JPH05272309A - エンジンのロッカアーム支持装置 - Google Patents

エンジンのロッカアーム支持装置

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JPH05272309A
JPH05272309A JP10025692A JP10025692A JPH05272309A JP H05272309 A JPH05272309 A JP H05272309A JP 10025692 A JP10025692 A JP 10025692A JP 10025692 A JP10025692 A JP 10025692A JP H05272309 A JPH05272309 A JP H05272309A
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JP
Japan
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intake
rocker
engine
rocker arm
air intake
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Application number
JP10025692A
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English (en)
Inventor
Kimito Kasai
公人 笠井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明は、吸気接触面と吸気カム面との片当
りを確実に防止することができ、異常摩耗、焼付き、異
音の発生を低減し得るとともに、吸気ロッカアームへの
捩りモーメントを低減でき、吸気ロッカアームの強度、
剛性を向上し得て、しかも吸気ロッカアームの強度、剛
性の向上によって動弁系の動特性を改善し、エンジンの
性能を向上させることができ、また吸気接触面及び吸気
カム面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止し得る
ことを目的としている。 【構成】 エンジンに複数個の気筒を形成するととも
に、これらの各気筒毎に少なくとも一のロッカアーム4
8−1,48−2を配設し、ロッカアームの倒れを防止
すべく同期するロッカアーム間を接続する姿勢保持手段
56を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンのロッカアー
ム支持装置に係り、特にロッカシャフトにロッカアーム
を揺動可能に軸支するとともに、このロッカアームを介
してカムシャフトによりバルブを開閉動作するエンジン
のロッカアーム支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、燃焼室への吸気と
燃焼室からの排気を行うために、吸気バルブ及び排気バ
ルブを備えている。これら吸気バルブ及び排気バルブに
は、側弁方式や頭上方式や頭上弁方式等のものがある。
これら吸気バルブ及び排気バルブを開閉動作する動弁機
構、例えば、頭上弁方式のバルブの動弁機構には、カム
シャフトのカムの動作を吸気バルブ及び排気バルブに伝
達するために、シーソ式やスイング式のロッカアームを
備えたものがある。
【0003】このような動弁装置は、例えば、図3〜図
7に示す如く、多気筒で4サイクルのエンジン102に
備えられているものがある。即ち、図3〜図7におい
て、102は多気筒で4サイクルのエンジン、104は
シリンダヘッド、106はシリンダヘッドカバーであ
る。
【0004】前記シリンダヘッド104には、このシリ
ンダヘッド104の長手方向、つまりクランク軸(図示
せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒(図示せ
ず)毎に対応して燃焼室108が形成されている。
【0005】また、前記シリンダヘッド104には、こ
のシリンダヘッド104の幅方向(矢印B方向)に、前
記燃焼室108に開口された吸気口110及び排気口1
12に連通すべく、吸気ポート114及び排気ポート1
16が形成されている。このエンジン102において
は、一の燃焼室108に夫々2つ吸気口110−1、1
10−2及び2つの排気口112−1、112−2が開
口され、シリンダヘッド104には、燃焼室108に連
絡される2つの吸気ポート114−1、114−2及び
2つの排気ポート116−1、116−2が形成されて
いる。
【0006】前記各吸・排気口110−1、110−
