JPH05269949A - プリントラミネート用フィルム - Google Patents
プリントラミネート用フィルムInfo
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- JPH05269949A JPH05269949A JP11790992A JP11790992A JPH05269949A JP H05269949 A JPH05269949 A JP H05269949A JP 11790992 A JP11790992 A JP 11790992A JP 11790992 A JP11790992 A JP 11790992A JP H05269949 A JPH05269949 A JP H05269949A
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ン系樹脂から成る樹脂層とポリオレフィン系樹脂を少な
くとも25重量%含有する接着層とを積層するプリント
ラミネート用フィルムを熱圧着して成膜するので、表面
光沢性、ラミネート強度の優れたラミネート製品を得る
ことができ、今後あらゆる分野での用途が期待できるも
のである。
Description
面に貼り合わせるプリントラミネート用フィルムに関す
る。
の溶剤からくる環境汚染、衛生性等の面から、接着剤を
使用しないで熱圧着によって、プラスチックフィルムと
印刷紙等とをラミネートできるプリントラミネート用フ
ィルムが使用されている。
方法の一つとしては、予め2軸延伸フィルム等を成膜し
ておき、次いで別工程でこのフィルムの少なくとも一面
に熱接着性を有する樹脂を溶融押出ラミネートするアウ
トライン方式やインライン方式等がある。
リントラミネート用フィルムは、性能的に表面光沢性、
ラミネート強度、薄膜性等が劣り、しかも高価なもので
あった。
を含有する層を有するフィルムを、例えばインライン方
式で即ち一工程で製膜することによって、工数を減ら
し、作業も容易であり、しかも従来のインライン方式で
製膜するラミネート品よりも光沢性、ラミネート強度、
薄膜性等が優れたプリントラミネート用フィルムを提供
するべく、鋭意検討を続けた結果、本発明に到達した。
有するポリプロピレン系樹脂からなる樹脂層Aの少なく
とも一面に、ポリオレフィン系樹脂を少なくとも25重
量%含有する接着層Bを積層して成るプリントラミネー
ト用フィルムに関する。
樹脂としては、沸騰n−ヘブタン抽出残分90%以上の
ポリプロピレン単独重合体、α−オレフィン含有量5モ
ル%以下のプロピレン−α−オレフィン共重合体、ある
いはトータルのプロピレン含有量が95モル%以上とな
るようなプロピレン単独重合体とプロピレン−α−オレ
フィン共重合体との混合物等を例示でき、いわゆるホモ
ポリプロピレン系樹脂と称されるものであればよく、特
に制限はない。しかし乍ら、樹脂層Aに用いるポリプロ
ピレン系樹脂は接着層Bに用いるポリオレフィン系樹脂
より融点が高いものを用いる必要がある。
系石油樹脂、水素添加石油樹脂、芳香族系石油樹脂等が
あり、特に制限はないが、平均分子量1,200〜2
0,000程度、軟化温度80〜140℃、ヨウ素価が
20〜150程度のものを好ましいものとして例示でき
る。この際、上記の数値範囲のみに限定されず、この範
囲数値以外の石油樹脂でもよいことはもちろんである。
ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して、1〜60
重量部添加するのが望ましい。1重量部以下では、フィ
ルム表面が粗くなったり、紙等とラミネートしても目的
とする光沢等が得られない場合が多く、60重量部以上
になると、石油樹脂のプリードアウトが激しく、フィル
ムの透明性、光沢性、ラミネート強度等が抵下する傾向
になる場合が多く好ましくないことが多い。
樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂にポリエチレン樹脂やポリブテン−1樹脂、ポリブタ
ジェン樹脂等を混合したもの、あるいは、プロピレン・
エチレン・ランダム共重合体、エチレン・プロピレン・
ブロック共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン3元
共重合体、プロピレン・エチレン・ジェン3元共重合
体、エチレン・酢酸ビニール共重合体、マレイン酸や無
水マレイン酸等の極性基を有する化合物をグラフト重合
した変性ポリオレフィン共重合体等の共重合体や、これ
ら共重合体とポリプロピレン樹脂とを混合したもの等を
例示でき、好ましいものとしては、エチレン・酢酸ビニ
ール共重合体(酢ビ含有量、例えば5〜30重量%)と
エチレン・プロピレン・ブロック共重合体とを混合した
ものが望ましいが、これのみに限定されないのは勿論で
ある。要するに、ポリオレフィン系樹脂単体、ポリオレ
フィン系樹脂混合物、もしくはポリオレフィン系樹脂と
他の重合体との混合物などを例示できる。この際、接着
層Bにはポリオレフィン系樹脂が少なくとも25重量
