JPH05265122A - 写真材料用増感色素 - Google Patents

写真材料用増感色素

Info

Publication number
JPH05265122A
JPH05265122A JP3046841A JP4684191A JPH05265122A JP H05265122 A JPH05265122 A JP H05265122A JP 3046841 A JP3046841 A JP 3046841A JP 4684191 A JP4684191 A JP 4684191A JP H05265122 A JPH05265122 A JP H05265122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver halide
dye
mol
photographic
dyes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3046841A
Other languages
English (en)
Inventor
Donald R Diehl
リチャード ディール ドナルド
Michael C Malec
カシミル マレック マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH05265122A publication Critical patent/JPH05265122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B23/00Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes
    • C09B23/0091Methine or polymethine dyes, e.g. cyanine dyes having only one heterocyclic ring at one end of the methine chain, e.g. hemicyamines, hemioxonol
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
    • G03C1/08Sensitivity-increasing substances
    • G03C1/10Organic substances
    • G03C1/12Methine and polymethine dyes
    • G03C1/22Methine and polymethine dyes with an even number of CH groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はハロゲン化銀乳剤の分光増感に関
し、後処理残留色素ステインをほとんど示さないで、青
色光に対し高レベルの感度を有するハロゲン化銀写真要
素を製造するための、低ステイン性青色増感色素を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明の増感色素は、式: 【化1】 式中、R2 は、置換もしくは非置換アルキル又は置換も
しくは非置換アリールであり、そしてR1 及びR3 は、
それぞれ独立して置換もしくは非置換アルキルであり、
1及びR3 の少くとも1つは少くとも4個の炭素原子
を有する、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真に関し、詳細には
ハロゲン化銀乳剤の分光増感に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真法には通常、潜像を形
成するためのハロゲン化銀の露光が含まれ、形成された
潜像は写真処理の際現像されて可視画像を形成する。ハ
ロゲン化銀は本質的にスペクトルの青色域の光にのみ感
度を有する。従って、ハロゲン化銀が他の波長の放射
線、例えば、多色要素における緑色光もしくは赤色光又
は赤外線感光性要素における赤外線放射線に露光される
場合には、分光増感色素が必要である。増感色素は、ハ
ロゲン化銀に吸着される発色団化合物(通常はシアニン
色素化合物)である。それらは特定波長の光もしくは放
射線を吸収しそしてエネルギーをハロゲン化銀に移動し
