JPH05259919A - A/d変換装置 - Google Patents

A/d変換装置

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JPH05259919A
JPH05259919A JP5491592A JP5491592A JPH05259919A JP H05259919 A JPH05259919 A JP H05259919A JP 5491592 A JP5491592 A JP 5491592A JP 5491592 A JP5491592 A JP 5491592A JP H05259919 A JPH05259919 A JP H05259919A
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Yasunori Tani
泰範 谷
Tetsuhiko Kaneaki
哲彦 金秋
Akira Sobashima
彰 傍島
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ΔΣ量子化器を複数個用いるオーバーサンプ
リング型A/D変換装置で、アナログ積分器の逆数の特
性を持つディジタル微分器を用いて良好なSN比を持つ
A/D変換装置を実現するにあたり、ディジタルフィル
タの回路規模が小さく、また低速な演算回路を用いて構
成可能なA/D変換装置を提供する。 【構成】 複数個のΔΣ量子化器(A1〜A3)の出力を
ディジタルフィルタ(DF1〜DF3)で別々に処理した
後に、微分器(Δ1,Δ2)でディジタルフィルタ(DF
2,DF3)の出力に所定の微分を施し、加算器(F)で
ディジタルフィルタ(DF1)および微分器(Δ1,Δ
2)の出力を全部加算して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ信号をディジタ
ル信号に変換するA/D(アナログ/ディジタル)変換
装置に関し、特にディジタル出力信号のサンプリング周
波数よりも高いサンプリング周波数でA/D変換を行
う、オーバーサンプリング型A/D変換装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】A/D変換装置の一つとして、ΔΣ量子
化器を用いたA/D変換装置が報告されている。従来報
告されていたこの方式のA/D変換装置について図8を
用いて説明する。なお、この技術については特開平2−
126727号公報にその記載があり、複数p個のΔΣ
量子化器を用いたA/D変換装置が示されている。ここ
では簡単のためp=3の場合について説明する。
【0003】図8は従来のA/D変換装置の一例を示す
ブロック図である。A1,A2,A3はΔΣ量子化器であ
り、それぞれ入力されるアナログ信号を同じサンプリン
グ周波数のもとにディジタル信号に変換して出力し、同
時に量子化雑音の成分をアナログ信号として出力するも
のである。ここでは1重積分型のΔΣ量子化器とする。
Δ1,Δ2は微分器であり、それぞれ1階微分,2階微分
を行う。Fは加算器であり、ΔΣ量子化器A1および微
分器Δ1,Δ2のディジタル出力信号を全て加算する。D
Fはディジタルフィルタであり、加算器Fのディジタル
出力信号よりも低いサンプリング周波数の出力を得るた
めにデシメーションを行う際の折り返し雑音を防止する
ものである。Tは遅延器であり、ディジタルフィルタD
Fの出力を所定の比率でデシメーションするものであ
る。図8のA/D変換装置は、ΔΣ量子化器A1の入力
をアナログ入力、遅延器Tの出力をディジタル出力とす
る構成となっており、ディジタル出力信号のサンプリン
グ周波数よりも高いサンプリング周波数でA/D変換を
行う、いわゆるオーバーサンプリング型のA/D変換装
置となっている。
【0004】図8のΔΣ量子化器A1,A2,A3の一例
を図9に示す。図9で、1はアナログ入力信号とアナロ
グ遅延回路5の出力を入力とし両者の差を出力する加算
器、2は加算器1の出力を積分する積分器、3は積分器
2の出力に応じてディジタル信号を出力する量子化器、
4は量子化器3のディジタル出力信号をアナログ信号に
変換するD/A変換器、5はD/A変換器4の出力を単
位サンプリング時間だけ遅延して加算器1に出力するア
ナログ遅延回路、6は積分器2の出力とD/A変換器4
の出力を入力とし両者の差、すなわち、量子化器3の量
子化雑音を出力する加算器である。なお、A3について
は加算器6および量子化雑音出力は除かれる。
【0005】図9の積分器2の構成と動作について図1
0を用いて説明する。図10で、7は加算器、8はアナ
ログ遅延器である。図10に示したように積分器はアナ
ログ入力信号と単位サンプリング時間遅延した自身のア
ナログ出力信号とを累積加算するものである。
【0006】図8の微分器Δ1の基本的な構成である微
分器を図11に示す。図11で、9はディジタル遅延
器、10は加算器である。図11に示した微分器はディ
ジタル入力信号と単位サンプリング時間遅延したディジ
タル入力信号との差を出力する1階微分回路δ0を1個
用いて構成されている。同様に図8の微分器Δ2の基本
的な構成である微分器を図12に示す。図12に示す微
分器は図11の1階微分回路δ0を2個縦続に接続して
構成されており、2階微分を行うようになっている。
ここで、図8のA/D変換装置の加算器Fのディジタル
出力信号は、ΔΣ量子化器A1,A2,A3それぞれの積
分器2が全て理想的な積分特性を持ち、同時に微分器Δ
1,Δ2もそれぞれ理想的な微分特性を持つならば、つま
り積分器2の伝達特性と微分回路δの伝達特性が正確に
逆数の関係になっている場合、ΔΣ量子化器A1,A2,
A3それぞれの量子化器3のディジタル出力信号が自身
のA/D変換に伴う量子化雑音をそれぞれ含んでいると
しても、ΔΣ量子化器A3の量子化器3のA/D変換に
よる量子化雑音に3階微分特性を乗じた雑音しか含まれ
ない。すなわち、周波数が低いほど量子化雑音の少ない
ディジタル信号となっている。従って、図8のA/D変
換装置は、加算器Fの出力をディジタルフィルタDFで
