JPH05261268A - 錠剤のパンコーティングの自動制御方法並びに錠剤運動抵抗力の測定方法及びその装置 - Google Patents

錠剤のパンコーティングの自動制御方法並びに錠剤運動抵抗力の測定方法及びその装置

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JPH05261268A
JPH05261268A JP6591292A JP6591292A JPH05261268A JP H05261268 A JPH05261268 A JP H05261268A JP 6591292 A JP6591292 A JP 6591292A JP 6591292 A JP6591292 A JP 6591292A JP H05261268 A JPH05261268 A JP H05261268A
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Shinzo Nakazawa
進三 中澤
Masaichi Moro
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動運転中の錠剤のコーティング状態の変化
に対応した高精度の新規なパンコーティングの自動制御
方法を提供する。 【構成】 コーティング中の錠剤運動抵抗力を測定し該
錠剤運動抵抗力に応じてコーティング条件を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤のパンコーティン
グの自動制御方法に関する。詳しくは、コーティング中
の錠剤運動抵抗力を測定し該錠剤運動抵抗力に応じてコ
ーティング条件を自動的に制御する方法並びに該錠剤運
動抵抗力の測定方法及びその装置である。
【0002】
【従来の技術】パンコーティングは、医薬品の錠剤コー
ティングで最も普通に用いられるコーティング方法であ
り、糖衣コーティングに代表される間欠スプレー法とフ
ィルムコーティングに代表される連続スプレー法に大別
される。間欠スプレー法はスプレー工程(錠剤にコーテ
ィング液を噴霧する工程)・休止工程(錠剤にコーティ
ング液を均一に被覆し徐々に乾燥させる工程)・乾燥工
程(熱風を送り錠剤を充分に乾燥晶結する工程)からな
るサイクルを繰り返すことにより、また連続スプレー法
は錠剤にコーティング液を連続的にスプレーしながら徐
々に被覆することにより、芯剤である錠剤の表面に均一
な被膜を形成する方法である。
【0003】これらのパンコーティングにおいては、コ
ーティング液の噴霧量、スプレーと乾燥のバランス、次
工程に移る時期等の判断が極めて重要であり、従来は熟
練作業者の勘と経験に頼って運転されていたが、作業者
間の品質のバラツキが顕著であり、特に糖衣コーティン
グに関しては操作時間も極めて長いため、近年は作業の
標準化、生産性の向上等を目的として自動制御システム
の開発が行われるようになった。
【0004】かかるパンコーティングの自動制御システ
ムにあっては、何を制御因子として捕らえ管理するかに
よってシステムの善し悪しが決定する。従来のパンコー
ティングの自動制御システムのうち間欠スプレー法にお
ける各工程の終点制御に関しては、スプレー工程につい
ては時間で管理する方法(所定時間経過時を終点として
次工程に移行するもの)又はスプレー液量で管理する方
法(流量計により所定のスプレー液量に到達した時点を
終点とするもの)、休止工程については時間で管理する
方法、及び乾燥工程については時間で管理する方法又は
排気温度で管理する方法(通気乾燥機構を採るコーティ
ング装置において所定の排気温度に到達した時点を終点
とするもの)が主流であった。
【0005】しかし、かかる従来法では、スプレー工程
においてスプレーノズルの目づまり、配管内のコーティ
ング液の沈着等が発生した場合、コーティング液が充分
に錠剤に対して噴霧されず、所定の液量によりコーティ
ングされないという問題があった。更にサイクル回数が
増加すると、特に糖衣コーティングの場合錠剤に形成さ
れる糖衣層の重量が顕著に増加し錠剤の表面積が増大す
るため、予め各サイクルごとに経験的に予測されるスプ
レー液量を設定しておかなければならないが、かかる液
量設定は熟練作業者の勘と経験によるところが大きく、
また自動運転中に直接錠剤の被覆状態を監視することが
できないためコーティング状態の変化に対応した終点管
理ができなかった。
【0006】同様に休止工程においても、錠剤の乾燥状
態が不良品の発生に大きく影響するにもかかわらず、単
に時間管理によってしか終点制御が行えず、状態変化に
対応した制御が不可能であった。
【0007】また、連続スプレー法においては、スプレ
ー及び乾燥のバランスは排気温度により制御されている
が、温度センサーへの排出粉粒体の固着等により常時高
精度な制御は難しく、また排出する空気を媒体とするた
め状態変化への即応性が悪かった。
【0008】この他、従来のパンコーティングにおける
自動制御システムには、給排気若しくはパン内空気の温
度、湿度又は圧力等によりコーティング条件を制御する
ものもあるが、いずれの場合も錠剤のコーティング状態