て潜像を形成し、それにより効果的にハロゲン銀を本来
の青感性とは異る波長の放射線に感度を有するようにす
る。
【0003】多くの場合、ハロゲン化銀を青色光に対し
て増感することもまた望ましい。これは、特定のハロゲ
ン化銀乳剤が低い固有感度を有するためであり、スペク
トルの青色部でのハロゲン化銀の分光感度を変えること
が望ましいためであり、または単にハロゲン化銀の固有
感度に加えてより高い青色感度が望ましいためである。
【0004】青色増感剤としてシアン色素が提案される
ことが多かったが、後処理により色素ステインが残され
たままになる傾向があるので、メロシアニンが代りに使
用されることが多かった。米国特許第 2,153,169号は、
例えば、式(A)及び(B):
【0005】
【化2】
【0006】を有するかかるメロシアニン色素について
記載している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】多くの先行技術のメロ
シアニン色素は、青色光に対する感度が望ましい程度に
高いハロゲン化銀を与えないことが多く、それらはその
上色素ステインが残ったままである。従って、本発明の
目的は、ハロゲン化銀写真材料のための低ステイン性の
有効な青色増感剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ハロゲ
ン化銀は、式:
【0009】
【化3】 式中、R2 は、置換もしくは非置換アルキル又は置換も
しくは非置換アリールであり、そしてR1 及びR3 は、
それぞれ独立して置換もしくは非置換アルキルであり、
1及びR3 の少くとも1つは少くとも4個の炭素原子
を有する、の色素で増感される。
【0010】式(I)の色素はハロゲン化銀にとって効
果的な増感剤であり、後処理残留色素ステイン(post-pr
ocessing retained dye stain)をほとんど示さない。
【0011】式(I)によれば、R2 は置換もしくは非
置換のアリール(好ましくは炭素原子数6〜15個の)、
又は更に好ましくは、置換もしくは非置換のアルキル
(好ましくは炭素原子数1〜6個の)であってよい。ア
リールの例としてはフェニル、トリル、−クロロフェ
ニル及び−メトキシフェニルが挙げられる。アルキル
の例としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、デシル、ドデ
シル等及び置換アルキル基(好ましくは炭素原子数1〜
6個の置換低アルキル)、例えば、β−ヒドロキシエチ
ル、ω−ヒドロキシブチル等のようなヒドロキシアルキ
ル基;β−メトキシエチル、ω−ブトキシブチル等のよ
うなアルコキシアルキル基;β−カルボキシエチル、ω
−カルボキシブチル等のようなカルボキシアルキル基;
β−スルホエチル、ω−スルホブチル等のようなスルホ
アルキル基;β−サルファトエチル、ω−サルファトブ
チル等のようなサルファトアルキル基;β−アセトキシ
エチル、γ−アセトキシプロピル、ω−ブチリルオキシ
ブチル等のようなアシルオキシアルキル基;β−メトキ
シカルボニルエチル、ω−エトキシカルボニルブチル等
のようなアルコキシカルボニルアルキル基;又はベンジ
ル、フェネチル等のようなアラルキル基が挙げられる。
上記アルキル基又はアリール基は上記置換アルキル基上
の1個又はそれ以上の置換基により置換されていてもよ
い。
【0012】R1 及びR3 は置換又は非置換アルキルで
あり、好ましくは炭素原子数1〜9個のものである。こ
れらの例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル
及びそれらの異性体が挙げられる。R1 及びR3 アルキ
ル基の少くとも1つは少くとも4個の炭素原子を有しな
ければならない。好ましい実施態様においては、R1
びR3 の両者は7個未満の炭素原子数を有する。R1
びR3 のアルキル基の置換基としてはアルコキシ、ハロ
ゲン(例えば、クロロ)、アルコキシカルボニル(例え
ば、メトキシカルボニル)及び当業者に公知の他のもの
が挙げられる。
【0013】式(I)の色素の例としては次のものが挙
げられる:
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】本発明に有用な式(I)の増感色素の量は
好ましくは、ハロゲン化銀1モル当り0.1〜1.0ミリモ
