JPH05256110A - エンジンの動弁装置 - Google Patents
エンジンの動弁装置Info
- Publication number
- JPH05256110A JPH05256110A JP4089672A JP8967292A JPH05256110A JP H05256110 A JPH05256110 A JP H05256110A JP 4089672 A JP4089672 A JP 4089672A JP 8967292 A JP8967292 A JP 8967292A JP H05256110 A JPH05256110 A JP H05256110A
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- JP
- Japan
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- intake
- rocker arm
- rocker
- shaft
- hole
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ロッカアームの接触面がカムシャフトのカム
の吸気カム面に略均等に接触させて接触面及び吸気カム
面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止するととも
に、ロッカアームに捩りモーメントを与えるのを回避し
てロッカアームの強度・剛性を向上させる。 【構成】 ロッカシャフト外周にロッカアーム48−
1,48−2を係合させる孔部係合部を設け、カムシャ
フト18の中心軸線18Cに対して孔部係合部が挿通さ
れるロッカアームの軸支孔部50−1,50−2の中心
軸線50C−1,50C−2を傾斜させてロッカアーム
をエンジンに配設すべく孔部係合部の中心軸線をロッカ
シャフトの中心軸線に対して傾斜させて設けている。
の吸気カム面に略均等に接触させて接触面及び吸気カム
面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止するととも
に、ロッカアームに捩りモーメントを与えるのを回避し
てロッカアームの強度・剛性を向上させる。 【構成】 ロッカシャフト外周にロッカアーム48−
1,48−2を係合させる孔部係合部を設け、カムシャ
フト18の中心軸線18Cに対して孔部係合部が挿通さ
れるロッカアームの軸支孔部50−1,50−2の中心
軸線50C−1,50C−2を傾斜させてロッカアーム
をエンジンに配設すべく孔部係合部の中心軸線をロッカ
シャフトの中心軸線に対して傾斜させて設けている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの動弁装置に
係り、特にロッカシャフトに揺動可能に軸支されたロッ
カアームを介してカムシャフトによりバルブを開閉動作
するエンジンの動弁装置に関する。
係り、特にロッカシャフトに揺動可能に軸支されたロッ
カアームを介してカムシャフトによりバルブを開閉動作
するエンジンの動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、燃焼室への吸気と
燃焼室からの排気を行うために、吸気バルブ及び排気バ
ルブを備えている。これら吸気バルブ及び排気バルブに
は、側弁方式や頭上方式や頭上弁方式等のものがある。
これら吸気バルブ及び排気バルブを開閉動作する動弁機
構、例えば、頭上弁方式のバルブの動弁機構には、カム
シャフトのカムの動作を吸気バルブ及び排気バルブに伝
達するために、シーソ式やスイング式のロッカアームを
備えたものがある。
燃焼室からの排気を行うために、吸気バルブ及び排気バ
ルブを備えている。これら吸気バルブ及び排気バルブに
は、側弁方式や頭上方式や頭上弁方式等のものがある。
これら吸気バルブ及び排気バルブを開閉動作する動弁機
構、例えば、頭上弁方式のバルブの動弁機構には、カム
シャフトのカムの動作を吸気バルブ及び排気バルブに伝
達するために、シーソ式やスイング式のロッカアームを
備えたものがある。
【0003】このような動弁装置は、例えば、図7〜図
11に示す如く、多気筒で4サイクルのエンジン102
に備えられているものがある。即ち、図7〜図11にお
いて、102は多気筒で4サイクルのエンジン、104
はシリンダヘッド、106はシリンダヘッドカバーであ
る。
11に示す如く、多気筒で4サイクルのエンジン102
に備えられているものがある。即ち、図7〜図11にお
いて、102は多気筒で4サイクルのエンジン、104
はシリンダヘッド、106はシリンダヘッドカバーであ
る。
【0004】前記シリンダヘッド104には、このシリ
ンダヘッド104の長手方向、つまりクランク軸(図示
せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒(図示せ
ず)毎に対応して燃焼室108が形成されている。
ンダヘッド104の長手方向、つまりクランク軸(図示
せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒(図示せ
ず)毎に対応して燃焼室108が形成されている。
【0005】また、前記シリンダヘッド104には、こ
のシリンダヘッド104の幅方向(矢印B方向)に、前
記燃焼室108に開口された吸気口172及び排気口1
74に連通すべく、吸気ポート176及び排気ポート1
78が形成されている。このエンジン102において
は、一の燃焼室108に2つ吸気口172及び2つの排
気口174が開口され、シリンダヘッド104には、燃
焼室108に連絡される2つの吸気ポート176及び2
つの排気ポート178が形成されている。
のシリンダヘッド104の幅方向(矢印B方向)に、前
記燃焼室108に開口された吸気口172及び排気口1
74に連通すべく、吸気ポート176及び排気ポート1
78が形成されている。このエンジン102において
は、一の燃焼室108に2つ吸気口172及び2つの排
気口174が開口され、シリンダヘッド104には、燃
焼室108に連絡される2つの吸気ポート176及び2
つの排気ポート178が形成されている。
【0006】前記各吸・排気口172、174部位に
は、吸、排気バルブ110、112が夫々設けられる。
従って、一つの気筒(図示せず)において、2つの吸気
バルブ110と2つの排気バルブ112が設けられてい
ることになる。
は、吸、排気バルブ110、112が夫々設けられる。