2、112−1、112−2部位には、吸、排気バルブ
118−1、118−2、120−1、120−2が夫
々設けられる。従って、一つの気筒(図示せず)におい
て、2つの吸気バルブ118−1、118−2と2つの
排気バルブ120−1、120−2が設けられている。
【0007】前記シリンダヘッド104とシリンダヘッ
ドカバー106とによって形成された動弁室122に
は、吸気バルブ118−1、118−2及び排気バルブ
120−1、120−2を開閉動作して吸気口110−
1、110−2及び排気口112−1、112−2を開
閉する動弁装置124が設けられている。
【0008】前記動弁装置124には、シリンダヘッド
104の幅方向(矢印B方向)の一側に偏倚され、且つ
シリンダヘッド104の長手方向(矢印A方向)に指向
し、タイミングベルト(図示せず)によって回転される
一本のカムシャフト126が設けられている。
【0009】このカムシャフト126は、図5に示す如
く、カムシャフトキャップ170によってシリンダヘッ
ド104の上部に軸支されている。
【0010】前記カムシャフト126には、図3、図4
に示す如く、一つの気筒(図示せず)において、前記吸
気バルブ118−1、118−2に対応して2つの吸気
カム130−1、130−2が設けられているととも
に、前記排気バルブ120−1、120−2に対応して
2つの排気カム132−1、132−2が設けられてい
る。
【0011】また、前記シリンダヘッド104の上部に
は、図3、図4に示す如く、このシリンダヘッド104
の長手方向(矢印A方向)に、複数のロッカシャフト支
持部134が所定間隔だけ離間して順次並設されてい
る。これら各ロッカシャフト支持部134には、上下方
向に指向し且つ燃焼室108の中央部位にホルダパイプ
用孔部136が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部136には、点火プラグ収容孔138を形成す
るホルダパイプ140が夫々嵌挿して固定されている。
この各ホルダパイプ140の点火プラグ収容孔138に
は、シリンダヘッド104の燃焼室108の中央部位に
配置してシリンダヘッド104に固定される点火プラグ
142が上方から挿通されて収容される。
【0012】前記各ロッカシャフト支持部134の上部
には、後述するロッカシャフト146を軸支するロッカ
シャフトキャップ172が設けられる。このロッカシャ
フトキャップ172は、図5及び図6に示す如く、ホル
ダパイプ140に嵌合させるべく略中央部位において上
下方向に指向したプラグ孔部172hと、下面側でロッ
カシャフト146の上部位を保持すべく横方向に指向す
るキャップ側ロッカシャフト保持溝174と、ロッカシ
ャフトキャップ172をロッカシャフト支持部134に
固定するロッカシャフトキャップ取付ボルト176を挿
通すべく上下方向に指向して形成されるボルト孔部17
8とからなる。
【0013】前記ロッカシャフト146は、複数本の短
尺部材146a、146b…により形成されており、同
一直線上に配設されている。ロッカシャフト146の短
尺部材146a、146b…は、図3に示す如く、両端
部位が隣接するロッカシャフトキャップ172によって
保持されている。
【0014】ロッカシャフト146の短尺部材146
a、146b…には、複数、例えば2個の吸気ロッカア
ーム148−1、148−2が夫々揺動可能に設けられ
る。
【0015】一般に、一の吸気ロッカアーム148に
は、図7に示す如く、中間部位の軸支孔部150と、一
端側で吸気カム130の吸気カム面130fに摺動され
る吸気接触面152と、他面側で吸気バルブ118のス
テム当接部118tに当接される吸気当接部154とが
設けられている。
【0016】また、前記ロッカシャフト146の短尺部
材146a、146b…は、このロッカシャフト146
の中心軸線146Cとカムシャフト126の中心軸線1
26Cとを平行に位置させるべく、同一直線上に配設さ
れている。
【0017】前記吸気ロッカアーム148−1、148
−2は、特に小形エンジンの場合には、点火プラグ14
2が燃焼室108の略中央部位に配設されている関係
上、図3及び図7に示す如く、先端側である吸気当接部
154が点火プラグ142側に湾曲して形成されてい
る。
【0018】また、前記動弁室122内においてシリン
ダヘッド104の上部には、図4に示す如く、スイング
式の排気ロッカアーム180の排気枢支部182がヘッ
ド側枢支部184によって揺動可能に設けられている。
【0019】つまり、例えば一の排気カム132−1に
対応して、排気ロッカアーム180が設けられている。
この排気ロッカアーム180は、一端側の前記排気枢支