ル、更に好ましくはハロゲン化銀1モル当り0.2〜0.7
ミリモルの範囲である。最適の色素濃度は当該技術分野
において公知の方法により決定することができる。
【0018】式(I)の色素は当該技術分野において公
知の技法、例えば、Hamer,CyanineDyes and Related Co
mpounds, 1964及びJames, The Theory of the Photogr
aphic Process 4th, 1977に記載されているものにより
合成することができる。式(I)の代表的色素の合成は
以下の例に述べる。
【0019】式(I)の色素により有利に増感されるハ
ロゲン化銀は任意の公知タイプのものであってよく、例
えば、臭沃化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀等である。
【0020】色素は低汚染性であるので、より大きい表
面積を有するために色素の使用量をより多くすることが
可能な平板状粒子乳剤との組合せで使用するのが有利で
あるが、本質的に、任意のタイプのハロゲン化銀粒子が
本発明の実施に使用できる。また、式(I)の色素は立
方形のハロゲン化銀粒子を効果的に増感するので、好ま
しい実施態様においては立方形のハロゲン化銀乳剤を使
用する。ハロゲン化銀の粒子サイズは写真組成物に有用
であることが知られている任意の分布を有してよく、多
分散であっても又は単分散であってもよい。平均粒子直
径は好ましくは0.05μm〜1.5μmである。
【0021】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は当
該技術分野において公知の方法、例えば、Research Di
sclosure, Item 308119 、1989年12月、〔以下、「Rese
archDisclosure と略記する〕及びMees, The Theory of
the Photographic Processに記載されているものに従
って製造してよい。これらとしては、アンモニア性乳剤
製造用、中性もしくは酸性乳剤製造用、及び当該技術分
野において公知の他のもののような方法が挙げられる。
これらの方法には一般に、水溶性銀塩を水溶性ハロゲン
化物塩と、保護コロイドの存在下、温度、 pAg,pH値を
ハロゲン化銀の沈澱形成に適切な値に制御しながら混合
することが含まれる。
【0022】本発明に用いられるハロゲン化銀は、金増
感剤(例えば、硫化第一金)のような化合物及び当該技
術分野において公知の他のものを用いて化学増感に付す
のが有利である。ハロゲン化銀の化学増感に有用な化合
物及び技法は当該技術分野において知られており、Rese
arch Disclosure I及びそこに引用されている文献に記
載されている。
【0023】ハロゲン化銀は、Research Disclosure I
に記載されているような、当該技術分野において公知の
任意の方法により、式(I)の色素を用いて増感してよ
い。色素は、ハロゲン化銀粒子乳剤及び親水性コロイド
に、乳剤を写真要素上に塗布するのに先立って(例え
ば、化学増感の際又は後)又は同時に添加してもよい。
色素/ハロゲン化銀乳剤は、塗布直前に又は塗布に先立
って(例えば、2時間)カラー画像−形成カプラーの分
散物と混合してもよい。
【0024】式(I)の色素はそれだけでハロゲン化銀
を増感するのに用いられてもよく、又は他の増感色素と
組み合せて用いて、単一の色素で増感されたハロゲン化
銀より更に広範囲かもしくは異なる範囲の光波長に対し
て感度を有するハロゲン化銀を与えるか、又はハロゲン
化銀を超色増感してもよい。
【0025】本発明の好ましい実施態様において、式
(I)の色素は写真乳剤のハロゲン化銀を増感するのに
用いられ、写真要素上の層として塗布することができ
る。本質的に、任意のタイプの乳剤(例えば、ネガティ
ブ作動性乳剤、例えば、表面感光性乳剤又はかぶらせて
いない内部潜像形成性乳剤、直接−ポジティブ乳剤、例
えば、表面をかぶらせた乳剤、又は例えば、Research D
isclosure Iに記載されている他のものを用いることが
できる。
【0026】写真乳剤は一般に写真要素層として乳剤を
塗布するためのベヒクルを含む。有用なベヒクルとして
は天然に産出する物質、例えば、たんぱく質、たんぱく
