JPH05267644A - ダイオード及び半導体集積回路 - Google Patents

ダイオード及び半導体集積回路

Info

Publication number
JPH05267644A
JPH05267644A JP4066062A JP6606292A JPH05267644A JP H05267644 A JPH05267644 A JP H05267644A JP 4066062 A JP4066062 A JP 4066062A JP 6606292 A JP6606292 A JP 6606292A JP H05267644 A JPH05267644 A JP H05267644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor region
semiconductor
layer
region
diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4066062A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sakurai
直樹 櫻井
Mutsuhiro Mori
森  睦宏
Yoshitaka Sugawara
良孝 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4066062A priority Critical patent/JPH05267644A/ja
Publication of JPH05267644A publication Critical patent/JPH05267644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】少数キャリアのライフタイムを短縮することな
く、逆回復電流が小さく高速で動作するダイオード及び
半導体集積回路を提供する。 【構成】一方の主表面を有する一方導電型の第1の半導
体領域10と、一方の主表面の複数の個所から第一の半
導体10内に伸びる他方導電型の第2の半導体領域20
と、第2の半導体領域20とオーミック接触し、第2の
半導体領域間の第1の半導体領域が露出している領域に
ショットキー接合を形成する第1の電極3と、第1の半
導体領域10の複数の個所から第一の半導体10内に伸
びる一方導電型の第3の半導体領域11と、第3の半導
体領域11とオーミック接触し、第3の半導体領域11
間の第1の半導体領域10が露出している領域にショッ
トキー接合を形成する第2の電極2を設けたもの。 【効果】ショットキー接合を通じてキャリアを引き抜け
るためダイオードを高速化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆回復電流が小さい高
速ダイオード及びそれを集積した集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイオードでは、その順方向に電流を流
している状態から、逆方向の阻止状態に変化したとき、
過渡的に順方向とは逆向きの電流(逆回復電流)が流れる
という性質がある。この逆向きに流れる電流を逆回復電
流というが、この電流が大きいほど電力損失が大きくな
る。そこで、この逆回復電流をできるだけ減らす必要が
ある。また、この逆回復電流は、それ自体がノイズ源と
なって、このダイオードを使用した回路、特に、このダ
イオードを集積化したとき、回路の誤動作の原因とな
る。
【0003】そこで、このような観点から、逆回復電流
を低減する構造をもったダイオードについて、198
7、“アイ、イー、イー、イー、インターナショナル、
エレクトロン、デバイセス、ミーティング”(1987、 IE
EE International ElectronDevices Meeting)の第65
8頁から第661頁において論じられている。
【0004】このダイオードは、図15に示すように、
例えば、電極102がオーミック接触しているn基板1
11の一方の主表面に形成したn- 層110中に、その
表面の複数の個所から内部にそれぞれ独立して伸びたp
層120を形成したもので、これらに対して、電極10
3を、p層120にはオーミック接触し、p層120の
間に露出しているn- 層110に対してはショットキー
接合を形成したものであり、電極103に正、電極10
2に負の電圧を加えると、p層120からn ̄層110
に正孔が注入され、n− 層110に過剰キャリアが蓄
積されるが、ショットキー接合部では、ほとんど正孔が
注入されない。
【0005】従って、このダイオードによれば、pn接
合とショットキー接合の界面付近に蓄積するキャリアの
濃度が、普通のpn接合だけのダイオードに比して少な
くなり、その結果、逆回復電流を小さくできる。
【0006】なお、この種の従来技術としては、その
他、特開昭61−147570号公報の記載を挙げるこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、n
