JPH05263924A - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JPH05263924A
JPH05263924A JP4058175A JP5817592A JPH05263924A JP H05263924 A JPH05263924 A JP H05263924A JP 4058175 A JP4058175 A JP 4058175A JP 5817592 A JP5817592 A JP 5817592A JP H05263924 A JPH05263924 A JP H05263924A
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valve
shift
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Yasunori Nakawaki
康則 中脇
Yoshio Shindo
義雄 新藤
Kazumi Hoshiya
一美 星屋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリープ防止制御の解除時における無用な変
速による違和感を無くすと共に、発進時の変速ショック
を軽減する。 【構成】 アクセルペダル解放の条件を含む所定の条件
が成立した(ステップ600〜605の判断がYES)
とき、ニュートラル状態を形成(クリープ防止制御)す
ると共にヒルホールド制御を実行し(ステップ606、
608)、所定の条件のうちアクセルペダル解放の条件
を除く他の条件が不成立となったとき、ニュートラル状
態を解除(ステップ621)して第2速段を維持し、こ
の状態で更にアクセルペダルが踏込まれたとき(ステッ
プ601の判断がNO)、前記ブレーキを解放してダウ
ンシフト(ステップ612)する。しかしながら、その
ときの車速が所定値V1以上のとき(ステップ619で
NO)はダウンシフトを禁止する(ステップ612をバ
イパス)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停車中のクリープを防
止する機能を有した車両用自動変速機の制御装置に係
り、特にクリープ防止制御から通常制御への復帰時にダ
ウンシフトを行う自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、特開昭61
−55456号公報に記載のものが知られている。この
技術は、停車時のクリープ防止のためニュートラル制御
(フォワードクラッチを解放してニュートラル状態を形
成する制御)を行っている時にシフト用ブレーキを係合
して車両の後退防止(ヒルホールド制御)を行い、一方
ニュートラル制御から通常制御への復帰にあたり、フッ
トブレーキの制動動作が解除されたときにフォワードク
ラッチを係合して最低速段より高い変速段(第2速段)
を形成し、その後、アクセルの踏込みが行われたときに
前記シフト用ブレーキを解放して第1速段にダウンシフ
トするというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、下り坂でフ
ットブレーキを解放した後、車速が増加してからアクセ
ルが踏込まれた場合、前記従来の装置では、第1速段が
形成された後、すぐに通常の変速マップに従って第2速
段が形成されることになる。
【0004】例えば、図6に示す変速マップを持つ装置
において、車速が1→2シフトアップ線のV2以上の車
速V3状態で、アクセルペダルの踏込みが行われた場合
(図6のA点)、ニュートラル制御解除により第2速段
から第1速段に一旦ダウンシフトされるが、車速がV2
より大きいV3になっているので、すぐに第2速段にア
ップシフトされる。
【0005】又、増加した車速がV2より若干低い状態
から、スロットル低開度でアクセルペダルの踏込みが行
われた場合は、エンジン回転が低い状態にあるためスロ
ットル開度が比較的低い(約20%)状態でもトルクが
最大となり、ダウンシフトによる第1速段状態で加速
し、すぐに通常シフト線に従って第2速段へのアップシ
フトが行われる。
【0006】このように、下り坂で車速がある程度増加
してからアクセルペダルが踏込まれた場合は、第2速段
→第1速段→第2速段のシフトハンチングが起こること
があり、運転者に違和感を抱かせると共に、無用な変速
によるショックが生じるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、無用な変速による違和感を無く
すと共に、発進時の変速ショックを軽減することのでき
る車両用自動変速機の制御装置を提供することにより、