質誘導体、セルロース誘導体(例えば、セルロースエス
テル類)、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラチン、
例えば、ウシの骨もしくは獣の皮のゼラチン、又は酸処
理ゼラチン、例えば、豚の皮のゼラチン)、ゼラチン誘
導体(例えば、アセチル化ゼラチン)、フタール化ゼラ
チン等、並びにResearch Disclosure Iに記載されてい
るような他のものが挙げられる。またベヒクルとして又
はベヒクル増量剤として有用なものは親水性水透過性コ
ロイドである。これらとしてはResearchDisclosure I
に記載されているような、合成ポリマー性解膠剤、キャ
リアー及び/又はバインダー、例えば、ポリ(ビニルア
ルコール)、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルアミド
ポリマー、ポリビニルアセタール、アルキル及びスルホ
アルキルアクリレート及びメタクリレートのポリマー、
加水分解化ポリビニルアセテート、ポリアミド、ポリビ
ニルピリジン、メタクリルアミドコポリマー等が挙げら
れる。ベヒクルは写真乳剤において有用であることが知
られている任意の量、乳剤に存在することができる。
【0027】乳剤はまた写真乳剤において有用であるこ
とが知られている任意の添加物を含むこともできる。こ
れらとしては化学増感剤、例えば、活性ゼラチン、硫
黄、セレニウム、テルル、金、白金、パラジウム、イリ
ジウム、オスミウム、レニウム、燐、又はそれらを組合
せたものが挙げられる。化学増感は一般に、Research D
isclosure 、1975年6月、Item 13452及び米国特許第
3,772,031号に説明されているように、5〜10の pAgレ
ベル、5〜8のpHレベル、及び30〜80℃の温度で行われ
る。
【0028】他の添加物としては、かぶり防止剤、安定
剤、フィルター色素、光吸収顔料もしくは光反射顔料、
ベヒクル硬化剤、例えば、ゼラチン硬化剤、塗布助剤、
色素形成性カプラー、及び現像改質剤、例えば、現像阻
害剤放出カプラー、時間調節現像阻害剤放出カプラー、
及び漂白促進剤が挙げられる。これらの添加物並びに乳
剤及び他の写真層へのこれらの混入法は当該技術分野に
おいて周知であり、Research Disclosure I及びそこに
引用されている文献に開示されている。
【0029】乳剤はまた蛍光増白剤、例えば、スチルベ
ン蛍光増白剤も含んでよい。かかる蛍光増白剤は当該技
術分野において周知であり、式(I)の色素は蛍光増白
剤を全く用いなくても色素ステインを減少させるが、色
素ステインを防止するために用いられる。
【0030】式(I)の色素で増感したハロゲン化銀を
含有する乳剤層は、他の乳剤層、下塗り層、フィルター
色素層、中間層、又はオーバーコート層と同時に又はそ
れに続いて塗布することができ、そのすべてが写真要素
に包含されることが知られている種々の添加物を含有し
てもよい。これらとしてはかぶり防止剤、酸化現像剤ス
カベンジャー、DIRカプラー、静電防止剤、光学蛍光
増白剤、光−吸収又は光−散乱顔料等が挙げられる。
【0031】写真要素の層は、当該技術分野において周
知の技法を用いて支持体上に塗布することができる。こ
れらの技法としていくつかを挙げれば、含浸又は浸漬塗
布、ローラー塗布、反転ロール塗布、エアナイフ塗布、
ドクターブレード塗布、ストレッチ−フロー塗布及びカ
ーテン塗布が挙げられる。要素の塗布層はチルセット
(chill-set)もしくは乾燥されるか、又はその両者の処
理を受けてもよい。乾燥は公知技法、例えば、伝導、対
流、放射加熱、又はそれらの組合せにより促進されても
よい。
【0032】本発明の組成を含んでなる写真要素は白黒
又はカラーであってよい。カラー写真要素は一般に3種
の銀乳剤層又は3組の層を含有する:組合さったイエロ
ーカラーカプラーを有する青感性層、組合さったマゼン
タカラーカプラーを有する緑感性層、及び組合さったシ
アンカラーカプラーを有する赤感性層。本発明の写真組
成物はカラー写真要素の緑感性層に利用されるのが有利
である。他の要素配置を伴うこれらのカラー画像形成性
カプラーは当該技術分野において周知であり、例えば、
Research Disclosure Iに開示されている。
【0033】本発明の組成を含んでなる写真要素は、例
