JPH052606U - 植付け機における帯状テープ苗の切断刃 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状テープ苗切断時のテープの切断不良やテ
ープの引込みによる苗の植付け精度のバラツキを解消す
ることができる植付け機の帯状テープ苗の切断刃を提供
する。 【構成】 植付け機４の繰出し終端部の苗根元ガイド１
４に送られた帯状テープ苗２０を、互いに接合離間する
剣先状刃先を形成した切断刃１５とこれを受ける受座１
６との一対から成る切断部８で株単位に切断し、切断さ
れた苗を植付け爪９で挾持し圃場に植付けていく植付け
機４の、前記切断部８の剣先状刃先を形成した切断刃１
５の刃先尖端２１を、該切断刃１５の刃幅Ｂの二等分線
Ｃより該切断刃１５の下方寄りに距離Ｄ変位させた植付
け機の帯状テープ苗２０の切断刃１５。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、苗をロールテープで帯状に連結した帯状テープ苗を切断しながら圃 場に植付けていく植付け機における帯状テープ苗の切断刃に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、植付け機の繰出し終端部の苗根元ガイドに送られた帯状テープ苗を、各 支点軸を中心として互いに接合離間する剣先状刃先を形成した切断刃とこれを受 ける受座との一対から成る切断部で株単位に切断する植付け機の帯状テープ苗の 切断刃は、図４に示すようにその剣先状刃先の尖端ａが該切断刃ｂの刃幅ｃの二 等分線ｄ上に位置されており、帯状テープ苗ｅの切断時受け座ｆで受けた帯状テ ープ苗ｅのテープｇ面のほぼ中央部に当たった刃先尖端ａは、支軸ｈを中心とし て円弧状の軌跡ｉを画くため、刃先ａの下側のテープｇが早く切断され、上側の テープｇが遅れて切断される。この結果刃先尖端ａの上側のテープｇの未切断部 分が上方に逃げて切断不良になったり、またテープｇの引込みがあったりすると いう問題があった。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の植付け機の帯状テープ苗の切断刃のの欠点に鑑み、これ を改良することを課題としてなされたものであって、帯状テープ苗切断時のテー プの切断不良やテープの引込みによる苗の植付け精度のバラツキを解消すること ができる植付け機における帯状テープ苗の切断刃を提供することを目的としてい る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案は、植付け機の繰出し終端部の苗根元ガイドに 送られた帯状テープ苗を、互いに接合離間する剣先状刃先を形成した切断刃とこ れを受ける受座との一対から成る切断部で株単位に切断し、切断された苗を植付 け爪で挾持し圃場に植付けていく植付け機において、前記切断部の剣先状刃先を 形成した切断刃の刃先尖端を、該切断刃の刃幅の二等分線より該切断刃の下方寄 りに変位させた帯状テープ苗の切断刃を特徴としている。

【０００５】

【作用】

叙上のごとく、切断刃の刃先尖端をその刃幅の二等分線より該切断刃の下方寄 りに変位させたため、帯状テープ苗のテープが刃先尖端の上下で同時に切断され 、帯状テープ苗のテープの切断不良や苗の引込みによる苗の植付け精度のバラツ キが解消される。

【０００６】

【実施例】

以下本考案を図示の一実施例に基いて詳細に説明する。 図１乃至図３において、１は走行機体、２は走行機体１の前部に装備された予 備苗箱３を支持する支持枠、４は走行機体１の後部に昇降自在に装着された植付 け機で、該植付け機４は前部に、苗の根元部をロールテープで帯状に連結した帯 状テープ苗をつづら折りに収納した苗箱５、苗箱５から引き出した帯状テープ苗 を水平姿勢でベルト搬送する苗水平姿勢搬送部６、苗水平姿勢搬送部６から送ら れた水平姿勢の帯状テープ苗を受取り、搬送しながら水平姿勢から起立姿勢に変 姿する苗姿勢変姿搬送部７、苗姿勢変姿搬送部７から送られた帯状テープ苗を株 単位に切断する切断部８、切断された苗を植付け爪９で挾持し圃場に植付けてい く植付部１０等から構成され、これらの駆動は伝導ケース１１内に収納された伝 導装置によって行われるようになっている。 図中１２は植付け作業時植付け機を圃上を滑走させるフロート、１３は植付け 機を地上に載置する跳上げ式のスタンドである。

【０００７】 切断部８は、苗姿勢変姿搬送部７の終端部に設けられた苗根元ガイド１４の下 端部に臨み配設された、互いに接合離間する剣先状刃先を形成した切断刃１５と これを受ける受座１６との一対から成り、上記切断刃１５と受座１６は伝導ケー ス１１内の切断刃支持伝導ケース１７に夫々支軸１８、１９で支持され、切断刃 支持伝導ケース１７内のリンク機構によって帯状テープ苗２０の繰出し、および 植付け爪９作動タイミングに合わせて支軸１８、１９を中心として互いに接合離 間し、帯状テープ苗２０を株単位に切断するようになっている。

【０００８】 ここで上記剣先状刃先を形成した切断刃１５は図３に示すように、刃先尖端２ １を刃幅Ｂの二等分線Ｃより該切断刃１５の下方寄りに距離Ｄ変位させてある。 このため、切断刃１５の刃先尖端２１の軌跡Ｌが従来の切断刃１５の刃先尖端 ａの軌跡ｉと同様でも、帯状テープ苗２０のテープ２２が刃先尖端２１の上下で 同時に切断され、帯状テープ苗２０のテープ２２の切断不良や苗の引込みによる 苗の植付け精度のバラツキが解消される。 なお、本考案の切断刃は実施例で説明した支軸を中心に接近離間する回動型切 断刃に限らず、直線往復動型切断刃にも応用できるものである。

【０００９】

【考案の効果】

以上要するに本考案は、植付け機の繰出し終端部の苗根元ガイドに送られた帯 状テープ苗を、互いに接合離間する剣先状刃先を形成した切断刃とこれを受ける 受座との一対から成る切断部で株単位に切断し、切断された苗を植付け爪で挾持 し圃場に植付けていく植付け機において、前記切断部の剣先状刃先を形成した切 断刃の刃先尖端を、該切断刃の刃幅の二等分線より該切断刃の下方寄りに変位さ せたため、帯状テープ苗のテープが刃先尖端の上下で同時に切断され、帯状テー プ苗のテープの切断不良や苗の引込みによる苗の植付け精度のバラツキが解消さ れ、しかも切断刃の偏摩耗も防止されるという効果を奏するものである。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】植付け機を装着した走行体の全体側面図であ
る。

【図２】植付け機の側面図である。

【図３】本考案の切断刃の正面図である。

【図４】従来の切断刃の作用説明図である。

【００１１】

【符号の説明】

４ 植付け機 ８ 切断部 ９ 植付け爪 １４ 苗根元ガイド １５ 切断刃 １６ 受座 ２０ 帯状テープ苗 ２１ 刃先尖端 Ｂ 刃幅 Ｃ 二等分線 Ｄ 変位距離

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 植付け機の繰出し終端部の苗根元ガイド
   に送られた帯状テープ苗を、互いに接合離間する剣先状
   刃先を形成した切断刃とこれを受ける受座との一対から
   成る切断部で株単位に切断し、切断された苗を植付け爪
   で挾持し圃場に植付けていく植付け機において、前記切
   断部の剣先状刃先を形成した切断刃の刃先尖端を、該切
   断刃の刃幅の二等分線より該切断刃の下方寄りに変位さ
   せたことを特徴とする植付け機における帯状テープ苗の
   切断刃。