JPH05262176A - 自動車用カーペット - Google Patents

自動車用カーペット

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Publication number
JPH05262176A
JPH05262176A JP32554892A JP32554892A JPH05262176A JP H05262176 A JPH05262176 A JP H05262176A JP 32554892 A JP32554892 A JP 32554892A JP 32554892 A JP32554892 A JP 32554892A JP H05262176 A JPH05262176 A JP H05262176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
resin
automobile
pile yarn
carbon black
Prior art date
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Pending
Application number
JP32554892A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yasuoka
利男 安岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
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Publication of JPH05262176A publication Critical patent/JPH05262176A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は,自動車用カーペットに用い
られる染色物の変褪色のみならず,パイル糸の劣化をも
防止することのできる自動車用カーペットを提供するこ
とにある。 【構成】 ナイロンパイル糸の植設部をカーボンブラッ
クの微粉末を2〜7重量%含有するポリエチレン樹脂で
被覆せしめてなり,さらに該樹脂が樹脂100重量部に
対し20〜350重量部の炭酸カルシウムおよび/また
は水酸化アルミニウムを含有することを特徴とする自動
車用カーペット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用カーペットに
関する。特に直射日光に曝され内装材表面が高温に達す
る苛酷な気象条件下での使用に好適な自動車用カーペッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用カーペットは主としてク
ッション性、保温性、吸音性等の改良を目的として開発
されてきた。たとえば「エチレン共重合体に対し相溶性
の樹脂を凝結剤とし高濃度の無機充填剤を含有する配合
物95〜30部と該樹脂とからなる混合物をカーペット
原反の裏面に圧着させることを特徴とする遮音カーペッ
トの製造方法」(特開昭56―79033号公報)、
「カーペット原反に無機充填剤入りアスフアルト系組成
物を裏打ちし、さらに不織布を積層して成る自動車用裏
打ちカーペット」(特開昭58―65079号公報)、
「パッドにホットメルト接着剤を塗布した後、カーペッ
ト本体と前記パッドとをホットメルト接着剤を介して接
合することを特徴とするパッド付自動車用カーペット」
(特開昭56―67637号公報)あるいは「熱放射の
吸収能の大なる着色を有する熱可塑性樹脂のバッキング
を形成した加熱加圧による形付用カーペット」(実開昭
54―157338号公報)などがある。ところが、最
近、内装材表面が100℃以上の高温に達する苛酷な気
象条件の下でかかる自動車用カーペットが長期間にわた
って使用された場合、自動車用カーペットの染料が褪色
あるいは変色するばかりでなく、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリプロピレン等からなるパイル糸が著しい強度
低下を示すことが判明した。甚だしい場合にはパイル糸
がパイル糸の形態を維持することができず踏まれて粉末
状に崩壊する。車両用内装材のかかる耐光性に着目して
提案された改良技術は極めて少ないが、車両用内装材の
染色耐光性改善を目的とした提案としては「鞘成分のみ
が染色されている芯鞘型複合繊維から主として成る染色
耐光性良好な車両用内装材」(特開昭56―12827
4号公報)などがある。しかしながら特開昭56―12
8274号公報の発明も車両用内装材に用いた染料の変
褪色防止を目的としたものであり、内装材自身特にパイ
ル糸の劣化防止を含むものではない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、かかる現状に鑑み、自動車用
カーペットに用いられる染色物の変褪色のみならず、パ
イル糸の劣化をも防止することのできる自動車用カーペ
ットの開発を目的としたものである。
【0004】
【発明の構成】すなわち本発明は「(請求項1) ナイ
ロンパイル糸の植設部をカーボンブラックの微粉末を2
〜7重量%含有するポリエチレン樹脂で被覆せしめてな
り、さらに該樹脂が樹脂100重量部に対し20〜35
0重量部の炭酸カルシウムおよび/または水酸化アルミ
ニウムを含有することを特徴とする自動車用カーペッ
ト。」である。
【0005】ここに、ナイロンパイル糸はフイラメント
糸、紡績糸のいずれでもよい。パイル用基布の素材、形
