JPH05272989A - ロータリエンコーダおよびこのロータリエンコーダを用いた超音波診断装置 - Google Patents

ロータリエンコーダおよびこのロータリエンコーダを用いた超音波診断装置

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JPH05272989A
JPH05272989A JP6615892A JP6615892A JPH05272989A JP H05272989 A JPH05272989 A JP H05272989A JP 6615892 A JP6615892 A JP 6615892A JP 6615892 A JP6615892 A JP 6615892A JP H05272989 A JPH05272989 A JP H05272989A
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cylinder
rotary encoder
light
inner cylinder
slits
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JP6615892A
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Nozomi Satake
望 佐竹
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、回転数や回転角度を精度よく検出
して検出精度を向上させるとともに小型化を図ることが
できるロータリエンコーダおよびこのロータリエンコー
ダを用いた超音波診断装置を提供するものである。 【構成】この発明に係るロータリエンコーダは、直径の
異なる2つの円筒16,17を二重筒構造に構成し、一
方の円筒を固定円筒に、他方の円筒を回転円筒にして、
外側円筒17の外表面側に光学ミラー18を設ける一
方、内側および外側円筒16,17の周面にスリット2
8,29をそれぞれ形成し、前記内側円筒16内を遮光
板20を境にして発光側と受光側とに区画したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転数や回転角度等の
回転量を検出するロータリエンコーダに係り、特にバー
ニア方式を採用した超小型のロータリエンコーダおよび
このロータリエンコーダを用いた超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モータ等の回転系の回転速度や回転角度
等の回転量を検出する手段として磁気や光を利用したロ
ータリエンコーダがある。このうち磁気を用いたロータ
リエンコーダは、トランスを使用し、固定磁界中で回転
体の回転により生じる起電力(SIN波形)を検出して
回転数を測定するアブソリュート方式が知られている。
また、光を用いたロータリエンコーダ1は、図9に示す
ようにインクリメント方式に構成される。このロータリ
エンコーダ1は、ボールベアリング2により支持された
回転シャフト3にメインスケールを構成するパルス円板
4を回転自在に設け、このパルス円板4に対向して固定
のインデックススケール5を設置する。
【0003】インデックススケール5を並置したパルス
円板4の一側には、発光ダイオード等の光源6を、その
他側にはフォトトランジスタ等の受光素子7a,7b,
7cをそれぞれ複数個対向して設置し、光源6から発光
された光を、パルス円板4の主信号用スリット8aやゼ
ロ信号用スリット8bおよびインデックススケール5の
各インデックス用スリット9a,9b,9cを通して受
光素子7a,7b,7cでそれぞれ検出し、各受光素子
7a,7b,7cから図10に示すパルス信号を出力
し、このパルス信号により回転シャフト3の回転数や回
転角度等の回転量を検出するようになっている。
【0004】また、超音波診断装置の中には、被検体を
より的確に診断するため、プローブを食道や血管等の体
腔内に挿入し、被検体の検査部位をより近い位置から観
察し、鮮明な超音波画像を得るようにしたものがある。
【0005】この超音波診断装置では、プローブを体腔
