JPH05272586A - 車両の振動または騒音低減装置 - Google Patents

車両の振動または騒音低減装置

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JPH05272586A
JPH05272586A JP6816292A JP6816292A JPH05272586A JP H05272586 A JPH05272586 A JP H05272586A JP 6816292 A JP6816292 A JP 6816292A JP 6816292 A JP6816292 A JP 6816292A JP H05272586 A JPH05272586 A JP H05272586A
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JP
Japan
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level
vibration
vehicle
feedback control
phase
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JP6816292A
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Makoto Nagano
誠 長野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加振機のフィードバック制御の停止および実
行が繰り返されることを防止する。 【構成】 第1および第2加振機の振動の位相および振
幅をフィードバック制御せしめることによって、アイド
ル運転時におけるステアリングの振動と逆位相の振動を
発生せしめ、これによってステアリングの振動を低減せ
しめる。ステアリングの振動レベルが、第1のレベルE
S 以下となったときにフィードバック制御を停止せしめ
ると共に、第2のレベルER 以上となったときにフィー
ドバック制御を開始せしめる。第2のレベルER を、第
1のレベルES よりβだけ大きい値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の振動または騒音低
減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭60−88141号公報には、加
速度センサによって車両の振動を検出し、この加速度セ
ンサの検出結果に基づいて加振機の振動の位相および振
幅をフィードバック制御せしめて車両の振動を低減せし
めるようにした車両振動低減装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の振動
レベルが予め定められた第1のレベルより低くなったと
きに加振機のフィードバック制御を停止せしめると共
に、車両の振動レベルが予め定められた第2のレベルよ
り高くなったときにフィードバック制御を再び開始せし
めるようにした振動低減装置において、第2のレベルを
第1のレベルに等しくしておくと以下のような問題を生
ずる。
【0004】すなわち、車両の振動レベルが第1のレベ
ル(=第2のレベル)付近にあるときに、例えばエンジ
ン変動によって車両の振動レベルが変動すると、加振機
のフィードバック制御の停止および実行が繰り返される
という問題を生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
に、アクチュエータ100の振動の位相および振幅をフ
ィードバック制御せしめることによって車両の振動また
は騒音を低減せしめるようにした車両の振動または騒音
低減装置において、車両の振動または騒音レベルを検出
する検出手段102と、車両の振動または騒音レベルが
予め定められた第1のレベルより低くなったときにフィ
ードバック制御を停止せしめるフィードバック制御停止
手段104と、車両の振動または騒音レベルが第1のレ
ベルより大きい予め定められた第2のレベルより高くな
ったときにフィードバック制御を開始せしめるフィード
バック制御開始手段106とを備えている。
【0006】
【作用】車両の振動または騒音レベルが、第1のレベル
より低くなるとフィードバック制御が停止せしめられる
と共に、第2のレベルより高くなるとフィードバック制
御が開始せしめられる。第2のレベルは第1のレベルよ
りも大きくされているために、例えばエンジン変動によ
って、車両の振動レベルが変動しても、加振機のフィー
ドバック制御の停止および実行が繰り返されることを防
止することができる。
【0007】
【実施例】図2にはアイドル運転時における車両の振動
を低減するための車両振動低減装置の正面図を、図3に
は図2の側面図を示す。図2および図3を参照すると、
