JPH0526121A - バルブタイミング可変機構を有するエンジン - Google Patents

バルブタイミング可変機構を有するエンジン

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JPH0526121A
JPH0526121A JP3182464A JP18246491A JPH0526121A JP H0526121 A JPH0526121 A JP H0526121A JP 3182464 A JP3182464 A JP 3182464A JP 18246491 A JP18246491 A JP 18246491A JP H0526121 A JPH0526121 A JP H0526121A
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JP
Japan
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intake air
intake
engine
temperature
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP3182464A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiro Mondori
文浩 水掫
Eizou Umiyama
英造 海山
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP3182464A priority Critical patent/JPH0526121A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブタイミング可変機構を有するエンジン
は、低負荷時に吸気温度が低下して不安定燃焼を起こし
易いので、これを防止する。 【構成】 エンジンの排気マニホルド21の如き熱源や
電気ヒータ等で加熱された熱気により、吸気管18内の
吸気温度を上昇させて、燃焼室14内の吸気温度が低下
するのを防止する。吸気温度の制御は、熱気量を調整す
る調整弁24、アクチュエータ25、制御装置27によ
って行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気弁の閉時期を調節
して吸気量を変え、これにより出力の制御をするように
したバルブタイミング可変機構を有するエンジンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンのバルブタイミング可変機構と
しては、例えば本出願人が先に提案した図5に示すもの
がある。同図において1は吸気弁、1aは弁ばね、2は
動弁カム、3は油圧シリンダ、4aは駆動ピストン、4
bは被動ピストンであり、該油圧シリンダ3には低圧の
油圧源5から油が送られて充満しており、動弁カム2が
駆動ピストン4aを押下げるときは、制御弁6で油補給
路7を閉じて動弁カム2の回転を被動ピストン4bの直
線運動として吸気弁1に伝え、図6に示すようにそのリ
フトを曲線aに示すように運動させる。しかし、制御器
8によって制御弁6を早期に開放すると、弁ばね1aに
よって油はアキュムレータ9に戻されて吸気弁1は閉じ
る。吸気弁1の開放時期を変更することにより、例えば
曲線a1、a2又はa3のようにリフトが変化して吸気量
を変え、これにより出力を制御することができる。
【0003】この種のエンジンは、部分負荷の場合に吸
気行程の途中で吸気弁1を閉じ、その後下死点に至るま
でにシリンダ内に生じる負圧は、圧縮行程でピストンに
対する駆動力となるからエネルギロスとはならず、スロ
ットルと吸気弁間に生じる負圧のみがポンピングロスと
なるが、この部分で発生する負圧は小さいためそのロス
量は極めて低いという利点を有する。
【0004】しかし、シリンダ内では特に低負荷の場合
に吸気行程で高い負圧が発生して混合気の断熱膨張と燃
料の高率の気化が生じ、該断熱膨張と気化の潜熱でシリ
ンダ内が低温になる。次の圧縮行程で、前記負圧はピス
トンに対する吸引力となって機械的エネルギは回復する
が、圧縮後も前記の低温は回復し難いのが現実であり、
この傾向は吸気弁を早期に閉じる前記軽負荷の場合に顕
著で、燃料が不安定になり、暖機にも長時間を要する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、吸気の温度
低下を防止して前記の不都合を克服することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、吸気弁の開閉特性を要求負荷に応じて変
更して出力を制御するバルブタイミング可変機構を有す
