JPH05264885A - 合焦点検出装置 - Google Patents

合焦点検出装置

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JPH05264885A
JPH05264885A JP4065698A JP6569892A JPH05264885A JP H05264885 A JPH05264885 A JP H05264885A JP 4065698 A JP4065698 A JP 4065698A JP 6569892 A JP6569892 A JP 6569892A JP H05264885 A JPH05264885 A JP H05264885A
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JP
Japan
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frequency
mask
circuit
processing
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JP4065698A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kodama
晋一 児玉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の合焦点検出装置にあっては、窓関数
処理により生ずる偽信号を除去するために、隣接する周
波数成分との階差を求めて誤成分を除去することを特徴
とする。 【構成】光学系11からの光分布を光電変換素子12で
光電変換し、その変換出力を基に信号変換回路14がそ
の出力の総和をゼロにするように出力を変換する。マス
ク処理回路15は、上記出力にマスク形状の重み係数を
乗算し、周波数検出回路16でマスク処理した画素信号
から連続する複数の周波数成分を検出して記憶する。階
差処理回路17は、上記連続する周波数成分の階差処理
によりマスクの周波数軸での影響を除去し、階差処理に
て求めた光路差を持つ2点の周波数成分比を周波数成分
比検出回路18で検出する。デフォーカス算出装置20
は、上記検出した周波数成分比と、テーブル19のテー
ブル値を基にデフォーカス量を算出し、これにより駆動
回路20を駆動して光学系11の焦点調節を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映像信号を用いて合焦
点検出を行う合焦点検出装置に関し、特に周波数成分の
検出に際しマスク処理を行う合焦点検出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光学系を所定の2箇所以上の位置にて周
波数成分を検出し、周波数成分の比を取ることで合焦点
を検出する方式が、特開平2−275916号公報にて
開示されている。図14はMDカーブ(周波数成分:M
TFとレンズデフォーカス特性のカーブ)を示した図で
あり、図15は図14のMDカーブに対しての周波数成
分比とデフォーカス特性の関係を示した図である。この
図15から、周波数成分比とデフォーカス量は1対1に
対応することがわかる。以下、この合焦点を検出する方
式の説明を簡単に行う。
【0003】光路長の異なる2箇所での周波数信号をM
S0a(ω)、MS1a(ω)、周波数成分比をMTF
Rとすると MS0a(ω)=O(ω)*L0(ω) MS1a(ω)=O(ω)*L1(ω) MTFR(ω)=MS1a(ω)/MS0a(ω) =L1(ω)/L0(ω) 但し、O(ω) ;被写体の周波数成分 L0(ω),L1(ω);レンズの周波数成分 ω;周波数、*;掛け算とする。
【0004】上述したように、MTFRは被写体の影響
を受けない値となり、MTFRはデフォーカス量と1対
1の関係を有するため、被写体の影響を受けることなく
デフォーカス量が求められる。
【0005】また、離散的な周波数検出(離散フーリエ
変換)に於いては、両端の信号値の差による周波数の誤
検出を防止するために、システムに応じてそのシステム
に最適な固有な窓関数処理(信号列の中心を1として、