層111から注入される電子について配慮がされておら
ず、このため、n層111とn- 層110の界面には過
剰キャリアが多くなり、逆回復電流を低減しダイオード
を高速に動作させるには、電子線照射等により少数キャ
リアのライフタイムを短縮させる処理が必要であり、且
つ、阻止状態でのリーク電流が大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0008】本発明の目的は、少数キャリアのライフタ
イムを短縮することなく、逆回復電流を充分に小さくで
き、高速で動作するダイオードと、このダイオードを備
えた半導体集積回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、一方の主表面を有する一方導電型の第1の半導体領
域と、前記一方の主表面の複数の個所から前記第一の半
導体内に伸びる他方導電型の第2の半導体領域と、前記
第2の半導体領域とオーミック接触し、前記第2の半導
体領域間の前記第1の半導体領域が露出している領域に
ショットキー接合を形成する第1の電極と、前記第1の
半導体領域の複数の個所から前記第一の半導体内に伸び
る一方導電型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体
領域とオーミック接触し、前記第3の半導体領域間の前
記第1の半導体領域が露出している領域にショットキー
接合を形成する第2の電極を設けたものである。
【0010】
【作用】第3の半導体領域の面積が小さくしてあるた
め、カソード側から注入される電子の数が少なくなり、
この結果、過剰キャリアが少なくなっているため、逆回
復電流が小さくなり、さらに、逆バイアスが加わったと
きに過剰キャリアをショットキー接合を通して引き抜く
ことができるので、逆回復電流が流れている時間が短く
なり、ダイオードを高速化できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明によるダイオード及び半導体集
積回路のついて、図示の実施例により詳しく説明する。
図1は、本発明によるダイオードの第1の実施例を示す
断面図で、請求項1の発明に対応した実施例であり、n
- 層10と、一方の主表面の選ばれた複数個所からn-
層10内に延び、且つ、このn- 層10より高濃度のp
層20と、他方の主表面の選ばれた複数個所からn- 層
10内に延び、且つ、このn- 層10より高濃度のn層
11を備えているものである。
【0012】さらに、一方の主表面において、p層20
にオーミック接触し、且つ、複数のp層20の間で、n
- 層10が露出している部分では、ショットキー接合を
形成している一方の主電極3と、他方の主表面におい
て、n層11にオーミック接触し、且つ、複数のn層1
1の間で、n- 層10が露出している部分では、ショッ
トキー接合を形成している他方の主電極2から構成され
ている。
【0013】この図1に示す実施例が、従来例と異なる
点は、陰極側(カソード側)となる他方の主電極2がオー
ミック接触するn層11を独立して形成し、その間に露
出したn- 層10では、主電極2がショットキー接合を
形成するように構成した点にある。
【0014】図2は、本発明の実施例である図1のAー
A’線と、図15に示した従来例のBーB’線における
深さ方向での過剰キャリア濃度を示したもので、いま、
p層20とp層120の面積及び不純物濃度が同じであ
るとすると、同じ電流密度では、注入される正孔の数は
等しく、したがって、陽極側(アノード側)となる一方の
主電極3の過剰キャリアの数は、破線で示した本発明の
実施例でも、一点鎖線で示した従来例とほぼ等しい。
【0015】一方、本発明の実施例では、従来例におけ
るn層111の面積に比して、n層11の面積が小さく
してあるため、カソード側から注入される電子の数が少
なくなり、この結果、過剰キャリアが少なくなっている
ことが判る。
【0016】図3は、順方向に電流を流している状態か
ら逆方向の阻止状態に変化したときの電流波形を示した
もので、本発明の実施例では過剰キャリアが少なくなっ
ているため、従来例より逆回復電流が小さくなっている
ことが判り、さらに、逆バイアスが加わったとき過剰キ
ャリアをショットキー接合を通して引き抜くことができ
るので、逆回復電流が流れている時間が短くなっている
ことが判る。
【0017】従って、本発明の実施例によれば、逆回復
電流が小さく、しかも充分に高速のダイオードを容易に
得ることができる。
【0018】図4は、本発明の第2の実施例で、請求項
2の発明に対応したもので、本発明を集積回路で用いら
れている誘電体分離基板に適用した場合の断面図であ
り、支持基板40内に絶縁膜30を介して形成された島
状のn- 層12内に、本発明によるダイオードを形成し
たものである。
【0019】そして、この実施例では、図4に示すよう
に、n- 層12と絶縁膜30の間にn層13を設け、且
つ、表面からn- 層12内に複数のp層21が設けられ
ている。そして、このp層21にオーミック接触し、p
