JP3352143B2 - 自動焦点式カメラ - Google Patents

自動焦点式カメラ

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JP3352143B2
JP3352143B2 JP11344093A JP11344093A JP3352143B2 JP 3352143 B2 JP3352143 B2 JP 3352143B2 JP 11344093 A JP11344093 A JP 11344093A JP 11344093 A JP11344093 A JP 11344093A JP 3352143 B2 JP3352143 B2 JP 3352143B2
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道弘 椎名
文雄 岩井
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富士写真光機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズを自動的に合焦
位置に配置することのできる自動焦点式カメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ、特にコンパクトカメラに
おいては、自動焦点調節機構を組み込んだものが増えつ
つある。自動焦点調節機構には種々の方式があるが、そ
の代表的なものとしては、被写体までの距離を測定した
後、この測距データに基づいてレンズの合焦位置を演算
処理により求め、その合焦位置にレンズを駆動させる方
式(測距方式)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような測距方
式の自動焦点調節機構を有する従来のカメラにおいて、
レンズの合焦位置を求めるための合焦位置演算処理は、
カメラに搭載されているマイクロコンピュータにより行
われる。
【0004】しかしながら、この演算処理には比較的時
間がかかるという問題点があった。特に、カメラのレン
ズが可変焦点レンズ、即ちズーム装置の場合、演算式に
代入する数値データが多くなるため、マイクロコンピュ
ータによる処理であっても処理に相当な時間がかかって
いた。
【0005】例えば、前群レンズ及び後群レンズから成
る2群式ズーム装置の場合、前群レンズを静止した状態
で後群レンズを駆動することによりピント合わせ(合
焦)を行う方式においては、測距データの他に、前群レ
ンズの位置データが必要であり、そのために処理時間が
長くなっていた。合焦位置演算処理はシャッタボタンを
押した際に行われるため、処理時間が長くなると、シャ
ッタボタンを押し始めてから露出処理までに時間がかか
り、シャッタチャンスを逃したり手振れを起こす等の不
具合を生じる。
【0006】かかる処理時間の問題に対しては、処理速
度の速いマイクロコンピュータを用いて対処することが
考えられる。しかし、処理速度の速いマイクロコンピュ
ータは電力消費量も多いのが一般的であり、特に、カメ
ラの小型化に伴って容量の少ない小型電池を用いる近年
の傾向にあっては、このような電力消費量の多いマイク
ロコンピュータの使用は好ましいものではない。一方、
バッテリチェック処理等の他の処理については、マイク
ロコンピュータの処理速度を上げることは殆ど意味をな
さない。
【0007】そこで、本発明の目的は、電力を無用に消
費することなく、レンズの合焦位置を求めるための合焦
位置演算処理を短時間で行うことのできる自動焦点式カ
メラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、測距データに基づきレン
ズの合焦位置を求めるための合焦位置演算処理をマイク
ロコンピュータにより行う自動焦点式カメラにおいて、
前記合焦位置演算処理を行う直前に前記マイクロコンピ
ュータのクロック周波数を低周波数から高周波数に切り
替え、合焦位置演算処理の終了直後にクロック周波数を
高周波数から低周波数に切り替える手段を備えることを
特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、測距デー
タに基づきレンズの合焦位置を求めるための合焦位置演
算処理をマイクロコンピュータにより行う自動焦点式カ
メラにおいて、前記マイクロコンピュータの駆動電圧を
測定する電圧測定手段と、前記電圧測定手段により測定
された電圧が所定値以上である場合には、前記合焦位置
演算処理を行っている間、前記マイクロコンピュータの
クロック周波数を低周波数から高周波数に切り替えてお
く手段と、前記電圧測定手段により測定された電圧が所
定値を下回っている場合には、前記合焦位置演算処理を
行っている間においても、前記クロック周波数を低周波