部182と、他端側の一面で排気カム132−1の排気
カム面132f−1に摺接する排気接触面186と、こ
の他端側の他面で排気バルブ120−1のステム当接部
120t−1に当接する排気当接部188とを有してい
る。
【0020】前記エンジンのロッカアーム支持装置とし
ては、実開昭62−132204号公報に開示されるも
のがある。この公報に開示されるロッカーアームの支持
構造は、内燃機関の動弁系のエンドピボット式ロッカー
アームの支持板において、エンジン側への固定部とピボ
ット嵌装部とを具備し、支持板をピボット受と弁軸上で
ロッカーアームの下方に配して固定部をエンジン側へ固
定するとともに、ピボット受の上方に配置したピボット
嵌装部にはピボットのピボット球とねじ部境界近傍を嵌
装してピボット球の浮上がりを防止している。
【0021】また、実開昭63−17806号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される内燃機関の
動弁機構は、内燃機関のバルブとカムの間に、基端が球
面受で支持され且つ先端がバルブステムの先端に当接す
るようロッカーアームが配設され、このロッカーアーム
が、カムの回転によってバルブステムの動作方向に沿う
面内で揺動させられ、バルブの開閉が行われる動弁機構
において、ロッカーアームとバルブステム先端の当接面
の少なくとも一方を、ロッカーアームの揺動面と略直交
する方向に凸に湾曲させている。
【0022】更に、実開昭63−113704号公報に
開示されるものがある。この公報に開示される四サイク
ルエンジンの動弁装置は、一気筒当り二つの吸気バルブ
と二つの排気バルブとを設けて一つのカムシャフトで開
閉するものにおいて、燃焼室上方に縦孔に挿入した点火
プラグを燃焼室中央に配し、カムシャフトを排気バルブ
に寄せて軸受けキャップでシリンダヘッド上面に回転自
在に軸架し、排気ロッカアームを揺動させ、縦孔を囲む
ようにシリンダヘッド上に締着するロッカシャフトホル
ダに吸気ロッカアームを軸架したロッカシャフトの両端
を保持させたものがあった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンのロッカアーム支持装置においては、図3、図4に
示す如く、点火プラグ142が燃焼室108の略中央部
位に配設され、また、吸気ロッカアーム148−1、1
48−2の吸気当接部154−1、154−2が曲って
形成されている。しかも、カムシャフト126の中心軸
線126Cと吸気ロッカアーム148−1、148−2
の軸支孔部150の中心軸線150Cとが平行に配置さ
れている。
【0024】このため、エンジン102の駆動時には、
図7に示す如く、吸気当接部154側のa点と軸支孔部
150部位のb点と吸気接触面152部位のc点とに荷
重がかかるものである。
【0025】これら荷重作用点a点、b点、c点が一直
線上に位置していないので、前記吸気バルブ118−
1、118−2の開動作時において吸気ロッカアーム1
48−1、148−2にはこれら各点への荷重によって
倒れが生じ、吸気ロッカアーム148−1、148−2
の吸気接触面152が吸気カム130−1、130−2
の吸気カム面130f−1、130f−2に片当りして
しまい、吸気接触面152及び吸気カム面130f−
1、130f−2の早期摩耗、焼付き、異音等が発生す
る惧れがあり、実用上不利であるという不都合があっ
た。
【0026】また、従来の吸気ロッカアーム148−
1、148−2は、図7に示す如く、吸気当接部154
側が曲がって形成され、且つ荷重作用点bが軸支孔部1
50の中心軸線150C上に位置する等の理由で荷重作
用点aと荷重作用点b間で曲げモーメントの他に捩りモ
ーメントを受け、その形状上、吸気ロッカアーム148
−1、148−2の強度・剛性が低下するという不都合
があった。
【0027】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、略中央部位に穿設されるプ
ラグ孔部を有するロッカシャフトキャップによってエン
ジン上部にロッカシャフトを軸支するとともにこのロッ
カシャフトにロッカアームを揺動可能に軸支したエンジ
ンのロッカアーム支持装置において、前記エンジンに複
数個の気筒を形成するとともにこれらの各気筒毎に少な
くとも一のロッカアームを配設し、ロッカアームの倒れ
を防止すべく同期するロッカアーム間を接続する姿勢保
持手段を設けたことを特徴とする。
【0028】
【作用】上述の如く発明したことにより、姿勢保持手段
によって同期する吸気ロッカアーム毎に接続され、吸気
ロッカアームの吸気接触面がカムシャフトの吸気カムの
