JPH05265091A - カメラのレリーズ装置 - Google Patents

カメラのレリーズ装置

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JPH05265091A
JPH05265091A JP6535592A JP6535592A JPH05265091A JP H05265091 A JPH05265091 A JP H05265091A JP 6535592 A JP6535592 A JP 6535592A JP 6535592 A JP6535592 A JP 6535592A JP H05265091 A JPH05265091 A JP H05265091A
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release
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switch
release button
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JP6535592A
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English (en)
Inventor
Azuma Miyazawa
東 宮沢
Takeshi Ito
猛 伊東
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05265091A publication Critical patent/JPH05265091A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクチュエータの駆動時間そのものを従来のま
まの状態としても、レリーズ釦の第2段押圧操作から露
光開始までのレリーズタイムラグの少ないカメラのレリ
ーズ装置を提供する。 【構成】本カメラのレリーズ装置は、第1段押しから第
2段に押し込み動作が可能なレリーズ釦1と、上記レリ
ーズ釦1が上記第1段押しから上記第2段に押し込まれ
るまでに、上記レリーズ釦の位置を検出するレリーズ釦
位置検出手段2と、この検出手段2の出力を基にし、上
記第2段位置に到達するまでの時間を予測する予測手段
3と、露出動作を実行するアクチュエ−タ6の駆動時間
を記憶する記憶手段4と、上記予測された時間と上記記
憶された駆動時間とを比較し、一致した際に上記アクチ
ュエ−タの動作信号を出力する比較手段6とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのレリーズ装
置、詳しくは、レリーズ釦の第1,第2段押し込み操作
に関連してカメラのアクチュエ−タに駆動指示を与える
カメラのレリーズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レリーズタイムラグの影響の少な
いカメラについて数多くの提案がなされている。その中
で、特開昭63−2012号公報の自動焦点調節装置
は、装置の一つとして移動する被写体に対し、レリーズ
釦の第1段のスイッチ動作で、測距し、そして、被写体
の動きを考慮してレンズ駆動する。そして、測光を行な
い、レリーズ釦の第2段スイッチ動作でミラーアップ、
絞り制御を行って、シャッタ駆動を開始し、露光を行な
うような一眼レフカメラに関するものである。更に、他
の自動焦点調節装置として、被写体が動いている場合
は、露光開始時のピント位置を予測演算し、レンズを前
記ピント位置に動かしながら、ミラーアップ等を行なう
ものであった。
【0003】更に、特開平2−281246号公報に開
示のものは、遠隔操作装置を内蔵するレンズシャッタ式
カメラにおいて、レリーズスイッチの第1段操作で測
距、測光を行ない、レリーズ釦の第2段のスイッチ操作
で、レンズ駆動とシャッタ動作を開始し露光を行なうも
のであった。
【0004】
【発明か解決しようとする課題】上述の特開昭63−2
012号公報のものでは、被写体の動きを予測し、レリ
ーズ2段目操作から、ミラーアップや絞り制御が終るま
でのタイムラグ時間後にレンズを合焦位置に動かすもの
である。しかし、特開昭63−2012号公報と特開平
2−281246号公報に共通していることは、レリー
ズ2段目操作から、前者のものでは、ミラーアップ絞り
制御が、後者のものでは、レンズ駆動が、それぞれレリ
ーズタイムラグになっていることである。このレリーズ
タイムラグをできるだけ少なくしないと撮影者の思い通
りの写真が撮れない。しかし、従来は上記アクチュエー
タの制御時間を短くする以外にレリーズタイムラグを少
なくする方法はなかった。なお、熟練した撮影者はレリ
ーズスイッチ第2段がオンするタイミングを重視してお
り、上述のようにタイミングを早くしたり、可変にする
ことは、熟練した撮影者には違和感を与えることにな
り、好ましくない。
【0005】そこで本発明は、アクチュエータの駆動時
間を現在のままの状態としても、レリーズ釦の第2段押
圧操作から露光開始までのレリーズタイムラグのないカ
メラのレリーズ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の概念を示
すブロック構成図である。図1に示すように、本発明の