従って、一つの気筒(図示せず)において、2つの吸気
バルブ110と2つの排気バルブ112が設けられてい
ることになる。
【0007】前記シリンダヘッド104とシリンダヘッ
ドカバー106とによって形成された動弁室114に
は、吸気バルブ110及び排気バルブ112を開閉動作
して吸気口172及び排気口174を開閉する動弁装置
116が設けられている。
ドカバー106とによって形成された動弁室114に
は、吸気バルブ110及び排気バルブ112を開閉動作
して吸気口172及び排気口174を開閉する動弁装置
116が設けられている。
【0008】前記動弁装置116には、シリンダヘッド
104の幅方向(矢印B方向)の一側に偏倚され、且つ
シリンダヘッド104の長手方向(矢印A方向)に指向
し、タイミングベルト(図示せず)によって回転される
一本のカムシャフト118が設けられている。
104の幅方向(矢印B方向)の一側に偏倚され、且つ
シリンダヘッド104の長手方向(矢印A方向)に指向
し、タイミングベルト(図示せず)によって回転される
一本のカムシャフト118が設けられている。
【0009】このカムシャフト118は、カムシャフト
キャップ180によってシリンダヘッド104の上部に
軸支されている。
キャップ180によってシリンダヘッド104の上部に
軸支されている。
【0010】このカムシャフト118には、図9、図1
0に示す如く、一つの気筒(図示せず)において、前記
吸気バルブ110に対応して2つの吸気カム122が設
けられているとともに、前記排気バルブ112に対応し
て2つの排気カム124が設けられている。
0に示す如く、一つの気筒(図示せず)において、前記
吸気バルブ110に対応して2つの吸気カム122が設
けられているとともに、前記排気バルブ112に対応し
て2つの排気カム124が設けられている。
【0011】また、前記シリンダヘッド104の上部に
は、図9、図10に示す如く、このシリンダヘッド10
4の長手方向(矢印A方向)に、複数のロッカシャフト
支持部126が所定間隔だけ離間して順次並設されてい
る。これら各ロッカシャフト支持部126には、上下方
向に指向し且つ燃焼室108の中央部位にホルダパイプ
用孔部128が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部128には、点火プラグ収容孔130を形成す
るホルダパイプ132が夫々嵌挿して固定されている。
この各ホルダパイプ132の点火プラグ収容孔130に
は、シリンダヘッド104の燃焼室108の中央部位に
配置してシリンダヘッド104に固定される点火プラグ
134が上方から挿通されて収容される。
は、図9、図10に示す如く、このシリンダヘッド10
4の長手方向(矢印A方向)に、複数のロッカシャフト
支持部126が所定間隔だけ離間して順次並設されてい
る。これら各ロッカシャフト支持部126には、上下方
向に指向し且つ燃焼室108の中央部位にホルダパイプ
用孔部128が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部128には、点火プラグ収容孔130を形成す
るホルダパイプ132が夫々嵌挿して固定されている。
この各ホルダパイプ132の点火プラグ収容孔130に
は、シリンダヘッド104の燃焼室108の中央部位に
配置してシリンダヘッド104に固定される点火プラグ
134が上方から挿通されて収容される。
【0012】前記各ロッカシャフト支持部126の上部
には、後述するロッカシャフト138を軸支するロッカ
シャフトキャップ140が設けられる。このロッカシャ
フトキャップ140は、図7に示す如く、ホルダパイプ
132に嵌合されるべく上下方向に指向したプラグ孔部
142と、下面側でロッカシャフト138の上部位を保
持すべく横方向に指向するキャップ側ロッカシャフト保
持溝144と、ロッカシャフトキャップ140をロッカ
シャフト支持部126に固定するロッカシャフトキャッ
プ取付ボルト182を挿通するボルト孔部146が上下
方向に指向して形成されている。
には、後述するロッカシャフト138を軸支するロッカ
シャフトキャップ140が設けられる。このロッカシャ
フトキャップ140は、図7に示す如く、ホルダパイプ
132に嵌合されるべく上下方向に指向したプラグ孔部
142と、下面側でロッカシャフト138の上部位を保
持すべく横方向に指向するキャップ側ロッカシャフト保
持溝144と、ロッカシャフトキャップ140をロッカ
シャフト支持部126に固定するロッカシャフトキャッ
プ取付ボルト182を挿通するボルト孔部146が上下
方向に指向して形成されている。
【0013】前記ロッカシャフト138は、複数本形成
されており、同一直線上に配設されている。各ロッカシ
ャフト138は、図9に示す如く、両端部位が隣接する
ロッカシャフトキャップ140によって保持されてい
る。
されており、同一直線上に配設されている。各ロッカシ
ャフト138は、図9に示す如く、両端部位が隣接する
ロッカシャフトキャップ140によって保持されてい
る。
【0014】これらロッカシャフト138には、複数、
例えば2個の吸気ロッカアーム148が揺動可能に設け
られる。
例えば2個の吸気ロッカアーム148が揺動可能に設け
られる。
【0015】この吸気ロッカアーム148には、図8に
示す如く、中間部位の軸支孔部150と、一端側で吸気
カム122の吸気カム面122fに摺動される吸気接触
面152と、他面側で吸気バルブ110の吸気バルブス
テム当接部110Aに当接される吸気当接部154とが
設けられている。
示す如く、中間部位の軸支孔部150と、一端側で吸気
カム122の吸気カム面122fに摺動される吸気接触
面152と、他面側で吸気バルブ110の吸気バルブス
テム当接部110Aに当接される吸気当接部154とが
設けられている。
【0016】また、前記各ロッカシャフト138は、こ
のロッカシャフト138の中心軸線138Cとカムシャ
フト118の中心軸線118Cとを平行に位置すべく、
同一直線上に配設されている。
のロッカシャフト138の中心軸線138Cとカムシャ
フト118の中心軸線118Cとを平行に位置すべく、
同一直線上に配設されている。
【0017】前記吸気ロッカアーム148は、点火プラ
グ134が燃焼室108の略中央部位に配設されている
関係上、図8に示す如く、先端側である吸気当接部15
4が点火プラグ134側に湾曲して形成されている。
グ134が燃焼室108の略中央部位に配設されている
