JPH0526616Y2

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Info

Publication number: JPH0526616Y2
Application number: JP13243588U
Authority: JP
Priority date: 1988-10-11
Filing date: 1988-10-11
Publication date: 1993-07-06
Anticipated expiration: 2003-07-06
Also published as: JPH0253084U

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は、エレクトロルミネツセンス（以下
EL発光体と云う）で構成された表示体を、携帯
又はライフジヤケツト等に装備して使用される表
示装置に関するものである。

【従来技術】

この種の表示装置としては、例えば第７〜８図
に示した構成のものが従来例として周知である。
この従来例においては、ライフジヤケツトａに表
示装置としてEL発光体ｂを取付けたものであり、
該EL発光体ｂは帯状に形成され、ライフジヤケ
ツトａの正面襟部に沿い肩部から背面に掛けて一
連に且つ一体的に取付けられ、背面側においてラ
イフジヤケツトに装備されたバツテリーｃ及び制
御装置ｄに接続された構成になつている。そして、このライフジヤケツトの実際の使用に
際しては、例えば船舶又は飛行機等に装備してお
き、事故が発生した時に着用して使用するもので
あり、特に夜間において、海上で事故が発生した
場合に、前記EL発光体ｂが点灯或は点滅して被
救助者の所在を表示するようにしている。従つ
て、EL発光体の表示を有しない通常のライフジ
ヤケツトに比べて被救助者の発見がし易い点では
優れている。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の前記表示装置を有するラ
イフジヤケツトにおいては、発光装置が着いてい
ると云うだけでライフジヤケツト自体が著しく高
価になつているばかりでなく、EL発光体が一体
的に取付けられて交換できない構成であり、使用
寿命に制限があるため、及びバツテリーに制限が
あるため、複数回に亘つて使用できず、一度の使
用で使い捨てにしなければならないと云う経済的
な課題を有している。又、EL発光体がライフジヤケツトに、一体的
の取付けられた構成であるため、被救助者が海中
にいるときには、EL発光体の大部分が海中に没
し天候が悪い時にはより一層発見し難いと云う課
題も有している。

【課題を解決するための手段】

前記従来例の課題を解決する具体的手段として
本考案は、EL発光体を透明防水シートで封止し
て帯状の発光表示体を形成し、該発光表示体に空
気又はガス室を設けて浮上機能を付与したことを
特徴とする表示装置を提供するものであり、前記
浮上機能を備えたことにより、表示装置全部を空
気中又は水面上に浮上させることができ、例えば
海上で事故などにより緊急自体が生じたときに、
夜間においてもその表示装置全体が光輝するの
で、遠方及び上空からの視認性が大となり、被救
助者の発見が速やかに行えるのである。

