JPH0526589U - ヘツドアツプデイスプレイ装置 - Google Patents

ヘツドアツプデイスプレイ装置

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JPH0526589U
JPH0526589U JP7661791U JP7661791U JPH0526589U JP H0526589 U JPH0526589 U JP H0526589U JP 7661791 U JP7661791 U JP 7661791U JP 7661791 U JP7661791 U JP 7661791U JP H0526589 U JPH0526589 U JP H0526589U
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雅之 加藤
敬和 有竹
松本  剛
順二 富田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は外界からの背景光と情報光源からの
情報光とを重ねて背景視野内に所定の情報像を表示する
ようにしたヘッドアップディスプレイ装置に関し、特に
トラックやバス等の大型車両に適したヘッドアップディ
スプレイ装置に関し、コンバイナをドライバの視野をで
きるだけ遮ることなく該視野内に支持し得るように構成
されたヘッドアップディスプレイ装置を提供することを
目的とする。 【構成】 情報光を投射する投射光学系ユニット(2
8)と、該情報光を外界からの背景光と重ねて背景視野
内に所定の情報像を表示させるコンバイナ(32)とか
らなる車両用のヘッドアップディスプレイ装置におい
て、投射光学系ユニット(28)がドライバの観察位置
よりも情報位置に配置され、コンバイナが車両のフロン
トウインド(24)の上辺側に配置されたルームミラー
(30)から支持されることが特徴とされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は外界からの背景光と情報光源からの情報光とを重ねて背景視野内に所 定の情報像を表示するようにしたヘッドアップディスプレイ装置に関し、特にト ラックやバス等の大型車両に適したヘッドアップディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の運転中、ドライバには、速度等を確認するために視線を前方の背景か らダッシュボード内の計器類に移す動作がしばしば要求される。このような動作 は安全運転の見地から好ましくなく、また頻繁に視線を移す動作はドライバにか なりの疲労をもたらすとも言われている。そこで、近年、従来から戦闘機等の航 空機で利用されているヘッドアップディスプレイ装置(HUD)を自動車に応用 することが行われている。
【0003】 図11を参照すると、普通乗用車、小型車等に組み込まれたヘッドアップディ スプレイ装置の従来例が示され、同図において、参照符号10、12および14 はそれぞれハンドル、ダッシュボードおよびフロントウインドを示す。ヘッドア ップディスプレイ装置はダッシュボード12内に配置された投射光学系ユニット 16と、フロントウインド14に一体的に形成されたコンバイナ18とから構成 される。投射光学系ユニット16内には例えば蛍光表示管等から構成される情報 光源が設けられ、そこから射出された情報光Lはコンバイナ18を介してドライ バの眼20に届くことになり、これによりドライバは情報光源から情報像をフロ ントウインド14の外側に虚像22として観察し得ることとなる。要するに、フ ロントウインド14の前方の背景視野内に例えば速度等の情報が表示される訳で ある。なお、コンバイナ18としては、周知のようにハーフミラーあるいは反射 型ホログラム要素等が用いられる。
【0004】 また、図12および図13のそれぞれには、ヘッドアップディスプレイ装置の 別の従来例が示され、これら図では、図11に示した構成要素と同様な構成要素 については同じ参照符号が用いられる。図12に示した従来例はコンバイナ18 がダッシュボード12上に設置される点で図11に示したものと異なり、また図 13に示した従来例はコンバイナ18をフロントウインド14の上方側に設置し かつ投射光学系ユニット16を車内の天井部に設置した点で図11に示したもの と異なる。しかしながら、投射光学系ユニット16から射出された情報光Lがコ ンバイナ18を介してドライバの眼20に届けられ、これによりドライバが情報 像の表示をフロントウインド14の外側に虚像22として観察し得ることは図1 1に示した従来例の場合と同様である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