を間接的にしか把握し得ない点で変わりはなく、即応性
や感度の面で十分とはいえなかった。
【0009】更に、パンコーティングにおいては錠剤の
攪拌混合性も高品質の製品を製造するための重要な因子
であるが、従来この攪拌混合性の検知方法は、コーティ
ングされた錠剤の形状や重量等を測定し統計的に判断す
る以外に適当な方法はなかった。また、錠剤の攪拌混合
性を向上させるために固定バッフルを使用する方法があ
るが、この場合も攪拌効率のよい位置にバッフルが設置
されているかどうかは経験的に判断されているのが現状
であった。
【0010】一方、回転するコーティングパン内を流動
する錠剤の運動抵抗力を制御因子として用いた自動制御
システムは現在のところ存在せず、該錠剤運動抵抗力を
測定する手段についても知られていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を克服し、自動運転中の錠剤のコーティング
状態の変化に対応した高精度の新規なパンコーティング
の自動制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、錠剤のパンコ
ーティングの自動制御方法に関し、詳しくはコーティン
グ中の錠剤運動抵抗力を測定し該錠剤運動抵抗力に応じ
てコーティング条件を自動的に制御する方法並びに該錠
剤運動抵抗力の測定方法及びその装置である。
【0013】上記錠剤運動抵抗力とは、回転するコーテ
ィングパン内を運動する錠剤により該錠剤層内に位置す
る錠剤運動抵抗力測定板にかかる荷重をいい、該測定板
に接続された荷重電気変換器により電気信号に変換して
測定される。
【0014】上記錠剤運動抵抗力測定板は、回転するコ
ーティングパン内を運動する錠剤層内に常時位置するよ
うに固定軸で支持されていてもよく、該コーティングパ
ンと一体となって回転するようにコーティングパン内壁
に固定されていてもよい。また、該錠剤運動抵抗力測定
板は、錠剤層の流れ方向に対して垂直に固定されていて
もよく、流れ方向の上下左右に任意の角度をもって固定
されていてもよい。
【0015】なお、該錠剤運動抵抗力測定板の上記設置
位置及び錠剤層の流れ方向に対する角度は必ずしも固定
されている必要はなく、例えば、錠剤層内を移動して複
数個所を順次測定させるべく錠剤層内を定期的又は連続
的に変位する構造にしたり、測定時のみ錠剤に接触させ
るべく錠剤層内外で変位可能な構造にしたり、攪拌用バ
ッフルと兼用させるべく固定軸を中心に定期的又は連続
的に回動する等の構造にすることもできる。
【0016】また、該錠剤運動抵抗力測定板は必ずしも
一つである必要はなく、一つの固定軸に複数の測定板を
有していてもよく、またそれらが錠剤層内に複数個設置
されていてもよい。
【0017】該錠剤運動抵抗力測定板の形状、大きさ及
び材質は特に限定されるものではなく、例えば長方形、
ひし形、楕円形若しくはこれらを変形したV字形、U字
形等の板状体又は三角錐、円錐、球等の立体等の形状、
及びステンレス、テフロン、シリコン等の材質を用いる
ことができる。
【0018】上記荷重電気変換器とは、上記錠剤運動抵
抗力測定板にかかる荷重を電気信号に変換するための装
置であり、例えば歪みゲージ等が用いられる。該荷重電
気変換器により検出された荷重の一定時間内の波高値
は、該荷重電気変換器に接続された信号処理装置により
デジタル信号に変換され、更に該信号処理装置に接続さ
れた演算処理装置により平均値、積算値及び標準偏差が
算出され、必要に応じて該積算値等に一定の係数をかけ
る等の演算を施して各制御系の多段の設定器に出力され
る。
【0019】本発明の自動制御方法は、間欠スプレー法
による錠剤のパンコーティングにおいて以下のように応
用される。
【0020】まず、予め基準となるサイクルにおいて適
宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗力の平
均値、積算値又は標準偏差に基づいて制御の基準となる
設定値を算出する。上記基準となるサイクルとは、制御
しようとするサイクル以前のサイクルであって、適正に
コーティングが行われているサイクル又は制御しようと
するサイクルの近辺若しくは直前のサイクルをいう。上
記平均値、積算値又は標準偏差は、該基準となるサイク
ルのある時点においてサンプリングされたものであって
もよいし、また、ある工程又は全工程を通してサンプリ
ングされたものであってもよく、制御の目的や制御する
コーティング条件等によって適宜選択される。
【0021】次に、各サイクルにおいて上記と同様にし
て適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗力
の平均値、積算値又は標準偏差を上記設定値と比較し
(平均値の場合は平均値に基づく該設定値と、積算値の
場合は積算値に基づく該設定値と、及び標準偏差の場合
は標準偏差に基づく該設定値と各々比較する)、該平均
値等が該設定値と一致するようにコーティング条件を修
正する。この場合、平均値、積算値又は標準偏差のいず
れを用いて制御するかは、制御の目的や制御するコーテ
ィング条件等によって適宜選択される。また、該設定値
は一定の巾、即ち設定上限値及び設定下限値を有してい
