JPH0526188A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JPH0526188A
JPH0526188A JP17918191A JP17918191A JPH0526188A JP H0526188 A JPH0526188 A JP H0526188A JP 17918191 A JP17918191 A JP 17918191A JP 17918191 A JP17918191 A JP 17918191A JP H0526188 A JPH0526188 A JP H0526188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back pressure
pressure chamber
scroll
gas
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17918191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Igarashi
豊 五十嵐
Kenji Tojo
健司 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH0526188A publication Critical patent/JPH0526188A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】インジェクション孔8aを介してインジェクシ
ョンパイプ8より背圧室20内にインジェクションされ
た液冷媒は、一部が蒸発して導通路5dを介して両スク
ロール部材により構成される圧縮途中の圧縮室内に入
り、圧縮室内を冷却する。さらに、背圧室20内にイン
ジェクションされた液冷媒は、背圧室20内の圧力を上
昇させる。 【効果】背圧室内に液冷媒をインジェクションすること
により、吐出ガスの温度上昇を抑制し、さらに、吸入圧
力と吐出圧力の比が大きい場合でも、旋回スクロールの
固定スクロールへの押し付け力を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍,空調用冷媒圧縮機
として使用されるスクロール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール圧縮機の作動ガスの冷却及び
圧縮機本体の冷却のため、冷却機構を備えたものとし
て、例えば、特公昭56−85087 号公報に記載されている
ように高圧油を油冷却器を介して、固定スクロールの鏡
板部に設けられた油インジェクション孔から圧縮室内の
作動ガス中にインジェクションする方式が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
液状の冷媒,油を直接圧縮室内にインジェクションする
従来技術では、吸入圧力と吐出圧力の比が大きい運転条
件では吐出ガスの温度が高くなりすぎるという問題があ
った。さらに、背圧室内の吸入圧力と吐出圧力の中間の
圧力により旋回スクロールを固定スクロールに押し付
け、旋回スクロールを固定スクロールに密着させる方式
のスクロール圧縮機では、吸入圧力と吐出圧力の比が大
きい運転条件では、上記背圧室内の圧力は吸入圧力の影
響をより受けるため、旋回スクロールの固定スクロール
への押し付け力が不足気味になるという問題点もあっ
た。
【0004】本発明の目的は背圧室を形成するフレーム
に設けたインジェクション孔から背圧室内に液状の冷媒
をインジェクションし、背圧室と圧縮室を連通させてい
る導通路を介しての圧縮室を冷却すると共に、背圧室内
の圧力を上昇させ、旋回スクロールの固定スクロールへ
の押し付け力の不足を補うことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、旋回スクロ
ール背面とフレームによって形成される背圧室と、この
背圧室内に液冷媒を供給するインジェクションパイプを
連通させることによって達成される。
【0006】
【作用】背圧室を形成しているフレームに設けたインジ
ェクション孔から背圧室内に液状の冷媒をインジェクシ
ョンすることにより、背圧室と圧縮室とを連通させてい
る導通路を介して圧縮室を同時に冷却することができ、
吐出ガスの温度上昇を抑制することができる。さらに、
このインジェクションにより背圧室内の圧力を上昇さ
せ、旋回スクロールの固定スクロールへの押し付け力が
不足した場合でも、この押し付け力を適正に保つことが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3に
より説明する。
【0008】図1は本発明を実施した横形冷媒スクロー
ル圧縮機の全体構造を示す断面図である。図1におい
て、密閉容器1内にはスクロール圧縮機構2とこれを駆
動する電動機3とが水平に配置して収納され、密閉容器
1の下方は油溜り6となっている。
【0009】スクロール圧縮機構2は鏡板上に渦巻き状
のラップ5bをもつ旋回スクロール5と、同じく鏡板上
に渦巻き状のラップ4bをもつ固定スクロール4と、固
定スクロール4と一体化され旋回スクロール5を支持す
るフレーム11とを備え、旋回スクロール5のラップ5
bと固定スクロール4のラップ4bを噛合せている。
【0010】旋回スクロール5とフレーム11の間に
は、旋回スクロール5の自転を防止するオルダム機構1
2が設けられており、電動機3は駆動軸14を介して旋
回スクロール5を旋回運動させるようになっている。駆
動軸14はフレーム11内に設置された主軸受37,シ
ール軸受36及びモータ側軸受38により支持され、そ
のクランクピン14aは旋回スクロール5の背面に設け
られた旋回軸受35と嵌合されている。
【0011】軸受ハウジング32の下部には油溜り6内
に開口する給油管30が設けられ、ハウジング32内の
油溜め33内に連通している。駆動軸14内には一端が
油溜め33に開口し、他端が旋回スクロール軸受ボス2
5c内に開口する差圧給油通路34が設けてある。
【0012】電動機3により駆動軸14及びクランクピ
ン14aを介して旋回スクロール5が旋回運動すると、
旋回スクロール5と固定スクロール4により形成される
複数の圧縮室9がスクロール中心方向に移動するにつ
れ、容積を減少して吸入した冷媒ガスを圧縮する。圧縮
されたガスは固定スクロール4の吐出孔10、さらに、
固定スクロール4の鏡板とフレーム11により形成され
た通路18a,18bを通って電動機3を冷却した後、
吐出管19より吐出される。
【0013】スクロールが圧縮作用を行なうと、旋回ス
クロール5と固定スクロール4により形成される複数の
圧縮室9内のガス圧によるスラスト方向のガス力が、旋
回スクロール5と固定スクロール4を引き離そうとする
ので、これを防ぐために、旋回スクロール5の背面とフ
レーム11で囲まれた背圧室20に導通路5dを介して