層21間でn- 層12が露出した領域に対してはショッ
トキー接触するようにした一方の主電極5と、n層13
が表面に露出した領域にオーミック接触し、n- 層12
が露出した部分にショットキー接触した他方の主電極4
とが設けられているものである。
【0020】図5は、本発明の第3の実施例で、請求項
3の発明に対応したもので、本発明を集積回路で用いら
れている誘電体分離基板に適用した場合の断面図であ
り、図4の実施例において、p層21の最外周の部分と
n層13の間に、さらにn- 層12の表面から内部にn
層14を設け、そして、電極4は、さらにこのn層14
にもオーミック接触するように形成したものである。
【0021】図6は、図5の実施例の主表面側からみた
平面図で、p層21は複数個の小領域とそれを包囲する
環状領域から構成されており、他方、n層14は、n層
13の内側に沿ってほぼ全周に近く伸び、両端でn層1
3につながり、電極4下のショットキー接合ができてい
る領域を取り囲んで形成されていることが判る。
【0022】この実施例では、n層14を設けたので、
これにより、逆阻止状態のとき、空乏層がショットキー
接合に達してしまうのが抑えられ、耐圧が低下してしま
うのを防止することができる。なお、この図6の実施例
では、環状領域から構成される例を示したが、p層21
を線状(ストライプ状)にしても、同様な効果を得ること
ができる。
【0023】図7は、本発明を集積回路で用いられてい
る誘電体分離基板に適用した第4の実施例の断面図で、
請求項4の発明に対応したものであり、図5の実施例に
おいて、n- 層12と絶縁膜30の間に設けられていた
n層13を部分的に取り除いたものである。図8は、図
7におけるn層13とn- 層12、それに絶縁膜30の
平面図を示したもので、島底のn層13がほぼ等間隔で
取り除かれ、n- 層12が見えていることが判る。この
実施例によれば、n層13の面積が少なくされており、
これにより注入される電子が減るため、さらに逆回復電
流を小さくできるという効果がある。
【0024】図9は、本発明を集積回路で用いられてい
る誘電体分離基板に適用した第5の実施例の断面図で、
請求項5の発明に対応したものであり、この実施例が、
図7の実施例と異なる点は、n層13と絶縁膜30との
間に、n層13とオーミック接触をし、n- 層12が露
出している領域にはショットキー接合を形成する電極6
が設けられている点である。この実施例によれば、電極
6により、島底を流れる電流に対する抵抗が小さくなる
ので、順方向電圧を小さくすることができるという特徴
を持つ。
【0025】図10は、本発明を集積回路で用いられて
いる誘電体分離基板に適用した第6の実施例の断面図
で、請求項7及び8の発明に対応したものであり、支持
基板40内に絶縁膜30を介して形成された島状のn-
層12内に、本発明によるダイオードを形成したもので
ある。
【0026】この実施例では、n- 層12の表面からn
- 層12内に複数個のp層21が設けられているが、こ
れらのp層21間には、p層21とオーミック接触を
し、p層21間では、n- 層が露出している領域にショ
ットキー接合を形成する電極5が設けられている。さら
に所定の距離を離して、複数個のn層14が、同じく表
面からn- 層12内に設けてあり、これらn層14間に
は、n層14とオーミック接触をし、n層14間では、
n- 層が露出している領域にショットキー接合を形成す
る電極4が設けられている。
【0027】そして、これらp層21と電極5、それに
n層14と電極4のそれぞれからなる部分は、周期的に
複数個設けられており、さらに、単結晶島部の最外周に
もn層14が設けられ、この部分でも、n層13が表面
に露出した領域とオーミック接触し、且つ、n層14と
n層13間のn- 層12が露出している領域にショット
キー接合を形成する電極4が設けられている。
【0028】この実施例によれば、n層14及び電極4
と接続したショットキー接合が複数個、設けられている
ため、キャリアを引き抜く領域が増加するので、逆回復
電流を更に小さくすることができ、また、島底のn層1
3を通ることなく電流が流れるため、島底のn層13の
抵抗による順方向電圧の上昇を抑えられる。
【0029】図11は、本発明を集積回路で用いられて
いる誘電体分離基板に適用した第7の実施例の断面図
で、請求項9に対応したものである。そして、この実施
例が、図5の実施例と異なる点は、図5の実施例におい
て、電極4と5がn- 層12と接触し、ショットキー接
合が形成されている領域に、さらにp層22を設けた点
にある。
【0030】このp層22は、ショットキー接合下にp
n接合を形成する。従って、この実施例によれば、ショ
ットキー接合界面に欠陥が生じても、漏れ電流の増加を
防ぐことができる。なお、p層21のキャリア濃度は、
1×1014/cm2以下で、その厚さは100nm以下
が望ましい。
【0031】図12は、本発明を集積回路で用いられて
いる誘電体分離基板に適用した第8の実施例の断面図
で、請求項6の発明に対応したものである。そして、こ