内に挿入するため、超音波を送受信するプローブの向き
を正確に検出する必要がある。
【0006】従来の超音波診断装置においては、図11
に示すように体腔内プローブ10が構成される。この体
腔内プローブ10はモータ11からの回転トルクをトル
クケーブル12を介して超音波ミラーや振動子等の超音
波送受信手段13に伝達されており、プローブの回転角
度をモータ11に付設されたロータリエンコーダ1で検
出している。このロータリエンコーダ1により、プロー
ブのメカニカルラジアルスキャン時に超音波の送受信方
向を検出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のロータリエンコ
ーダ1は、回転角度や回転数の検出に光や磁気を用いて
検出しているが、光を用いたインクリメント方式のロー
タリエンコーダでは、検出精度を向上させるためにはパ
ルス円板4の径を増大させねばならず、小型化に限界が
ある。また、磁気を用いたアブソリュート方式のロータ
リエンコーダでは同様に検出精度を向上させるにはトラ
ンスを大型化しなければならず、小型化に限界があっ
た。
【0008】従来のロータリエンコーダでは、回転数や
回転角度等の回転量の検出精度と小型化とが両立せず、
回転精度を保って小型化を図ることが難しいため、この
ロータリエンコーダを超音波診断装置の体腔内用として
用いることは困難であった。
【0009】従来の超音波診断装置の体腔内プローブで
は、被検体の体腔内に挿入されないモータ11にロータ
リエンコーダ1を付設してプローブ10の回転角度や回
転数を検出している。しかしながら、この検出手段で
は、モータ11からの回転トルクがトルクケーブル12
を介して伝達されるとき、トルクケーブル12の歪によ
り回転誤差θerが生じる。この回転誤差θer=θ1 −θ
0 が固定値でなく、不規則に生じると、超音波送受信手
段13の回転角度を正確に測定することができず、測定
誤差が生じる。
【0010】この発明は、上述した事情を考慮してなさ
れたもので、回転数や回転角度等の回転量を精度よく検
出して検出精度を向上させるとともに小型化を図ること
ができるロータリエンコーダおよびこのロータリエンコ
ーダを用いた超音波診断装置を提供することを目的とす
る。
【0011】この発明の他の目的は、バーニア方式の円
筒タイプとすることにより、回転角度検出の分解能を向
上させ、回転角度検出精度を向上させた超小型のロータ
リエンコーダおよびこのロータリエンコーダを用いた超
音波診断装置を提供することにある。
【0012】この発明のさらに他の目的は、ロータリエ
ンコーダを体腔内に挿入可能とし、超音波送受信手段の
近くで回転角度を検出して検出精度や装置の信頼性を向
上させた超音波診断装置を提供するにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るロータリ
エンコーダは、上述した課題を解決するために、請求項
1に記載したように、直径の異なる2つの円筒を二重筒
構造に構成し、一方の円筒を固定円筒に、他方の円筒を
回転円筒として外側円筒の外表面側に光学ミラーを設け
る一方、内側および外側円筒の周面にスリットをそれぞ
れ形成し、前記内側円筒内を遮光板を境にして発光側と
受光側とに区画したものである。
【0014】上述した課題を解決するために、この発明
に係るロータリエンコーダは請求項2に記載したように
内側および外側円筒の周面に周方向に沿って複数のスリ
ットを等ピッチに配設し、内側円筒と外側円筒は各スリ
ットのピッチ間隔を異にしたり、また、請求項3に記載
したように内側および外側円筒は内側円筒が固定円筒で
外側円筒を回転円筒に構成したり、さらに請求項4に記
載したように内側円筒は内部に遮光板を配置する一方、
この遮光板を境にして一方に発光側を構成する光源を他
方に受光側を構成する光センサをそれぞれ配置したり、
さらにまた、請求項5に記載したように内側円筒は内部
に遮光板を配置する一方、この遮光板を境にして一方に
発光側を構成する光ファイバを、他方に受光側を構成す
る光ファイバをそれぞれ臨ませ、光源および光センサは
光ファイバを介して誘導自在としたものである。
【0015】また、この発明に係る超音波診断装置は、