圧縮途中のガスを導き、旋回スクロール5の背面にガス
を作用させ旋回スクロール5を固定スクロール4に押し
付けている。背圧室20内の圧力(以下背圧と呼ぶ)は
冷媒ガスの吸入圧力と吐出圧力の中間である。
【0014】密閉容器1の下方の油溜り6の潤滑油は、
吐出圧力と背圧の差により、給油パイプ30,軸受ハウ
ジング32内の油溜め33及び駆動軸内の給油通路34
を経て軸受35を潤滑し、背圧室20に導かれる。さら
に、油溜め33の潤滑油の一部は圧力差により、シール
軸受36及び主軸受37を通り、背圧室20に導かれ
る。モータ側軸受38への給油は、油溜め33の潤滑油
を粘性ポンプで加圧することにより行われる。
【0015】図2は、図1のスクロール圧縮機をモータ
側から見た旋回スクロール背面における断面図であり、
図4は、従来例、本発明における背圧及び旋回スクロー
ルを固定スクロールに押し付けるのに必要な背圧と吸入
圧力と吐出圧力の比の関係を示しており、以下、図2と
図4を用いて説明する。上述したように、背圧を旋回ス
クロール5の背面に作用させ、旋回スクロール5を固定
スクロール4に押し付け、密着させているが、図4にお
いて、吸入圧力と吐出圧力の比が小さい運転条件では従
来例の場合でも旋回スクロール5を固定スクロール4に
押し付けるのに必要な背圧以上の背圧を得ることができ
るが、吸入圧力と吐出圧力の比が大きい運転条件では、
従来例における背圧は旋回スクロール5を固定スクロー
ル4に押し付けるのに必要な背圧に対して不足気味にな
る。本発明はこの点に対して考慮されたものであり、図
2において、インジェクションパイプ8よりインジェク
ション孔8aを介して背圧室20内に液状の冷媒をイン
ジェクションすることにより背圧を上昇させ、従来例で
は旋回スクロール5の固定スクロール4への押し付け力
が不足気味になる吸入圧力と吐出圧力の比が大きい運転
条件でも、押し付け力の不足を補うことができる。さら
に、背圧室20内にインジェクションされた液状の冷媒
は、一部が背圧室20の内で蒸発し、背圧室20内の温
度を下げた後、導通路5dを介して圧縮途中の圧縮室に
流入し、圧縮室内の温度を下げる。その結果、吐出孔1
0から吐出される冷媒ガスの温度は低下し、モータの巻
線,潤滑油などの温度上昇を抑制し、効率が高く、信頼
性の優れた圧縮機を得ることができる。さらに、両スク
ロール部材で形成される一対の圧縮室に対し、それぞれ
導通路5dを備えている場合には、同時に対で形成され
る圧縮室の温度を下げることができる。
【0016】図3は本発明を適用したサイクルブロック
図の一例である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、吐出ガスの温度上昇を
抑制することができ、その結果、モータの巻線,潤滑油
などの温度上昇を抑えることができ、さらに、旋回スク
ロールの固定スクロールへの押し付け力を適正な状態に
保つことができるので、効率が高く、信頼性の優れた圧
縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である横形の密閉形スクロー
ル圧縮機の全体構造の断面図。
【図2】図1の旋回スクロール背面におけるインジェク
ションパイプの配置関係を示す断面図。
【図3】図1のスクロール圧縮機を適用したサイクルブ
ロック図。
【図4】従来例、本発明における背圧及び旋回スクロー
ルを固定スクロールに押しつけるのに必要な背圧と吸入
圧力と吐出圧力の比の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…密閉容器、2…スクロール圧縮機構、3…電動機、
4…固定スクロール、5…旋回スクロール、5d…導通
路、8…インジェクションパイプ、8a…インジェクシ
ョン孔、11…フレーム、14…駆動軸、50…スクロ
ール圧縮機、51…凝縮器、52…減圧器、53…蒸発
器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】互いにラップが向い合っている固定スクロ
    ールと旋回スクロールにより圧縮室が形成され、前記旋
    回スクロールの背面に、前記旋回スクロールとフレーム
    により背圧室が形成され、前記背圧室と圧縮途中の両ス
    クロール部材により形成される前記圧縮室とが導通路を
    介して連通し、前記背圧室の圧力が吸入圧力と吐出圧力
    の中間の圧力に保持されているスクロール圧縮機におい
    て、 前記背圧室に液状の冷媒をインジェクションする回路を
    備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。
JP17918191A 1991-07-19 1991-07-19 スクロール圧縮機 Pending JPH0526188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17918191A JPH0526188A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17918191A JPH0526188A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 スクロール圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPH0526188A true JPH0526188A (ja) 1993-02-02

Family

ID=16061357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17918191A Pending JPH0526188A (ja) 1991-07-19 1991-07-19 スクロール圧縮機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013113212A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Mitsubishi Electric Corp スクロール圧縮機及び冷凍サイクル装置
CN106813285A (zh) * 2017-01-20 2017-06-09 佛山市浦路威电器设备有限公司 节能空气源热泵机组
KR101983051B1 (ko) * 2018-01-04 2019-05-29 엘지전자 주식회사 전동식 압축기

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CN106813285A (zh) * 2017-01-20 2017-06-09 佛山市浦路威电器设备有限公司 节能空气源热泵机组
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