JPH05261698A - ロービングカッター - Google Patents

ロービングカッター

Info

Publication number
JPH05261698A
JPH05261698A JP9204992A JP9204992A JPH05261698A JP H05261698 A JPH05261698 A JP H05261698A JP 9204992 A JP9204992 A JP 9204992A JP 9204992 A JP9204992 A JP 9204992A JP H05261698 A JPH05261698 A JP H05261698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
cutter
carbon fiber
fiber
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9204992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3256269B2 (ja
Inventor
Shoichi Kume
祥一 久米
Fujio Nakao
富士夫 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP09204992A priority Critical patent/JP3256269B2/ja
Publication of JPH05261698A publication Critical patent/JPH05261698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3256269B2 publication Critical patent/JP3256269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロービングカッターのゴムロール、ニップロ
ール及びカッターロールに切断した繊維チョップが付着
するのを防止する。 【構成】 ゴムロール、ニップロール及びカッターロー
ルよりなるロービングカッターに於て、各ロールに空気
吹付け装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロービングカッターに
関する。更に詳しくは、繊維強化複合材料に供する炭素
繊維チョップを高い効率で得ることのできるロービング
カッターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、炭素繊維と各種マトリックスを混
合して得られる繊維強化複合材料は、その優れた性質、
即ち高強度、高弾性率、高電気伝導性、高耐摩耗性、低
比重等により、工業的に重要な材料として注目されてい
る。
【0003】例えば、マトリックスに熱可塑性樹脂を用
いた繊維強化複合材料を得ようとする場合には、予め炭
素繊維を1〜数10mmに切断して炭素繊維チョップと
し、これと熱可塑性樹脂ペレット又はパウダーを押出機
に投入し、溶融混練して繊維強化複合材料である混合ペ
レットとし、この混合ペレットを成形機にかけ、目的と
する成形体を得ている。
【0004】この技術に於て重要なことは、炭素繊維チ
ョップが定量的に押出機内に供給されることであり、も
しそうでない場合には吐出むらとなり、一定の押し出し
速度が得られずストランド切れが起こり、生産性が大幅
に低下することとなる。この、定量的供給に大きな影響
を及ぼす要因として、押出機のホッパー部での炭素繊維
チョップの喰い込み性があり、これは炭素繊維チョップ
の集束性と密接な関係にある。即ち、炭素繊維チョップ
の集束性が低い場合には、ホッパー下部のスクリューと
接するところで開繊して毛羽塊となり、定量的な供給が
阻害される。この他、ホッパー投入前に樹脂ペレット又
はパウダーと炭素繊維チョップとを予め混合する場合に
おいて、集束性が低いとやはり毛羽が発生して押出機へ
の定量供給性を損なう。
【0005】これらのことから、集束性は炭素繊維チョ
ップを評価する時の重要な指標となる。ところで、こう
した用途に供される炭素繊維チョップを得るには、次の
ような方法が一般的である。先ず炭素繊維をサイズ剤に
浸漬してサイズ剤を含浸させ、続く乾燥工程で水などの
溶媒を除去して集束した炭素繊維を、連続的或いは非連
続的にロービングカッターやギロチンカッターなどを用
いて所定の長さに切断して炭素繊維チョップとしてい
る。
【0006】炭素繊維をサイジング処理し、次に乾燥機
に通して乾燥した後、カッターで所定の長さに切断す
る。これら工程の中で最も時間がかかるのは乾燥工程で
あり、この処理速度は数m/minから10数m/mi
nである。このため処理量を増やそうとすると、乾燥機
に通す炭素繊維を多くするか、或いは乾燥距離を長くし
たり乾燥温度を上げるなどして乾燥能力を高め処理速度
を増やすことが考えられる。しかしながら、何れの場合
に於てもこの方法では大掛かりな設備、あるいは改造が
必要となり経済的に不利である。
【0007】また、乾燥後の炭素繊維はサイズ剤のバイ
ンダー成分のみで集束されているため、切断するとき衝
撃性の剪断力がかかるとチョップ割れが生じ、この欠点
は修復されないまま毛羽の原因となって、次の工程であ
る押出機への定量的供給が難かしくなる。このことから
明らかなように、従来の炭素繊維チョップの製造では集
束性を良好なレベルに保とうとするため、サイズ剤付着
率を上げようとする傾向にある。しかしながら、サイズ
剤付着率の上昇は、最終的なコンポジット特性の低下を
招く懸念があり、好ましいものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題を解決するために種々の検討を行った結果、炭素繊維
をサイジング処理し、乾燥する前にロービングカッター
で切断する方法を案出した。しかし、乾燥していない状
態で切断するために、ロービングカッターの種々のロー
ラー部に繊維チョップが付着してしまうという問題点が
生じた。本発明はこのような問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は炭素繊維チョップを効率