の実施例が、図5の実施例と異なる点は、n層13と絶
縁膜30の間に、n層13より高濃度のn+ 層15を設
けた点にある。この低抵抗のn+ 層15を設けたことに
より埋込層の抵抗が下がり、従って、この実施例によれ
ば、順方向電圧をさらに小さくでき、また、電子の注入
は、n層13とn- 層12の濃度差できまるので、n+
層15のみの時より逆回復電流を小さくできる。
【0032】なお、このn+ 層15とn層13を作るに
は、n+ 層15の不純物として砒素を、例えばイオン注
入により導入し、n層13の不純物としてリンを、例え
ばイオン注入により導入するのが望ましい。そうする
と、砒素よりリンのほうが拡散係数が大きいので、同じ
熱処理工程でn+ 層とn層とが作れるため、プロセスが
簡単化できる。
【0033】ところで、図13(a)は、周知のインバー
タ回路におけるアームの等価回路であるが、このアーム
を構成するダイオード50として本発明によるダイオー
ドを適用し、そしてスイッチング素子60として横型絶
縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulat
ed Gate Bipolar Transistor)を適用した場合の本発明
の一実施例について、図13(b)により説明する。
【0034】この図13(b)の実施例は、図示のよう
に、まず同じ支持体40内にn- 層12及びn- 層16
を形成し、そのうちのn- 層12内にダイオード50を
形成すると共に、n- 層16内に横型絶縁ゲート型バイ
ポーラトランジスタ60を形成したもので、このとき、
n- 層12は絶縁体30で、n- 層16は絶縁体31で
それぞれ取り囲まれ、互いに絶縁されるようになってい
る。
【0035】そして、一方のn- 層12内には、図5で
説明した実施例と同じ構成によるダイオードを形成し、
これをダイオード50とする。
【0036】一方、n- 層16内には、その表面からp
層23が設けられ、さらにこのp層23内には、同じ
く、その表面からn+ 層18が設けられている。そし
て、これらn+ 層18とp層23、それにn- 層16の
上に絶縁膜32が設けられ、さらに絶縁膜32上にはゲ
ート電極8が設けられており、これによりMOSゲート
が形成されている。また、p層23及びn+ 層18に
は、これらにオーミック接触した電極7が設けられてい
る。
【0037】また、n- 層16の表面で、p層23から
所定の距離を隔てた位置にはp+ 層24が複数個設けら
れ、これらp+ 層24にオーミック接触し、且つ、p+
層24の間で、n- 層16が露出している領域にショッ
トキー接合を形成する電極6が形成されている。さら
に、p+ 層24とn- 層16間にはn層17が設けられ
ている。このとき、正孔の注入が抑え過ぎにならないよ
うにするため、n層17は電極6とオーミック接触しな
いようにするのが望ましい。
【0038】この実施例によれば、ダイオード50のア
ノード及びカソード、さらには横型絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ60のコレクタに、それぞれショット
キー接合を持たせてあるため、キャリアの注入が抑えら
れ、高速で動作するインバータ回路を得ることができ
る。
【0039】なお、大きな電流を流すため、つまり大容
量化のためには、ダイオード50として、図中にCとし
て示した領域を基本単位とし、また横型絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタ60としては、Bとして示した領
域を基本単位として、それぞれ複数の領域を形成して並
列に接続してやればよい。
【0040】次に、図14は、図13の実施例によるダ
イオード50と、横型絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタ60を用いて3相のインバータ回路の主回路を構成
し、さらに、そのU、V、Wの各相の駆動回路71、7
2、73と、制御回路74とを同一の半導体基板上に形
成して集積回路とした場合の本発明の一実施例を示した
もので、図中、51、52、53、54、55、それに
56が図13の実施例によるダイオード50と同じ構成
のダイオードであり、61、62、63、64、65、
それに66が図13の実施例による横型絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタと同じ構成の横型絶縁ゲート型バ
イポーラトランジスタであり、図中点線で囲んだ部分
が、一つの半導体基板上に形成した部分を表わしてい
る。
【0041】この図14に示した本発明の一実施例によ
る半導体集積回路は、ライフタイムを短縮しなくても高
速に動作するという特徴を持ち、さらに逆回復電流が小
さいので、ノイズ誤動作がしにくいという特徴を持つ。
【0042】ところで、以上の実施例によるダイオード
及び半導体集積回路において、さらに高速化が要求され
る場合には、少数キャリアのライフタイムを電子線照射
