JPH05269193A - 生体適合性複合材料 - Google Patents

生体適合性複合材料

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JPH05269193A
JPH05269193A JP4064887A JP6488792A JPH05269193A JP H05269193 A JPH05269193 A JP H05269193A JP 4064887 A JP4064887 A JP 4064887A JP 6488792 A JP6488792 A JP 6488792A JP H05269193 A JPH05269193 A JP H05269193A
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JP
Japan
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coated
silicon
composite material
biocompatible
chitosan
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JP4064887A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Mizushima
康之 水嶋
Tsunetoshi Okura
常利 大蔵
Junichi Tokumoto
淳一 徳本
Terubumi Okada
光史 岡田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた機械的性質を有すると共に、生体との
密着性、親和性が向上され、かつ、異物反応が抑制され
た生体適合性複合材料を提供する。 【構成】 キトサン、水溶性のコラーゲン、またはポリ
乳酸とエトキシシランとを含む混合液によって、アルミ
ナ板をコートさせ、またはハイドロキシアパタイトに含
浸させ、あるいは、ハイドロキシアパタイト顆粒(80
重量%)に混合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体−メディカル関係
(人工骨、人工歯根、縫合糸、人工臓器等)、植物−バ
イオ関係(バイオリアクター、細胞培養用担体等)等に
おいて用いられる生体適合性材料に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内に埋入させる材料としては、まず
生体内で毒性がなく、不利な反応を起こさず、生体との
密着性、親和性が良好で、かつ、機械的性質が生体内の
ものと類似していることが必要条件である。これら性質
を満足させるために、種々の材料が選択され、検討され
てきた。そのうち、シリコーン樹脂、ポリビニルアルコ
ール等の高分子材料や、ステンレス鋼、チタン、コバル
ト-クロミウム系合金等の金属材料、リン酸カルシウム
系化合物、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料
は、良好な性質を示すために、実際に適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高分子
材料は、機械的性質が劣っており、また、金属材料、セ
ラミックスは、優れた機械的性質を有するが、生体との
密着性が良好でなかったり、異物反応が起こる等の問題
がある。これらの欠点により、どの材料も一長一短で、
満足に適用させることができていなかった。
【0004】本発明は、優れた機械的性質を有すると共
に、生体との密着性、親和性が向上され、かつ、異物反
応が抑制された生体適合性複合材料を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の生体適
合性複合材料は、シリコン化合物と生体親和性有機物質
との混合物および/または反応物が、基材に被覆され、
含浸され、または混合されてなることを特徴とする。
【0006】ここでいう生体親和性有機物質とは、後述
するシリコン化合物を除く生体親和性の良好な有機物質
の全てを意味し、例えば、キチン、キトサン、ヘパリン
等のムコ多糖類、コラーゲン、ポリ乳酸、デンプン、ゼ
ラチン、ポリペプチド、ポリビニルアルコール、セルロ
ース、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、ポリアクリルニトリル、ポリエステル、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリウレタン、ポリフォスファゼ
ン、及びこれらの誘導体からなる群より選ばれる少なく
とも1つであることが望ましい。ここで誘導体には、そ
の塩も含まれる。
【0007】ここでいうシリコン化合物とは、シリコン
を構成元素の一つとして含む化合物の全てを意味し、ハ
ロゲン化シラン及びその誘導体をも含み、例えば、アル
コキシシラン、シリコン錯体、シリコンキレート化合
物、シリカ、またはこれらから派生する化合物からなる
群より選ばれる少なくとも1つであることが望ましい。
好ましくは、下記分子構造を多く有しているものがよ
い。
【0008】
【化1】
【0009】アルキシシランの例としては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキ
シシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシ
ラン等が挙げられる。また、その他のシリコン化合物の
例としては、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、テトラクロ
ロシラン、テトラブロモシラン等が挙げられる。また、
上記シリコン化合物の部分加水分解生成物や珪酸水和物
(SiO2・nH2O)も本発明に含まれる。
【0010】また、シリコン化合物と生体親和性有機物
質との配合割合は、好ましくは、重量に基づき、1:9
9〜99:1、最も好ましくは、50:50付近であ
る。この範囲内であると、その作用、即ち、生体密着
性、親和性、または異物反応の抑制が良好に得られるか
らであるが、これに限定されず、各々任意に配合させる
ことができる。
【0011】さらに、シリコン化合物と生体親和性有機
物質との他に、生体に不利な反応を起こさせない補助的
な物質をもその目的に応じて任意に混合または反応させ
ることもできる。ここでいう基材とは、従来より生体内
に埋入されて使われている金属材料、セラミックス材
料、高分子材料であればそのいづれでもよいし、また、
生体内に埋入して毒性等を示さない材料であれば特に限
定されず、機械的性質の優れたものが好ましい。
【0012】基材に対する、シリコン化合物と生体親和
性物質との混合物および/または反応物の総量の割合
は、特に制限されず、被覆させる場合にはその基材の外
表面を被覆できればよく、厚さもその用途や作製工程に
応じて任意に選択することができる。含浸及び混合させ
る場合には、基材の機械的性質が失われず、また、シリ
コン化合物と生体親和性物質とを有する物質の作用、即
ち、生体密着性、親和性、または異物反応の抑制が得ら
れるかぎり、限定されないが、その重量に基づき、最も
好ましくは、75:25〜25:75である。これらの
割合は、その用途、及び用いる基材や物質によって、あ
るいは、その作製工程によって、任意に選択することが
できる。
【0013】従来用いられている基材に、シリコン化合
物と生体親和性有機物質との混合物および/または反応
物を被覆させ、含浸させ、または混合させる方法は、通
常のいずれの方法でもうまく適用させることができる。
ここで被覆とは、例えば基材を溶液中につけたり基材に
スプレーしたり等することによって基材表面に層を形成
させることを意味し、含浸とは、例えば多孔性の基材を
溶液に浸したり等することによって基材の間隙にしみこ
ませることを意味し、また、混合とは、例えば粉末同士
あるいは溶液と粉末との状態等でこれらを混ぜ合わせる
ことを意味する。これらの方法は、その用途、及び用い
る基材や物質によって、あるいは、その作製工程によっ
て、任意に選択することができる。
【0014】基材において、シリコン化合物と生体親和
性有機物質との混合物および/または反応物が存在する
ことによって、生体に対してこれらが作用し、生体との
密着性、親和性が向上され、異物反応が抑制される。こ
の作用は、シリコン化合物と生体親和性有機物質とのい
ずれか一方のみでは得られず、両者の組み合せによって
生じるものである。おそらく、基材と生体との間におい
て、シリコン化合物と生体親和性有機物質とが混合状態
または反応した状態で相互に関与しあって、基材と生体
との両方に適合するものと推測される。さらに、シリコ
ン化合物と生体親和性有機物質とは、基材の優れた機械
的性質に影響を与えない。従って、優れた機械的性質を
有する基材に、生体密着性、親和性のシリコン化合物と
生体親和性有機物質との混合物および/または反応物を
被覆させ、含浸させ、または混合させることによって、
基材に優れた機械的性質と生体密着性、親和性、及び異
物反応抑制との両方が与えられる。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・効果を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]濃酢酸1mlを添加した水100mlに、キト
サン0.5gを溶解させた。これに同じく100mlのエ
タノールに溶解させたエトキシシラン1.7gを添加し
て、加水分解、架橋を行った。ここで、キトサンとシリ
カに換算させたエトキシシランとの重量比は、1:1で
ある。この混合ゾル溶液にアルミナ板をディップコート
させ、室温で乾燥させた。また、多孔質アルミナ板にも
この混合ゾル溶液を含浸させ、乾燥させた。別途、比較
として、シリコンエトキシドのみを加水分解したゾルを
コートして乾燥させたアルミナ板、および含浸して乾燥
させた多孔質アルミナ板、いずれをもコートしていない
アルミナ板、いずれをも含浸もしていない多孔質アルミ
ナ板も用意した。これらのコート、含浸したアルミナ
板、またはアルミナ板をうすい水酸化ナトリウム溶液で
洗浄し、残っている酢酸分を取り除いた。これらの板を
減菌後、家兎背部皮下組織内に埋植した。一週間後、試
料を取り出し、これらの上に付着している繊維芽細胞数
を測定した。アルミナ板では、ほとんど細胞が見られず
に、異物反応として被包化されているだけであった。さ
らに、シリコンエトキシドのみをコート/含浸させたア
ルミナ板は、割れが多く発生し、一部が基材から埋植後
において剥がれ落ちてしまった。それに対し、キトサン
-シリカ複合体を含浸した多孔質アルミナ板では平均1
32個、コートしたアルミナ板では109個の細胞が見
