JPH0527100A - X線回折顕微装置 - Google Patents

X線回折顕微装置

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JPH0527100A
JPH0527100A JP18655791A JP18655791A JPH0527100A JP H0527100 A JPH0527100 A JP H0527100A JP 18655791 A JP18655791 A JP 18655791A JP 18655791 A JP18655791 A JP 18655791A JP H0527100 A JPH0527100 A JP H0527100A
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JP
Japan
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sample
ray
crystal
diamond plate
frame
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Pending
Application number
JP18655791A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kimura
滋 木村
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH0527100A publication Critical patent/JPH0527100A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料自体の重さによるたわみやねじれの発生
を防止する。 【構成】 X線回折顕微装置の試料保持具は、ダイヤモ
ンド板5を枠6に固定したものである。試料は、ダイヤ
モンド板5の表面7と枠6の上面8に試料結晶15の表
面9と底面10が密着するように置かれる。これによっ
て試料の自重によるたわみやねじれを防止できる。ま
た、ダイヤモンド板5は、X線に対する透過能が非常に
高いため、X線の進路を妨げない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶学的評価に用いる
X線回折顕微装置の改良,改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モノクロメータ結晶を備えた透過型X線
回折顕微装置は、格子歪を回折位置のずれ、反射率の変
化として検出するものである。格子歪の結晶内分布に関
する信頼性のある情報を知ることは、極めて重要な問題
であり、特に、大面積である材料を取り扱う現在の半導
体工業の分野においては、迅速、かつ非破壊で材料試験
を行う必要から、他の試験法に比較して、非常に有力な
試験,評価手段であるとして用いられている。
【0003】モノクロメータ結晶を備えた透過型X線回
折顕微装置とは、二結晶法透過型X線回折顕微装置,三
結晶法透過型X線回折顕微装置というようなX線回折顕
微装置を意味するものである。
【0004】以下、二結晶法透過型X線回折顕微装置に
ついて説明する。
【0005】図2は、二結晶法透過型X線回折顕微装置
(以下、回折顕微装置と省略して用いる)を説明するた
めに用いた回折装置の正面図を模式的に表した図であ
る。
【0006】X線焦点11より発生したX線18は、図
2の矢印で示した如く、スリット12を通じ、モノクロ
メータ結晶13で単色化及びビーム幅の拡大化がされた
後、スリット14を通じ、回折を起こす幾何学的条件を
満足する入射角度θ3に保持された試料結晶15に入射
される。
【0007】ここで、モノクロメータ結晶の役割は、入
射X線18を単色化し、その発散角を非常に小さくする
と共にビーム幅をd1からd2に拡大することにある。そ
のためには、X線の動力学的論理に基づき(アクタ・ク
リスタログラフィカ,A24,200,1968)、図
2で示した如く、X線をモノクロメータ結晶で非対称反
射させ、試料結晶へ入射する必要がある。
【0008】非対称反射とは、モノクロメータ結晶の結
晶表面(直線ABで示した)と入射X線18とがなす角
θ1と、結晶表面と反射X線19間のなす角θ2とが異な
る反射を言い、モノクロメータとして用いる場合はθ1
<θ2の条件で用いられる。この条件下では、X線は、
そのビーム幅が拡大されて試料結晶15に入射され、出
射X線は、試料結晶15の広い部分から回折され、写真
乾板16に回折強度分布として記録される。17はスリ
ットである。
【0009】この強度分布がいわゆる回折顕微像と呼ば
れるもので、格子歪に非常に敏感であるため、試料結晶
の格子歪分布を評価することが可能である。しかし、こ
の測定法では、試料結晶を無歪で保持することができ、
かつ、回折X線を遮らない試料保持具が必要である。
【0010】従来、この試料保持具としては、図3に断
面図を示すような、丈夫な枠26に固定された厚さ数1
0μmのマイラー膜25で試料結晶15をはさんで保持
するものが知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた試料保持具
を用いた場合でも、大きな試料結晶を使用する場合、マ
イラー膜25が柔らかいため、試料自体の重さによるた
わみやねじれの発生を避けることはできなかった。
【0012】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解決したモノクロメータ結晶を備えた透過型X線回折顕
微装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるX線回折顕微装置においては、試料保
持具を有し、X線を照射して格子歪を回折位置のずれ、
反射率の変化として検出するモノクロメータ結晶を備え