カメラのレリーズ装置は、第1段押しから第2段に押し
込み動作が可能なレリーズ釦1と、上記レリーズ釦1が
上記第1段押しから上記第2段に押し込まれるまでの間
において、上記レリーズ釦の位置を検出し、位置信号を
出力するレリーズ釦位置検出手段2と、このレリーズ釦
位置検出手段2の出力を基にし、上記レリーズ釦が上記
第2段位置に到達するまでの時間を予測する予測手段3
と、露出動作を実行するアクチュエ−タのうち少なくと
も一部のアクチュエ−タ6の駆動時間を記憶する記憶手
段4と、上記予測された時間と上記記憶された駆動時間
とを比較し、一致した際に上記アクチュエ−タの動作信
号を出力する比較手段6とを具備したことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】レリーズ釦1の位置を検出することによって、
レリーズ釦1が上記第2段位置に到達するまでの時間を
予測し、アクチュエ−タ駆動時間が上記予測時間に一致
したとき、アクチュエ−タ6を動作せしめる信号を出力
し、レリーズ釦1が第2段位置に到達するまでに該アク
チュエ−タ6の駆動を終了させるようにする。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図2は、本発明の第1実施例を示すレリーズ装置を
内蔵するカメラの主要制御部のブロック図である。な
お、図2は、本実施例の説明に必要なブロックのみ示
し、他は省略してある。まず、本カメラの構成を説明す
ると、本カメラ全体の制御はCPU,ROM,RAM等
で構成されるマイコン(MICRO COMPUTER)11で行なう
ものとする。そして、記憶手段であるE2 PROM15
には、カメラの調整値、また、後述するレリーズスイッ
チ12のレリーズ釦39(図3参照)の第1段、第2段
のオン動作位置情報、更に、モータ等の一部のアクチュ
エ−タの駆動時間情報等が記憶されており、該情報は必
要に応じてマイコン11に取り込まれる。また、マイコ
ン11には、測光部13,測距部14からの測光出力,
測距出力も入力され、更に、レリーズ釦39(図3参
照)の第1段押しと第2段押し状態の検出信号としてレ
リーズ釦位置検出機構を内蔵するレリーズスイッチ12
から1段目オン信号と2段目オン信号が同マイコン11
に入力される。一方、マイコン11は、後述するモータ
やマグネットを駆動するため、インターフェースIC1
6介して駆動可能レベルの駆動信号を、各モータ,マグ
ネット等に供給する。更に、インターフェースIC16
を介して、PI(フォトインタラプタ)やエンコーダの
検出信号がデジタル信号に変換されて、マイコン11に
供給される。
【0009】上記インターフェースIC16を介して駆
動される上記モータおよびマグネットとしては、レンズ
駆動用モータML 17と、ミラー駆動用モードMm 18
と、フィルム給送用モータMw 19と、ズーム駆動用モ
ータMz 20と、フォーカルプレーンシャッタ用マグネ
ットMg 22,Mg 23と、絞り制御用モータMs 23
が配設されている。また、同インターフェースIC16
にその出力が入力されるセンサ、スイッチとしては、レ
ンズの単位移動量ごとにパルスを出力するPIL 24
と、フィルムの単位給送量毎にパルスを出力するPIw
26と、ズーム位置検出用エンコーダEz 27と、ミラ
ーの位置を検出する位置検出スイッチ25等が配設され
ている。
【0010】なお、マイコン11には後述するようなレ
リーズ釦が第1,第2段位置に到達したことを判別する
手段と、レリーズ釦が第2段位置に到達するまでの時間
を予測する予測手段と、上記予測時間と一部のアクチュ
エ−タ動作時間を比較し、一致したとき該アクチュエ−
タの動作信号を出力する比較手段等を内蔵している。上
記一部のアクチュエ−タとは、本実施例では、ミラー駆
動用モードMm 18と、絞り制御用モータMs 23とが
該当する。本実施例は一眼レフカメラに適用したもので
あって、図2はその一眼レフカメラとしての構成を示し
ている。後述するレンズシャッターカメラの場合は、M
m18,位置検出スイッチ25,Mg 21,Mg 22を
不要とし、Ms 23をシャッタ用モータとして使用する
ことになる。そして、以下の説明は、この図2を共通の
ブロック構成図として利用するものとする。
【0011】図3は、本カメラの上記レリーズスイッチ
12の操作用レリーズ釦39の位置検出手段である位置
検出機構の構成を示す図であって、上記レリーズスイッ
チ12のレリーズ釦39は、本体33に摺動自在に支持
されている。そして、バネ35により上方に付勢され、
ピン38a,38bに案内されるスイッチホルダ37を
押圧可能とする。そして、スイッチホルダ37に保持さ
れる接片36は、抵抗パターン32と導通パターン31
上を摺動可能とする。抵抗パターン32は、抵抗ペース
トを塗布されたパターンである。また、上記スイッチホ
ルダ37にはクリック作用を与えるクリックバネ34が
設けられており、該クリックバネ34の先端部が本体3
3に配設されたクリック溝33a,33bに嵌入可能と
する。このように構成されたレリーズスイッチ12の動
作を説明すると、レリーズ釦39を押し下げると接片3
6が抵抗パターン32上に移動し、抵抗値に基づいた電
圧が導通パターン31を介してマイコン11のA/D変
換ポートに入力される。従って、マイコン11は、この
A/D値を読み取ることで釦の位置を検出できる。上記
