JPH0526138U - 分散機の構造 - Google Patents

分散機の構造

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JPH0526138U
JPH0526138U JP070032U JP7003291U JPH0526138U JP H0526138 U JPH0526138 U JP H0526138U JP 070032 U JP070032 U JP 070032U JP 7003291 U JP7003291 U JP 7003291U JP H0526138 U JPH0526138 U JP H0526138U
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dispersion
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disperser
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outer tank
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石川剛
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三井三池化工機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理物を効率良く分散、乳化する分散機を提
供することを目的とする。 【構成】 二重壁からなる外タンクの内部に二重壁から
なる内タンクを位置し、前記内タンクの内部に回転する
軸流羽根を設け、前記内タンクの一端開口側に分散室を
設ける。分散室の内部にロータとステータとからなる分
散部材が配設されている。前記外タンクの内部に供給さ
れた処理物は前記軸流羽根によって大量の循環流となっ
て分散部材による強力な剪断力と繰り返しの圧力変動を
うけて分散、乳化され、分散、乳化されたものが分散室
から排出され、その後、分散機から排出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は分散機の構造に関し、特に、投入した処理物を分散、乳化させる分 散機の構造に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
一般に、処理物を投入して、これを分散、乳化するようになっている分散機に あっては、分散機の内部に鋼球などのメディアを位置させて、このメディアと処 理物とを一体に回転させて、メディア間で処理物に剪断力を作用して、投入した 処理物を分散、乳化するようにしている。
【0003】 しかしながら、従来の分散機にあっては、分散能率が充分でなく、このために 均一な分散乳化製品を得ることができず、しかも、連続的にも得ることができな いという問題を有していた。 したがって、分散効率が良く、しかも、連続的に均一な分散、乳化製品を得る ことのできる分散機の出現が要望されていた。
【0004】 この考案の目的は、前記の要望に応えるものであって、処理物を連続的に投入 し、この投入した処理物を連続的に分散、乳化して、分散、乳化したものを連続 的に排出することのできる分散機の構造を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
上記の目的を達成するためにこの考案は、第1の考案として、一端が閉塞し、 かつ、横置きされた二重壁からなる外タンクの内部に、二重壁からなる筒状の内 タンクを同一軸線上に配設するとともに、前記外タンクの開放端を基体で閉塞し 、該基体の中心部を貫通して駆動源で回転される回転軸を配設し、前記内タンク と前記基体との間に前記回転軸を覆う筒状の分散板を配設して、前記分散板の内 部で分散室を形成し、前記分散板のうちの前記基体側の部位に孔を穿設し、前記 内タンクの内部において、前記回転軸に軸流羽根を固定するとともに、前記分散 室の内部に分散部材を配設し、さらに、前記外タンクに処理物を供給する供給ノ ズルと、排出ノズルとを設け、供給された処理物は、前記軸流羽根で循環流にな るとともに、前記分散部材で分散、乳化され、その後、前記分散室の孔を通って 前記排出ノズルから排出することを特徴とする分散機の構造を構成したものであ る。
【0006】 第1の考案を含む第2の考案として、分散部材は、相対的に移動するロータと 、ステイターとから形成され、前記ロータと、ステイターとの間で剪断力と繰り 返しの圧力変動とを処理物に与えるようにしたものであり、前記ロータと、ステ イターとの対向する面には円周方向の溝が複数条設けられ、溝間で形成される突 出部が相手側の溝内に位置して、互いに近接している。