【実施例】

次に本考案を図示の実施例により更に詳しく説
明すると、第１〜３図に示した第１実施例におい
て、１は表示装置全体を示すものであり、該表示
装置はその内部に発光表示体２を有している。こ
の発光表示体２は、帯状を呈するEL発光体３の
全面を透明樹脂シート４でラミネートした両面発
光のものを更に透明防水シート５で封止した構成
なつている。そして、前記EL発光体３は一連に
構成され、その表面に又は前記透明樹脂シート５
の内側に例えば「S.O.S」の文字等を印刷手段に
より表示させることもできる。このように構成された表示装置１には、一方の
端部に風船６が取付けられて浮上機能が付与され
ると共に、前記透明防水シート５の内側に空気又
はガス室５ａが設けられ、該空気又はガス室内に
適宜エアー又はガスを吹き込んで更に浮力を持た
せるようにしてある。更に表示装置の他方の端部
側から、前記発光表示体２に接続されている所定
長さの給電用コード７を取りだし、その端部がバ
ツテリーを内蔵した制御又は駆動装置８に適宜接
続できるように構成されている。この駆動装置８
にはスイツチ９が設けられており、夜間使用時の
みスイツチ９を投入して前記発光表示体、即ち
EL発光体３を発光させるようにしてある。前記表示装置１は全体として可撓性を有してい
るため、第３図に示したように、小さく丸めるこ
とができ、通常のライフジヤケツト１０にポケツ
ト等の収納部１１を形成して適宜収納させておく
ことができるのである。更に、前記駆動装置８は
ライフジヤケツト１０の適宜の位置に取付けてお
くことができるが、図示の実施例においては、適
宜のベルト１２に着脱自在に取付けてあり、着用
者が任意に且つ容易に操作できるようにしてあ
る。更にベルトにはヘリウムガス等が充填された
小型のガスボンベ１３が装備され、前記浮上機能
の風船６若しくは空気又はガス室５ａを膨らませ
るために使用できるようにしてある。そして、空
気よりも軽いヘリウムガスを吹き込んだ場合に
は、前記表示装置１は第１図で仮想線で示したよ
うに、空中に浮き上がつて遠方からの視認性が良
好になるのである。尚、風船若しくは空気又はガ
ス室は適宜空気を吹き込んで膨らませることもで
きる。第４図に示した第２実施例においては、発光表
示体２のEL発光体３を一連の帯状ではなく不連
続に配設したものである。つまり、多数のEL発
光体３ａを配設し、それ等をコード７ａで直列又
は並列に接続したものである。これ等のEL発光
体３ａは夫々その発光色を変えることもできる
し、又順次点滅させることもでき、それによつて
視認性を向上させてある。そして、浮上機能とし
て例えば短冊状の発泡スチロール１４を複数個取
り付けた構成になつている。この場合には、表示
装置を水面上に浮かせるようにしているのであ
る。第５〜６図に示した第３実施例においては、前
記第１実施例のものに浮上機能として浮き袋１５
を両側に取付けたものであり、他の構成は同一で
あるので同一符号を付してその詳細は省略する。
この第３実施例においては、浮き袋１５内及び空
気又はガス室５ａ内に軽量なヘリウムガスを吹き
込むと、全体が空気中に浮上するようになり、空
気を吹き込んだ場合には、水面上に浮くようにな
るのである。いずれにしても、表示装置に浮上機
能を付与したことで空気中又は水面上に浮いて、
夜間においても遠方から又は上空からの視認性を
向上させているのである。尚上記の説明は、いずれも緊急時の場合である
が、一般的な広告塔又はアドバルーン等にも使用
できることは勿論である。

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る表示装置
は、EL発光体を透明防水シートで封止して帯状
の発光表示体を形成し、該発光表示体に空気又は
ガス室を設けて浮上機能を付与した構成にしたこ
とにより、特に前記浮上機能を備えたことによ
り、表示装置全部を空気中又は水面上に浮上させ
ることができ、夜間においてもその表示装置全体
が光輝するので、遠方及び上空からの視認性が大
となり、例えば海上での事故による緊急自体の場
合に使用すれば、多少天候が悪くても被救助者の
発見が速やかに行えると云う優れた効果を奏す
る。又、ライフジヤケツトと別体にしたことによ
り、従来の安価なライフジヤケツトがそのまま使
用でき、且つ表示装置は駆動装置とも別体である
ため、繰り返して何回でも使用できると云う優れ
た効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る第１実施例の表示装置の
使用状態を示す略示的斜視図、第２図は第１図の
−線に沿う拡大断面図、第３図は同表示装置
の装備状態を示す説明図、第４図は第２実施例の
表示装置の略示的斜視図、第５図は第３実施例の
表示装置の略示的斜視図、第６図は第５図の−
線に沿う拡大断面図、第７図は従来例の表示装
置を備えたライフジヤケツトの正面図、第８図は
同ライフジヤケツトの背面図である。１……表示装置、２……発光表示体、３……
EL発光体、４……透明樹脂シート、５……透明
防水シート、５ａ……空気又はガス室、６……風
船、７，７ａ……コード、８……駆動装置、９…
…スイツチ、１０……ライフジヤケツト、１１…
…収納部、１２……ベルト、１３……ガスボン
ベ、１４……発泡スチロール、１５……浮き袋。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

EL発光体を透明防水シートで封止して帯状の
発光表示体を形成し、該発光表示体に空気又はガ
ス室を設けて浮上機能を付与したことを特徴とす
る表示装置。