以上で述べたようなヘッドアップディスプレイ装置の共通点としては、それら が共に普通乗用車や小型車用に構成されているという点であり、このようなヘッ ドアップディスプレイ装置の構成をそのままバスやトラック等の大型車に適用す ることは以下の理由で得策ではない。
【0006】 先ず、図11に示したヘッドアップディスプレイ装置を大型車に適用したとす ると、その構成は図14に示すようなものとなる。同図に示すように、バスやト ラック等の大型車にあっては、フロントウインド14はほぼ垂直に近い状態とな っているので、コンバイナ18としてハーフミラーが用いられた場合、投射光学 系ユニット16からの情報光Lをドライバの眼20に届かせるためには該投射光 学系ユニット16の設置位置は図示するようにドライバの専有空間側となり、こ のため図11のヘッドアップディスプレイ装置の構成は大型車に適用することは 不可能となる。なお、コンバイナ18として、回折方向を自由に設計し得る反射 型ホログラム要素例えばオフアクシス反射型ホログラム要素を用いると、投射光 学系ユニット16をドライバの専有空間以外に設置することは可能であるが、そ の場合には色収差補正のために付加的なホログラム手段が必要となり、その光学 系全体が複雑になるだけでなく付加的なホログラム手段に分だけ光使用効率が低 下するという問題が生じ、しかもフロントウインドに反射型ホログラム要素を一 体的に形成することはコスト高となる。
【0007】 また、図12および図13に示すような従来例を大型車に適用する場合には、 フロントウインドが普通乗用車や小型車に比べて大きく、このためコンバイナを ダッシュボードや車内の天井部に設置した場合、そのコンバイナはドライバの視 野から外れることになる。一方、コンバイナをドライバの視野内に設置するため に適当な支持部材を用いた場合には、該支持部材がドライバの視野を遮ることに なるので、かかる支持部材の使用は好ましくない。
【0008】 更に別の問題として、図11ないし図13に示した従来のヘッドアップディス プレイ装置においては、コンバイナ18の反射位置あるいは回折位置が固定され ているために、ドライバ側でその視線位置を調節することが要求される。普通乗 用車、小型車等の場合にはドライバの視野は大型車に比べれば狭く、このためド ライバの着座位置の調節によってその視線をコンバイナに対して適正に位置決め し得るが、しかし大型車の場合には個々のドライバの視線位置によってはかかる 調節を行い得ない場合がある。
【0009】 したがって、本考案の目的は、コンバイナをドライバの視野をできるだけ遮る ことなく該視野内に支持し得るように構成されたヘッドアップディスプレイ装置 を提供することである。 また、本考案の目的は、上述のヘッドアップディスプレイ装置において、コン バイナの位置をドライバの視線位置に応じて自在に調節し得るようになったヘッ ドアップディスプレイ装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、情報光を投射する投射光学系ユニットと、該情報光を外界か らの背景光と重ねて背景視野内に所定の情報像を表示させるコンバイナとからな る車両用のヘッドアップディスプレイ装置において、投射光学系ユニットがドラ イバの観察位置よりも上方位置に配置され、コンバイナが車両のフロントウイン ドの上辺側に配置されたルームミラーから支持されることが特徴とされる。 また、本考案によるヘッドアップディスプレイ装置には、好ましくは、コンバ イナの角度位置を三次元で調節し得る角度位置調節手段やコンバイナの水平位置 および/または垂直位置を調節し得る位置調節手段が設けられる。
【0011】
【作用】
以上の構成から明らかなように、本考案によるヘッドアップディスプレイ装置 においては、コンバイナが車両のフロントウインドの上辺側に配置されたルーム ミラーから支持されるので、該コンバイナの支持部がドライバの視野の上側境界 領域に位置させられることになる。 また、本考案によるヘッドアップディスプレイ装置において、コンバイナの角 度位置を三次元で調節し得る角度位置調節手段やコンバイナの水平位置および/ または垂直位置を調節し得る位置調節手段が設けられた場合には、個々のドライ バの視線位置に応じて情報像の表示位置を調節することが可能となる。
【0012】
【実施例】