関係上、図8に示す如く、先端側である吸気当接部15
4が点火プラグ134側に湾曲して形成されている。
【0018】また、前記動弁室114内においてシリン
ダヘッド104の上部には、図10に示す如く、スイン
グ式の排気ロッカアーム184の排気枢支部186がヘ
ッド側枢支部188によって揺動可能に設けられてい
る。
ダヘッド104の上部には、図10に示す如く、スイン
グ式の排気ロッカアーム184の排気枢支部186がヘ
ッド側枢支部188によって揺動可能に設けられてい
る。
【0019】つまり、排気カム124に対応して、排気
ロッカアーム184が設けられている。この排気ロッカ
アーム184は、一端側の前記排気枢支部186と、他
端側の一面で排気カム124の排気カム面124fに摺
接する排気接触面190と、この他端側の他面で排気バ
ルブ112の排気バルブステム当接部112Aに当接す
る排気当接部192とを有している。
ロッカアーム184が設けられている。この排気ロッカ
アーム184は、一端側の前記排気枢支部186と、他
端側の一面で排気カム124の排気カム面124fに摺
接する排気接触面190と、この他端側の他面で排気バ
ルブ112の排気バルブステム当接部112Aに当接す
る排気当接部192とを有している。
【0020】更に、4サイクルエンジンの動弁装置とし
ては、実開昭63−113704号公報に開示される如
く、一気筒当り二つの吸気バルブと二つの排気バルブと
を設けて一つのカムシャフトで開閉するものにおいて、
燃焼室上方に縦孔に挿入した点火プラグを燃焼室中央に
配し、カムシャフトを排気バルブに寄せて軸受けキャッ
プでシリンダヘッド上面に回転自在に軸架し、排気ロッ
カアームを揺動させ、縦孔を囲むようにシリンダヘッド
上に締着するロッカシャフトホルダに吸気ロッカアーム
を軸架したロッカシャフトの両端を保持させたものがあ
った。
ては、実開昭63−113704号公報に開示される如
く、一気筒当り二つの吸気バルブと二つの排気バルブと
を設けて一つのカムシャフトで開閉するものにおいて、
燃焼室上方に縦孔に挿入した点火プラグを燃焼室中央に
配し、カムシャフトを排気バルブに寄せて軸受けキャッ
プでシリンダヘッド上面に回転自在に軸架し、排気ロッ
カアームを揺動させ、縦孔を囲むようにシリンダヘッド
上に締着するロッカシャフトホルダに吸気ロッカアーム
を軸架したロッカシャフトの両端を保持させたものがあ
った。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のエン
ジンの動弁装置においては、図9、図11に示す如く、
点火プラグ134が燃焼室108の略中央部位に配設さ
れ、また、吸気ロッカアーム148の吸気当接部154
が曲って形成されている。しかも、カムシャフト118
の中心軸線118Cと吸気ロッカアーム148の軸支孔
部150の中心軸線150Cとが平行に配置されてい
る。
ジンの動弁装置においては、図9、図11に示す如く、
点火プラグ134が燃焼室108の略中央部位に配設さ
れ、また、吸気ロッカアーム148の吸気当接部154
が曲って形成されている。しかも、カムシャフト118
の中心軸線118Cと吸気ロッカアーム148の軸支孔
部150の中心軸線150Cとが平行に配置されてい
る。
【0022】このため、エンジン102の駆動時には、
図8に示す如く、吸気当接部154側のa点と軸支孔部
150部位のb点と吸気接触面152部位のc点とに荷
重がかかっている。
図8に示す如く、吸気当接部154側のa点と軸支孔部
150部位のb点と吸気接触面152部位のc点とに荷
重がかかっている。
【0023】これら荷重作用点a点、b点、c点が一直
線上に位置していないので、前記吸気バルブ110の開
動作時において吸気ロッカアーム148にはこれら各点
への荷重によって倒れが生じ、吸気ロッカアーム148
の吸気接触面152が吸気カム122の吸気カム面12
2fに片当りしてしまい、吸気接触面152及び吸気カ
ム面122fの早期摩耗、焼付き、異音等が発生する惧
れがあり、実用上不利であるという不都合があった。
線上に位置していないので、前記吸気バルブ110の開
動作時において吸気ロッカアーム148にはこれら各点
への荷重によって倒れが生じ、吸気ロッカアーム148
の吸気接触面152が吸気カム122の吸気カム面12
2fに片当りしてしまい、吸気接触面152及び吸気カ
ム面122fの早期摩耗、焼付き、異音等が発生する惧
れがあり、実用上不利であるという不都合があった。
【0024】また、従来の吸気ロッカアーム148は、
図8に示す如く、吸気当接部154側が曲がって形成さ
れ、且つ荷重作用点bが軸支孔部150の中心軸線15
0C上に位置する等の理由で荷重作用点aと荷重作用点
b間で曲げモーメントの他に捩りモーメントを受け、そ
の形状上、吸気ロッカアーム148の強度・剛性が低下
するという不都合があった。
図8に示す如く、吸気当接部154側が曲がって形成さ
れ、且つ荷重作用点bが軸支孔部150の中心軸線15
0C上に位置する等の理由で荷重作用点aと荷重作用点
b間で曲げモーメントの他に捩りモーメントを受け、そ
の形状上、吸気ロッカアーム148の強度・剛性が低下
するという不都合があった。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、エンジン上部にロッカシャ
フトを軸支するロッカシャフトキャップを設けるととも
にロッカシャフトキャップを本体部とこの本体部の略中
央に穿設されるプラグ孔部とにより形成し、ロッカシャ
フトに揺動可能に軸支されたロッカアームを介してカム
シャフトによりバルブを開閉動作するエンジンの動弁装
置において、前記ロッカシャフト外周にロッカアームを
係合させる孔部係合部を設け、前記カムシャフトの中心
軸線に対して前記孔部係合部が挿通されるロッカアーム
の軸支孔部の中心軸線を傾斜させて前記ロッカアームを
エンジンに配設すべく前記孔部係合部の中心軸線を前記
ロッカシャフトの中心軸線に対して傾斜させて設けたこ
とを特徴とする。
述不都合を除去するために、エンジン上部にロッカシャ
フトを軸支するロッカシャフトキャップを設けるととも
にロッカシャフトキャップを本体部とこの本体部の略中
央に穿設されるプラグ孔部とにより形成し、ロッカシャ
フトに揺動可能に軸支されたロッカアームを介してカム
シャフトによりバルブを開閉動作するエンジンの動弁装
置において、前記ロッカシャフト外周にロッカアームを
係合させる孔部係合部を設け、前記カムシャフトの中心