等で短縮しても良い。
【0043】なお、以上の実施例で用いられているn-
層、n層、それにn+ 層の各層は、この順で不純物濃度
が高くなるn型半導体層を示しており、同様に、p-
層、p層、それにp+ 層の各層についても、この順で不
純物濃度が高くなるp型半導体層を示している。
【0044】また、以上の実施例において、各層の導電
型においてn型とp型を入れ替えても同様の効果が得ら
れるのは、言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、第2の半導体領域及び
第3の半導体領域から注入されるキャリアの数を減少さ
せることができるので、少数キャリアのライフタイムを
短縮することなくダイオードの逆回復電流を小さくでき
る。さらにショットキー接合を通じてキャリアを引き抜
けるためダイオードを高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイオードの第1の実施例を示す
の断面図である。
【図2】本発明の実施例によるダイオードと従来例によ
るダイオードの過剰キャリアの分布を示した特性図であ
る。
【図3】本発明の実施例によるダイオードと従来例によ
るダイオードの逆回復波形を示す特性図である。
【図4】本発明によるダイオードを集積回路で用いられ
ている誘電体分離基板に適用した第2の実施例の断面図
である。
【図5】本発明によるダイオードを集積回路で用いられ
ている誘電体分離基板に適用した第3の実施例の断面図
である。
【図6】第3の実施例の平面図である。
【図7】本発明によるダイオードを集積回路で用いられ
ている誘電体分離基板に適用した第4の実施例の断面図
である。
【図8】第4の実施例の平面図である。
【図9】本発明によるダイオードを集積回路で用いられ
ている誘電体分離基板に適用した第5の実施例の断面図
である。
【図10】本発明によるダイオードを集積回路で用いら
れている誘電体分離基板に適用した第6の実施例の断面
図である。
【図11】本発明によるダイオードを集積回路で用いら
れている誘電体分離基板に適用した第7の実施例の断面
図である。
【図12】本発明によるダイオードを集積回路で用いら
れている誘電体分離基板に適用した第8の実施例の断面
図である。
【図13】本発明による半導体集積回路の第1の実施例
を示す断面図である。
【図14】本発明による半導体集積回路の第2の実施例
を示す回路図である。
【図15】従来例によるダイオードの断面図である。
【符号の説明】
2〜7 電極 8 ゲート電極 10 n- 層 11 n層 12 n- 層 13 n層 14 n層 15 n+ 層 16 n層 17 n層 18 n+ 層 20 p層 21 p層 22 p層 23 p層 24 p+ 層 30 絶縁膜 31 絶縁膜 32 ゲート絶縁膜 40 支持体 50〜56 ダイオード 60〜66 横型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ 71 U相駆動回路 72 V相駆動回路 73 W相駆動回路 74 制御回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方導電型の第1の半導体領域と、前記
    第1の半導体領域の一方の主表面の複数の個所から該第
    一の半導体領域内にそれぞれ独立して伸びた他方導電型
    の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域とオーミ
    ック接触するとともに前記第2の半導体領域間の前記第
    1の半導体領域が露出している領域にショットキー接合
    を形成する第1の電極と、前記第1の半導体領域の他方
    の主表面の複数の個所から該第一の半導体領域内にそれ
    ぞれ独立して伸びた前記第一の半導体領域より高濃度の
    一方導電型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体領
    域とオーミック接触すると共に前記第3の半導体領域間
    の前記第1の半導体領域が露出している領域にショット
    キー接合を形成する第2の電極とで構成されていること
    を特徴とするダイオード。
  2. 【請求項2】 一方の主表面が露出するようにして支持
    基板内に絶縁膜で区画形成した一方導電型の第1の半導
    体領域と、前記第1の半導体領域の一方の主表面の複数
    の個所から該第一の半導体領域内にそれぞれ独立して伸
    びた他方導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導
    体領域とオーミック接触すると共に前記第2の半導体領
    域間の前記第1の半導体領域が露出している領域にショ
    ットキー接合を形成する第1の電極と、前記第1の半導
    体領域と前記絶縁膜間に形成され前記第1の半導体領域