クリックバネ34が溝33aに嵌入した位置で、上記A
/D値とE2 PROM15に記憶されている上記パター
ン32対応の電圧記憶値が一致し、レリーズスイッチ1
2の1段目オン、即ち、レリーズ釦39の第1段押しが
検出される。また、該クリックンバネ34が溝33bに
嵌入した位置で同様にA/D値とE2 PROM15の記
憶値が一致して、レリーズスイッチ12の2段目オン、
即ち、レリーズ釦39の第2段押しが検出される。
【0012】図4は、以上のように構成された本実施例
のカメラの撮影シーケンスである「レリーズ一段目オ
ン」処理のフローチャートを示したものである。レリー
ズスイッチ12が押され1段目オンがマイコン11で検
出されると、この処理がスタートする。まず、測距、A
F(自動合焦)演算、レンズ駆動が行なわれる(ステッ
プS1〜3)。次に測光AF演算が行なわれる(ステッ
プS4,5)。ここでAF,AE(自動露出)の演算値
がロックされることとなる。
【0013】次のステップ6〜9がレリーズスイッチ1
2の2段目オンまで、即ち、レリーズ釦39が第2段位
置まで押し込まれるまでの時間R2を予測するループで
ある。このループは一定時間で繰り返されるように設定
されている。従って、レリーズスイッチ12の位置、即
ち、レリーズ釦39の位置の読み取りは、一定時間毎に
行われることになる。ステップS7の予測時間R2の演
算は、後で図12により詳しく説明するが、前記数回読
み込んだレリーズ位置より、レリーズスイッチ12の2
段目オンまでの時間R2を演算する。このように一定時
間毎に演算することにより、処理が簡単になる。そし
て、ステップS8ではE2 PROM15に記憶されてい
るアクチュエータの動作時間であるミラーアップ、絞り
制御動作の合計時間と上記演算時間R2とを比較し、演
算値R2が記憶値より小さくなったときはステップS1
0,11に移り、ミラーアップ、絞り制御を行なう。こ
のように動作させることにより、レリーズスイッチ12
の2段目オンと同時に上記アクチュエータ動作が終了す
ることになる。上記ステップS8の判別で記憶値以下に
ならない場合は、レリーズスイッチ12の1段目がオフ
するまでは、前記ループを繰り返す(ステップS9)。
【0014】そして、ステップS11の絞り制御が終っ
た後は、その時点でレリーズスイッチ12の2段目がオ
ンになっている筈であるが、動作の確実化のため2段目
がオンになったか確認し、オンになるまで待機する(ス
テップS12)。但し、レリーズスイッチ12の2段目
が正確に予測できる場合は、この判定ステップは不要で
ある。次に、シャッタを駆動し、露光を開始する(ステ
ップS13)。シャッタ駆動後、ミラーダウン、絞り開
放、フィルム巻上げの各動作を行ない(ステップS14
〜16)、本撮影シーケンスを終了する。
【0015】以上述べたように、本実施例のカメラにお
いては、レリーズスイッチ12の2段目のオンの時間を
予測して各アクチュエータを動かすので、レリーズスイ
ッチ12の2段目のオン動作と同時に、シャッタを開き
露光を開始することが可能となり、前述のレリーズタイ
ムラグを無くすことが可能となるのである。
【0016】次に、上記第1実施例の装置のレリーズス
イッチ12の変形例について説明する。この変形例のレ
リーズスイッチ52は、移動位置検出を精度よく行うこ
とのできるものであって、第1実施例のものと異なる点
は、1,2段目オンの検出を抵抗パターンで行い、レリ
ーズスイッチの位置検出をフォトインタラプタで行うよ
うにしたことである。図5は、本変形例のレリーズスイ
ッチ52の操作用レリーズ釦40の位置検出手段である
位置検出機構の構成を示した図である。レリーズスイッ
チ52の操作用レリーズ釦40は、カメラ本体50に摺
動自在に支持され、スイッチホルダ48を押圧可能とす
る。更に、該ホルダ48を介して、バネ49により上方
向に付勢されている。該スイッチホルダ48は、その長
孔48a,48bをカメラ本体のガイドピン51で案内
し保持される。該ホルダ48の先端部には接片41が固
着されている。該接片41の先端摺動部は、2又構造を
有し、一方はコモン導通パターン42上、他方は分離導
通パターン43,44上と接触摺動可能とする。パター
ン43,44は、前記マイコン11のプルアップ抵抗付
き入力ポートに接続されるものとする。接片41がパタ
ーン43上にあるときは出力レベルがH(HIGH)とし、
パターン44上にあるときは出力レベルがL(LOW )
とする。そして、接片41がパターン43上にかかった
ときを1段目オンとし、パターン44上にかかったとき
を2段目オンとして識別する。更に、スイッチホルダ4
8の側面部にはラック48cが設けられており、ギヤ−
列45に噛合している。該ギヤ−列45は、周方向に細
かく等間隔に分割されたスリットを有するスリット板4
6のピニオン46aと噛合しており、スイッチホルダ4
8の上下動に伴い該スリット板46が回転することにな
る。そのスリット板46の回転量はPI(フォトインタ
ラプタ)47によりパルス数として検出される。
【0017】以上説明したように、本変形例のレリーズ
スイッチ52によると、レリーズスイッチ釦40の移動
量がより細かく検出でき、従って、移動予測を高精度に
行える。なお、このレリーズスイッチ52はあくまで一
例を示すものであって、この他、図3に示した機構とこ