てもよく、この場合、各サイクルにおける該平均値等が
該設定上限値又は設定下限値を超える場合にコーティン
グ条件を修正する機構が採られる。
【0022】一方、上記設定値を中心としてその上下に
管理巾を設け、各サイクルにおける上記平均値等を管理
することによりコーティングの異常を検知することがで
きる。即ち、上記基準となるサイクルにおける錠剤運動
抵抗力の標準偏差に基づいて管理上限値又は管理下限値
を算出し、各サイクルにおける上記平均値等を該管理上
限値又は管理下限値と比較して、該平均値等が該管理上
限値又は管理下限値を超える場合には異常状態としてコ
ーティングを停止する等の処置を講ずるものである。
【0023】具体的には、スプレー液量の制御について
は、予め基準となるサイクルの休止工程において、錠剤
運動抵抗力を適宜適数回サンプリングして積算値及び標
準偏差を算出し、該積算値及び該標準偏差に基づき多段
の設定器(設定上下限値及び管理上下限値等の設定・変
更・比較等を行うユニット)の基準値を算出し、該基準
値に基づき多段の設定器の各々の設定値を演算決定す
る。次に、各サイクルの休止工程において、上記と同様
に錠剤運動抵抗力を適宜適数回サンプリングして積算値
を算出し、該積算値を上記多段の設定器の各設定値と比
較して次サイクルにおけるスプレー液量を決定するとと
もにコーティングの異常を検知することにより、コーテ
ィング全体を通してスプレー液量を自動制御することが
できる。
【0024】休止工程の終点制御については、予め基準
となるサイクルの乾燥工程において、錠剤運動抵抗力を
適宜適数回サンプリングして平均値及び標準偏差を算出
し、該平均値及び標準偏差に基づき多段の設定器の基準
値を算出し、該基準値に基づき多段の設定器の各々の設
定値を演算決定する。次に、各サイクルの休止工程にお
いて、錠剤運動抵抗力を適宜適数回サンプリングして平
均値又は標準偏差を算出し、該平均値又は該標準偏差を
上記多段の設定器の各設定値と比較して該サイクルにお
ける休止工程の終点を決定するとともにコーティングの
異常を検知することにより、コーティング全体を通して
休止工程の終点を自動制御することができる。
【0025】錠剤運動抵抗力測定板の位置の制御につい
ては、予め基準となるサイクルの乾燥工程において、錠
剤運動抵抗力を適宜適数回サンプリングして平均値及び
標準偏差を算出し、該平均値及び標準偏差に基づき多段
の設定器の基準値を算出し、該基準値に基づき多段の設
定器の各々の設定値を演算決定する。次に、各サイクル
の乾燥工程において、錠剤運動抵抗力を適宜適数回サン
プリングして平均値又は標準偏差を算出し、該平均値又
は該標準偏差を上記多段の設定器の各設定値と比較して
該サイクルにおける錠剤運動抵抗力測定板の位置を決定
するとともにコーティングの異常を検知することによ
り、コーティング全体を通して錠剤運動抵抗力測定板の
位置を自動制御することができる。
【0026】更に、上記錠剤運動抵抗力測定板の位置の
制御については、各サイクルの乾燥工程において、錠剤
運動抵抗力を適宜適数回サンプリングし、該錠剤運動抵
抗力が最大となるよう錠剤運動抵抗力測定板の位置を決
定することによって、コーティング全体を通して錠剤運
動抵抗力が常時最大となるよう錠剤運動抵抗力測定板の
位置を自動制御することができる。
【0027】また、本発明の制御方法は、連続スプレー
法による錠剤のパンコーティングにおいても、上記間欠
スプレー法の場合と同様の応用が可能である。
【0028】即ち、予め制御開始前の適正なコーティン
グ状態において、錠剤運動抵抗力を適宜適数回サンプリ
ングして平均値、積算値又は標準偏差を算出し、該平均
値等に基づき多段の設定器の基準値を算出し、該基準値
に基づき多段の設定器の各々の設定値を演算決定する。
次に、コーティング中において錠剤運動抵抗力を適宜適
数回サンプリングして平均値、積算値又は標準偏差を算
出し、該平均値等を上記多段の設定器の各設定値と比較
してスプレー速度、吸気温度若しくは風量又は錠剤運動
抵抗力測定板の位置等のコーティング条件を決定すると
ともにコーティングの異常を検知することによって、コ
ーティング全体を通して上記コーティング条件を自動制
御することができる。但し、錠剤運動抵抗力測定板の位
置の制御については、錠剤運動抵抗力は排気温度に大き
く依存するため、比較する両者の錠剤運動抵抗力は同程
度の排気温度で測定されなければならない。
【0029】以上は本発明の自動制御方法の応用の一例
に過ぎず、この他本発明の方法は、錠剤のパンコーティ
ングにおいて、コーティング中の錠剤運動抵抗力を検出
しこれを制御因子として用いることにより、スプレー条
件、乾燥条件、各工程の終点管理等の種々のコーティン
グ条件の自動制御に応用することができる。
【0030】また、本発明の方法を従来の時間や排気温
度等で管理する方法と組み合わせてもよく、例えば各工
程の終点管理において、錠剤運動抵抗力による設定値と
時間による設定値等の選択により何れか先に(又は遅
く)到達した時点を終点とする等の方法によって、より
信頼性の高いコーティング条件の自動制御が可能であ
る。
【0031】一方、本発明の錠剤運動抵抗力の測定方法