ラジエータ1の上端はゴムで形成された支持体2を介し
てアッパサポート3によって支持されており、ラジエー
タ1は上下動可能とされている。ラジエータ1の下端
は、ラジエータ1下端のロアタンク4の左右両端で夫々
アーム5,6を介して第1および第2加振機7,8によ
って支持されている。第1および第2加振機7,8はフ
ロントクロスメンバ9上に固定され、このフロントクロ
スメンバ9に連結された図示しないボデーフレーム上に
内燃機関が取付けられている。
【0008】図4には第1加振機7の拡大断面図を示
す。図4を参照すると、加振機7の下部に設けられた支
持ピストン11はフロントクロスメンバ9に固定されて
いる。支持ピストン11は加振機7の円筒状ケース12
内の下方から挿入され、ケース12の下端には円筒状の
ナット13が螺合せしめられている。支持ピストン11
はナット13を貫通している。ケース12およびナット
13は支持ピストン11の外周面に沿って摺動変位可能
であり、支持ピストン11とナット13との間には皿ば
ね14が配置され、このためケース12およびナット1
3は支持ピストン11に対して相対的に下方に向かって
付勢されている。ケース12内にはピエゾ圧電素子15
が配置され、ピエゾ圧電素子15の上端はケース12の
上底面に係合しており、ピエゾ圧電素子15の下端は支
持ピストン11の上端に係合している。ナット13の外
周は円環状のゴムブッシュ16を介してアーム5に連結
されている。
【0009】ピエゾ圧電素子15は電子制御ユニット2
0(図5参照)によって制御されている。ピエゾ圧電素
子15は印加電圧に応じて伸縮し、ピエゾ圧電素子15
が伸縮するとケース12およびナット13が支持ピスト
ン11に対して相対的に変位する。従ってピエゾ圧電素
子15に印加される電圧を変化せしめると電圧の変化に
応じてナット13を支持ピストン11に対して相対的に
振動せしめることができる。このため、ピエゾ圧電素子
15に、機関回転数に応じて予め定められた周波数、位
相、およびゲインを有する制御電圧を印加して加振機7
を振動せしめ、これによって車両に発生する振動を相殺
するようにラジエータ1を振動せしめることができる。
【0010】なお、第2加振機8も第1加振機7と同様
の構成である。図5には電子制御ユニット20を示す。
電子制御ユニット20はディジタルコンピュータからな
り、双方向性バス21によって相互に接続されたROM
(リードオンリメモリ)22,RAM(ランダムアクセ
スメモリ)23,CPU(マイクロプロセッサ)24、
入力ポート25および出力ポート26を具備する。
【0011】図示しないステアリングに取付けられてス
テアリングの振動を検出する加速度センサ30はAD変
換器27を介して入力ポート25に接続される。クラン
クシャフトが一定クランク角回転する毎に出力パルスを
発生するクランク角センサ31は正弦波発生器32およ
び入力ポート25に接続される。クランク角センサ31
の出力パルスに基づいて機関回転数が計算される。車速
を検出するための車速センサ33が正弦波発生器32に
接続される。また、点火信号を発生するイグナイタ34
が入力ポート25に接続される。
【0012】正弦波発生器32は、機関回転数Ne に基
づいてマップから求められるエンジン爆発周波数1次成
分の周波数fを有する正弦波を発生させる。例えば6気
筒エンジンの場合、機関回転数Ne が500rpm のとき
は周波数fは25Hzであり、機関回転数Nが600rpm
のときは周波数fは30Hzである。本実施例の車両振動
低減装置はアイドル運転時における車両の振動を低減す
るための装置であるため、アイドル運転時と判断された
場合にだけ、正弦波発生器32は出力、すなわち正弦波
を発生する。例えば機関回転数が500〜1200rpm
の間でありかつ車速が5km/H以下のときにアイドル運
転時と判定される。
【0013】アイドル運転時でないと判断された場合に
は、正弦波発生器32は正弦波を発生せず、従って第1
および第2加振機7,8は作動せしめられない。正弦波
発生器32によって発生された正弦波の振幅Aおよび位
相φは電子制御ユニット20によって制御せしめられ
る。一方、出力ポート26は第1および第2駆動回路2
8,29を介して第1および第2加振機7,8に夫々接
続される。
【0014】ところで、車両の振動レベルが予め定めら
れた第1のレベルより低くなったときに加振機7,8の
フィードバック制御を停止せしめると共に、車両の振動
レベルが予め定められた第2のレベルより高くなったと
きにフィードバック制御を再び開始せしめるようにした
振動低減装置において、第2のレベルを第1のレベルに
等しくしておくと以下のような問題を生ずる。
【0015】すなわち、車両の振動レベルが第1のレベ
ル(=第2のレベル)付近にあるときに、例えばエンジ