上記課題を解決せんとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、自動変速機のシフトレンジが前進走行
レンジとされているときであっても、アクセルペダル解
放の条件を含む所定の条件が成立したときには、ニュー
トラル状態を形成してクリープを防止すると共に、所定
の高速段を形成するブレーキを係合させて車両の後退を
防止し、一方、前記所定の条件のうちアクセルペダル解
放の条件を除く他の条件が不成立となったときには、前
記ニュートラル状態を解除して前記高速段を維持し、こ
の状態で更にアクセルペダルが踏込まれたときに、前記
ブレーキを解放してダウンシフトする自動変速機の制御
装置において、前記アクセルペダルが踏込まれたときの
車速を検出する手段と、該アセルペダルが踏込まれたと
きの車速が所定値以上のときに前記ダウンシフトを禁止
する手段を備えたことにより、上記課題を解決したもの
である。
【0009】
【作用】本発明の制御装置では、クリープ防止制御から
通常制御に復帰する際に、解除の仕方が2段階になる。
まず、アクセルペダル解放の条件以外の条件が不成立に
なったときは、フォワードクラッチC1 を係合させてニ
ュートラル状態を解除し、その状態で高速段を維持す
る。次いで、その状態でアクセルペダルが踏込まれたと
きには、ヒルホールド用ブレーキB1 を解放し、ダウン
シフトを行う。但し、アクセルペダルの解放時に既に車
速が所定値以上になっている場合は、ダウンシフトを行
わない。それ以降は通常のマップに基づく変速制御に戻
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0011】図2は、自動車用電子燃料噴射エンジンと
組み合わされた自動変速機の全体概要図である。この中
に、本発明の実施例が適用されている。
【0012】この自動変速機は、トルクコンバータ部2
0と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1
段のアンダードライブ機構部60とを備える。
【0013】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
【0014】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0015】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
【0016】自動変速機を制御するコンピュータ84に
は、エンジン1の負荷を反映させるためのスロットル開
度を検出するスロットルセンサ80、車速を検出する車
速センサ(出力軸70の回転速度センサ)82、クラッ
チC0 の回転数を検出するセンサ99、シフトポジショ
ン信号を出力するシフトポジションスイッチ5、フット
ブレーキが踏まれている際に信号を出すブレーキスイッ
チ6、エンジン回転数Ne を検出するNe センサ7、ア
イドル接点の状態(アクセルペダルが踏込まれた際OF
F)を出力するアイドルスイッチ8、エンジンの冷却水
温度Tを検出する水温スイッチ9等の各種制御のための
信号が入力されている。
【0017】コンピュータ84は、各センサ、スイッチ
等からの入力信号をパラメータとして、予め設定された
スロットル開度−車速の変速点マップに従って、後述す
る油圧制御回路106内のソレノイドバルブS1 、S2
、S3 、S4 等を駆動・制御し、図3に示されるよう
な各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行って変速
制御を行う。
【0018】又、この実施例の自動変速機においては、
フォワードクラッチ(クラッチC1)の油圧を制御する
ためのコントロールバルブが新たに設けられ、アクセル
ペダルが解放され、且フットブレーキが踏まれて車両が
実質的に停止させられているときに、シフトレンジがた
とえドライブレンジのような前進走行レンジにあったと
しても、フォワードクラッチをコントロールバルブを介
して解放又は減圧し、自動的にニュートラルの状態を形
成してクリープの発生を防止するクリープ防止機能と、
このとき同時に、坂道等において車両が後退するのを防
止するため該車両の後退を阻止可能なブレーキB1 を係
合させるヒルホールド機能と、を持っている。
【0019】この場合、通常では、ヒルホールド用のブ
レーキとして、所定変速段、例えば2レンジ(=Sレン
ジ)第2速段のエンジンブレーキ形成用のブレーキB1
を用い、第2速段を達成する場合に「開」となるバルブ
(2−3シフトバルブ及び1−2シフトバルブ)を介し
て、ヒルホールド用ブレーキB1 に係合油圧を供給する