%、好ましくは50重量%を越えて含有することが必要
であり、更に、他の重合体としては、特に制限はない
が、ポリアミド系重合体(例えば、ナイロン6とナイロ
ン12の共重合体)、塩化ビニール系共重合体(例え
ば、エチレン・塩化ビニール共重合体、酢酸ビニール・
塩化ビニール共重合体)、ポリエステル系重合体等を例
示できる。かかる他の重合体の混合量は75重量%以
下、好ましくは50重量%未満で十分である。ポリオレ
フィン系樹脂25重量%以下になると、透明性、表面光
沢性等が低下しプリントラミネート用フィルムとしては
好ましくない場合が多い。他の重合体を入れる目的とし
ては、フイルム成膜時、フィルムとローラーとの滑性を
良くし、接看層Bのローラー巻き付き防止、樹脂層A表
面と接着層B表面の滑性を良くしロール状に巻き取る際
のシワ発生防止、保管時のブロッキング防止等が考えら
れる。
は、各種の添加剤、例えば熱安定剤、酸化防止剤、可塑
剤、帯電防止剤、滑剤、顔料、着色剤、造核剤、微粒子
等を添加してもよい。
μ、接着層Bは通常1〜15μであることがプリントラ
ミネート用フィルムとして好ましいが、これ等の数値範
囲は特に限定されるものでない。
製膜するには、例えば樹脂層A(もしくは接着層B)を
溶融押出成膜しながら一方方向に延伸後、接着層B(も
しくは樹脂層A)をインライン内にある別の押出機で溶
融押出ラミネートして、前記延伸方向に対して、直角方
向に延伸し、必要ならば熱処理をする工程を連続して一
工程で行う方法、樹脂層Aと接着層Bとを共押出法等で
積層した後、遂次2軸延伸、あるいは同時2軸延伸し、
必要ならば熱処理する方法等を例示できるが特に制限さ
れない。本発明のフィルムを、例えば熱収縮性フィルム
として使用する場合は、熱収縮性はフィルムの縦もしく
は横方向の収縮率が乾燥雰囲気中100℃×5分で3〜
60%程度が好ましいが、この数値範囲は限定されず、
目的物によって適宜量に選定すればよい。
接着層Bは印刷紙等との熱接着性を付与するために表面
処理が施されるのが望ましい。処理方法は適宜な方法で
行えばよいが、特にコロナ放電処理が好ましい。コロナ
放電処理強度、処理時のフィルム温度、処理雰囲気等は
目的とするラミネート強度に応じて適宜に選択すればよ
く、特に制限はない。又、必要ならば樹脂層A表面にも
コロナ放電処理を施してもよく、このことも特に制限は
ない。
ィルムを図1に基づいて説明する。図1は、本発明のプ
リントラミネート用フィルムと印刷紙とをプリントラミ
ネートしたものの断面図で、1は石油樹脂を含有するポ
リプロピレン系樹脂からなる樹脂層A、2はポリオレフ
ィン系樹脂を少なくとも25重量%含有する接着層Bで
ある。3は基材となる印刷された印刷紙である。また樹
脂層A、接着層Bの表面はコロナ放電処理4が施されて
おり、接着層Bが印刷紙の印刷面に接するように積層し
たものである。
づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はないのは勿論である。
樹脂20重量%を混合してなる組成物を押出機に供給し
て、260℃で溶融させシート状に押出た後、冷却固化
した。引続き同一ラインの縦延伸機で縦方向に5倍延伸
して一軸延伸シート(A層)を得た。一方、同一製造ラ
インに設置されているもう一台の押出機にエチレン・酢
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量25%)88重量
%、エチレン・プロピレンブロック共重合体10重量
%、シリカ2重量%からなる組成物を供給し280℃で
溶融押出て、前記の一軸延伸シートの片面上に積層(B
層)して、160℃で横方向(押出方向に対して直角方
向)に8倍延伸した後、160℃で熱処理後室に導き、
横方向に8%リラックスさせ、次いで、ゆるやかに室温
まで冷却した。次いで、コロナ放電処理(処理条件は3
0w・min/m2)を施してA層15μ、B層10μ
のプリントラミネート用フィルムを得た。このフィルム
のB層面が印刷紙の印刷面と接するようにしてヒートロ
ール温度100℃、圧力35kg/cm、速度25m/
minの条件で熱圧着してプリントラミネートを行っ
た。印刷紙の印刷面の表面光沢、フイルムと印刷紙との
ラミネート強度を表1に示す。
℃で溶融押出冷却固化した後、縦方向に5倍延伸し、一
軸延伸シートを得た。引き続き160℃で横方向に8倍
延伸した。次いで、160℃の熱処理後室で横方向に8
%リラックスさせ、ゆるやかに室温まで冷却させ、コロ
ナ放電処理(30w・min/m2)を行い、厚さ15
μの2軸延伸ポリプロピレン系フィルム(樹脂層A)を
得た。一方インライン外の別の押出機に実施例1の接着
層Bと同じ構成の組成物を溶融押出ながら、前記の2軸
延伸ポリプロピレン系フィルム一面に押出ラミネートを
行い樹脂層Aの厚み15μ、接着層Bの厚み10μのプ
リントラミネート用フィルムを得た。得られたプリント
ラミネート用フィルムの接着層Bと印刷紙の印刷面とが
接するように100℃、圧力35kg/cm、速度25
