JPH05269720A - セラミックス製バルブの成形型、及びその成形型を使用したセラミックス製バルブの成形方法 - Google Patents

セラミックス製バルブの成形型、及びその成形型を使用したセラミックス製バルブの成形方法

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JPH05269720A
JPH05269720A JP10187892A JP10187892A JPH05269720A JP H05269720 A JPH05269720 A JP H05269720A JP 10187892 A JP10187892 A JP 10187892A JP 10187892 A JP10187892 A JP 10187892A JP H05269720 A JPH05269720 A JP H05269720A
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cip
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Takeshi Fukuda
健 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少量のセラミックスバルブを歩留り良く成形
する。 【構成】 弁体3の外周縁からステムに2連続する曲面
の曲率半径Rを、弁体#の最大径D1 とステム径D2
の差の0.625〜0.75倍の範囲を満足するように
設定されたバルブ形状のキャビティ4を有するCIP成
形用ゴム型1にセラミックス原料10を充填し、CIP
加圧により成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動弁系を備えた内燃
機関(以下エンジンという)において、吸気及び排気用
の各シリンダポートを開閉操作するために不可欠なポペ
ット弁(以下バルブという)のセラミックス化を図るに
際し、少量生産に好適な成形型、及びその成形型を利用
してセラミックス製バルブを成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バルブをセラミックスで形成する手段と
しては、代表的なものとして射出成形法、鋳込み成形
法、それにCIP成形法を挙げることができる。射出成
形法は、高価な射出成形機及び金型を必要とするので、
1ロットが数千本以上の大量生産には向いているが、サ
ンプルとして少量生産するには不向きである。又鋳込み
成形法は、セラミック泥漿を石膏型又は樹脂型に流し込
み、着肉層を形成して成形体を得るものであるから、着
肉に時間がかかり、生産性が頗る悪い。それに加えて鋳
込み成形法では、配合される解膠剤や結合剤等のバイン
ダや水分の調整により成形品の特性が大きく左右され、
その管理がむずかしい。それらに比べてCIP成形法
は、ゴム製の型内に原料を充填してCIPにて加圧する
ものであるから、比較的形状が単純なバルブの如き試作
品等を少量生産するのに適している。よってセラミック
スバルブを成形する場合はCIP成形法が利用されるこ
とが多い。そして従来このCIP成形法で使用される成
形型は、焼成後の成形体が所望のバルブ寸法になるよ
う、成形及び焼成での収縮を考慮した形状に忠実なキャ
ビティを有するCIP成形型が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所望のバルブ成形体
は、図3に示すように、バルブステム2の先端に傘状に
広がった扁平な円錐形の弁体3を有していて、弁体の外
縁からステムにかけて連続した傾斜面は角度変化が大き
く、ステムとの連結部分の加圧力が不均一となって、図
4に示す如く連結部Pにくびれを生じたり、図5に示す
如くステムの弁体連結部P際から折れたりする。その対
策としてはステムの径を太くして強化するとか、弁本体
を頂部が鋭角な円錐形にすることによって傾斜変化を少
なくし、加圧力を均一化することも考えられるが、それ
であると所望の弁体形状に切削加工するための削り代が
多すぎるので、いくら試作といえども不合理である。従
ってCIP成形法の利用価値を生かすには、前記弁体の
外縁からステムにかけて連続した傾斜面を特定し、如何
に効率良く成形するかにかかっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、弁体の外縁か
らステムにかけて連続した傾斜面を、その傾斜面におけ
る最小の曲率半径により特定して数々の実験をした結
果、くびれができてもそのくびれの深さはステムの外周
を切削すれば実質上の問題とならない限界を見出し、そ
の限界値を基にして加工性との兼ね合いを図ることによ
り前記傾斜面の曲率半径を決定したもので、その構成
は、弁体の外周縁からステムに連続する曲面の曲率半径
が、弁体の最大径とステム径との差の0.625〜0.
75倍の範囲を満足するように設定されたバルブ形状の
キャビティを有するCIP成形型と、そのCIP成形型
にセラミック原料を充填し、CIP加圧により成形され
たバルブ成形品を所望形状に切削加工することを特徴と
したセラミックス製バルブの成形方法である。
【0005】
【作用】CIPの曲面が特定されることにより、くびれ
ができてもそのくびれの深さは極めて少ないので、ステ
ムの外周を切削すれば消滅し、CIP加圧により成形さ
れたバルブ成形品が所望形状に近似したいるので、削り
代も最小限で済む。
【0006】
【実施例】本発明に係るセラミックス製バルブの成形方
法、及びその成形方法で使用する成形型を図面に基いて
説明する。1はCIP用ゴム型であり、図3に点線で示
す如きバルブステム2とそのバルブステム2の先端に傘
状に広がった扁平な円錐形の弁体3に相当するバルブ形
状のキャビティ4を有する。キャビティの両開口側には
トップパンチ5を嵌入するトップパンチ嵌入部6と、ボ
トムパンチ7を嵌入するボトムパンチ嵌入部8が形成さ
れている。そして前記弁体の最大直径D1 は52mm、ス
テムの直径D2 は15mmで、弁体の外周からステムに連
続する面の曲率半径Rは25mmに設定されている。これ
らの寸法及び形状には、バルブ成形品9に対する成形及
び焼成での収縮について充分考慮されており、以下製品
との収縮による寸法差についてを省略して説明する。
【0007】ここで前記弁体の外周からステムに連続す