るエンジンにおいて、吸気を加熱する吸気加熱装置と、
要求負荷に応じて吸気の加熱温度を制御する調整装置と
を備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】前記の手段により、加熱された吸気がシリンダ
内に供給されるため、断熱膨張と燃料の気化が生じても
シリンダ内は、適温に維持され、安定した燃焼が得られ
る。
【0008】
【実施例】以下、図参を参照して本発明の実施例を説明
する。図1において10は本発明の1実施例を示すエン
ジン、11はシリンダ、12はシリンダヘッド、13は
ピストンで、燃焼室14に臨んで吸気弁15と排気弁1
6を備え、吸気弁15に前記の可変バルブタイミング機
構が連設される。吸気ポート17には吸気管18が接続
されエアクリーナ19と補助的のスロットル20が設置
されている。
【0009】排気は、排気マニホルド21と触媒コンバ
ータ21aを経て排出されるが、排気マニホルド21に
は保温カバー22が設けられ、該カバー22内を流れて
高温の排気と熱交換して高温となった熱気が熱気管23
を経て吸気管18内に流入するように接続され、常温の
吸気に該熱気を混合して吸気度を上げ、燃焼室4内で断
熱膨張、燃料の気化等による温度低下要因が生じても適
温を維持するようにされている。
【0010】熱気管23から流入する熱気量は、アクチ
ュエータ24で操作される調整弁25の開度によって調
整され、該開度は、吸気ポート17の近傍に設けた吸気
温センサ26の信号Ta、回転速度信号Ne、負荷検出
信号θacc、冷却水温信号Tw等を入力とする制御装
置27の出力によって制御され、適温の吸気が燃焼室1
4に吸入されるようになっている。
【0011】図2のエンジン30は、高温の排気で吸気
管18を通る吸気全体を直接加熱するようにしたもの
で、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。図2で排気マニホルド21又は排気管31から排気
バイパス管32を分岐し、その中間に吸気管18を囲む
熱交換器33を設けてなり、分流した排気は、該熱交換
器33で吸気管18を加熱したのち排気管31に合流し
て排出される。アクチュエータ24及び調整弁25は、
排気管31の適宜個所に設けられて図1と同一の手段で
開度が制御され、排気の分流量を調節し吸気温度を制御
する。該調整弁25はバイパス管32側に設けることも
できる。
【0012】図3のエンジン35は、高温のエンジン冷
却水で吸気を加熱するようにしたもので熱気管36を囲
む熱交換器37に冷却水流38を流通させるようにして
あり、アクチュエータ24と調整弁25は、図1と同じ
場所に設けられる。
【0013】図4のエンジン40は、該エンジン40で
駆動する点火電源用又は外部に電流を供給するための発
電機の余剰電流を用い、又は専用の発電機の電流を用い
て空気を加熱するようにしたものであり、吸気管18を
隔壁41で仕切って熱気通路42を分岐し、これに吸気
加熱用の電気ヒータ43を配置し、常温空気通路44を
通る吸気量を調整弁25、アクチュエータ24で調整し
て吸気ポート17近傍で合流させるようにしたものであ
る。
【0014】前記の保温カバー22、熱交換器33、3
7又は電気ヒータ43等の吸気加熱装置は、それぞれ単
独で用いることもできるが、二つ以上を組合わせて用い
ることができる。例えば低水温、低排気温時には図4の
電気ヒータ43を用いて吸気温度を早く上昇させ、高水
温、高排気温時には、図1〜3の排気又はエンジン冷却
水による加熱手段を使用して電気負荷増大による燃費の
悪化を避けるようにすることができる。
【0015】前記図1〜4のエンジンは、図5のバルブ
タイミング可変機構と組合わされて吸気弁15の開閉特
性を負荷要求に応じて変更するが、このような組合せに
おいて、低負荷時に吸気弁閉時期(ICVT)を最も効
率のよい最適時期(MICV)より早めるか遅めること
でポンピングロスを少なくする技術は公知である。しか
しその場合は、低負荷時には混合気の実際の圧縮比が小
さいため点火直前の混合気温度が低く、燃焼が不安定に
なり易い。このため吸気温度を不安定な燃焼が生じるこ
となく、過熱によるノッキングも生じない温度まで加熱
する必要がある。
【0016】図7は吸気弁閉時期ICVTと吸気温度T
aに対する燃焼状態の関係を示すもので、吸気温度Ta
が曲線50より高い領域51は安定燃焼域、低い領域5
2は不安定燃焼域で、最適時期MICVにおいては吸気
温度が低くても安定燃焼するが、その前後においては安
定燃焼域は高温になる。また、吸気温度が過度に高くな
ると全体的にノッキング域53になる。それゆえ、前記
のポンピングロスを少なくするためにMICVを外れた
点で吸気弁を閉じるようにしても、前記実施例に示す手