によれば、錠剤層の運動状態、即ち錠剤の攪拌状態も把
握できる。錠剤層の各位置において錠剤運動抵抗力を測
定することにより錠剤の運動状態を予測でき錠剤層中の
停滞域も捕らえることができるため、錠剤の攪拌効率に
影響を及ぼす攪拌用バッフルの大きさ、形状、設置位置
若しくは枚数、コーティングパンの形状若しくは回転数
又は試料の仕込量等のコーティング条件を適確に選定す
ることができる。
【0032】本発明の制御方法は、目的用途に応じた各
種の錠剤のパンコーティングに利用することができ、使
用される芯剤やコーティング液の種類を問わない。例え
ば、糖衣コーティングでは下掛液、着色液、シロップ液
等、フィルムコーティングでは胃溶性、腸溶性フィルム
基剤、有機溶媒系フィルム基剤、水系フィルム基剤等通
常用いられるコーティング液が使用できる。また、芯剤
では散・顆粒剤、錠剤、カプセル剤、ペレット等に使用
できる。
【0033】
【作用】一般に、間欠スプレー法による錠剤の糖衣コー
ティング中の、1サイクルにおける錠剤運動抵抗力の変
化は図1に示すとおりである。即ち、スプレー工程で錠
剤に噴霧されたコーティング液は、コーティングパンの
回転運動により錠剤全体に練り込まれ均一に分散展延
し、その粘性により錠剤運動抵抗力は急上昇する。休止
工程で錠剤運動抵抗力が最大となった後、錠剤の運動及
びコーティング液の潜熱等により錠剤は徐々に乾燥され
錠剤運動抵抗力も低下し、最後に乾燥工程で熱風により
乾燥晶結され、錠剤運動抵抗力は最終的にサイクル工程
開始直前と一致する。
【0034】従って、各サイクルの全工程又はある工程
又はある時点における錠剤運動抵抗力の平均値又は積算
値を、基準となるサイクル、即ち適正にコーティングが
行われているサイクル又は直前のサイクルのそれと比較
することにより、常時適正なコーティング状態を維持す
ることができる。
【0035】即ち、例えば休止工程の終点の制御では、
休止工程の錠剤運動抵抗力の平均値が基準となるサイク
ル(又は直前のサイクル)の休止工程の終点時のそれと
等しくなった時点を終点としたり、スプレー液量の制御
では、サイクルの全工程の又はある工程の錠剤運動抵抗
力の積算値が基準となるサイクル(又は直前のサイク
ル)のそれと一致するようにスプレー液量を決定するこ
とによって、基準となるサイクル(又は直前のサイク
ル)のコーティング状態を再現することができる。
【0036】特に、錠剤運動抵抗力測定板の位置を上記
手段により制御することにより、即ち、各サイクルの全
工程又はある工程又はある時点における錠剤運動抵抗力
の平均値又は積算値が、基準となるサイクル又は直前の
サイクルのそれと一致するように錠剤運動抵抗力測定板
の錠剤層内での設置位置を決定することにより、コーテ
ィングが進行し著しく錠剤層の体積が増加しても、錠剤
運動抵抗力が小さく検出しにくい錠剤の流れの停滞域内
に錠剤運動抵抗力測定板が止まることなく常時一定水準
の錠剤運動抵抗力を検出するため、安定した高精度の自
動制御が可能となる。また、各サイクルの全工程又はあ
る工程又はある時点における錠剤運動抵抗力が最大とな
るように錠剤運動抵抗力測定板の錠剤層内での設置位置
を決定することによっても、上記同様の効果が得られ
る。
【0037】次に、錠剤運動抵抗力は一定の変動巾を示
すが、この分散要因としては、適当なコーティング状態
においても生じるバラツキ要因、即ち測定誤差や測定対
象である錠剤個々の運動の変化が不連続かつ不規則であ
ることによるバラツキ要因の他、スプレーノズルの目ず
まりや配管内でのコーティング液の沈着等のコーティン
グ装置の異常によるバラツキ要因、コーティングの進行
に伴う錠剤表面積の増加によってスプレー液量が不足す
ることによるバラツキ要因等が挙げられる。
【0038】従って、基準となるサイクル又は直前のサ
イクルの錠剤運動抵抗力の標準偏差に基づいて管理巾を
決定し錠剤運動抵抗力を監視することにより、コーティ
ングの異常状態を探知することができる。特に、直前の
サイクルの標準偏差を用いることにより、コーティング
の進行に伴うコーティング状態の変化の影響を除外した
管理が可能である。即ち、例えば休止工程の錠剤運動抵
抗力を、直前のサイクルの休止工程の錠剤運動抵抗力の
標準偏差に基づいて決定した管理巾による上限値下限値
と比較することにより、コーティングの進行に伴うコー
ティング状態の変化の影響を受けずにコーティング状態
の異常を探知することが可能である。
【0039】また、各サイクルの全工程又はある工程又
はある時点における錠剤運動抵抗力の標準偏差を、基準
となるサイクル(又は直前のサイクル)のそれと比較す
ることにより、前記同様、基準となるサイクル(又は直
前のサイクル)のコーティング状態を再現し、常時適正
なコーティング状態を維持することができる。
【0040】以上、間欠スプレー法における自動制御に
ついて述べたが、連続スプレー法においても前記と同様
の手段によりスプレー速度、乾燥温度、風量等のコーテ
ィング条件を自動制御することができる。即ち、コーテ
ィング中の錠剤運動抵抗力の一定期間の平均値、積算値
又は標準偏差を適正にコーティングが行われている状態