えば、Research Disclosure I又はJames の The Theo
ry of the Photographic Process 4th, 1977に記載され
た周知の処理組成物を任意の数使用する多くの周知の写
真処理の任意のもので処理することができる。
【0034】
【実施例】本発明を次の例で更に説明する。合成例 中間体1: 2−メトキシエチルスルホニルクロライド; 冷却器、
加熱マントル及び機械的攪拌シャフトを備え、3Aエタ
ノール 400mLを含有する2リットルの3ツ口r.b.f に、
2−メトキシエチルクロライド 146.2ml(1.6モル)及
びチオ尿素 121.8グラム(1.6モル)を添加した。得ら
れた溶液を加熱還流し還流状態下で一晩保持した。この
後に、エタノールを減圧下で粗反応物から除去して油状
残渣を残留させた。この油状残渣を水 300mLに溶解し次
いで1モル濃度の水性水酸化ナトリウム80mLをすべて一
度に添加した。次に、濃塩酸約80mLを反応温度を監視す
ることなく少しずつ添加した。次に氷酢酸 300mLを添加
し次いで得られた混合物をガス引き込み噴水装置、ガス
取り出し管、温度計及び機械的攪拌機を備えた2Lの3
ツ口r.b.f.中に注ぎ入れた。反応物を氷/水浴に浸漬し
次いで氷 200gを反応フラスコに添加した。この氷/反
応混合物を攪拌し次いで塩素ガスを速い速度で反応物中
に吹き込んだ。20℃以下の温度を保ちながら約 500gの
塩素を反応物に吹き込んだ。塩素添加がすべて終了後、
黄色生成混合物を7×200mL のジクロロメタンで抽出し
次いで有機抽出物を硫酸マグネシウムで一晩乾燥した。
硫酸マグネシウムを重力濾過により除去し次いでジクロ
ロメタンを減圧下で除去した。この生成物を真空蒸留に
より単離して3〜4mmHgで78〜84℃のフラクションを収
集して所望の生成物 161.4g(1.02モル、63.6%収率)
を得た。
【0035】中間体2: ヘキサンスルホニルクロライド; 塩素ガス取り入れ
管、ガス取り出し口、温度計及び機械的攪拌機を備えた
1.0Lの丸底フラスコにヘキサンチオール60g(0.5モ
ル)及び氷酢酸 100mLを添加した。これに氷50gを添加
し次いでフラスコを氷−エタノール浴中に置いた。次に
塩素ガスを吹き込んだ。発熱反応が起こったので塩素ガ
ス流の速度を調整して反応温度が15℃を超えないように
した。2時間後、塩素ガス流を停止した。生成混合物を
分液ロートに注ぎ入れて有機層を水層から分離した。水
層を3×100mL のジエチルエーテルで抽出しこれを先に
保存しておいた有機層と合せた。この合せた有機層を重
亜硫酸ナトリウム溶液、水及びブラインで洗浄し、次に
硫酸マグネシウムで乾燥した。真空濃縮後、生成物を真
空蒸留により収集して70〜74℃/0.25mmHgに沸点を有す
るフラクションを採取して透明の無色生成物81.7g(0.
43モル、87%収率)を得た。
【0036】中間体3: 2−メトキシエチル 4−ブロモベンゼンスルホネー
ト; 5℃の氷/水浴中に浸漬した 125mLの三角フラス
コ中に2−メトキシエタノール14.2mL(0.18モル)及び
無水ピリジン40mLを添加した。反応温度を7℃以下に保
ちながら、この攪拌された溶液にブロモベンゼンスルホ
ニルクロライド51g(0.20モル)を少しずつ添加した。
スルホニルクロライドの添加がすべて終了後、反応物を
1時間攪拌し次いで10℃まで昇温するにまかせた。次に
生成混合物を氷水 200mL中に注ぎ次いで30分間高速攪拌
した。母液をデカンテーションし次いで残留油状生成物
を水 200mLで再処理し30分間高速攪拌した。この混合物
にジエチルエーテル 400mLを添加し、次いで軽く攪拌
後、有機層を水層から分離した。この水層をジエチルエ
ーテル 200mLで抽出し次いで合せた有機層を5℃の冷蔵
庫中で硫酸マグネシウムを用いて一晩乾燥した。重力濾
過により硫酸マグネシウムを除去し次いでエーテルを真
空除去して所望生成物48g(0.16モル、88%収率)を濃
厚油状物質として得た。この物質は長時間冷蔵庫中に保
存すると結晶化することが判明した。
【0037】中間体4: 4−ヘキシルスルホンアミドベンゾイルアセトニトリ
ル; ヘキサンスルホニルクロライド3.7g(0.02モ
ル)、4−アミノベンゾイルアセトニトリル3.2g(0.