の図5の機構を組み合わせたものなど各種の機構が考え
られる。
【0018】次に本発明の第2実施例のレリーズ装置を
内蔵するカメラについて、図6の撮影シーケンスの「レ
リーズ1段目オン」処理のフローチャートにより説明す
る。この実施例のものは本発明のレリーズ装置をレンズ
シャッタカメラに適用したもので、他の構成は第1実施
例と同一とする。前記第1実施例のものと異なる点は、
レリーズスイッチ12の1段目オンの時点ではレンズ駆
動が行わず、予測時間の確認後、1部のアクチュエ−タ
であるレンズ駆動モータML 17を駆動し、レンズを移
動させるものである。即ち、図6に示すように、ステッ
プS21〜24で測距,測光処理を行った後、予測ルー
プであるステップS25〜28において、レリーズスイ
ッチ12の2段目オンまで、即ち、レリーズ釦39が第
2段位置まで押し込まれるまでの予測時間R2をマイコ
ン11で演算する。なお、この演算処理については、後
で図12により詳しく説明する。そして、その予測時間
R2と、記憶手段のE2 PROM15の記憶される記憶
値であって、一部のアクチュエータ、この場合レンズ駆
動モータML 17の駆動時間とを比較する。記憶値の方
が小さくなった時点で、ステップS29に進み、レンズ
駆動を行う。
【0019】レンズ駆動終了後、レリーズスイッチ12
の位置を確認し、2段目オン位置に到達していれば、シ
ャッタ駆動し露光を実行して、フィルム巻上げを行なう
(ステップ30〜33)。到達していない場合は、ステ
ップ34に進み、レリーズスイッチ12が戻り動作を行
なっているかどうかをチェックする。そして、該スイッ
チが戻りそうな状態であればレンズリセットを行なって
(ステップ37)、上記ステップ25に戻る。ステップ
34のチェックでレリーズスイッチ12が戻りそうでな
ければステップ35,36に進む。再度、レリーズスイ
ッチ12の位置を読み取り、同様に2段目がオンになる
位置への到達を待ち、ステップS32に進む。その位置
に到達していなければ、ステップ34に戻る。
【0020】次に、本発明の第3実施例のレリーズ装置
を内蔵するカメラについて、図7〜9によって説明す
る。なお、本実施例のカメラの構成は前記第1実施例の
ものと同一とするが、本カメラの第1実施例のものと異
なるところは、本カメラは、常時AF,AE,レンズ駆
動を行っているものである点であり、レリーズスイッチ
12の1段目オンでAF,AE,レンズ駆動位置の値を
ロックするものである。そして、撮影シーケンス処理で
は、被写体の動体予測を行って、レンズ合焦を行うこと
のできるカメラである。即ち、本カメラにおいては、カ
メラの電源がオンになった場合、図7に示すように、ス
テップS41〜45において、測距,AF演算,レンズ
駆動,測光,AE演算を行う。そして、ステップS46
で一定時間待機してステップS41に戻る。なお、本実
施例のレンズ駆動は、図8に示す割り込みルーチンのイ
ベントカウンタ処理ように、AF演算で繰り出しパルス
数を決定しておき、そのパルス数に基づいてレンズモー
タML 17を駆動するのみとし、PIL 24の出力をカ
ウントして(ステップS47)、上記繰り出しパルスと
一致した時点で駆動終了とし(ステップS48)レンズ
モータML 17を停止するものとする(ステップS4
9)。
【0021】さて、レリーズスイッチ12の1段目がオ
ンになると、即ち、レリーズ釦39が第1段の位置まで
押し込まれたことが検出されると、マイコン11に割り
込みが発生し、図9の撮影シーケンスの「レリーズ1段
目オン」処理が実行される。まず、AEの値をロックす
る(ステップS51)。このAEのロックは、1段目が
オンになったとき、すでにAE演算まで行われていれ
ば、その値をロックし、まだ、測光,AE演算の途中で
あれば、その直前の演算結果をロックすることになる。
続いて、ステップS52〜54において、被写体が移動
中であるかどうかを判別し、移動中であれば動体フラグ
を1に、移動中でなければ動体フラグを0にする。そし
て、ステップS55〜58において、第1実施例のもの
と同様にレリーズスイッチ12の2段目オンまで、即
ち、レリーズ釦39の第2段位置まで押し込まれるまで
の時間R2を予測する。この予測処理については、図1
2により後で説明する。そして、その予測時間R2がE
2 PROM15に記憶されているアクチュエ−タの駆動
時間以下になったとき、ステップS59に進む。なお、
上記アクチュエ−タとして、動体フラグが0の場合に
は、ミラー駆動用モータMm 18と、絞り制御用モータ
Ms 23を該当させる。また、動体フラグが1の場合に
は、ミラー駆動用モータMm 18と、絞り制御用モータ
Ms 23、および、レンズ駆動モータML 17を該当さ
せる。
【0022】ステップS59において、動体フラグをチ
ェックして、該フラグが0の場合、即ち、被写体が移動
中でなければ、おおよそこの時点までにレンズ駆動は終
了している。なお、レリーズスイッチ12の1段目が押
されたとき、レンズが移動中であっても図8の処理によ
ってレンズは停止させられている。そして、ステップS
63にジャンプし、ミラーアップ以下の処理を行う。一
方、被写体が移動中であって、ステップS59のチェッ
クで動体フラグが1の場合、ミラーアップ等の処理の前
にレンズ駆動を実行するため、ステップS60〜62に
進み、再び測距を行って、AF演算によりアクチュエ−