ン変動によって車両の振動レベルが変動すると、加振機
7,8のフィードバック制御の停止および実行が繰り返
されるという問題を生ずる。そこで本実施例では、第2
のレベルを第1のレベルより一定値βだけ高くなるよう
に設定している。ここでβは、車両の振動レベルの変動
αより少しだけ大きい値とされる。
【0016】このため、例えばエンジン変動によって、
車両の振動レベルが変動しても、加振機7,8のフィー
ドバック制御の停止および実行が繰り返されることを防
止することができる。図7から図11には加振機7,8
の制御を実行するためのメインルーチンを示す。このル
ーチンは繰り返し実行される。
【0017】図7から図11を参照すると、まずステッ
プ40で、固定値である加振機の位相および振幅の初期
値φ0 ,A0 が読込まれる。ステップ41では車両の振
動レベルの変動αが、加速度センサ30の検出信号に基
づいて計算される。加速度センサ30の検出信号は図1
2に示されるように例えば0Vを中心にほぼ正弦波状に
変化する。変動αは、例えば、加速度センサ30の検出
信号の数周期の範囲内において、半周期における面積の
最大EX と最小EY との差の2倍(1周期分に換算する
ため)とされる。
【0018】ステップ42では、mおよびnに2が格納
される。次いで、ステップ43で機関回転数Ne が50
0rpm 〜1200rpm の間であるか否かが判定される。
肯定判定されるとステップ44に進み車速Vが5km/H
以下か否か判定される。ステップ43およびステップ4
4において肯定判定された場合、すなわちアイドル運転
時と判定された場合、ステップ45に進む。一方、ステ
ップ43およびステップ44のうちいずれか一方でも否
定判定されるとステップ42に戻る。なお、前述のよう
に、ステップ43およびステップ44のうちいずれか一
方でも否定判定されてアイドル運転時でないと判定され
た場合には、正弦波発生器32は正弦波を発生せず、従
って第1および第2加振機7,8は作動せしめられな
い。
【0019】ステップ45ではフラグFが0か否か判定
される。初期化時点でフラグFは0となるため、最初、
肯定判定されてステップ46に進む。ステップ46で
は、φ 0 がφに、A0 がAに格納される。ステップ47
ではフラグFが1にセットされる。このため、次回以後
の処理サイクルにおいては、ステップ46およびステッ
プ47はスキップされる。
【0020】ステップ48からステップ64では、振幅
Aを固定し、位相φを変位量Δφずつ変化せしめて振動
レベルが最小となる最適位相を求めるようにしている。
ステップ48では、加振機7,8が位相φおよび振幅A
で作動せしめられる。ステップ49では加振機7,8で
発生した振動が加速度センサ30に達するまでの伝達遅
れ時間が経過したか否か判定される。伝達遅れ時間が経
過したと判定された場合には、ステップ50に進み、加
速度センサ30の検出信号に基づいて振動レベルEが計
算される。振動レベルEは、図12に示されるように、
加速度センサ30の検出信号の例えば1周期における面
積Ea とEb との和で示される。
【0021】ステップ51では第2のレベルER が機関
回転数Ne に基づくマップから求められる。第2のレベ
ルER は、車両の振動レベルEが第2のレベルER より
高くなったときに加振機7,8のフィードバック制御を
再び開始せしめるためのしきい値である。第2のレベル
R と機関回転数Ne との関係は、図6において一点鎖
線で示されるように、第1のレベルES (後述する)よ
り一定値βだけ常に高くなるように設定されている。こ
のβは、車両の振動レベルの変動αより少しだけ大きい
値とされる。これによって、例えばエンジン変動による
車両の振動レベルの変動によって、加振機7,8のフィ
ードバック制御停止およびフィードバック制御開始が繰
り返されることを防止することができる。
【0022】ステップ52では、車両の振動レベルが第
2のレベルER より高くなったか否か判定される。E>
R の場合には、ステップ53に進みフィードバック停
止フラグFFがリセットされる。一方、E≦ER の場合
には、ステップ53はスキップされるため、フィードバ
ック停止フラグFFは現状に維持される。ステップ54
ではフィードバック停止フラグFFがリセットされてい
るか否か判定される。フィードバック停止フラグFFが
1にセットされている場合、ステップ55以下に進むこ
となくステップ42に戻り、加振機7,8のフィードバ
ック制御が停止せしめられる。この場合において、アイ
ドル運転時と判定された場合には、加振機は一定の位相
φおよび振幅Aで作動せしめられる。フィードバック制
御が停止せしめられている場合において、ステップ52
でE>ER と判定されると、ステップ53でフィードバ
ック停止フラグFFがリセットされるために、加振機
7,8のフィードバック制御が再び開始される。