【0007】 第1の考案を含む第3の考案として、二重壁となっている外タンクと内タンク とは、その壁間に冷却水が供給されるように構成したものである。
【0008】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、投入された処理物は、軸流羽根 によって循環流となり、その後、分散部材で剪断力と繰り返しの圧力変動を受け る。 前記軸流羽根による循環流は、非常に大きく、タンクの内部に滞留している間 に数十〜数百回の分散作用を受ける。 また、分散室に導かれた処理物は、分散部材によって剪断力と繰り返しの圧力 変動とを受けて分散、乳化物となり、その後、分散室の孔および排出ノズルを通 って外方に排出される。
【0009】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
【0010】 図1には、この考案による分散機の構造の全体が示されており、一端が閉塞す るとともに、横置きされた二重壁からなる外タンク1の内部には、二重壁からな る筒状の内タンク2がブラケット3によって同一軸線上に固定されており、さら に、前記外タンク1の開放端はボルト4によって基体5に固定されている。
【0011】 前記基体5の中心部には孔6が穿設されていて、この孔6を貫通して駆動源( 図示せず)で回転される回転軸7が設けられている。
【0012】 また、前記内タンク2と前記基体5との間には筒状の分散板8が、前記回転軸 7を覆った状態で固定されていて、前記分散板8の内部で分散室9が形成され、 この前記分散板8のうちの前記基体5側の部位には、図4に示すように周方向に 所定の間隔となっている排出用の孔10が設けられている。
【0013】 前記内タンク2の内部において、中心部には約90°で交差して延びる案内羽 根11が固定されるとともに、前記基体5側の端部には、軸流羽根12が位置し ており、この軸流羽根12は前記回転軸7の先端部に固定金具13で固定されて いる。
【0014】 さらに、前記回転軸7と前記分散板8との間には分散部材14が配設されてい る。 すなわち、この分散部材14は、ロータ15と、ステータ16とから構成され ていて、前記ロータ15およびステータ16は共にリング状をなし、一側面には それぞれ環状の溝17が複数条設けられるとともに、溝間で突出部18が形成さ れており、この突出部18には径方向の溝19が穿設されていて、この溝19で 環状の溝17は接続されている。
【0015】 そして、前記ステータ16は、その外周面が前記分散板8の内周面に取付けら れ、一方、前記ロータ15は、その内周面が前記回転軸7の外周面に取付けられ 、この時、前記ロータ15とステータ16との対向面側に前記溝17が位置し、 かつ、互いに相手側の溝17内に突出部18が位置して所定の間隔を有している 。 なお、図ではロータ15と、ステータ16とから構成されている分散部材14 が2対設けられているが、何対であっても良いものである。
【0016】 前記外タンク1の上部には2つの供給ノズル20、21が設けられ、各供給ノ ズル20、21は定量ポンプ22、23を介して処理物A、Bを蓄えておくホッ パー24、25に接続されている。
【0017】 また、二重壁の外タンク1の壁の内部に冷却水を供給するための冷却水供給ノ ズル26および冷却水排出ノズル29が設けられるとともに、二重壁の内タンク 2の壁の内部に冷却水を供給するための冷却水供給ノズル27および冷却水排出 ノズル30が設けられ、さらに、前記外タンク1には分散、乳化された処理物を 排出するための製品排出ノズル28が設けられている。
【0018】 つぎに前記のものの作用について説明する。
【0019】 まず、図示しない駆動源で前記回転軸7を駆動して、前記軸流羽根12を回転 するとともに、分散部材14のうちのロータ15をステータ16に対して回転す る。
【0020】 この状態で前記両ホッパー24、25に蓄えられている処理物A、Bを定量ポ ンプ22、23で両供給ノズル20、21から前記外タンク1の内部に供給する 。
【0021】 すると、定量ポンプ22、23で両供給ノズル20、21から前記外タンク1 の内部に供給された処理物A、Bは内タンク2の内部に至り、さらに内タンク2 の案内羽根11を通過して軸流羽根12に至る。
【0022】 そして、前記軸流羽根12によって分散機の内部に供給された処理物A、Bは 大量の循環流となり、さらに処理物A、Bは前記ロータ15とステータ16との 間を通り、この通過時に強力な剪断力と、繰り返しの圧力変動とを、処理物A、 Bに与えて、処理物A、Bを強力に分散、乳化する。