折り返し雑音を除去したのち、遅延器Tでデシメーショ
ンを行うことで、SN比の良好なディジタル信号を得る
ことができるという特徴を持つものである。
【0007】ここで、ΔΣ量子化器A1,A2,A3それ
ぞれの積分器2はアナログ回路で構成されるため、一般
に理想的な積分特性は得られず、等価的に図13に示す
ような構成で表される特性を有する。すなわち、アナロ
グ入力信号は振幅を1/α倍(αは実数)にする演算回
路11を介して加算器7に入力し、加算器7の出力は振
幅をβ倍(βは実数)にする演算回路12およびアナロ
グ遅延器8を介して加算器7に入力し、加算器7の出力
が積分器の出力となっている。このとき、積分器2の伝
達特性と微分回路δ0の伝達特性とは正確に逆数の関係
とならず、SN比を劣化させる要因となる。
【0008】このようなSN比劣化を改善するために
は、微分回路δ0の伝達特性を積分器2の伝達特性の逆
数になるようにすればよい。すなわち、微分回路δ0の
構成を変更し、図14に示す微分回路δのような構成で
表される特性にすることによってSN比劣化を改善でき
る。図14を説明すると、ディジタル入力信号は振幅を
α倍にする演算回路13を介して加算器10に入力する
とともに、演算回路13の出力から振幅をβ倍にする演
算回路14およびディジタル遅延器9を介して加算器1
0に入力し、加算器10の出力が微分回路δの出力とな
っている。このような微分回路δを1個用いて微分器Δ
1を構成し、また微分回路δを2個用いて図15に示す
ように微分器Δ2を構成する。
【0009】以上のような構成とすることで、SN比の
良好なA/D変換装置を実現していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図8に示
す構成では、微分回路δに挿入される演算回路13,1
4が高精度にα,βを乗ずるためには一般に高い分解能
を必要とし、微分器Δ1,Δ2の出力や、加算器Fの出力
には高い分解能が必要となり、すなわち、ディジタルフ
ィルタDFの入力が高い分解能を持ったディジタル信号
となる。一般にディジタルフィルタの回路規模は処理す
るディジタル信号の分解能が大きいほど大きくなるか
ら、微分回路δが演算回路13,14を持たない場合に
比べるとディジタルフィルタDFの回路規模が飛躍的に
大きくなる、という課題がある。
【0011】また、微分回路δのディジタル入力信号
は、遅延器Tから出力されるディジタル信号に比べてサ
ンプリング周波数が高いから、演算回路13,14には
高速な動作が必要である、という課題がある。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、ディジタルフィルタの回路規模の増大を抑え、また
低速な演算回路を用いても、良好なSN比を持つような
A/D変換装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は以下の構成とする。
【0014】(1)外部から入力されるアナログ信号と
D/A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差
を出力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナロ
グ出力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力に応
じてディジタル信号を出力する量子化器と、前記量子化
器の出力に応じてアナログ信号を出力し前記加算器に入
力する前記D/A変換器と、前記積分器および前記D/
A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する第2の加
算器とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の1
重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)が、
前記1重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
−1)の第2の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
記1重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
の第1の加算器に入力するように接続され、前記1重積
分型ΔΣ量子化器Aiの量子化器から出力されるディジ
タル信号をそれぞれ入力とする複数p個のディジタルフ
ィルタDFi(i=1,2,…,p)と、前記ディジタ
ルフィルタDFk(k=2,3,…,p)の出力をそれ
ぞれ入力とし該入力信号のそれぞれj階微分(j=1,
2,…,p−1)されたディジタル信号を出力する微分
器Δj(j=1,2,…,p−1)と、前記ディジタル
フィルタDF1および微分器Δjの出力信号を全て加算す
る加算器Fと、前記加算器Fの出力を入力とし、所定の
比率でデシメーションして出力する遅延器Tとを具備
し、前記1重積分型ΔΣ量子化器Aiの積分器は、該積
分器へのアナログ入力信号と単位サンプリング時間だけ
遅延した自身のアナログ出力信号とを累積加算するよう
に構成され、前記微分器Δjは、αj(1−βj・z-1
なる伝達関数(j=1,2,…,p−1、α,βは実
数)を有するj個の微分回路δj(j=1,2,…,p
−1)を縦続接続して成り、前記1重積分型ΔΣ量子化
器A1の第1の加算器の入力をアナログ入力とし、前記
遅延器Tの出力をディジタル出力とするA/D変換装置
とする。
【0015】(2)外部から入力されるアナログ信号と
D/A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差
を出力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナロ
グ出力信号を積分する第1の積分器と、前記第1の積分
器の出力アナログ信号と前記D/A変換器のアナログ出
力信号とを入力とし両者の差を出力する第2の加算器