両端が滑らかに0に近い値になるよう重み付(重み係
数)をする)を行い、検出周波数の最適化が行われてい
る(デジタル信号処理の理論 1 基礎・システム・制
御 コロナ社 p77〜)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記関係式
からデフォーカス量を求める場合、被写体から狭帯域の
周波数成分を検出し、更に狭帯域を検出するときに発生
する偽信号を確実にキャンセルする必要性がある。
【0007】光電変換素子上の被写体像から狭帯域の周
波数成分を検出する方法としては、アナログ、デジタル
等のフィルタによる周波数検出、または離散的フーリエ
変換による周波数の検出がある。しかしながら、フィル
タによる限られた領域からの周波数検出は、狭帯域の信
号検出が非常に難しいものである。例えば、アナログフ
ィルタの場合は構成各素子の常数設定が困難であり、デ
ジタルフィルタの場合はタップ数が非常に長くなり限ら
れた領域からは信号抽出が困難である。
【0008】また、離散的フーリエ変換は、限られた領
域の信号列の両端の信号値に大きな差がある場合は、本
来の周波数成分を検出することができない。また、両端
の信号値の差の影響を取り除くために両端の信号値を0
にするように窓処理を行う。しかしながら、窓処理を一
様に行うと両端の信号差が小さい場合も窓処理によって
周波数軸にて隣の周波数成分の影響を受けるため、正確
な周波数検出ができなくなる(デジタル信号処理 電子
通信学会編 p28−に記載)。
【0009】この発明は、上記課題に鑑みてなされたも
ので、周波数成分を検出する場合に窓関数の形状による
周波数軸での畳み込みによる偽信号を階差処理により除
去することで、高精度の合焦点検出装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、光
学系の光路長の異なる2箇所において、光学系により形
成される光分布を電気信号に変換する光電変換素子と、
この光電変換素子からの出力を基にその出力の総和がゼ
ロになるように出力を変換する変換装置と、この変換装
置からの出力を基に窓関数を設定する窓関数設定手段
と、この窓関数設定手段により窓関数処理された光電変
換素子の出力から特定周波数成分を抜き出す特定周波数
検出手段と、上記特定周波数成分の特徴に基いて上記光
学系の焦点調節を行う制御手段とを具備し、焦点検出に
用いる上記特定周波数は隣接する周波数列からの階差処
理にて検出されることを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の合焦点検出装置にあっては、光学系
の光路長の異なる2箇所に於いて、上記光学系により形
成される光分布が光電変換素子により電気信号に変換さ
れ、この光電変換素子からの出力を基に、変換装置にて
その出力の総和がゼロになるように出力が変換される。
窓関数設定手段では、この変換装置からの出力を基に窓
関数が設定され、この窓関数処理された光電変換素子の
出力から特定周波数成分が特定周波数検出手段で抜き出
される。そして、制御手段により、上記特定周波数成分
の特徴に基いて上記光学系の焦点調節が行われる。ま
た、焦点検出に用いる上記特定周波数は、隣接する周波
数列からの階差処理にて検出される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。
【0013】初めに、図1を参照して、この発明の第1
の実施例としての概念を説明する。同図に於いて、合焦
点検出装置は、光学系11と、この光学系11を通過し
た被写体の光分布を電気分布に変換する光電変換素子1
2と、この光電変換素子12の出力をアナログ/デジタ
ル変換するA/D変換回路13と、A/D変換された信
号の総和がゼロになるように信号変換する信号変換回路
14と、信号変換された信号にマスク形状の重み係数を
乗算するマスク処理回路15と、マスク処理された画素
信号から連続する複数の周波数成分を検出し、周波数成
分を記憶する周波数検出回路16とを有している。
【0014】また、この合焦点検出装置は、階差処理回
路17と、周波数成分比検出回路18と、テーブル19
と、デフォーカス算出装置20及び駆動回路21を更に
