JPH05272930A - 非接触変位計 - Google Patents

非接触変位計

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JPH05272930A
JPH05272930A JP6698892A JP6698892A JPH05272930A JP H05272930 A JPH05272930 A JP H05272930A JP 6698892 A JP6698892 A JP 6698892A JP 6698892 A JP6698892 A JP 6698892A JP H05272930 A JPH05272930 A JP H05272930A
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JP
Japan
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light
measured
displacement meter
contact displacement
condensing
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JP6698892A
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Masahiro Kobori
正宏 小堀
Masatoshi Arai
正敏 荒井
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は非接触変位計に関し、変化の急な表
面を高速に測定できる非接触変位計の実現を目的とす
る。 【構成】 光源1と、光源1からの光を被測定物100
の表面に集光する集光手段2と、集光手段2による光源
1からの光の集光位置の被測定物100の表面に対する
位置関係を検出する焦点状態検出手段3と、焦点状態検
出手段3の検出した位置関係に基づいて集光位置が常時
被測定物100の表面上にあるように集光手段2を移動
する移動手段4と、集光手段2に微小振幅の高周波振動
を印加する加振手段5と、集光手段2の位置を検出する
位置検出手段6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面粗さ形状測定機や
輪郭形状測定機等に使用される非接触変位計に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の表面形状を測定する測定機が広く
利用されているが、これらの測定機においては測定する
表面の位置に応じて変位する触針の位置を検出するのが
一般的である。触針は、大きくは接触型と非接触型の二
つに分類される。接触型は触針の先端を測定する表面に
接触させる方式であり、もっとも一般的なものである。
これに対して非接触型は微小な光点を集光する光学系を
測定する表面に対して移動可能に保持し、この光点が常
時測定する表面上に集光されるように光学系を変位させ
てその位置を検出する方式であり、測定する表面に接触
しないため、表面に傷を付ける心配がなく、柔らかな物
体も測定できるという特徴がある。
【0003】図9は非接触型変位計の一方式の基本構成
の例を示す図である。図において、91は光源である半
導体レーザであり、922は半透鏡である。921はコ
リメータレンズであり、923は集光レンズである。9
5は集光レンズ923を測定する表面900に対して上
下移動させるアクチュエータコイルである。941と9
42はそれぞれナイフエッジと二分割素子であり、集光
レンズ923によって集光された光点の集光位置が表面
900に対して上下方向のどのような位置関係にあるか
を検出する焦点位置検出部を構成する。実際には、ナイ
フエッジ941と二分割素子942は、光学的ナイフエ
ッジ効果のあるVプリズムと2組の二分割素子の使用が
一般的である。943はサーボ制御部であり、二分割素
子942の出力する集光位置の関係を示す信号に基づい
てコイルアクチュエータ95へサーボ信号を出力して駆
動し、集光位置が常時表面900上にあるように集光レ
ンズ923を上下移動する。従ってサーボ制御部943
が出力するサーボ信号は、集光レンズ923の上下方向
の位置に対応している。光点は常時表面900上に集光
するように移動しているため、集光レンズ923の上下
方向の位置は表面900の位置に対応しており、最終的
にサーボ制御部943からのサーボ信号は表面900の
位置を示しているといえる。
【0004】図9に示す非接触変位計を測定する表面9
00に沿って移動させた時のサーボ制御部943からの
