JPH05261125A - 人工弁 - Google Patents

人工弁

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Publication number
JPH05261125A
JPH05261125A JP4063365A JP6336592A JPH05261125A JP H05261125 A JPH05261125 A JP H05261125A JP 4063365 A JP4063365 A JP 4063365A JP 6336592 A JP6336592 A JP 6336592A JP H05261125 A JPH05261125 A JP H05261125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
valve
sphere
valve seat
artificial valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP4063365A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Inagaki
垣 芳 孝 稲
Hiroyuki Takagi
木 啓 之 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP4063365A priority Critical patent/JPH05261125A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工弁において弁座内部の段差を安価に解消
する。 【構成】 流入側内部に弁座10bを有する筒状ハウジ
ング10と、ハウジング内に移動可能に収納され、弁座
に当接可能な球体12と、ハウジングの流出側において
ハウジング内を貫通し、球体の所定量以上の移動を抑止
する弾性チューブ13,14と、チューブ内を貫通する
針棒15,16とを備えた人工弁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人工弁に関し、特に、血
液等に対し高血栓性が必要な人工弁に対して有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液ポンプに取付ける人工弁
が開発されているが、現在市販されているものは生体内
に取付ける目的で開発されたものであり、高価であっ
た。これに対し、より安価な人工弁としてボール弁があ
る。この技術は特開平3−15457号公報や特開平2
−107269号公報に開示されているように、流入側
のハウジングと流出側のハウジングを別々に形成し、ボ
ールを中に挟んでから接合する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいては、接合部に段差が発生し易く、この段差をなく
すそうとしても、ボールが邪魔をして段差を完全になく
すことは非常に困難であった。ハウジング内部に段差が
あると血栓が発生しやすくなる。生体用に使用する場
合、血栓の発生は生体の危険に通ずる。
【0004】そこで、本発明においては、弁座内部の段
差を安価に解消することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において用いた手段は、人工弁として、流入側
内部に弁座を有する筒状ハウジングと、ハウジング内に
移動可能に収納され、弁座に当接可能な球体と、ハウジ
ングの流出側においてハウジング内を貫通し、球体の所
定量以上の移動を抑止する弾性チューブと、チューブ内
を貫通する針棒とを備えたことである。
【0006】
【作用】上記手段によれば、流体が流入側から流れると
き、球体が弁座から離脱し、弾性チューブに当接するの
で、流体が流入側から流出側へ流通する。また流出側か
ら流体が流れようとするとき、球体が弁座に当接し流体
の流通を阻止する。したがって、本人工弁は逆止弁とし
て機能する。
【0007】ハウジングがボール弁を挟む構成ではない
ため、段差の発生がない。また、ハウジング内部は弾性
チューブとともにコーティング可能であるため、血栓の
発生を防止できる。弾性チューブは球体を挿入した後、
内部に針棒を貫通させるため、球体の抜け落ちはない。
流出側に球体の直径よりも小さい流出ポートを設ける場
合においても、球体は弾性チューブによりハウジングの
流出側への移動を阻止されているため、流出ポートを設
けたサブハウジングをハウジングに固定した後でサブハ
ウジングとハウジングの接合部をコーティングできる。
尚、流入側の流入ポートはハウジングに一体に成形して
おけばよい。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0009】図1,2は本発明の人工弁の実施例であ
る。段付円筒状のハウジング10は内部に空間10cを
有し、球体12を収納している。また、ハウジング10
の図示左側には流入ポート10aが形成されている。流
入ポート10aの空間10c側には、円錐状の弁座10
bが設けられている。2本の中空の弾性チューブ13,
14がハウジング10を貫通して設けられている。弾性
チューブ13,14の中には固い針棒15,16がそれ
ぞれ挿入されている。ハウジング10の図示右側にはサ
ブハウジング11が設けられており、ハウジング10に
固定されている。
【0010】サブハウジング11は流出ポート11aを
備えている。
【0011】上記人工弁は流入ポート10aおよび流出
ポート11aにそれぞれ配管を施して使用する。ここ
で、流入ポート10a側の圧力が高まると、球体が図示
右方向に移動し、流入ポート10aから流出ポート11
aに向けて流体が流れる。ここで、針棒15,16の貫
通により弾性チューブ13,14は変形しないので、球
体12は弾性チューブ13,14により図示右方向の移
動を抑制される。また、流出ポート側の圧力が高まった
場合、球体は図示左方向に付勢され、球体が弁座10b
に着座し通路を遮断する。流出ポート11aから流入ポ
ート10aに向けて流体は流れない。よって、この人工
弁は逆止弁として作用する。
【0012】図1,2の本実施において、サブハウジン
グ11は流出ポートの径を流入ポート10aの径と等し
くするために用いられる。流出側のコネクタの形状がハ
ウジング10の内外径に等しくできるのであればサブハ
ウジング11は設けなくてもよい。
【0013】尚、上記実施例では弾性チューブを2本使
用した。弾性チューブを2本並列に配置すると、流体が
流れるとき球体12が安定して弾性チューブ13,14
に保持されるため安定した性能が得られる。用途によっ
ては弾性チューブを1本もしくは2本以上設けても構わ
ない。
【0014】次に、上記実施例の人工弁の製造方法につ
いて、図3〜11を参照して説明する。まず、図3及び
図4に示す型19を用意する。型19は第1の型20、
第2の型21、第3の型22、第4の23、第5の型2
4を備える。第1の型20と第2の型21は、両者を組
み合わせることにより内部に段を有する円筒を形成す
る。第1の型20と第2の型21はピン25,26によ
り固定さている。第3の型22は段付の円柱形状をして
いる。第4の型23及び第5の型24は円柱形状をして
いる。この第1〜5の型20〜24を組み合わせて型1
9を形成する。