と、前記第2の加算器のアナログ出力信号を積分する第
2の積分器と、前記第2の積分器の出力に応じてディジ
タル信号を出力する量子化器と、前記量子化器の出力に
応じてアナログ信号を出力し前記第1,第2の加算器に
入力する前記D/A変換器と、前記第2の積分器および
前記D/A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する
第3の加算器とで構成される複数p個(pは2以上の整
数)の2重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,
p)が、前記2重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,
2,…,p−1)の第3の加算器のアナログ出力信号を
それぞれ前記2重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,
3,…,p)の第1の加算器に入力するように接続さ
れ、前記2重積分型ΔΣ量子化器Aiの量子化器から出
力されるディジタル信号をそれぞれ入力とする複数p個
のディジタルフィルタDFi(i=1,2,…,p)
と、前記ディジタルフィルタDFk(k=2,3,…,
p)の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞれ2
j階微分(j=1,2,…,p−1)されたディジタル
信号を出力する微分器Δj(j=1,2,…,p−1)
と、前記ディジタルフィルタDF1および微分器Δjの出
力信号を全て加算する加算器Fと、前記加算器Fの出力
を入力とし、所定の比率でデシメーションして出力する
遅延器Tとを具備し、前記2重積分型ΔΣ量子化器Ai
の第1,第2の積分器は、該積分器へのアナログ入力信
号と単位サンプリング時間だけ遅延した自身のアナログ
出力信号とを累積加算するように構成され、前記微分器
Δjは、αj(1−βj・z-1)なる伝達関数(j=1,
2,…,p−1、α,βは実数)を有する2j個の微分
回路δj(j=1,2,…,p−1)を縦続接続して成
り、前記2重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算器の
入力をアナログ入力とし、前記遅延器Tの出力をディジ
タル出力とするA/D変換装置とする。
【0016】(3)外部から入力されるアナログ信号と
D/A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差
を出力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナロ
グ出力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力に応
じてディジタル信号を出力する量子化器と、前記量子化
器の出力に応じてアナログ信号を出力し前記加算器に入
力する前記D/A変換器と、前記積分器および前記D/
A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する第2の加
算器とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の1
重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)が、
前記1重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
−1)の第2の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
記1重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
の第1の加算器に入力するように接続され、前記1重積
分型ΔΣ量子化器Am(m=3,4,…,p)の出力を
それぞれ入力とし該入力信号のそれぞれn階微分(n=
1,2,…,p−2)されたディジタル信号を出力する
微分器ΔIn(n=1,2,…,p−2)と、前記微分
器ΔInおよび前記1重積分型ΔΣ量子化器A2の出力信
号を全て加算する加算器Gと、前記1重積分型ΔΣ量子
化器A1の量子化器および前記加算器Gから出力される
ディジタル信号をそれぞれ入力とするディジタルフィル
タDF1,DF2と、前記ディジタルフィルタDF2の出
力を入力とし、該入力信号を1階微分し且つ所定の比率
でデシメーションして出力する微分器ΔTと、前記ディ
ジタルフィルタDF1の出力を入力とし、前記所定の比
率でデシメーションして出力する遅延器Tと、前記遅延
器Tおよび微分器ΔTの出力信号を加算する加算器Fと
を具備し、前記1重積分型ΔΣ量子化器Aiの積分器
は、該積分器へのアナログ入力信号と単位サンプリング
時間だけ遅延した自身のアナログ出力信号とを累積加算
するように構成され、前記微分器ΔIn(n=1,2,
…,p−2)は、(1−z-1)なる伝達関数を有するn
個の微分回路δ0を縦続接続して成り、前記微分器ΔT
は、α(1−β・z-1)なる伝達関数(α,βは実数)
を有し、前記1重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算
器の入力をアナログ入力とし、前記加算器Fの出力をデ
ィジタル出力とするA/D変換装置とする。
【0017】(4)外部から入力されるアナログ信号と
D/A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差
を出力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナロ
グ出力信号を積分する第1の積分器と、前記第1の積分
器のアナログ出力信号と前記D/A変換器のアナログ出
力信号とを入力とし両者の差を出力する第2の加算器
と、前記第2の加算器のアナログ出力信号を積分する第
2の積分器と、前記第2の積分器の出力に応じてディジ
タル信号を出力する量子化器と、前記量子化器の出力に
応じてアナログ信号を出力し前記第1,第2の加算器に