サーボ信号の変化を記録すれば、表面900の凹凸形状
が測定される。図9では焦点位置検出部としてナイフエ
ッジ941と二分割素子942で構成するナイフエッジ
法、又はフーコー法と呼ばれる方式のものを示したが、
他に非点収差法や偏心光束法と呼ばれる方式を用いたも
のもある。いずれにしろこの部分は集光位置を表面上に
追随させるため、集光位置が測定する表面900に対し
てどのような位置関係にあるかを検出できるものならば
よい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように従来
の非接触変位計では、集光レンズ923を移動するアク
チュエータ95へのサーボ信号をそのまま表面位置の検
出信号として出力していた。これは、集光位置が常時測
定する表面上にあり、且つ集光レンズ923がサーボ信
号に対応する位置にあるという前提に基づいている。
【0006】しかし実際に集光レンズ923をアクチュ
エータ95で移動させる時、集光レンズ923の質量と
アクチュエータ95の駆動力で決定される応答特性が存
在する。そのため急激に変化するサーボ信号を印加した
場合には集光レンズ923は完全に追従して移動するこ
とはできず、遅れが生じる。測定する表面の凹凸形状が
あまり急激に変化せず非接触変位計の測定する表面に沿
っての移動速度も小さければ、上記の遅れは問題になら
ない。しかし測定する表面の凹凸形状は急激に変化した
り移動速度が大きい場合には、上記の遅れが問題にな
る。図10は従来の非接触変位計を用いた表面形状測定
機で、表面の凹凸形状が急激に変化する物体を測定した
時の非接触変位計の追従状況を模式的に示した図であ
る。実際の表面形状を実線で示し、集光位置の軌跡を破
線で示している。
【0007】図10に示すように従来の非接触変位計を
用いた場合には集光レンズを実際の表面に沿って移動さ
せることは厳密には不可能であり、この差が測定誤差と
なる。本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、表面形状の状態にかかわらず表面形状を正確に検出
可能な非接触変位計の実現を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の非接触変位計の
基本構成を図1に示す。本発明の非接触変位計は、光源
1と、集光手段2と、焦点状態検出手段3と、移動手段
4と、加振手段5と、位置検出手段6とを備える。集光
手段2は光源1からの光を被測定物100の表面に集光
する。焦点状態検出手段3は集光手段2による光源1か
らの光の集光位置の被測定物100の表面に対する位置
関係を検出する。移動手段4は、焦点状態検出手段3の
検出した位置関係に基づいて、集光位置が常時被測定物
100の表面上にあるように集光手段2を移動する。加
振手段5は、集光手段2に微小振幅の高周波振動を印加
する。位置検出手段6は集光手段2の位置を検出する。
【0009】更に別の態様では、加振手段5の印加する
振動の各周期内で集光位置の被測定物100の表面から
のずれが最小になる時の集光手段2の検出位置から被測
定物100の表面位置を算出して出力する位置演算手段
を備える。
【0010】
【作用】本発明の非接触変位計は、光源1と、集光手段
2と、焦点状態検出手段3と、移動手段4とを備える従
来の非接触変位計に、加振手段5と、位置検出手段6と
を更に付加したものである。本発明の非接触変位計の位
置検出原理を図2を参照して説明する。
【0011】従来の非接触変位計と同様に、本発明の非
接触変位計を表面形状の測定に利用した場合、集光手段
2は集光位置が測定する表面上になるように表面に沿っ
て移動しようとする。本発明では、更に加振手段5によ
って微小振幅の高周波振動が印加されるため、集光位置
の軌跡は図2のようになる。もし追従状態が良好で周期
内の平均した集光位置と表面との差が小さく、且つ印加
される振動の振幅がその差以上に大きければ、図2の左
側部分に示すように集光位置は測定する表面を横切る。
従って焦点状態検出手段3で集光位置が表面を横切った
ことを検出した時に集光手段2の位置を検出すれば、そ
の検出位置は測定する表面に完全に対応している。
【0012】通常は一周期内で集光位置が表面を横切る
が、図2の右側部分に示すように、印加する振動の振幅
に比べて、集光位置と測定する表面との差が大きい場合
には、この振動の一周期内で集光位置が表面を横切るこ
とがない。そのためこの場合には、精確に表面の位置を
検出することはできないが、一周期内で集光位置がもっ
とも表面に近づいた時の集光手段2の位置を検出すれ
ば、その検出位置の誤差は従来に比べて小さい。これは