的に製造するためのロービングカッターを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴムロール、
ニップロール及びカッターロールを有するロービングカ
ッターに於て、各ロールに付着する繊維チョップを除去
する手段として空気を吹き付ける装置を設けたことを特
徴とするロービングカッターにある。
【0010】ロービングカッターは、通常、ロール上に
複数の刃が取り付けられたカッターロールと、切断する
ためカッターロールに押し当てられるゴム製のロール
と、切断部に繊維束を供給する、ゴムロールに押し当て
られたニップロールからなっている。
【0011】本発明のロービングカッターの具体例を図
1に基づいて説明する。図1において1はゴムロール、
2はニップロール、3はカッターロールで多数の刃をそ
の表面に備えている。ゴムロール1とニップロール2に
よって供給された繊維4はカッターロール3で切断され
るが、このとき繊維が乾燥していない場合は、切断され
た繊維チョップ6は各ロールに付着してしまう。これを
防止するため空気を各ロールに吹付け付着した繊維チョ
ップを除去する装置として空気吹付け装置5を設ける。
【0012】空気吹付け装置5は高圧の空気吹き出し口
をゴムロール1、ニップロール2及びカッタロール3に
設けたものである。本発明は、この空気吹出し装置をロ
ービングカッターに設けたことによって、切断された繊
維がロールに付着し、これが原因でミスカットや刃詰り
のトラブルが生ずるのを防止するものである。
【0013】更にゴムロール、ニップロールにブラシロ
ール7を設けると付着した繊維チョップの除去が確実と
なり高速で繊維チョップを生産することができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明ロービングカッターの使用例を
説明する。本例中の各種評価は次のようにして行なっ
た。 (1)炭素繊維チョップの嵩密度 500mlメスシリンダーに70gの炭素繊維チョップ
を投入し、メスシリンダーに1分間60回の上下振動を
与えた後の炭素繊維チョップの体積でその重さを除して
求める。 (2)炭素繊維チョップの集束性 炭素繊維チョップをミキサーで400rpm、3分間撹
拌した後の該炭素繊維チョップの嵩密度を、撹拌処理前
の嵩密度で除して求める。1が最良値であり、数値が大
きくなるに従がい、集束性は悪くなる。
【0015】使用例 ポリアクリロニトリルを原料とする炭素繊維12,00
0本から成る炭素繊維束を、3〜5重量%で水噴霧処理
しながら、60m/minの速度で捲き出し、テンショ
ンロール、ゴテットロールを経て張力を0.5〜0.7
kg/糸条に調整し、タッチロール方式でサイジング処
理を行なった。サイズ剤のピックアップ量は43〜47
重量%となるように調整した。こうして得られた未乾燥
の状態にある炭素繊維束を、連続的に各ロールに空気を
吹きつける装置とブラシロールとを備えたロービングカ
ッターで6mm長さに切断して炭素繊維チョップを製造
した。
【0016】尚、ここで使用したサイズ剤は分子量47
0と2,900のビスフェノールA型エポキシ樹脂/水
系エマルジョンの混合物で、固形分濃度8重量%に調整
したものである。このようにして得られた炭素繊維チョ
ップのサイズ剤付着率は3.6重量%、集束性は1.0
0で、良好であった。
【0017】比較例 各ロールに空気を吹きつける装置とブラシロールとを取
り外したこと以外は使用例と同じ条件、方法で炭素繊維
を切断すると、ロービングカッターの各ロールに炭素繊
維チョップが付着して刃の目詰まりやミスカットが多発
し、順調な運転ができなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明のロービングカッターにより、炭
素繊維を高い処理速度で切断して繊維チョップを得るこ
とが可能となり、特に未乾燥状態の炭素繊維のカッター
として、カット上のトラブルがなくチョップの生産性が
大幅に向上する。更に、繊維が未乾燥の状態で切断され
るため繊維チョップは割れが少なく、しかも低いサイズ
剤付着率で集束性に優れた高品質の繊維チョップが得ら
れる。このように、本発明のロービングカッターは、工
業的価値の極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ロービングカッターの一例を示す模式図
である
【符号の説明】
1 ゴムロール 2 ニップロール 3 カッターロール 4 繊維 5 空気吹付装置 6 繊維チョップ 7 ブラシロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムロール、ニップロール及びカッター
    ロールを有するロービングカッターに於て、各ロールに
    付着する繊維チョップを除去する手段として空気を吹き
    付ける装置を設けたことを特徴とするロービングカッタ
    ー。
  2. 【請求項2】 ゴムロール及びニップロールに付着する
    繊維チョップを除去する手段として、更にブラシロール
    を設けたことを特徴とする請求項1のロービングカッタ
    ー。
JP09204992A 1992-03-18 1992-03-18 繊維チョップの製造方法 Expired - Lifetime JP3256269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09204992A JP3256269B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 繊維チョップの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09204992A JP3256269B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 繊維チョップの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05261698A true JPH05261698A (ja) 1993-10-12
JP3256269B2 JP3256269B2 (ja) 2002-02-12