タ駆動時間後のレンズ位置を動体予測により求め、該位
置へのレンズ駆動を行う。その後、ステップS63,6
4に進む。この動体フラグが1の場合、ミラーアップ,
絞り駆動のアクチュエ−タの駆動時間に対して更にレン
ズ駆動時間も考慮した時間を、レリーズスイッチ12の
2段目オンの予測時間に合わせてあるので、レリーズス
イッチ2段目のオンまでに上記レンズ駆動、即ち、レン
ズのピント合わせも終わっていることになる。しかし、
最悪の場合、レンズ駆動が終了していなかったときは、
ステップS65でレンズ駆動を停止させ、レリーズスイ
ッチ12の2段目オン操作を優先させる。そして、ステ
ップS66でシャッタ駆動を行い、露光を実行する。ス
テップS67〜69でミラーダウン,絞り開放,フィル
ム巻き上げ等を行って本ルーチンを終了する。
【0023】本実施例のものは、レリーズスイッチの2
段目オン時間が予測時間と一致しているかを確認してな
いので、予測精度を上げておく必要がある。この場合、
レリーズスイッチ12の2段目の動作の電気的検出信号
は不要になり、クリック作用のみがある構成でもよい。
勿論、予測精度を上げることが困難な場合、第1,2実
施例のもののようにレリーズスイッチの2段目オンの確
認を行うようにすることも可能である。
【0024】ここで、前記第1〜3実施例のカメラに共
通して適用できる予測時間R2の演算方法について詳細
に説明する。この予測演算は、レリーズスイッチ12の
2段目のオン位置までの移動、即ち、レリーズ釦39の
第2段位置押し込みまでの時間を予測する処理である。
図10は、レリーズスイッチ12、即ち、レリーズ釦3
9の移動位置(縦軸)の時間的経過(横軸)を示した線
図である。目安としてレリーズスイッチ12の1段目オ
ンの位置と2段目オンの位置を縦軸に示している。図1
0において、ラインLaは、一旦、1段目で止め、A
E,AFロックを行った後、2段目に押し込んだときの
位置の変化を示す。また、ラインLbは、かなり速くレ
リーズスイッチ12の釦39を押し込んだときの位置の
変化を示す。ラインLcは、普通に押し込んだときの位
置の変化を示す。ラインLdは、ゆっくり押し込んだと
きの位置の変化を示す。実際にレリーズスイッチ12を
比較的ゆっくり押し込んだときは、1段目にクリック作
用があるので、ラインLcのように1段目の位置の後、
少し速度が遅くなり、クリックが解除されるとまた速く
なる。従って、レリーズスイッチ12の位置が1段目を
過ぎたところ、即ち、図10の範囲R近傍を観察すれ
ば、2段目までの移動の予測時間R2が求められる。但
し、ラインLbやラインLdのように1段目のクリック
作用点での速度がクリック力に打ち勝つ程度であれば、
このようにクリック位置に関わらず該予測時間R2を求
めることができる。
【0025】図11は、クリックを考慮しない場合のレ
リーズスイッチ12、即ち、レリーズ釦39の2段目位
置までの時間を予測するための線図であって、レリーズ
スイッチ12の移動位置y(縦軸)と経過時間t(横
軸)の関係を示す。なお、縦軸は図10とは逆に下側が
1段目オン位置であり、上側が2段目オン位置とする。
本図において位置yi をレリーズスイッチ12の2段目
オン位置とする。レリーズスイッチ12の位置は、一定
時間△t毎に測定されるものとする。時間t1 ,t2 ,
t3 の点PeまでのラインLe(実線)が測定された範
囲とし、位置データをそれぞれy1 ,y2 ,y3 とす
る。上記予測時間R2を演算することは、これらのデー
タから波線部のラインLfを予測し、該R2に対応する
時間ti を求めることである。
【0026】この予測演算は、上記ラインLe,Lf を2
次曲線として近似することにより、かなり正確に求めら
れる。即ち、レリーズスイッチが押される曲線yを、 y=a・t2 +b・t+c ……(1) と仮定する。演算を簡単にする為に時間t1 を基準とし
値0とすると、cの値は、 c=y1 ……(2) である。時間t2 =Δt,時間t3 =2Δtであるの
で、 y2 −y1 =a・Δt2 +b・Δt ……(3) y3 −y1 =a・(2Δt)2 +b・(2Δt) ……(4) となる。この(3)、(4)式から、a,bを求めると a=(y1 −2y2 +y3 )/(2Δt2 ) ……(5) b=(−3y1 +4y2 −y3 )/2Δt ……(6) として求められる。したがって、予測時間ti は、 yi −y1 =a・ti 2 +b・ti ……(7) を解けば求められる。ここで、値yi は、レリーズスイ
ッチ12の2段目オンまでの距離の値を示す。(7)式
を移項して、 a・ti 2 +b・ti −(yi −y1 )=0 ……(8) となる。予測時間ti は、正の数であるから、 ti ={−b+(b2 −4a・(yi −y1 ))1/2 }/(2a)…(9) となる。この(9)式に(5)(6)式を代入すれば簡
単に予測時間ti を求めることができる。なお、ここで
は、一定時間Δt毎にレリーズ位置を読むものとして説
明したが、一定時間毎でなくとも、同様にして上記の式
を解くことができることは言うまでもない。
【0027】この予測方法を用いてマイコン11で解く
場合のフローチャートを示すと図12のサブルーチン
「予測時間R2演算」処理のようになる。即ち、ステッ
プS71で、各時間毎のレリーズ位置のシフトを行い、
値y1 に前回測定の値y2 を、値y2 に前回の値y3 を