吸気カム面に対して平行状態となり、吸気接触面と吸気
カム面との摩耗、焼付き等の発生を防止するとともに、
エンジンの動作時の吸気ロッカアームの吸気接触面が吸
気カムの吸気カム面に対して片当りするのを防止してい
る。
【0029】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0030】図1、図2はこの発明の実施例を示すもの
である。図1及び図2において、2は4サイクルで多気
筒のエンジン、4はシリンダヘッド、6はシリンダヘッ
ドカバーである。前記エンジン2のシリンダヘッド4に
は、このシリンダヘッド4の長手方向、つまりクランク
軸(図示せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒
(図示せず)毎に対応して燃焼室8が形成されている。
【0031】また、前記シリンダヘッド4には、図2に
示す如く、このシリンダヘッド4の幅方向に、この燃焼
室8に開口された吸気口10及び排気口12に連通すべ
く、吸気ポート14及び排気ポート16が夫々形成され
ている。この実施例においては、一の燃焼室8に2つの
吸気口10−1、10−2及び2つの排気口12−1、
12−2が開口されているとともに、シリンダヘッド4
には、2つの吸気ポート14−1、14−2及び2つの
排気ポート16−1、16−2が夫々形成されている。
【0032】エンジン2の吸気系には、各吸気口10−
1、10−2を開閉すべく、各燃焼室8毎に2つの吸気
バルブ18−1、18−2が設けられるとともに、エン
ジン2の排気系には、前記排気口12−1、12−2を
開閉すべく、各燃焼室8毎に2つの排気バルブ20−
1、20−2が設けられる。
【0033】シリンダヘッド4とシリンダヘッドカバー
6とによって形成された動弁室22には、吸気バルブ1
8−1、18−2及び排気バルブ20−1、20−2を
開閉動作して吸気口10−1、10−2及び排気口12
−1、12−2を開閉する動弁装置24が設けられてい
る。
【0034】この動弁装置24には、シリンダヘッド4
の幅方向の一側に偏倚され、且つシリンダヘッド4の長
手方向(矢印A方向)に指向し、タイミングベルト(図
示せず)によって回転される一本のカムシャフト26が
設けられている。
【0035】このカムシャフト26は、下部位がシリン
ダヘッド4の上面に形成されたヘッド側カムシャフト用
溝28に保持されるとともに、上部位がカムシャフトキ
ャップ(図示せず)に形成したキャップ側カムシャフト
用溝(図示せず)に保持されている。
【0036】このカムシャフト26には、各燃焼室8毎
に前記吸気バルブ18−1、18−2に対応して吸気カ
ム30−1、30−2が設けられているとともに、前記
排気バルブ20−1、20−2に対応して排気カム32
−1、32−2が設けられている。
【0037】また、前記シリンダヘッド4の上部には、
このシリンダヘッド4の長手方向(矢印A方向)に、複
数のロッカシャフト支持部34を所定間隔だけ離間して
順次並設している。
【0038】これら各ロッカシャフト支持部34には、
上下方向に指向し且つ燃焼室8の中央部位にホルダパイ
プ用孔部36が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部36には、点火プラグ収容孔38を形成するホ
ルダパイプ40が夫々嵌挿して固定されている。この各
ホルダパイプ40の点火プラグ収容孔38は、シリンダ
ヘッド4の燃焼室8の中央部位に配置され、シリンダヘ
ッド4に固定される点火プラグ42が上方から挿通され
て収容される。
【0039】前記各ロッカシャフト支持部34の上面で
あり、前記ホルダパイプ用孔部36の一端部位と他端部
位とには、半円形状のヘッド側ロッカシャフト用溝44
が夫々形成されている。このヘッド側ロッカシャフト用
溝44には、ロッカシャフト46端部の下側部位が保持
される。
【0040】ここで、一のロッカシャフト支持部34に
ついて述べれば、一端部位のヘッド側ロッカシャフト用
溝44−1には、一のロッカシャフト46の他端部位が
係合され、他端部位のヘッド側ロッカシャフト用溝44
−2には、他のロッカシャフト46の一端部位が係合さ
れている。このとき、ロッカシャフト46の中心軸線4
6Cは、カムシャフト26の中心軸線26Cと平行にな
っている。
【0041】前記各ロッカシャフト支持部34の上部に
は、前記ロッカシャフト46を軸支すべく、図示しない
ロッカシャフトキャップが取り付けられる。このロッカ
シャフトキャップは、ホルダパイプ40に嵌合されるべ
く上下方向に指向した図示しないプラグ孔部と、下面側
でロッカシャフト46端部の上側部位を保持すべく前記