軸線に対して前記孔部係合部が挿通されるロッカアーム
の軸支孔部の中心軸線を傾斜させて前記ロッカアームを
エンジンに配設すべく前記孔部係合部の中心軸線を前記
ロッカシャフトの中心軸線に対して傾斜させて設けたこ
とを特徴とする。
【0026】
【作用】上述の如く発明したことにより、ロッカアーム
の動作開始直前にあっては、ロッカアームの接触面がカ
ムシャフトのカムの吸気カム面に対して傾斜した状態で
あるが、このとき、接触面と吸気カム面との面圧も低
く、摩耗、焼付き等が発生する惧れがない。そして、ロ
ッカアームが軸支孔部の中心軸線を中心として動作され
始めると、ロッカアームの接触面がカムの吸気カム面と
平行となる方向に倒れを生ずることになるので、ロッカ
アームの接触面がカムシャフトのカムの吸気カム面に片
当りしなくなり、つまり、接触面がカムシャフトのカム
の吸気カム面に略均等に接触し、接触面及び吸気カム面
の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止するととも
に、ロッカアームに捩りモーメントを与えるのを回避さ
せてロッカアームの強度・剛性を向上させている。
の動作開始直前にあっては、ロッカアームの接触面がカ
ムシャフトのカムの吸気カム面に対して傾斜した状態で
あるが、このとき、接触面と吸気カム面との面圧も低
く、摩耗、焼付き等が発生する惧れがない。そして、ロ
ッカアームが軸支孔部の中心軸線を中心として動作され
始めると、ロッカアームの接触面がカムの吸気カム面と
平行となる方向に倒れを生ずることになるので、ロッカ
アームの接触面がカムシャフトのカムの吸気カム面に片
当りしなくなり、つまり、接触面がカムシャフトのカム
の吸気カム面に略均等に接触し、接触面及び吸気カム面
の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止するととも
に、ロッカアームに捩りモーメントを与えるのを回避さ
せてロッカアームの強度・剛性を向上させている。
【0027】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0028】図1〜図4は、この発明の実施例を示すも
のである。図1〜図4において、2は4サイクルで多気
筒のエンジン、4はシリンダヘッド、6はシリンダヘッ
ドカバーである。前記エンジン2のシリンダヘッド4に
は、このシリンダヘッド4の長手方向、つまりクランク
軸(図示せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒
(図示せず)毎に対応して燃焼室8が形成されている。
のである。図1〜図4において、2は4サイクルで多気
筒のエンジン、4はシリンダヘッド、6はシリンダヘッ
ドカバーである。前記エンジン2のシリンダヘッド4に
は、このシリンダヘッド4の長手方向、つまりクランク
軸(図示せず)の軸心方向(矢印A方向)に、各気筒
(図示せず)毎に対応して燃焼室8が形成されている。
【0029】また、前記シリンダヘッド4には、このシ
リンダヘッド4の幅方向に、この燃焼室8に開口された
吸気口(図示せず)及び排気口(図示せず)に連通すべ
く、吸気ポート(図示せず)及び排気ポート(図示せ
ず)が形成されている。この実施例においては、一の燃
焼室8に2つの吸気口(図示せず)及び2つの排気口
(図示せず)が開口されているとともに、シリンダヘッ
ド4には、2つの吸気ポート(図示せず)及び2つの排
気ポート(図示せず)が形成されている。
リンダヘッド4の幅方向に、この燃焼室8に開口された
吸気口(図示せず)及び排気口(図示せず)に連通すべ
く、吸気ポート(図示せず)及び排気ポート(図示せ
ず)が形成されている。この実施例においては、一の燃
焼室8に2つの吸気口(図示せず)及び2つの排気口
(図示せず)が開口されているとともに、シリンダヘッ
ド4には、2つの吸気ポート(図示せず)及び2つの排
気ポート(図示せず)が形成されている。
【0030】エンジン2の吸気系には、各吸気口(図示
せず)を開閉すべく、各燃焼室8毎に2つの吸気バルブ
10、10が設けられるとともに、エンジン2の排気系
には、前記排気口(図示せず)を開閉すべく、各燃焼室
8毎に2つの排気バルブ12、12が設けられる。
せず)を開閉すべく、各燃焼室8毎に2つの吸気バルブ
10、10が設けられるとともに、エンジン2の排気系
には、前記排気口(図示せず)を開閉すべく、各燃焼室
8毎に2つの排気バルブ12、12が設けられる。
【0031】シリンダヘッド4とシリンダヘッドカバー
6とによって形成された動弁室14には、吸気バルブ1
0及び排気バルブ12を開閉動作して吸気口(図示せ
ず)及び排気口(図示せず)を開閉する動弁装置16が
設けられている。
6とによって形成された動弁室14には、吸気バルブ1
0及び排気バルブ12を開閉動作して吸気口(図示せ
ず)及び排気口(図示せず)を開閉する動弁装置16が
設けられている。
【0032】この動弁装置16には、シリンダヘッド4
の幅方向の一側に偏倚され、且つシリンダヘッド4の長
手方向(矢印A方向)に指向し、タイミングベルト(図
示せず)によって回転される一本のカムシャフト18が
設けられている。
の幅方向の一側に偏倚され、且つシリンダヘッド4の長
手方向(矢印A方向)に指向し、タイミングベルト(図
示せず)によって回転される一本のカムシャフト18が
設けられている。
【0033】このカムシャフト18は、下部位がシリン
ダヘッド4の上面に形成されたヘッド側カムシャフト用
溝20に保持されるとともに、上部位がカムシャフトキ
ャップ(図示せず)に形成したキャップ側カムシャフト
用溝(図示せず)に保持されている。
ダヘッド4の上面に形成されたヘッド側カムシャフト用
溝20に保持されるとともに、上部位がカムシャフトキ
ャップ(図示せず)に形成したキャップ側カムシャフト
用溝(図示せず)に保持されている。
【0034】このカムシャフト18には、前記吸気バル
ブ10に対応して吸気カム22が設けられているととも
に、前記排気バルブ12に対応して排気カム24が設け
られている。
ブ10に対応して吸気カム22が設けられているととも
に、前記排気バルブ12に対応して排気カム24が設け
られている。
【0035】また、前記シリンダヘッド4の上部には、
このシリンダヘッド4の長手方向(矢印A方向)に、複
数のロッカシャフト支持部26を所定間隔だけ離間して
順次並設している(図1、図2参照)。
このシリンダヘッド4の長手方向(矢印A方向)に、複