入力する前記D/A変換器と、前記第2の積分器および
前記D/A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する
第3の加算器とで構成される複数p個(pは2以上の整
数)の2重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,
p)が、前記2重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,
2,…,p−1)の第3の加算器のアナログ出力信号を
それぞれ前記2重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,
3,…,p)の第1の加算器に入力するように接続さ
れ、前記2重積分型ΔΣ量子化器Am(m=3,4,
…,p)の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞ
れ2n階微分(n=1,2,…,p−2)されたディジ
タル信号を出力する微分器ΔIn(n=1,2,…,p
−2)と、前記微分器ΔInおよび前記2重積分型ΔΣ
量子化器A2の出力信号を全て加算する加算器Gと、前
記2重積分型ΔΣ量子化器A1の量子化器および前記加
算器Gから出力されるディジタル信号をそれぞれ入力と
するディジタルフィルタDF1,DF2と、前記ディジタ
ルフィルタDF2の出力を入力とし、該入力信号を2階
微分し且つ所定の比率でデシメーションして出力する微
分器ΔTと、前記ディジタルフィルタDF1の出力を入
力とし、前記所定の比率でデシメーションして出力する
遅延器Tと、前記遅延器Tおよび微分器ΔTの出力信号
を加算する加算器Fとを具備し、前記2重積分型ΔΣ量
子化器Aiの積分器は、該積分器へのアナログ入力信号
と単位サンプリング時間だけ遅延した自身のアナログ出
力信号とを累積加算するように構成され、前記微分器Δ
In(n=1,2,…,p−2)は、(1−z-1)なる
伝達関数を有する2n個の微分回路δ0を縦続接続して
成り、前記微分器ΔTは、α2(1−β・z-12なる伝
達関数(α,βは実数)を有し、前記2重積分型ΔΣ量
子化器A1の第1の加算器の入力をアナログ入力とし、
前記加算器Fの出力をディジタル出力とするA/D変換
装置とする。
【0018】
【作用】上記した構成により本発明は、ΔΣ量子化器の
ディジタル出力信号をディジタルフィルタで処理した後
に微分を行うようにしたことによって、微分回路に挿入
された演算回路が高い分解能を必要としてもディジタル
フィルタの回路規模増加は小さい。この場合ディジタル
フィルタが複数個必要になるものの、入力信号の分解能
は一般に1〜2ビットでありディジタルフィルタ1個の
規模は極めて小さいため全体として回路規模の削減が可
能である。
【0019】また、積分器2と微分回路δとの伝達特性
が正確に逆数の関係でないことが原因のSN比劣化はΔ
Σ量子化器A1の積分器2と微分器Δ1が支配的である。
その理由は微分器Δ1以外の微分器は2階微分以上を行
うようになっているため、微分器Δ1の1階微分に比べ
てもともとの減衰が遥かに大きいからである。すなわ
ち、演算回路13,14を挿入するのは微分器Δ1だけ
でも大きなSN比改善が可能であり、この場合微分回路
の回路規模を小さくすることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0021】図1は本発明によるA/D変換装置の一実
施例を表すブロック図である。図1で、図8と同一の構
成・機能を有するブロックは同一の符号とした。A1,
A2,A3はΔΣ量子化器であり、それぞれ入力されるア
ナログ信号を同じサンプリング周波数のもとにディジタ
ル信号に変換して出力し、同時に量子化雑音の成分をア
ナログ信号として出力するものである。ここでは1重積
分型のΔΣ量子化器とする。DF1,DF2,DF3は同
一の特性を持つディジタルフィルタであり、ΔΣ量子化
器A1,A2,A3のディジタル出力信号よりも低いサン
プリング周波数の出力を得るためにデシメーションを行
う際の折り返し雑音を防止するものである。Δ1,Δ2は
微分器であり、それぞれ1階微分,2階微分を行う。F
は加算器であり、ディジタルフィルタDF1および微分
器Δ1,Δ2のディジタル出力信号を全て加算する。Tは
遅延器であり、加算器Fの出力を所定の比率でデシメー
ションするものである。図1のA/D変換装置は、ΔΣ
量子化器A1の入力をアナログ入力、遅延器Tの出力を
ディジタル出力とする構成となっており、ディジタル出
力信号のサンプリング周波数よりも高いサンプリング周
波数でA/D変換を行う、いわゆるオーバーサンプリン
グ型のA/D変換装置となっている。
【0022】図1のΔΣ量子化器A1,A2,A3の一例
を図9に、図9の積分器2の等価回路を図13に示す。
ΔΣ量子化器A1,A2,A3は図8に示した従来のA/
D変換装置と同一の構成・機能を有する。
【0023】図1の微分器Δ1の一例を図14に、微分
器Δ2の一例を図15に、それぞれ示す。微分器Δ1,Δ
2の構成・機能は分解能を除いて従来のA/D変換装置
と同一である。
【0024】次に、図1のA/D変換装置の動作につい
て説明する。外部からのアナログ入力信号はΔΣ量子化
器A1に入力され、ディジタル信号に変換されると共に
量子化雑音がΔΣ量子化器A2に出力される。この量子
化雑音はΔΣ量子化器A2で再度ディジタル信号に変換
されると共に、再び発生した量子化雑音はΔΣ量子化器
A3で再度ディジタル信号に変換される。こうしてΔΣ
量子化器A1,A2,A3から出力されるディジタル信号
はそれぞれディジタルフィルタDF1,DF2,DF3に
入力され、折り返し雑音を除去される。ここでディジタ
ルフィルタDF1,DF2,DF3は同一の特性を持ち、
また信号帯域には殆ど影響を与えないから、信号帯域に
限ってはディジタルフィルタDF1,DF2,DF3から
の出力はそれぞれΔΣ量子化器A1,A2,A3の出力と
等価である。従って、図8に示した従来のA/D変換装