構成としている。したがって、停車時にクリープ低減制
御を行っている場合は、通常、変速段が第2速段に維持
されている。
【0020】この状態から、クリープ低減制御の成立条
件が不成立になると、不成立の条件に応じて異なった手
順で通常制御へ復帰する。まず、フットブレーキの制動
動作が解除されると、フォワードクラッチを係合させる
信号が出力される。この段階では先の第2速段が維持さ
れる。その後、アクセルの踏込みが行われると、シフト
用ブレーキを解放して、第1速段にダウンシフトする。
但し、このダウンシフトは、アクセルペダルが踏込まれ
る前の車速に応じて中止されることがある。
【0021】以下、実施例の装置における油圧回路の説
明をまず行い、次いで本発明の特徴部分である制御の流
れを説明する。
【0022】図4はクリープ低減制御(ニュートラル制
御)及びヒルホールド制御を実行するための油圧制御装
置の具体例を示す。
【0023】図において、符号110はマニュアルシフ
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。この
マニュアルシフトバルブ110は、図示せぬマニュアル
シフトレバーによって駆動されるスプール112を有
し、マニュアルシフトレンジがDレンジであるときには
油圧入力ポート114をDレンジポート116に接続す
る。又、マニュアルシフトレンジがSレンジ(2レン
ジ)であるときには油圧入力ポート114をSレンジポ
ート118に接続する。
【0024】Dレンジポート116は油路300、30
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
【0025】2−3シフトバルブ140は、スプール1
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。これに
対し、ポート144に油圧が供給されているときには図
の左半分に示される下降位置にあり、ポート146とポ
ート150との連通を遮断すると共に、ポート148と
ポート152との連通を遮断し、ポート152をドレン
ポート154に連通する。
【0026】ポート144に対する制御油圧の供給は、
ソレノイドバルブS1 により周知の態様で行われ、第3
速段あるいはオーバードライブ段(第4速段)を達成す
るときにのみ、ポート144に油圧が供給されるように
なっている。従って、スプール142は、第1速段ある
いは第2速段の達成時には前記上昇位置にあり、第3速
段あるいはオーバードライブ段の達成時には前記下降位
置にあることになる。
【0027】なお、ソレノイドバルブS1 はノーマルク
ローズ型のもので、「ON」のときポート144に圧が
供給され、OFFのとき圧が無くなる。よって、第1速
段あるいは第2速段の達成時にはソレノイドバルブS1
を「ON」にして圧を抜き、第3速段あるいはオーバー
ドライブ段の達成時にはソレノイドバルブS1 を「OF
F」にして圧を供給する。
【0028】ポート150は油路306によって、後述
するヒルホールド制御用のB1 コントロールバルブ18
0のポート186に連通されている。ポート152は、
油路308、セカンドコーストモジュレータバルブ16
0、油路310を経てチェックバルブ170のポート1
72に連通されている。
【0029】チェックバルブ170は、入口ポート17
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。入口ポート174は油路312に
よってB1 コントロールバルブ180のポート188に
接続され、出口ポート176は油路314によって1−
2シフトバルブ130のポート136に接続されてい
る。
【0030】1−2シフトバルブ130はスプール13
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
【0031】なお、ポート138は油路316によって
ブレーキB1 に接続されている。
【0032】ポート134には、ソレノイドバルブS2
の作用により第1速段達成時にのみ油圧が供給され、こ
れによりスプール132は、第2速段、第3速段、ある
いはオーバードライブ段の達成時には前記上昇位置とさ
れ、第1速段達成時にのみ前記下降位置とされることに
なる。
【0033】なお、このソレノイドバルブS2 もノーマ
ルクローズ型のもので、「ON」のときポート134に
圧が供給され、「OFF」のとき圧が無くなる。
【0034】ソレノイドバルブS1 、S2 への操作信号
と変速段の関係は、表で示すと次の通りである。
【0035】
【0036】ヒルホールド制御用に設けられたB1 コン