02モル)及びピリジン5mLの溶液を0℃で1.5時間攪拌
した。得られた極めて濃厚な褐色溶液をメタノール15mL
中に溶解し次いで2N塩酸 100mL中に0℃で滴加した。
淡褐色沈澱が生成し、これを30分間攪拌し、次に濾過し
次いで水洗し次いで2時間50℃/10mmHgで乾燥して粗生
成物6.9gを得た。これを水性エタノールから再結晶し
て純粋な生成物4.2g(13.6ミリモル、68%収率)、
m.p= 125〜127 ℃を得た。
【0038】中間体5: 5−(2−メトキシエチルスルホンアミド)−2−メチ
ルベンゾオキサゾール; 機械的攪拌機、添加ロート、温
度計及び窒素取り入れ管を備えた1.0Lの丸底フラスコ
に5−アミノ−2−メチルベンゾオキサゾール 100g
(0.67モル)及びピリジン 350mLを入れた。スラリーを
0℃の氷/エタノール浴中で攪拌し、次いで反応温度を
7℃以下に保つように 110g(0.69モル)の中間体1
滴加した。反応物を0℃で2時間攪拌し、次に得られた
赤色混合物をエチルアセテート1.0Lに注ぎ入れた。こ
のスラリーを30分間攪拌し次いで濾過し次いで収集固体
を捨てた。濾液を4×200mL の10%塩酸で抽出し次いで
有機相を収集し硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を真空除去して所望生成物 140g(0.52モル、76.7%
収率)を淡褐色固体として得た。
【0039】中間体6: 3−エチル−5−ヘキシルスルホンアミド−2−メチル
ベンゾオキサゾリウムp−トルエンスルホネート;
−ヘキシルスルホンアミド−2−メチルベンゾオキサゾ
ール60g(0.2モル)及びエチル p−トルエンスルホ
ネート44g(0.22モル)の混合物を丸底フラスコ中 150
℃で5分間加熱した。室温まで冷却すると、粗褐色のか
たまりが固化した。この生成物をメタノール25mLに溶解
し次いでジエチルエーテル 300mL中に注ぎ入れて1時間
高速攪拌した。固体状沈澱を2℃で12時間冷却し、次い
で濾過した。淡褐色粉末をエーテルで完全に洗浄し次い
で熱イソプロピルアルコール 200mLから再結晶して白色
結晶性生成物、m.p.= 159〜161 ℃、23.4g(47ミリモ
ル、23%収率)を得た。
【0040】中間体7: N−(2−メトキシエチル)−5−(2−メトキシエチ
ルスルホンアミド)−2−アニリノビニルベンゾオキサ
ゾリウム ブロモベンゼンスルホネート; a)1.0L
の丸底フラスコに中間体3 65.0g(0.22モル)及び
間体5 50.0g(0.18モル)を入れた。この混合物を攪
拌し次いで冷却器を備えた状態で30分間 185℃まで加熱
した。得られた混合物を室温まで冷却し次いで次工程の
ように使用した;b)粗第四塩 104gにジフェニルホル
ムアミジン55.0g(0.28モル)を添加した。この混合物
を攪拌し次いで冷却器を備えた状態で30分間 185℃まで
加熱した。生成混合物を90℃まで冷却し次いでイソプロ
ピルアルコール 250mLを添加した。このスラリーを15分
間還流させ次いで室温まで冷却した。得られた褐橙色結
晶性生成物を冷却し、濾過収集し、次いで乾燥して粗生
成物 103.5gを得た。これをエチルアセテート1.0L中
にスラリー状に溶解して30分間還流させることにより更
に精製した。冷却後、得られた橙色結晶性固体を濾過収
集し次いで乾燥して所望の生成物88.5g(0.13モル、7
1.6%収率)を得た。
【0041】合成例1−色素1: 4′−ヘキシルスルホンアミド−2−〔(5−(2−メ
トキシエチルスルホンアミド)−3−(2−メトキシエ
チル)−2−ベンズオキサゾリニリデン)エチリデン〕
−ベンゾイルアセトニトリル: 20.0g(0.029モル)の
中間体4、8.76g(0.028モル)の中間体7及び 150mLの
メタノールの混合物を、機械的攪拌機、冷却器、加熱マ
ントル及び窒素取り入れ口を備えた 500mLの丸底フラス
コ中で一緒に混合した。攪拌された混合物に室温で無水
酢酸8.5mL(0.09モル)及びトリエチルアミン12.5mL
(0.09モル)を添加した。この反応物を還流加熱し次い
で1時間還流状態に保った。次に、水 200mLを添加し次
いで粗生成混合物を室温まで冷却した。沈澱した非結晶
性生成物を還流下でメタノール中にスラリー化し、次に
氷で冷却して粗生成色素5.63gを得た。これを還流下で
メタノール中に第2回目のスラリー化を行って更に精製
し、次いで氷酢酸から2回再結晶することにより2.2g
(34ミリモル、7.3%収率)の純粋な色素1を得た;m.