ヘッド側ロッカシャフト用溝44に対応して形成された
キャップ側ロッカシャフト保持溝(図示せず)と、前記
ロッカシャフトキャップをロッカシャフト支持部34に
固定するロッカシャフトキャップ用取付ボルト(図示せ
ず)を挿通する3個の図示しないボルト孔とを有してい
る。
【0042】また、ロッカシャフト46は複数本の短尺
部材46a、46b…により形成され、これらの短尺部
材46a、46b…には、複数個、例えば2個つまり隣
接する2つの気筒における一の気筒の吸気ロッカアーム
48−1と、他の気筒の吸気ロッカアーム48−2とが
揺動可能に夫々設けられる。
【0043】一般に、一の吸気ロッカアーム48には、
図1及び図2に示す如く、中間部位の軸支孔部50と、
一端側で吸気カム30の吸気カム面30fに摺接される
吸気接触面52と、他端側面で吸気バルブ18のステム
当接部18tに当接される吸気当接部54とが設けられ
ている。
【0044】また、前記ロッカシャフト46外周には吸
気ロッカアーム48−1、48−2を係合させている。
【0045】前記エンジン2の図示しない各気筒毎に配
設される少なくとも一のロッカアーム、例えば2個の吸
気ロッカアーム48−1、48−2の倒れを防止すべく
同期する吸気ロッカアーム48−1、48−2間を接続
する姿勢保持手段56を設ける構成とする。
【0046】詳述すれば、姿勢保持手段56は、図1に
示す如く、板状部材により形成され、同期するつまり同
一気筒に配設される2個の吸気ロッカアーム48−1、
48−2の夫々の吸気当接部54−1、54−2を接続
するものである。
【0047】また、前記姿勢保持手段56の両端56
x、56yは、固定手段、例えば固定ボルト58−1、
58−2により吸気当接部54−1、54−2に夫々固
定されている。
【0048】次に作用について説明する。
【0049】前記エンジン2の吸気ロッカアーム48−
1、48−2は、同期する吸気ロッカアーム48−1、
48−2毎に姿勢保持手段56によって接続され、吸気
ロッカアーム48−1、48−2の吸気接触面52がカ
ムシャフト26の吸気カム30−1、30−2の吸気カ
ム面30f−1、30f−2に対して平行状態であり、
前記吸気接触面52と吸気カム面30f−1、30f−
2との面圧もなく、摩耗、焼付き等が発生する惧れがな
い。
【0050】そして、エンジン2の動作時等のように前
記吸気ロッカアーム48−1、48−2が動作され始め
ても、吸気ロッカアーム48−1、48−2が軸支孔部
50の中心軸線50Cを中心として動作され始めると、
吸気ロッカアーム48−1、48−2の吸気接触面52
が前記吸気カム30−1、30−2の吸気カム面30f
−1、30f−2と平行状態にあり、前記吸気接触面5
2が前記吸気カム30−1、30−2の吸気カム面30
f−1、30f−2に略均等に接触し、吸気ロッカアー
ム48−1、48−2の吸気接触面52が前記吸気カム
30−1、30−2の吸気カム面30f−1、30f−
2に対して片当りするのを防止している。
【0051】これにより、吸気接触面52と吸気カム面
30f−1、30f−2との片当りを確実に防止するこ
とができ、異常摩耗、焼付き、異音の発生を低減し得
て、実用上有利であるとともに、バルブクリアランスの
経時変化を減少することができる。
【0052】また、同期する吸気ロッカアーム48−
1、48−2毎に姿勢保持手段56によって接続したこ
とにより、吸気ロッカアーム48−1、48−2への捩
りモーメントを低減でき、前記吸気ロッカアームの強
度、剛性を向上し得て、実用上有利であるとともに、吸
気ロッカアームの強度、剛性の向上によって動弁系の動
特性を改善し、エンジンの性能を向上させることができ
る。
【0053】更に、同期する吸気ロッカアーム48−
1、48−2毎に姿勢保持手段56によって接続したこ
とにより、エンジン2の動作時に前記吸気接触面52を
吸気カム30−1、30−2の吸気カム面30f−1、
30f−2に略均等に接触させることができ、この吸気
接触面52及び吸気カム面30f−1、30f−2の早
期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止し得て、実用上有
利である。
【0054】また、同期する吸気ロッカアーム48−
1、48−2毎に姿勢保持手段56によって接続する構
成のみであることにより、従来の吸気ロッカアーム等の
部品をそのまま使用することができ、しかも、生産性、
製造性に大きな負担をかけることがなく、コストを低廉
に維持し得て、経済的にも有利である。
【0055】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0056】例えば、この発明の実施例においては、同
