JPH05272259A - 構造物の制振装置 - Google Patents

構造物の制振装置

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JPH05272259A
JPH05272259A JP6685892A JP6685892A JPH05272259A JP H05272259 A JPH05272259 A JP H05272259A JP 6685892 A JP6685892 A JP 6685892A JP 6685892 A JP6685892 A JP 6685892A JP H05272259 A JPH05272259 A JP H05272259A
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JP
Japan
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rotating body
anemometer
vibration
driver
high speed
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Pending
Application number
JP6685892A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Kazao
幸彦 風尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、構造物に対して影響がある場合のみ
に回転体を回転させて回転体の軸受けの寿命を長くで
き、メンテナンス期間を長くする。 【構成】構造物(1) の上部に設けられた風速計(12)によ
り測定された風速がしきい値を越えた場合、運転制御手
段(20)により回転体(10)に対する運転信号が発せられ
る。従って、風速がしきい値を越えた場合に、回転体(1
0)が高速回転して構造物(1) に生じる変形を打ち消す方
向のモーメントが発生し、構造物(1) に生じる振動が制
振される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の風等による振
動を抑制する構造物の制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる構造物の制振装置としては、例え
ば特開平1−244001号公報に記載されている技術
がある。この技術はジャイロスタビライザーと呼ばれる
もので、構造物の頂上部近傍に高い回転慣性を有する回
転体を設置する。そして、この設置面が構造物の振動に
より水平面に対して傾くような変形が生じた場合、回転
体を高速で回転させ、構造物に生じる変形を打ち消す方
向のモーメント、(以下、ジャイロモーメントと称す
る)を発生させる。しかるに、このジャイロモーメント
が構造物に作用し、構造物の振動は抑制される。この場
合、ジャイロモーメントの発生は、構造物の頂上部近傍
に設けられた振動の速度又は加速度センサからの測定信
号を受け、振動の速度又は加速度に応じて回転体の軸の
傾きが制御されている。
【0003】ところで、上記制振装置では、回転体が高
速回転していなければ制振の効果は得られないため、常
時回転体を高速回転させて突発的な構造物の振動を抑制
している。
【0004】このため、回転体の常時回転により回転体
の軸受け、例えばころがり軸受けの寿命は短くなる。
又、エネルギーの消費が大きく、かつ常時回転体を回転
させることにより新たな振動や騒音の問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように回転体の
常時回転のために、回転体の軸受け寿命は短くなる。こ
のため、装置に対する点検等のメンテナンスが大変であ
る。
【0006】そこで本発明は、構造物に対して影響があ
る場合のみに回転体を回転させて回転体の軸受けの寿命
を長くでき、メンテナンス期間を長くできる構造物の制
振装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転体の高速
回転により構造物に生じる変形を打ち消す方向のモーメ
ントを発生させて構造物に生じる振動を制振する構造物
の制振装置において、構造物の上部に設けられた風速計
と、この風速計により測定された風速がしきい値を越え
た場合に、回転体に対する運転信号を発する運転制御手
段とを備えて上記目的を達成しようとする構造物の制振
装置である。
【0008】又、本発明の構造物の制振装置は、構造物
の上部に設けられた風速計と、構造物の上部に設けられ
た風向計と、これら風速計及び風向計からの各測定信号
から構造物の制振したい方向の風速を求め、この風速が
しきい値を越えた場合に、回転体に対する運転信号を発
する運転制御手段とを備えて上記目的を達成しようとす
る構造物の制振装置である。
【0009】
【作用】このような手段を備えたことにより、構造物の
上部に設けられた風速計により測定された風速がしきい
値を越えた場合、運転制御手段により回転体に対する運
転信号が発せられる。従って、風速がしきい値を越えた
場合に、回転体が高速回転して構造物に生じる変形を打
ち消す方向のモーメントが発生し、構造物に生じる振動
が制振される。
【0010】又、上記手段を備えたことにより、構造物
の上部に設けられた風速計及び風向計からの各測定信号
から構造物の制振したい方向の風速を求め、この風速が
しきい値を越えた場合に、運転制御手段により回転体に
対する運転信号が発せられる。従って、風速がしきい値
