入ポンプが
実現する。
【図1】本発明実施例の使用例説明図である。
【図2】従来例を使用した装置を用いて作成したクロマ
トグラムである。
トグラムである。
【図3】従来例の使用例説明図である。
【図4】本発明実施例を使用した装置を用いて作成した
クロマトグラムである。
クロマトグラムである。
1a〜1d 槽 2a,2b 送液ポンプ 3 流路切換弁 3g 濃縮カラム 4 分離カラム 5 サプレッサ 6 検出器 7,7’ 試料送液ポンプ
Claims (1)
- 【請求項1】第1ピストンを有する第1プランジャと、
第2ピストンを有する第2プランジャと、前記第1及び
第2ピストンの気密性を保持するための第1及び第2の
プランジャシールと、内部に試料が吸引されて一旦貯留
される第1空隙と、該第1空隙の入口及び出口を開閉す
る第1及び第2のチェック弁と、内部に洗浄液が吸引さ
れて一旦貯留される第2空隙と、該第2空隙の入口及び
出口を開閉する第3及び第4チェック弁と、前記第1空
隙と第1プランジャシールを介して隣設された第3空隙
と、該第3空隙内の洗浄液を排出させるための第1パイ
プと、前記第3空隙と前記第2空隙を前記第3チェック
弁を介して連通する第2パイプとを具備し、前記第1,
第2プランジャを往復動させて前記第1,第2空隙の容
積を増減させることにより、前記第1空隙内に試料を吸
引・排出すると共に前記第3空隙内に洗浄液を吸引・排
出することを特徴とする試料注入ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7404092A JPH05273185A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 試料注入ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7404092A JPH05273185A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 試料注入ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05273185A true JPH05273185A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13535661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7404092A Pending JPH05273185A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 試料注入ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05273185A (ja) |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7404092A patent/JPH05273185A/ja active Pending
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