数に維持する手段とを備えることを特徴としている。
【0010】尚、本発明はカメラのレンズがズーム装置
である場合に特に有効となる。
【0011】
【作用】カメラに搭載されているマイクロコンピュータ
は、通常、そのクロック周波数をソフトウェアにより低
周波数と高周波数との間で切り替えることが可能となっ
ている。従って、合焦位置演算処理を行っている間に限
ってクロック周波数を高周波数とすることで、マイクロ
コンピュータの処理速度が上がり、短時間で合焦位置が
求められる。
【0012】また、このようにクロック周波数を高周波
数とした場合、マイクロコンピュータを動作させるのに
必要な駆動電圧の最低値が上昇し、電池の電圧が低下し
た場合等には正常に動作しなくなる虞れがある。かかる
場合、請求項2に記載の発明によれば、クロック周波数
の高周波数への切替えが行われず、マイクロコンピュー
タの動作が保証される。
【0013】
【実施例】以下、図面と共に本発明の好適な実施例につ
いて詳細に説明する。
【0014】図1は本発明が適用され得る自動焦点式カ
メラの2群式ズーム装置2を示している。このズーム装
置2のレンズ鏡胴4は、カメラボディ(図示しない)に
固定されたの一部をなす固定筒6と、この固定筒6内に
入れ子式に収納された中間筒8と、更に中間筒8内に入
れ子式に収納された移動筒10とから構成されている。
【0015】移動筒10の前端部内には前群レンズ12
が固定されている。中間筒8及び移動筒10は直流モー
タ(図示しない)により固定筒6に対して伸縮するの
で、この直流モータが前群レンズ12の駆動用モータと
なっている。
【0016】また、移動筒10内には、前群レンズ12
の後方(カメラボディ側)に後群レンズ14が前後動可
能に配置されている。この後群レンズ14はステッピン
グモータ(図示しない)により前後に駆動される。
【0017】このようなズーム装置2において、前群レ
ンズ12の位置は摺動抵抗器等から成るポジションセン
サ16により常時検出できるようになっている。一方、
後群レンズ14の位置は、後群レンズ14が前群レンズ
12に最も接近する位置を基準位置(本明細書におい
て、この位置を「ホームポジション」と称する)とし、
ステッピングモータに出力されたパルス信号の総計(累
積パルス数)から求めることとしている。そして、ホー
ムポジションに後群レンズ14が配置されたことを、リ
ミットスイッチ或いは光電センサ等から成るホームポジ
ションセンサ(図示しない)を用いて検出することとし
ている。
【0018】尚、図1の(a)は焦点距離が最も長い最
望遠状態であり、(b)は焦点距離が最も短い最広角状
態である。また、このズーム装置2は、シャッタボタン
を押して露出を行う場合、前群レンズ12を静止した状
態で後群レンズ14を駆動することでピントを合わせる
ようになっている。
【0019】図2は、このようなズーム装置2を有する
カメラに搭載されているマイクロコンピュータのCPU
20を示している。このCPU20には、前群レンズ1
2ないしはレンズ鏡胴4の駆動用の直流モータ22及び
後群レンズ14の駆動用のステッピングモータ24がロ
ジック・ドライバ回路26を介して接続されている。ロ
ジック・ドライバ回路26は、CPU20からの信号に
応じて、直流モータ22に高電圧と低電圧を適宜印加
し、モータ22の回転及びブレーキ等を制御することが
できる。また、ステッピングモータ24に対してはCP
U20からパルス信号が発せられ、そのパルス信号に従
ってステッピングモータ24は駆動されるようになって
いる。
【0020】また、CPU20にはスイッチ部28が接
続されている。スイッチ部28には、メインスイッチ
(SM)、裏蓋スイッチ(SB)、ダブルアクション型
シャッタボタンに連動する第1及び第2のレリーズスイ
ッチ(SP1、SP2)、セルフタイマスイッチ(SS
ELF)、ストロボモードスイッチ(SMODE)、強
制巻戻しスイッチ(SMR)、遠景撮影を行うためのI
NFスイッチ(SINF)、望遠側にズーム動作を行う
ためのズームスイッチ(STELE)、広角側にズーム
動作を行うためのズームスイッチ(SWIDE)等が含
まれており、これらのスイッチのON・OFF信号がC
PU20に入力される。
【0021】更に、前群レンズ12の位置を検出するポ
ジションセンサ16及び後群レンズ14のホームポジシ
ョンを検出するホームポジションセンサ30がCPU2
0に接続されている。
【0022】更にまた、CPU20には電池32がレギ
ュレータ回路(REG回路)34を介して接続されてい
る。この電池32はCPU20及びズーム装置2の駆動
電源としても機能するものであり、電池32の電圧がC
PU20の駆動電圧と等価的な関係となっている。この
電池32にはバッテリチェック回路(BC回路)36が
接続されており、CPU20からの制御信号により電池
