JPH05261341A - ボルト締めランジュバン型振動子 - Google Patents

ボルト締めランジュバン型振動子

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Publication number
JPH05261341A
JPH05261341A JP6470092A JP6470092A JPH05261341A JP H05261341 A JPH05261341 A JP H05261341A JP 6470092 A JP6470092 A JP 6470092A JP 6470092 A JP6470092 A JP 6470092A JP H05261341 A JPH05261341 A JP H05261341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
rear mass
nut
electrode plate
vibrator
Prior art date
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Pending
Application number
JP6470092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kameda
英一 亀田
Tetsuo Tanaka
哲郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP6470092A priority Critical patent/JPH05261341A/ja
Publication of JPH05261341A publication Critical patent/JPH05261341A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 締め付けによる特性のばらつきがなく、しか
もその作製工程の容易なボルト締めランジュバン型振動
子を提供する。 【構成】 ボルトを介してナットの締め付けにより、リ
アマス、電極板、圧電セラミックスおよびフロントマス
が一体化された振動子の構造で、リアマスとナットの接
触面の少なくとも一方が鏡面であるか、リアマスとナッ
トとの間に少なくとも一面を鏡面加工したワッシャが嵌
め込まれた構造であるかのいずれかを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば超音波洗浄機、
超音波加工機、プラスチックウェルダーなどの大パワー
を入力する(強力超音波)機器に使用される、超音波発
振源として使われるボルト締めランジュバン型振動子に
関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来例の構成を示す図である。ボ
ルト締めランジュバン型振動子は、この図に示すように
圧電セラミックス30a,30bを金属ブロックすなわ
ち、リアマス20a、フロントマス20bで挟み、ボル
ト40を介してナット50で締め上げた構造である。な
お、圧電セラミックス30aおよび30bの間には電極
板60aが、また、圧電セラミックス30bおよびフロ
ントマス20bの間には、電極板60bが挟み込まれた
構造となっている。
【0003】また、圧電セラミックスは圧縮には強い
(破壊強度は約7000kg/cm2) が、引っ張りには弱い(約
400kg/cm2)ことから、従来の構成のボルト締めランジュ
バン型振動子を組み立てる際には、その組み立て時に適
当な応力をセラミックスに加える必要があり、この手段
としてはナットの締め付けトルクによって応力を調整す
ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の構成
のランジュバン型振動子では、その組み立ての際に、ナ
ットの締め付けトルクによって応力を調整するため、締
め付け時に生じる振動子各部の摩擦のばらつきが生じ
る。このため、セラミックスへの圧縮応力に差が生じ、
振動子の特性がばらつきを起こすという問題があった。
【0005】一方、この応力のばらつきを防ぐ対策とし
て、締め付け時に発生する電荷量を測定しながらその応
力を制御して、締め付けるという方法(特公昭56−3
0758)が開示されている。しかし、この方法では組
み立ての度にその測定器と振動子を接続しなければなら
ず、手間を要し、また測定器そのものも高価であり、コ
スト高となっていた。
【0006】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、締め付けによる特性のばらつきがなく、
しかもその作製工程の容易なボルト締めランジュバン型
振動子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明のボルト締めランジュバン型振動子は、
金属からなる円環状のリアマスと、中央部にめねじ部を
有し、かつ金属からなるフロントマスとの間に、正およ
び負の円環状の電極板と2つの円環状の圧電素子とがそ
れぞれ交互に重ね合わされるとともに、両端におねじ部
が形成されたねじ棒の一端が上記リアマス、電極板およ
び圧電素子を貫通して上記フロントマスのめねじ部にね
じ込まれ、かつ、そのねじ棒の他端には上記リアマスの
外方でナットがねじ込まれて、上記リアマス、電極板、
圧電セラミックスおよびフロントマスが一体化された振
動子において、上記リアマスとナットの接触面の少なく
とも一方が鏡面であるか、上記リアマスとナットとの間
に少なくとも一面を鏡面加工したワッシャが嵌め込まれ
た構造であるかのいずれかであることによって特徴付け
られている。
【0008】
【作用】リアマス、電極板、圧電セラミックスおよびフ
ロントマスをボルト締めにより一体化する際に、リアマ
スとナット間の接触面を鏡面としたので、その間の摩擦
抵抗が低下する。従って、締め付けトルクは摩擦抵抗に
よってほとんど減少することなく、圧電セラミックスを
圧着する応力として伝達し、締め付けトルクと圧電セラ
ミックスへの応力との差が減少する。
【0009】
【実施例】図1は本発明実施例の構成を示す図である。
まず、(a)図に示すように、円環状のリアマス1と、
その中央部にめねじ部2aを有するフロントマス2との
間に、円環状の負の電極板3a,円環状の圧電セラミッ
クス4b,円環状の正の電極板3bそして円環状の圧電
セラミックス4aが順に重ね合わされた構成となってい
る。また、リアマス1上面と六角ナット6の間には、両
面が研磨されたワッシャ7が挟み込まれている。さら
に、両端に有効ねじ部を有するスタッドボルト5が、六
角ナット6,ワッシャ7,リアマス1,圧電セラミック
ス4a,4bおよび電極板3a,3bを貫通し、さらに
フロントマス2の盲ねじ部2aにねじ込まれた構造とな
っている。そして、この状態でさらにそのスタッドボル
ト5を介して六角ナット6の締め付けにより、リアマス
1、電極板3a,3b、圧電セラミックス4a,4bお
よびフロントマス2が一体化されて形成されている。