p.= 151〜154 ℃、吸光最高=444nm (MeOH)、吸光度=
78,400、元素分析: 理論値:C=55.7、H=5.9、N=8.7 実験値:C=55.5、H=5.8、N=8.3
【0042】合成例2−色素7: 4′−メチルスルホンアミド−2−〔(5−(ヘキシル
スルホンアミド)−3−(2−メトキシエチル)−2−
ベンゾオキサゾリニリデン)エチリデン〕−ベンゾイル
アセトニトリル: N−(2−メトキシエチル)−5−
(ヘキシルスルホンアミド)−2−アニリノビニル−ベ
ンゾオキサゾリウム ブロモベンゼンスルホネート10.0
g(14.4ミリモル)、p−メチルスルホンアミドベンゾ
イルアセトニトリル3.57g(15.0ミリモル)及びメタノ
ール75mLの混合物を、機械的攪拌機、加熱マントル、冷
却器及び窒素取り入れ口を備えた丸底フラスコ中で一緒
に攪拌した。次に、無水酢酸4.3mL(0.045モル)及びト
リエチルアミン6.2mL(0.045モル)を添加した。この反
応物を還流加熱し次いで水50mLを添加した。30分後、反
応物を室温まで冷却し次いで冷却した。沈澱した固体を
収集し次いで乾燥して粗生成物6.20gを得た。熱氷酢酸
から2回再結晶した後、純粋な生成物4.20g(6.9ミリ
モル、48.4%収率)が得られた:m.p.= 239〜241 ℃、
吸収最高=444nm (MeOH)、吸光度=78,100、元素分析: 理論値:C=55.8、H=5.7、N=9.3、S=10.6 実験値:C=55.6、H=5.7、N=8.7、S=10.2
【0043】写真性能に関する例 第1表に示したような、式(I)の色素並びに米国特許
第 2,153,169号による比較色素A及びBを用いて増感し
たハロゲン化銀乳剤を含有する写真要素を次のようにし
て調製した:AgBrI(97:3)の0.2μm立方乳剤を硫黄
及び金化合物を用いて化学増感し、次いで以下の第1表
に示したような色素を0.8ミリモル/モル銀のレベルで
用いて分光増感した。この乳剤を、46mgゼラチン/m2
を有するゲルパッド上に9.3mgAg/m2 及び63mgゼラチ
ン/m2 のレベルで塗布した。この要素をhorton型のセ
ンシトメーターを用いて1秒間露光し、Kodak RPX-0mat
(登録商標)処理で30秒間95°Fで処理して、写真スピ
ードを測定した。増感色素の写真スピードへの寄与を算
出し、以下の第1表に示した。ステインは、同一のしか
し露光されていない要素を写真処理に付し、次いで光学
濃度を測定することにより測定した。
【0044】
【表1】
【0045】第1表に示されたデータは、比較色素と比
べて、式(I)の色素は有意により高い写真スピード、
有意により低いステイン又はその両者を与えることを実
証するものである。
【0046】
【発明の効果】ハロゲン化銀の分光増感剤として本発明
色素を用いると、後処理残留色素ステインをほとんど示
さずに、青色光に対して高レベルの感度が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 式中、 R2 は、置換もしくは非置換アルキル又は置換もしくは
    非置換アリールであり、そしてR1 及びR3 は、それぞ
    れ独立して置換もしくは非置換アルキルであり、R1
    びR3 の少くとも1つは少くとも4個の炭素原子を有す
    る、を有する色素で増感されたハロゲン化銀乳剤層を含
    んでなる写真要素。
JP3046841A 1990-03-13 1991-03-12 写真材料用増感色素 Pending JPH05265122A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/492,147 US5055387A (en) 1990-03-13 1990-03-13 Sensitizing dye for photographic materials
US492147 1990-03-13

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05265122A true JPH05265122A (ja) 1993-10-15

Family

ID=23955136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3046841A Pending JPH05265122A (ja) 1990-03-13 1991-03-12 写真材料用増感色素

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5055387A (ja)
EP (1) EP0446845B1 (ja)
JP (1) JPH05265122A (ja)
DE (1) DE69111859T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5118323A (en) * 1989-11-22 1992-06-02 Clairol, Inc. Benzoxazine dyes
US5464736A (en) * 1994-04-28 1995-11-07 Eastman Kodak Company Photographic elements containing particular sensitizing dyes