トロールバルブ180は、スプール182とプラグ18
4とを有する。スプール182は図の右半分に示される
上昇位置にあるときにはポート186と188とを連通
させ、且つポート190と192とを遮断してポート1
92をドレンポート198に連通させる。これに対して
図の左半分に示されている下降位置にあるときにはポー
ト186を閉じてポート188をドレンポート187に
連通させ、且つポート190と192とを連通させるよ
うになっている。
【0037】ポート190は油路314及び油路300
によってマニュアルシフトバルブ110のDレンジポー
ト116に接続され、ポート192は油路316によっ
て、ニュートラル制御用(クリープ低減制御用)に設け
られたC1 コントロールバルブ200のポート208に
接続されている。
【0038】B1 コントロールバルブ180のスプール
182はポート194及び196に与えられる油圧によ
って駆動され、ポート194と196の少なくとも一方
に所定値Psset以上の信号油圧Ps が供給されていると
きには、前記左半分位置、即ちヒルホールド制御解除位
置に位置する。又、ポート194と196のいずれにも
所定値Psset以上の信号油圧Ps が供給されていないと
きには前記右半分の位置、即ちヒルホールド制御位置に
位置するようになっている。ポート194は油路318
によって油路320に連通接続されて油路320の信号
油圧Ps を供給されるようになっている。
【0039】ニュートラル制御用のC1 コントロールバ
ルブ200及びヒルホールド制御用のB1 コントロール
バルブ180の、主たる制御手段として設けられたソレ
ノイドバルブS3 は、その電磁コイルに与えられるパル
ス信号のデューティ比Dに応じて、油路320に該デュ
ーティ比Dに応じた信号圧Ps が生じさせるようになっ
ている。ソレノイドバルブS3 はいわゆるノーマルクロ
ーズ型のソレノイドバルブにより構成されており、これ
により油路320の信号油圧Ps は電磁コイルに与えら
れるデューティ比Dの増大に応じて低下する。油路32
0は絞り280、油路322、モジュレータバルブ25
0、油路324を経て油路126に接続され、これによ
り油路322にはモジュレータバルブ250によって所
定の一定圧に調圧されたモジュレート油圧Pm が供給さ
れる。
【0040】油路320は油路318によってB1 コン
トロールバルブ180のポート194に接続されている
と共に、油路326、絞り282を経てC1 コントロー
ルバルブ200のポート210に連通接続されている。
【0041】C1 コントロールバルブ200は、スプー
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。この調圧値は圧縮コイルばね218がスプー
ル202に与える付勢力とプラグ204及び206によ
ってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増大
に応じて増大するようになっている。出口ポート214
は、C1 コントロールバルブ200のフェイルセーフの
ために設けたC1 リレーバルブ270を介してクラッチ
C1 に接続されている。
【0042】即ち、C1 コントロールバルブ200のポ
ート214とクラッチC1 との間には、C1 リレーバル
ブ270が配置されている。そして、C1 コントロール
バルブ200のポート214とC1 リレーバルブ270
のポート272とが、油路330により連結されてい
る。又、クラッチC1 とC1 リレーバルブ270のポー
ト276とが、油路340によって接続されている。更
に、C1 リレーバルブ270のポート274には、油路
336によって、マニュアルバルブ110のDレンジポ
ート116において発生するDレンジライン圧PLが導
かれるようになっている。
【0043】なお、油路340の途中には、絞り284
が設けられている。又、油路340と油路300とは、
チェックバルブ260を介して接続されている。このチ
ェックバルブ260は、油路340より油路300への
オイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許すよう
に構成されている。
【0044】又、本実施例の油圧制御装置には、更にも
う一つ別のソレノイドバルブS4 が設けられている。こ
のソレノイドバルブS4 は、ON/OFF操作されるこ
とにより、油路410の油圧を高圧又は低圧に制御する
ものである。油路410は、絞り411、油路412を
介して、プライマリレギュレータバルブ124によりラ
イン圧PLに調節される油路126に接続されている。
【0045】前記C1 リレーバルブ270は、自身のス