置と同様に、ディジタルフィルタDF2,DF3の出力を
それぞれ微分器Δ1,Δ2に入力し、ディジタルフィルタ
DF1および微分器Δ1,Δ2の出力を全て加算器Fで加
算すればよく、さらに遅延器Tでデシメーションを行う
ことでディジタル出力が得られるものである。
【0025】図1に示した本発明のA/D変換装置で
は、ΔΣ量子化器A1,A2,A3として2重積分型ΔΣ
量子化器を用いることも可能である。2重積分型ΔΣ量
子化器の一例を図2に示す。図2で、1はアナログ入力
信号とアナログ遅延回路5の出力を入力とし両者の差を
出力する加算器、2は加算器1の出力を積分する積分
器、15は積分器2の出力とアナログ遅延回路5の出力
を入力とし両者の差を出力する加算器、16は加算器1
5の出力を積分する積分器、3は積分器16の出力に応
じてディジタル信号を出力する量子化器、4は量子化器
3のディジタル出力信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器、5はD/A変換器4の出力を単位サンプリン
グ時間だけ遅延して加算器1,15に出力するアナログ
遅延回路、6は積分器16の出力とD/A変換器4の出
力を入力とし、両者の差、すなわち、量子化器3の量子
化雑音を出力する加算器である。なお、A3については
加算器6および量子化雑音出力は除かれる。
【0026】図1のΔΣ量子化器A1,A2,A3として
2重積分型ΔΣ量子化器を用いた場合、ΔΣ量子化器A
1,A2,A3から出力されるディジタル信号に含まれる
量子化雑音は2階微分特性を持っているから、微分器Δ
1,Δ2もこれに対応してそれぞれ2倍の微分階数、つま
り2階,4階微分特性を持たなければならない。すなわ
ち、微分器Δ1は図3に示すように図14に示した微分
回路δを2個縦続に接続してなり、微分器Δ2は図4に
示すように図14に示した微分回路δを4個縦続に接続
して用いる。
【0027】次に、本発明の他の実施例について図面を
参照しながら説明する。図5は本発明によるA/D変換
装置の他の実施例を表すブロック図である。図5で、図
1と同一の構成・機能を有するブロックは同一の符号と
した。A1,A2,A3はΔΣ量子化器であり、それぞれ
入力されるアナログ信号を同じサンプリング周波数のも
とにディジタル信号に変換して出力し、同時に量子化雑
音の成分をアナログ信号として出力するものである。こ
こでは1重積分型のΔΣ量子化器とする。ΔI1は微分
器であり、ΔΣ量子化器A3のディジタル出力に対し理
想1階微分を行う。Gは加算器であり、ΔΣ量子化器A
2のディジタル出力と微分器ΔI1の出力とを加算する。
DF1,DF2は同一の特性を持つディジタルフィルタで
あり、それぞれΔΣ量子化器A1および加算器Gの出力
を入力とし、ΔΣ量子化器A1,A2,A3のディジタル
出力信号よりも低いサンプリング周波数の出力を得るた
めにデシメーションを行う際の折り返し雑音を防止する
ものである。ΔTは微分器であり、ディジタルフィルタ
DF2の出力に対し1階微分およびデシメーションを行
う。Tは遅延器であり、加算器Fの出力を所定の比率で
デシメーションするものである。Fは加算器であり、遅
延器Tおよび微分器ΔTのディジタル出力信号を加算す
る。図5のA/D変換装置は、ΔΣ量子化器A1の入力
をアナログ入力、加算器Fの出力をディジタル出力とす
る構成となっており、ディジタル出力信号のサンプリン
グ周波数よりも高いサンプリング周波数でA/D変換を
行う、いわゆるオーバーサンプリング型のA/D変換装
置となっている。
【0028】図5のΔΣ量子化器A1,A2,A3の一例
を図9に、図9の積分器2の等価回路を図13に示す。
ΔΣ量子化器A1,A2,A3は図1に示した本発明のA
/D変換装置と同一の構成・機能を有する。
【0029】図5の微分器ΔI1の一例を図11に示
す。図11で、9はディジタル遅延器、10は加算器で
ある。図11に示したように微分器ΔI1は、ディジタ
ル入力信号と単位サンプリング時間遅延したディジタル
入力信号との差を出力する、理想1階微分回路δ0を1
個用いて構成されている。
【0030】図5の微分器ΔTの一例を図6に示す。図
6を説明すると、17,18,19は遅延器であり、こ
のうち17はディジタル入力信号を単位サンプリング時
間だけ遅延し、18,19は図5の遅延器Tと同様にデ
シメーションを行うものである。遅延器18,19の出
力は演算回路20,21に入力され、信号振幅をそれぞ
れα倍,α・β倍にされた後に加算器10に入力され、
両者の差が出力される。すなわち、1階微分とデシメー
ションが同時に行われ、このときの微分器ΔTの伝達関
数は、デシメーションを除けば図14に示した微分器Δ
1と同一である。 次に、図5のA/D変換装置の動作
について説明する。外部からのアナログ入力信号はΔΣ
量子化器A1に入力され、ディジタル信号に変換される
と共に量子化雑音がΔΣ量子化器A2に出力される。こ
の量子化雑音はΔΣ量子化器A2で再度ディジタル信号
に変換されると共に、再び発生した量子化雑音はΔΣ量
子化器A3で再度ディジタル信号に変換される。こうし
てΔΣ量子化器A1,A2,A3から出力されるディジタ
ル信号のうち、ΔΣ量子化器A3から出力される信号は
微分器ΔI1を介して加算器Gに入力され、ここでΔΣ
量子化器A2の出力信号に含まれる量子化雑音を相殺す
る。このとき微分器ΔI1は理想微分器であるから微分
器ΔI1の出力の分解能は入力よりも高々1ビット多く
なるだけである。さらに、ΔΣ量子化器A1および加算
器Gの出力信号はディジタルフィルタDF1,DF2に入
力され、折り返し雑音を除去される。ここでディジタル
フィルタDF1,DF2は同一の特性を持ち、また信号帯
域には殆ど影響を与えないから、信号帯域に限ってはデ
ィジタルフィルタDF1,DF2からの出力はそれぞれΔ
Σ量子化器A1および加算器Gの出力と等価である。従
って、図1に示したA/D変換装置と同様に、ディジタ
ルフィルタDF2の出力をさらに1階微分した後ディジ
タルフィルタDF1の出力と加算すればよい。
【0031】ここで、図1のA/D変換装置ではディジ