におけるそれと比較することにより、常時適正なコーテ
ィング状態を維持することができる。また、適正にコー
ティングが行われている状態における錠剤運動抵抗力の
標準偏差に基づいて管理巾を決定し錠剤運動抵抗力を監
視することにより、コーティングの異常状態を探知する
ことができる。
【0041】
【実施例】本発明の実施例を糖衣コーティングの自動制
御について説明する。
【0042】コーティング装置は減圧通気乾燥機構であ
る密閉型の糖衣機を用い、また試料としては、フィルム
コーティング錠を3kg仕込み、下掛用糖衣液によりコ
ーティングした。図2は該糖衣機の正面図、図3はその
側面図である。また、図4は該糖衣機の制御系統図、図
5は該糖衣機の錠剤運動抵抗力測定板作動調節系、図6
はコーティング液循環系のそれぞれ概念図を示す。
【0043】まず、スプレー工程において二流体方式の
ノズルユニット1のノズルから一定速度で糖衣液が3k
g/cm2 程度の圧縮空気と共に噴出される。次に、休
止工程において回転する糖衣パン7の内部にある錠剤層
4に糖衣液が均一に噴霧され練り込まれて、その後次第
に乾いてきたところ、最後に乾燥工程において給気口5
から出る熱風により充分乾燥される。コーティングはこ
のサイクルを20回繰り返すことにより行った。
【0044】また、錠剤運動抵抗力測定板3は、錠剤層
内に位置し常にこれを撹拌しており、このとき固定バッ
フルが受ける錠剤運動抵抗力は、歪ゲージ等の荷重電気
変換器2により検出され、その出力端子は、増幅器等か
らなる信号処理装置8に接続されて、錠剤運動抵抗力の
変化を荷重電気信号に変換する。
【0045】この信号処理装置8の出力端子は、スプレ
ー液量制御系の多段の設定器10〜13、休止工程の終
点制御系の多段の設定器14〜19並びに錠剤運動抵抗
力測定板の位置制御系の多段の設定器20〜25にそれ
ぞれ接続されていると共に、演算処理装置9に接続され
ている。
【0046】この演算処理装置9は、スプレー液量の制
御については初回のサイクルの休止工程において、錠剤
運動抵抗力測定板の位置制御についてはコーティング開
始直前において、及び休止工程の終点制御については直
前のサイクルの乾燥工程において、錠剤運動抵抗力によ
る荷重電気信号を取り込み平均値、積算値及び標準偏差
を算出(サンプリングされた錠剤運動抵抗力の波高値を
演算処理する)とともに、該平均値等に基づき基準値を
算出し、その基準値に基づいて各制御系の多段の設定器
10〜13及び14〜19並びに20〜25の制御レベ
ルである各々の設定値を演算して決定する。そして、演
算処理装置9と各制御系の多段の設定器10〜14、1
5〜19及び20〜25とは各々SET1〜4、5〜1
0及び11〜16として接続されており、上記決定され
た設定値は自動的に各制御系の多段の設定器に入力され
る。
【0047】スプレー液量の制御について説明すると、
設定器10は管理上限値(測定値が異常値であるとして
機械を停止する上限値)を設定するものであり、演算処
理装置9よりSET1として出力された設定値と毎サイ
クルごとに演算処理装置9によって算出された錠剤運動
抵抗力の積算値Iとを比較し、積算値Iが当該設定値を
越えた場合にOUT1を出力する。OUT1は、機械停
止理由をメッセージ(表示)として出力すると共に、機
械を停止すべく機械制御系に出力するものである。
【0048】設定器11は設定上限値(制御を開始する
上限値)を設定するものであり、上記同様SET2とし
て出力された設定値と積算値Iを比較し、積算値Iが当
該設定値を越えた場合にOUT2を出力する。OUT2
はスプレー液量調節理由をメッセージ(表示)として出
力すると共に、コーティング液循環系を制御すべくコー
ティング装置全体の制御機構を持つコントローラー37
の内部の液量カウンターに出力する。コーティング液循
環系は、液槽タンク34、送液ポンプ35、流量計36
から構成され、コントローラー37内部の流量カウンタ
ーにより積算し、当該流量カウンターの設定値によりス
プレー液量を変更するものである。また、積算値Iが当
該設定値を連続して一定回数(別に設定した回数)以上
越えた場合はOUT3を出力する。OUT3は、機械停
止理由をメッセージ(表示)として出力すると共に、機
械を停止すべく機械制御系に出力するものである。
【0049】設定器12は設定下限値(制御を開始する
下限値)を設定するものであり、上記設定器11と同様
積算値IがSET3として出力された設定値を越えた場
合にOUT4又はOUT5を出力し、設定器13は管理
下限値(測定値が異常値であるとして機械を停止する下
限値)を設定するものであり、上記設定器10と同様積
算値IがSET4として出力された設定値を越えた場合
にOUT6を出力するものである。
【0050】次に、休止工程の終点制御について説明す
ると、設定器14は管理上限値を設定するものであり、
演算処理装置9よりSET5として出力された設定値と
演算処理装置9によって1サイクル中に適数回算出され
た錠剤運動抵抗力の平均値Mとを比較し、平均値Mが当
該設定値を越えた場合にOUT7を出力する。OUT7
は、機械停止理由をメッセージ(表示)として出力する
と共に、機械を停止すべく機械制御系に出力するもので