取り込み、更に、値y3 に今回読み取った値を取り込
む。続いて、ステップS72で、前記(5),(6)式
の値a,bを演算する。ステップS73で前記(9)式
によりR2の値となる予測時間ti を演算し、本サブル
ーチンを終了する。上記サブルーチンは、前記第1,
2,3実施例のカメラにおける図4,6,9等に示され
る処理ルーチン中の予測処理で、一定時間ごとにレリー
ズスイッチの位置を読み取るような処理がなされた後、
呼び出され処理される。
【0028】次に、上述の予測時間R2の演算処理の変
形例として、ファジィ推論を利用した前記予測時間R2
演算に代わる演算方法について述べる。この変形例の演
算では本発明者が先に提案した特願平2−246440
号のモータ駆動制御装置でのファジィ推論方法が応用で
きる。この特願平2−246440号のものはモータ制
御に関するもので、モータの現在の速度と前回の速度よ
り、現時点でブレーキを掛けたら、停止するまでどの程
度移動するかを推論するものである。
【0029】本変形例による撮影シーケンスの「レリー
ズ1段目オン」処理のフローチャートを図13に示す。
このルーチンは図4に示す前記第1実施例のものに対し
て、ファジィ推論を行うステップS81と後続するステ
ップS82以外は同一の処理が行われる。そして、上記
ステップS81においては、アクチュエータの駆動時間
に相当する時間Tc後のレリーズスイッチ12、即ち、
レリーズ釦39の予測移動距離Yx を後述するファジー
推論により求める。即ち、図14のレリーズスイッチ位
置の変化の線図に示すように、現在の時刻をt3 とし、
現時点でのレリーズ押し込み速度(y3 −y2 )/Δt
と前回速度(y2 −y1 )/Δtから、一定時間Tc 後
の移動距離Yx を求める。ここで、値y1 ,y2 ,y3
,Δtは、前記図11で説明したものと同様の値を示
す。そして、上記Yx が求められると、アクチュエータ
駆動後のレリーズスイッチの予想位置yx は次式で求め
られ、 yx =y3 +Yx ……(10) となる。続いてステップS82において、予想位置yx
がレリーズスイッチ12の2段目オン位置を超えるかを
判別し、超えると判断した場合、ステップS10に進
み、ミラーアップ以下の撮影シーケンス処理を実行す
る。なお、この変形例の処理は、前記第2,3実施例の
カメラの予測処理にも適用できる。
【0030】さて、前記ステップS81におけるファジ
ー推論によるレリーズ位置予測について詳細に説明す
る。図15は、本変形例処理で使用するファジー推論の
メンバシップ関数を示し、図15の(A)は、前件部の
メンバシップ関数の度合を示し、横軸はレリーズスイッ
チの速度Δy/Δtである。今回の速度に対する変位Δ
yは、 Δy=y3 −y2 で示される。なお、現在の時刻はt3 とする。また、前
回の速度に対する変位Δyは、 Δy=y2 −y1 で示される。なお、前回の時刻はt2 とする。図15の
(B)は後件部のメンバシップ関数を示し、横軸はレリ
ーズスイッチの移動距離Yxである。
【0031】図15の(A)に示される例の前件部のメ
ンバシップ関数のラベルの意味は、 VF;レリーズスイッチを押す速度が非常に速い F;レリーズスイッチを押す速度が速い N;レリーズスイッチを押す速度が普通 S;レリーズスイッチを押す速度が遅い VS;レリーズスイッチを押す速度が非常に遅い である。また、図15の(B)に示される例の後件部の
メンバシップ関数の例のラベルの意味は次の通りであ
る。但し、この例では位置のみを示すシングルトンとす
る。 VS;レリーズスイッチの一定時間Tc後までに動く距
離は非常に短い S;レリーズスイッチの一定時間Tc後までに動く距離
は短い M;レリーズスイッチの一定時間Tc後までに動く距離
は普通 L;レリーズスイッチの一定時間Tc後までに動く距離
は長い VL;レリーズスイッチの一定時間Tc後までに動く距
離は非常に長い である。
【0032】ファジー推論は、よく行なわれるMIN−
MAX−重心法を用いる。この方法については多数の文
献でも述べられているし、本出願人が先に提案した特願
平3−274254号にも、推論方法やハードウェアの
例などが記載してある。
【0033】本推論を行うルールの例としては、図16
のルールのように前回と今回の2回のサンプリングによ
り得られた前件部のメンバシップ関数に基づいて、後件
部のメンバシップ関数を求め、レリーズスイッチの移動
距離を推定するルールである。なお、本推論は2入力,
1出力のルールで、ルール数9の例を示す。このルール
の読み方は、上記特願平3−274254号にも記載さ
れているが、1例だけ説明すれば、図16の“a”のル
ールの意味は、もし、前回の検出速度が速く(F)、今
回の検出速度が普通(N)であった場合、時間Tc後ま
でにレリーズスイッチが動く距離は普通(M)とする。
これらのルールを基にファジー推論を行って、Yx を推
定し、前記(10)式によりTc時間後のレリーズスイ
ッチ位置予測できる。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明のカメラのレリーズ
装置は、レリーズ釦の第2段押し込み時間を予測し、そ
の予測時間までにアクチュエ−タを駆動させてしまうよ
うにしたので、従来のアクチュエ−タの駆動速度であっ
てもレリーズタイムラグの無い状態で撮影が可能となる