有した構成となっている。
【0015】上記階差処理回路17は、上記周波数検出
回路16からの周波数成分を用いて、連続する周波数成
分の階差処理によりマスクの周波数軸での影響を除去す
るものである。そして、周波数成分比検出回路18は、
階差処理にて求まった光路差を持つ2点の周波数成分比
を検出する。
【0016】また、上記テーブル19は、上記光学系1
1の周波数成分−デフォーカス(M−D)特性から求ま
る各周波数成分比と、デフォーカス量の関係を記憶する
ものである。デフォーカス算出装置20は、周波数比検
出回路18にて検出された周波数成分比と、周波数成分
比とデフォーカス量を記憶したテーブル19のテーブル
値を基にデフォーカス量を算出し、光学系11の状態を
検出し、光学系11の駆動量を算出する。更に、駆動回
路21は、上記デフォーカス算出回路20にて検出され
たデフォーカス量に基いて光学系11を駆動するための
ものである。
【0017】このような構成の合焦点検出装置に於い
て、光学系11により被写体からの光束が導かれると、
上記被写体の光分布が光電変換素子12によって電気分
布に変換される。この光電変換された出力の画素信号
は、A/D変換回路にてA/D変換された後、その信号
の総和がゼロになるように信号変換回路14で信号変換
される。そして、信号変換された信号は、マスク処理回
路15でマスク形状の重み係数が乗算され、周波数検出
回路16にてマスク処理された画素信号から連続する複
数の周波数成分が検出され、周波数成分が記憶される。
【0018】この周波数成分を用いて、連続する周波数
成分の階差処理によりマスクの周波数軸での影響が階差
処理回路17で除去され、階差処理にて求まった光路差
を持つ2点の周波数成分比が周波数成分比検出回路18
で検出される。デフォーカス算出装置20では、上記検
出された周波数成分比と、テーブル19のテーブル値を
基にデフォーカス量が算出され、光学系11の状態が検
出されてその駆動量が算出される。この駆動量により、
駆動回路20が光学系11を駆動するようになってい
る。
【0019】このように構成することにより、マスク形
状に応じて周波数軸に畳み込まれる成分の割合は決定さ
れ、隣接する周波数成分以外の畳み込み成分を極めて小
さくするようにマスク形状が設定される(例えば、CO
Sマスク;0.25、0.5、0.25と中心の周波数
成分が畳み込まれる)。そして、隣接する周波数成分
(周波数ゼロを含む)の階差が、マスクの周波数での畳
み込み係数に応じて求められることで、誤った周波数成
分の発生が除去される。次に、この発明の合焦点検出装
置をカメラに応用した第2の実施例について説明する。
【0020】図2は、カメラの概略構成を示した図であ
る。カメラ22にて光学系11を通った光束は、中央周
辺部のみハーフミラーで構成されるメインミラー(Mミ
ラー)23にてファインダ系とAF検出系に分割され
る。ファインダ系に導かれた光束は、ファインダ24に
導かれる。また、AF検出系に導かれた光束は、サブミ
ラー(Sミラー)25にて、ビームスプリッタ26に導
かれ、更にセンサ27a及び27bで電気信号に変換さ
れる。このセンサは、光路長の短い側を27a、光路長
の長い側を27bとする。また、上記電気信号に基い
て、後述するCPU31が光学系11のデフォーカス量
を算出し、駆動部28にて光学系11は駆動される。
【0021】図3は、図2のカメラのブロック構成図で
ある。同図に於いて、このカメラは、レンズ29と、レ
ンズ29を通った光束を電気信号に変換するセンサ30
と、センサ30の信号をデジタル信号に変換するA/D
回路13と、CPU31と、このCPU31にて与えら
れた画素信号群と検出周波数を基に検出周波数成分をD
FT処理(Discrete Fourier Transform)にて検出する
DFT回路32と、複数の周波数帯域に於いてレンズ2
9の周波数成分比とレンズ29のデフォーカス量の関係
を記憶するメモリ33と、CPU31からのレンズ29
の駆動量に基いて該レンズ29を駆動するレンズ駆動回
路21にて構成されている。
【0022】上記CPU31は、上記A/D変換回路1
3でA/D変換されたフォーカスエリアの画素情報を前