ある。
【0051】設定器15は管理時間上限値(測定値が一
定時間以上管理限界外であるとして機械を停止する上限
値)を設定するものであり、上記同様SET6として出
力された設定値と平均値Mとを比較し、平均値Mが当該
設定値を継続して一定時間(別に設定した時間)以上越
えた場合はOUT8を出力する。OUT8は、機械停止
理由をメッセージ(表示)として出力すると共に、機械
を停止すべく機械制御系に出力するものである。
【0052】設定器16は設定上限値を設定するもので
あり、上記同様SET7として出力された設定値と平均
値Mを比較し、平均値Mが当該設定値を越えた場合にO
UT9を出力する。OUT9は休止工程時間の調節理由
をメッセージ(表示)として出力すると共に、休止工程
時間を制御すべくコントローラー37内部のタイマーに
出力するものである。
【0053】設定器17は設定下限値を設定するもので
あり、上記設定器16と同様平均値MがSET8として
出力された設定値を越えた場合にOUT10を出力し、
設定器18は管理時間下限値(測定値が一定時間以上管
理限界外であるとして機械を停止する下限値)を設定す
るものであり、上記設定器15と同様平均値MがSET
9として出力された設定値を越えた場合にOUT11を
出力し、設定器19は制御限界下限を設定するものであ
り、上記設定器14と同様平均値MがSET10として
出力された設定値を越えた場合にOUT12を出力する
ものである。
【0054】次に、錠剤運動抵抗力測定板の位置制御に
ついて説明すると、設定器20は管理上限値を設定する
ものであり、演算処理装置9よりSET11として出力
された設定値と演算処理装置9によって一サイクル中に
適数回算出された錠剤運動抵抗力の平均値Mとを比較
し、平均値Mが当該設定値を越えた場合にOUT13を
出力する。OUT13は、機械停止理由をメッセージ
(表示)として出力すると共に、機械を停止すべく機械
制御系に出力するものである。
【0055】設定器21は管理時間上限値を設定するも
のであり、上記同様SET12として出力された設定値
と平均値Mとを比較し、平均値Mが当該設定値を継続し
て一定時間(別に設定した時間)以上越えた場合はOU
T14を出力する。OUT14は、機械停止理由をメッ
セージ(表示)として出力すると共に、機械を停止すべ
く機械制御系に出力するものである。
【0056】設定器22は設定上限値を設定するもので
あり、上記同様SET13として出力された設定値と平
均値Mを比較し、平均値Mが当該設定値を越えた場合に
OUT15を出力する。OUT15は錠剤運動抵抗力測
定板の調節理由をメッセージ(表示)として出力すると
共に、錠剤運動抵抗力測定板の錠剤層内での設置位置を
調節する錠剤運動抵抗力測定板作動調節系に出力するも
のである。該錠剤運動抵抗力測定板作動調節系はモータ
ー31、空気圧調節弁32、空気式シリンダー33から
構成され、モーター31の回転により空気式シリンダー
が上下に作動し、錠剤運動抵抗力測定板の錠剤層中にお
ける設置位置を変更するものである。
【0057】設定器23は設定下限値を設定するもので
あり、上記設定器22と同様平均値MがSET14とし
て出力された設定値を越えた場合にOUT16を出力
し、設定器24は管理時間下限値を設定するものであ
り、上記設定器21と同様平均値MがSET15として
出力された設定値を越えた場合にOUT17を出力し、
設定器25は管理下限値を設定するものであり、上記設
定器20と同様平均値MがSET16として出力された
設定値を越えた場合にOUT18を出力するものであ
る。
【0058】また、上記演算装置9は、所定時間内の平
均値又は積算値、最大値、最小値、標準偏差及び変動係
数を表示器26、27、28、29及び30にそれぞれ
表示し、又は記録計に出力するものである。
【0059】本実施例によって実際に錠剤運動抵抗力を
測定し、サイクル中のスプレー液量、休止工程の終点及
び錠剤運動抵抗力測定板の位置を制御した結果を表1に
示す。
【0060】
【表1】
【0061】本実施例により得られた糖衣錠の表面粗さ
計による表面状態を図7に、糖衣層の厚み、強度及び錠
子内部水分を表2にそれぞれ従来法と比較して示す。な
お、従来法によるコーティングは、各サイクルにおける
各工程の終点を設定時間で管理する方法により制御した
以外は、試料の種類及び仕込量、コーティング液の種類
等の諸条件を実施例とほぼ同様にして行った。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】本発明の自動制御方法によれば、錠剤の
パンコーティングにおいて、コーティング中の錠剤運動
抵抗力を検出しこれを制御因子として用いることによ
り、スプレー条件、乾燥条件、各工程の終点管理等の種
々のコーティング条件をコーティング状態の変化の影響
を受けず安定して高精度に自動制御することができる。
【0064】本発明の錠剤運動抵抗力の測定方法によれ
ば、錠剤の攪拌状態が把握でき、コーティング条件を適
確に選定することができる。
【0065】本発明の自動制御方法を利用したパンコー
ティングにより、不良率が低減し安定した高規格製品が