上述した課題を解決するために、請求項6に記載したよ
うにモータからの回転トルクを伝達可能なフレキシブル
シャフトとこのフレキシブルシャフトの先端に備えられ
た超音波送受信手段により体腔内プローブを構成し、こ
の体腔内プローブは超音波送受信手段の近くのフレキシ
ブルシャフト先端部にバーニア方式を採用した円筒タイ
プのロータリエンコーダを設け、このロータリエンコー
ダで超音波の送受信方向を検出自在に構成したものであ
る。
【0016】さらに、上述した課題を解決するために、
この発明に係る超音波診断装置は、請求項7に記載した
ように体腔内プローブはフレキシブルシャフトをシース
で被覆する一方、このシースにロータリエンコーダの外
側円筒を設け、フレキシブルシャフトに内側円筒を設け
たものである。
【0017】
【作用】このロータリエンコーダは二重筒構造の円筒タ
イプとすることで円板タイプのロータリエンコーダより
小型化を図ることができる。
【0018】また、二重筒構造の内側円筒および外側円
筒の一方を回転円筒に、他方を固定円筒に構成する一
方、両円筒の周面にスリットを等ピッチに、各ピッチ間
隔を互いに異にすることによりバーニア方式が採用さ
れ、スリット数を少なくしても回転量の検出精度を向上
させることができる。
【0019】さらに、この超音波診断装置は、体腔用プ
ローブの先端部に超音波送受信手段を設け、この超音波
送受信手段の近くにバーニア方式を採用した内筒タイプ
のロータリエンコーダを設け、このロータリエンコーダ
で回転量を検出するようにしたので、超音波送受信手段
の近くで回転角度等の回転量を検出でき、回転量の検出
精度を向上させることができるとともに超音波診断装置
の信頼性の向上を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例について添付図面
を参照して説明する。
【0021】図1はこの発明に係るロータリエンコーダ
の原理を示す拡大図である。このロータリエンコーダ1
5は内側円筒16と外側円筒17とで二重筒構造に形成
され、外側円筒17の外表面側が中空筒状の光学ミラー
18で被覆される。光学ミラー18は例えばアルミ製フ
ィルムを外側円筒17に貼着することにより構成され
る。
【0022】内側円筒16の内部にはホルダ筒19が一
体あるいは一体的に収容され、このホルダ筒19内は遮
光板20により軸方向2領域に区画される。ホルダ筒1
9には遮光板20を境にして一側に発光側としてのLE
D等の光源21が、その他側に受光側としての集光器2
2および光電変換素子等の光センサ23がそれぞれ収容
される。光源21、遮光板20、集光器22および光セ
ンサ23はホルダ筒19により一体化して構成しても、
また内側円筒16内に直接収容して一体化してもよい。
光源21には外部から電源が供給されるようになってお
り、また、光センサ23から信号線25が外部に延びて
おり、この信号線25を介して検出信号が外部に取り出
される。
【0023】また、内側円筒16および外側円筒17に
は、図2および図3に示すように周面にスリット28,
29が等ピッチに形成される一方、内側円筒16と外側
円筒17のスリット28,29は互いにピッチ間隔を異
にし、バーニアの機能を備えるようになっている。例え
ば外側円筒17のスリット数をnとしたとき、内側円筒
16は(n−1)のスリット数に構成される。内側円筒
16および外側円筒17の一方は固定円筒として、その
他方は回転円筒として構成される。内側円筒16内には
光源21や光センサ23用の信号線25,26が配置さ
れるので、例えば、内側円筒16を固定円筒に、外側円
筒17を回転円筒にすることが望ましいが、その逆であ
ってもよい。逆の場合には、各電圧や検出信号は図示し
ないスリップリングを介して供給あるいは取り出され
る。
【0024】図3は内側円筒16を回転円筒とし、外側
円筒17を固定円筒とした例で、内側円筒16を図示し
ないモータで破線矢印Aのように回転させることによ
り、内側円筒16のNo. 1〜No. 5のスリット28は外
側円筒17のスリット29と順次選択的に一致せしめら
れる。
【0025】図3の例では、初めに外側円筒17のNo.