タルフィルタDF1および微分器Δ1,Δ2の出力を加算
器Fで全て加算した後にデシメーションを行うようにな
っているが、図5のA/D変換装置では遅延器Tおよび
微分器ΔTでデシメーションを行ってから加算器Fで加
算を行うようになっており、従って演算回路20,21
の演算速度はデシメーション後のサンプリング周期で良
いから低速な素子でも構成可能である。
【0032】さらに、遅延器Tおよび微分器ΔTの出力
を全て加算器Fで加算することで図5のA/D変換装置
のディジタル出力が得られるものである。
【0033】図5に示した本発明のA/D変換装置で
は、ΔΣ量子化器A1,A2,A3として2重積分型ΔΣ
量子化器を用いることも可能である。2重積分型ΔΣ量
子化器の一例を図2に示す。図2の構成・動作は図1で
説明した本発明のA/D変換装置と同一である。
【0034】図5のΔΣ量子化器A1,A2,A3として
2重積分型ΔΣ量子化器を用いた場合、ΔΣ量子化器A
1,A2,A3から出力されるディジタル信号に含まれる
量子化雑音は2階微分特性を持っているから、微分器Δ
I1,ΔTもこれに対応して2階微分特性を持たなけれ
ばならない。すなわち、微分器ΔI1は図12に示すよ
うに図11に示した微分回路δ0を2個縦続に接続して
なり、また、微分器ΔTは2階微分とデシメーションを
同時に行うために図7に示すような構成を用いる。
【0035】図7を説明すると、17,18,19,2
2,23は遅延器であり、このうち17,22はディジ
タル入力信号を単位サンプリング時間だけ遅延し、1
8,19,23は図5の遅延器Tと同様にデシメーショ
ンを行うものである。遅延器18,19,23の出力は
演算回路24,25,26に入力され、信号振幅をそれ
ぞれα2倍,−2・α2・β倍,α2・β2倍にされた後に加
算器10に入力され、3者の和が出力される。すなわ
ち、2階微分とデシメーションが同時に行われているこ
とになり、このときの微分器ΔTの伝達関数は、デシメ
ーションを除けば図4に示した微分器Δ1と同一であ
る。
【0036】以上説明したようにA/D変換装置を構成
するものである。ここでは全てΔΣ量子化器を3個用い
たA/D変換装置を例に説明したが、前記したように複
数p個のΔΣ量子化器を用いたA/D変換装置で実現可
能である。また、ΔΣ量子化器として図2,図9に構成
を示したが、同様な伝達特性を実現する他の構成であっ
ても良い。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明のA/D変換装
置は、ΔΣ量子化器の出力がディジタルフィルタで処理
された後に微分を行うようにしたことによって、微分回
路に挿入された演算回路が高い分解能を必要としてもデ
ィジタルフィルタの回路規模増加が小さいという優れた
特長を有するものである。
【0038】また、本発明の他のA/D変換装置は、Δ
Σ量子化器A3以降の出力に対し予め理想微分を行い、
ΔΣ量子化器A2の出力とを加算してからディジタルフ
ィルタで処理し、この後に微分を行うようにしたことに
よって、ディジタルフィルタは2個だけでよく、また、
微分器ΔTに挿入された演算回路の演算速度も低速で良
いという優れた特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるA/D変換装置の一実施例を表す
ブロック図
【図2】図1のA/D変換装置における2重積分型ΔΣ
量子化器の一例を表すブロック図
【図3】図1のΔΣ量子化器が2重積分型の場合の、微
分器Δ1の構成を表すブロック図
【図4】図1のΔΣ量子化器が2重積分型の場合の、微
分器Δ2の構成を表すブロック図
【図5】本発明によるA/D変換装置の他の実施例を表
すブロック図
【図6】図5のΔΣ量子化器が1重積分型の場合の、微
分器ΔTの一例を表すブロック図
【図7】図5のΔΣ量子化器が2重積分型の場合の、微
分器ΔTの一例を表すブロック図
【図8】従来のA/D変換装置の一例を示すブロック図
【図9】図8のA/D変換装置における1重積分型ΔΣ
量子化器の一例を表すブロック図
【図10】図9の積分器2の構成と動作について説明す
るブロック図
【図11】図5のΔΣ量子化器が1重積分型の場合の、
微分器ΔI1の一例を表すブロック図
【図12】図5のΔΣ量子化器が2重積分型の場合の、
微分器ΔI1の一例を表すブロック図
【図13】図2の積分器2,16および図9の積分器2
の積分特性を説明するためのブロック図
【図14】図1および図8のΔΣ量子化器が1重積分型
の場合の、微分器Δ1の構成を表すブロック図
【図15】図1および図8のΔΣ量子化器が1重積分型
の場合の、微分器Δ2の構成を表すブロック図
【符号の説明】
1,6,7,10,15,F,G 加算器 2,16 積分器 3 量子化器 4 D/A変換器 5 アナログ遅延回路 8 アナログ遅延器 9 ディジタル遅延器 11,12,13,14,20,21,24,25,2
6 演算回路 17,18,19,22,23,T 遅延器 A1,A2,A3 ΔΣ量子化器 DF1,DF2,DF3 ディジタルフィルタ Δ1,Δ2,ΔI1,ΔT 微分器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力されるアナログ信号とD/
    A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差を出
    力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナログ出
    力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力に応じて
    ディジタル信号を出力する量子化器と、前記量子化器の
    出力に応じてアナログ信号を出力し前記加算器に入力す
    る前記D/A変換器と、前記積分器および前記D/A変
    換器の出力を入力とし両者の差を出力する第2の加算器
    とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の1重積