プール位置を同方向に切換制御するための2つの制御信
号入力用(パイロット用)ポート277、278を有し
ており、少なくともどちらか一方のポート277、27
8にセット圧より高圧の油圧が導入されたとき、図4の
右半分位置に位置し、それによりポート276を274
に連通させる。又、両方のポート277、278の圧力
が共にセット圧よりも低圧になったとき、図4の左半分
位置に位置し、それによりポート276を272に連通
させるようになっている。
【0046】前記一方の制御信号入力用ポート277
は、油路334を介して油路320に接続され、ポート
277に、ソレノイドバルブS3 によって調節されたC
1 コントロールバルブ制御用の圧力Ps が導入されるよ
うになっている。又、他方の制御信号入力用ポート27
8は、油路413を介して油路410に接続され、ポー
ト278に、ソレノイドバルブS4 によって制御された
油圧が導入されるようになっている。
【0047】又、B1 コントロールバルブ180の制御
信号入力用のポート196は、ソレノイドバルブS4 に
よって圧力制御される油路410に、油路414を介し
て接続されている。
【0048】次に、上記構成の油圧制御装置の作用を説
明する。
【0049】マニュアルシフトレンジが「Dレンジ」に
設定されていて、ソレノイドバルブS2 が「OFF」、
ソレノイドバルブS1 が「ON」されることにより、第
1速段が成立しているときには、1−2シフトバルブ1
30のスプール132は下降位置にあり、2−3シフト
バルブ140のスプール142は上昇位置にある。
【0050】クリープ低減制御及びヒルホールド制御が
未だ開始されておらず、ソレノイドバルブS3 にOFF
信号が与えられている間は、油路320の信号油圧Ps
はモジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油圧
に設定され、この油圧がB1コントロールバルブ180
のポート194と、C1 コントロールバルブ200のポ
ート210とに供給される。従って、このときには、B
1 コントロールバルブ180のスプール180は左側位
置、即ちヒルホールド制御解除位置に位置し、これによ
りポート186が閉じられて、ヒルホールド制御出力用
のポート188がドレンポート187に連通される。
【0051】又、ポート190がポート192に連通す
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧PLの作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
【0052】その結果、ドレンポート216は完全に閉
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てクラッチC1 に導入される。このた
め、このときにはクラッチC1 は完全係合して第1速段
が達成される。
【0053】又、B1 コントロールバルブ180のポー
ト186が閉じられているためポート188がドレン接
続され、しかも1−2シフトバルブ130のポート13
6も閉じられてポート138がドレン接続されるため、
ブレーキB1 には何の油圧も供給されず、ブレーキB1
は解放状態に維持される。
【0054】次に、マニュアルシフトレンジが「Dレン
ジ」に設定されている状態下において、エンジン1のス
ロットル開度がアイドル開度位置にまで戻され(アイド
ル接点ON)、しかも車速が零に近い所定値以下になる
と、クリープ低減制御及びヒルホールド制御を実行する
べく、各ソレノイドバルブS1 〜S4 にそれぞれ制御指
令が出される。
【0055】即ち、ソレノイドバルブS3 にはパルス信
号が与えられ、そのデューティ比Dを時間の経過と共に
増大することが行われる。このデューティ比Dの増大に
応じて、油路320の信号油圧Ps は時間の経過と共に
徐々に減少し、その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで
低下すると、B1 コントロールバルブ180のスプール
182が図4の右側位置(ヒルホールド制御側)に切換
わり、ポート188の連通ポートがドレンポート187
からポート186に切換わる。又、ポート192の連通
ポートがポート190からドレンポート198に切換わ
る。
【0056】従って、ポート208にライン圧PLが供
給されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の
調圧値、即ちクラッチC1 の係合圧はポート210に与
えられる信号油圧Ps により設定され、該信号油圧Ps