1スリット(No. 6スリット)29と内側円筒16のN
o. 1スリット(No. 5スリット)28が一致してお
り、内側円筒16のNo. 5スリット28が外側円筒17
のNo. 5スリット29に一致するまで矢印A方向に回転
していく間に、外側円筒17と内側円筒16とはNo. 2
同士、No. 3同士、No. 4同士の各スリットが順次一致
していく。
【0026】内側円筒16と外側円筒17の各スリット
28,29が順次一致すると、光源21から360度の
全ての方向に放射される光は、一致したスリット28,
29を通って光学ミラー18で反射し、集光器22で集
光されて受光器としての光センサ23で検出され、この
光センサ23からスリットが一致する毎にパルス信号B
が出力される。
【0027】内側円筒16と外側円筒17のスリット2
8,29は、例えば内側円筒16が微小移動(回転)す
る毎に、一致・不一致を繰り返し、結果としてパルス信
号Bを光センサ23から出力する。このパルス信号Bの
出力を観察することにより、内側円筒16の回転量を正
確に検出することができる。
【0028】このロータリエンコーダでは、内側円筒1
6と外側円筒17の一方を固定円筒、他方を回転円筒に
し、各円周上に等ピッチで互いにピッチ間隔を異にする
スリット28,29を配設したバーニア方式とすること
により、各円筒の円周上にスリットを配置できる一方、
スリットの数を少なくしても、回転数や回転角度等の回
転量の測定精度を向上させることができる。
【0029】また、内側円筒16内に発光器である光源
21や受光器である光センサ23を配置し、外側円筒1
7の少なくともスリット部を光学ミラー18で被覆した
ので、光源からの光が外部に漏れず、一致したスリット
28,29を通った光は光学ミラー18で反射して光セ
ンサ23で検出される。その際、光センサ23は内側円
筒16内に封じ込めることができるので外からの光(外
乱)の影響を受けず検出精度が向上する。また、ロータ
リエンコーダ15を円筒構造としたので、外径を小さく
することができ、外径を小さくしても回転量の検出精度
は低下しない。
【0030】さらに、ロータリエンコーダの一実施例で
は、内側円筒16内に遮光板20を境にして一側に光源
21を、他側に光センサ23等を配置した例を示した
が、光源21や光センサ23は必ずしも内側円筒16内
に入れなくてもよい。光源21や光センサ23はロータ
リエンコーダ15の外側設置タイプとし、光ファイバ
(図示せず)にてロータリエンコーダ15に光を誘導す
ることもできる。この場合にも内側円筒16は遮光板2
0を境にして一側を発光(光源)側に、他側を受光側に
構成する必要がある。
【0031】また、内側円筒16に収容させる光学セッ
ト(光源、遮光板、光センサ)は1セットでは図10に
示す従来例の1つの信号のみしか検出できないが、この
光学セットを3セット用意し例えば縦列配置することに
より、従来例の3つの信号を検出することができる。
【0032】図4はロータリエンコーダを超音波診断装
置のカテ先プローブ等の体腔内プローブ30に適用した
例を示す。この体腔内プローブ30は食道や血管などの
体腔内の超音波画像を得るために用いられる。
【0033】この体腔内プローブ30は、モータ31を
トルクケーブルなどの中空構造のフレキシブルシャフト
32を介して超音波送受信手段33に連結しており、こ
の超音波送受信手段33は、プローブケース34内に収
容された一体あるいは一体的構造の振動子35や音響ミ
ラー26により構成される。しかして、モータ31から
の回転トルクをフレキシブルシャフト32を介して超音
波送受信手段33に伝達し、この超音波送受信手段33
に所定の回転量を付与するようになっている。
【0034】超音波送受信手段33は直径が数mmφ、例
えば1mmφ〜2mmφ程度のプローブヘッドケース(ハウ
ジング)34内に収容される一方、フレキシブルシャフ
ト32はシース37により被覆される。
【0035】また、超音波送受信手段33の近くのフレ
キシブルシャフト32に図1に示すものと同様なロータ
リエンコーダ15Aが設けられる。ロータリエンコーダ
15Aは図5に示すように固定の外側円筒17と回転可
能な内側円筒16とで二重筒構造に構成される。外側円
筒17は図6(A)および(B)に示すようにシース3
7に固定され、その外周面は例えばアルミフィルム製の
光学ミラー18で被覆される。
【0036】一方、内側円筒16は図7(A)および
(B)に示すようにフレキシブルシャフト32に固着さ
れ、図5に示すベアリング40により外側円筒17に対
し回転フリーに支持される。内側円筒16と外側円筒1
7は図1および図2に示すものと同様、周面にスリット
28,29が等ピッチにかつピッチ間隔を互いに異にし