処理(1次直線での回帰変換)し、前処理後の画素情報
に基づいてマスクの重み付けを決定し、画素信号に重み
付け値を乗算し、その演算値と検出周波数をDFT回路
32に送り出す。これと共に、必要な検出周波数をDF
T回路32より取り込んで、マスクの周波数への軸への
畳み込み係数を基に階差処理にてマスクによる偽信号を
除去し、光路差の異なる2つの位置での周波数成分比を
算出する。そして、検出像の倍率補正、周波数の最適化
のためにレンズ29の瞳情報、周波数情報、現在焦点位
置情報、MTF情報、焦点距離(ズーム値)を通信し、
センサ30を制御する。また、上記CPU31は、レン
ズ29の駆動量をメモリ33との通信にて算出し、駆動
量を駆動回路21に伝達する。次に、このように構成さ
れたカメラの動作について、図4のメインシーケンスと
してのフローチャートを参照して説明する。
【0023】動作が開始されると、ステップS1にてイ
ニシャライズされ、次いでステップS2にてファースト
レリーズがオンされたか否かが判定される。ここで、フ
ァーストレリーズオフであればこのシーケンスが終了さ
れ、ファーストレリーズオンであれば、ステップS3に
進んでセカンドレリーズがオンされたか否かが判定され
る。セカンドレリーズがオンであれば、ステップS4に
移行して、シャッタ、巻上げシーケンスがなされた後、
ステップS2に戻る。
【0024】上記ステップS3にて、セカンドレリーズ
がオフであれば、ステップS5に進んで、合焦点検出サ
ブルーチンプログラムAFが実行される。そして、サブ
ルーチンプログラムAFが実行されたならば、ステップ
S6に於いて、合焦フラグGFの判定が行われる。ここ
で、フラグGFは、レンズ29が合焦位置にあるときG
F=1、非合焦でレンズ29を駆動する必要がある場合
はGF=0となる。このステップS6にて、GF=1の
場合はステップS2に戻る。一方、GF=0の場合は、
ステップS7に進んでレンズ29を上記サブルーチンプ
ログラムAFにて指定された位置へ駆動させ、その後ス
テップS2に戻る。図5は、図4に示されたサブルーチ
ンプログラムAFのシーケンスを示したものである。
【0025】サブルーチンプログラムAFがスタートさ
れると、先ずステップS11にてフォーカスエリアに対
応するセンサ上の情報のイニシャライズが行われる。次
いで、ステップS12にて、センサ30の積分が実行さ
れる。積分終了後は、ステップS13でセンサ信号が読
出されてこの積分信号がA/D変換によりデジタルデー
タとして記憶される。その後、ステップS14に進ん
で、検出周波数がf1 に設定される。尚、後述する図6
に示されるように、検出周波数f1 には、検出デフォー
カス範囲に応じてf10、f11、f12が選択される。
【0026】次に、ステップS15にて、画素のデジタ
ル信号の前処理(信号の変換、周波数の検出、周波数の
階差処理)を行うサブルーチンプログラムAFDCが実
行される。そして、ステップS16で、検出周波数を基
に、所定の光路差を有した2つのセンサからの周波数成
分の比(MTFR1)が検出され、ステップS17に於
いて、このMTFR1と所定値ε1 が比較される。
【0027】ここで、|MTFR1−1|<ε1 でない
ならば、ステップS18に進み、MTFR1とレンズ2
9の検出周波数f1 でのデフォーカス量が記憶されたテ
ーブル表を参照し、補間されてレンズ29の駆動量L1
が算出される。一方、上記ステップS17に於いて、|
MTFR1−1|<ε1 であれば、レンズ29が合焦点
付近にすでにあることを意味する。したがって、ステッ
プS19に移行して、合焦点検出精度を上げるために検
出周波数の変更が行われ、検出周波数がf1より高い周
波数のf2 (f2 は、2つのセンサ間隔が図6に示され
るレンズ周波数成分とデフォーカス量の特性のZ0より
小さくなるような周波数とする)に設定される。
【0028】そして、ステップS20にて検出周波数f
2 に関してデジタル処理(DFT)にて検出がなされ
る。その後、ステップS21で所定の光路差を有した2
つのセンサからの周波数成分の比(MTRF2)が検出
され、ステップS22に於いてMTFR2と所定値ε2
が比較される。