【0015】次に図5に示すように第3の型22の小径
部に、予めポリウレタンをチューブ状に形成した流入ポ
ート10aを刺し、型19の内部に注射器27により脱
泡した2液性ポリウレタン28を流し込む。次に、脱泡
の後、図6に示すようにケース29に入れ24時間硬化
させて、ハウジング10を成形する。硬化した後、図7
に示すように、第1〜5の型20〜24を取り外し、ハ
ウジング10を取り出す。次に、図8に示すように、第
4および第5の型によりできた孔にポリウレタン製の弾
性チューブ13,14を刺し込む。その後、ハウジング
10の内面を弾性チューブ13,14毎、粘性の低いポ
リウレタン溶液にてコーティング30を行い、乾燥させ
る。次に、図9に示すように、テフロン球で出来た球体
12を弾性チューブ13,14を押し開いてハウジング
10内に挿入する。その後、図10に示すように、弾性
チューブ13,14を球体12のストッパーとして作用
させるために、ステンレス棒でできた針棒15および1
6を弾性チューブ13,14の内孔にそれぞれ刺して貫
通させる。サブハウジング11を設ける場合には、図1
1に示すように、ポリウレタンを段付円柱状に成形した
サブハンジング11をハウジング10の下部に刺し込み
接着する。そして、その後、接合部の段差を解消するた
め粘性の低いポリウレタン溶液を接合部に流し込んでコ
ーティング31を行い、乾燥させる。
【0016】尚、上記実施例ではポリウレタンを使用し
製造したが、ポリウレタンの代わりにシリコン、2液性
シリコンもしくはこれらに相当する他の素材を使用して
もよい。また、球体12にテフロン球を使用したが、シ
リコン球を使用してもよい。
【0017】本実施例においては、球体12をハウジン
グ10内に配置する際、ハウジングの分割を行っていな
いため、ハウジングの接合部の段差がない。また、ハウ
ジング10と弾性チューブ13,14をコーティングし
た後で球体12を挿入するため、ハウジング10と弾性
チューブ13,14間の段差は解消される。更に、サブ
ハウジング11を設けた場合においても、ハウジング1
0とサブハウジング11の接合部は図11の点線の下部
になり、球体12や弾性チューブ13,14に影響を与
えずコーティングできる。
【0018】以上のように、本実施例では弁の内部壁面
を簡単に継ぎ目なくコーティングすることができるた
め、血液の循環用に使用した場合において高血栓性を有
し、人工心臓、人工心肺等の血液を通過させる弁として
使用ができる。また、安価である。
【0019】また、本実施例では内部壁面か滑らかな弁
となるので、流体抵抗を減少させたり、流体を排出した
とき弁内部に残る流体の量を減らす等の目的のための弁
としても使用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、内部壁面に段差の少ない人工弁が形成できる。
【0021】更に、内部壁面を簡単にコーティングでき
るので、継ぎ目のない人工弁が安価に形成できる。継ぎ
目がないので高血栓性を有し、血液の循環用に用いるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工弁の実施例の断面図
【図2】図1の人工弁のA−A断面図
【図3】本発明の人工弁の製造に使用する型の上視図
【図4】図3の型のB−B断面図
【図5】本発明の人工弁のハウジングの成形工程を示す
断面図
【図6】本発明の人工弁のハウジングの乾燥工程を示す
説明図
【図7】本発明の人工弁のハウジングの取り出し工程を
示す断面図
【図8】本発明の人工弁の製造工程を示す断面図(A)
とそのC−C断面図(B)
【図9】本発明の人工弁の球体挿入工程を示す縦断面図
(A)と横断面図(B)
【図10】本発明の人工弁の針棒挿入工程を示す断面図
【図11】本発明の人工弁のサブハウジング組付工程を
示す断面図
【符号の説明】
10 ハウジング 10a 流入ポート 10b 弁座 10c 空間 11 サブハウジング 11a 流出ポート 12 球体 13,14 弾性チューブ 15,16 針棒 19 型 20 第1の型 21 第2の型 22 第3の型 23 第4の型 24 第5の型 25,26 ピン 27 注射器 28 2液性ポリウレタン 29 ケース 30,31 コーティング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入側内部に弁座を有する筒状ハウジン
    グと、 ハウジング内に移動可能に収納され、前記弁座に当接可
    能な球体と、 前記ハウジングの流出側において前記ハウジング内を貫
    通し、前記球体の所定量以上の移動を抑止する弾性チュ
    ーブと、 チューブ内を貫通する針棒と、を備える人工弁。
  2. 【請求項2】 流入側内部に弁座を有する筒状ハウジン
    グの流出側に弾性チューブを貫通させ、ハウジング内面
    をコーティングし、弾性チューブをたわませて球体を挿
    入し、弾性チューブ内に針棒を貫通させる人工弁の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 流入側内部に弁座を有する筒状ハウジン
    グの流出側に弾性チューブを貫通させ、ハウジング内面
    をコーティングし、弾性チューブをたわませて球体を挿
    入し、弾性チューブ内に針棒を貫通させ、前記ハウジン
    グの流出側に流出ポートを有するサブハウジングを固定
    し、サブハウジングとハウジングの接着部をコーティン
    グする人工弁の製造方法。
JP4063365A 1992-03-19 1992-03-19 人工弁 Pending JPH05261125A (ja)

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JP4063365A JPH05261125A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 人工弁

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JP4063365A JPH05261125A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 人工弁

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JPH05261125A true JPH05261125A (ja) 1993-10-12

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JP4063365A Pending JPH05261125A (ja) 1992-03-19 1992-03-19 人工弁

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500104A (ja) * 2002-09-20 2006-01-05 エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション 連続心臓弁支持フレームおよび製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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