【0010】なお、これら各構成の寸法および材料につ
いて説明すると、まず、圧電セラミックス4a,4b
は、PZT系セラミックスよりなっており、外径35mm
φ, 内径15mmφ, 厚み5mm 、電極板3a,3bは、真ち
ゅう製で、外径35mmφ, 内径15mmφ, 厚み0.2mm 、リア
マス1は、ステンレス(SUS304)製で、外径35mmφ, 内径
15mmφ, 厚み20mmである。また、フロントマス2は、ア
ルミ合金(5056)製で直径45mmφ, 厚み40mmで、その中央
部に設けられた盲ねじ孔2aはM12で深さ15mmである。
さらに、スタッドボルト5は、ステンレス(SUS304)製
で、長さ60mmであり、その両端に設けられた有効ねじ部
はM12で15mmである。そして、六角ナット6はM12のス
テンレス(SUS304)製で、ワッシャ7は外径24mmφ, 内径
12mmφ, 厚み1mm のステンレス(SUS304)製である。
【0011】以上の構成の本実施例は、六角ナット6に
より軽く締めた後、トルクレンチ(図示せず)を用い
て、400kg/cm2のトルクで締め付けて作製する。そこ
で、上述した構成材料および方法を用いて、ランジュバ
ン型振動子を50個作製し、それぞれ、共振周波数での
インピーダンスを測定したところ、そのばらつきは±1
0%であった。
【0012】次に、(b)図に示す実施例は、(a)図
に示す実施例のワッシャ7が用いられていない構成であ
るが、リアマス1の上面1aおよび六角ナット6のリア
マス1との接触面6aが鏡面をなす構成である。この実
施例においても、先に示した実施例と同様の効果が得ら
れた。
【0013】なお、(b)図に示す実施例では、リアマ
ス1の上面1aおよび六角ナット6の接触面6aのいず
れか一方を鏡面とする構造でもよい。その他、(a)図
に示す実施例の構造では、六角ナット6とスタッドボル
ト5があらかじめ一体となった構造のもの、いわゆる、
六角ボルトを用いてもよい。この場合も同様に、ワッシ
ャ7をリアマス1とボルトヘッドの間に設け、ボルトと
一体化した構造の六角ナット6により締め上げて作製す
る。
【0014】さらに、比較例として、(a)図に示す実
施例と同様の寸法の材料で、ただしワッシャは両面とも
鏡面仕上げをしていない構成のランジュバン型振動子を
50個作製した。これらの共振周波数でのインピーダン
スを測定したところ、そのばらつきは±30%であっ
た。
【0015】以上示したように、リアマス1と六角ナッ
ト6との間を鏡面とすることで、その間の摩擦抵抗が著
しく低下し、特性のばらつきが抑えられたランジュバン
型振動子を実現できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボルト締
めランジュバン型振動子によれば、リアマスとナット間
の接触面を鏡面としたので、締め付けトルクに対する圧
電セラミックスへの応力のばらつきは減少し、その結
果、締め付けによる特性のばらつきのないボルト締めラ
ンジュバン型振動子を得ることができ、しかもその組み
立て工程は容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示す図
【図2】従来例の構成を示す図
【符号の説明】
1・・・・リアマス 2・・・・フロントマス 3a,3b・・・・電極板 4a,4b・・・・圧電セラミックス 5・・・・スタッドボルト 6・・・・六角ナット 7・・・・ワッシャ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属からなる円環状のリアマスと、中央
    部にめねじ部を有し、かつ金属からなるフロントマスと
    の間に、正および負の円環状の電極板と2つの円環状の
    圧電素子とがそれぞれ交互に重ね合わされるとともに、
    両端におねじ部が形成されたねじ棒の一端が上記リアマ
    ス、電極板および圧電素子を貫通して上記フロントマス
    のめねじ部にねじ込まれ、かつ、そのねじ棒の他端には
    上記リアマスの外方でナットがねじ込まれて、上記リア
    マス、電極板、圧電セラミックスおよびフロントマスが
    一体化された振動子において、上記リアマスとナットの
    接触面の少なくとも一方が鏡面であるか、上記リアマス
    とナットとの間に少なくとも一面を鏡面加工したワッシ
    ャが嵌め込まれた構造であるかのいずれかであることを
    特徴とするボルト締めランジュバン型振動子。
JP6470092A 1992-03-23 1992-03-23 ボルト締めランジュバン型振動子 Pending JPH05261341A (ja)

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JP6470092A JPH05261341A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 ボルト締めランジュバン型振動子

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JP6470092A JPH05261341A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 ボルト締めランジュバン型振動子

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JPH05261341A true JPH05261341A (ja) 1993-10-12

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ID=13265688

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JP6470092A Pending JPH05261341A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 ボルト締めランジュバン型振動子

Country Status (1)

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JP (1) JPH05261341A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009098799A1 (ja) * 2008-02-07 2009-08-13 Shinkawa Ltd. 超音波振動子
JP2018038992A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 大西 一正 超音波加工用のランジュバン型超音波振動子とその支持方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009098799A1 (ja) * 2008-02-07 2009-08-13 Shinkawa Ltd. 超音波振動子
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