る面の曲率半径Rを25mmとした根拠を説明する。発明
者は、前記弁体の外周からステムに連続する面の曲率半
径を決定するに際し、曲率半径Rの異なる5種類のCI
P用ゴム型を用意して、表1に示す如く夫々CIP圧力
を500Kg/cm2 、1000Kg/cm2 、2500Kg/cm
2 の3条件下にてCIP成形を行なった。それらCIP
成形は、CIP成形に適するようにスプレードライヤで
乾燥造粒化したセラミックス粉体10を前記CIP用ゴ
ム型1に充填し、トップパンチ5及びボトムパンチ7を
各パンチ嵌入部6.8へ嵌入することによって両端部を
拘束し、CIP(冷間等軸加圧)を行なった。同表に
は、曲率半径R、及びその曲率半径Rが、弁体3の最大
径D1 とステム2の径D2 との差の1/2に対する割合
を明記すると共に、評価として成形体に異常が認められ
ないものを○、くびれを生じたものを△、破断したもの
を×として区別した結果を載せた。尚、異常なし○と
は、くびれが出来てもその深さがステム外周を切削すれ
ば問題とならない範囲で、△は、切削時に残る程のくび
れを言う。又破断及びくびれは、いずれも弁体の外周か
らステムに連続する面とステムのストレート部との境目
部分に発生した。
【0008】
【表1】
【0009】これらの結果から、500Kg/cm2 の加圧
力では充填された粉体が充分に圧接されず、曲率半径R
が15mm、18.5mm、23mmの型では破損したが、2
8mmと37mmとの型ではくびれの深さが2.5mm以下で
あった。同様に加圧力が1000Kg/cm2 、2500Kg
/cm2 の場合においても、曲率半径Rが15mm、18.
5mmの型では破損又はくびれが生じた。この破損は、前
記500Kg/cm2 が圧接不足の理由であるのに対し、過
大圧力によるラミネーションが原因であると推定され
る。いずれにしろ加圧力が1000Kg/cm2 以上では、
曲率半径Rを23mm以上確保すれば良好な成形体を得ら
れることを確認できた。しかしながら前述した如く、曲
率半径Rを余り大きくすれば削り代が大きくなるので、
検討の末、曲率半径の最大値を28mmに決定した。それ
によって最も好ましいのは、曲率半径Rが、弁体3の最
大径D1 とステム2の径D2 との差の1/2の1.25
〜1.50倍、即ち、弁体3の最大径D1 とステム2の
径D2 との差の0.625〜0.75倍の範囲との結論
に達した。
【0010】実施例のバルブ寸法は、弁体3の最大直径
が52mm、ステム2の直径15mmであるから、弁体3の
外周からステムに連続する面の曲率半径Rの25mmは、
弁体3の最大径D1 とステム2の径D2 との差の0.6
25〜0.75倍の範囲内にあるから、削り代の切削過
程で修正すれば、図3に実線で示す所望形状のバルブ成
形品10を得ることができる。
【0011】尚上記説明は弁の最大径を52mm、ステム
径を12.5mmとしたバルブについて説明したが、異な
る径のバルブにあっても、弁の最大径D1 とステム径D
2 と曲率半径Rの相互間において、前記条件を満足する
範囲内で共通した結果を示すことを確認した。尚実施例
ではセラミックス粉体として窒化珪素を用いたが、使用
するセラミックス粉体の種類は特に限定しない。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、セラミックスバルブを
少量生産するのに好適といわれているCIP成形法によ
り、削り代が少なく効率良く加工できるセラミックスバ
ルブを歩留り良く成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形型の説明図である。
【図2】本発明に係る成形型のバルブ寸法を示した説明
図である。
【図3】所望形状のバルブ成形品を示す説明図である。
【図4】連結部にくびれを生じた例の説明図である。
【図5】連結部に破損を生じた例の説明図である。
【符号の説明】
1・・ゴム成形型、2・・ステム、3・・弁体、4・・
キャビティ、5・・トップパンチ、6・・トップパンチ
嵌入部、7・・ボトムパンチ、8・・ボトムパンチ嵌入
部、9・・バルブ成形品、10・・セラミックス粉体、
P・・連結部、D1 ・・弁体の最大径D1 、D2 ・・ス
テムの直径、R・・曲率半径。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01L 3/24 D 7114−3G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体の外周縁からステムに連続する曲面
    の曲率半径を、弁体の最大径とステム径との差の0.6
    25〜0.75倍の範囲を満足するように設定されたバ
    ルブ形状のキャビティを有するCIP成形型。
  2. 【請求項2】 弁体の外周縁からステムに連続する曲面
    の曲率半径を、弁体の最大径とステム径との差の0.6
    25〜0.75倍の範囲を満足するように設定されたバ
    ルブ形状のキャビティを有するCIP成形型にセラミッ
    クス原料を充填し、CIP加圧により成形されたバルブ
    成形品を所望形状に切削加工することを特徴としたセラ
    ミックス製バルブの成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9162008B2 (en) 2003-03-07 2015-10-20 Louis A. Serafin, Jr. Ceramic manufactures

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US9259508B2 (en) 2003-03-07 2016-02-16 Louis A. Serafin, Jr. Trust Ceramic manufactures
US9694102B2 (en) 2003-03-07 2017-07-04 Louis A. Serafin, Jr. Trust Ceramic manufactures
US9833542B2 (en) 2003-03-07 2017-12-05 Louis A. Serefin, Jr. Trust Ceramic manufactures

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