【0023】ステップ54でフィードバック停止フラグ
FFがリセットされていると判定されると、ステップ5
5に進み第1のレベルES が機関回転数Ne に基づくマ
ップから求められる。第1のレベルES は、車両の振動
レベルが第1のレベルES より低くなったときに加振機
7,8のフィードバック制御を停止せしめるためのしき
い値である。第1のレベルES と機関回転数Ne との関
係は、図6において点線で示されるように、加振機7,
8を作動したときの車両の最小振動レベルより常に少し
だけ高くなるように設定されている。ここで、車両の最
小振動レベル(以下「最小振動レベル」という)とは、
加振機7,8の位相φおよび振幅Aをフィードバック制
御せしめたときに各機関運転状態において最小となった
ときの車両の振動レベルをいう。
【0024】ステップ56では、車両の振動レベルEが
第1のレベルES 以上か否か判定される。E<ES の場
合、すなわち、車両の振動レベルが十分に低減せしめら
れて第1のレベルES より小さくなった場合には、ステ
ップ57に進み、フィードバック停止フラグFFが1に
セットされ、ステップ42に戻る。これによって、加振
機7,8のフィードバック制御が停止せしめられる。一
方、ステップ56でE≧ES と判定された場合には、ス
テップ58に進み、車両の振動レベルEが最小レベルE
MIN 以上か否か判定される。EMIN には、初期化時点に
おいて、車両の振動レベルEがとり得るより大きな値が
格納されている。従って、最初はE<E MIN と判定され
てステップ59に進み、このときの車両の振動レベルE
がEMINに格納される。次いでステップ60でこのとき
の位相φがφMIN に格納され、ステップ64に進む。以
後の処理サイクルにおいて、ステップ58においてE<
MIN と判定される毎にステップ59に進み、EMIN
最小となるように更新される。
【0025】ステップ64では、位相φが次式により変
位量Δφだけ増大または減少せしめられる。 φ+(−1)n ・Δφ nは最初2であるから、φはΔφだけ増大せしめられ
る。次いでステップ48に戻り、新たな位相φ、および
一定の振幅Aで加振機7,8が作動せしめられる。
【0026】ステップ58においてE≧EMIN と判定さ
れた場合、ステップ61に進み車両の振動レベルEが最
小レベルEMIN と振動レベルの変動αとの和より大きい
か否か判定される。E≦EMIN +αの場合にはステップ
64にスキップする。一方、E>EMIN +αの場合には
ステップ62に進み、nが2か否か判定される。最初n
=2であるため、ステップ63に進みn=1とされる。
このためステップ64においてφはΔφだけ減じられ
る。
【0027】次いで、再びE>EMIN +αになると、ス
テップ62に進み、このときにはnは1であるため否定
判定されてステップ65に進み、φにφMIN 、すなわち
車両の振動レベルEが最小となるときの位相が格納され
る。ステップ58からステップ65を図13を参照しつ
つ説明する。車両の振動レベルEは、例えば位相φに対
してエンジン変動等の外乱による山谷を有して(図13
では1つの山だけを示している)全体として最小レベル
min となる位相φ min を有する。この山谷およびφ
min は機関運転状態に応じて刻々変化している。位相φ
がφ0 からΔφずつ徐々に増大してφ1 に達し、φ1
Δφになったとすると、図9のステップ58で肯定判定
されるがステップ61で否定判定されるために位相はさ
らにΔφずつ増大せしめられる。このとき図9のステッ
プ61のEMIN には図13のE1 が格納されている。エ
ンジン変動による山の頂点E2 は通常E1 +αより小さ
いため、位相φはφ2 を越えてさらに増大せしめられ、
φ min に達する。このときの振動レベルEmin が図9の
ステップ58,61のEMI N とされる。さらに位相が増
大されて、φ3 でE>EMIN +αとなると、位相φはΔ
φずつ減少せしめられる。位相φがφmin を通り過ぎて
φ4 まで減少せしめられたときに、再びE>EMIN +α
となると、図9のステップ62で否定判定されて図10
のステップ65に進み、位相φはφMIN (図13のφ
min )とされる。これによって最適位相の検索が完了す
る。
【0028】再び図7から図11を参照すると、ステッ
プ66からステップ77では、位相φを固定し、振幅A
を変位量ΔAずつ変化せしめて振動レベルが最小となる
最適振幅を求めるようにしている。ステップ66で加振
機7,8が位相φ、振幅Aで作動せしめられ、ステップ
67で伝達遅れ時間が経過したか否か判定される。伝達
遅れ時間が経過したと判定されると、ステップ68に進
み、車両の振動レベルEが計算され、ステップ69で第
1のレベルES が機関回転数Ne に基づくマップから求