    より高濃度の一方導電型を有する第3の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域が主表面に露出している領域とオ
    ーミック接触すると共に前記第1の半導体領域が露出し
    ている領域にショットキー接合を形成する第2の電極と
    で構成されていることを特徴とするダイオード。
  3. 【請求項3】 請求項2の発明において、前記第1の半
    導体領域の一方の主表面で前記第2の半導体領域と前記
    第3の半導体領域間に位置する個所から前記第一の半導
    体領域内に伸びた前記第一の半導体領域より高濃度の一
    方導電型を有する第4の半導体領域を設け、前記第2の
    電極が前記第4の半導体領域に対してもオーミック接触
    するように構成されていること特徴とするダイオード。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3の発明において、
    前記第3の半導体領域が部分的に取り除かれていること
    を特徴とするダイオード。
  5. 【請求項5】 請求項4の発明において、前記第3の半
    導体領域と前記絶縁膜間に設けられ、前記第3の半導体
    領域とオーミック接触すると共に前記第3の半導体領域
    間の前記第1の半導体領域が露出している領域にショッ
    トキー接合を形成する第4の電極が設けられていること
    を特徴とするダイオード。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3の発明において、前記第
    3の半導体領域と前記絶縁膜間に前記第3の半導体領域
    より高濃度の一方導電型の第5の半導体領域が設けられ
    ていることを特徴とするダイオード。
  7. 【請求項7】 請求項3の発明において、前記第2の半
    導体領域と第1の電極とからなる部分が前記第1の半導
    体領域の一方の主表面において少なくとも2群に分かれ
    て形成されており、これらの群の間に、さらに前記第4
    の半導体領域と前記第2の電極とからなる部分が独立に
    形成されていることを特徴とするダイオード。
  8. 【請求項8】 請求項7の発明において、複数個の前記
    第2の半導体領域と、それより離れて形成された複数個
    の前記第4の半導体領域と、前記第1及び第2の電極と
    からなる部分を基本単位とし、これらが複数個設けられ
    ていることを特徴とするダイオード。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の発明において、ショッ
    トキー接合を形成する電極の下にpn接合が設けられて
    いることを特徴とするダイオード。
  10. 【請求項10】 半導体基板に相互に電気的に絶縁して
    設けられた複数個の半導体領域を備え、その中の少なく
    とも1の半導体領域に、請求項1乃至請求項9の発明に
    よるダイオードの何れかが形成されていることを特徴と
    する半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 請求項10の発明において、前記少な
    くとも1の半導体領域に、コレクタにpn接合及びショ
    ットキー接合を持つ横型絶縁ゲートバイポーラトランジ
    スタが形成されていることを特徴とする半導体集積回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項11の発明において、前記ダイ
    オード及び前記横型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
    がインバータ回路の主回路を形成し、前記少なくとも1
    の半導体領域に、この主回路を駆動する駆動回路及びこ
    の駆動回路を制御する制御回路とが形成されたことを特
    徴とする半導体集積回路。
JP4066062A 1992-03-24 1992-03-24 ダイオード及び半導体集積回路 Pending JPH05267644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066062A JPH05267644A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ダイオード及び半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4066062A JPH05267644A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ダイオード及び半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05267644A true JPH05267644A (ja) 1993-10-15

Family