US6312883B1 (en) * 2000-06-22 2001-11-06 Eastman Kodak Company Photographic material having enhanced light absorption and low dye stain

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB470726A (en) * 1935-11-15 1937-08-16 Eastman Kodak Co Improvements in sensitising photographic silver-salt emulsions and in manufacture ofdyes therefor
US4900653A (en) * 1987-12-23 1990-02-13 Eastman Kodak Company Photographic elements containing filter dye particle dispersions
ATE95828T1 (de) * 1987-12-23 1993-10-15 Eastman Kodak Co Filterfarbstoffe fuer photographische elemente.

Also Published As

Publication number Publication date
DE69111859T2 (de) 1996-04-18
EP0446845A2 (en) 1991-09-18
EP0446845A3 (en) 1992-10-28
DE69111859D1 (de) 1995-09-14
EP0446845B1 (en) 1995-08-09
US5055387A (en) 1991-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3455326B2 (ja) アシル置換オキソノール色素含有写真要素
EP0451816B1 (en) Sensitizing dye for photographic materials
US5518876A (en) Red sensitizers for high silver chloride emulsions
JP3122169B2 (ja) 写真材料用増感色素
US5492802A (en) Dye compounds and photographic elements containing such dyes
US5418126A (en) Furan or pyrrole substituted dye compounds and silver halide photographic elements containing such dyes
US5316904A (en) Amide substituted dye compounds and silver halide photographic elements containing such dyes
US5055387A (en) Sensitizing dye for photographic materials
EP0363107B1 (en) Tri-nuclear dyes for photographic compositions and method of preparation
JP2831020B2 (ja) 高塩化物ハロゲン化銀写真組成物用増感染料
US4874866A (en) Photographically useful chalcogenazoles, chalcogenazolines, and chalcogenazolinium and chalcogenazolium salts
US5354651A (en) Hydroxyarylacyl dye compounds and silver halide photographic elements containing such dyes
US5707794A (en) Spectral sensitization of silver halide photographic elements
EP0794232B1 (en) Novel zeromethine merocyanine dyes useful as spectral sensitizers in photographic elements
JP3440167B2 (ja) トリメチン化合物およびこれを用いるハロゲン化銀写真感光材料
JPH1115097A (ja) カラー写真記録材料
JP3408282B2 (ja) 新規なベンゾイミダゾロカルボシアニン色素及び該色素を含有するハロゲン化銀写真感光材料
JPH08269345A (ja) 色素及びその色素の前駆体化合物の合成方法
JPS61277942A (ja) 写真要素
JP2816613B2 (ja) ハロゲン化銀乳剤
JPH07181621A (ja) ハロゲン化銀写真要素
JPH08272028A (ja) ハロゲン化銀写真感光材料およびその製造方法
JP2000239547A (ja) シアニン色素
JP2000095959A (ja) シアニン色素
JPH0778610B2 (ja) ハロゲン化銀写真乳剤