を越えた場合に、構造物に生じる振動が制振される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照して説明する。
【0012】図1は構造物の制振装置の構成図である。
構造物1の頂上部近傍にはジャイロスタビライザー2が
設置されている。このジャイロスタビライザー2は、本
体ケース3の内部に水平支持体4、5が設けられ、これ
ら水平支持体4、5の間にジンバル6が回動自在に設け
られている。なお、このジンバル6には各水平軸7、8
が設けられ、これら水平軸7、8が各水平支持体4、5
間に設けられている。又、これら水平軸7、8のうち水
平軸8には旋回用モータ9の回転軸が連結されている。
又、ジンバル6には高い回転慣性を有する高速回転体1
0が回転自在に設けられ、この高速回転体10の一端に
主軸モータ11の回転軸が連結されている。
【0013】又、ジャイロスタビライザー2の設置され
た構造物の上面には風速計12及び風向計13が設けら
れている。又、構造物1の各部屋には加速度センサ14
が設置されている。
【0014】一方、運転制御装置20が設けられてい
る。この運転制御装置20は、風速計12により測定さ
れた風速が所定値を越えた場合に、高速回転体10に対
する運転信号を発する機能を有している。
【0015】具体的には図2に示す構成となっている。
風速計12及び風向計13と接続される各変換器(増幅
器)21、22が設けられ、これら変換器21、22に
A/D変換器23を介して主制御器24が接続されてい
る。
【0016】この主制御器24は、風速計12からの測
定信号を取り込み、測定された風速としきい値とを比較
し、測定風速がしきい値を越えた場合に主軸ドライバ2
5及びジンバルドライバ26に対してオンの運転信号を
発する機能を有している。なお、主軸ドライバ25は主
軸モータ11を回転駆動する機能を有している。
【0017】又、上記各加速器センサ14、15と接続
される各変換器(増幅器)30、31が設けられ、これ
ら変換器30、31に、ローパスフィルタ32,33、
積分器34,35、A/D変換器36を介して制御演算
器37が接続されている。
【0018】この制御演算器37は、各加速度センサ1
4、15からの各測定信号を取り込み、予めプログラミ
ングされた手順に従ってジンバル6の旋回速度、つまり
ジャイロモーメントを生じさせる角速度を求め、その制
御指示をジンバルドライバ26に発する機能を有してい
る。
【0019】なお、ジンバルドライバ26は、主制御器
24からのオンの運転信号を受けている限り、制御演算
器37からの制御指示に従って旋回用モータ9を回転駆
動する機能を有している。次に上記の如く構成された装
置の作用について説明する。風速計12から出力される
測定信号は、変換器21により増幅され、A/D変換器
23によりディジタル変換されて主制御器24に送られ
る。
【0020】この主制御器24は、風速計12からの測
定信号を取り込み、測定された風速としきい値とを比較
する。この比較の結果、測定された風速がしきい値より
小さいければ、主制御器24はオフの運転信号を主軸ド
ライバ25及びジンバルドライバ26に対して発する。
これにより、主軸ドライバ25及びジンバルドライバ2
6は共に各モータ11、9の回転駆動を停止する。
【0021】一方、測定された風速としきい値との結
果、測定された風速がしきい値より大きければ、主制御
器24はオンの運転信号を主軸ドライバ25及びジンバ
ルドライバ26に対して発する。これにより、主軸ドラ
イバ25は主軸モータ11を回転駆動し、回転体10は
高速回転する。このとき、主軸ドライバ25は、主軸モ
ータ11の回転数を主制御器24にフィードバックし、
回転数を一定に制御している。又、ジンバルドライバ2
6はオンの運転信号を受けて可動可能の状態にある。
【0022】この状態に構造物1に風が加わり、構造物
1に振動が生じると、各加速度センサ14、15は構造
物1に加わる振動の加速度を検出してその各測定信号を
出力する。これら測定信号は、各変換器30、31で増
幅され、各ローパスフィルタ32、33を通って各積分
器34、35で積分処理され、A/D変換器36でディ
ジタル変換されて制御演算器37に送られる。
【0023】この制御演算器37は、各加速度センサ1
4、15からの各測定信号を取り込み、予めプログラミ
ングされた手順に従ってジャイロモーメントを生じさせ
る角速度等を求め、その制御指示をジンバルドライバ2
6に発する。このジンバルドライバ26は制御指示に従
って旋回用モータ9を回転させる。この結果、高速回転
体10の高速回転により発生するモーメントの方向が、
構造物1の振動を抑制する方向、つまりジャイロモーメ
ントとして作用し、構造物1の振動は抑制される。
【0024】このように上記第1実施例においては、風
速計12で測定された風速がしきい値を越えた場合に主
軸ドライバ25及びジンバルドライバ26に対してオン
の運転信号を発して高速回転体10を回転させるように
したので、構造物1に対して影響を与える振動の風速が
加わった場合にのみ高速回転体10を回転させることが
でき、高速回転体10の軸受けの寿命を長くでき、メン
テナンス期間を長くできる。
【0025】一方、構造物1に影響を与える風は季節や
地域、その日の天候によりその強さが異なる。従って、
風速のしきい値をその時期等に応じて変更すれば、常時
構造物1に対する風による振動を抑制できる。又、高速
回転体10を回転する期間を縮小できるので、運転に伴
うエネルギーを節約できる。次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0026】上記第1実施例と異なるところは主制御器