従来の追従のための移動に比べて、加振手段5による振
動の変位は急激であり、一周期内ではより表面に接近し
た状態が起こり得るからである。
【0013】集光位置が一周期内で表面を横切るかどう
かにかかわらず、本発明で得られる結果は離散的であ
り、横軸方向に対して等間隔ではない。この横軸方向
は、時間軸であり、表面形状測定機での変位計の移動距
離に相当する。出力は集光位置が表面を横切った時の集
光手段2の位置をそのまま出力するものでもよいが、上
記のように集光位置が表面を横切らない場合には検出位
置の間隔が広くなりすぎて好ましくない。そこで一周期
内で集光位置が表面にもっとも接近する時の集光手段2
の位置で近似することが望ましい。位置演算手段7がこ
のための演算を行う。
【0014】更に離散的な出力を位置演算手段7が補間
法による連続的な出力としても、また加振する振動の各
周期の中心の結果を演算して等間隔の出力としてもよ
い。
【0015】
【実施例】本発明の第一実施例の構成を図3に示す。本
実施例では、集光位置が測定する表面に対してどのよう
な位置関係にあるかを非点収差法で検出し、集光レンズ
の位置は差動トランスで検出する。また加振手段は移動
手段のアクチュエータコイルを共用し、サーボ信号に加
振信号を重畳して集光レンズの移動と振動を行う。図3
を参照して第一実施例を説明する。
【0016】図において、31は半導体レーザであり、
レーザ光を放射する。ここでは図示していないが、一定
の反射光量が得られるように光量調整機能が設けられて
いる。321はコリメータレンズであり、レーザ光を平
行ビームにする。322はビームスプリッタであり、光
束を二分割する。323は集光レンズであり、ビームス
プリッタ322を通過したレーザ光を測定する平面上に
集光する。集光レンズ323は上下移動するがこれにつ
いては後述する。測定する表面で反射した後再び集光レ
ンズ323に入り、ビームスプリッタ322でカップリ
ングレンズ331の方に反射され、シリンドリカルレン
ズ332を通して四分割素子333上に集光される。
【0017】以上説明した光学系で、レーザ光の集光位
置が測定する表面に対してどのような位置関係にあるか
を検出する方法について、図4を参照して簡単に説明す
る。レーザ光はコリメータレンズ321により平行ビー
ムにされるため、集光レンズ323の焦点に集光され
る。いまこの集光位置が測定する表面上にあるとする
と、図4に示すように表面300で反射したビームは集
光レンズ323で再び平行ビームにされた後、ビームス
プリッタ322で反射されてカップリングレンズ331
に入射し、更にシリンドリカルレンズ332に入射し、
図4のように集光される。すなわち二ケ所で異なる方向
に集光され、その間で円状になる所が存在する。そこで
円状になる所に四分割素子333を配置すれば、各素子
からは同じ出力が得られる。
【0018】もし集光位置に対して表面300が上下移
動すると、光点は方向が90°異なる楕円になるため、
四分割素子333上の光点は破線で示したような形にな
る。そのためAとCの素子の組と、BとDの素子の組の
出力を差動増幅器342で比較すれば、表面300の変
位に応じて図示のような出力信号が得られる。すなわち
この出力信号により集光位置が表面に対してどのような
位置関係にあるかがわかる。従ってこの出力信号が常に
ゼロになるように集光レンズ323を移動させれば、集
光位置は常に表面上にあることになる。
【0019】四分割素子333の出力は差動増幅器34
2で増幅され、ローパスフィルタ345で高周波成分を
除去した後、加算回路343で高周波信号源35からの
微小振幅の高周波信号を加えられ、アクチュエータコイ
ル341に印加される。アクチュエータコイル341に
集光レンズ323を支持しており、印加される信号に応
じて集光レンズ323を上下移動する。ここでは集光位
置が測定する表面上にあるように維持する信号に加振信
号を重畳した信号が印加されるため、集光位置は図2に
示したように変化することになる。
【0020】36は集光レンズ323の位置を検出する
ための差動トランス回路であり、集光レンズ323と一
体である差動トランスのコア361の変位を二次コイル
の出力差として検出し、交流増幅器362と平滑回路3
63で処理して出力する。371から379はデータ処
理用のマイクロコンピュータとその周辺回路を形成する
部分である。集光レンズ323の位置を示す差動トラン
ス回路36の出力はアナログディジタル(A/D)変換
器374でディジタル変換して読み取られ、集光位置の
測定する表面に対する位置関係を示す四分割素子333
の出力は、差動増幅器378で処理された後に、A/D