【0029】このステップS22にて、|MTFR2−
1|<ε2 でないならば、ステップS23に進んで、M
TFR2とレンズ28の検出周波数f2 でのデフォーカ
ス量が記憶されたテーブル表が参照、補間されて、レン
ズ29の駆動量L2が算出される。そして、このステッ
プS29及び上記ステップS18にて、レンズ29の駆
動量が算出された後、ステップS24で合焦フラグGF
がGF=0に設定される。
【0030】また、上記ステップS22に於いて、|M
TFR2−1|<ε2 であれば、ステップS25に進ん
で合焦フラグGFがGF=1に設定される。こうして、
合焦フラグGFが設定された後、サブルーチンプログラ
ムAFが終了する。
【0031】図6は、レンズの特定周波数での周波数成
分とデフォーカス特性を示したものである。同図に於い
て、縦軸はレンズの周波数成分(理想被写体にて合焦点
を1に規格化する)を、横軸はレンズのデフォーカス量
を表している。尚、ノイズを考慮して、レンズ周波数成
分M0を設定し、その時の合焦点からのデフォーカス量
をZ0とする。
【0032】また、図7は、MTFRに関する比較値ε
1 、ε2 の設定に関して説明するための図である。同図
に於いて、縦軸は周波数成分比を、横軸はデフォーカス
量を表している。上記ε1 は、検出周波数f1 、f2
切換え点となり、2つの光路差及び信号のS/Nを考慮
して決定される。ε2 は、合焦精度(レンズのFナンバ
により決定される)及び信号のS/Nを考慮して決定さ
れる。図8は、画素のデジタル信号の前処理のシーケン
スを示すサブルーチンである。
【0033】サブルーチンプログラムAFDCがスター
トされると、ステップS31にてセンサデータの読込み
が行われ、前側、後側センサデータがD(1,*)、D
(2,*)に取込まれる(ここで*は1〜64の変数を
示す)。次いで、ステップS32にて、変数i、jが1
にされる。その後、ステップS33で、D(i,j)の
データがM(j)に取込まれる。
【0034】次に、ステップS34に於いて、jの値が
判定がなされる。ここで、j=64でない場合はステッ
プS35に移行してj=j+1とされ、ステップS33
へ戻る。一方、j=64の場合はステップS36に進ん
で、1次回帰線にて基準化するサブルーチンプログラム
IJKが行われる。
【0035】次いで、ステップS37にて、所定のマス
ク形状が設定されて元の画素信号に乗算(重み付け)す
るサブルーチンプログラムMKが実行される。更に、ス
テップS38では、変数がj=1に設定される。そし
て、ステップS39で、M(j)がD(i,j)に格納
される。
【0036】ステップS40では、jの値が判定され、
ここでj=64でない場合は、ステップS41に移行し
て、j=j+1が実行される。その後、ステップS39
に戻る。一方、上記ステップS40にてj=64の場合
は、ステップS42に進んで更にiの値が判定される。
【0037】このステップS42にて、i=2でない場
合はステップS43に移行する。そして、i=i+1、
j=1が実行された後、ステップS33へ戻る。これに
対し、上記ステップS42にてi=2ならば、ステップ
S44に進んで、検出周波数f1 に関してDFTにて周
波数ゼロから周波数f1 までが検出され、F(i,k)
I格納される。ここで、F(i,k)のiは1〜2、k
は0〜k1(k1番目の周波数はf1 に相当し、kは最
大32とする)とする。そして、ステップS45で、マ
スクの影響を除去するための階差処理を行うサブルーチ
ンプログラムKJBが実行された後、本シーケンスを抜
ける。図9は、1次回帰線にて基準化するシーケンスを
示すサブルーチンである。
【0038】サブルーチンプログラムIJKがスタート
され、先ずステップS51にて、M(*)データ(ここ
で*は1〜64の変数を示す)で1次回帰の各構成値S
xx、Syy、Sxy、Sx、Syが求められる。次い
で、ステップS52にて、1次回帰線が求められる。そ
の後、ステップS53で、変数kがk=1にされ、ステ
ップS54にて、M(k)にM(k)−Y(k)が格納
される。
【0039】そして、ステップS55に於いて、kの値
が判定される。ここで、k=64でない場合はステップ