数のロッカシャフト支持部26を所定間隔だけ離間して
順次並設している(図1、図2参照)。
【0036】これら各ロッカシャフト支持部26には、
上下方向に指向し且つ燃焼室8の中央部位にホルダパイ
プ用孔部28が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部28には、点火プラグ収容孔30を形成するホ
ルダパイプ32が夫々嵌挿して固定されている。この各
ホルダパイプ32の点火プラグ収容孔30は、シリンダ
ヘッド4の燃焼室8の中央部位に配置され、シリンダヘ
ッド4に固定される点火プラグ34が上方から挿通され
て収容される。
上下方向に指向し且つ燃焼室8の中央部位にホルダパイ
プ用孔部28が夫々形成されている。この各ホルダパイ
プ用孔部28には、点火プラグ収容孔30を形成するホ
ルダパイプ32が夫々嵌挿して固定されている。この各
ホルダパイプ32の点火プラグ収容孔30は、シリンダ
ヘッド4の燃焼室8の中央部位に配置され、シリンダヘ
ッド4に固定される点火プラグ34が上方から挿通され
て収容される。
【0037】前記各ロッカシャフト支持部26の上面で
あり、前記ホルダパイプ用孔部28の一端部位と他端部
位とには、半円形状のヘッド側ロッカシャフト用溝36
が夫々形成されている。このヘッド側ロッカシャフト用
溝36には、同一直線上に配設された各ロッカシャフト
38端部の下側部位が保持される。
あり、前記ホルダパイプ用孔部28の一端部位と他端部
位とには、半円形状のヘッド側ロッカシャフト用溝36
が夫々形成されている。このヘッド側ロッカシャフト用
溝36には、同一直線上に配設された各ロッカシャフト
38端部の下側部位が保持される。
【0038】1個のロッカシャフト支持部26について
述べれば、一端部位のヘッド側ロッカシャフト用溝36
−1には、一のロッカシャフト38の他端部位が係合さ
れ、他端部位のヘッド側ロッカシャフト用溝36−2に
は、他のロッカシャフト38の一端部位が係合されてい
る。このとき、各ロッカシャフト38の中心軸線38C
は、カムシャフト18の中心軸線18Cと平行になって
いる。
述べれば、一端部位のヘッド側ロッカシャフト用溝36
−1には、一のロッカシャフト38の他端部位が係合さ
れ、他端部位のヘッド側ロッカシャフト用溝36−2に
は、他のロッカシャフト38の一端部位が係合されてい
る。このとき、各ロッカシャフト38の中心軸線38C
は、カムシャフト18の中心軸線18Cと平行になって
いる。
【0039】前記各ロッカシャフト支持部26の上部に
は、前記ロッカシャフト38を軸支すべく、ロッカシャ
フトキャップ40が取り付けられる。このロッカシャフ
トキャップ40は、図2に示す如く、ホルダパイプ32
に嵌合されるべく上下方向に指向したプラグ孔部42
と、下面側でロッカシャフト38端部の上側部位を保持
すべく前記ヘッド側ロッカシャフト用溝36に対応して
形成されたキャップ側ロッカシャフト保持溝44、44
と、前記ロッカシャフトキャップ40をロッカシャフト
支持部26に固定するロッカシャフトキャップ用取付ボ
ルト(図示せず)を挿通するボルト孔46、46、46
とを有している。
は、前記ロッカシャフト38を軸支すべく、ロッカシャ
フトキャップ40が取り付けられる。このロッカシャフ
トキャップ40は、図2に示す如く、ホルダパイプ32
に嵌合されるべく上下方向に指向したプラグ孔部42
と、下面側でロッカシャフト38端部の上側部位を保持
すべく前記ヘッド側ロッカシャフト用溝36に対応して
形成されたキャップ側ロッカシャフト保持溝44、44
と、前記ロッカシャフトキャップ40をロッカシャフト
支持部26に固定するロッカシャフトキャップ用取付ボ
ルト(図示せず)を挿通するボルト孔46、46、46
とを有している。
【0040】一端部位のキャップ側ロッカシャフト保持
溝44−1には、一のロッカシャフト38の他端部位が
係合され、他端部位のキャップ側ロッカシャフト保持溝
44−2には、他のロッカシャフト38の一端部位が係
合されている。
溝44−1には、一のロッカシャフト38の他端部位が
係合され、他端部位のキャップ側ロッカシャフト保持溝
44−2には、他のロッカシャフト38の一端部位が係
合されている。
【0041】前記各ロッカシャフト38は、両端部が隣
接するロッカシャフトキャップ40、40によって保持
されている。
接するロッカシャフトキャップ40、40によって保持
されている。
【0042】また、これらロッカシャフト38には、複
数の吸気ロッカアーム48が揺動可能に設けられる。
数の吸気ロッカアーム48が揺動可能に設けられる。
【0043】前記吸気ロッカアーム48には、図4に示
す如く、中間部位の軸支孔部50と、一端側で吸気カム
22の吸気カム面に摺接される吸気接触面52と、他端
側面で吸気バルブステム当接部に当接される吸気当接部
54とが設けられている。
す如く、中間部位の軸支孔部50と、一端側で吸気カム
22の吸気カム面に摺接される吸気接触面52と、他端
側面で吸気バルブステム当接部に当接される吸気当接部
54とが設けられている。
【0044】また、前記ロッカシャフト38外周に吸気
ロッカアーム48を係合させる孔部係合部56を設け、
前記カムシャフト18の中心軸線18Cに対して前記孔
部係合部56が挿通される吸気ロッカアーム48の軸支
孔部50の中心軸線50Cを傾斜させて前記吸気ロッカ
アーム48をエンジン2に配設すべく前記孔部係合部5
6の中心軸線56Cを前記ロッカシャフト38の中心軸
線38Cに対して傾斜させて設けている。
ロッカアーム48を係合させる孔部係合部56を設け、
前記カムシャフト18の中心軸線18Cに対して前記孔
部係合部56が挿通される吸気ロッカアーム48の軸支
孔部50の中心軸線50Cを傾斜させて前記吸気ロッカ
アーム48をエンジン2に配設すべく前記孔部係合部5
6の中心軸線56Cを前記ロッカシャフト38の中心軸
線38Cに対して傾斜させて設けている。
【0045】詳述すれば、1本のロッカシャフト38に
は、図3に示す如く、略中央部位に吸気ロッカアーム4
8の位置決め用大径部58が設けられ、この大径部58
の両側には、第1、第2段差部60−1、60−2を介
して第1、第2孔部係合部56−1、56−2が設けら
れ、この第1、第2孔部係合部56−1、56−2の外
側には、第3、第4段差部60−3、60−4を介して
ヘッド側ロッカシャフト溝36とキャップ側ロッカシャ
フト溝44に係合する第1、第2溝係合部62−1、6
2−2が設けられている。