態も特に限定されない。カーペット用に通常使用される
素材、形態(編織物、不織布)を用いてよい。ナイロン
パイル糸の植設部を被覆する樹脂はポリエチレン樹脂で
ある。ポリエチレン樹脂をパイル糸の植設部に被覆する
には、ドープ(高濃度溶液)、エマルジョン、サスペン
ジョン、溶融物などのいずれの状態で用いてもよい。被
覆方法は、スプレー法、含浸法、コーテイング法など従
来公知の方法でよい。樹脂に含有せしめるカーボンブラ
ックの微粉末は粒径が10〜250mμの範囲のものが
好ましい。樹脂中のカーボンブラックの微粉末の含有量
は2〜7重量%である。含有量が2重量%未満では本発
明の目的とする効果、すなわち染色物の変褪色のみなら
ず、パイル糸の劣化をも防止することのできる自動車用
カーペットを得ることができない。含有量が7重量%を
越えるとカーペットの剛性が低下するので実用上、強度
的に好ましくない。カーボンブラック微粉末含有樹脂は
ナイロンパイル糸の植設部を被覆していることが必要で
ある。自動車用カーペットの基布全体の表面あるいは表
裏両面を被覆していてもよいが、少なくともパイル糸の
植設部特に植設部裏面がカーボンブラック微粉末含有樹
脂で被覆されていることが必要である。
【0006】
【発明の効果】本発明のごとく、ナイロンパイル糸の植
設部をカーボンブラックの微粉末を2〜7重量%含有す
るポリエチレン樹脂で被覆せしめてなり、さらに該樹脂
が樹脂100重量部に対し20〜350重量部の炭酸カ
ルシウムおよび/または水酸化アルミニウムを含有する
ことを特徴とする自動車用カーペットは下記の効果を有
する。 (1) 高温下で長期間太陽光に曝されても染色カーペ
ットの褪色あるいは変色が軽微である。 (2) 高温、直射日光、多湿等の苛酷な熱帯性気象条
件下に長期間曝されてもナイロンパイル糸の物性が低下
したり、あるいはパイル糸の形態が崩壊することが少な
い。
【0007】以下に実施例により本発明を具体的に説明
する。なお実施例において%は重量%を表す。染色カー
ペットの耐光性の評価方法はサンシャイン・ウエザーメ
ータ−を用い、ブラックパネル温度83℃で人工光を1
00〜400時間照射して行った。耐光性評価用サンプ
ルの裏面には厚さ10mmのポリエチレンテレフタレ−
ト製フエルトあるいはポリウレタンフオームを重ねて蓄
熱層とした。褪色あるいは変色の程度は変褪色用ブルー
スケールで判定した。パイル糸の劣化はパイル糸の強力
保持率により評価した。
【0008】
【実施例1〜3、比較例1〜3】1600デニール/6
8フイラメント、捲縮度15.5%のナイロン6嵩高フ
イラメントからなるチーズ染色糸をポリエチレンテレフ
タレート繊維からなるスパンボンド不織布にタフテイン
グし、裏面に粒径10〜250mμのカーボンブラック
の微粉末をそれぞれ2%、3%、7%均一に混合含有せ
しめたポリエチレンを溶融状態でフイルム状に貼り合わ
せた。比較のためカーボンブラック微粉末をまったく含
有しないポリエチレン及びカーボンブラック微粉末を1
%、8%含有するを用いて同様に処理した(比較例1〜
3)。
【0009】得られたそれぞれのカーペットについて染
色部の耐光堅牢性およびパイル糸の光劣化性(強力保持
率)を評価した。評価結果を表1に示した。
【0010】カーボンブラック微粉末含有量が8%の場
合は強力利用率が30.3%まで低下するだけでなく、
バッキング材の剛性率が極端に低下し、カーペットとし
て自動車床面に対するフィット性が悪化すると共に、カ
ーペット自体の形態寸法安定耐久性が低下する。
【0011】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナイロンパイル糸の植設部をカーボンブ
    ラックの微粉末を2〜7重量%含有するポリエチレン樹
    脂で被覆せしめてなり、さらに該樹脂が樹脂100重量
    部に対し20〜350重量部の炭酸カルシウムおよび/
    または水酸化アルミニウムを含有することを特徴とする
    自動車用カーペット。
JP32554892A 1992-12-04 1992-12-04 自動車用カーペット Pending JPH05262176A (ja)

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JP32554892A JPH05262176A (ja) 1992-12-04 1992-12-04 自動車用カーペット

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JP59081905A Division JPS60226333A (ja) 1984-04-25 1984-04-25 自動車用カ−ペツト

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JPH05262176A true JPH05262176A (ja) 1993-10-12

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5876577A (ja) * 1981-10-26 1983-05-09 日石三菱株式会社 カ−ペツト裏打ち用組成物

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5876577A (ja) * 1981-10-26 1983-05-09 日石三菱株式会社 カ−ペツト裏打ち用組成物

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