提供され、信頼性の高い無人稼働が可能となり生産効率
の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錠剤運動抵抗力測定方法により測定さ
れた糖衣コーティングのコーティング中の錠剤運動抵抗
力の1サイクルにおける変化である。
【図2】本発明の自動制御方法を利用した糖衣コーティ
ング装置の一実施例を示す断面図である。
【図3】その断面図である。
【図4】該糖衣コーティング装置の制御系統図である。
【図5】該糖衣コーティング装置における錠剤運動抵抗
力測定板作動調節系の概念図である。
【図6】該糖衣コーティング装置におけるコーティング
液循環系の概念図である。
【図7】従来法及び本発明の自動制御方法を利用した糖
衣コーティングにより得られた錠の表面粗さ計による表
面状態である。
【符号の説明】
1 スプレーガン 2 荷重電気変換器 3 錠剤運動抵抗力測定板 4 錠剤層 5 給気口 6 アーム 7 糖衣パン 8 信号処理装置 9 演算処理装置 10〜13 スプレー液量制御系の多段の設定器 14〜19 休止工程の終点制御系の多段の設定器 20〜25 錠剤運動抵抗力測定板の位置制御系の多段
の設定器 26〜30 表示器 31 モーター 32 空気圧調節弁 33 空気式シリンダー 34 液槽タンク 35 送液ポンプ 36 流量計 37 コントローラー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーティング中の錠剤運動抵抗力を測定
    し該錠剤運動抵抗力に応じてコーティング条件を制御す
    ることを特徴とする錠剤のパンコーティングの自動制御
    方法。
  2. 【請求項2】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるサイクルにおいて適宜
    適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗力の平均
    値、積算値又は標準偏差に基づき演算された設定値と、
    各サイクルにおいて同様にして得られた錠剤運動抵抗力
    の各々平均値、積算値又は標準偏差を比較することによ
    りコーティング条件を決定することを特徴とする錠剤の
    パンコーティングの自動制御方法。
  3. 【請求項3】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるサイクルにおいて適宜
    適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗力の標準
    偏差に基づき演算された管理上限値又は管理下限値と、
    各サイクルにおいて同様にして得られた錠剤運動抵抗力
    の平均値、積算値又は標準偏差を比較することによりコ
    ーティングの異常を検知することを特徴とする錠剤のパ
    ンコーティングの自動制御方法。
  4. 【請求項4】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるサイクルの休止工程に
    おいて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵
    抗力の積算値に基づき演算された設定値及び標準偏差に
    基づき演算された管理上限値又は管理下限値と、各サイ
    クルの休止工程において同様にして得られた錠剤運動抵
    抗力の積算値を各々比較することにより、次サイクルの
    スプレー液量を決定するとともにコーティングの異常を
    検知することを特徴とする錠剤のパンコーティングの自
    動制御方法。
  5. 【請求項5】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるサイクルの乾燥工程に
    おいて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵
    抗力の平均値又は標準偏差に基づき演算された設定値及
    び標準偏差に基づき演算された管理上限値又は管理下限
    値と、各サイクルの休止工程において同様にして得られ
    た錠剤運動抵抗力の平均値又は標準偏差を各々比較する
    ことにより、各サイクルの休止工程の終点を決定すると
    ともにコーティングの異常を検知することを特徴とする
    錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  6. 【請求項6】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるサイクルの乾燥工程に
    おいて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵
    抗力の平均値又は標準偏差に基づき演算された設定値及
    び標準偏差に基づき演算された管理上限値又は管理下限
    値と、各サイクルの乾燥工程において同様にして得られ
    た錠剤運動抵抗力の平均値又は標準偏差を各々比較する