は、図3に示す如く、略中央部位に吸気ロッカアーム4
8の位置決め用大径部58が設けられ、この大径部58
の両側には、第1、第2段差部60−1、60−2を介
して第1、第2孔部係合部56−1、56−2が設けら
れ、この第1、第2孔部係合部56−1、56−2の外
側には、第3、第4段差部60−3、60−4を介して
ヘッド側ロッカシャフト溝36とキャップ側ロッカシャ
フト溝44に係合する第1、第2溝係合部62−1、6
2−2が設けられている。
【0046】前記大径部58は、図3に示す如く、水平
面上において一側58Wに対して他側58Xが大なる幅
に形成されており、前記大径部58の一端側に一端面5
8Yが形成されているとともに、前記大径部58の他端
側に他端面58Zが形成されている。
面上において一側58Wに対して他側58Xが大なる幅
に形成されており、前記大径部58の一端側に一端面5
8Yが形成されているとともに、前記大径部58の他端
側に他端面58Zが形成されている。
【0047】また、前記第1孔部係合部56−1は、一
側56W−1と他側56X−1とが平行に形成されてい
るとともに、第1孔部係合部56−1の中心軸線56C
−1が、例えば図3に示す如く、水平面上においてのみ
ロッカシャフト38の中心軸線38Cに対して時計回り
方向に所定角度α1だけ傾斜されるべく設けられてい
る。
側56W−1と他側56X−1とが平行に形成されてい
るとともに、第1孔部係合部56−1の中心軸線56C
−1が、例えば図3に示す如く、水平面上においてのみ
ロッカシャフト38の中心軸線38Cに対して時計回り
方向に所定角度α1だけ傾斜されるべく設けられてい
る。
【0048】更に、前記第2孔部係合部56−2は、一
側56W−2と他側56X−2とが平行に形成されてい
るとともに、第2孔部係合部56−2の中心軸線56C
−2が、例えば図3に示す如く、水平面上においてのみ
ロッカシャフト38の中心軸線38Cに対して反時計回
り方向に所定角度α2だけ傾斜されるべく設けられてい
る。前記所定角度α1、α2とは、大きさが同一であ
り、向きが逆になっている。
側56W−2と他側56X−2とが平行に形成されてい
るとともに、第2孔部係合部56−2の中心軸線56C
−2が、例えば図3に示す如く、水平面上においてのみ
ロッカシャフト38の中心軸線38Cに対して反時計回
り方向に所定角度α2だけ傾斜されるべく設けられてい
る。前記所定角度α1、α2とは、大きさが同一であ
り、向きが逆になっている。
【0049】更にまた、1本のロッカシャフト38につ
いて述べれば、図2に示す如く、第1孔部係合部56−
1は、一の燃焼室8用の一の吸気ロッカアーム48−1
の軸支孔部50−1に挿通され、第2孔部係合部56−
2は、隣設する他の燃焼室8用の他の吸気ロッカアーム
48−2の軸支孔部50−2に挿通されている。
いて述べれば、図2に示す如く、第1孔部係合部56−
1は、一の燃焼室8用の一の吸気ロッカアーム48−1
の軸支孔部50−1に挿通され、第2孔部係合部56−
2は、隣設する他の燃焼室8用の他の吸気ロッカアーム
48−2の軸支孔部50−2に挿通されている。
【0050】このとき、第1孔部係合部56−1の中心
軸線56C−1と一の軸支孔部50−1の中心軸線50
C−1とは、同一直線上に配置され、第2孔部係合部5
6−2の中心軸線56C−2と他の軸支孔部50−2の
中心軸線50C−2とは、同一直線上に配置され、前記
ロッカシャフト38の中心軸線38Cは、カムシャフト
18の中心軸線18Cと平行に配設されている。
軸線56C−1と一の軸支孔部50−1の中心軸線50
C−1とは、同一直線上に配置され、第2孔部係合部5
6−2の中心軸線56C−2と他の軸支孔部50−2の
中心軸線50C−2とは、同一直線上に配置され、前記
ロッカシャフト38の中心軸線38Cは、カムシャフト
18の中心軸線18Cと平行に配設されている。
【0051】これによって、エンジン2にロッカシャフ
ト38を配設した時は、一の吸気ロッカアーム48−1
の軸支孔部50−1の中心軸線50C−1を水平面上に
おいてのみカムシャフト18の中心軸線18Cに対して
時計回り方向に所定角度α1だけ傾斜すべく一の吸気ロ
ッカアーム48−1を配設しているとともに、他の吸気
ロッカアーム48−2の軸支孔部50−2の中心軸線5
0C−2を水平面上においてのみカムシャフト18の中
心軸線18Cに対して反時計回り方向に所定角度α2だ
け傾斜すべく他の吸気ロッカアーム48−2を配設して
いる。
ト38を配設した時は、一の吸気ロッカアーム48−1
の軸支孔部50−1の中心軸線50C−1を水平面上に
おいてのみカムシャフト18の中心軸線18Cに対して
時計回り方向に所定角度α1だけ傾斜すべく一の吸気ロ
ッカアーム48−1を配設しているとともに、他の吸気
ロッカアーム48−2の軸支孔部50−2の中心軸線5
0C−2を水平面上においてのみカムシャフト18の中
心軸線18Cに対して反時計回り方向に所定角度α2だ
け傾斜すべく他の吸気ロッカアーム48−2を配設して
いる。
【0052】次に作用について説明する。
【0053】エンジン2の動作直前時等の吸気ロッカア
ーム48の動作開始直前には、この吸気ロッカアーム4
8の吸気接触面52がカムシャフト18の吸気カム22
の吸気カム面に対して傾斜した状態であるが、このと
き、前記吸気接触面52と吸気カム面との面圧も低く、
摩耗、焼付き等が発生する惧れがない。
ーム48の動作開始直前には、この吸気ロッカアーム4
8の吸気接触面52がカムシャフト18の吸気カム22
の吸気カム面に対して傾斜した状態であるが、このと
き、前記吸気接触面52と吸気カム面との面圧も低く、
摩耗、焼付き等が発生する惧れがない。
【0054】そして、エンジン2の動作時等のように前
記吸気ロッカアーム48が軸支孔部50の中心軸線50
Cを中心として動作され始めると、吸気ロッカアーム4
8の接触面52が前記吸気カム22の吸気カム面と平行
となる方向に倒れを生ずることになるので、前記吸気接
触面52が前記吸気カム22の吸気カム面に略均等に接
触し、吸気ロッカアーム48の吸気接触面52が前記吸
気カム22の吸気カム面に片当りを防止している。
記吸気ロッカアーム48が軸支孔部50の中心軸線50
Cを中心として動作され始めると、吸気ロッカアーム4
8の接触面52が前記吸気カム22の吸気カム面と平行
となる方向に倒れを生ずることになるので、前記吸気接
触面52が前記吸気カム22の吸気カム面に略均等に接
触し、吸気ロッカアーム48の吸気接触面52が前記吸