段で吸気を安定燃焼域51に加熱すれば軽負荷時におい
ても安定燃焼をさせることができる。
【0017】なお、不安定燃焼域52及びノッキング域
53は、吸気温度の外に冷却水温も関係し、図8に示す
ように低水温時Lwにおいては吸気温度Taの安定燃焼
限界及びノッキング域は共に高く、高水温域では共に低
いから、前記の各手段を選択して冷却水温に対応した吸
気温度Taに制御する必要がある。
【0018】また、図9においてCO、HCの排出量
は、吸気温を制御しないときは破線54に示すようにM
ICVの前後において増大するが、吸気を加熱すること
により実線55に示すようにその排出量を減少させるこ
とができる。
【0019】そして、前後各実施例における吸気温度T
aの変化に対する汚染物質排出量等の一般的傾向を例え
ば図8のA−A線上で見ると、図10に示すように燃焼
不安定域52とノッキング域53の間の吸気温度T1
2間においては、吸気温度Taの上昇に伴ってHC
量、触媒浄化率及び燃費は低下しNOx、図4のものに
おける電気消費量は上昇する。これらの傾向をT1〜T2
間で測定し、浄化率、燃費等を勘案して、例えば燃費を
主眼とした吸気弁閉時期ICVT、冷却水温Tw及び吸
気温度Taoを求め、図11に示すマップ56を設定
し、図12の(1)〜(9)の順序で前記アクチュエー
タ24の制御を行なう。
【0020】図12において、(1)で吸気温度制御ス
タートの割込みをし、(2)でエンジン速度Ne、負荷
量θaccを入力し、(3)で該(2)より吸気弁閉時
期ICVTを決定し、(4)で冷却水温Twを入力して
(5)でマップ56から目標吸気温度Taoを決定す
る。そして該Taoと(6)で入力した吸気温度Taと
を比較して(7)(8)でアクチュエータ24の開度を
調節し(9)で復帰する。この制御により最適の温度を
もつ吸気をエンジンに供給することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり本発明は、バルブタイミン
グ可変機構を有するエンジンにおいて低負荷時に生じる
吸気温度の低下とこれに伴う不安定燃焼を、エンジンか
ら放出される熱エネルギ、電気エネルギ等で吸気を加熱
して防止することにより安定燃焼を維持し、燃費の低減
と排気エミッションの低減ができるすぐれた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦断面図
【図2】 他の実施例の縦断面図
【図3】 他の実施例の縦断面図
【図4】 他の実施例の縦断面図
【図5】 動弁機構の断面図
【図6】 吸気弁の作用説明線図
【図7】 燃焼状態説明線図
【図8】 燃焼状態説明線図
【図9】 作用説明線図
【図10】 作用説明線図
【図11】 制御用マップ
【図12】 制御流れ図
【符号の説明】
18 吸気管 20 排気管 23、36 熱気管 24 調整弁 25 アクチュエータ 26 温度センサ 27 制御装置 33、37 熱交換器 43 電気ヒータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁の開閉特性を要求負荷に応じて変
    更して出力を制御するバルブタイミング可変機構を有す
    るエンジンにおいて、吸気を加熱する吸気加熱装置と、
    要求負荷に応じて吸気の加熱温度を制御する調整装置と
    を備えることを特徴とするバルブタイミング可変機構を
    有するエンジン。
  2. 【請求項2】 前記調整装置は、エンジンの吸気加熱装
    置の下流側に設けた吸気温度センサと、該吸気温度セン
    サの信号をフィードバックして前記アクチュエータを制
    御する装置とを備えることを特徴とする請求項1のバル
    ブタイミング可変機構を有するエンジン。
JP3182464A 1991-07-23 1991-07-23 バルブタイミング可変機構を有するエンジン Pending JPH0526121A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0659984A1 (en) * 1993-12-27 1995-06-28 Ford Motor Company Limited Control system and method for engine valves
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KR20160082273A (ko) * 2014-12-29 2016-07-08 두산엔진주식회사 흡기 온도 조절 장치 및 이를 구비한 동력 장치

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