められる。ステップ70で、車両の振動レベルEが第1
のレベルES 以上か否か判定される。E<ES の場合に
は、ステップ57に進んでフィードバック停止フラグF
Fが1にセットされ、加振機7,8のフィードバック制
御が停止される。
【0029】一方、E≧ES と判定された場合には、ス
テップ71に進み、車両の振動レベルEが最小レベルE
MIN 以上か否か判定される。E<EMIN と判定される
と、ステップ72に進み、このときの車両の振動レベル
EがEMIN に格納される。次いでステップ73でこのと
きの振幅AがAMIN に格納され、ステップ77に進む。
以後の処理サイクルにおいて、ステップ71においてE
<EMIN と判定される毎にステップ72に進み、EMIN
が最小となるように更新される。
【0030】ステップ77では、振幅Aが次式により変
位量ΔAだけ増大または減少せしめられる。 A+(−1)m ・ΔA mは最初2であるから、AはΔAだけ増大せしめられ
る。次いでステップ66に戻り、一定の位相φ、および
更新された振幅Aで加振機7,8が作動せしめられる。
【0031】ステップ71においてE≧EMIN と判定さ
れた場合には、ステップ74に進み車両の振動レベルE
が最小レベルEMIN と振動レベルの変動αとの和より大
きいか否か判定される。E≦EMIN +αの場合にはステ
ップ77にスキップする。一方、E>EMIN +αの場合
にはステップ75に進み、mが2か否か判定される。最
初m=2であるため、ステップ76に進みm=1とされ
る。このためステップ77においてAはΔAだけ減じら
れる。
【0032】次いで、再びE>EMIN +αになると、ス
テップ75に進み、このときにはmは1であるため否定
判定されてステップ78に進み、AにAMIN 、すなわち
車両の振動レベルEが最小となるときの振幅が格納され
る。この後ステップ42に戻り、上述の処理が繰り返し
実行される。なお、本実施例では第1および第2加振機
を同一の位相および振幅で作動せしめるようにしている
が、夫々異なる位相および振幅に基づいて個々に作動せ
しめるようにしてもよい。
【0033】また、本実施例では、加速度センサによっ
て振動を検出し、これに基づいて加振機を作動せしめて
車両の振動を低減せしめるようにしているが、座席のヘ
ッドレストに設けたマイクによって騒音を検出し、これ
に基づいて加振機またはスピーカを作動せしめて車室内
の騒音を低減せしめるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】例えばエンジン変動によって、車両の振
動レベルが変動しても、加振機のフィードバック制御の
停止および実行が繰り返されることを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の構成図である。
【図2】車両振動低減装置の正面図である。
【図3】図2の車両振動低減装置の側面図である。
【図4】加振機の拡大断面図である。
【図5】電子制御ユニットを示す図である。
【図6】車両の振動レベル、第1のレベルES 、および
第2のレベルER を示す線図である。
【図7】加振機の制御を実行するためのフローチャート
である。
【図8】加振機の制御を実行するためのフローチャート
である。
【図9】加振機の制御を実行するためのフローチャート
である。
【図10】加振機の制御を実行するためのフローチャー
トである。
【図11】加振機の制御を実行するためのフローチャー
トである。
【図12】車両の振動レベルおよびその変動の求め方を
説明するための線図である。
【図13】位相φと車両の振動レベルEとの関係を示す
線図である。
【符号の説明】
7…第1加振機 8…第2加振機 30…加速度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータの振動の位相および振幅
    をフィードバック制御せしめることによって車両の振動
    または騒音を低減せしめるようにした車両の振動または
    騒音低減装置において、 車両の振動または騒音レベルを検出する検出手段と、 車両の振動または騒音レベルが予め定められた第1のレ
    ベルより低くなったときに前記フィードバック制御を停
    止せしめるフィードバック制御停止手段と、 車両の振動または騒音レベルが前記第1のレベルより大
    きい予め定められた第2のレベルより高くなったときに
    前記フィードバック制御を開始せしめるフィードバック
    制御開始手段と、 を備えた車両の振動または騒音低減装置。
JP6816292A 1992-03-26 1992-03-26 車両の振動または騒音低減装置 Pending JPH05272586A (ja)

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