次に、添付図面の図1ないし図8を参照して、本考案によるヘッドアップディ スプレイ装置の実施例について説明する。 図1はバスやトッラク等の大型車のフロントウインド24をドライバ側から見 た図であり、この大型車の例では、ハンドル26は右側に配置される。ヘッドア ップディスプレイ装置は運転席の上方の天井部に配置された投射光学系ユニット 28と、フロントウインド24の上辺のほぼ中央箇所から吊下されたルームミラ ー30から片持ち梁の態様で支持されたコンバイナ32とからなる。図2に示す ように、本実施例では、コンバイナ32は取付枠体34から延びたアーム36の 先端に取り付けられ、該矩形状取付枠体をルームミラー30に装着することによ って、コンバイナ32がルームミラー30から支持される。投射光学系ユニット 28から射出された情報光がコンバイナ32によって反射あるいは回折させられ てドライバの眼に届き、これによりドライバが例えば情報像を虚像として観察し 得ることは図11ないし図13を参照して説明した場合と同様である。ここで注 目すべき点は、ルームミラー30の近接領域はドライバの視野のうちで最外方領 域となるので、そこにアーム36が存在していたとしても、その存在がドライバ にとっては目障りなものとはならないという点である。
【0013】 更に、本実施例では、図2から明らかなように、コンバイナ32はアーム38 の先端にボールジョイント継手40を介して接続され、これによりコンバイナ3 2は三次元での角度位置についても調節自在とされる。このような構成によれば 、個々のドライバの視線高さが相違していても、コンバイナ32の角度調節によ り、情報像の表示位置を適正に行うことが可能となる。なお、ボールジョイント 継手39は比較的大きな摩擦力でもって結合させられ、このためコンバイナ32 がドライバの手動操作によって任意の角度位置に一旦位置決めされると、該コン バイナ32は大きな衝撃力が加わらな限りその角度位置を維持し得るようになっ ている。
【0014】 図3を参照すると、コンバイナ32をルームミラーから支持するための別の構 成例が示され、この構成例ではコンバイナ32の位置調節範囲が大巾に拡大され る。詳述すると、アーム36の上端部はブロック部38が形成され、このブロッ ク片38は取付枠34の下辺に沿って設けられたガイドレール40に摺動自在に 係合させられ、これによりアーム36は矢印Aに沿って水平方向に移動自在とな る。なお、図3から明らかなように、ガイドレール40はほぞ形横断面を有し、 このためアーム36のブロック部38はガイドレール40から外れることなく吊 下される。アーム36のブロック部38には止め螺子42が螺着され、この止め 螺子42をねじ込むことにより、アーム36のブロック部38はガイドレール4 0に対して固定され、かくしてアーム36はガイドレール40に沿う任意の箇所 で位置決め可能となる。アーム38にはスリーブ部材44が摺動自在に装着され 、これによりスリーブ部材44は矢印Bで示すようにアーム38に沿って垂直方 向に移動自在となる。スリーブ部材44の側壁には止め螺子46が螺着され、こ の止め螺子46をねじ込むことにより、スリーブ部材44はアーム36に対して 固定され、かくしてスリーブ部材44はアーム36に沿う任意の箇所で位置決め 可能となる。スリーブ部材44の下端にはブロック部48が設けられ、このブロ ック部48には垂直貫通孔が形成され、この垂直貫通孔にはブロック片50から 延びる垂直軸要素52が挿通され、これによりブロック片50は矢印Cで示すよ うに垂直軸要素52の中心軸線の回りで回転変位自在とされる。スリーブ部材4 4のブロック部48には止め螺子54が螺着され、この止め螺子42をねじ込む ことにより、ブロック片50はブロック部48に対して固定され、かくしてブロ ック片50は垂直軸要素52の中心軸線の回りでの任意の箇所で位置決め可能と なる。ブロック片50には水平貫通孔が形成され、この水平貫通孔にはコンバイ ナ32を保持するようになった保持部材56から延びる水平軸要素58が挿通さ れ、これにより保持部材56は矢印Dで示すように水平軸要素58の中心軸線の 回りで回転変位自在とされる。ブロック片50には止め螺子60が螺着され、こ の止め螺子をねじ込むことにより、保持部材56はブロック片50に対して固定 され、かくして保持部材56は水平軸要素58の中心軸線の回りでの任意の箇所 で位置決め可能となる。 このような構成によれば、コンバイナ32は水平方向にも垂直方向にも変位可 能であるばかりでなく三次元での角度変位も可能となるので、コンバイナ32の 位置調節範囲が大巾に拡大されて、個々のドライバの視線高さがかなり相違した としても、コンバイナ32の位置調節により、情報像の表示位置を適正に行うこ とが可能となる。なお、図3に示したコンバイナの支持構造例では、コンバイナ の水平位置と垂直位置との双方を調節し得るようにしたが、そのうちのいずれか 一方だけの調節を行い得るようにすることもできる。