S56に移行して、k=k+1が行われた後、ステップ
S53に戻る。一方、上記ステップS55にてk=64
の場合は本シーケンスを抜ける。
【0040】図10は、マスク処理に関するシーケンス
を示すサブルーチンである。尚、ここではマスク形状を
決定するパラメータaはa=1とする(aは信号パター
ンによって可変可能である)。
【0041】サブルーチンプログラムMKがスタートさ
れると、先ずステップS61にて、変数mがm=1に設
定される。次いで、ステップS62にて、マスクの重み
値MK(m)が求められる。そして、ステップS63に
て、1次回帰線にて基準変換されたデータM(m)に、
M(m)とMK(m)の乗した値が格納される。
【0042】そして、ステップS64に於いて、変数m
の判定がなされる。ここで、m=64でない場合はステ
ップS65に移行して、m=m+1が行われ、その後ス
テップS62へ戻る。これに対し、上記ステップS64
でm=64ならば、本シーケンスを抜ける。
【0043】図11は、マスク処理による周波数軸の畳
み込みの様子を示したもので、(a)は理想的な周波数
成分を示した図、(b)はマスク処理された信号から検
出された周波数成分を示した図、(c)はマスクによる
周波数の伝達特性(畳み込み係数)を示した図である。
また、図中、f(i)、g(i)は周波数成分、k
(j)は係数、iは0〜32、jは−∞〜∞の整数を、
それぞれ示すものとする。
【0044】図11(a)の周波数ゼロ(DC)成分f
(0)は、前処理にて信号の総和をゼロにしているの
で、ゼロとなる。また、図11(b)の各周波数成分g
(i)は、f(i)がマスク処理による畳み込み係数k
(j)によって畳み込みまれた結果となっている。図1
1(c)では、jの絶対値が2以上のk(j)の値はほ
ぼゼロに、更にk(−1)=k(1)となるようにマス
クが決定される。
【0045】検出される周波数成分と理想的な周波数成
分との関係は以下のようになる。 g(0)=k(−1)×f(−1)+k(0)×f
(0)+k(1)×f(1) g(1)=k(−1)×f(0)+k(0)×f(1)
+k(1)×f(2) g(2)=k(−1)×f(1)+k(0)×f(2)
+k(1)×f(3) : : g(i)=k(−1)×f(i−1)+k(0)×f
(i)+k(1)×f(i+1)
【0046】DFTF処理に於いて、iの負の周波数成
分はiの正の成分が折り返ることになり、以下の関係が
成り立つ。 f(−i)=f(i) g(−i)=g(i)
【0047】また、前処理でf(0)=0なるようにし
ているので g(0)=k(−1)×f(1)+k(1)×f(1)
=2×k(1)×f(1) g(1)=k(−1)×f(0)+k(0)×f(1)
+k(1)×f(2)=k(0)×f(f)+(1)×
f(2) g(2)=k(−1)×f(1)+k(0)×f(2)
+k(1)×f(3)=k(1)×f(1)+k(0)
×f(2)+k(1)×f(3) これらの関係式より f(1)=g(0)/(2×k(1)) f(2)=(g(1)−k(0)×f(1))/k
(1) f(3)=(g(2)−k(1)×f(1)−k(0)
×f(2))/k(1)
【0048】iが3以上に於いては以下の関係になる f(i+1)=(g(1)−k(1)×f(i−1)−
k(0)×f(i)) こうして、f(1)、f(2)が求められるので、iが
3以上のf(i)も階差処理にて求められる。図12
は、階差処理のサブルーチンプログラムKJBを示した
ものである。
【0049】サブルーチンプログラムKJBがスタート
されると、ステップS71にて、DFT処理による各周
波数成分F(i,k)のデータが読込まれる。次いで、
ステップS72にて、マスク処理による畳み込み係数k
(i)(但し、i=−1、0、1;(k(−1)=k
(1))が読込まれる。そして、ステップS73で、検
出周波数f1 に対応するF(i,k)のkがk0と設定
される。
【0050】次に、ステップS74に於いてk0=1の
判定が行われ、新しく検出された周波数はG(i,k)
に格納される。上記ステップS74に於いてk0=1で
ない場合は、検出周波数は最低周波数でないことにな
り、ステップS75に進んでi=1、k=2が設定され