変換器375から読み取られる。また高周波信号源35
の出力もコンパレータ379で方形波に変換された後
に、I/Oポート379から読み取られる。
【0021】本実施例では、集光レンズ323に微小振
幅の高周波振動を印加して加振するのに、集光位置が表
面上になるように集光レンズ323を移動するためのア
クチュエータコイル341を利用している。この移動機
構は応答特性を有し、高周波の信号に対しては集光レン
ズに遅れが生じる問題があることを課題の項で述べた
が、一定サイクルで加振信号を印加した場合、遅れは生
じるが集光レンズ323を加振することは可能であり、
集光レンズ323の位置は差動トランス回路36で検出
するため、加振できれば本実施例では問題はない。
【0022】しかし集光レンズ323を加振することに
より、四分割素子333には加振による集光位置の変化
に対応する高周波信号が生じるため、この信号をそのま
まサーボ信号として使用することは好ましくないため、
ローパスフィルタ345で高周波成分を除去した後、新
たに加振用高周波信号を加えてアクチュエータコイル3
41に印加している。
【0023】次に本実施例での変位位置検出について説
明する。本実施例では、加振信号の各周期毎に、集光位
置が表面を通過した時の集光レンズ323の位置を検出
するか、もし集光位置が表面を通過しない時には集光位
置がもっとも表面に接近した時の集光レンズ323の位
置を検出する。図5は本実施例における位置検出を説明
するための図である。AからIの各周期の間、表面位置
の変化に対して集光位置が図示のように変化したとす
る。周期EとFを除く周期では、加振により集光位置は
表面を通過する。通過する回数は一周期で通常二回であ
るが、周期Dでは3回、周期Hでは一回だけ通過する。
通過した点は表面形状に精確に対応しており、すべて検
出位置データとなる。また周期EとFでは、集光位置が
表面を通過しないためそれぞれの周期で集光位置が表面
にもっとも接近する時が検出位置データとなる。
【0024】以上の検出動作は後で詳しく説明される
が、基本的にはI/Oポート376から加振信号の周期
を読み取り、A/D変換器375の出力から集光位置が
表面を通過するか又はもっとも表面に接近した時を判定
して、その時の集光レンズの位置をA/D変換器374
から読み取って出力又は記憶することにより行われる。
表面形状の測定ではこの非接触変位計を測定する表面に
沿って移動して、変位計の出力を記録することにより表
面形状が測定されるため、図5のグラフの横軸は時間軸
である。そこで図示の点の集光レンズの位置とその時間
が表面形状を表わすデータとなる。
【0025】しかし上記のデータは時間間隔が一定でな
いため後の処理が面倒である。そこで本実施例では各周
期の中心での表面形状の予測値を直線補間することで算
出し、一定の時間間隔のデータとして出力している。図
6はこの補間による検出位置算出の原理を示す図であ
る。図6の(a)は一周期内で二点又は三点の表面通過
点が存在し、しかも周期の中心を挟んで分布している時
である。この時は周期の中心を挟むもっとも近い二点間
で直線補間することで中心位置での値を算出する。ここ
では中心を挟んで両側に検出点が存在する内挿法で補間
できる場合に限ったが、一周期内で二点の通過点があれ
ばたとえ中心を挟んでいなくても外挿法で補間して中心
の値を算出してもよい。
【0026】図6の(b)は、周期間で集光位置が表面
を通過するのが一回だけか、又は通過しないため検出位
置のデータが一個だけの場合を示しており、周期AとB
がこれに相当する。周期Cは検出位置が二点存在する。
この場合には、周期AとBのそれぞれの中心での値は、
検出点aとb、及びbとc1の直線補間により算出す
る。従って次の周期での補間のために検出位置のデータ
は保持される必要がある。周期Cでは(a)と同様に中
心での値を算出する。以上のように本実施例ではすべて
内挿法によって周期中心での値を算出している。
【0027】本実施例では、各周期の中心での値を算出
して一定間隔の値として出力しているため離散的なデー
タである。連続したデータを出力する必要がある場合に
は、各周期の中心での値又は図6の(b)に示したよう
な検出値で補間して連続的なデータとして出力するよう
にする。なお補間法としては直線補間を用いたが、曲線
補間で行うことも当然可能である。
【0028】次に図3のマイクロコンピュータが集光位
置が表面を通過する時の集光レンズ323の位置及び通
過しない時には表面にもっとも接近する時の集光レンズ
323の位置を検出するための処理について、図7のフ
ローチャートに基づいて説明する。なおここでは加振す
る振動の周期に比べてマイクロコンピュータの処理速度