32の電圧等のバッテリチェックを行い、その情報をC
PU20に入力するようになっている。
【0023】尚、図2において、符号38はCPU20
を初期状態に戻すリセット回路、符号40は日付・時間
等をフィルムに写し込むためのデート回路、符号42は
カメラ状態を表示する液晶表示装置(LCD)、符号4
4は測距等を行うためのオートフォーカス回路(AF回
路)、符号46はセルフタイマ撮影状態にあること等を
表示する発光ダイオード(LED)、符号48はフィル
ムパトローネに記されたDXコードを検出するためのD
Xコード検出部、符号50は自動露出回路(AE回
路)、符号52はストロボを制御するストロボ回路、符
号54はフィルムの送り量をパルス数としてCPU20
に入力するフィルム送りパルス回路、符号56はフィル
ムの給送等を行うためのフィルム給送用モータ、符号5
8は露出時にシャッタの開閉を行うためのシャッタ装置
である。
【0024】次に、上記構成のCPU20を有するマイ
クロコンピュータの処理について図3〜図5に沿って説
明する。
【0025】まず、図3はフィルムをカメラに装填して
からスタンバイ状態に至るまでのフローチャートであ
る。即ち、メインスイッチ(SM)がONとなっている
こと(ステップ101)、裏蓋が閉じられており裏蓋ス
イッチ(SB)がONとなっていること(ステップ10
2)、強制巻戻しスイッチ(SMR)がOFFとなって
いること(ステップ103)、シャッタボタンが押され
ておらず第1のレリーズスイッチ(SP1)がOFFと
なっていること(ステップ104)、望遠用ズームスイ
ッチ(STELE)がOFFとなっていること(ステッ
プ105)、広角用ズームスイッチ(SWIDE)がO
FFとなっていること(ステップ106)、セルフタイ
マスイッチ(SSELF)がOFFとなっていること
(ステップ107)、ストロボモードスイッチ(SMO
DE)がOFFとなっていること(ステップ108)、
INFスイッチ(SINF)がOFFとなっていること
(ステップ109)を順次判断し、上記条件が全て満た
されている場合、カメラをスタンバイ状態とする。一旦
スタンバイ状態となった後は、ステップ101〜ステッ
プ109を繰り返す。
【0026】次に、シャッタボタンが押されて、少なく
とも第1のレリーズスイッチ(SP1)がONとされ、
レリーズ処理(ステップ110)に移行すると、図4に
示すように、電池32の電圧をチェックするバッテリチ
ェック(BC)処理(ステップ201)、前群レンズ1
2の位置をポジションセンサ16により検出する前群位
置検出処理(ステップ202)、DXコードを検出して
ISO感度等を検出するDX処理(ステップ203)、
被写体の輝度を測定する測光処理(ステップ204)、
被写体までの距離を測定する測距処理(ステップ20
5)を行う。
【0027】次に、前群位置検出処理(ステップ20
2)及び測距処理(ステップ205)により得られた前
群レンズ12の位置データ及び測距データから、ズーム
装置2のレンズ群12,14の合焦位置を求める合焦位
置演算処理を実行する(ステップ206)。この実施例
のズーム装置2においては、ピント合わせの際には前群
レンズ12を静止させた状態で後群レンズ14を駆動さ
せるので、合焦位置演算処理では前群レンズ12の位置
に対応して定まる後群レンズ14の位置を求めることに
なる。
【0028】この合焦位置演算処理は図5に示すような
流れで行われる。本発明によれば、実際の演算処理(ス
テップ304〜310)に先立ち、マイクロコンピュー
タ、即ちCPU20の処理速度を上げるための高速モー
ド切替処理が実行される(ステップ303)。
【0029】図示実施例におけるCPU20において
は、ソフトウェアの命令によりクロック周波数を低周波
数と高周波数との間で適宜切り替えることができ、低周
波数とした場合には、その処理速度は従来と同様とな
り、高周波数とした場合には、処理速度は上がる。尚、
本明細書では、クロック周波数が低周波数の場合のCP
U20の動作モードを通常モード、高周波数の場合を高
速モードという。
【0030】ところで、通常モードにおいては、CPU
20の駆動電圧が例えば2.5Vから5.5Vの範囲内
であれば、CPU20は正常に動作する。しかし、高速
モードでは、CPU20が正常に動作できる駆動電圧の
最低値は通常モードの場合よりも高く、例えば4.5V
から5.5Vの範囲内であることが要求される。このた
め、電池32が消耗する等の原因によりCPU20の駆
動電圧が下がると、高速モードに切り替えても、CPU
20は正常に動作しない虞れがある。
【0031】そこで、この実施例では、高速モード切替
処理を実行する前に、バッテリチェック回路34に働き
かけることでCPU20の駆動電圧を測定し(ステップ
301)、その測定した駆動電圧が所定値(例えば4.