る。次いで、ステップS76にて、初期値 G(i,0)=0、G(i,1)=F(i,0)=F
(i,0)/(2×k(1))が設定される。
【0051】そして、ステップS77にて、階差処理 G(i,k)=(F(i,k−1)−k(1)×G
(i,k−2)−k(0)×G(i,k−1))/k
(1)が行われる。次いで、ステップS78にて、k=
k0の判定が行われる。ここでk=k0でない場合は、
まだ検出周波数f1 に対応する周波数が検出されていな
いことになるので、ステップS79に進んでkにk+1
が代入される。その後、ステップS77に戻る。一方、
上記ステップS78にてk=k0の場合は、検出周波数
1 に対応する周波数が検出されたことになる。したが
って、ステップS80に進んでi=2の判定が行われ
る。
【0052】このステップS80に於いて、i=2でな
い場合は、まだ全てのセンサの周波数検出がされていな
いことを意味する。したがって、ステップS81に移行
してi=i+1、k=2と設定されてステップS76へ
戻る。上記ステップS80でi=2の場合は、周波数検
出が終了したことを意味し、本サブルーチンを抜ける。
【0053】また、上記ステップS74に於いて、k0
=1の場合は、検出周波数が最低周波数であることをを
意味するので、ステップS82に進んで検出周波数が G(1,1)=F(1,0)/(2×k(1)) G(2,1)=F(2,0)/(2×k(1)) とされる。次に、図13のフローチャートを参照して、
レンズ29の駆動量算出について説明する。
【0054】この駆動量は、検出周波数に対応したMT
FRとデフォーカス量の関係を示すテーブル(デフォー
カス点は離散的にサンプルされている)を用いて検出す
る。尚、検出MTFRをM1 、求めるデフォーカス量を
D1、参照テーブル内でM1に最も近いテーブルMTF
Rの値をM2 、このM2 に対応するデフォーカス量をD
2、次に近いテーブルMTFRの値をM3 、M3 に対応
するデフォーカス量をD3とする。
【0055】駆動量算出が開始されると、ステップS9
1にてM2 が参照テーブルから求められる。次いで、ス
テップS92にて、M3 が参照テーブルより求められ
る。そして、ステップS93にて D1=D2+|(M2 −M1 )/(M2 −M3 )|*
(D3−D2) から、M1 のデフォーカス量D1が求められる。その
後、ステップS94で検出デフォーカス量と現在のレン
ズ位置より駆動量が算出され、本シーケンスを抜ける。
【0056】上述したように、同実施例によれば、高速
で、簡単な構成にて、DFTによるマスクの影響を低減
することができ、被写体の状態に依存しない合焦点検出
装置を提供することができる。
【0057】尚、同実施例に於いては、周波数検出にて
DFT処理を用いたが、これに限られずに狭帯域を検出
できる処理(デジタルフィルタ、アナログフィルタ)で
あればよい。また、今回は2回の検出周波数の切り換え
で行ったが、周波数成分の検出を並列処理し、更に検出
周波数を複数回の切換えで行ってもよい。加えて、検出
周波数を図6の条件を満たす範囲に於いて同時に複数用
いてもよい。また、周波数成分比からデフォーカス量を
テーブルにて求めたが簡単な関数にて近似し、計数メモ
リに記憶してもよい。
【0058】更に、周波数の切換えを周波数成分比にて
行っているが、レンズの現在位置情報を用いてもよい。
加えて、周波数成分比の代わりに2つの周波数成分の差
分を2つの周波数成分の総和で規格化した値を用いても
よい。尚、センサ信号は1次回帰線を基準にしたが、平
均値を基準にしてもよい。また、窓関数(マスク形状)
をCOS関数を用いたがガウス関数を用いて、その形状
を可変にしてもよい。加えて、関数自信をも可変にして
もよい。
【0059】更に、センサ配置をフィルム等価面を挟ん
で等間隔に配置したが、必ずしも等間隔に配置しなくて
もよい。また、前側と後側のデフォーカス量が大きく異
なるシステムでは、フィルム面を挟まない方がよい。
尚、センサを1面にして光学系を駆動して時分割にて比
を求めてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、2つの
合焦状態の異なる映像信号から、光路差による被写体の