の減少に伴いドレンポート216が開かれるようにな
る。その結果、ポート214よりクラッチC1 に供給さ
れる係合圧が低下し、これによりクラッチC1 が滑りを
生じるようになる。これによって自動変速機はニュート
ラル時と同様の状態となり、アイドル振動の低減と同時
にクリープの発生が防止される。即ち、クリープ低減制
御が実行される。
【0057】又、このとき同時に、第2速段状態を達成
するべく、ソレノイドバルブS1 、S2 が共に「ON」
操作される。このときには、前述したようにB1 コント
ロールバルブ180のポート186と188とが連通す
るため、ソレノイドバルブS1 が「ON」されることに
よって2−3シフトバルブ140のスプール142が上
昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達成する切換
位置に操作されることで、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが、油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
【0058】そして、ソレノイドバルブS2 が「ON」
されることによって1−2シフトバルブ130のスプー
ル132が上昇位置、即ち第2速、第3速、あるいはオ
ーバードライブ段(4速)を達成する切換位置に操作さ
れることで、ポート136にまで達したライン圧PL
が、ポート138より油路316を経てブレーキB1 に
供給され、ブレーキB1 が係合し、サンギヤ61(図4
参照)が固定されるようになる。そのため、サンギヤ6
1の固定、及び一方向クラッチF2 の作用によってキャ
リア67が逆転阻止されていることにより、プラネタリ
ピニオン65が逆転阻止され、それによりリングギヤ6
3の逆転が阻止されて、出力軸70が車両後退方向へ回
転するのが阻止され、いわゆるヒルホールド制御が実行
される。
【0059】つまり、マニュアルシフトレンジが「Dレ
ンジ」となっている場合にも、ブレーキB1 が係合する
ことにより、「Sレンジ」の第2速段と同一の変速段が
達成されることで、車両の後退が防止される。
【0060】次に、本実施例の装置の特徴部分である制
御の流れを図5のフローチャートに従って説明する。な
お、このフローチャートの中で用いているフラグの意味
は次の通りである。
【0061】F1 =ニュートラル制御開始(クラッ
チ油圧スイープダウン制御)〜復帰によりクラッチが完
全係合するまでの状態にあることを示すフラグ F2 =ヒルホールド制御を行うため第2速段状態を
達成すべくソレノイドバルブS2 をON状態にしている
ことを示すフラグ
【0062】図5は、クリープ低減(=防止)制御の内
容を示す。このルーチンは周期的に繰返し実行されるも
ので、このルーチンが開始されると、ステップ600〜
605でクリープ防止制御の成立条件が判断される。こ
の条件としては次のものがある。
【0063】 シフトレンジがドライブレンジ(ステップ600) アイドル接点信号がオン(ステップ601) フットブレーキ信号がオン(ステップ602) 車速Vが零に近い所定値V0以下(ステップ603) エンジン回転速度Ne が所定値Ne 0以下(ステップ
604) エンジン冷却水温が所定値T1以上(ステップ60
5)
【0064】そして、これら全ての条件が成立したとき
にクリープ防止制御が実行される。ここで、、、
、の条件が、クリープ防止制御の実質的成立条件に
相当し、、の条件は、フェイルセーフの観点から確
認のために検出される条件に相当する。
【0065】この条件が全て成立すると、ステップ60
6に進んでニュートラル制御を実行する。そしてステッ
プ607でニュートラル制御を開始したことを示すフラ
グF1 に「1」をセットし、ステップ608でヒルホー
ルド用ブレーキを係合させるためにソレノイドバルブS
2 にON信号を出力し、ステップ609でヒルホールド
中であることを示すフラグF2 に「1」をセットする。
【0066】このニュートラル制御(クリープ低減制
御)状態からフットブレーキを解放した場合は、ステッ
プ602の判断がNOとなり、ステップ617に進む。
ここで、フラグF1 =1であるのでステップ620に進
み、クラッチC1 が完全係合か否かの判定を行い、完全
係合でない場合はステップ621へ進み、クラッチC1
を徐々に係合させるべくクラッチ油圧調整のためのデュ
ーティ比を減少させる。
【0067】このループを繰返し、クラッチC1 が完全
係合した場合には、ステップ620からステップ619
へ進み、車速≦V1(但し、V1は、図6の変速マップ
における2→1ダウンシフトの車速)か否かの判定を行
