JPH0527142Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、洗浄槽に対して引き出し自在な主食
器篭を設けた食器洗浄機の食器篭に関する。

(ロ) 従来の技術 本考案に先行する実開昭59−31372号公報に記
載された従来の技術では、洗浄槽に対して引き出
し自在な食器篭に複数の係止ピンを設けている
が、前記係止ピンは食器係止用としての単一機能
しか有しない欠点。前記食器篭が大型で重く持ち
運びに不便な欠点。前記食器篭からは食器を個別
にしか取り出せない欠点等がある。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 本考案は前述の欠点を解消し、食器篭に設けた
係止ピンを多目的に使用することで食器篭を多機
能化すると共に、例えば御飯茶碗や汁椀などの使
用頻度の高い食器類をまとめて持ち運びができる
ようにするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案の食器篭は、洗浄槽に対して引き出し自
在な主食器篭と、この主食器篭に着脱自在に装着
した補助食器篭とからなり、前記主食器篭は多数
本の鋼棒を折曲し、且つ溶接等により組み合わせ
て食器を収納できる所定形状に形成すると共に、
前部底面に設けた鋼棒から複数本の係止ピンを立
設して係止ピン列を構成し、前記補助食器篭は、
前記係止ピン列に係止される係止杆を備えると共
に、食器類を係止する係止リブが形成されること
を特徴とする。

(ホ) 作用 本考案によれば、食器篭の複数の係止ピンは食
器係止用の他に補助食器篭の係合用として多目的
使用される。各係止ピンに作用する前記補助食器
篭の係止力は、複数の係止ピンで分散され弱いも
のになる。補助食器篭に収容される、例えば御飯
茶碗や汁椀などの食器類は、この補助食器篭を主
食器篭から外すことで軽く持ち運ばれる。

(ヘ) 実施例 次に本考案の一実施例について説明する。

第１図において１は流し台２上に設置された食
器洗浄機で、洗浄槽３と洗浄機構（図示しない）
を内設している。洗浄機構は、洗浄ポンプ、洗浄
槽３の奥部に配置した洗浄ノズル、洗浄槽３の底
部に配置した回転型洗浄ノズル等から構成されて
いる。洗浄槽３の両側部には一対のガイドレール
４が配設されている。５は洗浄槽３の回動扉で、
該回動扉５の下端部で食器洗浄機１の前面部に回
動自在に枢支されると共に、該回動扉５の開放時
にはストツパ機構（図示しない）にて水平状態で
保持されるようになつている。回動扉５の裏面に
は、回動扉５の開放時に前記ガイドレール４に接
続する一対のガイド溝６が形成されている。

７は洗浄槽３に対して引き出し自在な主食器篭
で、両側にそれぞれ車輪８を有し、該車輪８が一
対のガイド溝６及びガイドレール４に沿つて走行
するようになつている。

主食器篭７は第２図に示すように多数本の鋼棒
を所定形状に折曲してこれらを溶接等により組合
わせて形成されている。９は主食器篭７の前部に
立設された複数の食器係止ピンで、主食器篭７の
横棒１０に所定間隔て連設されている。複数の食
器係止ピン９では第３図に示すようにコツプ等の
底の深い容器１１を裏返して係止したり小、中皿
１２を立て掛けて係止する。１３は主食器篭７の
前部に着脱自在に設けられた補助食器篭で、第４
図に示すように複数の前記係止ピン９に係止杆１
７を係止して動き止めされている。補助食器篭１
３は樹脂等により成形され、把手部１４と使用頻
度の高い食器類１５の大きさ及び形状等に対応す
る係止リブ１６を複数個設けている。使用頻度の
高い食器類１５は、日本国内の一般家庭ではご飯
茶椀と汁椀である。従つて複数の係止リブ１６は
これらご飯茶椀と汁椀とをそれぞれ標準的な家族
構成員数に対応して４個ずつ係止できるように大
きさ、形状及び配置間隔等が設定されている。

前記食器篭では、配膳の際に、ご飯茶椀と汁椀
だけをまとめて軽量て持ち運ばれると共に食事後
にご飯茶椀と汁椀をそれらの汁タレの少ない形状
を利用して汁タレすることなしに運び去られる。
また、補助食器篭１３の外された状態では補助食
器篭１３の食器類とは異なつた種類の洋食器及び
中華風食器等を収容することで、各種料理に対応
できるようになる。また、補助食器篭１３は主食
器篭７ほどは大型てなく強度も要しないため樹脂
成形できるようになり、従つて補助食器篭１３に
よる使い易さの付加価値を安価に提供できるよう
になる。更に、補助食器篭１３で食器収容スペー
スが区分された分だけ各種食器の配列、区分が容
易になる。

(ト) 考案の効果 本考案は以上のように構成されたから、補助食
器篭を用いて御飯茶碗や汁碗などの使用頻度の高
い食器類だけを手軽に持ち運びすることができ
る。

さらに、主食器篭の複数の係止ピンを食器係止
用の他に補助食器篭の係合用として利用すること
ができるので、主食器篭に別途係合部材を設ける
ことなく、補助食器篭を主食器篭に動き止めして
装着できる。

また、各係止ピンに作用する前記補助食器篭の
係止力は、複数の係止ピンで分散し弱いものとな
るので、補助食器篭と係止ピンの双方の係止時の
損傷を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、
第１図は食器洗浄機に対する納出動作の説明図、
第２図は分解斜視図、第３図は補助食器篭を外し
た状態の使用方法の説明図、第４図は補助食器篭
を装着した状態の使用方法の説明図である。 ３……洗浄槽、７……主食器篭、９……係止ピ
ン、１３……補助食器篭、１５……使用頻度の高
い食器類、１６……係止リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄槽に対して引き出し自在な主食器篭と、こ
   の主食器篭に着脱自在に装着した補助食器篭とか
   らなり、前記主食器篭は多数本の鋼棒を折曲し、
   且つ溶接等により組み合わせて食器を収納できる
   所定形状に形成すると共に、前部底面に設けた鋼
   棒から複数本の係止ピンを立設して係止ピン列を
   構成し、前記補助食器篭は、前記係止ピン列に係
   止される係止杆を備えると共に、食器類を係止す
   る係止リブが形成されることを特徴とする食器洗
   浄機の食器篭。