【0023】 前記分散機の内部における循環流は前記供給ポンプ22、23の数十〜数百倍 の大きさであり、処理物A、Bは分散機の内部に滞留する間に数十〜数百回の分 散作用を受けるので、その後の分散部材14との分散作用と相俟って非常に均一 で良質な分散、乳化物を得ることができる。
【0024】 そして、分散、乳化物は前記分散板8に設けられた排出用の孔10を通り、さ らに、前記製品排出ノズル28を通って外部に取り出すことができるものである 。
【0025】 なお、前記外タンク1および内タンク2は共に二重壁で形成されているので、 各タンク1、2に接続された冷却水供給ノズル26、27に冷却水を供給して、 冷却水排出ノズル29、30から排出するようにすれば、分散、乳化時の発熱を 冷却することができて、分散、乳化の効率を高めることができるものである。
【0026】 また、前記実施例においては、ホッパー24、25内の処理物A、Bを連続的 に供給して分散、乳化物を連続的に得るようにした場合について説明したが、こ れに限らず、ホッパー24、25内の処理物A、Bをバッチ的に供給し、バッチ 処理をして分散、乳化物をバッチ的に得る様にしても良いものである。
【0027】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成したことにより、軸流羽根の回転により供給ノズ ルから供給された処理物が大きな循環流となり、さらにロータとステータとの間 で生じる強力な剪断力と繰り返しの圧力変動とによって、処理物は強力に分散、 乳化されることになる。
【0028】 さらに、内外タンクは二重壁で形成されているので、両壁間に冷却水を供給す ることにより、分散、乳化時の発熱を抑止して分散、乳化の効率を高めることが できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による分散機の構造を示す概略縦断面
図である。
【図2】図1のXーX線に沿って見た断面図である。
【図3】図1のYーY線に沿って見た断面図である。
【図4】図1のZーZ線に沿って見た断面図である。
【符号の説明】
1……外タンク 2……内タンク 3……ブラケット 4……ボルト 5……基体 6、10……孔 7……回転軸 8……分散板 9……分散室 11……案内羽根 12……軸流羽根 13……固定金具 14……分散部材 15……ロータ 16……ステータ 17、19……溝 18……突出部 20、21……供給ノズル 22、23……定量ポンプ 24、25……ホッパー 26、27……冷却水供給ノズル 28……製品排出ノズル 29、30……冷却水排出ノズル A、B……製品排出ノズル

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉塞し、かつ、横置きされた二重
    壁からなる外タンクの内部に、二重壁からなる筒状の内
    タンクを同一軸線上に配設するとともに、前記外タンク
    の開放端を基体で閉塞し、該基体の中心部を貫通して駆
    動源で回転される回転軸を配設し、前記内タンクと前記
    基体との間に前記回転軸を覆う筒状の分散板を配設し
    て、前記分散板の内部で分散室を形成し、前記分散板の
    うちの前記基体側の部位に孔を穿設し、前記内タンクの
    内部において、前記回転軸に軸流羽根を固定するととも
    に、前記分散室の内部に分散部材を配設し、さらに、前
    記外タンクに処理物を供給する供給ノズルと、排出ノズ
    ルとを設け、供給された処理物は、前記軸流羽根で循環
    流になるとともに、前記分散部材で分散、乳化され、そ
    の後、前記分散室の孔を通って前記排出ノズルから排出
    することを特徴とする分散機の構造。
  2. 【請求項2】 前記分散部材は、相対的に移動するロー
    タと、ステイターとから形成され、前記ロータと、ステ
    イターとの間で剪断力と繰り返しの圧力変動とを処理物
    に与えるようになっている請求項1記載の分散機の構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ロータと、ステイターとの対向する
    面には円周方向の溝が複数条設けられ、溝間で形成され
    る突出部が相手側の溝内に位置して、互いに近接してい
    る請求項2記載の分散機の構造。
  4. 【請求項4】 前記二重壁となっている外タンクと内タ
    ンクとは、その壁間に冷却水が供給されるようになって
    いる請求項1記載の分散機の構造。
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Cited By (4)

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