い、車速がV1以下の場合はステップ614、615へ
進み、フラグF1 に「0」をセットする。
【0068】フットブレーキ解除の保持状態でクリープ
走行している場合、ステップ600→602→617と
進み、更にフラグF1 =0であるからステップ617か
らステップ618へ進む。ここでフラグF2 =1である
ので、ステップ619に進んで前述の如く車速判定を行
う。クリープ走行している所が降坂路の場合、加速が行
われ、車速>V1となると、ステップ619の判断がN
Oとなり、ステップ613へ進んでフラグF2 に「0」
をセットする。
【0069】フラグF1 =0かつフラグF2 =0の場
合、通常シフト線に沿ったシフト処理を実施するため、
その後アイドル接点がOFF→ONになっても、ステッ
プ610からステップ613へ進み、ステップ612の
ソレノイドバルブS2 のOFFは実行しない。つまり、
第2速段から第1速段へのダウンシフトは行わない。
【0070】なお、シフトレンジがドライブレンジでな
いと判断されたときには、ステップ616あるいはステ
ップ623へ進む。シフトレンジがドライブレンジでな
いときには、クリープ防止制御は実行されない。したが
って、2レンジかLレンジのときはステップ617に進
む。
【0071】一方、シフトレンジがドライブレンジでも
2レンジでもLレンジでもないと判定されたときには、
ステップ623に進んでクラッチを全開にし、ステップ
624でフラグF1 に「0」をセットし、ステップ62
6でフラグF2 に「0」をセットする。
【0072】このように、ニュートラル制御から通常制
御への復帰時において、アクセルペダルを踏込んだ時点
(直前、直後も含む)での車速が2→1シフト線よりも
大きいときには、不要な1速段へのダウンシフトを実行
しないので、シフトレンジのハンチングが解消され、乗
員の違和感や変速ショックが軽減される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用自
動変速機の制御装置によれば、ニュートラル制御から通
常制御への復帰に際し、降坂路等で車速が増加してから
アクセルペダルを踏んだ場合、不要なダウンシフトが行
われず、そのまま高速段を維持しながら走行することが
できる。したがって、無用なシフトハンチングがなくな
り、乗員の違和感が解消されると共に、変速ショックも
軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例が適用された自動変速機を含
むシステム全体の概略構成図
【図3】前記自動変速機における各変速段での摩擦係合
装置の係合、解除状態を示す図
【図4】前記実施例の自動変速機の油圧制御装置の構造
を示す図
【図5】前記実施例における一部制御内容を示すフロー
チャート
【図6】自動変速機の変速マップの例を示す図
【符号の説明】
C1 …フォワードクラッチ、 B1 …ブレーキ、 S1 、S2 …ソレノイドバルブ、 5…シフトポジションスイッチ、 8…アイドルスイッチ、 130…1−2シフトバルブ、 150…2−3シフトバルブ、 200…C1 コントロールバルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときであっても、アクセルペダル解放の
    条件を含む所定の条件が成立したときには、ニュートラ
    ル状態を形成してクリープを防止すると共に、所定の高
    速段を形成するブレーキを係合させて車両の後退を防止
    し、一方、前記所定の条件のうちアクセルペダル解放の
    条件を除く他の条件が不成立となったときには、前記ニ
    ュートラル状態を解除して前記高速段を維持し、この状
    態で更にアクセルペダルが踏込まれたときに、前記ブレ
    ーキを解放してダウンシフトする自動変速機の制御装置
    において、 前記アクセルペダルが踏込まれたときの車速を検出する
    手段と、 該アセルペダルが踏込まれたときの車速が所定値以上の
    ときに前記ダウンシフトを禁止する手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006170290A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Mazda Motor Corp 車両のエンジン始動装置
JP2016008699A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 三菱ふそうトラック・バス株式会社 自動変速制御装置

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