【0015】 図3に示したようにコンバイナ32が支持された場合には、投射光学系ユニッ トからの情報光の投射方向を可変とすることが必要である。というのは、コンバ イナの位置調節範囲が図3に示すように大きな場合には、その位置調節に応じて 投射光学系ユニットからの情報光の投射方向を変える必要があるからである。図 4を参照すると、投射光学系ユニット28はそこから投射される情報光Lの投射 方向を変え得るように構成される。なお、図4では、コンバイナ32は図3に示 した支持構成によってルームミラー39から支持される。投射光学系ユニット2 8は運転席の上方に設けられた棚部材62上に支持され、しかも棚部62上で横 方向(すなわち図4の紙面に対して直角方向)に移動自在とされると共に該棚部 62の横方向に沿う任意の位置で位置決め可能とされる。このような構成により 、コンバイナ32が水平方向に移動させらた際には、その移動に応じて投射光学 系ユニット28も移動させられ、これにより投射光学系ユニット28から射出さ れた情報光Lはコンバイナ32によって反射あるいは回折させられてドライバの 眼64に届かされ、これによりドライバに対する情報像の表示が的確に行われる ことになる。
【0016】 また、図4に示す投射光学系ユニット28はそこから情報光Lの投射角度も変 えられ得るように構成され、これによりコンバイナ32が垂直方向に変位された 際にも情報光Lがコンバイナ32に対して適正な位置に入射し得るようにされて 、ドライバに対する情報像の表示が的確に行われることになる。詳述すると、投 射光学系ユニット28は情報光源例えば蛍光表示管28aと、この蛍光表示管2 8aの表示を拡大するための一対のフルネルレンズ28b1 、28b2 と、この 一対のフルネルレンズ28b1 、28b2 間に配置された反射ミラー28cとか らなる。反射ミラー28cは矢印Eで示すように図4の紙面に対して垂直となっ た回転軸線の回りでその角度位置を調節し得るように構成され、その角度位置調 節は投射光学系ユニット20のハウジングの側壁面から延びた調節レバー68に よって行われる。例えば、調節レバー68と反射ミラー20cとの間には歯車機 構あるいはカム機構(図示されない)等が設けられ、このような機構を介して調 節レバー68の回動変位量が反射ミラー28cの角度変位量として伝達される。
【0017】 なお、反射ミラー28cの角度調節については、該反射ミラー28cの中立角 度位置に置かれているとき、そからの反射光がフルネルレンズ28b2 の光軸に 平行となるようにすることが好ましく、この場合には反射ミラー28cが回動方 向Eのいずれの向きに回動されても、フルネルレンズ28b2 の光軸に対する該 反射光のずれを最小にし得る。また、反射ミラー28cを大きな回動範囲に亘っ て調節し得るようにする場合には、反射ミラー28cからの反射光が常にフルネ ルレンズ28b2 の光軸に平行となるように反射ミラー28cの回動に応じてフ ルネルレンズ28b2 を回動させるようにしてもよい。例えば、反射ミラー28 cとフルネルレンズ28b2 との間に差動歯車機構を設けて、反射ミラー28c の回動角度に対してフルネルレンズ28b2 がその2倍の回動角度で回動し得る ようにされる。というのは、反射ミラー28cへの入射光の入射角度に対してそ の反射光の反射角度は2倍変動するからである。
【0018】 図4に示した実施例において、投射光学系ユニット28の全体が垂直軸線の回 りで角度調節させることが好ましい。というのは、投射光学系ユニット28から の情報光Lの投射方向の調節とコンバイナ32の位置調節とによって、ドライバ に対して情報像が所定位置に表示された際にその情報像の表示姿勢が傾いて表示 され得ることがあるが、そのような情報像の表示姿勢は投射光学系ユニット28 の全体を垂直軸線の回りで角度調節することによって矯正し得るからである。詳 述すると、例えば、図5の平面図に示すように、投射光学系ユニット28から射 出された情報光Lがコンバイナ32に入射してそから反射あるいは回折させられ た際、その入射光とその反射光あるいは回折光とが水平面において角度θを成す 場合には、情報像の表示は右下がりに傾くことになるが、このとき投射光学系ユ ニット28を垂直軸線VLの回りで半時計方向に回動させて、情報光Lをコンバ イナ32に対して垂直面内で反射あるいは回折させるようにすれば、かかる右下 がりの情報像の表示を水平に戻すことができる。このような情報像の表示姿勢の 調節中、情報像の表示がドライバの視界から外れた場合には、再びコンバイナ3 2の位置および情報光の投射方向のいずれか一方もしくは双方を再調節して情報 像の表示を得るようにすればよい。なお、図5において、参照符号Hはドライバ の頭部を示し、また矢印Fは車両の前進方向を示す。
【0019】 以上で述べたような情報像の表示姿勢を図4の実施例で行い得るようにするた めには、投射光学系ユニット28を一旦キャリアに搭載して、そのキャリアを棚 部62上に横方向位置決め可能に載置すると共に投射光学系ユニット28の全体 を該キャリアに対して垂直軸線の回りで角度調節し得るようにすればよい。この ような構成によれば、ドライバは常に情報像を適正な表示姿勢で観察され得るこ とになる。