が充分に高速であるものとして説明する。
【0029】前の振動の周期での検出が終了し、新しい
周期での測定を開始するものとする。まずステップ70
1で、使用する差レジスタに最大の値を入れ、iレジス
タとjレジスタにゼロを入れて初期化する。ステップ7
02と703では、I/Oポート376で振動の周期変
化を読み取り、新しい周期の始まりとサンプルタイミン
グを合わせる。ステップ704は、周期内のサンプリン
グ回数が終了したかを判定する。ステップ705はサン
プリングの時間調整を行う。
【0030】ステップ706では、A/D変換器375
から集光位置と表面とのずれ量を読み取り、ステップ7
07でそれがゼロであるかを判定する。もしゼロであれ
ば集光位置が表面上にあることを意味するから、ステッ
プ708でその時の集光レンズ323の位置をA/D変
換器374から読み取り、その時の周期の開始時点から
の時間もタイマで読み取り、i番目のゼロ点データとし
て記憶する。ステップ709では、ゼロ点が検出された
のであるから、ゼロ点の発生回数を示すiレジスタの値
を−増加させる。そしてゼロ点が存在したのであるから
差はゼロであるから差レジスタにゼロを入れる。
【0031】ステップ707で差がゼロでなければ、ス
テップ711で差レジスタの値と比較する。もし差レジ
スタに記憶された値より小さければ、より表面に近づい
たことを意味するので、ステップ712で集光レンズの
位置と時間を読み取って記憶する。そしてステップ71
3で差を新たに差レジスタに入れる。もし差レジスタの
値の方が小さければそのままステップ714に進む。従
って最初であれば、差レジスタには最大の値が入ってい
るためかならず最初に検出した差が小さく、この差がレ
ジスタに入れられその時の集光レンズの位置と時間が記
憶される。それ以後は差がより小さい時だけ記憶される
ので差がもっとも小さい時のデータが記憶される。もし
集光位置が表面を通過すれば、差はゼロであり、これが
差レジスタに入れられるため、以後は再度集光位置が表
面を通過しない限りデータが記憶されることはない。
【0032】ステップ714ではjを1だけ増加させ
る。以上の動作を周期内のサンプリング回数j0 だけ繰
り返す。するとステップ704でjがj0 になるのでス
テップ715に進む。ステップ715では周期内で集光
位置が表面を通過したかを判定し、それに応じてステッ
プ716と717でそれぞれもっとも近づいた時のデー
タかゼロ点データを読み出す。
【0033】ステップ718以降は、図6で説明した各
周期の中心での値を算出する工程であり、補間により算
出可能な時は、ステップ719で値を算出して出力し、
ステップ720で次の周期のためにデータを保持する。
この時前の周期の値が算出されていなければ、その算出
も行う。同様にその期間のデータ算出ができないなら
ば、ステップ721でデータを保持し、次の周期の処理
に進む。
【0034】以上が第一実施例であるが、データ処理の
方法は各種可能であり、集光位置が表面を通過した時の
集光レンズの位置を検出するのであれば、マイクロコン
ピュータを用いずにA/D変換器とラッチ素子等だけで
検出することが可能である。次に第二実施例の構成を図
8に示す。第二実施例の第一実施例と異なる点は、集光
位置の表面との関係をナイフエッジ法で検出する点と、
集光レンズ823の加振をアクチュエータコイル841
でなく、ピエゾ素子853で行っている点である。
【0035】図8において、半導体レーザ81、コリメ
ータレンズ821、ビームスプリッタ822、集光レン
ズ823、カップリングレンズ831、アクチュエータ
コイル841、差動トランス回路86、マイクロコンピ
ュータ87は図3の構成と同じである。図8において8
32はナイフエッジであり、833は二分割素子であ
り、集光位置に応じてカップリングレンズ831による
集光位置がナイフエッジ832の前後に変位することに
より、ビームの一部が遮断され、二分割素子の光量が変
化する。この光量差を検出すれば集光位置と表面との関
係がわかる。二分割素子の出力差を差動増幅器842で
検出して、ローパスフィルタ845で高周波成分を除去
した後に、駆動素子843を介してアクチュエータコイ
ル841に印加する。
【0036】853はピエド素子であり、アクチュエー
タコイル841に支持されている。そして集光レンズ8
23を支持している。高周波信号源851の信号を駆動
素子852を介してピエゾ素子853に印加することに
より、集光レンズ823に微小振幅の高周波振動を印加
することができる。ピエゾ素子は大きな振幅の振動を発
生させることは難しいが、周波数応答性が良く、高周波
の振動を与えることができる。従って第一実施例に比べ