た透過型X線回折装置であって、試料保持具は、被測定
試料をたてかけるものであり、ダイヤモンド板と枠とを
有し、ダイヤモンド板は、被測定試料の表面を密着させ
てX線を透過させるものであり、枠は、ダイヤモンド板
の外縁に取付けられ、ダイヤモンド板に密着させた被測
定試料を支えるものである。
【0014】
【作用】本発明においては、硬くて、X線に対する透過
能が高い材料であるダイヤモンドを試料保持具の試料と
接触する部分に使用することにより、回折X線を遮るこ
となく試料結晶の自重によるたわみやねじれを防止して
いる。また、試料をはさんで固定せずに、たてかけて置
くことにより、試料を無歪のまま保持できる。
【0015】
【実施例】以下、一実施例を示す図面を用いて説明す
る。
【0016】図1は、本発明の一実施例において使用さ
れる試料及び試料保持具の断面を模式的に示した図面で
ある。試料保持具は、ダイヤモンド板5が枠6に固定さ
れたものであり、ダイヤモンド板5の周囲に枠6を取付
けたものである。
【0017】試料結晶15は、ダイヤモンド板5の表面
7と枠6の上面8に試料結晶15の表面9と底面10と
が密着するように置き、試料の自重によるたわみやねじ
れを防止している。また、ダイヤモンド板5は、X線に
対する透過能が非常に高いため、X線の進路を妨げない
ようにできている。
【0018】本実施例で得られた結果の一例を示す。試
料に入射するX線としては、モノクロメータ結晶により
発散角を0.2秒(1秒は1度の3600分の1)以下
にしたAgKα1(波長0.05594nm)を使用し
た。厚さ360μmで3cm角のSi単結晶試料に対し
X線照射領域全体からの回折顕微像が得られた。
【0019】比較のために、従来のマイラー膜からなる
試料保持具に保持した同じ試料について測定したところ
X線照射領域の3分の1以下の領域からしか回折顕微像
が得られなかった。
【0020】このように本発明によれば、試料結晶の自
重等によるたわみやねじれの防止が達成され、試料結晶
の広い領域からの回折顕微像を得ることが可能になっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明によればX線回折顕
微像測定の改良,改善が達成され、大口径材料の薄い材
料の試験,評価等に与える効果は大きく、その経済的効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における試料保持具の断面図
の模式図である。
【図2】従来のX線回折顕微装置の正面図の模式図であ
る。
【図3】従来の試料保持具の断面図の模式図である。
【符号の説明】
5 ダイヤモンド板 6 枠 7 ダイヤモンド板の表面 8 枠の上面 9 試料結晶の表面 10 試料結晶の底面 11 X線焦点 12,14,17 スリット 13 モノクロメータ結晶 15 試料結晶 16 写真乾板 18,19 X線ビーム 25 マイラー膜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 試料保持具を有し、X線を照射して格子
    歪を回折位置のずれ、反射率の変化として検出するモノ
    クロメータ結晶を備えた透過型X線回折装置であって、 試料保持具は、被測定試料をたてかけるものであり、ダ
    イヤモンド板と枠とを有し、 ダイヤモンド板は、被測定試料の表面を密着させてX線
    を透過させるものであり、 枠は、ダイヤモンド板の外縁に取付けられ、ダイヤモン
    ド板に密着させた被測定試料を支えるものであることを
    特徴とするX線回折顕微装置。
JP18655791A 1991-07-25 1991-07-25 X線回折顕微装置 Pending JPH0527100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18655791A JPH0527100A (ja) 1991-07-25 1991-07-25 X線回折顕微装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18655791A JPH0527100A (ja) 1991-07-25 1991-07-25 X線回折顕微装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0527100A true JPH0527100A (ja) 1993-02-05

Family

ID=16190610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18655791A Pending JPH0527100A (ja) 1991-07-25 1991-07-25 X線回折顕微装置

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JP (1) JPH0527100A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0977463A3 (en) * 1998-07-30 2004-06-09 OpenHeart Ltd. Processing method for localization of acoustic image for audio signals for the left and right ears

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0977463A3 (en) * 1998-07-30 2004-06-09 OpenHeart Ltd. Processing method for localization of acoustic image for audio signals for the left and right ears

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