5V)以上であるか否かの判定を行うこととしている
(ステップ302)。駆動電圧が所定値を下回っている
場合には、高速モードへの切替えは行わず、ステップ3
02からステップ304に直接移行し、通常モードで演
算処理を実行する。
【0032】CPU20の駆動電圧が所定値以上である
場合には、高速モード切替処理を行い、CPU20のク
ロック周波数を低周波数から高周波数に切り替えて処理
速度を上げる(ステップ303)。
【0033】この後、ステップ304〜310に示すよ
うに、後群レンズ14を配置すべき位置を求めるための
演算処理が実行される。尚、図5に示す演算式は一例で
あって、他の演算式により当該位置を求めることとして
も良い。
【0034】ここで、各ステップ304〜310の演算
式において、f1は前群レンズ12の焦点距離、f2は
後群レンズ14の焦点位置、A1はフィルム面と前群レ
ンズ12の後側主点との間の間隔、A2は前群レンズ1
2の後側主点と後群レンズ14の前側主点との間の間
隔、B1は前群レンズ12の軸ずれ(オフセット)によ
り定まる係数、B2は後群レンズ14のホームポジショ
ンに相当する値、E1は図4のステップ202で検出さ
れた前群レンズ12の位置に相当する変換値、E2は後
群レンズ14の求めるべき位置の演算結果、H1は前群
レンズ12の主点間隔、H2は後群レンズ14の主点間
隔、K1は前群レンズ12のカム傾き及びA/D変換の
傾きにより定まる係数、K2はステッピングモータ24
に1パルスを加えた時の後群レンズ14の移動量、Lは
被写体までの距離である。測距処理で得られた測距デー
タ及び前群位置検出処理で得られた位置データはそれぞ
れL及びE1としてCPU20に入力され、その他はR
OMデータ若しくは演算結果から算出されたデータであ
る。
【0035】ステップ304〜310の処理を終了し、
後群レンズ14を配置すべき位置が求められたならば、
通常モード切替処理を行い、クロック周波数を高周波数
から低周波数に切り替えて、CPU20の処理速度を通
常の速度に戻す(ステップ311)。勿論、ステップ3
03を迂回して高速モードへの切替えを行わなかった場
合には、この通常モード切替処理ではクロック周波数を
低周波数のまま維持する処理を行う。
【0036】以上の合焦位置演算処理を実験により通常
モードで実施すると、約120msの処理時間がかかっ
たが、高速モードに切り替えた場合には、約60msで
処理が完了した。
【0037】この合焦位置演算処理が終了したならば、
図4のステップ207に移行し、前記測光処理及び測距
処理で得られたデータに基づいて絞り値及びシャッタ速
度を決定する自動露出(AE)演算処理を行い、続い
て、ストロボモードが低輝度自動発光モード、強制発光
モード、発光禁止モードであるか等の判断を行うストロ
ボ処理を実行する(ステップ208)。そして、ストロ
ボが発光する場合には、フラッシュマチック(FM)演
算処理を実行し(ステップ209,210)、ストロボ
光と被写体輝度に基づく適正な絞り値及びシャッタ速度
を決定する。勿論、ストロボが発光しない場合には、こ
のフラッシュマチック演算処理は行わない。
【0038】次に、ステップ211に移行して、シャッ
タボタンが完全に押し込まれた場合にONとなる第2の
レリーズスイッチ(SP2)のON・OFFを検出す
る。第2のレリーズスイッチ(SP2)及び第1のレリ
ーズスイッチ(SP1)がOFFである場合には、シャ
ッタボタンから指が離れたものと判断し(ステップ21
2)、スタンバイ状態に戻る。また、第2のレリーズス
イッチ(SP2)がONである場合、露出制御処理を実
行する(ステップ213)。即ち、ステップ206の合
焦位置演算処理で求められた後群レンズ位置に後群レン
ズ14を駆動し、ステップ207又はステップ210で
決定された絞り値に絞りを調整した後、同ステップで決
定されたシャッタ速度でシャッタ装置58を作動させ
る。
【0039】この後、フィルムを次の駒に送るべく1駒
送り処理を実行してフィルム給送用モータ26を駆動し
た後(ステップ214)、ストロボに充電を行い(ステ
ップ215)、最後に第1のレリーズスイッチ(SP
1)がOFFとなったことを検出して(ステップ21
6)、スタンバイ状態に戻る。
【0040】上述したように、合焦位置演算処理におい
てはCPU20の処理速度が上がるので、レリーズ処理
全体の処理時間が短縮化される。一方、合焦位置演算処
理以外の処理については通常モードでCPU20が動作
されるので、電力消費量が無用に増大することもない。
【0041】上記実施例は2群式ズーム装置2を有する
カメラについてであるが、ズーム装置の型式は2群式に
限らず、また、焦点距離一定のレンズを有するカメラで