一気筒に配設される2個の吸気ロッカアームの夫々の吸
気当接部を接続する際に、2個の吸気ロッカアームの夫
々の吸気当接部を接続する構成としたが、吸気当接部以
外の箇所あるいは2箇所以上において接続することも可
能である。
【0057】また、この発明の実施例においては、前記
姿勢保持手段の両端を固定ボルトにより吸気ロッカアー
ムの吸気当接部に夫々固定する構成としたが、2個の吸
気ロッカアームの倒れを防止できるものであればよく、
ピンやその他の固定手段を使用することも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、エンジンに複数個の気筒を形成するとともに、これ
らの各気筒毎に少なくとも一のロッカアームを配設し、
ロッカアームの倒れを防止すべく同期するロッカアーム
間を接続する姿勢保持手段を設けたので、吸気接触面と
吸気カム面との片当りを確実に防止することができ、異
常摩耗、焼付き、異音の発生を低減し得て、実用上有利
であるとともに、バルブクリアランスの経時変化を減少
させることができる。また、同期する吸気ロッカアーム
毎に姿勢保持手段によって接続したことにより、吸気ロ
ッカアームへの捩りモーメントを低減でき、前記吸気ロ
ッカアームの強度、剛性を向上し得て、実用上有利であ
るとともに、吸気ロッカアームの強度、剛性の向上によ
って動弁系の動特性を改善し、エンジンの性能を向上さ
せることができ、しかもエンジンの動作時に前記吸気接
触面を吸気カムの吸気カム面に略均等に接触させること
ができ、この吸気接触面及び吸気カム面の早期摩耗、焼
付き、異音の発生等を防止し得て、実用上有利である。
更に、同期する吸気ロッカアーム毎に姿勢保持手段によ
って接続する構成のみであることにより、従来の吸気ロ
ッカアーム等の部品をそのまま使用することができると
ともに、生産性、製造性に大きな負担をかけることがな
く、コストを低廉に維持し得て、経済的にも有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すエンジンのロッカアー
ム支持装置の概略平面図である。
【図2】図1の〓−〓線による断面図である。
【図3】この発明の従来の技術を示すエンジンのロッカ
アーム支持装置の概略平面図である。
【図4】図3の〓−〓線による断面図である。
【図5】図3のV−V線による断面図である。
【図6】ロッカシャフトとロッカシャフトキャップの概
略斜視図である。
【図7】ロッカアームの概略説明図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダヘッド 6 シリンダヘッドカバー 8 燃焼室 18−1、18−2 吸気バルブ 20−1、20−2 排気バルブ 24 動弁装置 26 カムシャフト 30−1、30−2 吸気カム 32−1、32−2 排気カム 34 ロッカシャフト支持部 42 点火プラグ 46 ロッカシャフト 46a、46b… 短尺部材 48、48−1、48−2 吸気ロッカアーム 56 姿勢保持手段 56x、56y 両端 58−1、58−2 固定ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略中央部位に穿設されるプラグ孔部を有
    するロッカシャフトキャップによってエンジン上部にロ
    ッカシャフトを軸支するとともにこのロッカシャフトに
    ロッカアームを揺動可能に軸支したエンジンのロッカア
    ーム支持装置において、前記エンジンに複数個の気筒を
    形成するとともにこれらの各気筒毎に少なくとも一のロ
    ッカアームを配設し、ロッカアームの倒れを防止すべく
    同期するロッカアーム間を接続する姿勢保持手段を設け
    たことを特徴とするエンジンのロッカアーム支持装置。
JP10025692A 1992-03-27 1992-03-27 エンジンのロッカアーム支持装置 Pending JPH05272309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094238A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 本田技研工業株式会社 内燃機関のホルダ構造

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JP2015094238A (ja) * 2013-11-08 2015-05-18 本田技研工業株式会社 内燃機関のホルダ構造

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