    分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)が、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
    −1)の第2の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
    記1重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
    の第1の加算器に入力するように接続され、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Aiの量子化器から出力さ
    れるディジタル信号をそれぞれ入力とする複数p個のデ
    ィジタルフィルタDFi(i=1,2,…,p)と、 前記ディジタルフィルタDFk(k=2,3,…,p)
    の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞれj階微
    分(j=1,2,…,p−1)されたディジタル信号を
    出力する微分器Δj(j=1,2,…,p−1)と、 前記ディジタルフィルタDF1および微分器Δjの出力信
    号を全て加算する加算器Fと、 前記加算器Fの出力を入力とし、所定の比率でデシメー
    ションして出力する遅延器Tとを具備し、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Aiの積分器は、該積分器
    へのアナログ入力信号と単位サンプリング時間だけ遅延
    した自身のアナログ出力信号とを累積加算するように構
    成され、 前記微分器Δjは、αj(1−βj・z-1)なる伝達関数
    (j=1,2,…,p−1、α,βは実数)を有するj
    個の微分回路δj(j=1,2,…,p−1)を縦続接
    続して成り、 前記1重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算器の入力
    をアナログ入力とし、前記遅延器Tの出力をディジタル
    出力とするA/D変換装置。
  2. 【請求項2】 外部から入力されるアナログ信号とD/
    A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差を出
    力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナログ出
    力信号を積分する第1の積分器と、前記第1の積分器の
    出力アナログ信号と前記D/A変換器のアナログ出力信
    号とを入力とし両者の差を出力する第2の加算器と、前
    記第2の加算器のアナログ出力信号を積分する第2の積
    分器と、前記第2の積分器の出力に応じてディジタル信
    号を出力する量子化器と、前記量子化器の出力に応じて
    アナログ信号を出力し前記第1,第2の加算器に入力す
    る前記D/A変換器と、前記第2の積分器および前記D
    /A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する第3の
    加算器とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の
    2重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)
    が、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
    −1)の第3の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
    記2重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
    の第1の加算器に入力するように接続され、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Aiの量子化器から出力さ
    れるディジタル信号をそれぞれ入力とする複数p個のデ
    ィジタルフィルタDFi(i=1,2,…,p)と、 前記ディジタルフィルタDFk(k=2,3,…,p)
    の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞれ2j階
    微分(j=1,2,…,p−1)されたディジタル信号
    を出力する微分器Δj(j=1,2,…,p−1)と、 前記ディジタルフィルタDF1および微分器Δjの出力信
    号を全て加算する加算器Fと、 前記加算器Fの出力を入力とし、所定の比率でデシメー
    ションして出力する遅延器Tとを具備し、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Aiの第1,第2の積分器
    は、該積分器へのアナログ入力信号と単位サンプリング
    時間だけ遅延した自身のアナログ出力信号とを累積加算
    するように構成され、 前記微分器Δjは、αj(1−βj・z-1)なる伝達関数
    (j=1,2,…,p−1、α,βは実数)を有する2
    j個の微分回路δj(j=1,2,…,p−1)を縦続
    接続して成り、 前記2重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算器の入力
    をアナログ入力とし、前記遅延器Tの出力をディジタル
    出力とするA/D変換装置。
  3. 【請求項3】 外部から入力されるアナログ信号とD/
    A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差を出
    力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナログ出