て振動の周波数を高くして、集光位置が頻繁に表面を通
過するようにすることで、検出の分解能を上げることが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明により変化の急激な表面をより精
確に測定でき測定が高速に行える非接触変位計が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触変位計の基本構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の位置検出原理を説明する図である。
【図3】第一実施例の構成を示す図である。
【図4】非点収差法による焦点位置検出原理を示す図で
ある。
【図5】第一実施例での位置検出の説明図である。
【図6】第一実施例での検出位置算出方法を示す図であ
る。
【図7】第一実施例での位置検出と算出の処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】第二実施例の構成を示す図である。
【図9】従来の非接触変位計の一例を示す図である。
【図10】表面形状が急激に変化した時の従来の非接触
変位計での追従状況を示す模式図である。
【符号の説明】
1…光源 2…集光手段 3…焦点状態検出手段 4…移動手段 5…加振手段 6…位置検出手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源(1)と、 該光源(1)からの光を被測定物(100)の表面に集
    光する集光手段(2)と、 前記集光手段(2)による前記光源(1)からの光の集
    光位置の前記被測定物(100)の表面に対する位置関
    係を検出する焦点状態検出手段(3)と、 該焦点状態検出手段(3)の検出した位置関係に基づい
    て、前記集光位置が常時前記被測定物(100)の表面
    上にあるように前記集光手段(2)を移動する移動手段
    (4)と、 前記集光手段(2)に微小振幅の高周波振動を印加する
    加振手段(5)と、 前記集光手段(2)の位置を検出する位置検出手段
    (6)とを備えることを特徴とする非接触変位計。
  2. 【請求項2】 前記加振手段(5)の印加する振動の各
    周期内で、前記集光位置の前記被測定物(100)の表
    面からのずれが最小になる時の前記集光手段(2)の検
    出位置から前記被測定物(100)の表面位置を算出し
    て出力する位置演算手段を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の非接触変位計。
  3. 【請求項3】 前記焦点状態検出手段(3)の出力から
    前記加振手段(5)の印加する高周波成分を除去するロ
    ーパスフィルタ(345)を備えることを特徴とする請
    求項1又は2のいずれか一項に記載の非接触変位計。
  4. 【請求項4】 前記加振手段(5)は、前記移動手段
    (4)を形成するアクチュエータコイルと高周波信号発
    生器とで構成されることを特徴とする請求項1から3の
    いずれか一項に記載の非接触変位計。
  5. 【請求項5】 前記加振手段(5)は、ピエゾ素子を備
    えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に
    記載の非接触変位計。
  6. 【請求項6】 前記位置演算手段は、前記加振手段
    (5)の印加する振動の各周期内の前記表面位置の算出
    において、前後の周期の前記検出位置も含めて補間法に
    より前記表面位置を算出することを特徴とする請求項2
    から5のいずれか一項に記載の非接触変位計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997042537A1 (fr) * 1996-05-02 1997-11-13 Komatsu Ltd. Procede de traitement de cretes pour appareil optique confocal

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997042537A1 (fr) * 1996-05-02 1997-11-13 Komatsu Ltd. Procede de traitement de cretes pour appareil optique confocal

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