気カム22の吸気カム面に片当りを防止している。
【0055】これにより、吸気接触面52と吸気カム面
との片当りを防止することができ、異常摩耗、焼付き、
異音の発生を低減し得て、実用上有利であるとともに、
バルブクリアランスの経時変化を減少することができ
る。
との片当りを防止することができ、異常摩耗、焼付き、
異音の発生を低減し得て、実用上有利であるとともに、
バルブクリアランスの経時変化を減少することができ
る。
【0056】また、図1に示す如く、孔部係合部56の
中心軸線56Cをカムシャフト18の中心軸線18Cに
対して水平面方向に傾斜させたことにより、吸気ロッカ
アーム48への捩りモーメントを低減でき、前記吸気ロ
ッカアーム48の強度、剛性を向上し得て、実用上有利
である。
中心軸線56Cをカムシャフト18の中心軸線18Cに
対して水平面方向に傾斜させたことにより、吸気ロッカ
アーム48への捩りモーメントを低減でき、前記吸気ロ
ッカアーム48の強度、剛性を向上し得て、実用上有利
である。
【0057】更に、前記吸気ロッカアーム48の強度、
剛性が向上したことにより、動弁系の動特性を改善し、
エンジン2の性能を向上させることができる。
剛性が向上したことにより、動弁系の動特性を改善し、
エンジン2の性能を向上させることができる。
【0058】更にまた、図2に示す如く、孔部係合部5
6の中心軸線56Cをカムシャフト18の中心軸線18
Cに対して垂直面方向に傾斜させたことにより、エンジ
ン2の動作時に前記吸気接触面52を吸気カム22の吸
気カム面に略均等に接触でき、この吸気接触面52及び
吸気カム面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止し
得て、実用上有利である。
6の中心軸線56Cをカムシャフト18の中心軸線18
Cに対して垂直面方向に傾斜させたことにより、エンジ
ン2の動作時に前記吸気接触面52を吸気カム22の吸
気カム面に略均等に接触でき、この吸気接触面52及び
吸気カム面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防止し
得て、実用上有利である。
【0059】また、図5に示す如く、吸気ロッカアーム
48の吸気接触面52は、吸気ロッカアーム48の中心
軸線48Cと平行であるので、前記吸気ロッカアーム4
8の製造上有利である。
48の吸気接触面52は、吸気ロッカアーム48の中心
軸線48Cと平行であるので、前記吸気ロッカアーム4
8の製造上有利である。
【0060】更に、前記ロッカシャフト38外周に設け
られた孔部係合部56の中心軸線56Cを前記ロッカシ
ャフト38の中心軸線38Cに対して傾斜させて設ける
構成としたので、従来の吸気ロッカアーム38等の部品
をそのまま使用することができ、しかも、生産性、製造
性に大きな負担をかけることがなく、経済的に有利であ
る。
られた孔部係合部56の中心軸線56Cを前記ロッカシ
ャフト38の中心軸線38Cに対して傾斜させて設ける
構成としたので、従来の吸気ロッカアーム38等の部品
をそのまま使用することができ、しかも、生産性、製造
性に大きな負担をかけることがなく、経済的に有利であ
る。
【0061】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0062】例えば、この発明の実施例においては、一
の吸気ロッカアーム48−1の軸支孔部50−1と他の
吸気ロッカアーム48−2の軸支孔部50−2とを水平
面上においてのみ夫々傾斜させる構成としたが、吸気ロ
ッカアーム48を傾斜させる際に動弁系の構造、大き
さ、吸気バルブ10の開閉時の荷重の大小により、ロッ
カシャフト38のヘッド側ロッカシャフト用溝36への
設置状態や第1、第2孔部係合部56−1、56−2の
形状を変更する等して、例えば、図5、図6に示す如
く、一の吸気ロッカアーム48−1の軸支孔部50−1
の中心軸線50C−1を垂直面上においてのみカムシャ
フト18の中心軸線18Cに対して反時計回り方向に所
定角度α3だけ傾斜すべく一の吸気ロッカアーム48−
1を配設するとともに、他の吸気ロッカアーム48−2
の軸支孔部50−2の中心軸線50C−2を垂直面上に
おいてのみカムシャフト18の中心軸線18Cに対して
反時計回り方向に所定角度α4だけ傾斜すべく他の吸気
ロッカアーム48−2を配設することも可能である。
の吸気ロッカアーム48−1の軸支孔部50−1と他の
吸気ロッカアーム48−2の軸支孔部50−2とを水平
面上においてのみ夫々傾斜させる構成としたが、吸気ロ
ッカアーム48を傾斜させる際に動弁系の構造、大き
さ、吸気バルブ10の開閉時の荷重の大小により、ロッ
カシャフト38のヘッド側ロッカシャフト用溝36への
設置状態や第1、第2孔部係合部56−1、56−2の
形状を変更する等して、例えば、図5、図6に示す如
く、一の吸気ロッカアーム48−1の軸支孔部50−1
の中心軸線50C−1を垂直面上においてのみカムシャ
フト18の中心軸線18Cに対して反時計回り方向に所
定角度α3だけ傾斜すべく一の吸気ロッカアーム48−
1を配設するとともに、他の吸気ロッカアーム48−2
の軸支孔部50−2の中心軸線50C−2を垂直面上に
おいてのみカムシャフト18の中心軸線18Cに対して
反時計回り方向に所定角度α4だけ傾斜すべく他の吸気
ロッカアーム48−2を配設することも可能である。
【0063】また、上述した実施例においては、一の吸
気ロッカアームの軸支孔部と他の吸気ロッカアームの軸
支孔部とを水平面上においてのみ、あるいは垂直面上に
おいてのみ夫々傾斜させる構成としたが、ロッカシャフ
トの配設時にこのロッカシャフトを周方向に回転させる
等して一の吸気ロッカアームの軸支孔部と他の吸気ロッ
カアームの軸支孔部とを水平面上及び垂直面上において
夫々傾斜させることも可能である。
気ロッカアームの軸支孔部と他の吸気ロッカアームの軸
支孔部とを水平面上においてのみ、あるいは垂直面上に
おいてのみ夫々傾斜させる構成としたが、ロッカシャフ
トの配設時にこのロッカシャフトを周方向に回転させる
等して一の吸気ロッカアームの軸支孔部と他の吸気ロッ
カアームの軸支孔部とを水平面上及び垂直面上において
夫々傾斜させることも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、ロッカシャフト外周にロッカアームを係合させる孔
部係合部を設け、カムシャフトの中心軸線に対して孔部
係合部が挿通されるロッカアームの軸支孔部の中心軸線