    力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力に応じて
    ディジタル信号を出力する量子化器と、前記量子化器の
    出力に応じてアナログ信号を出力し前記加算器に入力す
    る前記D/A変換器と、前記積分器および前記D/A変
    換器の出力を入力とし両者の差を出力する第2の加算器
    とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の1重積
    分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)が、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
    −1)の第2の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
    記1重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
    の第1の加算器に入力するように接続され、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Am(m=3,4,…,
    p)の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞれn
    階微分(n=1,2,…,p−2)されたディジタル信
    号を出力する微分器ΔIn(n=1,2,…,p−2)
    と、 前記微分器ΔInおよび前記1重積分型ΔΣ量子化器A2
    の出力信号を全て加算する加算器Gと、 前記1重積分型ΔΣ量子化器A1の量子化器および前記
    加算器Gから出力されるディジタル信号をそれぞれ入力
    とするディジタルフィルタDF1,DF2と、 前記ディジタルフィルタDF2の出力を入力とし、該入
    力信号を1階微分し且つ所定の比率でデシメーションし
    て出力する微分器ΔTと、 前記ディジタルフィルタDF1の出力を入力とし、前記
    所定の比率でデシメーションして出力する遅延器Tと、 前記遅延器Tおよび微分器ΔTの出力信号を加算する加
    算器Fとを具備し、 前記1重積分型ΔΣ量子化器Aiの積分器は、該積分器
    へのアナログ入力信号と単位サンプリング時間だけ遅延
    した自身のアナログ出力信号とを累積加算するように構
    成され、 前記微分器ΔIn(n=1,2,…,p−2)は、(1
    −z-1)なる伝達関数を有するn個の微分回路δ0を縦
    続接続して成り、 前記微分器ΔTは、α(1−β・z-1)なる伝達関数
    (α,βは実数)を有し、 前記1重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算器の入力
    をアナログ入力とし、前記加算器Fの出力をディジタル
    出力とするA/D変換装置。
  4. 【請求項4】 外部から入力されるアナログ信号とD/
    A変換器のアナログ出力信号とを入力とし両者の差を出
    力する第1の加算器と、前記第1の加算器のアナログ出
    力信号を積分する第1の積分器と、前記第1の積分器の
    アナログ出力信号と前記D/A変換器のアナログ出力信
    号とを入力とし両者の差を出力する第2の加算器と、前
    記第2の加算器のアナログ出力信号を積分する第2の積
    分器と、前記第2の積分器の出力に応じてディジタル信
    号を出力する量子化器と、前記量子化器の出力に応じて
    アナログ信号を出力し前記第1,第2の加算器に入力す
    る前記D/A変換器と、前記第2の積分器および前記D
    /A変換器の出力を入力とし両者の差を出力する第3の
    加算器とで構成される複数p個(pは2以上の整数)の
    2重積分型ΔΣ量子化器Ai(i=1,2,…,p)
    が、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Aj(j=1,2,…,p
    −1)の第3の加算器のアナログ出力信号をそれぞれ前
    記2重積分型ΔΣ量子化器Ak(k=2,3,…,p)
    の第1の加算器に入力するように接続され、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Am(m=3,4,…,
    p)の出力をそれぞれ入力とし該入力信号のそれぞれ2
    n階微分(n=1,2,…,p−2)されたディジタル
    信号を出力する微分器ΔIn(n=1,2,…,p−
    2)と、 前記微分器ΔInおよび前記2重積分型ΔΣ量子化器A2
    の出力信号を全て加算する加算器Gと、 前記2重積分型ΔΣ量子化器A1の量子化器および前記
    加算器Gから出力されるディジタル信号をそれぞれ入力
    とするディジタルフィルタDF1,DF2と、 前記ディジタルフィルタDF2の出力を入力とし、該入
    力信号を2階微分し且つ所定の比率でデシメーションし
    て出力する微分器ΔTと、 前記ディジタルフィルタDF1の出力を入力とし、前記
    所定の比率でデシメーションして出力する遅延器Tと、 前記遅延器Tおよび微分器ΔTの出力信号を加算する加
    算器Fとを具備し、 前記2重積分型ΔΣ量子化器Aiの積分器は、該積分器
    へのアナログ入力信号と単位サンプリング時間だけ遅延
    した自身のアナログ出力信号とを累積加算するように構
    成され、 前記微分器ΔIn(n=1,2,…,p−2)は、(1
    −z-1)なる伝達関数を有する2n個の微分回路δ0を
    縦続接続して成り、 前記微分器ΔTは、α2(1−β・z-12なる伝達関数
    (α,βは実数)を有し、 前記2重積分型ΔΣ量子化器A1の第1の加算器の入力
    をアナログ入力とし、前記加算器Fの出力をディジタル
    出力とするA/D変換装置。
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