m/minで熱圧着してプリントラミネートを行なっ
た。印刷紙の印刷面の表面光沢度、プリントラミネート
用フィルムとを印刷紙とのラミネート強度を表1に示
す。この際、表面光沢度はJIS−k−6783に準じ
て測定した。又、ラミネート強度は、プリントラミネー
ト紙より15mm巾の試験片10枚の180度剥離した
ときの平均剥離強度で示す。
トラミネート用フィルムは従来のプリントラミネート用
フィルムより、表面光沢度、ラミネート強度が優れたも
のであり、今後、広い分野での用途が期待される。
は樹脂層Aと接着層Bとを積層したものである。従っ
て、例えば印刷紙にラミネートした場合、印刷面の優れ
た表面光沢性、ラミネート強度を付与できるものであ
る。又、本発明は印刷紙のみならず、フィルム、金属、
木材等とのラミネート用フィルムにも利用でき、今後広
範な用途が期待できる。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 石油樹脂を含有するポリプロピレン系樹
脂からなる樹脂層Aの少なくとも一面にポリオレフィン
系樹脂を少なくとも25重量%含有する接着層Bを積層
して成ることを特徴とするプリントラミネート用フィル
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11790992A JP3139830B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | プリントラミネート用フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11790992A JP3139830B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | プリントラミネート用フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269949A true JPH05269949A (ja) | 1993-10-19 |
JP3139830B2 JP3139830B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=14723189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11790992A Expired - Fee Related JP3139830B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | プリントラミネート用フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139830B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6084620A (en) * | 1996-05-02 | 2000-07-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and apparatus for rapidly fixing ink on a recording medium |
US6986824B2 (en) * | 1998-08-04 | 2006-01-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Process and apparatus for forming images |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP11790992A patent/JP3139830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6084620A (en) * | 1996-05-02 | 2000-07-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and apparatus for rapidly fixing ink on a recording medium |
US6161928A (en) * | 1996-05-02 | 2000-12-19 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming method and apparatus for rapidly fixing ink on a recording medium |
US6986824B2 (en) * | 1998-08-04 | 2006-01-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Process and apparatus for forming images |
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