など顕著な効果を有しているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示すブロック構成図。
【図2】本発明の第1実施例のレリーズ装置を内蔵する
カメラの要部制御部のブロック構成図。
【図3】上記図2のカメラのレリーズスイッチの構成を
示す図。
【図4】上記図2のカメラの撮影シーケンスの「レリー
ズ1段目オン」処理のフローチャート。
【図5】上記図2のカメラのレリーズスイッチの変形例
を示すレリーズスイッチの構成を示す図。
【図6】本発明の第2実施例のレリーズ装置を内蔵する
カメラの撮影シーケンスの「レリーズ1段目オン」処理
のフローチャート。
【図7】本発明の第3実施例のレリーズ装置を内蔵する
カメラの「電源オン」処理のフローチャート。
【図8】上記図7のカメラのレンズ駆動のための「イベ
ントカウンタ」処理のフローチャート。
【図9】上記図7のカメラの「レリーズ1段目オン」処
理のフローチャート。
【図10】上記第1〜3実施例のカメラのレリーズ装置
におけるレリーズスイッチの各条件での移動位置の時間
的経過を示した線図である。
【図11】上記第1〜3実施例のカメラのレリーズ装置
における予測時間R2の演算の説明に用いるレリーズス
イッチの移動位置の時間的経過を示した線図。
【図12】上記第1〜3実施例のカメラの撮影シーケン
スにおける予測処理でコールされるサブルーチン「予測
時間R2演算」処理を示すフローチャート。
【図13】上記第1〜3実施例のカメラにおける予測時
間R2演算処理の変形例としてファジー推論による演算
処理を行うようにしたカメラの「レリーズ1段目オン」
処理のフローチャート。
【図14】上記図13の変形例の「予測時間R2演算」
処理の説明に用いるレリーズスイッチの移動位置の時間
的経過を示した線図。
【図15】上記図13の変形例の予測時間R2のファジ
ー推論におけるメンバシップ関数の度合いを示す線図で
あって、(A)は前件部、(B)は後件部のメンバシッ
プ関数について示したものである。
【図16】上記図13の変形例の予測時間R2のファジ
ー推論におけるルールを示す図。
【符号の説明】 1,39,40…………………レリーズ釦 2 …………………レリーズ釦位置検出手段 3 …………………第2の位置に到達する時
間の予測手段 4 …………………アクチュエ−タ駆動時間
記憶手段 5 …………………予測時間と駆動時間の比
較手段 6 …………………アクチュエ−タ 11 …………………マイコン(レリーズ釦位
置検出手段,第2の位置に到達する時間の予測手段,予
測時間と駆動時間の比較手段) 12 …………………レリーズスイッチ(レリ
ーズ釦を有する部材) 15 ……………E2 PROM(アクチュエ−
タ駆動時間記憶手段) 17 …………………レンズ駆動モータML
(アクチュエ−タ) 18 …………………ミラー駆動用モータMm
(アクチュエ−タ) 23 …………………絞り制御用モータMs
(アクチュエ−タ) 32 ………抵抗パターン(レリーズ釦位置検
出手段) 46 …………………スリット板(レリーズ釦
位置検出手段) 47 …………………PI(レリーズ釦位置検
出手段) ステップS7,ステップS26,ステップS56ステッ
プS71,ステップS72,ステップS73,ステップ
S81……………第2段位置に到達する時間の予測手段
による処理 ステップS8,ステップS27,ステップS57,ステ
ップS82……………予測時間と駆動時間の比較手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】上記インターフェースIC16を介して駆
動される上記モータおよびマグネットとしては、レンズ
駆動用モータML 17と、ミラー駆動用モードMm 18
と、フィルム給送用モータMw 19と、ズーム駆動用モ
ータMz 20と、フォーカルプレーンシャッタ用マグネ
ットMg 2,Mg 2と、絞り制御用モータMs 23
が配設されている。また、同インターフェースIC16
にその出力が入力されるセンサ、スイッチとしては、レ
ンズの単位移動量ごとにパルスを出力するPIL 24
と、フィルムの単位給送量毎にパルスを出力するPIw
26と、ズーム位置検出用エンコーダEz 27と、ミラ
ーの位置を検出する位置検出スイッチ25等が配設され
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】図3は、本カメラの上記レリーズスイッチ
12の操作用レリーズ釦39の位置検出手段である位置
検出機構の構成を示す図であって、上記レリーズスイッ
チ12のレリーズ釦39は、本体33に摺動自在に支持
されている。そして、バネ35により上方に付勢され、
ピン38a,38bに案内されるスイッチホルダ37を
押圧可能とする。そして、スイッチホルダ37に保持さ
れる接片36は、抵抗パターン32と導通パターン31
上を摺動可能とする。抵抗パターン32は、抵抗ペース
トを塗布されたパターンであり、グランドと電源Vccに
接続されている。また、上記スイッチホルダ37にはク
リック作用を与えるクリックバネ34が設けられてお
り、該クリックバネ34の先端部が本体33に配設され
たクリック溝33a,33bに嵌入可能とする。このよ
うに構成されたレリーズスイッチ12の動作を説明する
と、レリーズ釦39を押し下げると接片36が抵抗パタ