て形成される。
【0037】また、内側円筒16には光学セットが収容
され、遮光板20を境にして一側にLED等の光源21
が、他側に集光器22および光センサ23がそれぞれ収
容される。
【0038】しかして、このロータリエンコーダ15A
は図8に示すように、電源41から電圧を印加すること
により、LED等の光源21から360゜の全方向に光
を放射させるようになっている。放射された光は内側円
筒16と外側円筒17の一致したスリット28,29を
通り、光学ミラー18で反射して集光器22に集めら
れ、光センサ23にて検出される。光センサ23にて検
出された信号は波形整形器42で波形成形された後、パ
ルス信号Bとして出力されカウンタ43にてカウントさ
れ、内側円筒16の回転量を検出するようになってい
る。
【0039】モータ31を回転させると、外側円筒17
に対し内側円筒16が回転し、外側円筒17のスリット
29と内側円筒16のスリット28の相対位置が徐々に
変化し、いずれかのスリットが一致すると、光センサ2
3から1パルス分の検出信号を出力する。
【0040】今、外側円筒17と内側円筒16のスリッ
ト幅を共にΔS、スリット間隔をa,b(a<b)と
し、ΔS=(b−a)/2として内側円筒16を、図3
に示すように、矢印Aの方向にスリット幅ΔSづつ動か
す場合を考慮する。内側円筒16が図3に示す状態から
ΔSだけ移動すると全てのスリットが一致しない。この
状態から次のΔS移動すると外側円筒17のNo. 2のス
リット29が内側円筒16のNo. 2のスリット28と一
致し、次のパルス信号Bを光センサ23から出力する。
【0041】すなわち、スリット幅ΔSの2倍の量だけ
回転すると、1パルス分の検出信号を出力するので、内
側円筒16の回転量は、検出信号の1/2パルス分、す
なわちΔS(スリット幅相当分)が分解能となる。
【0042】次に、ロータリエンコーダ15Aの分解能
を考慮して、例えば、直径2mmφのロータリエンコーダ
で1゜の回転角度を検出するに必要なスリット数nとス
リット間隔を求める。1゜の回転角度をロータリエンコ
ーダ15Aで検出するために必要な外側円筒17のスリ
ット数をnとする。この場合、内側円筒16のスリット
数はn−1となる。また計算を簡単にするため、ここで
は外側円筒と内側円筒の半径を共にrとする。
【0043】外側円筒17のスリット数nは、次式で求
められる。
【0044】
【数1】b−a=2・ΔS ………(1)
【数2】
【数3】na=2πr ………(3)
【0045】ただし、a,bは外側円筒17および内側
円筒16のスリット間隔(ピッチ)である。
【0046】上記の(1),(2),(3)式より
【数4】 となり、この(4)式より、
【数5】 が求められ、必要なスリット数は14個でよいことがわ
かる。
【0047】14個のスリットを外側円筒17に形成し
た場合、外側円筒17のスリット間隔aは約0.448
8mm、内側円筒16のスリット間隔bは約0.4833
mm(スリット数13個)となり、いずれもスリット間隔
が大きくてよいので成形が容易になる。
【0048】ロータリエンコーダ15Aを円筒構造と
し、スリットをバーニア方式に形成することにより、超
小型、例えば直径1.5mmφ〜2mmφ程度のロータリエ
ンコーダ15Aを構成できる。このロータリエンコーダ
15Aは直径が小さいので体腔内プローブ30の体腔内
挿入部分に設けることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上に述べたようにこの発明に係るロー
タリエンコーダにおいては、内側円筒と外側円筒を二重
筒構造に構成し、一方を固定円筒に、他方を回転円筒に
構成して外側円筒の外表面側に光学ミラーを設ける一
方、各円筒の周面にスリットをそれぞれ形成し、内側円
筒内を遮光板を境にして発光側と受光側とに構成したの
で、ロータリエンコーダを小型化することができる。
【0050】また、内側円筒および外側円筒の各周面に
等ピッチでかつピッチ間隔が互いに異なるスリットを形
成したバーニア方式とすることで、小型化を図り、かつ
スリット数を少なくしても、回転量(回転角度)を精度
よく、高い分解能で測定することができる。
【0051】このロータリエンコーダは小形化を図るこ
とができ、小形化しても回転量の検出精度を向上させる
ことができるので、超音波診断装置の体腔内プローブに
適用して体腔内に挿入することができ、体腔内プローブ
の超音波送受信手段の近くに設けることができ、超音波
送受信手段等の回転量を精度よく検出することができ、
装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るロータリエンコーダの一実施例
を拡大して示す原理図。