を傾斜させてロッカアームをエンジンに配設すべく孔部
係合部の中心軸線をロッカシャフトの中心軸線に対して
傾斜させて設けたので、ロッカアームの接触面がカムシ
ャフトのカムの吸気カム面に略均等に接触でき、接触面
及び吸気カム面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防
止し得るとともに、ロッカアームに捩りモーメントを与
えるのを回避でき、ロッカアームの強度・剛性を向上さ
せ得て、実用上有利である。
ば、ロッカシャフト外周にロッカアームを係合させる孔
部係合部を設け、カムシャフトの中心軸線に対して孔部
係合部が挿通されるロッカアームの軸支孔部の中心軸線
を傾斜させてロッカアームをエンジンに配設すべく孔部
係合部の中心軸線をロッカシャフトの中心軸線に対して
傾斜させて設けたので、ロッカアームの接触面がカムシ
ャフトのカムの吸気カム面に略均等に接触でき、接触面
及び吸気カム面の早期摩耗、焼付き、異音の発生等を防
止し得るとともに、ロッカアームに捩りモーメントを与
えるのを回避でき、ロッカアームの強度・剛性を向上さ
せ得て、実用上有利である。
【図1】この発明の実施例を示すエンジンの動弁装置の
平面図である。
平面図である。
【図2】エンジンの動弁装置の断面図である。
【図3】ロッカシャフトの拡大平面図である。
【図4】ロッカアームの概略側面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示すロッカシャフトと
ロッカアームとの拡大断面図である。
ロッカアームとの拡大断面図である。
【図6】エンジンの動弁装置の断面図である。
【図7】この発明の従来の技術を示すロッカシャフトと
ロッカシャフトキャップの概略斜視図である。
ロッカシャフトキャップの概略斜視図である。
【図8】ロッカアームの概略説明図である。
【図9】エンジンの動弁装置の平面図である。
【図10】エンジンの動弁装置の断面図である。
【図11】エンジンの動弁装置の断面図である。
2 エンジン 18 カムシャフト 18C 中心軸線 20 ヘッド側カムシャフト用溝 26 ロッカシャフト支持部 28 ホルダパイプ用孔部 30 点火プラグ収容孔 32 ホルダパイプ 34 点火プラグ 36 ヘッド側ロッカシャフト用溝 38 ロッカシャフト 38C 中心軸線 40 ロッカシャフトキャップ 42 プラグ孔部 44 キャップ側ロッカシャフト保持溝 46 ボルト孔 48 吸気ロッカアーム 50 軸支孔部 50C 中心軸線 52 吸気接触面 54 吸気当接部 56 孔部係合部 56C 中心軸線 58 大径部 60 段差部 62 溝係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 清美 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン上部にロッカシャフトを軸支す
るロッカシャフトキャップを設けるとともにロッカシャ
フトキャップを本体部とこの本体部の略中央に穿設され
るプラグ孔部とにより形成し、ロッカシャフトに揺動可
能に軸支されたロッカアームを介してカムシャフトによ
りバルブを開閉動作するエンジンの動弁装置において、
前記ロッカシャフト外周にロッカアームを係合させる孔
部係合部を設け、前記カムシャフトの中心軸線に対して
前記孔部係合部が挿通されるロッカアームの軸支孔部の
中心軸線を傾斜させて前記ロッカアームをエンジンに配
設すべく前記孔部係合部の中心軸線を前記ロッカシャフ
トの中心軸線に対して傾斜させて設けたことを特徴とす
るエンジンの動弁装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4089672A JPH05256110A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの動弁装置 |
US08/002,152 US5241928A (en) | 1992-03-13 | 1993-01-11 | Movable valve device for engine |
DE4303574A DE4303574C2 (de) | 1992-03-13 | 1993-02-08 | Kipphebelanordnung |
KR1019930001745A KR950014399B1 (ko) | 1992-03-13 | 1993-02-09 | 엔진의 밸브작동장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4089672A JPH05256110A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの動弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256110A true JPH05256110A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13977243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4089672A Pending JPH05256110A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05256110A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107208501A (zh) * | 2014-12-29 | 2017-09-26 | 雷诺股份公司 | 由铰接件和气缸盖轴向止挡的正时指状从动件 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP4089672A patent/JPH05256110A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107208501A (zh) * | 2014-12-29 | 2017-09-26 | 雷诺股份公司 | 由铰接件和气缸盖轴向止挡的正时指状从动件 |
CN107208501B (zh) * | 2014-12-29 | 2020-10-13 | 雷诺股份公司 | 由铰接件和气缸盖轴向止挡的正时指状从动件 |
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