ーン32上に移動し、抵抗値に基づいた電圧が導通パタ
ーン31を介してマイコン11のA/D変換ポートに入
力される。従って、マイコン11は、このA/D値を読
み取ることで釦の位置を検出できる。上記クリックバネ
34が溝33aに嵌入した位置で、上記A/D値とE2
PROM15に記憶されている上記パターン32対応の
電圧記憶値が一致し、レリーズスイッチ12の1段目オ
ン、即ち、レリーズ釦39の第1段押しが検出される。
また、該クリックンバネ34が溝33bに嵌入した位置
で同様にA/D値とE2 PROM15の記憶値が一致し
て、レリーズスイッチ12の2段目オン、即ち、レリー
ズ釦39の第2段押しが検出される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次に、上記第1実施例の装置のレリーズス
イッチ12の変形例について説明する。この変形例のレ
リーズスイッチ52は、移動位置検出を精度よく行うこ
とのできるものであって、第1実施例のものと異なる点
は、1,2段目オンの検出を導通パターンで行い、レリ
ーズスイッチの位置検出をフォトインタラプタで行うよ
うにしたことである。図5は、本変形例のレリーズスイ
ッチ52の操作用レリーズ釦40の位置検出手段である
位置検出機構の構成を示した図である。レリーズスイッ
チ52の操作用レリーズ釦40は、カメラ本体50に摺
動自在に支持され、スイッチホルダ48を押圧可能とす
る。更に、該ホルダ48を介して、バネ49により上方
向に付勢されている。該スイッチホルダ48は、その長
孔48a,48bをカメラ本体のガイドピン51で案内
し保持される。該ホルダ48の先端部には接片41が固
着されている。該接片41の先端摺動部は、2又構造を
有し、一方はコモン導通パターン42上、他方は分離導
通パターン43,44上と接触摺動可能とする。パター
ン43,44は、前記マイコン11のプルアップ抵抗付
き入力ポートに接続されるものとする。接片41がパタ
ーン43上にあるときは1段目信号の出力レベルが
LOW ) とし、パターン44上にあるときは2段目信
号の出力レベルがL(LOW ) とする。そして、接片4
1がパターン43上にかかったときを1段目オンとし、
パターン44上にかかったときを2段目オンとして識別
する。更に、スイッチホルダ48の側面部にはラック4
8cが設けられており、ギヤ−列45に噛合している。
該ギヤ−列45は、周方向に細かく等間隔に分割された
スリットを有するスリット板46のピニオン46aと噛
合しており、スイッチホルダ48の上下動に伴い該スリ
ット板46が回転することになる。そのスリット板46
の回転量はPI(フォトインタラプタ)47によりパル
ス数として検出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】図11は、クリックを考慮しない場合のレ
リーズスイッチ12、即ち、レリーズ釦39の2段目位
置までの時間を予測するための線図であって、レリーズ
スイッチ12の移動位置y(縦軸)と経過時間t(横
軸)の関係を示す。なお、縦軸は図10とは逆に下側が
1段目オン位置であり、上側が2段目オン位置とする。
本図において位置yi をレリーズスイッチ12の2段目
オン位置とする。レリーズスイッチ12の位置は、一定
時間△t毎に測定されるものとする。時間t1 ,t2 ,
t3 の点PeまでのラインLe(実線)が測定された範
囲とし、位置データをそれぞれy1 ,y2 ,y3 とす
る。上記予測時間R2を演算することは、これらのデー
タから線部のラインLfを予測し、該R2に対応する
時間ti を求めることである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1段押しから第2段に押し込み動作が可
    能なレリーズ釦と、 上記レリーズ釦が上記第1段押しから上記第2段に押し
    込まれるまでの間において、上記レリーズ釦の位置を検
    出し、位置信号を出力するレリーズ釦位置検出手段と、 このレリーズ釦位置検出手段の出力を基にし、上記レリ
    ーズ釦が上記第2段位置に到達するまでの時間を予測す
    る予測手段と、 露出動作を実行するアクチュエ−タのうち少なくとも一
    部のアクチュエ−タの駆動時間を記憶する記憶手段と、 上記予測された時間と上記記憶された駆動時間とを比較
    し、一致した際に上記アクチュエ−タの動作信号を出力
    する比較手段と、 を具備したことを特徴とするカメラのレリーズ装置。
JP6535592A 1992-03-23 1992-03-23 カメラのレリーズ装置 Withdrawn JPH05265091A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091446A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Photo Film Co Ltd カメラ
US20220070358A1 (en) * 2019-02-06 2022-03-03 Sony Group Corporation Imaging device, imaging operation device, and control method

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