周波数の変化分を狭帯域にて忠実に検出することで、理
想的に被写体の周波数成分をキャンセルすることがで
き、簡単な構成にて高精度の合焦点検出装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の合焦点検出装置の第1の実施例とし
ての概念を説明するブロック構成図である。
【図2】この発明の合焦点検出装置をカメラに応用した
第2の実施例でカメラの概略構成を示した図である。
【図3】図2のカメラのブロック構成図である。
【図4】図2のカメラの動作を説明するメインシーケン
スとしてのフローチャートである。
【図5】図4に示されたサブルーチンプログラムAFの
シーケンスである。
【図6】レンズ周波数成分とデフォーカス量の特性を示
した図である。
【図7】MTFRに関する比較値ε1 、ε2 の設定に関
して説明するための図である。
【図8】図5の画素のデジタル信号の前処理のシーケン
スを示すサブルーチンである。
【図9】1次回帰線にて基準化するシーケンスを示すサ
ブルーチンである。
【図10】マスク処理に関するシーケンスを示すサブル
ーチンである。
【図11】マスク処理による周波数軸の畳み込みの様子
を示したもので、(a)は理想的な周波数成分を示した
図、(b)はマスク処理された信号から検出された周波
数成分を示した図、(c)はマスクによる周波数の伝達
特性(畳み込み係数)を示した図である。
【図12】階差処理のサブルーチンプログラムKJBを
示したものである。
【図13】レンズ29の駆動量算出について説明するフ
ローチャートである。
【図14】一般的な周波数成分とデフォーカスの関係を
表すMDカーブ(周波数成分とレンズデフォーカス特性
のカーブ)を示した図である。
【図15】図14のMDカーブに対しての周波数成分比
とデフォーカス特性の関係を示した図である。
【符号の説明】
11…光学系、12…光電変換素子、13…A/D変換
回路、14…信号変換回路、15…マスク処理回路、1
6…周波数検出回路、17…階差処理回路、18…周波
数成分比検出回路、19…テーブル、20…デフォーカ
ス算出装置、21…駆動回路、22…カメラ、23…メ
インミラー(Mミラー)、24…ファインダ、25…サ
ブミラー(Sミラー)、26…ビームスプリッタ、27
a、27b…センサ、28…駆動部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系の光路長の異なる2箇所におい
    て、光学系により形成される光分布を電気信号に変換す
    る光電変換素子と、 この光電変換素子からの出力を基にその出力の総和がゼ
    ロになるように出力を変換する変換装置と、 この変換装置からの出力を基に窓関数を設定する窓関数
    設定手段と、 この窓関数設定手段により窓関数処理された光電変換素
    子の出力から特定周波数成分を抜き出す特定周波数検出
    手段と、 上記特定周波数成分の特徴に基いて上記光学系の焦点調
    節を行う制御手段とを具備し、 焦点検出に用いる上記特定周波数は隣接する周波数列か
    らの階差処理にて検出されることを特徴とする合焦点検
    出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093712A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Nikon Corp 交換レンズおよびカメラボディ
US9030597B2 (en) 2010-09-30 2015-05-12 Nikon Corporation Interchangeable lens and camera body

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093712A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Nikon Corp 交換レンズおよびカメラボディ
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Effective date: 20010529