【0020】 図6を参照すると、情報像の表示姿勢を一層容易に調整し得る構成が示され、 この投射光学系ユニット28では、蛍光表示管28aの位置が外部から調節し得 るように構成される。すなわち、蛍光表示管28aは投射光学系ユニット28の ハウジング壁を貫通する調節軸70の内部先端に支持され、該調節軸70の外部 には調節つまみ72が設けられる。調節つまみ72の手動操作によって、蛍光表 示管28aの角度位置、すなわち調節軸52の長手方向軸線の回りでの角度位置 が図7に示すように調節され得る。言うまでもなく、このような角度調節は図5 を参照して説明したように情報像の表示が傾斜した場合に行われる。図5の場合 では、情報像の傾斜は投射光学系ユニット28とコンバイナ32との相互の位置 調節を試行錯誤で行う必要があるが、図6の場合では、蛍光表示管28aの角度 位置を調節するだけで適正な表示姿勢の情報像を得ることが可能である。
【0021】 図4ないし図5で説明したような実施例において、コンバイナ32の角度位置 が所定位置に位置決めされた際、図8に示すように、コンバイナ32の上下縁面 がその上下縁輪郭とドライバの眼64とを結ぶ目線E1 およびE2 に対して平行 となるように加工されることが好ましい。というのは、コンバイナ32の厚みに よる輪郭線が細くなってドライバにとって目障りなものとなくなるからである。 なお、コンバイナ32の左右縁面も同様に加工することが好ましいことは言うま でもない。例えば、このようなコンバイナ32の上下縁面や左右縁面の加工は個 々のドライバに対するコンバイナ32の設定位置が決定した後に行うことができ る。
【0022】 コンバイナ32は情報光を正反射させるように構成することが好ましく、それ は従来技術の説明でも述べたようにハーフミラーとして構成してもよいし、また 前方視野からの光の透過性の優れた反射型ホログラム要素あるいは波長選択性を 持つ多層膜ミラー等から構成することもできる。図9を参照すると、反射手段を 一層だけ持つコンバイナの構成例が示され、このコンバイナは透明基板74上に 反射手段76として反射型ホログラム要素、多層膜ミラーあるいは部分反射膜を 一体的に形成し、その上に透明保護カバー78を透明接着剤層80を介して施し たものである。また、図10を参照すると、二層の反射手段を持つコンバイナの 構成例が示され、これは例えばカラー表示を行う場合に使用される。具体的には 、図10のコンバイナは2つの透明基板82および84のそれぞれに異なった波 長帯域の光を反射するようになった反射手段86および88(例えば反射型ホロ グラム要素、波長選択性を持つ多層膜ミラー等)を一体的に形成し、次いでそれ ら双方を透明接着剤層90を介して一体化したものである。図10のコンバイナ を用いる場合には、投射光学系ユニット内には2つの異なった波長帯域の蛍光表 示管が情報光源として設けられ、これにより情報が2色で表示され得ることにな る。
【0023】 本考案によるヘッドアップディスプレイ装置はバスやトラック等の大型車両用 として特に有用であるが、普通乗用車や小型車等にも適用可能であることは言う までもない。また、上述の実施例では右ハンドルの車両について説明したが、左 ハンドルの車両にも本考案によるヘッドアップディスプレイ装置を同様に適用し 得ることは明らかであろう。更に、上述の実施例では、コンバイナの支持のため に取付枠体を用いたが、ルームミラー自体からアームを延在させてそこにコンバ イナを取り付けるようにすることも可能でるあ。更に、上述の実施例では、投射 光学系ユニットの光学系としてフレネルレンズを用いたものを示したが、フルネ ルレンズの代わりにその他の光学要素例えば凹面鏡等を用いることも可能であり 、情報光源として蛍光表示管以外のもの例えば液晶表示器等を用いることも可能 である。
【0024】
【考案の効果】
以上の記載から明らかなように、本考案によるヘッドアップディスプレイ装置 においては、ルームミラーからコンバイナを支持することにより、ドライバの視 野を実質的に邪魔することなくコンバイナの支持を達成し得るという利点が得ら れる。 また、コンバイナの位置調節を行えるようにした場合には、各ドライバの視線 位置に応じて情報を適切な位置で行うことが可能となる。更に、投射光学系ユニ ット側で情報像の表示姿勢を調節し得るようにした場合には、情報像が常に適正 な表示姿勢で得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるヘッドアップディスプレイ装置の
一実施例を車両の運転室内に配置した状態で示す概略正
面図である。