ID=13305000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4066062A Pending JPH05267644A (ja) 1992-03-24 1992-03-24 ダイオード及び半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05267644A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220878A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 炭化珪素半導体装置
JP2017152712A (ja) * 2012-08-30 2017-08-31 株式会社東芝 半導体装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226837U (ja) * 1985-07-31 1987-02-18
JPS6382906U (ja) * 1986-11-19 1988-05-31
JPH02150629U (ja) * 1989-05-24 1990-12-27

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226837U (ja) * 1985-07-31 1987-02-18
JPS6382906U (ja) * 1986-11-19 1988-05-31
JPH02150629U (ja) * 1989-05-24 1990-12-27

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220878A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 炭化珪素半導体装置
JP2017152712A (ja) * 2012-08-30 2017-08-31 株式会社東芝 半導体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5702961A (en) Methods of forming insulated gate bipolar transistors having built-in freewheeling diodes and transistors formed thereby
US5101244A (en) Semiconductor schottky device with pn regions
CN107342329B (zh) 二极管以及使用了二极管的电力变换装置
US6246092B1 (en) High breakdown voltage MOS semiconductor apparatus
US8334563B2 (en) Field-effect semiconductor device and method of producing the same
US20020053717A1 (en) Semiconductor apparatus
US5166760A (en) Semiconductor Schottky barrier device with pn junctions
JPH03226291A (ja) 半導体集積回路及びそれを使つた電動機制御装置
JP5321377B2 (ja) 電力用半導体装置
JPH07115189A (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JPH06196705A (ja) 逆導通型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及びその製造方法
US5777367A (en) Integrated structure active clamp for the protection of power devices against overvoltages
CN104303285A (zh) 半导体装置以及半导体装置的制造方法
KR100397882B1 (ko) 전계효과-제어가능반도체소자
JP2950025B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JP4840551B2 (ja) Mosトランジスタ
US5079607A (en) Mos type semiconductor device
KR100278526B1 (ko) 반도체 소자
JP2006332199A (ja) SiC半導体装置
JP2004247593A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2020072137A (ja) 半導体装置
US6914270B2 (en) IGBT with PN insulation and production method
JPH06283727A (ja) 電力用半導体素子
JP2934606B2 (ja) 半導体装置
JP2005136092A (ja) 半導体装置とその製造方法