【図2】図1のロータリエンコーダに備えられる外側円
筒と内側円筒を例示する図。
【図3】図1のロータリエンコーダを使用して回転量を
検出する原理を説明する図。
【図4】このロータリエンコーダを超音波診断装置の体
腔内プローブに適用した例を示す図。
【図5】体腔内プローブへのロータリエンコーダの組み
込み状態を示す図。
【図6】(A)および(B)は体腔内プローブに介装さ
れるロータリエンコーダの外側円筒とシースへの装着状
態をそれぞれ示す図。
【図7】(A)および(B)は体腔内プローブに介装さ
れるロータリエンコーダの内側円筒とフレキシブルシャ
フトとの固着状態をそれぞれ示す図。
【図8】ロータリエンコーダによる回転量の検出原理を
示す電気回路図。
【図9】従来の光を使用したロータリエンコーダを示す
図。
【図10】従来のロータリエンコーダの各受光素子から
の検出信号をそれぞれ示す図。
【図11】従来のロータリエンコーダを超音波診断装置
の体腔内プローブに適用した例を示す図。
【符号の説明】
15,15A ロータリエンコーダ 16 内側円筒 17 外側円筒 18 光学ミラー 19 ホルダ筒 20 遮光板 21 光源(発光器) 22 集光器 23 光センサ(受光器) 28,29 スリット 30 体腔内プローブ 31 モータ 32 フレキシブルシャフト 33 超音波送受信手段 35 振動子 36 音響ミラー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径の異なる2つの円筒を二重筒構造に
    構成し、一方の円筒を固定円筒に、他方の円筒を回転円
    筒として外側円筒の外表面側に光学ミラーを設ける一
    方、内側および外側円筒の周面にスリットをそれぞれ形
    成し、前記内側円筒内を遮光板を境にして発光側と受光
    側とに区画したことを特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 内側および外側円筒の周面に周方向に沿
    って複数のスリットを等ピッチに配設し、内側円筒と外
    側円筒は各スリットのピッチ間隔を異にした請求項1に
    記載のロータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 内側および外側円筒は内側円筒が固定円
    筒で外側円筒を回転円筒に構成した請求項1に記載のロ
    ータリエンコーダ。
  4. 【請求項4】 内側円筒は内部に遮光板を配置する一
    方、この遮光板を境にして一方に発光側を構成する光源
    を他方に受光側を構成する光センサをそれぞれ配置した
    請求項1または2に記載のロータリエンコーダ。
  5. 【請求項5】 内側円筒は内部に遮光板を配置する一
    方、この遮光板を境にして一方に発光側を構成する光フ
    ァイバを、他方に受光側を構成する光ファイバをそれぞ
    れ臨ませ、光源および光センサは光ファイバを介して誘
    導自在とした請求項1または2に記載のロータリエンコ
    ーダ。
  6. 【請求項6】 モータからの回転トルクを伝達可能なフ
    レキシブルシャフトとこのフレキシブルシャフトの先端
    に備えられた超音波送受信手段により体腔内プローブを
    構成し、この体腔内プローブは超音波送受信手段の近く
    のフレキシブルシャフト先端部にバーニア方式を採用し
    た円筒タイプのロータリエンコーダを設け、このロータ
    リエンコーダで超音波の送受信方向を検出自在に構成し
    たことを特徴とする超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 体腔内プローブはフレキシブルシャフト
    をシースで被覆する一方、このシースにロータリエンコ
    ーダの外側円筒を設け、フレキシブルシャフトに内側円
    筒を設けた請求項6に記載の超音波診断装置。
JP6615892A 1992-03-24 1992-03-24 ロータリエンコーダおよびこのロータリエンコーダを用いた超音波診断装置 Pending JPH05272989A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8035733B2 (en) 2007-09-04 2011-10-11 Sony Corporation Lens barrel rotation detection apparatus and lens barrel rotation type image pickup apparatus

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