られた。ここで複合体とは、両者の混合物および反応物
の両方を含むもの意味する。表面が平滑であることもあ
り、コートしたアルミナ板よりも、含浸した多孔質アル
ミナ板の方が、強固に結合していた。キトサン-シリカ
複合体をアルミナ板にコートあるいは含浸することによ
って、異物反応が防止され、生体密着性、親和性が得ら
れていることがわかる。また、シリコン化合物のみをコ
ート/含浸させた場合のように、基材から剥がれ落ちる
こともない。 [実施例2]水溶性のコラーゲン、ポリ乳酸について、
実施例1と同様の方法でシリカとの複合体を作製した。
これら及び実施例1の複合体をアルミナ板に塗布し、室
温で乾燥させた。このアルミナ板を用いて、マウスの結
合組織由来のL929細胞の細胞培養実験を行った。結
果を図1に示す。
【0016】アルミナ板のみのAと比較すると明らかな
ように、これらの複合体コートアルミナ板、特にキサト
ン-シリカ複合体コートアルミナ板における細胞の比成
長速度が極めて増大されていることがわかる。 [実施例3]生体金属材料として現在利用されているT
i合金上に、キトサン-シリカ複合膜を塗布し、室温で
乾燥させた。その後、[実施例2]と同様の細胞培養実
験を行った。比較として、Ti合金上、シリコンエトキ
シドのみを加水分解したゾルをコートしたTi合金上で
も同様の細胞培養実験を行った。
【0017】浮遊細胞の初期付着率は、Ti合金上で平
均72%、キトサン-シリカ複合体をコートしたTi合
金上では平均76%であった。比成長速度は前者では
0.038h-1,後者では0.056h-1であった。ま
た、シリコンエトキシドのみを加水分解したゾルをコー
トしたTi合金は、クラックが多く発生し、コートした
膜の部分が基材から培養後において剥がれ落ちてしまっ
た。
【0018】この結果から明らかなように、キサトン-
シリカ複合体をコートさせたものは、初期付着率が高い
うえに、比成長速度が極めて向上されている。また、シ
リコン化合物のみをコートした場合のように、基材から
剥がれ落ちることもない。 [実施例4]前記のように調整したキトサン-シリカ複
合体をハイドロキシアパタイト多孔体に含浸させたも
の、および比較として、ハイドロキシアパタイト多孔体
と、ハイドロキシアパタイト多孔体にキトサンのみを含
浸させたものとを作製した。
【0019】犬の大腿骨に、皮質骨から骨髄に至る骨欠
損を形成させ、これらの材料を埋植させた。1ヵ月後、
骨との接着強度を測定したところ、ハイドロキシアパタ
イトにキトサン-シリカ複合体を含浸させたものは10
3kgf/cm2 、ハイドロキシアパタイトのみのものは86
kgf/cm2 、ハイドロキシアパタイトにキトサンのみを含
浸させたものは85kgf/cm2の値を示した。キサトン-シ
リカ複合体を含浸させたものは、骨との接着強度が極め
て向上されている。また、異物反応は、いずれについて
も認められなかった。 [実施例5]リン酸三カルシウム顆粒(粒径:1mm〜3
mm)に実施例1及び2と同様の方法で合成した有機物-
シリカ複合体をコートし、乾燥させた。
【0020】イヌ(成犬)の大腿骨に骨欠損部を形成さ
せ、調整した有機物-シリカコートリン酸三カルシウム
顆粒を充填し、縫合した。比較として、リン酸三カルシ
ウム顆粒のみを同様に充填した。これらについて4週間
後にX線により欠損部を観察し、漏出を調べた。結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この結果から明らかなように、リン酸三カ
ルシウム顆粒のみを充填させたものは、ほとんどに漏出
が認められたにもかかわらず、有機物-シリカコートリ
ン酸三カルシウム顆粒を充填させたものは、漏出がほと
んど認められなかった。また、異物反応は、いずれにつ
いても認められなかった。 [実施例6]HAP(ハイドロキシアパタイト)顆粒
(80重量%)に、実施例1及び2と同様に調整させた
有機物−シリカ複合体(20重量%)を混合させ、型に
流し込み、厚板状に成型した。また、HAP+TCP
(リン酸三カルシウム)の複合材(日本特殊陶業製)の
同じ形の厚板も作製した(緻密体)。
【0023】この2つについてYoung率を測定した
ところ、前者は、1420kgf/mm2を示し、後者は、1
1,040kgf/mm2 を示した。人骨のYoung率
は、1600kgf/mm2 であり、有機物-シリカ複合体を
混合させたものは、これに極めて近く、人骨と類似した
機械的性質を示すため、好ましい。また、実施例6と同
様に生体に適用させて漏出を調べたが、ほとんど認めら
れなかった。さらに、異物反応も認められなかった。 [実施例7]本実施例では、ハロゲン化シランを用い
て、その効果を調べた。
【0024】濃酢酸1mlを添加した水100mlに、キト
サン0.5gを溶解させた。これに四塩化ケイ素1.4
1gを徐々に滴下して、加水分解し、架橋を行った。こ
こで、キトサンとシリカに換算させた四塩化ケイ素との
重量比は、1:1である。この溶液にポリエチレン板を
浸漬して、コートした。このコートしたポリエチレン板
と未コート品の上で、マウスの結合組織由来のL929
細胞の細胞培養実験を行った。浮遊細胞の初期付着率
は、ポリエチレン板上で68%、キトサン-シリカ複合
膜をコートしたポリエチレン板上では77%であった。
【0025】また、比成長速度は、前者で0.03/h
-1、後者では0.055h-1であった。この結果から明