    ことにより、各サイクルの錠剤運動抵抗力測定板の位置
    を決定するとともにコーティングの異常を検知すること
    を特徴とする錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  7. 【請求項7】 間欠スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、各サイクルの乾燥工程において適宜適
    数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗力が最大値
    となるよう錠剤運動抵抗力測定板の位置を決定すること
    を特徴とする錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  8. 【請求項8】 連続スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるコーティング状態にお
    いて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗
    力の平均値、積算値又は標準偏差に基づき演算された設
    定値と、コーティング中に同様にして得られた錠剤運動
    抵抗力の各々平均値、積算値又は標準偏差を比較するこ
    とによりコーティング条件を決定することを特徴とする
    錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  9. 【請求項9】 連続スプレー法による錠剤のパンコーテ
    ィングにおいて、予め基準となるコーティング状態にお
    いて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵抗
    力の標準偏差に基づき演算された管理上限値又は管理下
    限値と、コーティング中に同様にして錠剤運動抵抗力の
    平均値、積算値又は標準偏差を比較することによりコー
    ティングの異常を検知することを特徴とする錠剤のパン
    コーティングの自動制御方法。
  10. 【請求項10】 連続スプレー法による錠剤のパンコー
    ティングにおいて、予め基準となるコーティング状態に
    おいて適宜適数回サンプリングして得られた錠剤運動抵
    抗力の平均値、積算値又は標準偏差に基づき演算された
    設定値及び標準偏差に基づき演算された管理上限値又は
    管理下限値と、コーティング中に同様にして得られた錠
    剤運動抵抗力の平均値、積算値又は標準偏差を各々比較
    することにより、コーティング中のスプレー速度、給気
    温度若しくは風量又は錠剤運動抵抗力測定板の位置を決
    定するとともにコーティングの異常を検知することを特
    徴とする錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  11. 【請求項11】 連続スプレー法による錠剤のパンコー
    ティングにおいて、コーティング中に適宜適数回サンプ
    リングして得られた錠剤運動抵抗力が最大値となるよう
    錠剤運動抵抗力測定板の位置を決定することを特徴とす
    る錠剤のパンコーティングの自動制御方法。
  12. 【請求項12】 回転するコーティングパン内を運動す
    る錠剤層内に常時位置するように支持され又は該コーテ
    ィングパンと一体となって回転するようにコーティング
    パン内壁に固定された錠剤運動抵抗力測定板にかかる荷
    重を、該測定板に接続された荷重電気変換器により電気
    信号に変換し検出することを特徴とする錠剤運動抵抗力
    の測定方法。
  13. 【請求項13】 回転するコーティングパン内を運動す
    る錠剤層内に常時位置するように支持され又は該コーテ
    ィングパンと一体となって回転するようにコーティング
    パン内壁に固定された錠剤運動抵抗力測定板と、該測定
    板に接続され該測定板にかかる荷重を電気信号に変換す
    るための荷重電気変換器からなる錠剤運動抵抗力の測定
    装置。
  14. 【請求項14】 回転するコーティングパン内を運動す
    る錠剤層内に常時位置するように支持され又は該コーテ
    ィングパンと一体となって回転するようにコーティング
    パン内壁に固定された錠剤運動抵抗力測定板と、該測定
    板に接続され該測定板にかかる荷重を電気信号に変換す
    るための荷重電気変換器を有する錠剤のパンコーティン
    グ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003062500A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Freunt Ind Co Ltd パンコーティング装置
KR101226969B1 (ko) * 2011-03-07 2013-02-07 주식회사 세종파마텍 정제코팅기

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