あっても本発明を適用することは可能である。
【0042】また、合焦位置演算処理はレリーズ処理の
みならず、その他の処理ルーチン内で実行されることも
ある。例えば、ズーム動作終了後に後群レンズ14を遠
景撮影のためのINF位置近傍に待機させておく機種が
あるが、そのズーム処理において合焦位置演算処理が実
行される。かかる場合にも、演算処理の前に処理速度を
高速モードに切り替えるようにするのが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、レ
ンズの合焦位置を求める演算処理を行う際、マイクロコ
ンピュータの処理速度が高速化されるので、シャッタボ
タンを押してから露出までの時間が短縮化される。従っ
て、シャッタチャンスに強く、また手振れの発生も低減
される。これは、合焦位置演算処理に時間のかかるズー
ム装置を有するカメラにおいて特に顕著な効果となる。
【0044】また、マイクロコンピュータの処理速度の
高速化は合焦位置演算処理の際に限っているので、電力
を無用に消費することもない。
【0045】更に、マイクロコンピュータの駆動電圧を
測定できるようにした場合には、この駆動電圧が低下し
たときには、通常モードでマイクロコンピュータを動作
させることができる。従って、電圧低下によるマイクロ
コンピュータの誤動作が防止され、演算エラーによるピ
ンボケ等の不具合の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用され得る自動焦点式カメラの2群
式ズーム装置の構成を示す断面図であり、(a)は最望
遠状態、(b)は最広角状態を示した図である。
【図2】本発明による自動焦点式カメラに搭載されたマ
イクロコンピュータのCPUを示すブロック図である。
【図3】カメラがスタンバイ状態に至るまでの処理の一
実施例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に従って実行されるレリーズ処理の一実
施例を示すフローチャートである。
【図5】図4のレリーズ処理において実行される合焦位
置演算処理の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2…ズーム装置、4…レンズ鏡胴、12…前群レンズ、
14…後群レンズ、16…ポジションセンサ、20…C
PU、22…直流モータ、24…ステッピングモータ、
26…ロジック・ドライバ回路、28…スイッチ部、3
0…ホームポジションセンサ、32…電池、36…バッ
テリチェック回路、44…オートフォーカス回路、50
…自動露出回路、58…シャッタ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 勝司 埼玉県大宮市植竹町一丁目324番地 富 士写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−93938(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距データに基づきレンズの合焦位置を
    求めるための合焦位置演算処理をマイクロコンピュータ
    により行う自動焦点式カメラにおいて、前記合焦位置演
    算処理を行う直前に前記マイクロコンピュータのクロッ
    ク周波数を低周波数から高周波数に切り替え、合焦位置
    演算処理の終了直後にクロック周波数を高周波数から低
    周波数に切り替える手段を備えることを特徴とする自動
    焦点式カメラ。
  2. 【請求項2】 測距データに基づきレンズの合焦位置を
    求めるための合焦位置演算処理をマイクロコンピュータ
    により行う自動焦点式カメラにおいて、前記マイクロコンピュータの駆動電圧を測定する電圧測
    定手段と、 前記電圧測定手段により測定された電圧が所定値以上で
    ある場合には、 前記合焦位置演算処理を行っている間、
    前記マイクロコンピュータのクロック周波数を低周波数
    から高周波数に切り替えておく手段と、 前記電圧測定手段により測定された電圧が所定値を下回
    っている場合には、前記合焦位置演算処理を行っている
    間においても、前記クロック周波数を低周波数に維持す
    る手段とを備えることを特徴とする自動焦点式カメラ。
  3. 【請求項3】 前記レンズは焦点距離が可変であるズー
    ム装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    自動焦点式カメラ。
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