らかなように、ハロゲン化シランについても同様に良好
な効果が得られることがわかる。 [実施例8][実施例1]で作製したキトサン-シリカ
複合体の溶液とHAP(ハイドロキシアパタイト)粉末
を固体分の重量に基づき15:85で混合した混合物を
作製した。
【0026】犬の大腿骨に皮質骨から骨髄に至る骨欠損
孔を形成させ、3検体にこの混合物を充填した。3週間
後、X線を用いて観察したところいずれもHAP粉末の
漏出はなかった。一方、他にHAP粉末のみを充填した
ものもテストしたが、こちらは、X線の観察で漏出が見
られた。また、異物反応は、いずれについても認められ
なかった。
【0027】この結果から明らかなように、その用途に
応じて、基材、及び被覆、含浸、または混合方法を選択
しても、同様に良好な結果が得られる。 [実施例9]本実施例では、ハロゲン化シラン誘導体を
用いて、その効果を調べた。
【0028】水溶性コラーゲン0.5gを水100mlに
溶解させる。これにトリクロルメチルシラン1.24g
を徐々に滴下して加水分解し、架橋を行った。この容器
にポリエチレン板を浸漬してコートした。このコートし
たポリエチレン板と未コート品の上でマウスの結合組織
由来のL929細胞の細胞培養実験を行った。浮遊細胞
の初期付着率は、ポリエチレン板上で67%,コラーゲ
ン−シリカ複合膜をコートしたポリエチレン板上では7
3%であった。比成長速度は、前者で0.030h-1
後者では0.050h-1であった。
【0029】この結果から明らかなように、ハロゲン化
シランの誘導体においても、同様な効果が得られる。上
記各実施例によれば、優れた機械的性質を有する基材
に、シリコン化合物と生体親和性有機物質との混合物お
よび/または反応物を被覆させ、含浸させ、または混合
させることによって、基材に生体との密着性、親和性が
与えられ、異物反応が抑制される。
【0030】また、上記各実施例では、数種のシリコン
化合物及び生体親和性有機物質のみしか適用させていな
いが、他の多くのシリコン化合物及び生体親和性有機物
質を同等にその用途や作製工程、コストに依存して適用
させることができる。さらに、上記各実施例の様に、各
用途、及び用いる基材や物質に依存して、被覆、含浸、
または混合のいずれの方法をも同等にうまく選択して適
用させることができる。
【0031】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の生体適合
性複合材料によれば、優れた機械的強性質を有すると共
に、生体との密着性、親和性が向上され、かつ、異物反
応が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2において、有機物-シリカ複合体コ
ート/未コートアルミナ板を用いて、マウスの結合組織
由来のL929細胞の細胞培養実験を行った結果を示す
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 光史 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン化合物と生体親和性有機物質と
    の混合物および/または反応物が、基材に被覆され、含
    浸され、または混合されてなることを特徴とする生体適
    合性複合材料。
  2. 【請求項2】 前記生体親和性有機物質が、キチン、キ
    トサン、ヘパリン等のムコ多糖類、コラーゲン、ポリ乳
    酸、デンプン、ゼラチン、ポリペプチド、ポリビニルア
    ルコール、セルロース、セルロースアセテート、ポリ塩
    化ビニル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリエ
    ステル、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ポ
    リフォスファゼン、及びこれらの誘導体からなる群より
    選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項
    1記載の生体適合性複合材料。
  3. 【請求項3】 前記シリコン化合物が、アルコキシシラ
    ン、シリコン錯体、シリコンキレート化合物、シリカ、
    及びこれらから派生する化合物からなる群より選ばれる
    少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または
    2記載の生体適合性複合材料。
JP4064887A 1992-03-23 1992-03-23 生体適合性複合材料 Pending JPH05269193A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004012781A1 (ja) * 2002-08-02 2004-02-12 Yoshinori Kuboki チタン繊維医療材料
DE102004012411A1 (de) * 2004-03-13 2005-09-29 Dot Gmbh Kompositmaterialien auf der Basis von Polykieselsäuren und Verfahren zu deren Herstellung

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