Family

ID=14043663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09204992A Expired - Lifetime JP3256269B2 (ja) 1992-03-18 1992-03-18 繊維チョップの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3256269B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061967A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Canon Finetech Inc シート断裁装置及びこれを用いた製本装置
JP2015202551A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 三菱重工印刷紙工機械株式会社 アンビル清掃装置及びロータリダイカッタ
JP2018059235A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 東レ株式会社 チョップド繊維束の製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061967A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Canon Finetech Inc シート断裁装置及びこれを用いた製本装置
JP2015202551A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 三菱重工印刷紙工機械株式会社 アンビル清掃装置及びロータリダイカッタ
JP2018059235A (ja) * 2016-10-05 2018-04-12 東レ株式会社 チョップド繊維束の製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3256269B2 (ja) 2002-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6300487B2 (ja) 再生炭素繊維強化プラスチック成形体の製造方法
JP4365502B2 (ja) 炭素繊維チョップドストランドの連続的製造方法
CN112759250B (zh) 玻璃纤维组及其制造方法、玻纤增强树脂基复合材料及其制造方法
JPH05261698A (ja) ロービングカッター
JPS63132036A (ja) 繊維強化複合材料の製造方法
BRPI0610729A2 (pt) composição de encolamento para fios de vidro, fio de vidro, granulado de fios de vidro cortados e utilização de granulados
JP2001129827A (ja) 長繊維ペレットおよびその製造方法ならびにその製造装置
US11097280B2 (en) Cutting module and method for cutting a strand into individual pieces
JP3292379B2 (ja) 炭素繊維チョップ及びその製造方法
JP3639236B2 (ja) 形態の優れた炭素繊維チョップ
JP2914469B2 (ja) 炭素繊維チョップドストランドの製造方法
JPH0365311A (ja) 炭素繊維チョップ
JP2001271230A (ja) 炭素繊維チョップドストランド及びその製造方法
JP4202477B2 (ja) 炭素繊維チョップの製造方法
JP3266646B2 (ja) 炭素繊維チョップの製造方法
JPH031907A (ja) 繊維強化複合材料の製造方法
CN112759794A (zh) 玻璃纤维组及玻纤增强树脂基复合材料
JP3154953B2 (ja) 木粉入りコンパウンドペレットの製造方法
EP0140913B1 (en) The use of surface-treated reinforcement material for use in extrusion and injection moulding of thermoplastics
JP4837947B2 (ja) 長繊維強化熱可塑性樹脂成形材料の製造方法
JP2001233630A (ja) チョップドストランドの製造方法及びその製造装置、並びに該製造方法により製造されたチョップドストランド
JPS58213650A (ja) ガラスチヨツプドストランドおよびその製造法
JPH06116851A (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂構造体およびその製造法
JPH07276514A (ja) 長繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JPH0745127B2 (ja) 熱可塑性樹脂補強用複合繊維束切断物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121130

Year of fee payment: 11