24である。この主制御器24は、風速計12及び風向
計13からの各測定信号から構造物1の制振したい方向
の風速を求め、この風速がしきい値を越えた場合に、高
速回転体10に対する運転信号を発する機能を有してい
る。
【0027】かかる構成であれば、主制御器24は、風
速計12及び風向計13からの各測定信号を取り込み、
構造物1の制振したい方向の風速を求め、この風速とし
きい値とを比較する。この比較の結果、測定された風速
がしきい値よりも遅ければ、上記同様に主制御器24は
オフの運転信号を主軸ドライバ25及びジンバルドライ
バ26に対して発する。
【0028】一方、測定された風速がしきい値よりも速
ければ、主制御器24はオンの運転信号を主軸ドライバ
25及びジンバルドライバ26に対して発する。これに
より、回転体10は高速回転し、かつジンバルドライバ
26は可動可能の状態となる。
【0029】この状態に、制御演算器37は、各加速度
センサ14、15からの各測定信号を取り込み、ジャイ
ロモーメントを生じさせる角度等を求めてその制御指示
をジンバルドライバ26に発する。この結果、高速回転
体10の高速回転により発生するモーメントの方向が、
構造物1の振動を抑制する方向に作用し、構造物1の振
動は抑制される。
【0030】このように上記第2実施例においては、風
速計12及び風向計13からの各測定信号から構造物1
の制振したい方向の風速を求め、この風速がしきい値を
越えた場合に、回転体10に対する運転信号を発して構
造物1に生じる振動を制振するようにしたので、上記第
1実施例と同様の効果を奏することができ、かつ構造物
1の制振したい方向の風速のみを検出してその振動を抑
制できる。例えば、構造物1は、特定の方向の風に対し
て強く振動することが多いので、その方向の風を測定す
ることにより効率よく振動を抑制することができる。な
お、本発明は上記各実施例に限定されるものでなくその
要旨を逸脱しない範囲で変形してもよい。
【0031】例えば、一定時間毎に測定した風速の平均
値を求めて予め設定されたしきい値と比較し、風速平均
値がしきい値以下となった場合に主軸ドライバ25及び
ジンバルドライバ26に対してオフの運転信号を発して
ジャイロスタビライザ2の運転を停止するようにしても
よい。
【0032】又、構造物1の風による振動は、この構造
物1に居住人の居心地に影響を与えるものの構造物1の
強度に影響を与えることは少ない。従って、常時居住人
がいない構造物1では、タイマーを備え、居住人のいる
時間帯のみ風速計12からの測定信号を受けてジャイロ
スタビライザ2を運転させるようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、構
造物に対して影響がある場合のみに回転体を回転させて
回転体の軸受けの寿命を長くでき、メンテナンス期間を
長くできる構造物の制振装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる構造物の制振装置の第1実施例
を示す構成図。
【図2】同装置における運転制御装置の具体的な構成
図。
【符号の説明】
1…構造物、2…ジャイロスタビライザ、6…ジンバ
ル、10…高速回転体、20…運転制御装置、12…風
速計、13…風向計、14,15…加速度センサ、24
…主制御器、25…主軸ドライバ、26…ジンバルドラ
イバ、37…制御演算器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の高速回転により構造物に生じる
    変形を打ち消す方向のモーメントを発生させて前記構造
    物に生じる振動を制振する構造物の制振装置において、 前記構造物の上部に設けられた風速計と、この風速計に
    より測定された風速がしきい値を越えた場合に、前記回
    転体に対する運転信号を発する運転制御手段とを具備し
    たことを特徴とする構造物の制振装置。
  2. 【請求項2】 回転体の高速回転により構造物に生じる
    変形を打ち消す方向のモーメントを発生させて前記構造
    物に生じる振動を制振する構造物の制振装置において、 前記構造物の上部に設けられた風速計と、前記構造物の
    上部に設けられた風向計と、これら風速計及び風向計か
    らの各測定信号から前記構造物の制振したい方向の風速
    を求め、この風速がしきい値を越えた場合に、前記回転
    体に対する運転信号を発する運転制御手段とを具備した
    ことを特徴とする構造物の制振装置。
JP6685892A 1992-03-25 1992-03-25 構造物の制振装置 Pending JPH05272259A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004278141A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Fudo Constr Co Ltd 攪拌混合処理装置
CN106401259A (zh) * 2016-11-09 2017-02-15 苏州科技大学 一种改变表面体型的自立式高耸结构智能破涡装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004278141A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Fudo Constr Co Ltd 攪拌混合処理装置
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