【図2】図1に示したヘッドアップディスプレイ装置の
コンバイナの支持構造を示す拡大斜視図である。
【図3】コンバイナの支持構造の別の構成例を示す斜視
図である。
【図4】図3に示した支持構造を用いてコンバイナを支
持させた場合に適した投射光学系ユニットの構成例を示
す概略図である。
【図5】図4に示したヘッドアップディスプレイ装置に
よって得られる情報像の表示姿勢を矯正するための構成
例を示す概略図である。
【図6】図4に示したヘッドアップディスプレイ装置に
よって得られる情報像の表示姿勢を矯正するための別の
構成例を示す概略図である。
【図7】図6のVII −VII 線に沿って見た図である。
【図8】本考案によるヘッドアップディスプレイ装置に
用いられ得るコンバイナの一形態例を示す概略図であ
る。
【図9】本考案によるヘッドアップディスプレイ装置に
用いられるコンバイナの一構成例を示す図である。
【図10】本考案によるヘッドアップディスプレイ装置
に用いられるコンバイナの別の構成例を示す図である。
【図11】従来のヘッドアップディスプレイ装置の一例
を示す概略図である。
【図12】従来のヘッドアップディスプレイ装置の別の
例を示す概略図である。
【図13】従来のヘッドアップディスプレイ装置の更に
別の例を示す概略図である。
【図14】図11に示した従来のヘッドアップディスプ
レイ装置を大型車両に適用した際の問題点を説明する概
略説明図である。
【符号の説明】
10…ハンドル 12…ダッシュボード 14…フロントウインド 16…投射光学系ユニット 18…コンバイナ 24…フロントウインド 26…ハンドル 28…投射光学系ユニット 28a…蛍光表示管 28b1 …フレネルレンズ 28b2 …フレネルレンズ 28c…反射ミラー 30…ルームミラー 32…コンバイナ 36…アーム 38…ブロック部 39…ボールジョイント継手 40…ガイドレール 42止め螺子 44…スリーブ部材 46…止め螺子 48…ブロック部 50…ブロック片 52…垂直軸要素 54…止め螺子 56…保持部材 58…水平軸要素 60…止め螺子 62…棚部 64…眼 68…調節レバー 70…調節軸 72…調節つまみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 富田 順二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報光を投射する投射光学系ユニット
    (28)と、該情報光を外界からの背景光と重ねて背景
    視野内に所定の情報像を表示させるコンバイナ(32)
    とからなる車両用のヘッドアップディスプレイ装置にお
    いて、前記投射光学系ユニット(28)がドライバの観
    察位置よりも上方位置に配置され、前記コンバイナ(3
    2)が車両のフロントウインドの上辺側に配置されたル
    ームミラー(30)から支持されることを特徴とするヘ
    ッドアップディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘッドアップディスプ
    レイ装置において、前記コンバイナの角度位置を三次元
    で調節し得る角度調節手段(39:52、54、58、
    60)が設けられることを特徴とするヘッドアップディ
    スプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のヘッドアップ
    ディスプレイ装置において、前記コンバイナの水平位置
    を調節し得る水平位置調節手段(40、42)が設けら
    れることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載のヘッドアップディスプレイ装置において、前
    記コンバイナの垂直位置を調節し得る垂直位置調節手段
    (44、46)が設けられることを特徴とするヘッドア
    ップディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1
    項に記載のヘッドアップディスプレイ装置において、情
    報像の表示姿勢を調節するための表示姿勢調節手段(V
    L:70、72)が前記投射光学系ユニットに組み込ま
    れることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
JP1991076617U 1991-09-24 1991-09-24 ヘッドアップディスプレイ装置 Expired - Lifetime JP2597066Y2 (ja)

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